BE BLUES!一覧

「だがしかし」アニメ化決定記念 サンデー42号感想

だがしかし

 「だがしかし」アニメ化決定おめでとうございます!

 アニメ化の際には、ぜひサンデー編集部および小学館におかれましては、己が持つあらゆる政治的影響力を駆使して、コミックス1巻第4話では正式名称を出せずに「ゴリゴリ君」というバッタ物的な呼び方をされていたみんな大好き「ガリガリ君」を、ちゃんと劇中で「ガリガリ君」と呼べるようにして頂きたいと思う次第です。
 できればコミックスの方も、ちゃんと「ガリガリ君」に改定した版を出して欲しいですね! 駄菓子がテーマのマンガにおいて、駄菓子的アイスの代表である「ガリガリ君」の名前を出せるかどうかは極めて重要な問題ですよ! 一流の出版社ならちゃんと権利関係をクリアにしておくべき!(エラそう)

 あとアニメ版に望むことは、アニメーターの総力を結集してほたるさんをエロく描いて下さいという点です。作品内ではパンチラとかそういうカットが一切無いにも関わらずに醸し出しているあのエロスさ加減を、アニメでもぜひ再現していただきたいです。本気でお願いします。

 なお、今回のお話のメインテーマである『恋と甘酸っぱいさくらんぼ』というと、昔読んだ「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」に乳首をさくらんぼに見立ててカップルがイチャイチャしてるシーンがあったように記憶していますが、遠い昔のことなのでそんなシーンはなかったかも知れません(「だがしかし」関係ない感想)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 「ぼく、およめさんのおっぱいで ケーキ作りたいんだ

 この一文から溢れる狂気がすごいと思いました(感想)。タイム君は色々な意味で天才過ぎます。
 こんな言葉をひねり出す若木先生の才能を改めて感じると共に、ついに先生が本気を出して来たと思わざるを得ません。

BE BLUES!

 ノアに復讐するだけのために危険な場所でボールをキープし続け、そしてついにノアをぶち抜くことに成功した桜庭さん。やってることはスタンドプレーそのものなのですが、レノンや龍、そしてミルコの表情から察するに、みんな「桜庭のやることなら仕方がない」と思ってるっぽいです。
 桜庭さんはチームのみんなから愛されてるなと感じました(好意的解釈)。

 桜庭がこの試合でどんなことをしでかすのか心配だったんですけど、ノアには復讐できたし、結果的にチームに追加点をもたらすプレイをすることができてチームに貢献できたし、それだけの活躍をしても相手DFに派手に倒されたにも関わらずフリーキックを蹴りたいとギャンギャン吠えたり、龍がフリーキックを蹴って得点を決めた時に派手に悔しがったりといったダメな桜庭さんらしさも相変わらずだったしと、ちゃんと彼らしい活躍ができていた展開になっていたのは素晴らしいと思いました。

競女!

 元フェンシング選手の沢木さんは、フェンシング経験者だからおっぱいを自在に伸ばして突きを繰り出す!
 「弓尻」の異名を持つ海辺さんは、自分の水着を弓のように伸ばして自分自身を射出するという、「ドラゴンボール」の桃白白の「自分で投げた柱に乗って空を飛ぶ」並に物理的に不可解な曲芸を難なくやってのける!
 「尻収集家」の異名を持つ棗さんは、対戦相手のバイオリズムならぬ「バイオ尻ズム」を把握して確率論によって計算された立ち回りをする!

 単なるやられ役な役割のキャラにも、一度見たら忘れられない強烈な個性を持たせる。そこが「競女!」というマンガの素敵なところだと思います!(もちろんほめてます)

ヘブンズランナーアキラ

 アキラが友情パワーの高まりを受けてパワーアップ!
 連載序盤ではボッチだった孤独な彼は、陸上を通じて得た掛け替えのない仲間たちの想いを胸に、今新たなる力を得て走りだすのであった!

 この盛り上がり方、色々な意味で熱い! そしてヤバい
 このマンガもうすぐ終わるのでは!? と思ってしまったのはヒミツです(感想か?)。

古見さんはコミュ症です。

 「新世代サンデーグランプリ」と銘打った、ルーキー読み切り企画が始まりました。告知ページに編集長のコメントが載っているところからして、「新しいサンデー」の開催を象徴する企画としての力の入れようが感じられます。
 ただ「グランプリ」と銘打ってはいますが、ジャンプの「金未来杯」とは違って投票で優勝作を決めるわけでもデビュー枠が確約される訳でもないっぽいので、どちらかと言えば次期連載作家候補の紹介的な意味合いが強そうな感じの企画のようです。
 この辺の適度なぬるさがサンデーらしいというところなんでしょうね(好意的な解釈)。

 今回の「古見さんはコミュ症です。」は、ジャンルとしては「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」的な社会不安障害を抱えたヒロインの挙動をネタにしたタイプの話なんですが、コミュ症な挙動を単にギャグにするのではなく、そこから古見さんが主人公の協力で救われる話になっているところが優しいなと思いました。古見さんは本当ならカウンセリングを受けるべきなんじゃないかという気もしますが。
 あと黒タイツがいいと思います(正直)。

リオンさん、迷惑です。

 最終回。感覚的にはやっぱり打ち切りっぽいのが残念ですが、最期でリオンが三雲からこれまで無償の愛(やや誇張)を受けていたことに気付き、自分を愛してくれた者のために全力で答える慎み深い姿(やや誇張)が見られて良かったです。
 悪魔っ娘わんさかコメディーというコンセプトは良かったと思うので、ぜひ浦山先生には再起を期待したい所存です。

絶対可憐チルドレン

 キャラ人気投票の結果が発表されていましたが、予想通りというか何というか、やっぱり兵部がトップでしたね。人気投票優勝者には特別なエピソードが掲載される約束ですので、兵部がどのような形で脱がされるのかに期待したいです。脱がされるのは決定事項だと思うので。

 また、9/22には池袋アニメイトで椎名高志先生のサイン会が実施されましたが、そのシステムが「生原稿を3枚提示し、そのうちの好きな1枚を選んでそこにサインする」というファンサービス精神にあふれたものであったり、アニメの兵部役の声優の遊佐浩二さんからメッセージがあったりと、かなり盛り上がったみたいですね。羨ましい…!(行けませんでした)

 本編の方は、松風君と宿木との会話にしろ、賢木とティムバレコンビとの会話にしろ、チームの間の信頼関係や、本当に必要な時に側にいることの大切さを示唆するようなエピソードだったなと思いました。
 ただ、賢木や兵部は「黒い幽霊」はその信頼関係を突いて攻撃してくると疑っている訳で、信頼するべき相手をも疑わなければならない大人の辛さという面も強調されていたように思えます。

 そして今回のラストでは賢木が何か酷い目に遭いそうな予兆が描かれていますが、彼は中学生編でも事あるごとに割と酷い目にあっていてそこから何度も復活しているので、まあ賢木先生なら何とかなりそうなので頑張れと思いました(ひどい)。

絶対可憐チルドレン 43 (少年サンデーコミックス)
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小学館 (2015-09-18)
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コミックス43巻は兵部会長が色々な意味で大活躍したエピソードが収録


桜庭さん登板記念 サンデー40号感想

BE BLUES!

 サンデーの編集長が交代した途端に、桜庭さんが起用されたよ!
 ついにサンデー新時代が到来した!(安易な感想)

 龍の活躍でリードした武蒼の「次の手」として繰り出したのは、優人と桜庭を同時に起用し、優人が中盤を支えて桜庭で更に得点を狙おうと言う、かなりオフェンシブな作戦だったという話でした。

 今回は初陣で緊張していた優人がビッグ4達のサポートを受けて落ち着くところを描いてましたが、まあ優人はあんな受けっぽい顔をしていても実は結構やる時はやる男であることは何度も描写されてますし、何より監督から与えられた任務はきっちりこなす献身的なプレーができる精神性を持ち合わせているので特に心配はないのですが、問題は桜庭さん

 一応監督からは「左サイドに張ってボールが来るのを待て」と言われているのですが、彼の頭の中は既にノアに対する積年の恨みを晴らすことで一杯であり、更に監督に対して往年の猫かぶりフェイスを浮かべて「まかせてください!」って言ってる時点で、まかり間違いなく言うことを聞く気はなさそうです。
 果たして桜庭さんはこれから何をやらかしてくれるのか。龍は荒ぶる桜庭を制御した上で、桜庭とのコンビ技を決めることができるのか。不安が高まります!

 あと今回は、優人が試合に出ることを知った優希が「お、おえ!?」って叫んでるのが面白かったです。
 ちょっと前のコマでは「龍がやっと試合で結果を出せた」ことを笑顔で喜ぶヒロインっぽさを垣間見せていただけに、そのギャップがすごい。高校生編メインヒロインの藍子っちーにはこういう芸当はちょっとできないと思うので、この辺が差別化要素なのかも知れません。

 窪塚さん、けっこうおっぱい大きいですね(真の感想)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 サンデーの編集長が交代した途端に、ガチなラブコメ展開が始まったよ!
 ついにサンデー新時代が到来した!(安易な感想)

 今回の話は、前々から仕込んでいた「セージとかの香の幼なじみ設定」というラブコメ要素の仕掛けをついに爆発させたような感じがします。
 ただ、そのラブコメ要素の爆発の仕方が「酔っ払ったかの香が幼児退行を起こし、セージが姉に憧れてることを牽制しつつ過去の約束をタテに結婚を迫る」というちょっとおかしいものだったところが、このマンガが只のラブコメマンガではないことを暗示しているような気がしてなりません。
 「白川と菜花の恋仲は人死を呼ぶ」という言葉も出てきましたし、この二人が本当にラブにコメるためにはこれから多大な障害が待ち受けていることは必至でしょう。

 というか、このマンガは基本的には「ケーキは暴力」とか言いつつ洋菓子好きな女子の運命を全く救わないことで有名な「なのは洋菓子店のいい仕事」ですので、普通のラブコメをやってもらっては困るんですよ!(←読者の分際でエラそうに振る舞う系)

 白川と菜花の両家には単なる商売敵を超えた何らかの因縁があるのはまず間違いないんでしょうが、
白川とも菜花とも今のところ血縁的な関係がない言葉が、この両家の謎に迫ってくれるんじゃないかと予想してます。あの子は普段は少々アレですが、やる時はやれる子です。多分。

AREA D

 サンデーの編集長が交代したら、触手が女性キャラに襲いかかったよ!
 ついにサンデー新時代が(略)

 人間の体液が大好きで穴という穴から入り込むにゅるんにゅるんした触手型モンスターを異次元から召喚する能力、掲載誌が違っていたら大活躍できたのではないかと思いました。具体的には二次元ドリームノベルズとかその辺(ひどい感想)。

ドリー・マー

 サンデーの編集長が交代したら、幼女のドリーが全裸になって生き返ったよ!
 つ(略)

 ついに最終回。
 「ドリー・マー」という物語はマー君・ドリー・プースカフェの三人の物語として始まりましたが、最期に再びそこに戻って来た印象を受けました。
 プースカフェは最期にマー君に対して愛を告白しましたが、そうなると実はこの物語はプースカフェによる壮大なヤンデレ劇だったという解釈が可能なのでは(大胆な仮説)。

 「ドリー・マー」に関しては、Twitterのリツィート数による投票という形でイメージガールオーディションを行うちょっと変わったプロモーションをやっていたことは知っていましたが、話題にするタイミングを逸してしまったのが心残りです。

絶対可憐チルドレン

 サンデーの編集長が交代したら、パンチラのカットがいつもより大きく(略)

 今回は、ザ・ハウンドの過酷な任務に松風君が指揮官として挑むという話でした。過酷な任務とは言っても、基本的にはコメディ回担当のザ・ハウンドなので大したことではないのではないかと思っていたんですが、実際は広大なエリアを歩き回りながら自然環境を観察・保護して回るという、バベルのエージェントの仕事というよりは環境庁の自然保護官の仕事に近い任務でした。
 この任務に対しては明が「俺たちよりふさわしいチームはない」とプライドを語ってましたが、この言葉からは彼がもう一人前の大人である風格が漂っていたと思います。すっかり頼もしくなりましたね彼。

 初音の方はこの期に及んでジブリアニメのパロディやってたので不安ですが、まあ多分彼女ももう大丈夫じゃないんでしょうか。多分。

 また今回は、松風君の指揮官としての成長と共に、いずれ来るであろう皆本とチルドレン達との別れについても考えさせる内容になっていたのもポイントかと思います。
 いつかはこのマンガも終わる時が来るんでしょうけど、エンディングでは皆本と薫はどのような関係になっているんでしょう。薫は何かこのまま自立した大人になれそうな感じはしますが、皆本は薫と「指揮官とエスパー」の関係ではなくなった時にちゃんと薫を自立した大人の女性として愛せるような男になれるかどうか、ものすごく心配なんですよねーどうなっちゃうのかしらー(気の早い悩み)

ドリー・マー 3 (少年サンデーコミックス)
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9/18発売予定のドリー・マー3巻の表紙。今見ると泣けます(´・ω・`)


前記事のアンケートへのご協力ありがとうございます サンデー39号感想

BIRDMEN

 「バードガール」を名乗る褐色美少女が本格的に参戦、烏丸達とバトルを開始する展開となりましたが、個人的には今回2コマだけ出てきた鮫洲あやめが可愛いなと思いました。

 彼女、現時点ではまだモブキャラに毛が生えた程度の存在感しかありませんが、登場する度に確実に可愛らしさがアップしていることは間違いありませんし、何よりクラスメートの中で唯一烏丸を気にかけてる健気さと相まって、今後何かのタイミングで化ける可能性はかなり高いのではないかと推測してます。願望込みで。
 そのうち、烏丸絡みで生死に関わるレベルの大事件に巻き込まれるんじゃないんでしょうか彼女。楽しみですね(ひどい)。

 あとは「バードガール」こと強化人間のCATさんですが、「ブーストオン」と言いつつ何か薬剤が入ったアンプルを首にぶっ刺してる描写があったので、多分そのブーストが切れたら反動で弱体化してシワシワになって負けてしまいそうな予感がします。その辺の見極めを烏丸達ができるかどうかが勝負の分かれ目になりそう。少年マンガの世界では、ドラッグに頼ったキャラはたいてい最後には負けることになってそうですしね。
 “Winners don’t use drugs”は、かの伝説的なゲーム「ソード・オブ・ソダン」にも登場した、世界共通の合言葉ですからね! ドラックダメゼッタイ!(間違った結論)

だがしかし

 駄菓子屋に置いてあるルーレットゲームは、自分も昔散々プレイした記憶があります。「当たるとコインが出てくる」というプリミティブかつ射幸心を煽るゲーム性は全てのゲームの面白さの基礎なので、ココノツ達がハマるのも致し方ないと思います。
 自分はあの頃の経験から「この手のメダルが出るエレメカは基本的に当たらない」ことを学び、パチンコやスロットにはあまり金を突っ込まない大人に育ったので、あれはあれで必要な経験だったのかも知れないと今は思ってます(遠い目)。

 あと最新ゲーム機というと、個人的な経験ですが Wii Uを買って「スプラトゥーン」を初めて遊んだ時には、粘性のあるインクがリアルタイムで飛び散って床や壁に塗りたくられる描画を見て「ネトネトしてる感じが本当に出てる! 今のゲーム機すごい!」と妙な感慨に浸れたので、みんなもWii U買って「スプラトゥーン」やればいいと思いますし、グラフィックがもっと高性能なPS4も欲しいなというのが、今回の「だがしかし」の感想です。

BE BLUES!

 ノアさんの突進をレノンが止め、そこからカウンターで龍→小田と繋いでゴール。見事逆転に成功した回でした。今回の得点はカウンターサッカーを志向する武蒼の理想的なプレイですし、また龍がボールを持ったことで赤城のディフェンダーに焦りを生じさせたのがきっかけとなって得点に繋がったという意味で龍の成長を感じさせる展開でもありました。
 が、個人的にはその龍の活躍を見た藍子が、ミルコに対して「彼、未来を…目指せるようになりましたか?」「目標…大きいですもんね」と言ってるシーンが良かったです。

 彼女のこの口ぶりは「私は龍の夢を理解しており、彼の夢を応援している」ことを示すものであり、即ち彼女自身が龍の成長を優しく見守る正ヒロインポジションにいることを高らかに宣言しているに等しいものだと理解しました。
 龍のことが好きだとか、龍の彼女になりたいとかそういう俗っぽい欲望ではなく、「主人公の成長を見守る」という気高く尊く清らかな正統派ヒロインの位置に自分はいるのだ! と認識していなければ、「目標…大きいですもんね」なんて言葉はナチュラルに出てこないと思います。
 今回のこの台詞を以って、「BE BLUES!」高校生編の正ヒロインの座は藍子っちーのものとなったと確信するに至りました。なので、正妻ポジションの優希も、窪塚さんから「あんたのダンナ」とか言われて喜んでる場合じゃないと思います。

 あとは、得点でリードした監督が「よし…次の手だ!」と言ってましたが、どのような手を打つんでしょうか。相手のDFが龍に脅威を感じているのでよりオフェンシブに行くのか、それともツートップ+ポゼッション重視の体制に戻して試合を落ち着かせるのか。
 少年マンガのお約束では基本的に「この手の試合では守りに入ったら負ける」なので、ここはやはり攻撃的に行って欲しいですね。具体的には桜庭を投入し、試合をよりカオスにして頂きたいです。
 はい、単にノア対桜庭の因縁の対決が見たいだけです。

tutti!

 オーケストラ部を支配する蘭部長を崇拝しているらしい、トランペット担当の連堂さんが登場。部長がスーパートランペッターである頼城君に目をつけ始めてたことで自分の立場が脅かされると感じ、保身のあまり彼を過小評価させようと必死になる小物っぷりを発揮してました。こういう歪んだ女子キャラは個人的に大好きなので大喜びです。
 昔のマンガだったら、こういうキャラは嫉妬した相手の上履きに画鋲を入れたりしたものでしたが、せっかく現代の吹奏楽部が舞台のマンガなので、嫌がらせするにしてもより吹奏楽っぽいことをやって欲しいです。トランペットのマウスピースをこっそりブロッコリーに置き換えるみたいな展開を期待して良いのでしょうか(ない)。

 あと、蘭部長がファンからもらったプレゼントを、わざわざゴム手袋を装備して開封するシーンも、彼女の歪みっぷりを象徴していて良かったです。
 このマンガ、実はオケ部側は歪んだ女子キャラの宝庫なのではないのでしょうか。部長が絶対的な権力を握っている女だらけのソロリティということは、その内情は部長の寵愛を受けようとする部員たちが日頃からドロドロした内部抗争を繰り広げている可能性が高いはずです。歪んだ女子キャラが大好きな私としても期待が膨らみますね。続く。

リオンさん、迷惑です。

 主人公の隣の部屋に住んでるリアル天使であり現役女子高生であるルカのお姉さんって、並のラブコメマンガだったらまかり間違いなくメインヒロインを張れるだけのスペックを持ったキャラだと思うんですが、決してそうはならないところが幼女わんさかコメディーたる「リオンさん」だよなと、常々思ってました。
 ルカのお姉さんは、性格的にはものすごい素直で他の人間のことを良くも悪くも決して疑わないとても良い性格であり、この辺はこのマンガに登場する悪魔達と似通った、とても純真で優しい生き物であると言えます。我々人間は、そんな彼らを傷付けることなく共存して行けるのかが、最終的なこの作品のテーマとなるのかも知れません。基本が幼女わんさかコメディーなのでならなさそうだけど。

絶対可憐チルドレン

 今回の扉絵を見た時、一瞬「誰!?」と思ってしまいました(感想)。

 特に明君は、タンクトップが似合う筋肉質のいい男に成長しましたねー。初登場時から彼らの成長を見守っている私としても嬉しいです。久しぶりに甥っ子に会った親戚のおじさんみたいな心境になりましたよ(うざい)。
 初音はおおむね想定通りというか、コミックス30巻の頃から大きな変化はないように見えますが(おっぱい以外は)、髪型はよりワイルドに進化してますね。あれはナチュラルにああなっちゃってるんでしょうか。彼女、髪の手入れとか全くしてなさそうですし、あんな調子で将来大丈夫なのかしら。明が良ければそれでいいのかしら。

 そして次回以降は、松風君がこの二人の臨時の指揮官として働くことになりそうです。シチュエーション的には、明と初音が初登場して皆本の指揮下で戦ったコミックス3巻のエピソードを連想させます。
 最後の方では、何か明が「このあとのザ・ハウンドの任務は、ちょっと過酷かもしれないぜ?」と思わせぶりなことを言ってますが、多分ザ・ハウンドのやることなので、思わせぶりレベルで終わるに違いないと決めつけてるところです(ひどい感想)。

 あと小鹿さんについては、自分もああいう形で休職するならものすごい勢いでダラダラするに決まっているので、ちょっと親近感が湧きました。
 でも彼女が観てたトトロのバッタもののアニメ、あれは動物が子供たちを虐殺するスナッフムービーなのではないかという疑惑が。彼女、ただの動物オタクでジブリオタクなだけではなく、実は心の闇とか抱えてるんでしょうか。謎が深まります(勝手に深めた)。

絶対可憐チルドレン(3)【期間限定 無料お試し版】 (少年サンデーコミックス)

「ザ・ハウンド」の初登場エピソードが読めるコミックス3巻は、9/4までkindleで無料で読めます。兵部の初登場エピソードも載っててものすごく面白い巻なので、万が一未読なら是非


「編集人」の名前が前号から市原氏に変わっていたことに今気付きました。サンデー36+37号感想

BE BLUES!

 「私はサクラバのドリブルを推す
 今回は、龍が赤城中央の固いディフェンスを破って新必殺技のカットインからの同点ゴールを決めた、非常に爽快感のある展開でしたが、個人的にはむしろミルコ爺さんが桜庭推しを公言したところにグッと来ました。さすが桜庭の飼い主なだけあって、ここという時にはちゃんと桜庭の有用性を認めているんですね!
 でも、そのミルコも龍が個人の技能でゴールを決められるだけの実力を持てるようになっていたのは想定外だったのでしょう。かつてミルコが龍に対して提示した問題点を、彼がキチンと克服して来たことをガチレベルの実戦で示したんですから、ミルコの龍に対する評価も改まるはずです。

 となると、次は桜庭さんがミルコの前でいいとこ見せるターンになると思うんですけど、今もチームの応援を全然していない協調性のなさっぷりは相変わらずであり、もし仮に今後この試合で起用されて相応の活躍をしたとしても、「チームの得点を喜べない奴はダメだ」というミルコの評価は変わらない可能性が高いです。ミルコさんはこのマンガの中で将来男子サッカー日本代表監督になる人物なので(決めつけ)、今のうちにアピールしておくに越したことはないように思えるのですがどうか。

 でももし仲間の応援とかしたら、それはもう桜庭さんではない何かになってしまうからなあ。試合に出たくてギャンギャン吠えてコーメイに後ろから羽交い締めにされてこその桜庭さんですからね。難しいですねえ。

マギ

 秘密裏に結んだ相互防衛条約をタテに他国の内戦に介入する妙に現実的で生臭い展開と、エルダードラゴンレジェンドが出てきて世界の理を宇宙的なタイムスケールで話すファンタジーな展開が、ついに一つの物語として合流した感じがするお話でした。

 そしてその二つのスケールの異なる物語を一つに結び、本編の事実上のラスボスとして君臨しそうなのが、葉王覇王ことみんな大好きシンドバッドだったというのが、何か彼の器の広さを象徴している感じがします。「ダビデ」と共鳴して「神」の力を得て、世界を意のままに動かす力をシンドバッドが得たのは、ある意味彼に相応しい運命であったと言えるのかも知れません。
 ただ、彼が神の力に勝って、「ダビデ」ではなく本来の彼の意志で新しい世界を作れるようになれるかどうかはまだ判りませんが。

MAJOR 2nd

 全国の少年野球やってる子どもたちがみんな読んでる「MAJOR」で、ついに人妻の不倫現場が出てくるとは! 健全な野球少年達がNTRに目覚めてしまうよ!(曲解)

 というか寿也ってあんなに女性に対して紳士的なイケメンなのに、なぜ離婚しちゃったんでしょうか。奥さんの事情がちょっと複雑そうな感じなのでそれ絡みなのかもしれませんし、少年誌的に突っ込んではいけない裏話とかあるかもしれませんし、あるいはいまだに吾郎のことが忘れられないのかも知れません。
 吾郎のことが忘れられない寿也が吾郎の息子に野球を教えるとか、メタ的にはグッと来るシチュエーションですよね。とか煽ってみる(ひどい)。

 今回のエピソードで、このマンガにおける当面の目標が「大吾と光がバッテリーを組むこと」に設定されました。大吾の野球選手としての道はおそらくここから本格的に始まることになるのでしょうが、このマンガはあのMAJOR」なので、おそらく一筋縄ではいかないことは必至でしょう。
 高校生になった大吾が、高校野球で群馬代表となった光と甲子園でついに相まみえて対戦する的なシチュエーションは今から妄想するだけで滾るものがありますけど、その二人に待ち受けるのは、かつてふたりの父親が経験した大理不尽な運命の数々!(いきなり吾郎が高校やめて寿也とのバッテリーが解散するとか) っていうか、前触れなくいきなり光が引っ越すだけでも十分に理不尽な展開なんですけどね!
 父の屍やNTRを乗り越えて生き残って強くなれ大吾と光! 死んでもいないしNTRでもないけど!

トキワ来たれり!

 日本では古来より「失うことから全ては始まる」と申しますが(主に「シグルイ」で)、「トキワ来たれり!」では主人公のトキワが片腕と片足を失い、先のソーサリアンとの戦闘でトキワを守るために自爆したマキナのパーツを移植されて蘇生するという、これまでとは打って変わったシリアスな展開に突入しました。
 これまでのこのマンガは「肉体的には普通な気弱な男の子が、持ち前の機転を武器に超人的な能力を持った連中と一緒に戦う」物語だったと思うのですが、自身も超人的な能力を手に入れてしまった以上、このマンガは今後はこれまでとは全く違った展開にならざるを得ないでしょう。本当の「トキワ来たれり!」はここから始まると言えるのではないのでしょうか。

 そして個人的に「主人公が物語の序盤で身体を欠損してサイボーグ化して復活」というと、新井素子先生の「星へ行く船」シリーズを思い出してしまうですが、30年前の小説のことなんて誰にも判ってもらえないので終わり。

絶対可憐チルドレン

 一迅社から発売されている「Febri」30号に、椎名高志先生のインタビュー記事が掲載されています。椎名先生の原点とも言える幼少期のフィクションの原体験についてから、「絶対可憐チルドレン」の今後やその次の作品についても話題が及んでいるとても興味深い内容なので、椎名先生の作品のファンの方なら読んでおいて損はないと思われます。

 特に次回作については、「自分が得意とするパロディを活かせる方向性」を模索しているように思えました。今後の自身の作家としての方向性を含めて、色々考えている様です。
 椎名先生のTwitterの発言を読んでいると、次回作はもはやツンデレな飼い猫にベタボレしている中年のメタボ気味のおっさんが主人公の日常マンガしか描けないくらい枯れてるんじゃないかとか思っていたんですけど、全然そんなことなさそうなので安心しました(ひどい)。

 そして今号の「絶チル」ですが、インタビューでも語っていた『パロディが得意な椎名高志』をアピールするかのような、チルドレン達がどっかで見たような三悪トリオを相手に戦うという話でした。こうやって見ると、やっぱりタイムボカンシリーズの三悪トリオって、誰でも「見ただけで『ああ、あいつらだ!』って判る」という意味において偉大な存在なんだよなーと再認識させられます。
 あとこの人達、ちょっと「キャッツアイ」や「ハローキティ」の要素も入ってますよね。キティさんは寛大なお方なので、「外道キティ」とかいう形で名前や意匠を使われても、きっと許してくれると思います。多分。

 そしてパロディと言えば、ラストで子鹿さんが「となりのトトロ」の替え歌のようなものを歌った挙句に交通事故に巻き込まれてましたけど、事故に遭ったのは多分パロディの対象がジブリだったからに違いありません(真顔で)。
 子鹿さんは、隙あらばジブリアニメのパロを仕掛けてくるので元々著作権的に危うい存在だったんですが、TTPで著作権法における非親告罪化が囁かれるようになった昨今、今回の彼女の姿は日本の将来におけるパロディ文化に暗雲が立ち込めている象徴なのかも知れませんね。物言えば唇寒し秋の風。

 ウソです(おわり)。

Febri (フェブリ) Vol.30
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プリンセスプリキュア、毎回「みなみ様すてきー!」って叫びながら観てます


私も時空を超越したハニワのような存在になりたい。サンデー35号感想

マギ

 先々週の話になってしまいますが、シンドバッド率いる七海連合が「これは侵略ではない。我らは『七海連合』の盟約に従い、盟友の内紛をおさめに来た」って言いながら煌帝国の内戦に介入して来るのって、いわゆる集団的自衛権の行使にあたるのではないかと思いました(時事ネタ風挨拶)。

 「同盟国が攻撃された」ことを名目に始まった国家間戦争が世界規模に発展してしまいそうな妙に生臭いストーリーが展開される一方で、今週の話では遥か宇宙の原初の時代から存在していると思しき如何にもファンタジーな存在のエルダードラゴンレジェンドが登場してこの世界の謎について語り出したりしており、「マギ」は正に大河ファンタジーの名に相応しい展開となって来ていると言えましょう。
 そして、現実と神話を繋ぐ役割を与えられたのがゆるキャラ風味のハニワになったアリババ君というのが、このマンガ特有のユーモアのセンスの現れであると言えます。今の彼は百年以上の時間を経験した仙人めいた存在と化しているっぽいんですが、でも見た目はハニワなんですよね。そして未だに童貞(しつこい)。

 そういえば先々週はシンドバッドに説得された白瑛が彼に肩を抱かれてましたが、あの絵面から伝わる悪い男に嫌々ながら言いくるめられて従ってる感というか、「白瑛さん、その男には近づいちゃダメだよ!」って思わず叫びたくなる感じは本当に素晴らしいと思いました。シンドバッドは色々な意味で本気を出して来ましたね。

BE BLUES!

 これも先々週の話なんですが、監督が小田に交代を告げた時にのようにギャンギャン騒ぐ桜庭さんが心底プリティーでした。コーメイに後ろから羽交い締めにされてるところもチャームポイント。羽交い締めにされて騒ぐのがあんなに似合う男はなかなかいないと思います。

 今はフォワードの枚数を1つ増やしてパワープレイに持ち込みたい局面なので、ノア同様に存在自体が脅威となりえる桜庭を起用しても良さそうなところではありますが、今週の小田のように「DFのプレッシャーをはねのけて相手のポジションを意図的にずらし、龍をフリーにさせる行動を取る」という自分を犠牲にする動き方は今の桜庭さんには絶対できないと思うので、致し方ないところではあります。
 でも大丈夫! 『真の主人公は遅れて登場する』という「ダイの大冒険」におけるヒュンケルメソッドを何度も実践してきた桜庭さんのことなので、今回もまた土壇場で試合が膠着した時に出番が回ってきますよ! 主人公である龍の新必殺技・カットインの成立には、桜庭さんの存在が必要不可欠ですからね!(多分)

ファンタジスタステラ

 これも前の話になってしまいますが、ここで点を入れたら同点になって延長戦に! ってここ一番の局面で「勝ったら結婚してあげる!」って叫ぶことで竜ちゃんに活を入れ、結果的に貴重な得点をアシストする形になった琴音姉さんは、やっぱり名指導者だと思いました。

 草場先生は以前ラブコメ展開やるのが苦手だとマンガの中で告白してたと記憶していますが、こうなったら「ステラ」の次の作品は思い切ってラブコメマンガにしてしまうのはどうかと思いました。登場人物がみんなものすごい勢いで終始モジモジしている、いじらしいラブコメマンガが読めそうな予感がします(勝手な想像)。

tutti!

 老人ホームのじいさんがどう見てもゴミにしか見えないものを「後で使うから」とやたら溜め込んでるシーンに妙なリアリティを感じました。ああいう人って現実にもよくいますよね。うちの母親とかそうです(身内ネタ)。

 物語としては、そのゴミじいさんが実は音楽の達人では? 的な伏線を残しつつ、これまでは「音楽好きだけど練習したがらないボンクラの集団」的な扱いを受けていた吹奏楽部のメンバーを、一人ずつ掘り下げていく展開に入りました。
 これって、「tutti!」がそこそこ人気があって長期連載化を見越せるようになったって解釈でいいんですよね? そのうち桜井さんの心の闇に触れる話とかちゃんと読めるんですよね? 桜井さんは何も考えていない犬みたいに見えるけど実は闇を抱えているに違いない派からのお願いですよ?(迷惑です)

絶対可憐チルドレン

 体育倉庫に二人っきりという学園モノのエロマンガの定番シチュエーションをこのマンガで拝めるとは思ってもいませんでした。今回の薫の行動も、「彼氏と二人っきりになるためにちょっぴり茶目っ気を出して誘ってみたら、何か彼が想定外にがっついて来て逆にビビってしまう」みたいな、これもまた学園モノの定番的な行動なのが良かったです。ありがとうございます

 でも皆本が着ている光学迷彩の服ってその構造上脱ぐのがものすごく大変そうなので、仮にそういう雰囲気になってもそう簡単には致すことができないのではと思いました。
 というかあの服、トイレ行きたい時はどうするんでしょうか。そういう時のためにワンボタンで排出器官を露出できる機能があったりするんでしょうか。それなら致す分には大丈夫なのか。光学迷彩装備のままでするとか、何か全身タイツフェチ的なアブノーマルさがあって良いかもしれません。
 話が逸れました

 今回のエピソードですが、結果的には兵部がやらかしたミスをパティや松風、そしてチルドレン達が総出でフォローして皆本に失態を知られるのを防ぐ形になりました。特に松風君は見えないところで推理を働かせて皆本に事を知られずに事態を収拾させるために動いており、これで少しは兵部も松風君のことを再評価するのではないのでしょうか。いややっぱりしないかも(反語)。

 あと今回は、パティさんがその能力を発揮するところを久しぶりに見られたのも良かったです。「身体を粒子に変える」彼女の能力は、単に霧になって身を隠したり別のところに移動するだけではなく、粒子の構成を変えることで他の姿にその身を変えることもできるというのは、個人的には盲点でした。そう考えると、彼女の能力は諜報活動向きですね。
 マンガの方では基本的に愉快な腐女子のスタンスを崩さない彼女ですが、今回は「THE UNLIMITED 兵部京介」側の『闇の組織』に所属するエージェントとしての彼女の姿を垣間見たような気がします。今後も、時々でいいのでこういった腐ってない部分の彼女の活躍も見てみたいものだと思いました。
 やっぱり人気投票はパティさんに入れようかなあ。でも一位になると脱がされちゃうんだよなあ(決定事項)。

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ジュダル、アリババとコンビ組んでからはずいぶんと雰囲気変わった気がします


ノアは桜庭のことが大好きだと思う サンデー26号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 かつてその超人的な身体能力と底意地の悪い性格を駆使して桜場を窮地に陥らせた、みんな大好きノアさんこと藤原乃亜を擁する赤城中央との対戦。
先週ではノアが単身で武蒼高校の遠征バスを出迎えた上に桜場の存在をガン無視して龍に話しかけるという、桜庭に対する心理戦というか嫌がらせをしてました。自ら「ノア対桜庭・因縁の対決!」のアングルを仕込む辺り、さすがノアさんプロレスというものを判ってる! ノアだけに! と唸らされました(プロレス?)。

 勿論桜庭さんは極めて単純なので、既にそのアングルに乗りまくり、今週はベンチでノアを睨んで犬のように唸ってる始末です。久米さんが「ベンチの中で気持ちを切らすな」と控え選手の心得を語ってましたけど、そういう意味では桜庭は今誰よりも気持ちが乗りまくっているはずであり、さすがにこの試合では何らかのタイミングで起用されるのではないのでしょうか。桜庭の飼い主であるミルコも観戦に来ていることですし、桜場を起用するには十分な舞台環境だと思われます。
 何より、我らが主人公・龍の必殺カットインは桜庭のドリブル突破の脅威があってこそ成立する技ですので、龍の新必殺技の感性のためにも桜庭はピッチに立たなければならないのです(力説)。

 あとちょっと気になったのが、序盤で武蒼の黒部監督と赤城中央の監督と話をしていて「(1年生を)じっくり大きく育ててやれよ!」と言われた時、何故か険しく遠い目をした黒部監督のカットが挿入されているところです。
 これはどう考えても「黒部監督には1年生を卒業まで面倒を見る時間がない」ことの暗喩であり、多分今年の全国大会が終わった辺りでやっぱり死んじゃうんじゃないかと思わずにはいられません。黒部監督はサンデーにおいて「BIRDMEN」の龍目と並ぶ貴重なステキ中年キャラですので、お身体は大切にして頂きたいと思う次第です。

 でももしかしたらあのカット、会話の内容とは関係なく、内心では単に「せっかく群馬まで来たんだから、ソースかつ丼を食べて行こうか…」とか考えている可能性も無いわけではないかも知れませんが(ない)。

群馬の逆襲 日本一“無名“な群馬県の「幸せ力」
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今週の藍子の「来ちゃった…群馬まで」という台詞、埼玉県民の群馬に対するイメージがにじみ出ていた気がしませんか(妄想)


今だ!キックを使え!目だ! サンデー24号「BE BLUES!」感想

貴重な桜庭さんのビックリ顔
BE BLUES!

 ここのところ燻っていた龍がついに覚醒したの回。
 夏合宿の試合ではマッチアップで勝てなかった(というか、龍が最初から対戦を避けていた)レノンを真っ向勝負でぶち抜いてシュートを放つカタルシス溢れる展開は、このマンガの大河サッカーマンガとしての面白さが凝縮されていると言っても良いのではないのでしょうか。

 レノンやリンゴが龍を前にして一瞬行動が遅れた秘密についてですが、龍の近くに桜庭がいたことから推測すると、おそらくは龍が視線の動きか何かで桜庭にパスすると見せかける素振りをしたのではないかと思ってます。龍の視野の広さについては先週以前から伏線が引かれているので、それに関係したものでであるのは間違いないでしょう。
 レノンやリンゴは前の試合で龍が桜庭にパスをしたプレイ(および、ボールを持った時の桜庭の強さ)を覚えてますいますので、龍は桜庭の存在を利用してこの二人の動きをコントロールしようと試みたのではないのでしょうか。

 ただ、龍がこの間接視野を使った立ち回りを思いついたのは、先週に桜庭が全くボールを見ずに足で飛んできたボールを受け止める曲芸を見たからであることは間違いなく、また龍がディフェンダー相手に「突破かパスか」の二択を仕掛けるにしてもパスする相手である桜庭の脅威が強くないと意味がないことを考えると、今回龍が覚醒したのは桜庭さんのおかげであると言えるのではないのでしょうか。龍の覚醒は桜庭さんのおかげですよ(連呼)。

 龍がリンゴを突破した時の桜庭は明らかに驚いていた表情を浮かべていたので、桜庭の方も龍の動きには意表を突かれたのかも知れません。桜庭さん的には龍に「使われる」のは不服だと思われるので、桜庭さんも負けずに更に覚醒して龍に逆襲する展開を、いずれは見てみたいものだと思います。


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リンゴさんは今でもかっこいいなあ


桜庭さん、実はサッカー選手として普通に有能なのでは疑惑 サンデー22+23号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 「視野が狭い」と揶揄されていた桜庭さんが、ノールックで側面から飛んできたボールを足でキャッチして視野の広さをアピールするという、意外な一面を見せた話でした(本来の主題である龍の視野のことは、とりあえずここでは置いておくことに決定)。

 桜庭さんはドリブル突破が異様に上手いことと、そのクセに性格がカスなのでプレイに協調性が全くないことばかりに注目が行きがちなキャラなんですが、実はちゃんとサッカー選手としての基本的な能力も高いことが暗に提示されたと言えます。
 まあ確かに、周囲の状況が把握できているからドリブラーとしての適切なプレイができているんでしょうけど、だからこそパスを全然出さないのが余計にアレなんですよね。だから桜庭さん大好き(ウットリ)。

 ただ、コーメイに「見えてねえからパス出ねえんだろ?」と煽られて「見えてるわ! 出す必要ねーだけだ!」と返してましたが、これは逆に言えばパスを出す必要性を自分に感じさせればパスを出してやっても良いとも言える訳で、桜庭の攻略(恋愛ゲーム的な意味で)には、彼にパスの必要性をより感じさせることが重要なのではないかとも思いました。

 ミルコ爺さんは「ボールをロストしたら交代」という手綱を付けることで桜庭にパスプレイを強要させてましたが、果たして龍、そして余命幾ばくもない(妄想設定)黒部監督は、如何にパスを出さない桜庭を手懐け、彼の秘められた力をチームの為に使わせるのか。彼らの攻略手腕に注目ですね。続く。


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コミックス19巻は桜庭さんのドヤ顔仕様なので、書店に並んだら礼拝するしかない所存


性格悪いキャラが更に新登場記念 サンデー16号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 ミルコのアドバイスを実戦で実践しようとして中々上手く行かず、龍が悩む展開。あくまで当初の目標通りチャレンジして結果を出す道を進むか、あるいは友坂の言うようにまずは自分の良さを出すところから入るのか、理想と現実の間で後半龍がどう動くかが注目される展開です。
 が、それはそれとして、今回は対戦相手のチームのフォワードの宮迫がものすごく性格が悪い奴だったのが興味深いですね。

 性格が悪いフォワードといえば、我らが武蒼には勿論みんな大好き桜庭さんが居る訳であり、個人的にはぜひ桜庭さんを出して性格の悪いフォワード対決をして頂きたいと思いました。
 桜庭さんならあの程度の相手、持ち前のテクニックで翻弄できますよ! 更に桜庭さんなら、今の龍のようにミルコのアドバイスに悩むことなく、そんなの無視して自分の良さだけを出すプレーに徹する(そして結果を出せる)ことは確実なので、龍と対比する存在としてドラマに奥深さを与えること確実です!
 桜庭に好き勝手させると武蒼が得意なカウンターサッカーに徹するチームプレイはガタガタになりそうですが、まあそれはそれでですよ! どうですか監督!(と言われても)

 あと今回は、窪塚マネージャーが自分を「おばさん」呼ばわりした小田の弟の友達に対して、「小田さんの出番もきっと来るわよ」とフォローしているところが良かったです。
 実は彼女、ああ見えて子供に対して面倒見が良いタイプなんでしょうか。今回の彼女は、女子高生とは思えない貫禄を持ってると思いました。もちろん褒めてます。

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18巻の表紙を飾ってる藍子っちーの出番は、流石にしばらくお預けでしょうか


いたいけな弟キャラ登場記念・サンデー12号「BE BLUES!」感想

ついなでたくなる頭ってありますよね
BE BLUES!

 今回は龍にレギュラーの座を脅かされていると感じ始めた小田さんにフォーカスが当たったエピソードでしたが、やはり特筆するべきは今回登場した小田のの浩二君でしょう。

 まず純粋に造形がカワイイですし、またその態度からして兄のことが大好きなのは簡単に伺えます。そして見逃せないのは、こちらに走り寄る弟を見た小田が「走ったりして大丈夫か?」と彼の体を心配する発言をしている点で、つまり彼はそれほど体が強くないことが推測されます。体が弱いだけに、サッカー部で活躍している兄のことは純粋に尊敬しているに違いありません。
 つまり浩二君は、けなげ・はかなげ・いたいけの三拍子が揃った、まさに理想の弟と言っても良い存在なのです。もちろん小田がそんな弟のことを可愛く思っていることは、弟の頭を愛おしげに撫でている仕草からも判ります。

 こんないたいけな子が「にーちゃんの試合を友達と一緒に見に行く」と言い出し、兄もそれに応える。これはどう考えてもフラグです。フラグ(連呼)。「この戦争が終わったら結婚するんだ」と同じくらいの、判りやすいフラグだと思わざるを得ないです。
 小田がフォワードのスタメンの座を龍に奪われるとかならまだしも、何かそれ以上の不幸が小田さんを襲う可能性も否定できません。「BE BLUES!」は正統派の少年スポーツマンガですが、必要とあらばキャラクターに瀕死の重傷を負わせることもためらわない作品であることを、我々は忘れてはいけないのです。この前も、アンナが「優希が龍のちんこを見たのが気に食わない」という理由だけでうっかり死にかけましたしね。
 なので、小田さんにはとにかく無事リーグ戦を生き延びて欲しいと思いました(おおげさ)。

 その一方、龍はタンクトップ姿でエロスな雰囲気を健康的に醸し出している優希と楽しそうにリーグ戦での活躍を誓うというリア充っぷりを発揮していたので、やはり心情的には小田さんを応援したくなりますね。心が狭いですね。


BE BLUES!~青になれ~(16) 少年サンデーコミックス

kindle版はまだ16巻が最新の模様