「中二の妄想象をも倒す」は積極的に座右の銘にして行きたいサンデー38号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「これなどは謎の天才原型師『Mr.9』作で、一体五万円が即日完売!
 九具津さん何やってるんですか(サプリメント感想)。

 しかし、敵味方双方にハードなオタクがおり、かつパンドラ側にはクリエイター(九具津・パティ)が、バベル側には熱心なファン(ティム・バレット)がいる現在の状況は、何か今後の展開を示唆しているような気がしないでもないです。謎の原型師・九具津とコアなフィギィアコレクターのティムバレの魂の交流をベースに、「オタクの結びつきは思想を超える」を体現する物語とかそういう奴。
 そしてそれをパティが掛け算に変換して表現。完璧だ。

 本編の方ですが、まず「作詞:六ツ見純代」って何事ですか(感想)。これが「軽い気持ちでリクエストしただけなんだけど」って奴なのでしょうか。それに、コード考証に名前が載っている「姫野よしかず」さんも、漫画家でかつ本格的にバンドやってる方のようです。専門用語で言うところのプロの犯行であることは確実。この曲を実際に収録してCD化するつもりなのか、と疑われても仕方がないレベルです。
 練習のシーンでは、葵が「音楽性がちゃうと思うねん」と言ってるところが笑いのツボに入りました。単に葵に音楽的なセンスがないだけなのですが、音楽性の違いという言葉が持つ解釈の幅の広さ(もちろん駄目な意味で)を利用したいい台詞だと思います。普段は「出来る子」な葵がダメキャラになってるのが新鮮でいいですね。
 あと葵絡みでは、指先に巻いた絆創膏をレインコートの下に隠すシーンが、ちょっとスカートを押さえる仕草を連想させて萌えです。好きな人にパンツ観られて照れながら隠すみたいな感じ(妄想)。

 そして肝心の任務の方は、薫がメアリーから「念動エンドレスエイト」という今やその名を口に出すのもはばかられるサブタイトルの技を伝授されるなどで豪雨に対する準備は万全なのですが、何か想定外の方向からファントムが飛んできてビックリという流れに。彼女が今回の「変動確率超度7」級の事件を引き起こす要因であることは、まず間違いないでしょう。
 ファントムが何故ここにやって来たのかと言えばそこにチルドレンがいるからであり、何故チルドレンがいるのかと言えばここで「変動確率超度7」が予知されたからであり、何故「変動確率超度7」が予知されたかと言えばファントムがここにやって来るからで(以下略)。前回の「海岸で死亡事故の発生確率が30%」と同様、そこにチルドレンがいるから「変動確率超度」を伴う事件が発生してしまうって形ですねコレ。

 いつものパターンであれば、ファントムが変な急造怪人を連れて来てそれをチルドレンが撃退してめでたしめでたし、で終わるところですが、今回はナイがこのバトルに介入してくることは確実。ナイはトリプルブーストをその身で受けて退場するためだけに「黒い幽霊」から送られてきた存在なのですが、ナイは既にユーリの第四人格から何らかの指示を受けているっぽいので、素直に「黒い幽霊」の意図通りに動くとは思えません。
 果たして今回のバトルの行方はどうなるのか、ナイの素顔は明かされるのか、無事薫の誕生会は開かれるのか、そして六ツ見純代さん作詞のお誕生日ソングはCD化されるのか。どっきどきしながら次回を待ちたいと思います。いや流石にCD化はないと思いますが。携帯サイトで着メロ配信ならあるいは。

 そして、お誕生日ケーキを冷たいムースにするよりも、ケーキの中から半裸の皆本が出てくる仕掛けにした方が薫は喜ぶと思います(おわり)。

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