サンデー9号「鬼月」感想

鬼月

 個人的には好きな作家さんなんだけど、でもそのあまりに少年漫画してなさ過ぎるダークな作風から「やっぱ少年誌でやっていくのは難しいんじゃないだろうか」と余計な心配をしてしまう新人漫画家・桐幡歩先生が、「天国の本屋」以来の再登場を果たしました。
 しかも今回はビッグネームや若手有望作家が次々登場する、「読切大連立」というネーミングセンス以外は素晴らしい読切枠での参加ということは、「少年誌でやっていける作風なのか」という自分の懸念は杞憂であり、既にサンデー期待の新人作家にまで成長している、ということで良いのしょうか。良いのでしょうか?(反復)

 その辺はともかくとして今回の「鬼月」ですが、どこか前で読んだことがある話だなーと思っていたら、これって以前超増刊に掲載された同名の作品のリメイク版っぽいですね(→超増刊版の時の感想)。話そのものは「閉塞環境にいる無垢な少女が世界の姿を知ってしまう」タイプの極めてシンプルな構造なんですけど、桐幡氏独特のダークな雰囲気を読者にアピールするという意味においては、この「鬼月」という物語は最も適しているのではないかと思いました。氏の描く和風の女の子はとっても可愛いですしね(そこか)。

 氏のあまり少年漫画らしからぬ絵柄と作風がどこまで受け入れられるのか、果たして本誌での更なる再登場はあり得るのか。個人的には頑張って欲しい作家さんなので、今後の活躍に期待しております。

 そしてこの物語から得られる教訓は、いくら大切な女の子でもあまり過保護にし過ぎると世間知らずに育ってしまい、パッと見の男にホイホイ付いて行ってしまうようになるので、あまり過保護過ぎるのも考え物だというところでしょうか(間違い)。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

サンデー8号「パンドラキューブ」感想

パンドラキューブ

 時間が取れなかったので遅れましたが、先週のサンデーの感想の続きです。

 渡瀬悠宇先生がサンデーに降臨して描いてくれた「パンドラキューブ」。学校に何故か置いてあった変な箱をネタに、少年達が一度は壊れた友情を再生させていくという趣向の物語です。
 結局、「何故パンドラキューブが学校に置いてあったのか」とか「パンドラキューブとは何だったのか」という説明は最後までなされないままでしたが、この物語の主題はあくまで「些細な行き違いで壊れた友情の再生」ということになっているので、パンドラキューブは登場人物達が抱えている問題の象徴を具体化させたものである、と解釈するのが妥当なところなのでしょう。

 パンドラキューブが提供する「ナゾ」が全て主人公のカズヤが持ち前の直観力で解決可能な範囲のものであったのも、「2人と今度こそ、本当の友達になるんだ!」と決意したことでかつての仲が良かった頃のカズヤ達三人の映像がフラッシュバックし、友情が復元するラストに繋がるのも、例え問題があっても行動を起こせば結構何とかなるものだというメッセージなのではないかと思いました。
 そういう意味において、この「パンドラキューブ」は極めてポジティブかつプリミティブな、少年漫画らしい少年漫画なのではないかと感じます。

 ゲーム的な数学パズルが題材なだけに、要所要所で「学校もあんまり魔窟と変わらなかったな」とか「人の気持ちは数字みたく割り切れない」とか青臭い台詞が出てくるんですけど、それはそれでまた少年漫画の醍醐味ということでひとつ(ひとつ何だ)。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ワイルドライフがドラマ化を待たずに終了してビックリ記念・サンデー8号感想

結界師

 血涙を流して「カエ…セ」と訴える土地神に対してあっけなく「そんなに大事なものなら返すよ。ごめんな」とキーアイテムである唐傘を返してしまう人の良い良守と、散々「禁忌だ」「禁忌だ」って言われているにも関わらず、危機的状況を打開するために覚悟を決めて土地神を殺しにかかる時音。行動が両極端ではありますが、やっぱりこの二人は何だかんだでバランスが取れている、良いコンビだと思います。
 時音はこのままだと扇一族の陰謀シナリオ通り、良守母同様「神殺し」の汚名を着せられてしまう可能性があるのですが、良守にとっての時音を守るための本当の戦いはそこから始まるのではないのでしょうか。

 でもまあとりあえず、その辺の心配は今回のバトルを生き延びてからしないといかんのですけどね。個人的な今回のバトルにおける死んじゃいそう感は、黒芒楼編ラストバトル以上です。

ハヤテのごとく

 作品内ヒエラルキー最上位に位置している割には何かと報われない、マリアさんの幼少期を描いたお話。彼女は確か自称17歳という設定なので、7年前というと10歳。「絶チル」の薫達や、ついでに言えば「ドラえもん」のしずかちゃんと同年代ということになりますが、でも何かこう必要以上にロリロリなマリアさんを見ていると、とても彼女が同じ10歳だとは思えません
 10歳の時にはあまりに幼く、17歳の時にはあまりに老けているマリアさん。一体彼女は何者なのでしょうか。

 今回は、本来であれば彼女の過去の一端を窺い知ってマリアさんをより深く愛することができるようにするためのエピソードなはずなのですが、逆にますます謎が深まったような気がします。

金剛番長

 「剛力番長はあんなちっちゃい体なのに何故あんな巨大な鉄球を振り回せるの?」という、読者なら誰もが思う疑問に対して、「彼女はヒュペリオン体質という特異な筋肉構造の持ち主だから」なる説明がなされていましたが、この説明は民明書房の本から引用されたものに違いないので、コミックス収録の際にはぜひ引用元を記載してくださるようお願いします。
 というか、あらゆる読者が「これは『金剛番長』なんだから、あらゆる理不尽も『金剛番長のやることなら仕方ない』と納得する」ことを了承している物理的リアリズム皆無なこの作品において、あえて間違った形でリアリティに説得力を持たせようとするこのサービス精神には、ほとほと感心させられます。

 勝負の方ですが、予想通りパワーでは剛力番長が一歩リードな状況。でも彼女は持久力の面で問題を抱えているような気がするので、金剛が粘れれば勝機はあるかも知れません。
 このマンガは『金剛番長』なので、まともな予想が通用しそうにないところはアレですが。

最強!都立あおい坂高校野球部

 「すげー!」「でけー!」という驚嘆の声は、富士山に対してではなくマネージャーの小池さんのけしからんおっぱいに対してかけられた言葉だと思った人は、絶対私だけではないはずです。

 あともう一人のマネージャーの桂木響子さん(優等生)が鈴ねえに「お人好しですね」とボソッと呟いたところにグッと来ました。正統派青春野球漫画であるはずの「あおい坂」で、こんな腹黒そうで根性が曲がってそうなステキお姉さんを拝めるとは嬉しい限りです。千葉さんの靴に画鋲入れるとかやってくれないでしょうか(バカ)。

DIVE!!

 湊さんの胸は、もっとスレンダーなものだと思ってたよ!(表紙を見ながら)
 でもあのポーズっていわゆる「寄せて上げる」をやっているので、素だともうぢょっと小さく見えるのかも知れない!(目を閉じながら)

 今回のエピソードは、実は湊は知季に影響されて飛び込みを始めたのであった! という、割と重要な位置付けのエピソードでした。
 言うなれば湊は知季に対してツンデレ状態にあるということになりますが、知季は彼女にフラれたことが飛び込みに没入する原動力になっているので、とりあえずオリンピックが終わるまでは湊は知季に対してツンモードを持続していただきたいと思います。
 オリンピックにおける日本のメダルの数に影響を与える程のツンデレ。ツンデレも随分スケールが大きくなって来ましたね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク
1 243 244 245 246 247 248 249 257