What's New!


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99/ 3/29

 ブランニュー!(挨拶)

 という訳でこんにちは。
 プレステ版「To Heart」が発売され、皆様方におかれましてはニセミソッカス(重要)ことマルチと毎晩毎晩甘く切ない夜を過ごしているのではないかと思われる今日この頃ですが、ご機嫌いかがでしょうか?

 こちらは、シイナと言えば椎名高志よりも断然「北へ。」の椎名 薫であり、レイコと言えば美神令子よりも断然「R4」の永瀬 麗子である、気分はギャルゲーまっしぐら! な私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンサイト・C-WWW です。美神令子萌え萌え!(太字でフォロー)

 ……っつうか、「R4」ってギャルゲー?


更新情報:

  • 煩悩の部屋」のイラストページに、今週の緒理さんの新作「ばっど・がーる RETURNS」を追加しました。

  •  なんかこの域まで達していると、もはや「バッド・ガール」という領域をはるかに超越していると思うのですが、でもなんかこういうヨゴレ役な格好が悲しいまでによく似合いますね(笑)。

  • 椎名高志作品秘宝館」の「GS美神アニメ関連グッズ」に、T'sさんからの情報提供によるGS美神フィギュア情報を掲載しました。今となっては貴重なパッケージや広告の画像データが見られます。
     非常に貴重な情報を提供して下さった事に感謝します>T'sさん

  • GS美神・極楽大作戦!! コミックス未収録話一覧」を更新しました。

  • 99/ 3/21

     虎は死んで皮を残すと申しますが、
     ルシオラは死んで屋根裏部屋を残しました。(挨拶)

     という訳で皆さんこんにちは。こちらは椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
     この前サンデーのロビン・ウィリアムス氏インタビューでネタにされた千代大海が今場所は絶不調になってしまい、「サンデーで取り上げたスポーツ選手は調子が悪くなる」の法則をまた一つ実証してしまった今日この頃ですが(例:「今度は金メダルじゃあ!」というマンガがサンデーの感動王列伝に掲載されたためにオリンピックで銀メダルに終わった田村良子)、皆様如何お過ごしでしょうか?


     で、ようやく出ましたねコミックス35巻。コミックス21巻から始まった対魔族編、作者が言うところの「GX美神」編も、この巻でついに終了となります。
     コミックス21巻掲載分がサンデーに連載されていた時は、丁度「うしおととら」がクライマックスを迎えていたりしている時期であった訳で、なんか今となっては「何もかも懐かしい……」(=)という心境になります。いやまぁホント、よくぞここまで話を引っ張ったものだと思いますよ。

     今回のアシュタロス編の結末に関しては、「ルシオラが横島の子供という形で復活するってのは、結局ルシオラに取っては全然救いになってないじゃん」とか、「最終的に得したのは、ゴネて輪廻から解き放たれたアシュタロスだけだったのではないか?」とか、「ちょっとアンタ、お母ちゃんが生きてたりしたら、今までとの話の整合性が!」とか色々とご意見もある方も多いと思いますが、まぁ個人的には既に過ぎ去った事ですし、今となってはあまり細かい点はどうでも良くなりつつあります(達観)。

     ただ一つ言えることは、結局、椎名高志先生には、藤田和日郎先生のような手法でストーリーを構築するのは無理だった、という事になるんでしょうか。
     35巻のアシュタロスの「究極の魔体」が日本に侵攻する様は、どことなく「うしおととら」の白面の者の姿を彷彿とさせるものがありますが、おそらくアシュタロス編を始めるに当たっては、終盤のイメージとして「うしおととら」のような巨大なボスキャラと美神・横島達との壮絶なバトル! みたいなものを持っていたのではないかと推測されます。
     が、実際にこの展開を35巻でやってみたら、なんとなく「コスモプロセッサが破壊されて終わりじゃオチとして弱いので、もう一発最後にプァーっと派手にやってみようか!」という蛇足っぽい雰囲気が漂ってしまったという、なんか盛り上がりに欠けるものになってしまったような気がします。

     また、その「アシュタロスが究極の魔体で大暴れ」な展開を盛り上げようとした結果、「横島はシリアスだと煩悩パワーが出てこない」とか言い出してシリアス横島にメロメロだった人(例:オレ)をガッカリさせたり、「ルシオラもベスパみたいに肉片集めたら復活できる! ……カモ?」とか言い出したけど結局彼女は復活できず(する気は最初からなかったと思いますが)、ルシオラの復活を疑わなかった純朴な読者をガッカリさせたりしたりと、色々と無理が生じてしまったのも事実でしょう。個人的には、35巻の「アシュタロス巨大化」の部分は、どっちかと言うとエピソードを継続させるというメリットよりも、それによる弊害が起こしたデメリットの方が大きかったのではないか? という気がする次第ですよ。
     「ファイアースターター」編の最初での美神の台詞――『もー気になる伏線もなくなって、これからは借金を全部返したようなさわやかな気持ちで働けるのねっ!』――から推測できるように、作者はアシュタロス編を継続させることにかなりの負担を感じていたという事が判ります。結局、このアシュタロス編は、最初は色々と構想を練っていたにも関わらず、最終的には作者にとっては負債にしかなり得なかったという、ある意味悲劇的な物語になってしまったのではないのでしょうか。
     まぁ、個人的には既に過ぎ去った事ですし、今となってはあまり細かい点はどうでも良くなりつつあるんだけどな!(ドクロ)


     まぁ、その辺の細かい感想などについては「ルシオラ・オンライン」や Cna-BBS、Turbow さんの「魂の叫び」などに任せるとしまして(他力本願)、後は35巻にまつわるヨタ話を少し紹介したいと思います。

     ――ひのめが出てくる「ファイアースターター」以外は全体的にシリアスな物語が続く35巻ですが、そんな中で数少ないギャグシーンとして印象に残るのが、「ジャッジメント・デイ」(その19)における、美神がミニサイズの小竜姫達を無理矢理脱がそうとするシーンです。
     ここを読んだ人は、「うわ、これってロリコン!」とか「椎名先生ったら、こんなところでお人形趣味を!」とか思った方が多いのではないかと思うのですが(ホントか?)、しかし今回の美神の行為は、厳密に言えばロリコンやお人形趣味の範疇に属するものではありません。

     日本ではマイナーな存在らしいので知っている方は少ないかも知れませんが、この世の中には「縮んだ女を好きなようにもてあそびたい」という「縮小娘フェチ」(英語では shrinking women とか言うらしい)とも言うべき趣味を持つ人が存在しています。
     この「縮小娘」趣味傾向がある人は、『小さくなった女性を裸にひんむく! そんでもって弄る! 弄って弄って弄んで、最後には彼女を食べちゃったりして彼女と一つになりTai!』という、この現実社会ではおそらくは絶対に満たされないであろう夢(というか、したら社会問題です)を描いている、と言われています。
     今回の美神の行為は、この縮小娘フェティシズムに該当する行動ではないか、と思われるのです。流石に食べる行為はしませんでしたが(したら社会問題です)、無抵抗なレベルにまで縮小している小竜姫の服を無理矢理ひん剥こうとしていたのですから、行為としては十分該当するでしょう。

     さらに、この「縮小娘」趣味を理解する上で重要なのは、彼らが愛好する対象となるべき女性は、元々身体が小さい鈴女のような存在だったり、最初から小さい赤ん坊であるひのめのような存在ではなく、あくまで元々は普通の大きさである女性が縮んで小さくならなければダメである、という点です。そこに「縮める」というプロセスがないと、彼らは萌えないらしいのです。
     しかし、今回の縮んだ小竜姫やワルキューレは、その愛好条件にピッタリ一致していています。こういう女性キャラを無理矢理脱がすと言うのは、即ちこういうフェチな方々の嗜好にピッタリマッチ! って感じなんですよ。
     あと、これと類似する趣味としては、「成人している女性の時間を逆行させて、赤ん坊にしてやりたい」という幼児退行願望を持つタイプも存在しますが、これに対してもコミックス33巻でヒャクメの幼児退行というイケてるシーンがあるので、やっぱりコッチもこういうフェチの嗜好にピッタリマッチします。スゲ!

     そういや、美神が呪いによってどんどん小さくなって行くという「縮みゆく美神」というエピソードを作った事もありましたし(このアニメ版は、その手の趣味の方の Web サイトでも「少しずつ縮んでいく感じが好きだ」と高評価を受けていたりします)、椎名先生の作品って、結構こういう趣味の人にもオススメできるのかも知れませんね! 今後の椎名先生の縮小系キャラの動向に注目です! フェチー!(最低)


    更新情報:

  • 煩悩の部屋」の創作文集ページに、NOZA さんの新作「一億分の幸せ」を掲載しました。
     ついに訪れた、小鳩と貧ちゃんの別れの危機! 果たしてその時小鳩は! そして貧ちゃんは! というスペクタクル趣向で迫る短編です(誇張)。

  • 椎名高志作品秘宝館」の「真・椎名高志語録」に、井汲景太さんからの情報提供による「椎名先生と吉松孝博氏(アニメーター)のつながりについて」を掲載しました。

  • GS美神・極楽大作戦!! コミックス未収録話一覧」を更新しました。
  • あと、報告していませんでしたが、以前更新した同人誌紹介ページの「98年冬コミ同人誌レビュー」の誤字修正を行っています。


  • 99/ 3/17

    今週のオススメサイト:
     だんご3兄弟ブームに真っ向対決!
     「だんご3兄弟聴かない日記」(ナカガワヒロキ氏)


     という訳で、皆さん職場で「残業3兄弟」とか「談合3兄弟」とか「梵語3兄弟」を作って歌ったり、「だんご3兄弟盗作疑惑」記事が載ってる女性週刊誌を読んだり、果ては「3兄弟っていうのは、明かな性差別だ! せめてだんご4兄弟姉妹とかにするべきだ!」というフェミニズムな主張(間違い)を展開したりしてますか?
     こちらは、私こと深沢(ネット上のパーソナリティは椎名高志ファンサイト主催者)が運営する、椎名高志ファンサイト C-WWW です。だんご。

     今回は例によって更新が遅れ、ご迷惑をおかけしました。
     ここ最近は、「だってなんだか、だってだってなんだもん!」って感じでなんだか妙に忙しく、Magic: the gathering の大会に参加するデッキを組むために休日潰して「ネビニラルの円盤」を家中探し回ったり、休日潰して MTG の大会に参加したり、結局大した成績を残せなくてしょぼーんとなって体調崩したりしてたんですよ。っつうか、遊んでるだけじゃん! ダメじゃん!

     という訳ですので、今回の What's new は、以前からインデックスページに張り付けている GigaHit から得られたアクセス解析結果を公表し、皆様に情報還元を致してお茶を濁したい所存です。ではまた。だんご。



    アクセス調査報告 (対象期間:1999/ 2/16 - 1999/ 3/15)



    インデックスページヒット数:7249
    推定訪問者数:1271

     1ヶ月のアクセス数と訪問者数を把握できたのが、GigaHit バナー設置の一番の収穫です。このページが約 1,000人の方々に読まれていると思えば、こちらも気合いも入るってものですよ! 最近は、更新や掲示板のフォローがちょっと滞りがちだけどな!(ダメ)
     
     あと、「何故 C-WWW にアクセスカウンターを置かないんですか?」とたまに聞かれるのですが、私はページにカウンタとかがあると「オレ如きのアクセスでカウンタが無駄に回っては、なんかページの主催者に申し訳ない! 生まれてすみません!」とか思って、ついついカウンタのあるページを踏まないようにブラウズするクセがあるからなのと(マジ)、キリの良いカウンタ数を踏んだりした時に、そのページの掲示板で「10000カウンタを踏んじゃいました! ○○さん、10000アクセスおめでとう!ヽ(´ー`)ノ」とかカキコして申告しなくちゃいけないしきたりを遵守するのが面倒だ(マジ)という理由から、あまりアクセスカウンターを積極的に置く気分になれなかった、というのが真相です。
     つまりは小心者です。人に迷惑かけるの怖いんです。生まれてすみません。


    時間帯別
    1.  1 時
    2. 22 時
    3. 21 時
    4. 23 時
    5.  2 時
     アクセス数を見る限り、21時〜22時と12時〜1時の二つのピークがあるようです。
     面白いのは、日本で最もネットが込み合うテレホ開始時間であるところの23時代のアクセス数よりも、その前後の時間帯の方が、多少アクセス数が多いという辺りでしょうか。これは、皆さんがアクセスが集中しがちな時間帯をあえてズラしているのか、それとも単にリムネットのサーバの動作が遅くなってリクエストに応えられないのか、のどちらかでしょう。

     なお、個人的には、23時代にはここの掲示板系のページに書き込みを行わない方が良いと思いますよ。
     何と言っても、重い! 重過ぎる!(判っているなら対策しろ<オレ)


    曜日別
    1. 木曜日
    2. 金曜日
    3. 月曜日
     一応アクセス順位はこうなりましたが、実際にはどの曜日もそれほどアクセス数は変わりません。
     あえて特徴的なのを上げるとすると、サンデー発売日である水曜日が一番アクセスが少ない事でしょうか。



    OS別
    1. Windows 95/98 (85%)
    2. Macintosh (7%)
    3. Windows NT (5%)
     現在の Mac のシェアは、ZDNet によると全米で約 6.6% だそうですが、なんか今のパソコンのシェアを反映したような数字が出ているような気がします。

     これ以外の OS としては、IRIX, Solaris, DEC Alpha, BSD などの UNIX 系の OS がチラホラ見られますが、これらはおそらく大学や企業からのアクセスだと思います。みんな、ネットもいいけど、たまにはマジメに勉強や仕事しような!(他人事ではない)
     あと、最近ソフト業界で注目の Linux ですが、GigaHit によれば Linux によるアクセス総数は1ヶ月で24件だそうです。クライアント OS としてはまだまだですなぁ、という感じですね(←限られた情報だけで一般論を語る危険性を示唆する発言)。


    ブラウザ別

    1. Internet Explorer (64%)
    2. Netscape Navigator (34%)
     ブラウザに関しては、この二強で全体の 98% 以上を占めています。国内のシェアも、多分こんな感じではないかと。
     とは言え、その他の残り 2% には、なかなか興味深いソフトの名前が上がっています。

    マイナーなブラウザ系


     WebTV は、家庭用のテレビでインターネットが使えるという触れ込みのネット接続機器です。ウチのサイトは普通のブラウザ以外からのアクセスにあまり気を使っていないのですが、その編は大丈夫なんでしょうか? ちょっと不安。

     Opera の方は、Explorer、Navigator に変わるブラウザの第三の選択肢として、その筋では注目を浴びているソフトです。プログラムのサイズがやたら小さくて動作も軽快、様々な言語に対応など色々と評判はよろしいので、とりあえず名前を知っておいて損はないソフトですね。「MSIE なんて重いブラウザじゃダメッス! これからは Opera ッスよオペラ!」と、知ったかぶりをカマすのに最適です。
     他には、ドリームキャストに付属しているブラウザや、NextStep の OmniWeb なんていうものもありました。

    自動ダウンロード系


     Web ソフトの定番とも言える、自動巡回ソフト。定期的に見に行くサイトが決まっている場合は、無駄なアクセス時間が減らせるので、結構有効です。
     私も、以前は PerMan Surfer とか使ってましたよ。昔の職場マッシーンで(←ダメ)。

    プリフェッチャ系


     プリフェッチャとは、あるページを表示している時に、そのページからリンクされているページをあらかじめ読み込んでおくことによって、ブラウズをスムーズに行える機能を持ったソフトの事です。ただ、見た目は快適なのですが、実際には訪問しなかったリンク先の情報まで取ってきてしまうので余計なアクセス+無駄なキャッシュを増やすことになる、という欠点もあります。その辺はトレードオフですなぁ。

     あと、Drip は画像収集専用のソフトですね。ここに限りませんけど、イラストを見たら、その作者に感想のメールを送ってあげると喜ばれます。ぜひ!(営業)


    ドメイン別

    (プロバイダ)

      1. infoweb.ne.jp (InfoWeb)
      2. mesh.ad.jp (C&Cインターネットサービス mesh)
      3. odn.ad.jp (オープンデータネットワーク)
      4. so-net.ne.jp (So-net)
      5. ocn.ne.jp (オープンコンピュータネットワーク)


     InfoWeb が多いのは Nifty-Serve のインターネット接続経由のアクセスが多いからでしょうか?

    (教育機関)

      1. chiba-u.ac.jp 千葉大学
      2. waseda.ac.jp 早稲田大学
      3. fit.ac.jp 福岡工業大学


    (企業)

      1. mss.co.jp (三菱スペースソフトウエア)
      2. nec.co.jp (日本電気)


     ホント、みんなネットもいいけど、たまにはマジメに勉強や仕事しような!(他人事ではない)


     っつう感じで、まぁある程度有意義な情報が取れたので、GigaHit のバナーはそろそろ外す予定です。
     近いうちにインデックスページを(よせばいいのに)また更新する予定なので、その時に取っ払う所存。父にありがとう! GigaHit にさようなら! そして(以下断絶)


    更新情報:
     




     

    99/ 3/ 7

     ピリカピリララ! ポポリナペペルト!(挨拶)

     っつう訳で、ちょっと兄さん! ここだけの話ですけど、最近放送が始まったアニメ「おジャ魔女どれみ」は面白いですよ! 凄く!
     特に、Web サイトに掲載されているストーリーがちょっと電波文書めいている辺りなんか、ハードな世紀末を生き抜いている多感な幼女達の感性にピッタリ来ており、なんか凄くいい感じです! どれみちゃん超萌え! 勿論メガネっ娘も萌え! スポーティな関西少女も萌え! 魔女のイモムシばあさんも当然萌え! モエー! モエー!(椎名へきるファン風に)
     この作品は夏のコミケでブレイクする兆しもあるので、萌えキャラを求めて日夜彷徨うハードコアパンクなオタクの皆様も要チェケラですよ! オススメ!


     と、カワイくてラブリーでかつプリティな話題を振りまきながらこんにちは。
     こちらは、椎名高志ファンホームページを名乗って三年半の実績を誇るファンサイトの老舗・C-WWW です(サラリーマン一口メモ:前口上が無闇に長い場合、裏にやましい事がある証拠であると疑うべき)。

     ところで話は変わりますが、サンデー誌上において、今週から「歩武の駒」という将棋マンガがスタートしました。
     この「歩武の駒」、マンガそのものは至って正統派の少年マンガであり、今後の展開が期待されるところなのですが、それよりも重要なのは、おそらくはこのマンガはジャンプの「ヒカルの碁」やマガジンの「勝負師伝説・哲也」などの、いわゆる「勝負モノマンガ」が広く評価されている事を受けた上で制作が決定された、きわめて戦略的な意味合いを持った作品であるという点です。
     「名探偵コナン」や「サラダデイズ」も、それぞれ「金田一少年の事件簿」「Boys Be...」に対抗する目的でサンデー本誌に移行されたという意味では戦略的なマンガですが、この「歩武の駒」はそれらよりもよりフォーカスが絞られた作品であると言えるでしょう。


     サンデー(というか、小学館のマンガ誌全般)は、どちらかと言えば作家が「こういうモノを書きたい」という意向を受けるような形で内容を決定している内向的なイメージが他の出版社のマンガ誌に比べると強い印象があるのですが(あくまで印象だけど)、いよいよサンデーも「世間のブームを追いかける」方向性を打ち出して来たのかも知れませんね。まぁ、悪いことではないでしょう(エラそう)。
     私としては、今のサンデーには「ワンピース」や「シャーマンキング」のような、元気な少年が大冒険をするタイプの至って正統派の素直な少年マンガがあってもいいかなーと思ってるので、ぜひその方向のマンガの掲載もせっかくだから検討して頂きたい次第です。

     この路線のマンガを描ける人材としては、以前発売された少年サンデーRで「玄米ブレード」という元気な少年が主人公のマンガを掲載してサンデー読者間でもかなり高い評価を受けた「雷句 誠」氏という有望株がいるので、個人的にはこの人が早く週刊サンデーの方に上がってこないかなぁと期待しています。
     ……でも、この人が今月から月刊サンデーに連載を始めた「ニュータウンヒーローズ」というマンガは、設定が「巨大私企業に土地の権利を奪われ、レジャーランド建設のために立ち退きを迫られている新興住宅地の住人の子供達が、私企業の手下の黒服達に対して戦いを開始する!」という、なんか発想が10年前のバブル期そのまんまなものである辺りが、ちょっと不安なのですが。
     個人的には、そんなヤクザまがいの反社会的な活動をしてまでレジャーランドを作っても、レジャー産業そのものが低迷して生き残り競争が激化している今となっては、新たにそんなものを作るメリットはまったくないと思うのですが(笑)。できれば、この辺の謎のフォローも期待したいところですなぁ。頑張れサンデー期待の星!


     あと、話は戻ってサンデー新連載の「歩武の駒」ですが、こちらはとりあえず主人公とヒロインの設定、および主人公の必殺技として「待ち歩」という先読み戦法を導入している辺りは、極めて良いだと思います。後は、この主人公と絡むライバルキャラや、ヒロインと主人公を取り合う恋敵キャラとして、どんな人物が登場してくるか? 辺りに注目したい所存です。なんだかんだ言っても、この手の勝負モノは、主人公とそのライバル達とのハッタリを効かせた心理戦が売りですしね。
     小学館の将棋マンガとしては「月下の棋士」が有名ですが、しかしこのマンガは今ではもはや「将棋マンガ」というよりも、「主人公・氷室を愛する名人・滝川は、彼との運命的な再会を待ち焦がれている。果たして氷室は、二人の出会いを阻む様々な愛の障害を乗り越え、無事滝川との再会を果たすことができるのか? 急げ! 氷室!」という、ほぼ完全なホモ関係一直線なマンガと化している傾向が強く、なんか今の展開を喜んでいるのはやおい姉ちゃんだけではないのか? という気さえして来る今日この頃ですよ。

     っつうか、基本的に将棋の世界は男の世界ですので、なんかこのままだと「歩武の駒」は、どう考えてもショタな少年がゾロゾロ出てきて主人公と同性愛的な勝負のアヤを繰り広げる、けなげ・はかなげ・いたいけな世界に突入するやおい向けなマンガになってしまうのではないかと不安になって来ます(←来るな)。少年サンデーの40周年も近い今、果たしてサンデーが繰り出した戦略級将棋マンガ「歩武の駒」は一体何処へ向かってしまうのでしょうか?
     うわ、サンデーあやうし! 待て次号!(余計なお世話)


    更新情報:


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