BE BLUES!一覧

エルフの女性と旅ができるだけでありがたいと思うべきだと力説したい サンデー2021年4+5号感想

葬送のフリーレン

 今回の「葬送のフリーレン」は僧侶クラスが使う呪文の背景設定といった趣で、序盤のパーティーに必要なクラスの話と相まって、はるか昔にテーブルトークRPGのコラムやリプレイを読んでいた時の気持ちが蘇りました。フリーレンの世界って、そのままTTRPG化できそうなポテンシャルがありそうに思えます。

 今回は、ラストにフリーレンがザインを「偉いぞ」と褒めて頭なでなでしているところが良かったです。連載開始時点の彼女ではこのような行動はまず絶対にしなかったであろうことを考えると、彼女がこれまでの旅で学んだ成果が出ているシーンだと思いました。フリーレンは旅を続けるに連れ、少しづつ変化しつつあります。
 やがて彼女が、名実ともに「大人のお姉さん」になれる日もいつか来るのかも知れませんね。お色気以外は(決めつけ)。

 あと、序盤にザインとフリーレンがギスギスしそうなところで頑張って気を使ってフォローしようとするシュタルクがかわいいなと思いました。このパーティーで一番常識があるのは彼だと思います(でも役回り的に一番損をするのも彼)。
 このマンガのタイムスケールは非常に長いので彼はあと数十年くらいはこんな気苦労を抱えること必至だとは思いますが、最終的には幸せになって欲しいですね。

MAJOR2

 話そのものは道塁の過去のチームメイトがメインでしたが、スポーティーな女子中学生の下着姿を沢山描くのが本来の目的だったに違いないと確信せざるを得ませんでした。特に道塁の上だけ制服+下パンツの構図とか、ホントすごいと唸るしかありません。

 ありがとうございました(感想)。

よふかしのうた

 キャラの見た目や言動に騙されがちですが、吸血鬼は皆年齢不調なんだから、確かにナズナがカブラを眷属にした可能性はあったのだ──と気付かされた回でした。これっていわゆる叙述トリックってヤツなんでしょうか。

 結論としては、カップリングの受け攻めを固定化しない発想は大切だなと思いました。

BE BLUES!

 龍が最高のプレイを見せたのと引き換えに両足がダメになる展開は、古式ゆかしいスポ根っぽいなと思いました。こういう展開に説得力を持たせられるのも、龍というキャラの魅力の一つです。
 そして、龍をそこまで追い詰めた獅子雄が「はよお戻ってこい」と呟く姿も印象的。すっかり龍にメロメロですね彼(まちがい)。

 あと今回の「BE BLUES!」ではベンチに降ろされてガタガタ言ってる桜庭さんが実に良かったのですが、ミルコが不調の桜庭をあえて起用して相手のDFを疲弊させ、そこにテツヤのスピードをぶつけてDFを破壊する作戦を立てていたことも明らかになり、読み終わった時は「桜庭さん…🥺」という気持ちになりました。でも、それも桜庭というキャラの魅力の一つです。

龍と苺

 竜王が連盟の会長のおじさんから怒られる様が良かったです(そこか)。見せ方が苺が宮村のおじさんに怒られる姿にそっくりで、本質的に両者の性格が同質であることを表現しているものと解釈しました。
 そして、怒られながら将棋して苺に圧勝することで竜王の強さを表現しているのも見事ですね。「龍と苺」は、今年来るマンガの一つになるのではないかと密かに思っております。


今回はこのマンガの一つの到達点だと思った サンデー2+3号感想「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 立彦✕龍のカップリングを中心として桜庭・三石・荻本といった面々の感情が絡みあう、レッズユース対武蒼高校の試合の名を借りた熱い愛憎劇が繰り広げられている最近の「BE BLUES!」ですが(挨拶)、サンデー2019年2+3号の展開は、立彦の龍への長年の想いが「かつての龍だったら可能だったであろうスーパーゴール」を立彦が決めるという一つの形となって実ったという意味で、このマンガの一つの到達点な回だったのではないかと思いました。

 立彦は今でも龍のことがホントに大好きなのは試合前からダダ漏れだったんですけど、彼の中で龍がどれだけ大きい存在であったのかを、立彦は「かつての龍だったら可能だったであろうスーパーゴール」を本当に決めることで表現しました。
 立彦の中の「理想の龍」は既に現実の龍を超えた超人の域に達しているんですが、彼はその超人と重なることをサッカーのモチベーションとしており、それが彼をここまで成長させたことは間違いありません。

 かつての立彦の姿を知っているミルコは彼を「努力だけで獲得できる領域を超えている。あれは怪物だ」と評していましたが、それは即ち立彦の龍への熱い思いが彼をただの人間ではいられなくしたということを意味します。深い愛情は人間を怪物に変えるのです。
 龍のことが大好きで妄想の中の龍と重なるために尋常ならざる努力を重ね、最終的に怪物に進化してしまった立彦。正統派サッカーマンガであるはずの「BE BLUES!」で、人知を超えた究極の愛の姿を見ることになるとは思いませんでした。ほんとこのマンガ深いですよ(ミスリーディングの可能性)。

 そんな立彦のプレーを見ていた優希も「あれはまるで怪我する前の龍そのままの姿だ」と察しましたが、優希はそれを口に出すことはできませんでした。
 「もし龍が怪我しなければ、今頃は…」という仮定はもう決して訪れない世界線の話であり、また怪我から復帰した龍が尋常ならざる努力の末に現在の地点まで到達したことをよく知っている彼女にとって、「もし龍が怪我をしなかったら」は口には出せない言葉であることは間違いありません。

 優人もおそらく優希と同じことを思ったに違いないのですが、実際に彼が龍に対してかけた言葉は「立彦…すごいね」だけでした。
 同じく「今の立彦は怪我する前の龍の姿だ」と思ったナベケンも、実際にそれを龍に言うことはないでしょう。大怪我をした龍が今の姿になるためにどれだけ努力してきたのかを知っているからこそ、その言葉は龍には決して言えないのです。

 しかしこのマンガには、そんなタブーを吹き飛ばせる男が一人だけいます。桜庭巧美です

 「てめえがポンコツになる以前ならやってそうなプレーだったな
 「くやしくねーのか、自分のプレーパクられて。よりによって久世立彦に!

 桜庭はハッキリと、今の立彦は「怪我する前の龍そのままの姿だ」と龍に言い放ちました。幼馴染の優希や優人やナベケンには言えなくても、「性格がひねくれている」というの桜庭さんなら、こんな言いにくいこともハッキリと言える! 桜庭さんマジかっこいい! と、本気で思いましたね。
 こういうことを龍に対して言えるのが桜庭というキャラの強みなんだよなあと、改めて感じた次第です。

 もちろんこの台詞は単なる嫌味ではなく、真意は龍に対する奮起を促すところにあることは明白であり、龍も「くやしいさ!」「だから力を合わせようぜ!勝つためにな!」と桜庭に感情をぶつけて応えます。サッカーのために常にクレバーであろうとする龍からこういった人間らしい感情を引き出せるのも、桜庭の役回りの一つだと言えるのではないのでしょうか。

 サンデー46号で相手に先制点を許した時も桜庭は龍に嫌味っぽい口調で叱責して龍の奮起を促し
ていましたし、桜庭が気落ちした龍を叱って励ますしかる桜庭(しかるねこっぽい発音で)というキャラ付けはますます強固になったと思われます。

 こんな感じで、龍と立彦を中心とした彼らの熱い愛憎劇はまだまだ終わりそうにありません。
 次回以降で起こるであろう、龍や桜庭の逆襲にも注目です。

BE BLUES!~青になれ~(33) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2018-11-16)
売り上げランキング: 2,506

桜庭さンかっこいいなあ(表紙)


しかる桜庭「ビビるのはもうやめなさーい!」 サンデー46号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 「ビビってンのかてめえ
 「相手はレッズだぞ、想像力足りてねえんじゃねーか?

  自分のミスから先制点を奪われて意気消沈する龍を叱る桜庭が印象的だった、今回の「BE BLUES!」。

 矢沢から「古巣へのうっぷん晴らしてぇだけだろうが!」とツッコミを入れられた直後に「まだ、そんな目で見てんのかよ!」と言い返して龍に熱い眼差しを送っている桜庭の姿からは、この叱責がこれまでの彼のような単なる鬱憤晴らしではなく、以前の彼とは違う意識から発せられたものであることを伺わせます。桜庭は本当に変わりつつあるのです。


 もっとも、鬱憤晴らしな側面がないのかといえば、そんなこともないのではとも思います。

 今回の失点はカウンターを焦った龍のわずかなミスを見逃さなかったレッズの荻本がボールを奪取したことが原因ですが、桜庭もサンデー43号で荻本の迫力あるディフェンスの圧力に耐えかねた結果シュートとも龍へのパスとも呼べない中途半端なプレイするミスを犯してチャンスを逃してしまい、更に荻本から「ビビッてたもんね、タクミらしくもなく」と煽られる始末。
 桜庭の龍に対する「ビビってンのか」という叱咤は、同じく荻本からボールを奪われ、荻本に対して恐怖を感じてしまった自分自身への叱咤というか、鬱憤を爆発させたとも言えます。

 現在の桜庭は龍を高く評価しているのですが、その龍が荻本に競り負けてしまったことに対する失望、そしてお前は荻本に負けるなという励ましの意味もあるに違いありません。

 桜庭は基本的に「しかるねこ」と一緒で叱ることでしか愛情を表現できないキャラクターなので、「ビビってンのかてめえ」という叱咤の言葉には、龍に対する現段階の精一杯の激励が込められている。私はそう解釈しました。


 そして桜庭の叱咤で思い出されるのが、今を去ること(現実の時間で)1年前の高校選抜合宿編です。

 龍はあの時高校選抜合宿に招聘されたものの、周囲とプレイが噛み合わずにチームで孤立しかけていたのですが、そこで窮地から抜け出すために龍が行ったのは、かつてチーム内で孤立しても誇り高く己のプレイを貫き通した桜庭の姿を妄想し、(妄想の中の)桜庭から「ボケが!」と叱ってもらうことでした。
 その叱咤の声(妄想です)によって龍は迷いを振りきって独断で動く覚悟を完了させ、次のワンプレイで大活躍することに成功してチームメイトからの信頼を回復。見事窮地を脱したのです。

 あの時の龍は妄想の中の桜庭によって励まされたことで立ち直ったのですが、今度は妄想ではなくリアルな桜庭から叱責を受けたんですよ。これで効果がないはずがありません。龍の迷いも、これできっと振り切れるに違いありません。龍にとって桜庭とはそういう存在なのです。

 今思い返してみると、龍の妄想の中にいる桜庭ってちょっとカワイイですよね。ンベッって舌出してるところとか特に(どうでもいい)。

 という点を踏まえると、対レッズユース戦後半の最大の見どころは、荻本のハードなディフェンスを如何に二人が掻い潜って龍が桜庭にボールを通し、桜庭が得点を決めるのかという点になることは確実でしょう。
 荻本という二人にとって共通の敵を倒して龍から桜庭にボールが通った時、それは2人の間に揺るぎのない信頼感と確かな愛が生まれる時なのです。多分。

 どうでもいいことですが、「ビビってンのかてめえ」の「ン」がカタカナなのが小池一夫チックでいいと思います(おわり)。

BE BLUES!~青になれ~(32) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2018-08-31)
売り上げランキング: 5,062

高校合宿編クライマックスが収録されている32巻。龍のちんこのデカさを見よ(まちがい)


「BE BLUES!」桜庭とにかくカワイイ編(サンデー20〜25号)の感想まとめ

BE BLUES!

 ちょうお久しぶりです(´・ω・`)

 今回は自分用のメモとして、前に感想を書いたサンデー20号以降の武蒼対聖和台編、別名「桜庭とにかくカワイイ編」を読んだ簡単な感想を列挙させて頂きます。


サンデー20号

  • 桜庭がコーメイのプレーの意図を汲み取れずに連携をミスしてチャンスを潰し、その直後にカウンターから失点という展開に。
  • 嫌な雰囲気になりそうなところを、「桜庭はちゃんと練習したことはやってる」とオカさんにフォローされ、コーメイも「高望みし過ぎたってことか」と桜庭の扱いについて反省して解決。桜庭に対するチームメイトの愛の深さというか、ちゃんと自主的に練習に参加している桜庭をみんなが可愛がっている様子が伺えます。桜庭カワイイ編の開幕です。
  • その後、試合中に相手ディフェンダーを仮想敵に見立ててオフ・ザ・ボールの動きを繰り返し練習し始めた桜庭がカワイイです。

サンデー21号

  • 「イメトレ連戦連勝!」って自画自賛している桜庭が、まずカワイイです。
  • 龍から「自分の知らない桜庭のことを知っている」風な口を聞かれてショックを受け、ヒートアップする真鍋。今になって考えてみると、桜庭カワイイ編とは、龍と真鍋が共に「俺が知っている桜庭が、本当の桜庭だ!」と己の桜庭感をぶつけ合う勝負の場でもあったのです。桜庭という概念を巡る対決ですよ奥さん。
  • アイコンタクトで龍と自在に連携できるレノンは、普通にかっこいいです。さすが龍の保護者役を任されてるレノンさんは違います。

サンデー22号

  • パスカットを警戒して自分にパスを出さないレノンに対して「俺に出せよ!」とじたばたアピールする桜庭がカワイイです。
  • そうして焦らしに焦らされた桜庭に対して、満を持してクロスボールを出す龍。桜庭の決定力に対する龍の信頼感がなせるプレイですが、桜庭がもう我慢できないぎりぎりのタイミングでボールを出せる龍の感性も流石です。公式カップリングの強みでしょうか。

サンデー23+24号

  • 桜庭がこれまで練習してきたオフ・ザ・ボールの動き+練習していないシチュエーションをこれまでの経験で培われた勝負師としての勘のあわせ技で打破し、最後は彼らしいテクが光るジャンピングボレーシュートでゴールを決める展開。
  • ゴールを決めた直後、真っ先にミルコじいさんの元に駆け寄る桜庭がカワイイです。個人的にミルコは桜庭の飼い主という認識なのですが、改めて桜庭のミルコに対する忠犬っぷりを示したシーンと言えます。

サンデー25号

  • 桜庭のことを雲霞の如く嫌っている優希ですら「あの男があんなに素直に喜んでいるのを見たことがない」と言わざるを得ない程、これまで培った練習の成果を出せて素直に喜ぶ桜庭はカワイイという結論に。
  • 桜庭の頭を鷲掴みにしてワシワシするミルコもカワイイ。桜庭に絡むとみんな可愛くなります。
  • そして試合後、「後半出てりゃあと2点は取れたからな!」と去勢を張る桜庭がカワイイです。
  • 桜庭をそんなカワイイ風に変えたきっかけは、自分が桜庭を完封した前の試合あったと知って、複雑な笑い声を上げる真鍋。
    彼も本当は龍のように「桜庭の仲間」として彼をカワイイ桜庭に変えたかったに違いないと思われますが、彼は桜庭と憎しみ合うことでしか本当のコミュニケーションが取れない運命の下に生まれてしまったのでしょう。
  • 桜庭が変わったことを認識させられた真鍋は、次に桜庭と対戦する時に、彼にどんな言葉をかけるのか。今サンデーで行われている大浦カップ編で再戦することはあり得るのか。今後が楽しみです。
BE BLUES!~青になれ~ 31 (31) (少年サンデーコミックス)
田中 モトユキ
小学館 (2018-05-18)
売り上げランキング: 14,119

32巻は8月発売とのこと。龍が高校選抜合宿で悩みながら成長したり、ちんこがでかくなったりする辺りの話ですね


サッカー日本代表監督電撃解任が「BE BLUES!」に与える影響を考える サンデー22+23号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 最近のサッカーといえば(いきなり)、サッカー日本代表監督だったハリルホジッチ氏が突如として日本サッカー協会から解任されたという大きなニュースがありました。
 監督交代の是非や理由はともかくとして、ワールドカップ開催まであと2ヶ月というこのタイミングでの代表監督の解任は一般的には異常事態と言う他なく、チームへの影響は勿論のこと、サッカー日本代表チームに対するファンの信頼感や、チームの人気そのものへの悪影響も懸念されています。

 そして、もし今回の件がきっかけでサッカー日本代表チームの人気が低下するようなことがあったりすると、みんな大好き「BE BLUES!」にも影響を及ぼしてしまうのではないか? と個人的に危惧しています。

 そもそも「BE BLUES!」というマンガは、主人公である一条龍が「幼少の頃から本気で日本代表になることを夢みているサッカー少年」という設定であり、「日本人に生まれたら、サッカーをやっているなら…日本代表のユニフォームを手に入れたい!誰だってそうだろ!」という彼の気持ちが、彼と同じサッカー少年達のコモンセンスとして通用するからこそ成り立っている作品です。
 彼はこの夢を実現するために幼少期から綿密なライフプランを立てており、事故にあって再起不能レベルの大怪我をした時も、この夢があったからこそ諦めずにリハビリに励むことができたのです。
 つまり「サッカー日本代表」という存在に魅力がなければ、「サッカー日本代表になる」龍の夢に読者が共感することも、彼の夢が読者の中でリアリティを持つこともなくなってしまう訳であり、それだけに現実のサッカー日本代表には常に魅力的でいてもらわなければ困るのです。

 「BE BLUES!」はまだ高校生編の途中ではありますが、主人公の龍がユースチームの日本代表選抜合宿に招聘されるエピソードも登場し、将来龍と共に日本代表として戦うことになるであろうキャラクター達が作品内に顔を出し始めているところを考えると、徐々に龍の夢である「サッカー日本代表入り」も作品構想の視野に入りつつあることを感じさせます。
 「BE BLUES!」のためにも、現実のサッカー日本代表には、サッカー少年達にとってキラキラした憧れであり、そして具体的な将来の目標でもあるという素敵な存在で居続けてもらいたいものです。そのために頑張ってほしいなと思います。

 そして本題であるサンデー22+23号の「BE BLUES!」の感想ですが、今回のテーマの一つである「オフ・ザ・ボール」の動きでレノンと龍が相手ディフェンダーのマークを逃れて空いたスペースに入り込んで縦に早いパスを繋いでサイドから突破、ゴール前で待ち構える桜庭にまでボールを繋いだ! という、マンマークディフェンスの崩し方のお手本のような展開だったと言えます。
 前の桜庭へ「楔のパス」を出すことに成功した時の回もそうだったんですが、このマンガってサッカーの現実的な戦術をきっちりと描いているんだよなと改めて思いました。

 普通のサッカーマンガだったら、ここまでお膳立てされたら主役であるエースストライカーがきっちりとゴールを決めて読者のハートを鷲掴み! きゃーステキー! となること請け合いなんですけど、でも今回の試合のエースストライカー役はあの桜庭さんなので、まだまだ油断はできません。
 龍からの愛がこもったボールを、桜庭は受け取ることができるのか否か。続きはゴールデンウィークの後で! 5月病に負けずに5/9まで生き延びようぜみんな! がんばれサッカー日本代表!(フォロー)

BE BLUES!~青になれ~(1) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2013-12-06)
売り上げランキング: 15,765

新生桜庭お披露目会開催記念 サンデー16号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 聖和台を相手に、オフ・ザ・ボールの動きを覚えた桜庭さんのお披露目会が開催中の「BE BLUES! 」。
 この回の何が面白いって、聖和台の選手達が桜庭に対して

な、何?
あの桜庭が…マークをふりほどこうとしてる!?
あの桜庭巧美が、オフ・ザ・ボールの動きをしたァ!?
あのクズが! まともにサッカーの動きをしやがった!

 と、いちいち大げさに驚いているところです。
 ボールを持っていない時に、マンツーマンディフェンスをしている相手のマークを外して良い状態でボールをもらおうとするという極めて基本的な動きをしただけなのに、これだけ大げさに対戦相手が驚いてくれることそのものが、なんというかもうものすごく面白かったです。
 面白かったというよりは、痛快だったと表現するべきかもしれません。

 桜庭が「まともなサッカーの動き」をしてディフェンダーをかわして前を向いてボールを持っただけでこれだけ面白くなるということは、つまり桜庭が今までは頑なに「まともなサッカーの動き」を拒否して来たことの裏返しでもあります。
 ここまで桜庭をマトモじゃない状態で引っ張ってきたからこそ、この回がこれだけ面白くなったと言えます。これまで桜庭がしてきた毒舌も乱暴狼藉も頑なな態度も、全てこの回を盛り上げるための伏線だった! と言っても過言ではないのではないのでしょうか。いや過言かも(撤回)。

 でも、もし桜庭がこのままマトモにサッカーをやるようになっちゃったら、これまでのワガママだった彼のプレーの魅力が薄れてしまうのでは? と心配する向きもあるかも知れませんが、そもそも彼がまともなサッカーを身につけようと決意した理由が「俺様を尊敬しろ!」と言い続けたいという心底どうしようもない点(←褒めてます)にあることからすれば、仮に彼が龍と共にマトモなサッカーをしたとしても、彼の尊大な魅力が薄まることは決してないでしょう。これからの桜庭さんの快進撃に期待です。

 以下は私信ですが、最近は体調がイマイチというか、主に体力的な問題で夜遅くまで文章を書くことができなくなって来ているので、今後マンガの感想を書くペースが遅くなるかもしれません。
 でも、とにかくサンデー16号における桜庭さんはちょう面白かった! ということは書いておくべきだと思ったので、この記事を書きました。

 以上、よろしくお願いします。

BE BLUES!~青になれ~(30) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2018-03-02)
売り上げランキング: 4,007

桜庭モテ期到来記念 サンデー13号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 週刊少年サンデーに吹き荒れる恋の嵐!(挨拶)

 初手から主人公とヒロインが同棲して婚姻届を書くところから始まる「トニカクカワイイ」の連載開始に湧く最近のサンデーですが、今号では他にも

  • 指宿くんと江火野さんの二大ヒロインが揃ってタロウの自宅に押しかけ、まさに恋の正念場を迎えつつある「初恋ゾンビ
  • 古見さんからもらったバレンタインのお返しができずにヘタれる只野くんが見どころの「古見さんは、コミュ症です。
  • アニメ二期と共に猛プッシュを受けるはじめさんが何故かココノツと密室に閉じ込められ、「いいにおいがしました!」と褒められてるのか単にキモいことを言われたのか判断に困る「だがしかし
  • アクトとなりがクリスマスイブにホテルに一緒に宿泊! 熊の寝床の穴蔵だった前回とは違って、今度は熊はいないぞ! もうヤるしかない! な展開必至の「天使とアクト!
  • むっつりスケベなあくましゅうどうしが、姫への愛を切々と訴えた「魔王城でおやすみ
  • 一人暮らし状態のちひろの家に湯神がやって来て成り行きで二人で料理作った挙句、湯神がちひろの耳たぶをごく自然の中で触ってお互いに照れるという、往年の「BOYS BE…」を彷彿とさせるラブラブ展開を披露した「湯神くんには友達がいない
    (それはそうと今回のちひろ、いくら相手が湯神とは言え始終Tシャツと短パン姿というだらしない部屋着のままで過ごしたところが非常に良かったと思いませんか皆さん)
  • 大恋愛を経て結婚→初夜→出産→育児と人生最良の時期を描きつつも、その数年後には太平洋戦争が始まることを我々読者は知っているので今後クロ達がどのような運命を辿るのか非常にやきもきする「妖怪ギガ

 など、かなりラブにひなった作品が多数掲載されており、かつて「ラブコメのサンデー」と呼ばれた栄光の1980年代を取り戻そうとしているのではないか? という勢いを感じます。
 現在のサンデーの人気作「天野めぐみはスキだらけ!」も「保安官エヴァンスの嘘」も、基本はラブコメですしね。「キングオブアイドル」も、今回の話はラブコメに発展しそうですしね。やっぱり少年誌の基本はラブコメだよなーと再認識させられます。

 そんな恋の嵐が吹き荒れるサンデーの中にあって、何故今回「BE BLUES!」を取り上げるのかと言えば、勿論「BE BLUES!」においてもついに桜庭さんにモテ期が到来したからに他なりません。

 これまでは自分のテクニックに絶対の自信を持ち、天上天下唯我独尊状態で周囲をクソ呼ばわりしていた桜庭さんが! ドリブル突破して華麗にゴールをキメたいばっかりに、パスもしなけりゃ守備もしない、「お前がオレ様のところまでボールを持って来い」と言わんばかりの態度を取る桜庭さんが! そんなアレな態度を取り続けた結果、周囲のギャラリーから「真面目にやれ!」「そんな怠慢許せるわけないでしょ!」「何様だ!」と罵声を浴び続けて来た桜庭さんが! ついに! チームのみんなからモテモテになる日がやって来たんですよ! なんという快挙!

 桜庭が己のサッカーの技術に限界を感じ、ミルコに「もっと上手くなりたい」と直談判した結果、ミルコはチーム全体を巻き込んで桜庭に「ゴールの前でディフェンダーをかわしてボールを受け取り、そのままシュートする」という、フォワードにおけるボールを持っていない時の動き(専門用語で言うところの「オフ・ザ・ボール」)の基本中の基本を叩き込む特訓を開始しました。

 ここで重要なのは、ミルコと一対一でではなく、龍やレノン、阿部といったトップチームのメンバーを巻き込む形で桜庭の特訓を行っているところであり、これによってチームのメンバー達は桜庭が本気でサッカーに向かい合っていることを身をもって知ることができる点だと思われます。

 もともと彼らは、この前の聖和台との決勝戦で、体力の限界にまで追い詰められて「オレ様のところまでボールを持って来い」とチームメイトを挑発するかのような態度を取り続けた桜庭に対して、「何様だよおまえは!」と言いながらも彼が要求するプレイを忠実に行った実績があります。つまり彼らは、勝利のためなら桜庭に協力するだけの度量の広さを持ち合わせていたのです。
 ただ、桜庭の態度があまりにアレでコミュニケーションを拒否されていた状態だったので、それ以上に彼らの好意が桜庭に向けられることはありませんでした。

 チームが元々そういう状態だったところに、ここに来て桜庭がサッカーに対して真面目に取り込み始めてコミュニケーションを取る姿勢を見せた訳ですから、そりゃーもうみんな歓迎するに決まってます。
 特に龍なんかはもう非常に嬉しそうで、教室でオフ・ザ・ボールの動きについて桜庭に一方的に話かけてニヤニヤしているところを見ると、ンもう君はどれだけ桜庭のことが好きだったの! みたいな気持ちにならざるを得ません。龍にとっては、やっと桜庭と(ライバルではなく)チームメイトとしてサッカーの話ができることが嬉しくてしょうがないんでしょうね。仕方ないですね。

 そしてレノンも桜庭相手にガチで体を張って一線級のディフェンスを叩き込んでましたが、レノンは面倒見が良いお母さんキャラであることが以前の遠征合宿編で明らかになっていますので、龍に続いて桜庭も彼の母性本能をくすぐる存在になったという解釈で良いのではないかと思います(決めつけ)。

 あと面白かったのが、矢沢が桜庭を廊下でオフ・ザ・ボールの動きでからかってるシーンでした。これもまた、矢沢なりの桜庭への愛情表現ですね(決めつけ)。彼はこういうことするのが本当に似合ってますね。

 何か妙に長くなりましたが、要するに武蒼のみんなは桜庭への好意を臆さずに表現するようになったのね! 良かったわね! ということが言いたかったのです。判っていただけたでしょうか。

BE BLUES!~青になれ~ 30 (少年サンデーコミックス)
田中 モトユキ
小学館 (2018-02-16)
売り上げランキング: 1,006

3年生とのお別れ巻は2/16に刊行


桜庭さんが現実を受け入れた記念 サンデー8号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

やっぱり一条のが上手いのか?

 この回の「BE BLUES!」は、あの天上天下唯我独尊で傲慢でワガママで人の言うことを聞かなくて「俺様を尊敬しろ!」がモットーだった桜庭さんが、ついに龍が自分よりもサッカーが上手いことを認めた! という事実が、読者に大きな衝撃を与えました。

 桜庭というキャラクターは、テクニック面ではこのマンガの登場人物の中でも最強レベルの力を持ってはいるものの、性格面で極めて難があるためにフォア・ザ・チームな行動を全くすることができないことが彼のフットボーラーとしての活躍の足を引っ張っていることは、このマンガの読者の誰しもが判っていることだと思われます。
 ただ、そういう性格面の欠点を抱えているからこそ桜庭巧美というキャラが魅力的になっているのもまた事実であり、個人的にも「桜庭さんには、いつまでも『俺様を尊敬しろ!』なクソな桜庭さんのままでいて欲しい」と常日頃から願っている始末でした。

 そんな桜庭さんが、ついに龍や聖和台の真鍋といったライバル達の実力が自分を凌駕するものになりつつあることを認めたんですよ。そりゃーもう我々読者としては大事件です。ついにあの桜庭さんのねじ曲がった性根がまっすぐになってしまうのかと、期待と不安を抱かずにはいられませんでした。

 しかし我らが桜庭さんは、龍達の実力を認めたコマの直後、飼い主監督であるミルコにこう言い放ったのです。

 「もっとうまくなりゃいいんだよな!
  一条や真鍋のヤロウ、俺を止める奴らまとめてぶっちぎるために、
  どうすりゃいい? じーさん!

 この台詞からは、彼は龍たちの今の実力は認めたものの、自分が今以上のテクニックを身につけることさえできれば彼らを超えられるに違いないという自分の才能に対する執着が伺えると共に、彼の切羽詰まった表情からは、このままでは彼の自我の象徴であった絶対的なテクニックを失って「俺様を尊敬しろ!」と言い続けることができなくなることへの恐れをも伺うことができると思います。

 彼がミルコに「(龍や真鍋達が強くなっていることを)認めるよ」と言っているコマの前後に、以前の周囲が自分よりも強くなっていることを認められなかった頃のカットを挿入しているのは、彼の心境がこの頃から変化していることの描写でしょう。
 彼は、自分がこれからも「俺様を尊敬しろ!」と言い続けるためには、周囲が自分よりも強くなりつつあるという決して認めたくなったことを認め、その上で自分が彼らよりも更に強くなるための努力をせざるを得なくなったことを、あの頃から続けてきた葛藤の末に悟ったのです。

 己がまだまだ未熟であることを認め、それを克服するために新しい修行をすることを決意するという、少年マンガ的なロジックにおける「成長」のプロセスを忠実になぞることになった桜庭さん。まさかあのひねくれ者の桜庭さんが、「師匠の元で修行して強くなる」だなんて正統派の強化のされ方をするなんて! という驚きはあるんですが、でもその修行を受ける元の動機が「周囲を見下して『俺様を尊敬しろ!』と言い続けたい」ものである辺りは、やっぱり性根の部分は変わってないなと嬉しくなります。
 何にしろ、ミルコの特訓を経て桜庭が如何なる変化を遂げるのか、ワクワクしながら待ちたいと思います。次の試合では、前とは逆に真鍋を這いつくばらせて高笑いする、これまで以上にクソになった桜庭さんの姿が拝めるかと思うと楽しみです(褒めてます)。

 あと今回面白かったのが、桜庭から「やっぱり一条のが上手いのか?」と言われた後のミルコの態度ですね。多分ミルコは桜庭が大きな壁に突き当たって悩んでいることは把握していたとは思うのですが、実際に桜庭から悩みを打ち明けられた時に「信じられない」と(脳内で)言っているところからすると、今回の桜庭の行動は彼にとっても想定外に嬉しい出来事だった模様。
 桜庭からの告白を聞いた後、いきなり「初めて見た時から君は…とびきり輝く星のようであったよ」と桜庭を称えるポエムを語ってしまう辺りに、ミルコが今回の桜庭の告白を如何に祝福しているかが伺えるというものですよ(決めつけ)。

 そしてもう一つ面白かったのが今回の桜庭に付き合わされた藍子の挙動で、龍のことをやたら見つめている桜庭を心配して声をかけたら「馬のシッポ」呼ばわりされて激怒、激怒しているところを龍に見られて赤面、その直後に桜庭から素直に謝られて困惑、そして桜庭の「やっぱり一条のが上手いのか?」を聞いて呆然と、今回だけで実に様々な表情を見せてくれました。
これは龍×藍子のメジャーカップリングでは決して拝めない、桜庭×藍子というカップリングだからこその展開だったと言えるのではないのでしょうか。

 桜庭×藍子の組み合わせは、現段階では優人×藍子以上のマイナーカップリングという認識なのですが、これを機会に盛り上がって欲しいですね(カップリング厨的視点)。

BE BLUES!~青になれ~(29) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-11-24)
売り上げランキング: 9,966

この巻で描かれた聖和台との試合の顛末が、今回に桜庭の決断に繋がっているんですよねー


まさか優人がモテる姿を拝めるとは思っていなかった記念 サンデー1号〜3+4号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 お久しぶりです(´・ω・`)。
 書く暇がなくて溜まっていた、ここ最近の「BE BLUES!」の感想のまとめです。

2017年1号

 主に「龍のちんこがでかい」ことが明らかになった高校選抜合宿が終了。
 「試合中には色々あったけど、最期はみんなで風呂場で龍のちんこを見てほっこりして大団円」な展開にならなかったのが、返す返すも残念ですね(ちんこへのこだわり)。

 この回では、優希が「藍子の龍を見る目が完全に恋する乙女のソレである」ことについに気付いて動揺してしまうというラブコメ的なイベントが発生したのですが、当の龍はそんな女性陣の動きには全く気付かず、桜庭に対して「合宿でヤバいって思った時、お前の顔が浮かんでさ…助かった」と愛の告白に等しいことをサラッと言ってしまう始末。やはりこのマンガで最も龍に愛されているメインヒロインは、藍子でも優希でもなく桜庭であるということが、改めて証明されてしまったところが面白かったです。

 そして桜庭といえば、ラストの試合で龍にボールが渡ってカットイン→シュートという龍の必殺技が炸裂するシーンで、チームメイトがみんな「龍なら決めてくれる!」って表情しているところで、桜庭だけ唯一最期まで「オレにボールをよこせ!」ってアピールを必死にしているところも良かったです。
 桜庭は、今後いくら龍が周囲から尊敬を集めるスーパープレイヤーになろうとも、ずっと龍に対してこんな感じでガツガツ当たり続けることでしょう。いつまでも変わらない君が、そこにいてそうやってくれているだけで嬉しい。そんな心境です。

2017年2号

 武蒼新チーム始動の巻。ジョージとリンゴの代わりに入った阿部・南部コンビが守備の穴になっているということを仲間内で吹聴している矢沢が、「だったら本人たちに言ってみろよ!」と言われた途端に突然「そのうちな…」と弱腰になってるところを見ると、彼は今後こういう役回りになっていくんだろうなと予感させるに十分でした。彼のレギュラー入りは当分なさそうな予感。

 あと、その問題の阿部・南部コンビがビシッと立ってるコマがありましたが、彼らから漂う何と言うかこう「如何にも穴があって頼りなさげ」感が素晴らしいです。先代のジョージ・リンゴ組の「守りカタくて頼りがいがありそう」感とは大違いですよね。
 こういうキャラが描ける田中モトユキ先生すごいなあというのが、この回の主な感想です。

2017年3+4号

 謎の新人美少女マネージャーが登場、優人が突然モテるの巻。

 前回でも1コマだけ登場してその可愛らしさをさりげなくアピールしていた新人女子マネ候補(名称不確定)の彼女でしたが、今回は1年チームとの練習試合において、ナベケンでも止められなかったボールをすんでのところでクリアするファインプレーを見せた優人に対して急接近し、「青梅先〜んぱい♥ 頑張ってください!」って如何にも媚び売ってます的な台詞を言うという、このマンガ的には極めて珍しい、いわゆる童貞を殺すムーブを放ってきました。
 もちろん優人は童貞なので、効果はてきめん。著しく動揺はしているものの、何かものすごい嬉しそうです。

 自分は以前から「一度でいいから優人がモテるところを見てみたい」と思ってはいたのですが、実際に彼がモテ始めてみると、「優人のくせに生意気だ!」とこの回の矢沢と同様の感想を抱いてしまいました。自分もまだまだ器が小さいッス…(自省)。

 もっとも、優人はラストで龍から「みんながおまえのような意識を持って戦えば、きっといいチームになれる」と褒められて照れまくっていたので、優人の最愛の人物はやっぱり龍なんですよねー。
女子マネや龍から褒められたのはいいけど、浮かれて調子に乗ってミスしなけりゃいいんですけどねー(ひどい感想)

BE BLUES!~青になれ~(22) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2016-03-18)
売り上げランキング: 18,396

この調子で優人がモテれば再び表紙に返り咲けるのではと思いましたが、むしろ新女子マネが単独で表紙を飾りそうな予感


お久しぶりです…😴 サンデー51〜52号の雑感

BE BLUES!

 おそらく、今後の全国大会編や日本代表編に登場するであろうキャラクター達の顔見世的な側面もあったであろう、高校選抜合宿編が終了。

 51号でレノンが高虎に怒りのタックルを入れたところが、今回のエピソードにおける個人的な最萌えポイントでした。「ウチの子に何するのよ!」って感じで保護者としては黙っていられない感があって良かったです。

 あと今回の高校選抜合宿編では、序盤で「龍のちんこがでかい」ことが明らかになっていたため、きっとラストシーンは「試合中には色々あったけど、最期はみんなで風呂場で龍のちんこを見てほっこりして大団円」という幸せなものになるに違いないと思っていたので、龍が高虎のチャージが原因で脚を痛めて途中退場するというオチになるとは予想外でした。
 いつか、合宿メンバーみんなで龍のちんこを拝める日が来るといいですねと思いました。

古見さんは、コミュ症です。

 これまでサンデーでちんこと言えば「キング・オブ・アイドル」のまほろでしたが、そのラインナップに「BE BLUES!」の龍と共に「古見さん」の片居くんが並ぶことになったというのが、サンデー51号における「古見さん」の感想でした。いやマジで。

 しかも片居くんのちんこは、「BE BLUES!」の龍と同じく見たものを幸せにする良いちんこであることが判明。
 龍は大きさばかりが強調されていましたが、片居くんのソレはおそらく大きさだけではなく、見たものを感動させる芸術的な美しささえ備えているものと思われます。なんと素晴らしい…(褒めてます)。

 そしてサンデー52号では、ちゃんとこちらの期待に応えて古見さんを巻き込んだ恋バナをやってくれたので、ンもう感謝しかありません。「天使とアクト」といい「古見さん」といい、少女が自分の恋を自覚する瞬間というのは実に美しいですね…。

初恋ゾンビ

 「指宿くんがややこしい恋愛をしている真っ最中である」という本質を見抜いている席田が登場したことで、より指宿を巡る物語が複雑化しつつある「初恋ゾンビ」。

 サンデー52号では、『イヴが失恋ゾンビ化する』という、ある意味ショッキングな展開が繰り広げられました。実際、イヴが失恋ゾンビ化する展開を目の当たりにしたことで、自分が「『初恋ゾンビ』の設定上はあり得るかもしれないけど、まさかイヴが失恋ソンビ化するとは微塵も思っていなかった」ことを自覚させられ、そういう意味でも意表を突かれました。
 「タロちゃん見てるとムカムカしてくる」「だからタロちゃんモテないんだよ!?」って台詞が、彼女の口から出て来るのはキツイです。面白いけど(ひどい)。

 タロウが江火野と指宿くんのイチャイチャを見て嫉妬の念を抱くのは、タロウが江火野に嫉妬しているというよりは、タロウが指宿との関係をはっきりさせないで現状維持を選んだ結果として「指宿が江火野と仲良くなる」という自分が意図していない関係が発生することに対して嫉妬というのもあるのかなと思いました。
 イヴの「タロちゃん見てるとムカムカしてくる」というイヴの台詞は、指宿との関係をはっきりさせないことを選んだ今のタロウの状況に対する憤りの意味もあるのかも知れませんね。

 それはそれとして、江火野さんにキュンとする指宿くんって、何かこうショタっぽくないですかね? 指宿×江火野のカップリングは「百合」というよりはむしろ「おねショタ」なのでは? というのが、ここのところの「初恋ゾンビ」に対する感想です。

シノビノ

 文字通り己を燃やしながら己の大義に突き進む吉田松陰の魅力が大爆発している、ここ最近の「シノビノ」。

 吉田松陰が「武士道とは死ぬことと見つけたり」「正気にては大業ならず」という葉隠的な思想を持っていたことは史実らしいのですが、このマンガではそれを極限までエクストリームさせることで「自分の頭が燃えているにも関わらず、それを意に介さずに野望の実現に突き進もうとする」彼の内なる狂気を表現することに成功していたと思います。
 ホントこの作品は、出て来るキャラクターがみんなどこか突き抜けていて素晴らしいです。

舞妓さんちのまかないさん

 サンデー52号では、すーちゃんこと百はなの「姉」である百子さん姉さんが繰り出す、まるでキヨを試すかのようなテストめいた会話に対し、それを全く意に介さずに極めてナチュラルに応対した大物っぷりが素晴らしかったキヨちゃんですが、それ以上に冒頭に出てきたキヨちゃんの生足が良かったですね…まさかこのマンガであんなエッチな脚を拝めるなんて…(ダメな感想)

舞妓さんちのまかないさん(3) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-09-29)
売り上げランキング: 4,303

3巻表紙のキヨちゃんの太もも最高じゃね?