What's Old


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00/12/28 

 冬のコミケの要攻略ポイント「ラブひな通り」は、2日目東5ヘ50〜ペ18に決定!(挨拶)

 という訳で明日から始まる「有明マンガ祭り」ことコミケット59ですが、今回椎名高志作品関連の本を出すサークルさんは、

MISTER ジパング

29日
東P-20a ひよのぶにっき
東P-20b カリバカニッシ

GS美神

29日
東P-21a カカロッ闘
東P-21b 美神神社
東P-22a 暗闇乙女
東P-22b 死霊使いTai (STUDIO AYU)

30日
東ピ-22b 宿借部隊(メインはときメモ2、虹野)

 って感じです(カタログ情報による)。
 あと、「楽市楽座」さんというデジモン・封神系サークル(29日リ-35b「算命館」さんで委託)が、MISTER ジパングネタの無料配布ペーパーを配布する、という情報をサイトで公開しておられます。

 「MISTER ジパング」サークルがコミケットに登場するのは今回が初めてになりますが、当面は女性向けサークルが同人活動の中心になるのはまず間違いないでしょう。かつての「GS美神」同人サークルも、主に女性向け同人サークルが同人活動の中心にいたような印象が個人的には強かったのですが、「MISTER ジパング」もその傾向があるのかな、と思います。
 また、今回参加する「GS美神」系サークルはどこも「老舗」と言っても良いほどの実績を持つサークルばかりであり、今回もまた「美神」ジャンルで参加して下さったことは、ファンとしては非常に心強いものがありますね。
 明日はとりあえず午後にビッグサイトに行って美神・ジパングサークルを巡回する予定ですので、その時は皆様よろしくお願い致します。

 あと、29日の夜は予定が空いてて暇なので、誰かご飯に誘って下さい。
 独り寝は寂しいの(ヘボ)。


00/12/25  (更新情報へ)

 メリークリスマス!(偽善者っぽく)

 という訳で、クリスマスイブの聖なる夜に愛しい彼氏彼女と甘く切ない一時を過ごすことができた人生ゲームのプチ勝利者の皆様、こんにちは。

 こちらは、イブの晩はむしろ人生における罰ゲームを実施中でした。
 より具体的には男同士で肉食って酒(←言わなくていいです)。


 

更新情報:


お知らせ:

 今日はクリスマスイブの人生罰ゲーム大会のダメージの影響、および明日の個人的なスケジュールの都合で、更新情報に名を借りた What's New! 日記はお休みさせて頂きます。
 一応、年内(より正確にはコミケ前)にもう一度サイト更新を行う予定。


00/12/18  (更新情報へ)

 「やっぱりコレだな! 牛乳!」(挨拶)

 という訳で、豪快痛快荒唐無稽伝記SF牛乳推奨物語(OHP風)「阿弖流為II世」のファンサイトへようこそ!
 ウソ。本当は、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。多分きっと。


 という訳で、今回はえらい久しぶりに「MISTER ジパング」の話題です。

 今現在、このマンガは前回までの正徳寺の会見に続き、今回からは「信長・信光による信友謀殺・清洲城奪取」が開始されるなど、史実においてかなり重要なイベントにスポットを浴びせる展開が繰り広げられています。
 椎名先生のサイトによれば、これらのエピソードはどちらも史実をベースにしながらもそれをパロディ化したものになる、という事なのですが、私は残念ながらどっちのイベントも元ネタとなる史実の方をよく知らないので、どの辺がどうパロディ化されているのかよく判らないという、なんかちょっと悔しい状態に陥っておりました。

 まぁ、基本的にこの物語は、歴史をあんまりよく知らない人でもそれなりに楽しめる構成になっているので、別に単に歴史を題材としたファンタジーマンガとして読む分には一向に面白さは損なわれないんですけど、でもせっかく作者自ら「この物語はパロディーです」って言ってるのに元の話の方を知らないのは、やっぱちょっと何か悔しいじゃーん?(ハマっ子風に) っつう訳で、ネットを駆使して色々と調べてみた次第です(=やったこと:検索サイトへ行って「正徳寺の会見」とか「織田信友」とか打っただけ)。
 それで実際に探してみたところ、信長の生涯を克明に描いた史料として名高い「信長公記」を現代語訳して公開している歴史ファンサイトが何件か見つかったりして、思った以上に有意義な情報を拾うことができました(今回見付けたサイトを「MISTER ジパング」リンク集に追加してあります)。歴史ファンな方々の熱意には、ホント感心させられます。


・正徳寺の会見

 サンデー連載の方では、道三が「信長がどれほどうつけか試してやる!」と叫びながら信長に対してうつけバトルを展開し、その結果道三と信長が『タイマン張ったらダチ!』というヤンキー同士の友情ロジックによって「親友と書いてマブダチと読む」関係に発展する、という顛末を迎えましたが、実際の方も案外あんな感じだった模様です。道三が民家に隠れて信長が正徳寺にやってくるのを待つ辺りや、信長が寺に着いたと同時に正装に着替えて道三の前に出てきて「日頃のうつけぶりはフェイクだったのか!」と美濃勢をビビらせたり、刀の荒縄の腕抜きを見て「我が子どもは、必ず信長の門前に馬を繋ぐことになろう」と呟いたりする記述は、「信長公記」にもちゃんと書かれています。

 強いて違う箇所を指摘するとすれば、道三が「信長はやりおる」と着目したのが、(信長の持っている刀ではなく)信長が従えていた兵士が持っていた長槍だったという所と、マンガの方だと信長と意気投合してゲハゲハ笑っていた道三が、「信長公記」では信長の王としての資質や器量を目の当たりにして、如何にも面白くなさそうな態度を取ったりしていた所でしょうか。一国の主としては、自分のせがれ達以上にデキる奴に率いられた圧倒的に強力な装備を持った兵隊と隣り合わせになるって状況があんまり嬉しくないのは、そりゃー当然と言えば当然ですなぁ。

 あともう一つ、サンデー1号の最後に出てきた信長の「ちょっとマジメに子供を作ってみるか」発言は、単にこのマンガに貴重なエロ要素を導入したということ以上に、もしかしたら今後の展開に多大な影響を及ぼすかも知れないという点において、かなり重要な発言であったと思われます。
 知っている方ならご存じの通り、史実では濃姫は信長の子供を産まなかったのですが、もし彼女が本当に信長との間に子供(特に男子)をもうけることが起こったりしたら、これは「歴史改変」という意味においてはかなり重大な意味を持ちます

 日吉や十兵衛光秀がこの年代で既に信長や道三の部下になっている、ってのも結構大きな「歴史改変」ではあるのですが、まだ彼らは歴史上に実在した人物であり、その人物がどんなキャラクターだったのかが広く知られているため、歴史上のイメージから大きく逸脱するようなキャラクター性は(今のところは)持たせられていません。
 また、以前登場した「架空の人物」松下加江も、基本的には『武家に生まれた女子』とベースとした、彼女が置かれた立場その他を比較的イメージしやすいキャラクターであったと言えます。

 しかし、もし仮に濃姫と信長の間に子供が産まれるようなことがあれば、その子がどんな人物であり、そして歴史上どんな運命を辿ることになるのかってのは、我々読者としては全く想像が付きません(歴史上に存在しないんだから当たり前だけど)。少なくとも、史実における信長の子供達(信忠、信雄、信考、など)とはまったく違った人生を歩む事になるのは確実でしょう。
 これまでは「歴史ファンタジー」と名乗りながらも史実の大枠から外れることなくストーリーが続いて来たこのマンガではありますが、「史実の大枠から外れることができていない」点をこのマンガの弱点として指摘する意見があるのも確かです。ですが、濃姫と信長の子供の存在は、この弱点を克服し、このマンガが正真正銘の「椎名風歴史ファンタジー」となるためのブレイクスルーとなるキッカケを与えてくれる可能性は十分あると思われます。
 いや実際、どうなるんでしょうかねこれから。

 まぁでも、サンデー1号の最後に出てきた濃姫の顔を赤らめた表情を見ていると、史実がどうこう言う以前に、単純に「彼女には幸せになってもらいたいよな」とか思ってしまいますよね。この手のラブラブカップルは、椎名マンガ界ではもはや滅多やたらにはお目にかかれない貴重な存在ですので、存分に濃姫のラブなコメっぷりを堪能させて頂きたい所存です。
 ああでも、あの凛々しい濃姫が、夜な夜な殿に色々なモノを仕込まれているかと思うと!(結局)


・信長・信光による信友謀殺

 そして、現在サンデーで繰り広げられている織田信友や坂井大膳との対決の模様も、「信長公記」に記録されています。
 とりあえず、当時の状況、およびこの事件の顛末がどんな感じであったのかをまとめてみました:

「信長公記」首巻14〜17段より
(別名:ガルマ散る

 「謀ったなシャア!」(挨拶)

 かねてから守護の実権を巡って対立していた斯波義統ら守護勢と織田信友・坂井大膳ら清洲勢だが、斯波側の守りが手薄になった隙をついて清洲勢が急襲、守護館に火を放って斯波義統とその一門を自害させるという事件が発生した。これで守護の座はワシのものじゃあ! といきがる信友。
 が、ここまでは良かったものの、その後の信長勢との競り合いでは敗戦が続き、味方の将兵をバッサバッサやられまくっちゃってもう大変。このままだと信長に負けちゃう! と判断した坂井大膳は、常日頃から信長に力を貸している織田信光をこちらの味方に引き入れようと画策。「守護代の座を信友殿と分け合って勤めようではないか。ついては清洲城に来て頂きたい」と信光に持ちかけたところ、信光はいともあっさり「清洲城でデート? えーとね…。うん、いいわよ」と藤崎詩織ヴォイス(←もう古いです)で了承、あまりのあっけなさに大膳ビックリ。これで友好度とときめき度がアップした! 後はデートシーンで好感度が一番上がる会話を選択すればオッケー! と意気上がる大膳であった。

 だがしかし、「現実はギャルゲーより奇なり」とはよく言ったもので(誰も言ってません)、実はこの信光の動きは、既に信長と通じた上での行動だったのだ。信友と守護代を分け合う約束を承諾したのも、実際には清洲に信光を送り込み、内部から清洲を攻めて乗っ取って二人で清洲を分割統治してしまえという、信長の策略の一環だったのだ。
 それを知らないでデート先の清洲城に参上しようとした坂井大膳だったが、そこでようやく「信光が武装してアンタが来るのを待ち伏せしてる」と知り、信光が信長と共謀していた事実を悟る。身の危険を感じた大膳は、「しまった、謀られた! 信光は信友殿と同盟のハンコまで押したってのに、ここに来て裏切りかよ! 謀ったなシャア!」と叫びながらそのまま尾張をエスケープし、今川義元を頼って駿河に亡命。信光はそのまま清洲城で信友に押し寄って清洲城を掌握、信友はキャラも立たないウチに「戦争に負けると言うことは、こういうことだーっ!」との辞世の句を残してホワイトベースに突っ込んで自害した。信友が「斯波ブッコロ!」と蜂起してからわずか9ヶ月後、1555年4月20日の出来事であった。

 更に、この話には続きがある。見事に信友達を出し抜いて清洲城を奪取した信光だったが、その年の11月、家臣の坂井孫八郎に謀殺されるという事件が発生、ここでもまた「謀ったなシャア!」な展開が待っていたのだ。
 「信長公記」には『信長公のためとはいえ、(信友との)誓紙を破った罰が当たったのであろう』と信心深いことが書かれていたが、事件の背後には信長の影があったのではないかという説もある。イセリナ恋の後。

 この時期の尾張の歴史を調べてみると、なんか事ある毎に「謀略」とか「謀殺」というキーワードが出て来ますが、それだけ織田の家内が荒れていたって事なのでしょう。まぁ、有り体に言ってしまえば、戦国時代そのものが大体そんな感じなんですけどね。
 つまり、この時代は国中が「謀ったなシャア!」「君の父上がいけないのだよ!」状態であり、全ての戦国大名は全てガルマ・ザビシャア・アズナブルのどちらかに分類されるという厳しい世の中だったのです。あっちこっちで謀りまくった信長の声優は、やはり池田秀一で決まりですかね?(どうしてよ)

 そして、この争いの後は、織田家の内部抗争の中でも最も有名な織田伸行との派閥争い→今川の尾張侵攻・桶狭間の決戦に話の焦点が移って来る訳です。コミックの方が史実に沿うならまだ当分ブラッディな展開が続きそうな感じがするのですが、この史実もどう「改編」するつもりなのか、期待したい次第です。


 

更新情報:

参考情報:

「殿連続突撃があったら書き込みしたいですか?」アンケートの結果発表:
 はい:45票
 いいえ:28票

 ……前向きに検討させて頂きます!(マジか)


00/12/11  (更新情報へ)

注意:ここは、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです!(挨拶)

 と建前は述べたので、今週は最近オレが読んだマンガの中でも、かなり「カッコイイ」の方向にベクトルが振れまくった作品をちょっと紹介したい所存です! オレが読んでるマンガが週刊少年サンデーと「ホアー! 小池さん」だけだと思われちゃってたら、マンガ系サイトの名折れッスからね!(←誰もそんなこと言ってないと思う)


 「捨ておけ!

 というか、今更既にあちこちのサイトで語り尽くされているネタではありますが、それでも「阿弖流為II世」(小学館ガッタコミックス、作:高橋克彦+画:原哲夫)がもう面白すぎてたまりません。妙にカッコイイ上に熱い! 熱いですよコレは!(まだ未読の方は OHP 12/7, フンジンコウバ 12/10を参照)
 主人公の阿弖流為様は、犯罪起こした引きこもり少年に対して「貴様も男なら、わしのような大将の首を取ってみせい!」と無茶なことを言うし、阿弖流為様のライバル・田村麻呂も「『龍』を渡さなければ、人質の命はない」と言っておきながら、たった3コマ後には「黙れーい!」の声と共に一斉に斬首したり(「人質取った意味ないやんか」というツッコミすら許されない豪快な斬首っぷりは必見)、岩原都知事(誤植ではありません)が「NOとは言わせんぞ、NOとは!」と雄叫び上げながら装甲車の上ではしゃぐという、なんかホンモノの都知事が描いている妄想みたいな行動をしたりと、なんかこうマンガ本来のストーリーとは関係ない部分こそが面白いというトンデモ怪作っぷりを存分に発揮しております。
 流石は原哲夫先生、傾いているキャラを描かせたら他の追随を許しません。

 「阿弖流為II世」が連載される前のコミックGOTTAは、どっちかと言えば「橋口たかし・鈴木けい一・小野敏洋などの中堅マンガ家達の新しい活躍の場所」といった位置付けの地味めな雑誌であった感が強かったのですが、「阿弖流為II世」が始まってからはもう「コミックGOTTA=阿弖流為II世が載ってる雑誌」と言っても良い程の存在感を誇示し始め、同雑誌に掲載されている(当初の看板マンガになるはずだった)松本零士「新宇宙戦艦ヤマト」などの他の巨匠の作品をブッチ切る勢いを持った作品となりました。
 ただ、雑誌そのものがマイナーだったためか連載当時は知名度が今ひとつであり、まさに文字通りの「カルト的人気作品」だったのですが、今回コミックス化されて様々なニュースサイトで面白おかしく紹介されたことで、「阿弖流為II世」(とガッタコミックス)は、少なくとも Web の個人ニュースサイトをチェックしているアレな趣味を持った人達の間ではメジャーな存在になったのではないのでしょうか(範囲狭そう)。

 なおガッタコミックスでは、「阿弖流為II世」の他にも、橋口たかし氏の熱血美容師マンガ「シザース」が割とオススメです。橋口たかし氏はもっと人気が出てしかるべきマンガ家だと思うので、みんな読むが良いです。「スレンダーな女子キャラ」にピンと来る人萌える人は橋口氏のマンガは要チェック! 損はさせませんぜダンナ!(←誰?)


 「昔…仮面ライダーって男がいた…!!

 そして、こっちも既にあちこちのサイトで語り尽くされている上にネタ的にやや古いマンガではありますが、講談社マガジンZで連載が始まった村枝商事のケンちゃん(←椎名高志ファンサイトらしく「GS美神」のネタを出してみたがどうか)こと村枝賢一氏の新連載「仮面ライダーSPIRITS」が、これまた面白い上に格好良くてたまりません。「阿弖流為II世」の格好良さはあくまでトンデモ系に属するモノでしたが、こっちは極めて正統派に「熱い」格好良さを存分に描いています(というか、格好良さのベクトルが全然違うので比較になりません)。
 熱くてカッコイイ男を描くことについてはサンデー時代から定評ある村枝氏ですが、「仮面ライダーSPIRITS」はそのタイトル通り、「仮面ライダー」の名が持つ熱い魂を描いた物語です。それも、今テレビでやってる「仮面ライダークウガ」ではなく、藤岡弘演じる「仮面ライダー」の方のテイストが色濃く出ているのが最大の特徴です。

 で、何が格好いいかと言えば、やはり仮面ライダーの「」を熱く語り、そしてそれを体現するヒーロー達の行動そのものに尽きますね。
 今回の第一話では、「ニューヨークのスラム街に怪人が現れて血液を吸い取って人を惨殺する事件が続発、それを調査するために滝和也がスラム街の教会に潜入する。しかし、そこで見たのは、『シンガーとして成功し、ハーレム街の子供達の希望になりたい』という夢を滝に語った少年スパイクの変わり果てた姿だったのだ!」というのが大まかなストーリーなのですが、吸血怪人化したスパイクに『昔…仮面ライダーって男がいた…!!』と語りかけて人として生きる希望を訴えたり、滝自らが「仮面ライダー」を名乗ってスパイクを救うために無謀な戦いに挑んだり、そして何よりも本郷猛の登場シーンの演出が「スゲエ! こんな格好いい登場シーンの演出方法見たことないよ!」というくらい絶妙だったりと、もう熱いシーンの連続。本屋で立ち読みしてここまで興奮できたのは久しぶりですぜ!(←買えよ)

 仮面ライダーのコミック化としては島本和彦氏の作品が有名ですが、村枝賢一氏の描くライダーもその「熱さ」では決して負けていないんじゃないか? とか思いました。今後もチェックして行きたいコミックが、また一つ増えました。


 ……えーと、今週はサンデーが出ない週なので、本当はその隙にここ3週間くらいの「MISTER ジパング」の展開(要約:「美濃の斎藤道三、娘婿を前に顔を赤らめ大興奮! がんばれ大将!」編)を史実に照らし合わせながらファンサイトらしく整理・考察してみたかったのですが、今週は色々あって史実を調べている時間その他が確保できませんでした。
 椎名先生のサイトによれば、今回のエピソードは史実として知られている「正徳寺の会見」をパロディ化したものであるという事なのですけど、この「正徳寺の会見」は私が持ってる戦国時代のゲームには発生しないイベントなので、実は詳しいこと知らないんですよ。ゲームだけがオレの教科書!(ダメ)

 来週こそは、久しぶりに「ラブヒナタ」に資料として転載できるようなくらいのマトモなこと書きたいと思っていますので、熱心な椎名ファンの皆さんはあきれないで見守って下さい。
 こんなことしか書いてないファンサイトで、大変に申し訳ない。


 

更新情報:


個人的に嬉しいお知らせ:

 先週お伝えした「トガリ」の作者・夏目 義徳氏の個人サイトが、再度アクセスできるようになっています。ほとぼりが冷めるまで、一時的に閉じていただけだった模様。
 日記の毒っぷりも相変わらずであり、一安心です。ガンバレ!


00/12/ 5  (更新情報へ)

サンデー53号の読者アンケートの質問:
SALAD DAYS」で取り上げて欲しい恋の形を自由に書いて下さい。

私の回答:
お兄ちゃ〜ん、そんなことしちゃダメぇ〜」って台詞が出てくる恋の形をお願いしたい!

 いやその、「SALAD DAYS」にたまに登場する年齢12歳未満の女の子って、例外なく見た目がカワイイし、幼いなりに恋に対して健気で一生懸命な態度を取るしと、正直申し上げてとても可愛くてラブなのであり、控えめに言っても萌え萌えなのです。サンデー読んでる男性諸氏なら、この意見には納得して下さるものと思います。
 だがしかし、「SALAD DAYS」は、残念ながらラブにひなることに憧れる、恋に恋する中高生から絶大な支持を受ける為に作られた『新・正統派恋愛コミック』を標榜している関係上、主人公やヒロインはあくまで対象読者と年齢が近い高校生となってしまい、我らが真に愛するべき12歳未満の女の子はどうしても脇役に甘んじなければならない宿命を負っているのです。このマンガに登場する12歳未満の女の子は、どんなにそのエピソードの主人公である高校生のカレを想っていても、すべからく最後にはライバルである高校生女子に先を越され、若くして恋破れて泣き濡れるガッカリフラレナオン人生を歩むことが決定してしまっているのです。
 かつて岡本真夜は、「涙の数だけ強くなれるよ」のフレーズで有名な岡本真夜の法則を提唱して自己啓発系メッセージソング界を席巻しましたが、しかし我らが真に愛するべき12歳未満の女の子は、アスファルトに咲く花のように、あるいは風に揺れてる花のように前向きに生きるためには、まだ歳が若過ぎると思われます。でも、『新・正統派恋愛コミック』というからには、時には我らが真に愛するべき12歳未満の女の子が幸せになるような物語も提唱しないでどうするよ! 貴様、それでもラブコメ畑出身・ラブコメ部屋所属の力士のつもりなのか! と、主張せずにはいられません!

 ですので、たまには「お兄ちゃ〜ん、そんなことしちゃダメぇ〜」って台詞が出て来るような、我らが真に愛するべき12歳未満の女の子が幸せになる恋の形をお願いしたい所存です! こういう台詞が出てくると都条例とかに引っかかりそうなのが多少問題といえば問題なのですが、ちゃんと脚注として『この作品に出てくる「お兄ちゃん」は血縁(実兄)ではありません』とか『この作品に登場する人物は全て実年齢が18歳以上です』とか申し訳程度に書いておけば全然オッケー! 問題ありません!

(ここでハッと我に返って)
 ……こ、これは失礼致しました! 私としたことが、つい興奮してペラペラと余計なことを!(←「ホアー! 小池さん」風リカバリー)
 こんなことばかり書いてはいますが、ここは本当は椎名高志ファンホームページ C-WWW なのです。

 えーと、「SALAD DAYS」の作者の猪熊先生の描く12歳未満の女の子に絵的な魅力があるのは間違いないのですけど、流石に本気でこういう展開を望む程、当方はアレでナニではないです。信じて下さい。
 何故なら、私が本当に見たい恋の形は、「姉×妹」だからなのです。これが双子の姉妹なら、なお良しなのです。

 ああ、どっかの同人サークルが、冬コミとかでヒカゲ×ヒナタな本とか作ってくれないでしょうか。私としては、コミックス1巻の「眠る忍者」編の後、矢来橋の下で日吉とヒナタが一緒に寝ている場面を舞台に、疲れ切って熟睡している日吉の横でヒカゲ(声だけ出演)がヒナタに対して「ほら、声を上げるとヒヨシが起きちゃうわ……」とか囁きながら、声と指だけでヒナタを散々いぢめるようなお話をご所望です。
 できれば、男性向けと言うよりも、むしろ「美少女戦士セーラームーン」人気全盛期の頃によく見られた、女性向けソフトレズっぽい雰囲気な奴を(←誰か私を止めて下さい)


 で、話が逸脱したついでに最近のサンデーの話とかしたいと思いますけど、現在短期集中連載枠で仮免運転中の作品「キリンジ」が、第一話がサンデーに掲載された直後から、サンデー系掲示板等を中心としたネット界隈でなかなかの好評を博している模様です。好評っていうか、むしろ「このマンガが正式連載にならないと暴動が起こるのではないか」と危惧される程です(暴動を起こす人:オレ)。

 この作品のテーマは「冒険」という一言に集約することができますが、「冒険」ってのは少年マンガとしては極めてストレートでかつ普遍性が高いテーマであると言えます(「ワンピース」がこのジャンルの代表格)。この手の冒険モノの導入として絶対に必要なのが「主人公が冒険を行う動機付け」なのですが、「キリンジ」の最大の特徴は、主人公を冒険の世界に導くためのギミック(鍵)を冒険への動機付けとしてとても有効に使っているという点でしょう。
 「鍵穴の付いている扉を『鍵』を使って開けると、封じられていた『囚神』が蘇り、冒険への扉が開かれる!」ってのは仕掛けが極めて明確で判りやすい上に絵的にかなり栄えますし、何よりもカッコイイです。

 特に、第1話で主人公のキリンジが『冒険の神』を呼び出し、一緒に空を飛びながら「冒険は罪じゃねェ!」と雄叫びを上げるシーンは、読んでてかなりグッと来ました。「冒険は罪じゃねェ!」という台詞には、ついさっきまで「冒険する心」=自分の存在意義を失おうとしていた主人公が、冒険の世界に通じる「鍵」を手に入れ、そして今まさに自分自身が望んでいた世界を己の手で取り戻したのだ! という主人公の歓喜が、この一言に象徴されているに違いない! とか思いました。「冒険は罪じゃねェ!」こそが、このマンガの最大のテーマなのでしょう。

 また、『鍵』と『囚神』を話の中核にした作品世界モデルの利点としては、「鍵を持つキャラを主人公に絡ませ、毎回毎回珍妙な『囚神』達を登場させて騒動を起こして行く」というエピソード形成のパターンが完成されている点が上げられると思います。まだこの作品はサンデー誌上では「短期連載作品」という位置付けなのですけど、エピソードを「鍵」の数だけ生成できる枠組みが既に作品内部で完成されているので、今後正式に連載になっても、今の設定を変更する必要はそれほどないものと思われます。
 「作品世界モデルから導出されるエピソード生成能力」は、個人的に「週刊ペースで話を作り続ける必要がある連載作品として優れているかどうか」を判断するための大きな指標の一つとしていますが(最初の段階で世界設定がしっかりしてない作品は、いずれ話が続かなくなり、いきなりトーナメント編に突入しちゃったりして大変なことになる場合が多い)、「キリンジ」は『鍵』と『囚神』の設定によってエピソード生成を行いやすくしている点は評価できると思います。このマンガは、『鍵』と『囚神』の設定を作者が思い付いた時点で、既に成功が確定していたと言えましょう。
 この構造的な「勝ち」っぷりは、「ラブひな」が舞台を温泉付きの女子寮に設定して合法的に女子キャラを脱がせ放題にした時点で勝ちであり、「ちょびっツ」が股間にある謎の突起物をクリックすると起動する美少女型パソコンを設定した時点で勝ちであったのと同クラスの勝ち方である、と断定できます。よく判らない比喩でですが、一応誉めてるつもり(ホントか)。

 そして、サンデーに掲載されるマンガにおいては重要な評価対象となる「絵柄」に関しても、万人に受け入れられる可愛らしさを保ちながらも、現代的な「萌え絵」テイストをも持ち合わせるものになっており、既にそういうのが大好きな読者のハートをガッチリキャッチしている感じがします。この辺、この分野のマンガのサンデーにおける先駆者であった「デビデビ」を越えているやも知れません(正直な話、サンデー53号に掲載されていた三好氏の新連載の予告カットは、この要素において既に「キリンジ」に負けていると思う)。

 このマンガの作者の乃木坂太郎氏は、これまでサンデー増刊に何度か登場した以外はほぼ無名な作家で(ネット上では乃木坂氏に関するこれといったリソースは見付けられませんでした)、そういう意味においても「キリンジ」はサンデー読者にある種の驚きを持って受け入れられている模様です。
 また、先週発売されたサンデー53号には次号以降の新連載ラインナップも掲載されていましたが、この中には増刊サンデーをチェックしているホンモノのサンデーマニアの間でも「彼はスゴいマンガを描ける逸材だから、さっさと週刊サンデーで連載させるべき!」と前々から評価が高かった雷句 誠氏がついに登場するなど、期待を持てそうな感じがします。

 それに加え、昨年から連載が始まった田中モトユキ氏の「リベロ革命」、および草場道輝氏の「ファンタジスタ」は、現在ではどちらも現代的なスポーツセンスを備えたサンデーの中堅スポーツマンガとしての地位を固めつつありますし(逆に、ある意味古典的なキャラの立て方をしている「ダンドーXi」「MAJOR」は、最近あまり評価が良くないように思えます)、これに現在好調な夏目義徳氏の「トガリ」、およびサンデーの浅美裕子の異名が定着しつつあるらしい(←どう考えても誉め言葉じゃないような気がするけど)大和八重子氏の「タケル道」、そしてこの「キリンジ」が本格的に連載を開始するとしたら、来年のサンデー掲載コミックの中堅はかなり質的に安定したラインナップをそろえることができるのではないか、と期待しています。
 もしかしたら、椎名・藤田・河合・久米田・北崎といった才能ある作家がムリムリ登場してきた、90年代序盤の黄金時代の再来もあり得るかも知れません。

 それにしても、今年初頭に「神聖モテモテ王国」がいきなり急逝し、『ああ、ついにサンデーの命運もこれまでか』と悲嘆されていた頃には、たった1年でここまで連載ラインナップが復元できるとは思ってもいませんでした。なんかこう「やればできるじゃんサンデー」って感じですなぁ。
 ただ、仮にここまでできても、結局世間的には「高橋留美子とあだち充が連載やってる雑誌」であり、「コナンも犬夜叉も少年サンデー!」(雪乃五月ヴォイスで)であり、それ以上にはなりそうにないのが、「永遠の業界三番手」と呼ばれるサンデーという雑誌の持つ宿命というか何というか。

 21世紀には、そういうイメージを払拭できるようになるといいですね(投げやり気味に)。


 

更新情報:

個人的に残念なお知らせ:

 「トガリ」の作者である夏目 義徳氏の個人サイトが、現在アクセスできない状態になっています。
 匿名掲示板2ちゃんねるの少年漫画板の噂によると、氏のサイトの日記で暗に展開されていたコナミに対する批判(日記の内容から推測するに、夏目氏は以前コナミに勤めていた事がある?)が問題になったのではないか、という話らしいのですが、真偽の程は不明です。
 夏目氏のパーソナリティを堪能できる日記ページを読むのを毎週楽しみにしていただけに、今回の閉鎖は個人的には残念でなりません。この一件が連載の方に影響しなければ良いのですが。


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'98
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 6, 7 | 4, 5 | 2, 3
'97
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 5, 6, 7 | 1, 2, 3, 4
- '96
96/10 - 96/12 | 95/ 9 - 96/ 9

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