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99/11/29更新情報へ

 ラブひな!(挨拶)

 という訳で、昨夜の続きです。
 個人的サンデー・マガジン頂点対決をネタに、凝りもせず「ラブひな」談義に花を咲かせる所存。


 「『ラブひな』のないマガジンなんて!」という言葉が圧倒的な支持を得ていることからも判るように(支持基盤:オレみたいな奴)、『ラブひな』は今やすっかり押しも押されもせぬマガジンの代表作に成長致しました。なんか、この不景気なご時世において、人気声優をドカドカ投入したドラマCDの発売まで決定してしまう程の人気っぷり。
 ここまで来れば、もう後は何らかの形で映像化されるのも時間の問題ではないかという気がします。テレ東の深夜枠にこれほどシックリ来そうなマンガはないでしょう。いやマジでマジで(←振り付き)。

 「ラブひな」このマンガの成功は、もはやこの作品がマンガとして優れているとかそういう意味ではなく(笑)、「美少女わんさかコメディー」というキャッチフレーズに代表されるこのマンガのコンセプトが、マンガ好きな特定の層のハートをガッチリキャッチしたからに違いないでしょう。
 このマンガの構成要素を上げてみると、「優柔不断で頼りがいのない主人公」「幼なじみとの約束」「主要人物が全て住んでいる寮が舞台」「女の中に男が一人」「何故か女子に好かれる」「ステレオタイプな女の子達」「浪人受験生」「好き合ってるのは判ってるんだけど進展しない関係」「おっぱいムニュ☆彡」等々、どれを取り上げても必ずどこかしらで見たことがあるものであることが判ります。
 舞台が寮だったり主人公が優柔不断だったりする辺りは「めぞん一刻」型ラブコメマンガの基本構成要素ですし、「何故か女子に好かれる」「おっぱいムニュ」とかは典型的男性向けお色気マンガの基本、「女の中に男が一人」「ステレオタイプな女の子達」はギャルゲーからの引用と、おおよそ全てのコンテンツが「引用」「参照」から成り立っていると言っても過言ではないと思います。

 なんか、こう書くと「ラブひなは過去のマンガやアニメやゲームの資産のパクリではないか」と思ってしまいますけど、このマンガの上手いところは、逆にその手の「過去のマンガやアニメやゲームの資産」を知っている人向けに作成されているという点です。マンガやアニメやゲームなどは属に「オタク文化」と称されますが、「ラブひな」はこの手のオタク向けの作品に昔から慣れ親しんでいればいる程、楽しく読める構造になっているところがポイントと言えます。つまり、お約束的なシチュエーションを見せて「そう、コレだよコレ! やっぱラブコメはこう来なくちゃいけないんだよな!」と思わせて喜ばせるセンスに優れている、という事ですね。
 この手のラブコメマンガには、今までの歴史から生み出された「ラブコメ的展開の文脈」というものが既にある程度完成されており、マンガの中でそれをなぞるような展開をすれば読者の共感が得られる、という図式ができているのではないかと思います(サンデーの「サラダデイズ」もこのパターンに属すると思われる)。

 「ラブひな」は、マンガ単体だけを読ませるのではなく、読者が今まで読んだり見たりして自らの中に記憶資源として取り込んだ情報をも意図的に対象にしている(と言っても、「ラブひな」の場合は、その幅は「めぞん一刻」から「ときめきメモリアル」程度でオッケーなのですが)、という点で、極めてオタク的な面白さを内包したマンガだと言えます。
 まぁ、逆に言えば、この「情報の蓄積」がないと、あんまり面白いマンガじゃないのかも知れませんが(ヤベエ)。


 で、この「ラブひな」ように「読者が既にオタク的な情報の蓄積を持っている」事を前提とした作品は、最近はなんか増加しつつあるように思えます。
 例えば、大ヒットした映画『マトリックス』も、内容は香港産カンフー映画と「甲殻機動隊」を代表とするサイバーパンク映画からの引用が面白さの根元になっていると言われています。私も「すげえ! この映画、『鉄拳3』を越えてるよ!」というパターンで感動したタイプです。あんまりカンフー映画見てないので、「凄い」の比較対照が格闘ゲーになってしまう辺りが悲しいですが。アチョー(力無く)

 更に、サンデーのマンガではあの「勝手に改蔵」が、ンもう露骨なまでにこの手法を使っています。「ガンダムはファーストしか認めねぇ!」とか、「ラヴコメの主人公は、ダメ人間ほど共感を呼ぶのです!」とか、「自殺しないで→9年間孤独」とか、いやもう読者にその手の知識がないと何処が面白いのかすら判らないネタのオンパレードですよこのマンガ。
 ここまで読み手を限定しているはずのマンガがサンデーというメジャーな雑誌に載り、そして人気を保っているってのは、ある意味スゴイことなのではないかと思います。

 こういう「情報の蓄積」を前提とする作品が増える事が良いのかどうかはよく判りませんけど、でも個人的にはこういう作品の方が面白く感じてしまったりしているので、個人的にはオールオッケーと致したい所存です。オレ、「勝手に改蔵」が楽しく読めるオタクに育って良かったよ!(ドクロ)


 ついでに「GS美神」に関する事を書きますが、「GS美神」(というか、椎名作品全般)も、ちゃんとマンガの中のネタとかを理解しようとすると、結構この手の知識を必要とするタイプのマンガと言えます。そうでなければ「元ネタ大作戦!」なんてコンテンツは必要ありません(笑)。
 ただ、「GS美神」の利点は、「情報の蓄積があればより楽しめるが、なくてもそこそこ以上に楽しめる」という感じで、ネタの普遍性を持たせているところでしょう。元の作品はパロディのモチーフとしては使用するものの、それプラスアルファで作者のセンスを付加するという、パロディとしての基本をちゃんと守っている故の面白さがあると思います。
 映画「ヘルハウス」を題材にした「カモナ・マイ・ヘルハウス!」とか、「銀河鉄道999」を代表とした松本零士作品をキャラのモチーフにした「私を月まで連れてって!」などは、コメディとしてとてもよくできたエピソードだと思います。

 あともう一つ、椎名高志氏の特徴としては、作者自身の「情報の蓄積」が、70〜80年代中心の比較的古い作品がベースになっているという点でしょうか。これらの時代の作品は、もう今では「古典」と言ってもよいレベルのものであり、それ故に椎名氏が普遍性のあるマンガを生み出すバックボーンになっているのではないかと思います。
 逆に、最初に例として出した「ラブひな」の作者の赤松健氏は80〜90年代の比較的新しい時代の作品を、自らのバックボーンとしています。椎名高志氏が主に80年代以前の要素を参照対象にしたマンガを作ったのと同じく、赤松健氏は主に90年代の要素を参照対象にしたマンガを作った、という訳ですね。

 「ラブひな」や「勝手に改蔵」のヒットは、特定の世代の読者を対象とし、かつ膨大な知識の蓄積を前提としたマンガが一定以上の支持を得られる(さらに、そのマンガの文脈にピッタリとハマった読者は熱狂的なファンとなる)ことを証明しましたが、椎名氏はおそらくこれらの作品のバックボーンとなっている現代的なオタク的知識をそれほど持っていないような気がします。「To Heart」をプレイする椎名氏の姿なんて想像できません(笑)。

 果たして椎名氏は、「ラブひな」がウケるこんな時代に、次回作としてどんなテクストを持った作品を持ってくるのでしょうか? 期待して待ちたいですね。
 と、ファンサイトの義務を果たしつつ、今日の更新情報を紹介します;


追加更新情報:

*椎名高志作品秘宝館」の「椎名高志情報」ページに、NOZA さんが作成して下さった「GS美神 CD解説」へのリンクを追加しました。NOZA さん、および掲示板でCDの情報を提供して下さった皆さんに感謝。

* このサイトの年末恒例キャラクター投票企画・「GS-Mikami Conventional Wisdom」の投票対象となるキャラクターエントリー一覧を、Cna-BBS で公開しています。投票開始は 12/ 5 頃からの予定です。

 あと、「GS美神」コミックス39巻の発売直後の日からテレホタイムにこのサイトへアクセスできなくなってしまうという、いわゆる「最終巻の呪い」と呼ばれる現象が発生していましたが、リムネットによればこの不具合はどうにか解消されたようです。ご迷惑をお掛けしました。
 というか、誰ですか「最終巻の呪い」なんて大変に失礼な名称を付けたのは?(答え:オレ)



99/11/28

 個人的サンデー・マガジン頂点対決:「GS美神」39巻対「ラブひな」5巻の戦いは、

「ラブひな」の勝利に終わりました
(トーハン調べ)

 まぁ、「GS美神」が「ラブひな」に抜かれるのは時代の趨勢からして致し方ない事だと思いますが、それにしても相変わらず「ラブひな」よりも「GTO」の方が売れてるんですよね。
 どうしてみんな、「『ラブひな』のないマガジンなんて!」という言葉が真実であることを判っていただけないのでしょうか?

 という訳で、皆様こんにちは。こちらは、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
 こんな話題してるので、なんかウソみたいですが(自分で言うな)。

 ちょっと今夜は時間がないので、更新情報だけ紹介します。


更新情報:

*煩悩の部屋」のイラストページに、SINJIRO さんのイラスト『大竜姫、参ります!』を掲載しました。例の「大竜姫強化月間」のイラストです。
 どことなく中華風っつうか、オリエンタルな雰囲気が似合う絵柄だと思います。

* 同じくイラストページに、初投稿の鍋島茂直さんのイラスト『もう少しやってほしいワケ!』を掲載しました。これも、例の「エミ強化月間」のイラストですね。
 「受験勉強に追われてかなり手を抜いたものになっています。」との事ですが、受験勉強しつつもイラストに力が入ってしまう複雑な心境が伺えますね(笑)。受験勉強も頑張って頂きたいです。


 続きはまた明日以降に書きます。


99/11/22



99/11/21更新情報へ

 というか、皆様方におかれましては、「GS美神・極楽大作戦!!」最終巻となる39巻を買いましたか? 買いましたね? 少なくとも上のテキストが何を揶揄しているのかが判らないと、このサイトを読んでいる意味がありませんよ?
 という訳でこんにちは。こちらは、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。


 そしてコミックス39巻なのですが、個人的に興味を惹かれたのは、やはり折り返しに書かれている作者コメントということになります。
 この、「でも別に何がどーなって『完』っていうマンガじゃありませんし、私も美神たちとお別れって気が全くしていませんから、いつかまた新作を描くことも全然ありです。いやホント、何の抵抗もないですね」という文面からは、以下のような意図が読めると思われます:

  1. このマンガには、元々明確な形でエンドマーク(いわゆる「完」)を打つ気はありませんでした
  2. そのうち続き描くカモね。まだやる気はあるのよ?

 まず 1. についてですが、このマンガに明確な形のオチ――例えば、「うる星やつら」における最後の台詞「一生かけても言わせてみせるっちゃ!」「今際の際に言ってやる」に相当する、未来を暗示させる要素――を入れるべきかどうかは、Cna-BBS の「今週のGS美神!」ボードでも結構議論されていた話題でした。
 でも、39巻のコメントを読む限りでは、元々最初からそういうオチを最後に突っ込むつもりは無かったようです。元々「GS美神」は、季節は変わるんだけど歳は取らないといういわゆる「サザエ時間」(季節一致年齢不可算型)の中で、一話完結型の「終わらない日常」を描いたコメディーを延々と繰り返すタイプのマンガなのですが、作者はこのスタイルを最後まで崩すことなく守りたかったのでしょう。

 「GS美神」では、最後の最後まで横島と美神が将来どうかるのかという肝心な点が明確になりませんでしたが、これはつまり「サザエ時間」世界の中に明確な「未来」を暗示させる要素を入れることによって、「終わらない日常」を終演させたくなかったからだ、と考えられます。
 「GS美神」や「うる星やつら」のようなタイプのマンガが、長期に渡って「いつまで経ってもなかなか関係が進展しない、ぬるいラブコメ」的なお話を続けることができたのは、例えマンガの中で何年経っても基本的な人間関係がほとんど変化しない「終わらない日常」世界だからこそ可能だった訳です(現実社会でコレをやろうとすると、グズグズしているうちに相手が別の異性をさっさと見付けてフラれてしまうのがオチ)。

 が、これとは逆に、もし主人公とヒロインが「好きだっ!」「好きよっ!」とダンガードAっぽい告白をして人間関係を発展させてしまったら、それは即ち「ときめきメモリアル」のEDソングが言うところの「♪二人はまだ始まったばかりだけど、この気持ち変わらない」であり、二人の関係が新しく始まっちゃった訳だからして、それはもう「終わらない日常」ではないのです。
 「ときメモ」の告白とは、学園生活の最後であると同時に、ゲーム的なお約束ラブコメ世界からの脱却、即ちときメモというラブコメ世界の終焉を意味しているのです。二人は告白によって永遠の学園生活から別れを告げ、不安と期待で一杯の実社会へと踏み出すのです。
 この「告白=ラブコメ世界の終焉」の図式は、そのままラブコメマンガ全般に当てはまります。「GS美神」も、また例外ではありません。

 「最終回を迎えるのであれば、せめてラブコメ的な要素の決着を付けて欲しい」という欲求は多くの読者が望んでいたものではあると思うのですが、元より作者が「終わらない日常」世界を完結させるつもりがなかったのであれば、これは最初から叶わぬ望みであったと言えましょう。
 このマンガの終わり方がこれで本当にいいのかどうかは正直言ってよく判りませんが、まぁそのうち歴史が判断を下してくれると思います(←問題解決を後回しにする時の常套句)。


 次に 2. の「ひょっとしたら続き描くカモね」については、とりあえず『過大な期待を抱かない程度に待ってます』程度の気構えで受け取るのが妥当な線でしょう。
 今の段階では、本当に「GS美神」の新作をやる気があるのかどうかは判りませんし、何より今は「GS美神」の事よりも、小学館の広報誌などで大々的に「椎名先生の次回作にご期待下さい!」と宣伝されまくっている次回作のことに神経が集中しているはずですので、少なくとも当分はないと考えるのが妥当な線ではないかと思います。まぁ、次の連載が軌道に乗ってから、ファンサービス的に……という形になるのではないのでしょうか。

 あと、「GS美神 '78」編終了後の連載末期に作られたエピソードが、映画からの引用ばかりであんまり「GS美神」世界としてのオリジナリティが感じられなかった、というのも、個人的には「美神の新作」の制作に懐疑的な要因の一つです。つまり、著名映画という外部からの引用に頼らなければならないほど、このマンガの世界観は作者の中ではエネルギーを失っていたのではないか? という気がするんですよ。
 熱力学の第二法則は「孤立した系はエントロピーの増大する方向にしか変化しない」と表現されますが、「GS美神」世界は既にエントロピーが極大近くにまで達した、いわゆる熱力学で言うところの「宇宙の熱死」に近い状態になっていたのかも知れません。
 これを判りやすい言葉で言うと、いわゆる「煮詰まった状態」という事になるのですが(ならば、最初からそう言うべきだと思った)。

 それにしても、この作者のコメントって、要するに「連載終了でもまだ成仏してないので、そのうち化けて出て来るかも知れません」と言っているのと一緒ですなぁ。
 「ネバーセイ・ネバーアゲイン」の最後で美神達が成仏したのが実は夢だったって展開は、ひょっとしてこういう意志の暗示なんですか?



更新情報:

 現在、当サイトでは「小笠原エミ+大竜姫様(仮名)強化月間」を実施中ですが、今週の投稿は全てそれにちなんだものになっています。相変わらずノリが良い人達だと思います(笑)。

*煩悩の部屋」のイラストページに、絵タマ管理人こと匿名のiさんの新作イラスト「私的大竜姫論」を掲載しました。
 見れば判る通り、イラストそのものはかなり一発ネタ臭いのですが、絵のクオリティの高さは相変わらず素晴らしいです。「バカな事を一生懸命やる」って姿勢は、私も真摯に見習いたい所存です。
 なお、このイラストで、「煩悩の部屋」に掲載されている画像が100枚に達しました。このサイトの記念すべき100枚目に色々な意味で相応しいイラストだと思いました。

*煩悩の部屋」の創作文集ページに、まきしゃさんの新作『リベンジ! byエミ』を掲載しました。
 「マジカルミステリーツア−」編で、自分自身がゾンビのモデルとして美神に使われた事を知ったエミが復讐鬼と化す――というアイデアが特徴的な短編です。

*  同じく創作文集ページに、以前『喪失の旅』シリーズを投稿して下さった胡麻さんの新作『ドラゴン姉妹』を掲載しました。
 「私の大竜姫(仮)のイメージは、才色兼備の超エリートで、妹・小竜姫には愛情ゆえにひたすら厳しい「お姉さま」ですね。もうこれしかありません」と語る胡麻さんが作り上げた、大竜姫様の暴れっぷりを堪能して下さい。

 あと、ツカミの部分の「天界の大竜姫からメールが届く」というアイデアも、個人的には気に入りました。
 もし天界が実在した場合、そのドメイン名はどうなるのでしょうか。やっぱ、「任意団体」扱いで tenkai.or.jp ですか? それとも、やっぱ天界っつうからには、jp とか com とかと同レベルのTLD(Top Level Domain)を持つべきでしょうか。
 となると、やはり大竜姫のメアドは dairyuki@tenkai.heaven で、小竜姫は syoryuki@mt-myojin.heaven 辺りが妥当ですかね? ドメイン名を管理する InterNIC に聞いてみたい所存です(ウソ)。


99/11/14更新情報へ

 トリケラトプス!(挨拶)


 っつうか、最近テレビでやってる Lycos のコマーシャルの影響で、Lycos とかのサーチエンジンで「トリケラトプス」と打ち込んた上で「教えて! ライコス!」とか浜崎あゆみヴォイスで戯言を言いつつリターンキーを叩いた経験がある人は全国に数千人規模で存在していると思われますが、今日はあえてそんなアレでナニな人達をターゲットにした単語を Web ページに埋め込むことによって偶発的ヒットを狙って見たけどどうでしょうか(ダメです)。
 こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。こんにちは。

 とは言うモノの、もしそんな偶発的要素で万が一ここに飛んできてしまった方がいたら大変に申し訳ないので、一応私が「トリケラトプス」について知っている情報を提供したい所存です。

 ……こんな感じでご容赦して頂けないでしょうか(ダメです)。



更新情報:

*煩悩の部屋」のイラストページに、SINJIRO さんのイラスト『 It`s a show time ! 』を掲載しました。エミのイラストです。
 お話によれば、ペイントソフトのエフェクトを実験的に使いまくったという事です。特に「描いているうちに、自分は脚フェチではないかと思えてきた」と語る脚の処理に注目。

*GS-Mikami Cool Sites Link」(要はリンク集)に、#GS美神チャンネルの常駐メンバーである ASK-YOU さんのページ「Asking for yourself !」を追加しました。

*GS美神ライブラリ」に、コミックス5〜6巻の情報、およびそれに登場するキャラクター(横島大樹)の情報ページを追加しました。

* これは更新情報というよりもお知らせですけど、11/19 の午後に、ここのサイトの CGI を置いてある Pos.to ネットがメンテナンスを行うそうです。メンテ中は CGI ページにアクセスできない場合がありますので、ご注意下さい。


 あと、ご存じかとは思いますが、いよいよ来週 11/18 に「GS美神・極楽大作戦!」コミックス最終巻となる39巻が発売されます。ちゃんと買って喪に服するように。


99/11/ 7更新情報へ

近況報告:


 と、一応お約束の「現実と空想の区別ができていない」トークをしながらこんにちは。こちらは、少年サンデー系コミックファンサイトの老舗(自称)・椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
 椎名センセの新連載が始まるまでは、色々なマンガやアニメやゲームの話題でここのネタを持たせないといけないので、色々と大変なのです。オレだけが。


 で、「大道芸ワールドカップ in 静岡」が如何なるイベントかと言えば、さっきも書きましたけど、早い話がちょっと前に「からくりサーカス」のサーカス編(真性レズビアンのヴィルマが出て来て、しろがねの身体目当てにハードなプレイを仕掛けていた話と書けば判りやすいですね←ウソ)でやっていたような、街の一角に大道芸人を集めて芸を披露してもらい、地元商店街とかの活性化をおもしろおかしく図って行こうという趣旨のイベントです。
 最近ではこの手のイベントを行う地域も増えてきたようですが、静岡の場合は10年近く前から開催して来た経験と実績というものがあるためか、全体的にレベルの高い芸人さんが世界各地からやって来る様です。普段この手の芸を観る機会がないっつうか、同じ路上でのパフォーマンスだったら、大道芸よりもむしろゲーセンでゲームゲーム! ダンスダンス! な遊びに興じている方々のナイスプレイの観察に走ってしまう事の方が遙かに多い我々のような人間にとっては、世界レベルの芸人の技や話術を間近で観られるのはとても有り難いと言えます。

 今回の大会で個人的に気に入ったのは、フーラというスペインの女性が演じていた、「クレーンから吊されたロープや紐に手だけでよじ登り、高いところでロープを体に巻き付けたりするアクロバティックな演技をする」という芸です。何しろ地上から遙かに高い場所(7mくらいはありそうな高度)で、命綱もなければ下にマットすら敷かないという死の香りが漂うデッドリーな条件下でロープを頼りに様々な演技を行っているので、文字通り観ているだけでハラハラすること請け合いです。
 しかも、その女性の衣装が赤いシンプルなドレス+下にスパッツという、その筋な方にはある種辛抱たまらない格好をしている点も良いです。そんな衣装を着た女性が、自らの腕とか脚とかに紐を自ら巻き付けて体を緊縛し、逆さ吊りとかになりながらエロチックなポーズを取る様は、なんかこう「子供は観ちゃイケマセン!」的な官能美を感じましたよ。いやマジで。

 数年前にも、同じ静岡の大道芸で「路上で婦人警官の格好を格好をした金髪女性がロープでぐるぐる巻きにされ、箱に閉じこめられる→そこから大脱出」という奴を観て興奮した(するな)憶えがありますが、今回のロープアクロバットはそれ以上に感動+興奮しました。あんまり感動したので、奮発して芸を見終わった後に芸人に渡す投げ銭を普段の2倍の200円にした次第です。
 もし来年も来てくれたら、その時は300円くらい払いますよ!(←注:笑うところ)


 あと、「からくりサーカス」でも採用されている、大道芸の伝統的な芸の一つ・パペット(人形芸)を披露しているインビジブル・マスターズというカナダの芸人のショーも観てきました。
 彼らの人形劇(人形が音楽に併せて楽器を演奏するという奴)を観て思ったのですが、あの手の操り人形って、芸人の手に合わせて踊ったりしている様はとてもコミカルで微笑ましいのですが、逆に動いていない人形達の姿には、なんかこう得も知れない不気味さを感じてしまいます。動いている時とのギャップが激しいんですね。
 これは多分、我々生きている人間が死んでいる人間を観た時に感じる、生理的な不気味さに通じるものがあるのではないかと思います。

 「からくりサーカス」での倒すべき敵は動く人形という設定になっていますが、藤田先生の描く人形達は、どれもこれもこの人形が持ちうる「生理的な不気味さ」を感じさせてくれる点が良いです。人間と人形との間にある違いを、マンガという媒体でちゃんと表現できている「からくりサーカス」は毎度毎度凄いよなー、と感心している次第です。
 「メカ人形」っつうとどーしてもマルチを連想してしまいがちな我々ではありますが、でも人形がみんなマルチみたいではにゃーんなものであるとは限りませんよ! もし、マルチのようなメカ人形美少女キャラにウッカリ萌えそうになったら、「藤田和日郎先生が『からくりサーカス』タッチで描いたマルチ」を想像して耐えろ! もしそんなキャラの頭を撫でたりしたら、まかり間違いなく首が抜けて、そこからドリルとかカミソリとかが出てきて大変な事になりますよ! 次のコマではゾナハ病に感染してゼヒゼヒ言ってますよ! という心構えで生きていって頂きたい所存です。
 ああ、でも、藤田風美少年に書き直されてゼヒゼヒ言いながら死んでいく、そんな人生の終わり方も良いものなのかも知れませんが……。


 それにしても、「勝手に改蔵」の久米田先生が描くところの、三つ編みのお下げをしてセーラー服を着て黒縁眼鏡を掛けている、文系少女風の藤田和日郎先生の肖像画はいいですね。実に良いです。明らかに面白過ぎます。
 今までのサンデー読者内での藤田先生の肖像画は、椎名先生が藤田先生をモデルにして作ったことで有名な「GS美神」の唐巣神父だったのではないかと思うのですが、久米田先生が描く文系少女風の方がビジュアルインパクトが強すぎるので、もはやこのイメージは修復不可能なのではないかと思われます。
 なので、今後もワンポイントで「勝手に改蔵」に藤田先生をガスガス登場させて頂くことを期待しております。面白ければ何でもいいです(いいのか?)。



更新情報:

*煩悩の部屋」のイラストページに、最近積極的に投稿して下さっている、まこらさんの新作イラスト「魔法少女!!」を掲載しました。魔鈴めぐみのイラストです。
 肖像画チックにまとめた、油絵風の綺麗なイラストです。ヨーロッパ的なイメージの魔女という魔鈴のキャラクターに、画風がマッチしていると思います。

*同じく「煩悩の部屋」のイラストページに、Cna-BBS の管理者として日頃お世話になったりお世話してやったりしている(エラそう)FROMさんからのイラスト「……。」を掲載しました。愛子のイラストです。
 あえて彼女にピンクの制服をトッピングしたFROMさんの英断に敬意を表したい所存。こういうの好きなのね? そうなのね?

*煩悩の部屋」の創作文集ページに、まきしゃさんの新作「『大竜姫さまぁ〜!』」を掲載しました。今週から始まることが決定した「大竜姫様(仮名)強化月間」を先取りした小ネタです。
 何はともあれ、大竜姫なる存在のアイデアとしては、なかなか面白いと思います。私の場合、大竜姫っつうとなんか「妙神山の修行場で、パピリオを『やーん、かわいいー』とか言いながら異様な可愛がり方をする、天然ボケがちょっと入ったお姉さん」という歪んだキャラ像を描いてしまうのですが、この話に出てくる大竜姫の方が正道っぽいですね。

*GS美神ライブラリ」に、コミックス3〜4巻の情報、およびそれに登場するキャラクター(エミ、ピート、小竜姫、愛子)の情報ページを追加しました。
 なお、「GS美神ライブラリ」のコミックス情報に情報が掲載されているエピソードの感想については、「A Castle of Favorites」ではなく、できるだけ「GS美神ライブラリ」の方に書き込むようにして下さい。「GS美神ライブラリ」がコミックス全巻の情報を網羅した時点で、「A Castle of Favorites」は発展的に消滅する予定です。あと半年以上掛かると思いますが(笑)。



お知らせ1:
 C-WWW が置かれているリムネット東京第一では、11/22 に機能強化の為、サーバ移転を実施するそうです。11/22 の早朝 4:00 - 7:00 は、このサイトにアクセスすることはできませんのでご注意下さい。なお、サーバ移転に伴う URL の変更などはありませんが、環境が変わることにより、リムネット上で動いている CGI(C-WWW 更新情報、A Castle of Favorites)の動作がおかしくなる可能性があるので注意して下さい。

 っつうか、サーバ強化するの遅すぎッスよトホホ。もっと頑張れプロバイダの老舗!
 リムネット東京第一と言ったら、サーバ名を moon や marcury などのセーラームーンのキャラの名前にしていることで有名ですが、しかし対外的には「いや、これセーラーチームじゃなくて、あくまで惑星の名前ッスよ! よくあるじゃないッスか! ムーンとかマーキュリーとかマーズとかいう UNIX ホスト名は! え、亜美ちゃん? 誰それ、くりぃむレモンの登場キャラですか?」とか言って誤魔化しているんですよ。多分。
 でも、彼らの心の中では、「サーバを立ち上げた時点では最初の5人しかいなかったけど、もし今サーバ名付けるんだったら絶対サターンにするねサターンに! ほ、ほたるちゃーん!」と叫んでいるに違いありません。サーバマシンにセーラーチームの名前を付けるような、典型的な情報系アニメオタクの意地を見せてくれ!(←言うな)

お知らせ2:
 このページ(C-WWW 更新情報)が、知る人ぞ知るほつまさんのサイト「秀真伝(ほつまつたえ)」の日記リンクスの「オタク・サブカル」ジャンルからリンクされました。その筋では超有名な日記ページと並んで紹介されるのは大変に光栄であり、個人的にとても嬉しいです。
 ほつまさんのところから来る人はまず間違いなくコアなネットジャンキーだと思いますけど(笑)、椎名高志って作家の評価はネット上ではどんなものなのでしょうかね?

お知らせ3:
 今週からサークル文珠さん発行の「紙の砦!」向け原稿に取りかかるので、約2週間くらいはこちらの更新やメンテが遅れる可能性があります。ご了承下さい。


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