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00/ 2/28(更新情報へ)

 祝!
 椎名高志先生の新連載「MISTER ジパング」、週刊少年サンデーで次号より連載開始!


 という訳で、椎名高志作品を勝手に愛好するファンサイトという名のストーカーサイトである(自分で言うな)我が C-WWW としても、「MISTER ジパング」を積極的にサポートして行きたい所存であります。

 ここのところ、サンデーは「何故かスポーツマンガを同時期に次々とリリース」「『神聖モテモテ王国』誌面から無音で瞬殺事件発生」「小学館の Web サイト規制問題」などの不景気な話題しか出てきませんでしたが、今回の椎名氏の新連載、および17号から始まる松浦 "ワープボーイ" 聡彦氏による新連載開始は、久しぶりに明るい話題となるでしょう。

 しかしその一方で、当サイト(というか、サイト管理者の私だけ)のメガプッシュコミックであった「歩武の駒」が、『今まで元気だった歩武のライバルキャラ・霧島大が実は残り2年の命だったことが突然明らかになり、あれよあれよのうちに確執があった妹の樹と和解。大は歩武に強引に勝負を挑む』っていう、俗に言うところの「打ち切り確定パターン」な展開になってしまってファン大ショック! な現象も起こっていたりしているのが、マンガ雑誌の光と闇の部分が垣間見えて面白かったりなんかするのですが(不謹慎)。

 おそらく「歩武の駒」は、「あと2〜3話話を続け、コミックス5巻分のエピソードを溜める」→「溜まった時点で打ち切り」→「松浦氏の新連載に枠を譲る」というフローチャート通りの処理が行われてしまう可能性が高そうです。
 「歩武の駒」については、事実上駒ファンサイトと化した中村守博さんのサイト「山奥寒村お食事処」の掲示板で意見を募集している様ですので、駒マニアな方は議論に加わってみては如何でしょうか。


 と、不景気なマンガの話題を余所に誘導したところで、こっちは景気良く新連載の話題に移らせて頂きます。

 今回の新連載のタイトルは「MISTER ジパング」。前号のサンデーには予告記事が掲載されていましたが、そこに載っている情報らしき情報は、「ハデに生きるぜ、戦国乱世!!」というアオリ文句と、主役とおぼしき三人の男性キャラのイラストだけであり、これだけからマンガの内容その他を推測するのはちょっと難しい状況です。情報量が圧倒的に足りてません。
 だがしかし、我々のようなマンガ好きには、「わずかな情報を妄想で補い、勝手に真実を創り出して自分自身が納得しないと気が済まない」という、実に困った性根がたたき込まれているのであります。我々としては、ここで「マンガのタイトルとアオリ文句と一枚のキャラ絵」だけから勝手にパラノイアチックな深読みを行って妄想を広げ、マンガの内容を意地でも推測しないと気が済まないのであります! まさにこれぞ我らの生き様! ボクはもう止まらないよ!

 ですので、今回は現段階の限られた情報からどこまで新連載の「真実」に迫れるか、妄想を駆使してみることにしました。


タイトル
 「MISTER ジパング」。なんつうか、とってもシンプルで判りやすい名称だと思います。もし私が高校のマンガ研究会に所属していたら、「なんかこのタイトル、エラく安直な感じがしませんか? 先輩!」って瓶底メガネ掛けてズボラに髪を伸ばしている上級生女子のマン研部長(メガネを外して髪を整えれば実は美少女なのだが、本人は容姿の事をまったく意に介していないという設定)に言いたくなる程シンプルで判りやすいですね。一応誉めてるつもり。

 あと、「MISTER ジパング」は「MASTER キートン」と語呂が似てる、と指摘する筋もあるかも知れませんが、そんな事言ったら「GS美神・極楽大作戦!!」だって「河童の三平・妖怪大作戦!!」と語呂が似ていると指摘しなければならなくなります。細かいことは気にしないに越したことはありません。そこそこインパクトがあって憶えやすければ、タイトルなんぞどうだっていいのであります。
 もし「GS美神」が「女囚美神令子・701号怨み節」とか「美神令子の大霊界 死んだらどうなる!」とか「ボディーガード美神・必殺三角飛び」とかのインパクトだけが溢れる名前だったら、貴方はこのマンガを読んでいると思いますか?

 それよりも注目するべきなのは、やはり「ジパング」という文字列がタイトルに含まれているという点でしょうか。
 「ジパング」とは、元々はマルコ=ポーロの「東方見聞録」に登場する黄金の国=日本のことですが、ここではサンデー超増刊 1996年6月号に掲載された椎名高志氏の読み切り作品を指します。この内容は、『黄金の国・ジパングに夢を馳せるコロンブスと、そのジパングの「ソームライ」(侍)の息子を名乗る少年ジパングの冒険を描いた、海洋冒険ロマンコミック』というものでした。
 どちらも同じ「ジパング」というキーワードが新連載の中に組み込まれている以上、双方の間に何らかの関連性を期待しても良いのではないか、と思いますね。コロンブスの時代 (1490年代) と日本で戦国乱世が盛り上がっていた時代 (1550年代〜) では年代が微妙に異なるのが問題なのですが、まぁ所詮はマンガなので、その辺は何とでもなるでしょう(なりません)。

 また、「ジパング」というマンガの真の価値は、椎名高志氏のオヤジキャラ好きが全面に出たところにあります。
 何と言っても「ジパング」は、主人公のコロンブスがオヤジ、コロンブスのライバルキャラのクーロン船長もオヤジ、そのクーロンの手下達も当然オヤジ。主人公のジパング君以外の主要キャラは全てオヤジだけで構成されている、と申しても一向に差し支えのない、まさにオヤジが大活躍するマンガなのです。
 椎名高志というマンガ家は、美少女わんさかコメディーマンガ「GS美神」でメジャーになったが故に、世間では「美少女キャラを描くマンガ家だ」と認識されがちですが、実は美少女キャラ描くよりもオヤジキャラ描く方が絶対に好きに違いないのです(少なくともオレの中では←妄想)。実際、椎名氏のメジャーデビューのきっかけとなった小学館のまんがカレッジに佳作入選した作品は、マッドサイエンティストなオヤジキャラが海洋冒険を繰り広げる『絶海絶命!』というマンガでした。
 即ち、椎名氏にとって「オヤジ」と「海」の二つはマンガ家としての原点であり、「ジパング」というマンガはそのエッセンスを抽出した作品である、と言えるのです。今そう決めました。

 ですので、次回作には、まず間違いなくオヤジキャラが出てくるはずです。しかも大量に。「GS美神」に毎週毎週美少女キャラが出てきたように、「MISTER ジパング」には毎週毎週オヤジキャラが出てくるに違いないのです! 「オヤジキャラこそ椎名作品の神髄である」という認識を、「GS美神」の女性キャラに萌え萌えな野郎共に叩き込んで頂きたい所存! っつうか、オヤジオヤジ! まずはオヤジを出せ! 話はそれからだ!(どうしてよ)


アオリ文句
 「ハデに生きるぜ、戦国乱世!!」が、サンデーに掲載された予告に被せられたアオリ文句です。このアオリを読む限りでは、当然の事ながら今回のマンガの舞台設定は戦国時代であると認識してしまいがちなのですが、だがしかし油断は禁物であります。
 以前ここで取り上げた「『下心と金欲が支配する、オトコとオンナのハーモニー!?』とアオっておきながら、実際にはオトコとオンナのハーモニーでも何でもなかった」事件が示すように、アオリ文句は所詮広告記事担当の編集者がイラスト一枚から想起されるキーワードを並べたものに過ぎず、作品とは直接関係ないものだ、という気構えで相対しなければいけないものなのです。作品そのものと作品に付けられたアオリ文句の関係は、言うなれば原作のマンガとそれをアニメ化した番組と同じくらい違うものであるのです。

 主人公達の格好は確かに戦国時代以外の何物でもないので、まぁ十中八九の確率でアオリ文句通りの内容であるとは思いますが、もしかしたら「戦国時代の人間が現代にタイムスリップした」なんていう、高橋留美子先生の「炎トリッパー」みたいな設定かも知れませんですよ? ゆめゆめ侮るな!


キャラクター
 では、最大の論点であるところのキャラクター像に迫ってみます。
 予告に載っていたキャラは三人。主人公とおぼしき鉄砲担いで虎柄の袴履いてるナイスガイと、その従者とおぼしき気弱そうな少年と、おじゃる丸コンパチの子供、という布陣です。今のところ、中央の主役っぽい男性を「戦国時代」「虎柄」「鉄砲」「チョンマゲ」のキーワードから連想して「織田信長」、右の少年を信長つながりで「木下籐吉郎」(豊臣秀吉)、左の子供は同じく「竹千代」(徳川家康)とする説が最も有力です。

 もし本当にそうだったら、「MISTER ジパング」は日本の戦国時代を題材にしたマンガということになります。この場合は、どこまでヒストリカルな展開にするのか、戦国時代でもいつの時代を舞台にするのか、という辺りが興味の対象になりますね。「GS美神」が終了した週のサンデーの読者アンケートの設問『あなたは椎名高志先生に、次にどんな作品を描いてもらいたいですか?』には「歴史まんが」という選択肢がありましたが、まさか本当に歴史モノやるとは驚きですよ。いや、まだそうと決まった訳ではないのですけど。
 もう一つありえるのは、信長とか秀吉とかの歴史上の人物のイメージだけ借りて、史実とはまったく違った作品世界を構築するという、平野耕太氏の「大同人物語」がやってるような手法を取る可能性でしょうか(例え悪過ぎ)。

 そして、もっとも興味を惹かれるのは、なんだかんだ言いましたけど、やっぱり「どんな女性キャラが出てくるか?」になるでしょう。さすがにこればっかりは蓋を開けて見ないと判らない事ですので明言はできませんけど、もしヒストリカルな歴史に沿って話を作るのであれば、信長や秀吉に絡んで戦国時代に名を馳せた女性キャラ(キャラ言うな)が逐次登場してくるのはほぼ確実と思われます。
 とは言うものの、予告に出てきたのが男性キャラ三人だけという辺りから推測すると、今回は女性上位な傾向が目立った「GS美神」とは違い、今回はあくまで男性キャラを主役とした物語を構築して来るのかも知れませんねぇ。

 オヤジばっかり大量に出てきた「ジパング」には女性キャラが事実上二人(スペイン女王とコロンブスの恋人)しか登場して来ませんでしたが、彼女たちのシナリオ上での役割は、「黄金の国ジパングを探す夢を実現しようと旅に出るコロンブスの男のロマンに理解を示し、何だかんだ言いながらも彼に協力する」事でした。
 つまり、「ルパン三世のテーマ」で高らかに歌われているように、男には自分の世界がある訳であり、それは例えるなら空を駆ける一筋の流れ星だったり、風を払い荒れくるう稲光だったりする訳なのですが、そういうのをバカバカしいと思いながらも理解してくれる女性キャラです。背中で泣いてる男の美学を判ってくれる女性に、世の男性(特にオヤジ)は弱いのです。

 もし「MISTER ジパング」が男性キャラを中心とした物語構成になるのであれば、女性キャラの役割は「ジパング」と似たようなものになるのではないのかな、という気がします。「GS美神」のエピソードの中にも「ミニ四駆に興じる男性キャラ陣を見て美神が『男ってバカよねぇ』とあきれる」シーンがあったりしましたけど、この「バカ」にささやかな愛情が込められていれば、もうそれだけで十分萌えることは可能であります。
 でもまぁ、美神の場合は、なんか本心からあきれていたみたいでしたけどね。っつうかアンタ、ミニ四駆だって立派な「背中で泣いてる男の美学」の範疇に入るんだっての! 美神くらいの年代だったら絶対に子供の頃「ルパン三世」の再放送観てたに違いないってのに、判ってねぇよな!(ドクロ)


 という訳で、以上の考察の結果、今回の新連載の予想は、

 という事に決定しました。
 まぁ、どんな事も実際に始まる前に色々と予想している段階が一番楽しいものなんですよねー。と、無理矢理同意を求めておわり。


更新情報:

* 今週はほりべーさんから「昼中夢」という創作作品の投稿がありましたが、申し訳ありませんけど内容が「煩悩の部屋」に掲載するレベルにまでは至っていないと判断しました。でもせっかく投稿して下さった作品なので、ここで紹介しておきます。

 横島が記憶喪失の女の子と出会う、というプロットそのものは良いと思うのですが、「何故女の子が記憶を失っていたのか?」という理由と、その理由が原因となって発生する事件の一つ二つくらいはないと、単に「アイデアを書いただけ」で終わってしまいます。あと、もう少し表現とかも凝った方が良いと思います。


お知らせ:
 新連載開始に基づき、今週中に以下の作業を予定しております。

・ベストカップルコンテスト
 現在のステージは金曜日で締め切り、土曜日をメドに「MISTER ジパング」キャラによる新しい「ベストカップルコンテスト」を開始します。

・新連載開始要望嘆願書
 新連載が始まりましたので、予告通り土曜日に閉鎖します。「煩悩の部屋」の評論・エッセイコーナーにリンクを移し、読み込み専用ページとして公開する予定です。
 ご協力下さった皆様に感謝。


00/ 2/21(更新情報へ)

 今週の注目サイト:TINAMIX

 2/16 に刊行された、サブカル系 Web マガジン。
 基本的にウォッチャーの立場を取っていた「おたくWeekly」とは違い、新しいムーブメントを自ら起こしてやろうという気概に溢れた姿勢に好感が持てる。今後に期待。


 という訳で、皆様こんにちは。こちらは、椎名高志ファンホームページこと C-WWW です。
 オレもそろそろマンガとかアニメとかのオタクな話題だけじゃなく、音楽とか現代思想とかアートとかクラブとかの如何にもサブカル的な話題をさりげなくネタとして提示してサブカリTai! 今日この頃です。Tai! とか言ってる時点でダメだと思いますが(自虐)。

 という訳で、今回もおとなしくマンガの話を致します。
 一応このサイトは我らが少年サンデーのマンガに関するファンサイトということになっているのですが、今サンデーで見過ごせない事態が発生していることはご存じでしょうか。――そう、ながいけん先生の『神聖モテモテ王国』・謎の休載事件であります!

 モテモテ王国は、ここしばらくは「ちょっと連載→ちょっと休載→またちょっと連載→またちょっと休載」を繰り返すという、なんかまるで NHK-BS2 で放送中の「カードキャプターさくら」みたいな連載形態(間違い)になっていたのですが、ここに来てついに! ついに! 連載作品が落ちたときのお約束の言葉「ながいけん先生取材のため、『神聖モテモテ王国』はお休みさせて頂きます」すら目次ページに掲載されず、さらに次週予告の広告記事にも『神聖モテモテ王国』の名前が載っていないという、異常事態が発生してしまったのであります!

 これは即ち、「姉さん! 事件です!」と思わず高嶋政伸口調で喋ってしまう程の、あるいは「親愛なるおにいさま……」と思わず笠原弘子口調で喋ってしまう程の大事件であり、私も姉さんやおにいさまにこの事を伝えなければならない訳です! 三人の子持ちの姉夫婦に! テメこの甥っ子共、家に遊びに来るなりオレの大事なプレステを奪うな! コントローラーを子供特有の粘液で汚すな! 貴様ら、そんなに「鉄拳3」のボスコノビッチ博士がオモロイか! オモロイよなぁ! 寝たきり老人がビーチでバレー(リベロ革命)だもんなぁ! こちとら涙が止まりませんよおにいさま!(=姉のダンナ)


 それで(突然)、当然の事ながら今回の『神聖モテモテ王国』の突然の休載はサンデーとしても予想できない事態だったらしく、連載陣に大きな穴が空いてしまっているのが実状の様です。
 とりあえず、現在は代稿とおぼしき新人さんの原稿を週代わりで突っ込むことで凌いではいますが、やはりながいけん氏特有のネームセンスに裏打ちされたギャグマンガと比べると、どうしても質的に見劣りしてしまうのは否めません。

 特にギャグマンガの場合、人気が出るためにはマンガそのものの奇抜な面白さが必要なことは勿論ですが、それ以上に「読者がそのマンガの持っているセンスに慣れる」事が重要ではないかと思います。最初はタダの電子音の塊にしか聞こえないテクノ音楽が、何度も何度も繰り返し聴いているうちに脳がテクノに慣れて来て次第に気持ちよくなって来るように(サブカル的な例え)、ギャグマンガもやはり繰り返し読むことで「このマンガは、どこがどう面白いのか?」というのを把握できるようになってからが勝負だと思うんですよ。
 「ダイナマ伊藤!」はこれの良い例で、連載開始当初は サンデー系 Web サイト上でもまったく評価されていませんでしたが、ここ最近は「このマンガ面白いんじゃないの?」とか「実はファンです」とかいう前向きな意見が出てくるようになって来ています。これは、作者の実力が連載している間に成長して来ているのもありますが、やはり読者の方も「ダイナマ伊藤!」というマンガの存在に慣れてちゃんと読むようになって来た、という現れとも言えると思います。

 今サンデーで週代わりで載っているギャグマンガは、確かにインパクトの面では評価できる部分もあるものの、この「反復して読者の頭を慣れさせる」面が欠けているため、どーしても「タダの一発狙いの穴埋めマンガ」の域を超えられないのは残念です。
 このままながいけん氏の復帰が見込めないのであれば、さっさと新しいギャグマンガの連載を見切り発車的に開始してしまうのも手かも知れませんね。


 そしてもう一つ重要なのは、『神聖モテモテ王国』が何故休載したのか、これから『神聖モテモテ王国』の連載はどうなるのかという事について誌面上で公開することでしょう。いやまぁ、別に連載休止に至った事実関係を詳細に公表しろという訳ではなく(この手の舞台裏のドロドロを報道するのはサブカル誌の仕事です)、連載を終わらせるなら終わらせる、復帰させるならいつ頃復帰させるかについて、目次ページの欄外にでもいいからちょろっと記述して欲しいと、単にそれだけのことなのですが。
 何も公式な発表がないまま『神聖モテモテ王国』が誌面から消えてしまったことは明らかに異常であり、かつ非常に不気味です。なんつうか、まるで「ポルポト政権下のカンボジアからいつの間にか老人が消えてしまった」話を初めて聞いた時と同じ様な不気味っぷりを、今のサンデーからは感じるのですよ。我ながらイヤな例えです(なら書くな)。

 去年の「夏のサンデー祭り」にながいけん氏が参加していないことからも判るように、どうもサンデー編集部とながいけん氏の関係は昔から上手く行っていないのではないか? と疑問に思ってしまうフシはありましたが、どうもここに来て何かトラブルが起こった可能性が高いです。ながいけん氏はコアなファン層が多いので、ながい氏の去就に関する情報はハッキリさせておかないとサンデーに対する不信感がますます高まってしまう事は確実でしょう。休載は致し方ないことにしても、打ち切りするか否かの点は、読者に対して明確にしておくべきです。

 なお、インターネットの噂では、「ながいけん氏は浜松に帰っている。当分戻る気はないらしい」とも言われていますが……やっぱ、「取材」と称してガンダムのビデオを観ているのかなぁ(ダメ想像)。


 そして先週は、小学館のホームページ上で、小学館の発行物に対する Web 上での引用・書評・二次創作などを事実上禁止した「画像使用・著作権について」という文章が発表され、コミック系ファンページの関係者一同を震撼させるという事件が発生しました。
 この件に関するウチのサイト(というか、オレ)の考えは、とりあえずこっちの方にダラダラ書いたものを置いておきました。興味のある方はご覧下さい。

 今回の騒動に対するこちらの対処ですが、一言で言えば、「一部を除き、まだ特にコレと言った対応は行わない」です(詳細については、下の更新情報を参照)。
 ……というか、小学館の規則に合わせようとしたら、ウチのサイトのコンテンツは What's New と掲示板だけになってしまい、建前だけじゃなくて本格的に単なる私の個人サイトに早変わりしてしまう危険性が高いのですけど。アイデンティティークライシス!(用法間違い)


 2/20 の朝日新聞の「天声人語」には、マンガ家・岡崎京子さんのファンが作成するサイトに蓄積されていく情報の質と量、そしてファン達の熱意と知識の豊富さを「驚異的である」と評し、Web ならではの新しい価値観が生まれつつある事を報じる記事が掲載されていました。
 「緩やかな繋がりによる情報の共有と伝播」は Web コミュニケーションの大きな特徴の一つですが、「天声人語」で紹介されたのは、その形式が実を結んだ一つの例であると言えます。このようなページは、従来の出版社主導のモデルではまず絶対に作ることができないものの一つでしょう。

 私としては、小学館が Web 上で作品を評論・創作する自由を与えることで、どれだけ自社作品に(有形・無形のものを含めた)利益が生じるか、という点に気付いて欲しいのですが……
 ……でも多分、しばらくは「出版社は規制を提示するけど、実際には何もしない。ファンサイトの方も、それを見越して規制を無視する。結局、何も変わらない」ような、極めて不明快な状態が続くんでしょうなぁ。


更新情報:

* 「煩悩の部屋」創作作品コーナーに、まきしゃさんの新作・「平安な日々」を掲載しました。美神の時間移動能力に巻き込まれ、平安時代に飛ばされたタマモがそこで出会った人物は! というプロットの、ちょっと長めの物語です。
 タマモが妖弧伝説の生まれた平安時代に行くというシチュエーションは、原作で採用されていてもおかしくないような興味深いエピソードであり、着眼点はとても良いと思います。また、今回の話の登場人物はちゃんと語尾の使い方が原作に忠実なので、安心して萌えられるのも良いかと(しつこい)。


*  前述の小学館サイトの「画像使用・著作権について」関連で、とりあえず以下の修正を行いました。
C-WWW インフォメーションに、さっきの『小学館 Web サイトに掲載された「画像使用・著作権について」について』を追加しました。

GS-Mikami Cool Sites Link(要はリンク集)から、小学館へのリンクをはずしました。
 リンクに許可が必要なことが判明したためです。

GS-Mikami Library のコミック情報で、暫定的に単行本の画像を表示しないようにしました。
 画像を取り込んで下さった NOZA さんには、大変に申し訳ないことをしたと思っています。ごめんなさい。

 あと、リンク集については、そのうちに形態をリニュウアルさせる予定ですが、いつになるかは例によって不明です。


00/ 2/14(更新情報へ)

 2月14日は、Magic: the Gathering の新エキスパンション・Nemesis の発売日!(挨拶)

 と、この時期特有のボケをして見ましたが如何か(ダメです)。
 こちらは、椎名高志ファンホームページ C-WWW ですが。


 この時期になると、少年マンガ雑誌でいわゆる「バレンタインデー」のネタを扱ったマンガが誌上を賑わせる訳なのですが、この時期は毎年オレの頭の中では『週刊四誌に掲載されたバレンタインデーネタを扱ったマンガの中で一番面白かったマンガを決定する』という趣旨の「バレンタインデーマンガ大賞」が開催されているのです。審査員は勿論オレだけ。妄想のなせる技ですね。

 で、今年のバレンタインデーマンガ大賞作品は、審査員一同(=オレだけ)の厳選な審査の結果、サンデーの「歩武の駒」に決定致しました。
 少年誌でのバレンタインデーネタのお約束である「意中の男子に本命チョコを渡そうとしてドタバタしたけど結局渡せなくてギャフン」をキッチリ押さえた上で、将棋マンガらしく「チョコで将棋の駒を作って矢倉を組んだり、詰め将棋をしたりする」と徹底して将棋ネタで全編を統一、さらに今回の主役であるところの桂子が従来にないキレっぷりを発揮してキャラクターとしての新しい可能性を見せたというマンガとしての将来性をも垣間見せた点で素晴らしく、審査員一同(=オレだけ)が高い評価を与え、見事受賞と相成りました。
 というか、逆に言えば、今週の「歩武の駒」は、何もマイク君みたいな新キャラをあえて作らなくても、従来のキャラを効果的に使うだけでちゃんとしたコメディがまだまだ作れる事を証明したとも言えますけど。

 あと、桂子に『歩武とラブラブになっているアタシ』を妄想させることにより、従来の彼女の『このままじゃ歩武君が負けちゃう!』とネガティブな妄想しか抱けない部分を大きく改善したのも、方向性としては好ましいでしょう。サンデーにおける妄想女子の存在は、「なぎさMe公認」のなぎさ以後はコレといったキャラが輩出されていない状態が続いていましたけど、やっぱラブコメにはこの手の妄想キャラが必要不可欠なのです。
 ですので、今サンデーに必要なのは、メガネっ娘ではなく、むしろ妄想女子キャラなのだ! と、声高に叫んでみたい所存です。妄想しねぇ女子キャラはヒロインとは呼べねぇ!(言い過ぎ)


 あと他のバレンタインデーネタのマンガでは、「ラブひな」も展開としては盛り上がりを見せましたけど、肝心のバレンタインデーネタの方はごく普通の基本的なドタバタギャグに終始したって感じでしたし、オレ内では昨年度のバレンタインデー大賞受賞マンガだったチャンピオンの「2×2」は今年は「チョコレート食べたら虫歯になった」ネタがメインで肝心のラブ要素が不足気味、「サラダデイズ」は『メガネっ娘がメガネをはずしたら可愛かった』という古典的なネタで攻めたんだけど、「メガネっ娘が一番カワイイのは、メガネを掛けている時でなければならないのだ! ゼッタイ!」という現代メガネっ娘キャラの大原則から外れてしまった点で失格と、どれも「歩武の駒」の色々な意味でのキレっぷりには及ばなかった点が悔やまれます。
 さらに、元祖ラブコメオムニバスマンガ「ボーイズビー」も今年はホントにごく普通のマンガでしたし、「勝手に改蔵」に至っては『さすがに2周目だとネタつらいわね』という台詞でバレンタインネタ戦線を放棄して早々に退却してしまう始末でした。20世紀最後のバレンタインデーは、少なくとも週刊少年マンガの世界では全体的に低調だったと言えます。

 でもまぁ、バレンタインデーなんてものは、話を作る方にして見れば「夏休み」とか「お正月」とか「クリスマスイブ」とかと同列のいわゆるお約束の歳時記ネタの一つ(=ほとんどが「本命チョコを作ったけど彼に渡せなくてギャフン」「女の子からチョコを一つも貰えないので見栄張って自分でチョコ買ってギャフン」のバリエーションの焼き直し)に過ぎないわけであり、あんまり過度の期待は抱かない方が良いのかも知れませんが(結局)。


 あと、一応ここのサイトの趣旨を考えると、我らが「GS美神」のバレンタインデーネタマンガに対する考察をしてみるのが筋ではないかと思って調べてみようと思ったのですが……
 ……えーと、このマンガでバレンタインデーをネタにしたエピソードって、「チョコ人間第1号!!」「Vの悲劇!!」「バレンタインデーの惨劇!!」の3つだけで良いんでしたっけ?(←ファンサイト主催者失格発言)


 で、この仮定が正しいとして話を進めますが、これらのうちで個人的に一番気に入っているエピソードを上げるとなると、やはりコミックス27巻「バレンタインデーの惨劇!!」ということになります。

 「バレンタインデーの惨劇!!」の基本的な話の流れは、普段女の子にモテモテ(らしい)西条が女の子に嫌われまくってギャフンって形なのですけど、このエピソードのギミックとして使われている「女性から嫌われる薬」の能力が「GS美神」の基本コンセプトの一つである美少女わんさかコメディー要素(やや間違い)が上手くかみ合い、個々の女性キャラのキャラクター性を自然に引き出す事に成功しています。
 また、この話の犠牲者である西条と横島が、それぞれ「普段は女性にヒドイ目に逢わされていない(らしい)奴がヒドイ目に遭う」という意外性と「普段から女性でヒドイ目に遭っている奴がさらにヒドイ目に遭う」というコメディー性をキチンと分担している点、およびこの男性二人がヒドイ目に遭うのが基本的に「自業自得」であるので、読者が心おきなく彼らの理不尽なまでのヒドイ目に遭いっぷりをストレスなく堪能できるコメディ的な話の流れができている点も良いと思います。
 最近は読者に過度のストレスを強いてそこからカタルシスを得る、という構造のマンガが多いので(例:「DAN DOH!!」や最近の「パスポート・ブルー」)、逆に読者に不必要なストレスを与えない構造のマンガは貴重です。

 そして、それより何よりこの話で一番凄いのは、何と言ってもおキヌちゃんの存在です。
 「風邪をひいて鼻が詰まっている」状態であったために今回の騒動に唯一巻き込まれていないおキヌは「女性から嫌われる薬」のギミックを解く鍵を握ったキャラというポジションに立つ訳なのですが、女性が凶暴化する騒動に巻き込まれていないが為に、逆に彼女の自然な行動からにじみ出る「優しさ」が強調される効果を上げています。このエピソードの主眼の一つが、おキヌの活躍にあった事は確かです。
 それが特に現れているのが、物語終盤でドブ川に落ちた横島と西条を助けようとするシーンでしょう。あの時の彼女の行動は、特におキヌにとっては至って自然なものなのですけど、読者はその前に美神とか冥子とか魔鈴とかの大理不尽な暴れっぷりを存分に見て来ているので、そこに現れて横島達を助けようとするおキヌの姿を見た読者は、「ああなんて優しい娘なんだ」と感銘を受けること間違いなしです。
 というか、オレはもう感銘を受けて受けてウケまくりました。ええもう。


 おキヌの持つ「優しさ」をネタをしたエピソードは、これの他にも「死神なんか怖くない!!」や「賢者の贈り物!!」や「地上より永遠に!!」などがありますが、「バレンタインデーの惨劇!!」はその中でもおキヌの「優しさ」の要素をごく自然に演出できている点において、もっとも高く評価しています。私が考えてしているおキヌの「優しさ」のイメージが一番現れているのが、この「バレンタインデーの惨劇!!」なんでしょうね。きっと。
 このサイトの「おキヌちゃん連続突撃」には、無記名で投稿するとランダムで適当なペンネームを自動生成する機能がありますが、「バレンタインデーの惨劇!!」でハナミズをグズグズ言わせながらも大活躍してくれたおキヌに敬意を表して、ペンネームの中の一つに「おキヌちゃんのハナミズ」が出るようにしてある程です。

 というか、おキヌちゃんのハナミズ萌え萌えですよ萌え萌え! ハナミズ出るのは生きてる証拠! ハナミズ出して赤い顔してドテラ着込んでフラフラ歩くのもまた人生! 「地上より永遠に!!」でおキヌが言っていた「生きてて良かったこと」の一つには、きっとハナミズも混ざっているに違いないね! これぞ人生!

 ビバ! ハナミズ!(←今回の結論)


更新情報:

* 先週紹介したまきしゃさんの新作・「メドーサ 復活!?」ですが、ここで『ヒャクメの口調は「…ですぅ〜」ではなく「…なのね〜」と言わせるべきです! ゼッタイ! そうじゃないと萌えねぇ!』と指摘したところ、まきしゃさんから語尾修正版が届きました。
 なんか、ここまで律儀な対応をされると、こちらの方が恐縮してしまいます。丁寧な対応、どうもありがとうございました。頑張って萌えさせて頂きます。

 あと、まきしゃさんからは、「語尾が『……ですぅ〜』のキャラって誰か思い当たりませんか?」という質問を頂きましたが、私はあんまりその筋には詳しくないので、どなたか掲示板とかで教えて下さい。
 いや、語尾が「ですの〜」とか「ですわ〜」なキャラならすぐに思いつくのですが、「ですぅ〜」はちょっと専門外なので(何の?)。


* 同じく「煩悩の部屋」創作作品コーナーに、今回初投稿になる西表炬燵山猫さんの作品・「proving-ground of the dragon overlady」を掲載しました。
 妙神山を舞台にした、全4章+おまけ1章という構成のかなり長編の作品です。これだけの分量を書いた努力は大したものだと思いますが、個人的には、もっと話を最適化して短くスッキリさせた方が全体的に読みやすくなるのではないか? と思いました。


00/ 2/ 8(更新情報へ)

 「やっぱさー、『ぷりてぃーうぃっちーおんぷっちー』ってさー、語呂が良くないよな。語呂が」
 (おジャ魔女どれみ#第1話を鑑賞した後の友人談)


 おんぷちゃんに是非を説くな!(オレの返答)

 という訳で、早くも全国のお友達(年齢不詳)の間で話題沸騰の「おジャ魔女どれみ#」が始まりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか?
 こちらは、その「おジャ魔女どれみ#」の第一話を見ながら、「あの赤ちゃんは、いずれ魔女界の王位継承争いの駒として扱われるに違いないね! どれみは、赤ちゃんへの愛と女王への忠誠との板挟みになって悩む展開になるんだよ! 『妖女サイベルの呼び声』みたいで燃えるよなぁ!」と妄想めいた展開予想をしてドキドキワクワクくるくるまーわれな毎日を送っている私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページこと C-WWW です。なのです。


 それでこのページ、以前ご紹介したように、ネットウォッチャーとして有名なほつまさんの「真秀伝」の日記リンクスにリンクさせて頂いているのですが、ここがリンクされている「オタク・サブカル」のジャンルには、最近になって唐沢俊一氏・岡田斗司夫氏・宮台真司氏といったオタク・サブカル界のオピニオンリーダーな方々や、「しろはた」の本田透氏や「ヘイ、ブルドッグ」(旧ホソキンズルゥム)の細田均氏といったネットヒーローな方々へのリンクが続々と追加されており、正に「ネットで活躍しているオタク・サブカルな方々へのリンクがこの一点に集約されつつある」という感じがします。
 そんな中にここのページへのリンクが混ざっているのを見ると、まるで素敵な旦那様に目をかけられた眼鏡っ娘のメイドさんの如く、或いは全寮制の女学院で素敵なお姉さまに声をかけられた下級生の眼鏡っ娘の如く、「私如きが、そんな!」と思いながら恐縮してしまいます。
 みんなきっと、ボクを遠くからあざ笑って楽しんでいるに違いないんだ!(妄想)

 更に言えば、このサイトはいわゆる日記系のコミュニティサイトの代表格である「ReadMe!」とか「日記猿人」とかにもまったく加入しておらず、イラスト沢山あるのに「TINAMI」にすら加入していない(TINAMI はそのうち登録する予定です)、言うなれば非同盟系サイトなのです。その非同盟っぷりたるや、東西冷戦の真っ最中でもマサラムービー作ってた映画大国インド並みだと自負しております。
 ですので、今 Web 界隈を騒がせている様々な事件――文中リンク論争とか、日記読み日記論争とか、「ボクの町」企画に見られる日記系サイトの世論生成能力の考察とか――からは日々完全に隔離された生活を送っています。


 ――とは言うものの、これらの日記系サイトに見られるコミュニティの形成っぷりには感心しきりであります。
 ネット上のコミュニティは、今はまだ「東芝クレーマー事件」とか「官公庁ページのクラッキング事件」とかの報道を見る限りではその攻撃性・匿名性にばかりスポットが浴びせられているのが現状ですが、もし今後本当にネットが社会生活の基盤になる時がやってきたら、おそらく「世論」を形成するのはこれらの数多くの日記系サイトになるのではないか? と思っています。

 ですので、今回は、このような「世論」を形成できるほどのコミュニティが、サンデー連載のマンガファンサイトにも存在しているのか? という点を強引に調べてみる事にしました。
 サンデー本誌の方は小学館のサイトにおざなりな雑誌紹介が載っているだけで、相変わらず雑誌として Web に投資しようという態度のカケラも見られませんが、しかしネット上にはこれだけの数のファンサイトが存在しており、それ故にマンガ系サイトが連携すればきっと「世論」だって動かせるんだ! もし「めぞん一刻」やってる事にインターネットがあったら、『五代君、響子さんをほったらかしてトルコへ行く事件』はコミック系サイト全体を揺るがす大事件になっていたに違いないよ! というネットの持つ潜むパワーを見せて差し上げたい。


調査1
 現在サンデーで連載されている各マンガについて、Infoseek で「マンガのタイトル」「マンガのタイトル and 作者名」で検索される件数を比較。また、参考情報として「Surfer's Paradice」でも「マンガのタイトル」で検索して件数を取得する。
 参考データとして、同じ週刊少年誌であるマガジン・ジャンプ・チャンピオンを代表するマンガ(ラブひなとか)も同様に調査を行った。

タイトルA:
タイトル
ヒット数
B:
作者名
ヒット数
C:
タイトル
and
作者名
ヒット数
D:
Surfer's
Paradice
ヒット数
E:
(C/D)%
名探偵コナン109321999152321414.05
じゃじゃ馬グルーミン★UP!18973780114420.17
犬夜叉215346181132131.15
からくりサーカス1832144869671.01
ARMS58981201670477.01
烈火の炎2318681582152.58
MAJOR5864624424143.30
モンキーターン100581637010.27
DAN DOH!!37933826341.52
デビデビ12153402623011.45
かってに改蔵63858325383.16
SALAD DAYS36226816300.00
天使な小生意気27852511800.00
歩武の駒2307163914.29
かもしか!22786575200.00
神聖モテモテ王国1201399674324.65
ファンタジスタ571171600.00
漢魂!!!247311300.00
風の伝承者25114678225.00
パスポート・ブルー117246200.00
マーベラス701553100.00
ガンバ!Fly high1439211100.00
リベロ革命!!40000.0
ダイナマ伊藤!010000.0
(参考資料)
ラブひな4197161597514114.46
ヒカルの碁400394260121235.27
グラップラー刃牙205087960250.83

 ※斜体の数値は、その単語がマンガ以外のキーワードにも一致してしまっていて正しい数値が取れていない事を意味します。
 例:「ながいけん」で検索したら「長野県」が出て来たり

 それで考察ですが、まず大ざっぱに言って、「タイトル」=マンガの Web 上での知名度、「作者」=そのマンガ家の Web 上での知名度、「Surfer's Paradice」= Web 上のファンサイト数の目安、と見積もることができると思いますが、こうやって見てみると如何に「名探偵コナン」の人気が高いかがよく判りますね。
 特に、Surfer's Paradice の登録件数があの「ヒカルの碁」を越えている辺り、ネット上でも根強い人気があることを伺わせます。

 また、マンガのタイトルよりも作者名のヒット数の方が多いというタイプもありますが(高橋留美子、ゆうきまさみ、石渡治の各氏が顕著)、これは今連載しているタイトルよりも、過去の作品について語っている系のページが多いことを意味していると思われます。
 これを過去に実績ある作品を作ってきた作家の強みと見るべきか、それとも今のタイトルが昔ほど話題になっていないと取るべきなのかは難しいところですが、これについてはおそらくその作品のタイトルで検索をして件数を比較する、などの追跡調査が必要になると思われます。誰かやって下さい(無責任)。

 そしてもう一つ注目するべきなのは、タイトルや作者名での検索件数に比べて、ファンサイトの比率が高い作品の存在です。これは要するに、作品そのものはややマイナーながらも一部に根強いファンが存在するという事を意味する訳あり、有り体に言えば「同人ウケ」するマンガと言っても良いと思われます。
 で、サンデーの中でこの数値 (E列)が高く、かつそこそこ以上のページが存在しているマンガを上げると、「歩武の駒」「デビデビ」「コナン」といった、いかにもなラインナップが浮き出てきます。
 その中でも特に恐るるべきは「歩武の駒」で、作品の知名度や一般的な人気を考えるとファンサイトの数はかなり多いと言っても良いでしょう。「歩武の駒」のネットコミュニティ(同人女子が中心)の存在は昨年の秋から確認していましたが、その活動内容の面白さ・質の高さ・テンションの高さは注目するべきものがあると思っております。

 同じく同人女子にモッテモテだった「デビデビ」が作品としては明らかに疲弊してしまってもう先が長くないっぽい雰囲気がムリムリしている以上、「歩武の駒」はサンデーのやおい女子人気を保つ意味でも頑張っていただきたいです。マイク君にかまけているヒマがあったら、もっと歩武×最上とか、歩武×霧島とか、緒花沢+歩武×最上とか、そういう妄想を振りまく努力をして頂きたいですね(迷惑)。


調査2:
 オタク・サブカルという括りを越えて全国的に話題になり、「世論」を形成した実績を持つ本(「戦争論」/小林よしのり、「オタク学入門」/岡田斗司夫、「終わりなき日常を生きろ」/宮代真司)に対して、同様の方法で調査してみる。

タイトルA:
タイトル
ヒット数
B:
作者名
ヒット数
C:
タイトル
and
作者名
ヒット数
D:
Surfer's
Paradice
ヒット数
E:
(C/D)%
戦争論248147681273--
オタク学入門2742451202--
終わりなき日常を生きろ198230--

 どれも発表された年代がちょっと古い(95〜97年くらい)ので、数値的にはこんなものかな、という感じはします。
 でも、あの問題作「戦争論」ですら「犬夜叉」とヒット数では同列くらいだっていうのは、ちょっとビックリしました。単に Web 上の情報量だけだったら、世のコミック系サイトは立派に一つの「世論」を形成できるだけの数だけは揃っている、という強引な解釈ができるかも知れません。

 勿論、これらのサイトは全てが「日記猿人」のような大きな繋がりを持ったコミュニティを形成しているという訳ではありませんし、ここにヒットしたサイトの全てがそのマンガに対して何らかの言及を行っている濃いサイトであるという訳でもないのですが、少なくとも「あるマンガを話題にしている」サイトの一群が Web 上にこれだけ存在しており、かつそれらのサイトの間には「マンガ」をベースにした緩やかな繋がりが形成できる可能性があるのは確かでしょう。

 今 Web 界隈で起こっている事件は「リンク」がキーワードになっている事が多いのを見ても判る通り、Web の最大の特性は「リンク」に代表される『コンテンツ同士の緩やかな連携』にあります。その連携の中を「話題」として伝わる過程でそれが一つの「意見」に集約され、それが世間の風評(=その作品の評価)を支配する「世論」にまで成長する可能性だってあると思います。
 特に、マンガのような「誰でも簡単に読める」ポップカルチャー的な作品は、「それに対する感想を誰でも簡単に発言でき、かつその発言を誰もが読んで共有することができる」仕掛けを持ったメディアである Web 上で流れた評価の影響を受けやすいと思われます。今後、ネットがより一般的な存在になって行くに連れて、ネット上での作品の評価が現実社会に行使する影響力は無視できないものになって行くのかも知れませんね。

 ――と、一応最初の話題に戻しつつ、今回はキレイっぽくまとめてみました。


 あと「おジャ魔女どれみ#」ですが、番組中に「ルリルリ麻雀」のCMを流すのだけは恥ずかしいから止めて頂きたいと思いました(おわり)。


更新情報:

* 「煩悩の部屋」創作作品コーナーに、まきしゃさんの新作・「メドーサ 復活!?」を掲載しました。アシュタロスが消滅した後にメドーサが復活したら――という設定で作られたお話です。
 で、これを読んでいて気になったのですが、ヒャクメの口調は「…ですぅ〜」ではなく「…なのね〜」と言わせるべきです! ゼッタイ! そうじゃないと萌えねぇ!(←ダメ観点)

*  前回ここで紹介した緒理さん作の4コママンガを、「煩悩の部屋」創作作品コーナーに転載しました。
 4コママンガをどこに掲載するべきか悩んだのですが、作風からしてこっちの方が良いだろうと判断しました。



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