99/ 7/25
今週の袴にモテモテ情報:
袴姿がよく似合う女性を探すためには、
ちょっと弓道教室に行ってみるのが良いようじゃよ?(挨拶)
というか、私の知り合いにこれをマジで実践している人がいまして、その彼はこの前、「いやその、その教室には袴がよく似合う娘がいてですね、ちょっとその彼女と話をしてみたら、なんか彼女は仕事が看護婦らしいんですよ看護婦。これでもし彼女をゲットできたら、ボクのコスチューム願望のうち二つを同時に達成できるという事になるんですよ!」と息巻いていました(その後、息巻き過ぎて飲み過ぎで撃沈)。
ホンモノのコスチュームプレイ趣味な人は、自らの願望を実現するために色々と頑張っているんだなぁ、と素直に感心した次第です。うん、ボクもガンバルよ!あと彼が言うには、コスプレの元祖・裸エプロンはノンケな人相手だと本格的に嫌がられるので、強要は止めた方が良いそうです。まぁ、強要する方がどうかしてると思うけどな!(ドクロ)
という訳で、こちらは椎名高志ファンホームページ C-WWW です。皆様如何お過ごしでしょうか?(今更)
更新情報:
- 「煩悩の部屋」のイラストページに、こちらでは初投稿となる匿名希望のiさんのイラスト「おばけと夕涼みしませんか」を掲載しました。明るい笑顔と明るい台詞のおキヌちゃんが良い感じですね。
また、多少レイアウトを加工すればそのままハガキに印刷できる形式のイラストになっているので、暑中お見舞い用としてお使い頂けると思います。
- 同じく「煩悩の部屋」のイラストページに、緒理さんの新作イラスト「故郷を想ふ姫君」を掲載しました。
今回のテーマは迦具夜姫です。そういや、こういう如何にもな格好してませんでしたな彼女。
99/ 7/21
今週のおすすめリンク:ドラえもん同好会 (Toshio Mizuno 氏)
「ドラえもんのネズミ嫌いが判明したのは1970年3月」「しずかちゃん初入浴シーンは1971年5月」など、ファンのツボを押さえたデータが豊富な「ドラえもん歴史年表」を始め、作品への愛情に溢れた鋭いコラム、優れたロゴデザインセンスなど、マンガの個人ファンサイトとしては至高の完成度。文句なくお奨め。
ファンサイトはこうありたいですね!(挨拶)
という訳で、皆さんこんにちは。如何お過ごしでしょうか。
こちらは、上で紹介したサイトを見付けた時は「やっぱり、本当のファンサイトってのはこういう事を言うんだよなぁ」と思い、このサイトももうちょっと何とかしたいという意向を持ったのですが、結局持っただけで何をする訳でもなく終わってしまい、そんな自分にちょっと敗北感を抱いている今日この頃を過ごしている深沢がお送りする、椎名高志ファンホームページ C-WWW で御座います。っつうか、私もホントは「ドラえもん歴史年表」みたいな奴をやりたいのは山々なのですが、肝心のデータソースであるサンデーをこの前の引っ越しの時にゴッソリ捨てちゃったので、ちょっとこういうの作れないんですよトホホ(と、引っ越しのせいにしてみる)。せめて国会図書館が電車で二駅くらいのところにあれば話は別なのですが、そういう環境にない私としてはもはやデータ不足は如何ともし難いですなぁ。残念です。敗北(一敗目)。
さらに、私のここ最近の敗北っぷりは留まる所を知らない感があり、例えば以前からお世話になってる井汲 景太氏のサイトの宇宙戦艦ヤマトの部屋を読み、そのあまりの熱さに「彼がここまで熱い男だったなんて! ダメだ! 斯様な覚悟でアニメに挑む男には絶対勝てねぇ!」とここでも精神的な敗北を喫し(二敗目)、さらには椎名高志氏ファン活動関連においても、例えば作者の誕生日が既に遙か昔に過ぎ去っていたことにサークル文珠さんの掲示板を見るまで気付かなかったり(三敗目)、さらには「GS美神」のコミックス37巻の発売日を完全に忘れていて買い逃したり(四敗目)と、まさにファンサイト主催者にあるまじき敗北の連続。開幕四連敗です。まるで今年の横浜ベイスターズのようです。このままでは、勝率五割復帰もままなりませんですよ? 生まれてすみません。
しかし、ここでいつまでも敗北している訳にはいかない私としては、ここは一つ基本に立ち返る必要ありと判断し、久しぶりにファンサイトらしく、ここ最近の「GS美神」についてちょっと勝敗にこだわった感想を書いてみる事にします(←どうして?)。
先週のサンデー掲載分で丁度コミックス38巻まで埋まった計算になりますので、区切りをつける意味でも今は良い機会ではないかと思いますし。
っつう訳で、アシュ編終了後のコミックス36巻〜38巻分の全体的な感想なのですが、非常に端的に言えば
タマモの一人勝ち という事になります。個人的には。
とりあえず、今のマンガ内でのタマモは「美神除霊事務所の居候」のポジションにいる訳なのですが、実はこのポジション――美神と横島のコンビの隣に立って活躍する事ができる位置――は、今まで作者が様々な形でこの位置に収まるキャラクターを創造しては試行錯誤して来た、という経緯があるんですよ。
元来、このポジションはおキヌが占めて来た訳なのですが、彼女の存在感の低下(要するに「影が薄い」状態)と共に、おキヌとはまた違った魅力を持ったキャラクターが必要になって来た事を受け、コミックス16巻の犬塚シロ、18巻の花戸小鳩、26巻の魔鈴めぐみ、さらには28巻の鈴女に至るまで、色々なタイプのキャラクターが登場してきました。……が、結局、アシュタロス編が始まるまでにサブレギュラー以上の存在として生き残ることができたキャラは皆無だったと言って良いと思います(というか、美神+横島コンビを補完できるポジションに一番しっくり来ていたキャラクターは、最初はただの敵キャラの一人としてデザインされたルシオラだったりする訳ですが、それはここではさて置きます)。要するに、彼女が現在、この定着が難しいと思われていたポジションに難なく収まっているという事実が、彼女が「GS美神」のキャラとして成功していることを証明していると言えます。それ故、彼女がどうしてキャラとして成功したのかを考えてみることが、アシュタロス編終了以降のこのマンガを考えてみることに繋がると思います。
という訳で、今回はちょっとタマモについて考えてみたいと思います。つきあえ(強制)。
まず、対アシュタロス対戦が終わった終戦直後には、その荒廃っぷりからの再生を象徴するためのキャラとして炎の少女チャーリー(間違い)こと美神ひのめが実質的な主役を張っていた時期もありましたが、現時点ではこのマンガの実質的な主役クラスの活躍をしているのはタマモであることに異論はないと思います。
タマモというキャラクターがどうして成功できたかと言うと、まぁ彼女が容姿端麗な美少女であるとか、彼女が伝説に名高い金毛九尾の妖狐であるという設定から派生してデザインされた9本のポニーテールが可愛らしいとか、何より彼女は元々がキツネなので、人間以外のキャラが大好きな傾向がある「GS美神」読者の嗜好にピッタリマッチしてみんな萌え萌えになっちゃったとか、様々な理由が挙げられます。
が、しかし、何より彼女が他のキャラクターに比べて優れていたのは、「アシュタロス編が終わった後に出てきたキャラクターである」という点ではないかと思います。
アシュタロス編は、横島や美神といった主要キャラクターの人間関係に劇的な(というか、これ以上進展するとマンガが終ってしまうくらいに煮詰まっちゃった)変化をもたらしたのはご存じの通りです。
が、しかし、それらの変化はあくまでアシュタロス編が「人類の存亡(あと、連載終了)を賭けた大勝負」であったからこそ許されたものであり、肝心の大勝負が終わった今となっては、アシュ編での変化をそうそう今のような普通の物語の中で顕在化させる訳にはいかないと思われます。横島が事ある毎にルシオラを思い出して涙したり、美神が事ある毎に横島にときめいちゃったり、さらには事件解決に「宇宙の意志」に頼るような展開になっちゃったりしたら、もはやマンガとして成立しなくなってしまいますしね。
アシュタロス編以降に美神・横島を絡めたラブコメ系のお話が登場しなかったり、主立った神族魔族が全然出てこなくなってしまったのは、この辺に原因があるのは間違いないでしょう。……ただ、それ故、その辺の変化をまったく描写しない「GS美神」は、今まで長い間に渡って積み重ねて来た対魔族展開やラブコメ的展開で培われて来たキャラクターの成長の部分をも無視したようなものになってしまっているのも確かです。
コミックス35巻では美神が「もー気になる伏線もなくなって、これからは借金を全部返したようなさわやかな気持ちで働けるのね!」とすがすがしく言っていましたが、アシュ編終了と共に気になる(というか、作者が負担に思っていた)伏線がなくなったのと同時に、逆に今まで積み重ねてきたキャラクターの過去まで同時になくなってしまったというのは、果たして本当にこのマンガにとって良かったことなのでしょうか? やや難しい問題であると言えます。これまでの間、キャラクター達があまりにも多くの経験を連載が続く間に積み重ねて来ている以上、その積み重ねを描写しないで話を作る事は、ある意味非常に困難であることは想像に難くありません。ここ最近の「GS美神」の個々のエピソードのストーリーの大半が映画からの引用やパロディに頼っている(ように見える)のには、そういう側面もあるのかなぁ、と思う次第です。
しかし、そんな今現在の「GS美神」において、唯一描写することを避けなければならないような「過去」をまったく持っていないのが、タマモというキャラクターなのです。
タマモはアシュタロス編以後の戦後に誕生したキャラクターであるので、他のキャラが持っているような「過去のしがらみ」がなく、それ故に作者としてもかなり自由に設定を行うことが可能となります。実際、タマモは初登場時と二回目以降とでは、ハッキリ言って別のキャラクターと言っても良いくらいに性格が変化しているのはご存知の通りですし(シロのような他のキャラだと、いくら何でも今更ここまで派手にはできない)、この彼女の「変身」は今のところ大成功を納めていると言えます。また、もう一つの彼女の強みとして、レギュラーメンバーの全てのキャラクターに対して特別な感情を持たないニュートラルな位置におり、それ故に他のキャラの行動を冷静に観察できたりツッコミを自然に入れられるポジションにいる、という事が上げられます。おキヌとかシロといった他のキャラは、かつて横島とかとドロドロした愛憎劇を繰り広げた過去があったりしますが(あったのか?)、タマモにはそういう過去は皆無です。
基本的にラブコメ的な展開が存在していない現在、彼女の持つクリーン&イノセントさが、逆に彼女を動かす側からすれば「扱いやすさ」に繋がっているのではないかと思われます。この特性が顕著に出ているのが、この前サンデーに掲載された「もしも星が神ならば!」(その1)で、他のキャラが横島の貞操の危機を案じてわめいているのにタマモだけは冷静に(というか、あきれながら)その様子を眺めている、というシーンでしょう。このシーンは、今のタマモのキャラクターとしての位置付けが非常によく出ているという点で、とてもよくできていると評価しております。
まぁ、でもただ単にクールなだけではなく、それなりに仲間(特にコンビを組んでいるシロ)を気遣っている心情が見えかくれしているのも、彼女の利点の一つなのでけどね。要するに、アシュタロス編終了後の現在までのこのマンガは、「GS美神・極楽大作戦!」と言うよりも、むしろ「タマモ&シロ・萌え萌え大作戦!!」という傾向が強かったわけであり、タマモというキャラはアシュタロス編で生じた作品に対する暗いイメージを改善した最大の功労者と言えるのではないかと思います。
アシュ編直後の、今ひとつノリ切れていなかった頃のGS美神を「終戦直後」と表現するなら、タマモ+シロのコンビが中心になって動き出した「白き狼と白き狐!!」以後のGS美神は「もはや戦後ではない」と表現しても良いのではないかと思います。実際、今このマンガの中心部にいるのは、美神や横島ではなく、タマモとシロである事は間違いないでしょう。 という訳ですので、ファンサイト管理者としましては、とりあえずの戦後復興を成し遂げたこのマンガの今後の最発展っぷりに注目したい所存です。まぁ、「もう横島や美神はこれ成長させることができないので、その代わりとしてシロやタマモの成長物語を展開しているのではないか?」という(意地の悪い)意見もあるのは確かなのですけど。
っつう感じで、とりあえずコミックス36〜38巻の範囲内では「タマモの一人勝ち」と判断したのですが、せっかくなので(専門用語)、ついでに他のキャラの個人的な星取勘定を書いてみました。以上を以て今週のオチに代えさせて頂きます。
- シロ:勝ち越し。
シロはタマモの性格的特徴を引き出すのには最良のパートナーであり、シロと組ませるためにタマモは性格をモデルチェンジした、と言っても過言ではない。あと、前回登場時からノリがそれほど変わっていないのも魅力
- 美神美智恵:勝ち越し。
タマモと同様、「終戦後」のGS美神を支えた主要キャラクター。「GS美神 '78」で見せたラブっぷりも見事だが、どんな生活をすれば '78 当時の彼女がわずか5年で「母からの伝言!!」の時みたいなキャラに変わるんですか? 女って凄いよなぁ(←そういう問題だろうか)
- 美神ひのめ:勝ち越し。
赤ん坊キャラのアドバンテージを活かした使われ方をしているが、今後の出番の減少が気懸かり。バブー
あと、サザエ時間に支配されているこのマンガの世界の中では、この娘だけが物理的に成長する可能性があるという点でも注目。バブー
- 横島忠夫:五分の星。
アシュ編の経験を完全にシカトされてしまっているのは辛いモノがあるが、相変わらず話の中心に位置しているのは強い。さすが主人公と言うべきか
- 美神令子:負け越し。
母親が帰還したことによって「中学生時代に母親を失って荒れていた暗い過去があった」という、個人的に萌える設定の価値が消滅してしまい、さらには彼女特有の毒気も精彩を欠いている印象も。「最強女の極楽生活コメディー」の名に相応しい存在感を示すことができるか?
- おキヌ:負け越し。
タマモ+シロの台頭で一番割を食ったのが彼女。ここ最近は、最初のページのコスチュームで読者を萌えさせるのが役割になりつつあるような気がするのだが、この先大丈夫かしらん。人は萌えのみに生きるにあらず!(意味不明)
更新情報:
- 「ニュース・イベント情報」に、コミケ前には恒例となった藤宮ケイさん提供の「コミックマーケット56・GS美神系サークル情報!!」へのリンクを張りました。
- 「C-WWW にリンクを張ってくれてありがとう特集」(要は相互リンク集)に、うみんちゅさんのサイト「海海海」を追加しました。
ここも、そろそろバナーがあるサイトについては一緒に表示した方がいいのかなぁ、とか思ってる次第。
- 「GS美神・極楽大作戦!! コミックス未収録話一覧」を更新しました。
ついに、今週号で39巻掲載分に突入です。あと19週ばっかり連載すると、ついに夢の40巻到達ですよ! 「ガラスの仮面」の41巻を越える日も近い!(正確に言うと、あと半年以上かかると思いますが)
99/ 7/11
猪名川由宇は眼鏡っ娘!
塚本千紗は「お兄ちゃん」系!
高瀬瑞希は幼なじみ!(挨拶)
という感じで、夏コミに向けてギャルゲー知識の習得に余念がない毎日を送っている今日この頃の私なのですが、皆様方におかれましては如何お過ごしでしょうか?
こちらは、「椎名高志ファンサイトでありたいです」がモットーの椎名高志ファンサイト・C-WWW です。
というか、こういう過ごし方はあまりしない方が良いと思います。
で、サンデーの方の「GS美神」では、なんか去年のアシュタロス編で水着ネタができなかった鬱憤を晴らすかの如く、大量の水着女性キャラを一気に登場させるという物量作戦を開始し、全体としてかなりおかしい(主に水着女性キャラを見せつけられて過剰反応を起こした読者の頭が)状態になっていたりするのですが、だがしかしそんな事をサンデーでやってる間にマガジンの方ではあの「MMR」が1999年7の月記念で短期集中連載を開始させていたりして、なんか世紀末ムードを何とか講談社の威信を賭けて盛り上げようと必死な様が伺えます。
とは言え、この前のマガジンには「はじめの一歩」と「ラブひな」が掲載されていないという大失態を犯していたので(理由:私が読むマンガが他にないから)、どっちかと言うとそっちの方が世紀末ムードを漂わせていましたけど。
やはり、個人的には「ラブひな」の載っていないマガジンなんて滅亡しても全然構わないと思いましたが、そちらはどうですか? そうですか(妄想間通信)。
講談社の思惑はともかくとして、いわゆるオカルト業界では、ノストラダムスの予言を中心とした世紀末に人類滅亡関連の本とか何とかで最後の一儲けを画策しているのは確かな様です。しかし、世論は逆にノストラブームに対しては懐疑的というか、興味がない人が大半を占めてしまっているようで、20年以上前に発生したノストラダムスブームの再来にはほど遠いのが実状でしょう。
その辺の雰囲気を察してか、ノストラダムスの大予言の権化・五島勉氏が「とりあえず世紀末の滅亡は回避したようだ」みたいな事を発言し始めているのを始め、「『1999年7の月』とは、原文を解釈すると9月を指していると考えるのが妥当です」とか、「いや、どっちかと言うと、来るのは年末ッス! 年末にキますよ! あと2000年辺りとかもオススメ!」とか、全体的には人類滅亡の時期を後退させるような発言が目立って来たようです。
さらには、あの「MMR」ですら、今やっているネタはどっちかと言うと「人類滅亡」よりも「巨悪の陰謀による人類支配」の方に話の主眼が移っています。やはり、もう「人類滅亡」からは足を洗った方が賢明である、というマガジン編集部の判断が働いたのでしょうか? 今更何言ってやがるという感じですけど(ドクロ)。まぁ、ハッキリと「危機は過ぎました! 人類は滅亡しません!」って言ってくれる人が(「と」学会のような懐疑派を除いて)いない辺り、オカルト業界もちょっと往生際が悪いんじゃないか? というような気もしますが、まぁ元々オカルトってのは「何だかよく判らないけど、畏怖しないといけないようなモノ」を扱ったものですので、そういう意味ではこういうのをハッキリさせるのは商売上よくないのかも知れませんなぁ。
で、この手の人類滅亡系の予言が流行らなくなってしまった原因ですが、まぁ早い話が、「ノストラダムスの大予言」が発売された頃に比べると、現代社会がそう簡単には滅亡しない構造になってしまった事が大きいでしょう。
「大予言」発売当時は東西冷戦まっただ中であり、なんか「大国同士が核ミサイル抱えてにらみ合ってるんだから、軍事的に小国に過ぎないオレ達日本人なんていつでも死ねるゼ!」という覚悟のススメを日々強いられていたりなんかしており、それ故に当時の多感な少年少女達は思わずオカルトなんかに走ってしまったりしたのですが、しかし今はデタント(コミックス21巻的表現)を遙かに通り過ぎ、むしろ無秩序に向かって世界が突っ走っている時代になってしまった感があります。
世界規模の核戦争の危機は過ぎ去り、地域紛争は収まらないものの世界を巻き込むような深刻な対立もなく、環境破壊の問題は100年単位のタイムスケールで進行するので少なくとも我々の世代では破滅的に気候が変化することもない現代、いきなり「ノストラダムスの大予言」のように簡単に世界が滅ぶような事を言われても、我々にとっては全くリアリティがなくなってしまった――というのが大きいと思われます。逆に、「ノストラダムスの大予言」を信奉する人にとっては、世界が最も自らの滅亡を望んでいた時期であった冷戦時代に世界が滅亡し損なっちゃった、というのが正直なところなのではないのでしょうか。
ただ、今回の1999年7月を人類が乗り切ってしまった場合、もはやそれに続くメジャーな「時期を特定した滅亡」の予言は、もはや存在していません。確かに五島勉氏の「ノストラダムスの大予言」は、結局は予言解釈としては全然アテにならなかったのですが、しかしそれのおかげで、今までの間様々なレベルで我々に「世界滅亡」をネタにエンターテイメントの元ネタを提供してきた事も確かです(例:MMRのキバヤシ氏のギャグセンス)。
これからの21世紀は、もはや我々は「滅亡の予言」という甘く切ない響きを持った存在なしで生き抜いていかなければならないのです。劇的に滅びる事を夢見ることも恐れることもなく、もう何も変わらず何も滅びない、ただ永遠に続く平凡な日常を生き抜かなければならない時代が到達するのです。
果たして、「ノストラダムスの大予言」を乗り切った人類は、これからいかなる希望を夢見て生きていけば良いのでしょうか?つまり、今の世界の状況をこのサイト的な表現で言えば、「アシュタロス編終了→連載終了→GS美神世界の滅亡」という滅亡の危機を乗り切った「GS美神」が、それ以後は「連載終了」という滅亡の危機が与えてくれる緊張感の要素をストーリーでまったく使えないまま、今まで通りの日常的な生活の描写を、ネタが続く限り続けていかなければならない状況である、とでも言えるのではないのでしょうか。
っつうか、ファンサイトのクセしてこんな事書いている私も、ちょっとどうかしているのかも知れないと気がする今日この頃です。みんな滅んでしまえばいいのに!(ドクロ)
更新情報:
- 「煩悩の部屋」の画像ページに、帆足 実さんが実に1年半もの間構想を練っていた(らしい)作品、「おキヌちゃん3D計画」を掲載しました。
要するに、おキヌちゃんをポリゴンを使った立体オブジェクトにしたという事なのですが、正直言って「よくぞここまで」という仕上がりだと思います。3.5頭身は萌えますな! ハッキリ言って!
- 「煩悩の部屋」の創作文集ページに、NOZAさんの作品「ヘスペリスの面影」を掲載しました。
学校妖怪の愛子を主人公にした、なかなかよく練られた学園物語です。おすすめ。
- 「GS美神ベストカップルコンテスト」の第15ステージを開始しました。
- 「おキヌちゃん連続突撃」で使用されている CGI システム(仮に「おキヌちゃん連続突撃システム」と命名しましたが)のダウンロードサービスを開始しました。「おキヌちゃん連続突撃」のインデックスページの一番下から入手できます。
- 「GS美神・極楽大作戦!! コミックス未収録話一覧」を更新しました。
99/ 7/ 5
あなたの身近に、語尾に「にょ」を付けて喋る人はいますか?
ボクにはいますよ?(挨拶)というか、ちょっと今は What's New みたいなまとまった文章を書いてるヒマがないので、とりあえず今週の更新情報だけ紹介します:
更新情報:
- 「煩悩の部屋」の画像ページに、お久しぶりの緒理さんの作品「バカ犬…」を掲載しました。
サンデー読んでいない方は、何故彼女がこんな憂いを帯びた表情をしてベッドに横たわっているのか? という理由を妄想しながら、あと4ヶ月ほど悶々として下さい(ヒデエ)。
- 「GS-MIKAMI Cool Sites Link」(要はリンク集)に、溶解ほたりぃHG氏のサイトのコンテンツ「犬塚シロ連続突撃」「タマモちゃん連続突撃」へのリンクを追加しました。
- 「C-WWW にリンクをはってくれてありがとう特集」(要は相互リンク集)を更新しました。
- 「GS美神・極楽大作戦!! コミックス未収録話一覧」を更新しました。
- お知らせ:「ベストカップルコンテスト」の現ステージは今週末に終了させ、その後新しいステージを開始する予定です。