What's Old


[ C-WWW 更新状況へ / ホームページへ戻る ]


01/ 3/27  (更新情報へ)

 大和八重子先生、小川直也先生の次回作にご期待下さい!
(サンデー16号「タケル道」最終回より)


 いやその、小川直也先生って言われましても……(返答)

 そんな感じで連載終了マンガの最終ページのハシラに常套句として書かれている「××先生の次回作にご期待下さい!」ですけど、この言葉の裏にあるそこはかとないしらじらしさというか、子供には見せてはいけない大人の事情というか、本音と建て前の微妙なズレっぽさを感じるのが、個人的には大好きだったりします(悪趣味)。

 特に今回の「タケル道」のように、志半ばで終了せざるを得なかった作品のソレに対しては、その時の気分によって「××先生の作品を読めるのも、これが最後なのかも知れないな……」と必要以上にネガティブになって鬱になったり、「表じゃこう書いてあるけど、裏じゃどうなってるのか知ったこっちゃねぇよな!」と必要以上に毒を吐きたくなって鬱になったり、「××先生、よく頑張った! みんなはともかく、オレはちゃんと読んでたゼ! お疲れさま!」と必要以上に優しい気分になったはいいけどすぐにその心理の偽善性に気が付いて鬱になったりしてもう大変!(オレが)

 少年少女に健全な夢を見せるのが本来の使命である少年マンガ誌としては、「××先生の作品が読めるのは少年ジャンプだけ!」って感じのポジティブシンキングなアオリ文句で飾られているのが本来のあるべき姿であることは重々承知しておりますが、それでも私は「××先生の次回作にご期待下さい!」というダイイングメッセージが載るまでに繰り広げられたであろう水面下での様々な人間ドラマに想いを馳せ、そんなマンガ達をいつまでも愛し続ける道を選びたい! それが私のタケル道!(原点回帰)
 この感覚、みんなも社会に出て挫折を味わえば判るようになれるさ!


 という訳で、椎名高志作品ファンホームページ C-WWW へようこそ。
 すみません(色々)。

 いやその、「タケル道」は、短期集中連載枠の同期である「トガリ」や「ナズミ@」の中で一番に「正式連載枠」を勝ち取ったマンガという事もあって期待していた面もありましたし、何よりこれまで発売されたコミックスは全部買っていたりしていたので、ここで終わってしまうのはちょっと残念です。

 このマンガ、「それまでの話の中で一度も出て来ないシーンを『回想』する手法の多用」「『エヴァ』のシンジ君チックな、『負けちゃダメだ!』の台詞連呼」「主人公の成長にまったく寄与しない上にラブコメ的な描写もほとんどなかったため、存在価値が低かったヒロイン」など、演出面などでちょっと気になるところはあったものの、スポーツ格闘モノとしては「主人公の精神的な成長」をテーマとした、極めてスタンダードな作りのマンガであったと言えます。
 ただ、大きな欠点は無かったとは言え、結果的に「巻末が指定席になっている『パスポートブルー』の一つ前の位置に掲載され続けたマンガは、遠からず終了する」という、従来の『サンデーの掲載順は人気には関係していない』伝説をも覆すサンデー誌上における新しい掲載位置法則を生み出してしまう程の残念な結果になってしまったのも、また厳然たる事実です。
 多分、どこか何かがマズかったのでしょう。

 それで話は変わりますけど、格闘マンガと言えば、現在週刊少年チャンピオン誌上で連載されている『見た目だけなら超絶カワイイ美少女なんだけど、実はやたらめったらケンカが強い、真性の女装フェチの美少年が主人公』っていう明らかに反社会的な設定のキャラ・まりや君が大活躍する「ぷろぶれむちゃいるど」が、「ななか6/17」「しゅーまっは」と続くチャンピオンキャラ萌えマンガ路線を更に強化する作品として、一部の「そういうのが大好きなファン」の間で話題を集めつつあります。

 このマンガの実質的な主役であるまりや君は、「タケル道」のタケル君のように不幸な生い立ち故に「ボクはダメな人間なんだ!」と自省する人生を歩むことが宿命付けられたキャラとは正反対に位置する超天然ボケキャラである、と定義できます。彼は自分自身に染み付いた女装癖に対して悩むとか、分不相応の格闘センスを身に付けてしまったが故に様々なトラブルに巻き込まれちゃう自分の運命に対して悩むようなことはまったくありませんでしたし、おそらく今後もないでしょう。
 即ち、「ぷろぶれむちゃいるど」のまりや君は、初登場時にして早くも「タケル道」のタケルが連載最終話でようやく到達した『自分自身の過去を肯定し、それを未来への糧とする』という境地に達してしまっているのです。

 そんな女装美少年が大活躍で話題沸騰の「ぷろぶれむちゃいるど」の影で、堅実な話作りを行ったものの、結果的には華が無いまま人知れず消えていった「タケル道」。もしかしたら、これは「格闘マンガ」という少年誌お得意でお約束が最も効くと言われるジャンルの中でさえ、何か大きな変化が起ころうとしている前兆なのかも知れません。
 というか、「タケル道」に無くて「ぷろぶれむちゃいるど」にあるモノと言えばショタっぽい変態女装美少年であり、従って回答は必然的に「今、時代は美少年!」ということになってしまうのですが。これでいいのか格闘マンガ!(間違った結論)


 

更新情報:


お知らせ

 4/25 に発売されるサンデー超増刊5月号において、「MISTER ジパング」のミニ外伝が掲載されるそうです(同時に、「DANDOH!! Xi」「SALAD DAYS」のミニ外伝も掲載)。まだ内容等の詳細は不明。
 前に椎名先生の速報ページの中で触れられていた「読み切り」は、これのことでしょうかね?


01/ 3/21  (更新情報へ)

 「MISTER ジパング」連載1周年おめでとうございます!(二週間遅れの挨拶)


 

更新情報:


以下、特別企画(時間がないので):
このサイトにヒットした検索キーワード列伝

※当サイトでは現在、サイトアクセス状況調査のために HTTP_REFERER (どのページからこのサイトに飛んできたのかの情報)を収集しています。
 そのうち、各種検索サイトで入力されたとおぼしきキーワードを解析した結果の一部を公表します。

マンガ関係のキーワード

 全て、ここのページで紹介した作品の作者の方々の名前。検索件数順に並べると、大体こんな感じになります。
 雷句誠氏(『金色のガッシュ!』)、夏目義徳氏(『トガリ』)、村枝賢一氏(『仮面ライダーSPIRITS』)のお三方は検索ワード的にかなり人気あるみたいですが、その中でも雷句誠氏が(ちゃんと調べてはいませんけど)検索対象としては数的に突出している印象があります。

 雷句誠氏は、サンデー超増刊で連載された『ニュータウンヒーローズ』が、サンデー超増刊を欠かさずチェックしているホンモノのサンデーマニアな方々の間で大ブレイク(にも関わらず単行本化されていないのは何故?)して以来、「そのうち本誌の方にも進出して来るに違いない!」と目を付けられていたマンガ家さんであり、『金色のガッシュ!』が始まった時はその内容の熱さっぷりから「こりゃスゲエ! 期待通りだぜイエッヒー!」と大喝采を浴びていた(と思う)のですが、なんか毎週毎週友情を貫くために汗と涙と血を流しまくる展開が繰り返されるうちにいつの間にか話がバトル方向に流れ始め、ファンが漠然とその方向性に疑問を持ち始めた途端、いきなり先週号で『第一章・完』のテロップが出てきてみんなビックリ。
 もしかしてこのマンガ、早くも方向性の修正(より具体的には、バトルロワイヤルなポケモンバトル)が入らざるを得ないほどの問題が内部的に生じているのでしょうか? 以前読んだ雷句氏の読み切り作品「玄米ブレード」にいたく感動した私としては、気掛かりでなりません。頑張って下さいサンデー期待の星。いやマジで。

 あと、短期連載枠で掲載された「キリンジ」の作者・乃木坂太郎氏については、それ以前に商業誌で掲載された作品が1本しかない点、およびネット上にも氏に対するリソースがほとんど存在していない点など、今もなおミステリアスな作家さんであると言えます。それより何より、「キリンジ」の連載が再開されるかどうかすら今のところ不明というのが何とも。
 「キリンジ」は結構評判良かったと思うので、個人的には何らかの形で再度サンデー誌面に登場して欲しいですが。

 検索ワードのうち、サンデー以外の雑誌に掲載されている作品名。
 この中でも、「阿弖流為II世」の検索ヒット数は段違いであり、如何にこの作品が色々な意味で話題になっていたのかが伺えます。普段はあまりマンガを読まない私のある友人(趣味:2ちゃんねる鑑賞)ですら、当時ネット内で流行っていた『捨て おけ!』見たさにわざわざ家まで来て「阿弖流為II世」を読みに来た程でした。つうか、素直にコミックス買えよ貴様。
 なお、このページで「阿弖流為II世」ネタを扱った時のログはこちら

時事ネタ系

偽春奈

 何故このキーワードで当サイトが引っかかったのかは謎なのですが、これも一時期話題になったソフトでしたね。これがどう話題になったのかは、皆さん既に知っていると思うので説明しません。というか、知らなければネット者としてモグリとみなしたい所存です(勝手に断定)。
 私自身は、この手のキャラクター常駐系ソフトには価値がイマイチ見いだせないので実際に使ってはいませんが、旧「偽春菜」サイトの一時閉鎖前に公開されていた、作者氏の開発日記は毎日読んでいました。「インターフェースとプロトコルは公開する。その代わり、機能を拡張したい人はこっちに要望を出すな。自分で欲しい機能は、自分で拡張しろ」という、一見突き放しているように見えて実はとても効率的な開発ポリシーを貫くスタンスに対しては、ソフトウェア開発で飯を食っている私としても非常に共感を覚えます。
 実際、このスタンスが現在のネット上の「何か。」コミュニティの形成に寄与しているのは間違いないでしょう。

天下統一III

 古くからのPC用ゲームメーカーとして知られるシステムソフト社の最新作。
 個人的には「天下統一」シリーズには昔から馴染みがあり、1も2も楽しくプレイさせて頂いた思い出があるので、「3」も暇と時間が持て余すほどできたらぜひやってみようかなと思っていたのですが、発売後の風評を聞く限りでは「あまりにもバグが多くて、とてもじゃないけど実質的にプレイ不可能。バグ修正パッチを当ててもまだ未完成の域」という事っぽいので、今のところはまだ見送り決定です。
 更に、なんかシステムソフト社そのものが今もの凄い大変なことになっているみたい。PC黎明期からの古参ゲームメーカーとして名を馳せたシステムソフト社の命運もここまでか?

ガンパレ 即売会 場所 オンリー

 ガンパレオンリーイベント! 盛り上がってますなぁ。
 「ガンパレードマーチ」は、個人的には今もなおプレイしてみたいソフトの一つなのですが、なんか相変わらずガンパレやってる暇が取れないというか、この前買った「グランディア2」を試しにプレイしてみた結果、1プレイに時間がかかるゲームを始めてしまうと、ネットを含めた他の生産的な作業をまったく行わなくなってしまう、惨めで哀れな姿に自分自身が変わってしまうことに気付きました。要は、ゲームにハマったまま現実世界に帰って来られなくなる、ということなのですけど。ヘボ。
 「ガンパレ」は一度ハマってしまうととことんまでやり込んでしまう、かつての「ときめきメモリアル」に匹敵するクラスの「魔ゲー」である、というのが定説ですが、実プレイ時間が約50時間弱程度で済む「グランディア2」でさえハマり過ぎてしまい、やってる最中に『このままだと、ゲームのヤリスギで死んでしまう!』と危機感を覚えた私が「ガンパレ」なんかを始めちゃったら、そりゃアンタもう! 確実に死ぬぜ!(←いばるなよ)

エロ系キーワード

(注:18歳未満の方に対しては有害な情報が含まれます)

イかせてあげる

 「極楽にイかせてあげるわっ!」ってアニメ版「GS美神」の決め台詞は、美神令子というキャラを一言で表現している、実にキャッチーで判りやすい優れた言葉であると思うのですが、でもこのキーワードを入力した人は、多分「GS美神」の情報なんかを検索したかった訳じゃないと思います。私にはそれが判るのです。
 このキーワードを入力した方が期待していたコンテンツを用意できず、大変に申し訳ない。

犬夜叉 突起

 独自の研究の結果、作品名+「突起」というキーワードを入れると、その作品を扱うエロサイトにヒットする確率がごくわずかですがですが上昇する場合がある、ということが明らかになりました。
 最近は、職場や学校などでエロキーワードに対するガードが施されたプロクシーを通さないとネットにアクセスできないように規制されている環境も多くなって来ていると聞きますが、この魅惑の突起物テクニックを使えば、管理者にバレることなく堂々とエロ小説サイトが検索できますYO! チェッケラ!(ウソ)

リベロ革命 イコ 乳

 ホント、みんな好きですな!(巨乳が)
 それはそうと、「リベロ革命!」のイコこと篠原舞子には、現在のサンデーに載っているマンガのレギュラーキャラでは数少ない巨乳キャラとして、今後も恋にバレーボールにキャミソールの肩紐直しに邁進して欲しいものです。
 そして、もしこの作品が次回のオリンピックの時期に合わせてアニメ化される事になった暁には、アニメーター諸氏におかれてはぜひ己の全身全霊を込めてイコの乳揺れを描いて頂きたい! 世界最高峰のアニメーション技術の英知を、イコの乳の描写に集結させるのだ! 「日本のアニメは、イコの乳を描くためにここまで進化した!」と世界に言わしめるくらいの乳を! イコたんの乳を描かずして、何のアニメ化か!(←もう訳がわかりません)

巨乳声優 ランキング

 ホント、みんな好きな!(巨乳が)
 というか、Google でこのキーワードで検索をかけると、なんかここしか引っかからないってのは、ちょっと問題だと思います。
 勿論、問題あるのは Google じゃなくて、このページの方なんですけど(ドクロ)。

虹野 股間

 何でこんなアレでナニなキーワードでウチが引っかかるんじゃあ! と思って調べてみたら、去年の12月の更新情報において、冬コミで「ときめきメモリアル」の虹野本を出している裏町片菜さんのサークル「宿借部隊」の紹介文と、「ちょびっツ」ネタの『股間にある謎の突起物をクリック!』の表記が、たまたま一緒のページに置いてあったのが原因のようです。大変に申し訳ない>裏町さん。
 しかし、こんなあやふやなキーワードでは、いくら何でも検索対象を絞れないんじゃないかと思われます。もしかして、「女の股に力を入れて『努力』と書くのヨ!」という台詞をときメモの虹野さんが喋っているような二次創作作品をご所望なのでしょうか? どうかしてますネ!(こういう発想をするオレの方が)

仮面ライダー1号の 股間 写真

 だから、何でこんなアレでナニなキーワードでウチが引っかかるんじゃあ! と思って調べてみたら、こっちの方も同じく去年の12月の更新情報がヒットしている模様でした。ああ、まさか「ちょびっツ」がここまで罪深いマンガだったとは!(責任転嫁)
 それにしても、こういうキーワードを実際に入力した人がいるってことは、もしかしたら仮面ライダー1号の股間には、何か我々が預かり知れない秘密が隠されているのかも知れませんね。ヘーンチン! ポコイダ〜!(←20代未満斬り捨てネタ)

やおい系キーワード

(注:18歳未満の方に対しては有害な情報が含まれます)

シャア×ガルマ

 謀ったなシャア!(挨拶)
 というか、「機動戦士ガンダム」における典型的なやおいカップリングですねコレ。かつてアニメ−ジュ誌上で、富野監督が「彼等はそんなことしてません!」とわざわざ発言したことがあったらしいのですが、それだけ当時はこのカップルがファンの間ではメジャーだった、という事なのでしょう。
 「機動戦士ガンダム」における『やおい』については、当時はまだその手の概念が未成熟だったこともあり、ソレを生み出した女性達の思考について、様々な考察が行われていた模様です(例:作家・野阿 梓氏のサイト内 「やおい」とは何か?)。興味がある方は、「シャア×ガルマ やおい」辺りのキーワードで検索してみることをオススメします。

ラブひな やおい

 何故こんなアレな感じのキーワードが!?
 いやその、「ラブひな」でやおいをやるのは、決して不可能じゃないとは思うんですよ。アメリカに旅立った景太郎は、師匠である瀬田と(中略)な関係に磨きをかけていたに違いないのです。そういう描写はありませんでしたが、でも私には見えるのです。

 成人女性向けの「ラブひな」パロディが存在しない理由としては、勿論原作が徹底的に男性向けにチューンされた作りになっているので需要がないってのが大きいのですが、それとは別に「作品内における女性キャラとの関係が適度に希薄な男性キャラの欠如」ってのもあるんじゃないか、というような気がします。男性キャラと女性キャラの距離がベッタベタに近すぎるので、男性キャラ同士のプリミティブな関係を妄想で構築するのが難しいと思うんですよ。この辺、我らが「GS美神」でのメジャーやおいカップルである「雪之丞×ピート」が、どちらも女性キャラと一定の距離を置いていたキャラであるのとは対照的です。
 いわゆる「やおい」的な思考の基本は、原作の中で関係性が特に提示されていない男性キャラ同士の間に、読者独自の関連性を「発見」する点にあると言えますが、そういう関連性を読者が作品の中で見つけるためには、やはりそれ相応の環境が必要なんじゃないか、と思う次第です。

 更に言えば、「GS美神」のその手の同人誌で時折見られた「そんな雪之丞とピートの関係を、『やれやれ』と思いながらも肯定的に見ている美神令子」の様な、比較的冷静な視点からキャラ同士の関連性を観察できる女性キャラがいると、よりベターですな。「MISTER ジパング」におけるヒカゲは正にこのポジションに位置しているキャラであり、そういう意味でも今後の活躍が期待されます。
 というか、ここでやおい的な事柄についてわざわざ語るのは程々にしたい(手遅れ)。

女がいたいけな少年を

 何故こんなアレな感じの罪深いキーワードが!?

 まぁ、確かに『年上の女性と年下の少年の組み合わせ』ってのは(「GS美神」を例に挙げるまでもなく)マンガやアニメ等ではよく見られる、きわめてスタンダードな構図であると言えます。でも、この検索キーワードを打ち込んだ人は、まかり間違いなくそういうものを調べるつもりは毛頭無かったと断言できますね。おそらくは、「成人女性が半ズボン姿のいたいけな美少年を!」(以下略)という、よりショタっぽい趣向のサイトを検索していたに違いありません。私にはそれが判るのです。

 とりあえず、そういうのが大好きな御仁に対しましては、冴樹高雄氏のコミック(注;成人向け)が個人的には割とオススメできるんじゃないかと思うのですが、その辺どうでしょうか? え? 攻めてるのが女じゃなくていたいけな少年の方な話が多いのでグッと来ない? じゃあ、成人女性×女装少年なんて倒錯気味な設定のマンガを手掛けている完顔阿骨打氏のコミック(注;成人向け)は? 女装じゃ萌えない? ワガママですねアンタ!(←妄想と会話するな)

(暗転)

 ……私としては、あんまりイタイケな少年をどうこうする話よりは、むしろ往年のレディースコミックでよく見られた「年上のOL(管理職でも可)と、年下の元気な新入社員」のシチュエーションの方が好きですね。特に、「冷酷な女王様が仮面をかなぐり捨てて愛を告白する」パターンなんかはもう大好きで大好きで。

 今になって思うのですが、レディコミに出てくるような恋に対してほんのちょっとだけ積極的な姿勢を持ったOL(例:仕事が失敗したという口実で意中の男性とヤケ酒を飲み、酔った勢いで彼を自分の部屋に誘って(中略)責任取らせて社内結婚を迫る)のような要素が、ほんの少しでも美神令子というキャラの中にあったりしたら、アシュタロス編で横島とルシオラの関係があそこまでこじれてややっこしい事になるのは避けられたのではないのでしょうか。彼女の横島に対するあまりにもかたくなな態度が、アシュ編の悲劇の原因の一つとなってしまったのは間違いないところでしょう。
 あんまり恋に対して臆病な態度を取るのは、時には罪にもなっちゃうのネ!

 ですので、やはり現代女性は「女に生まれて来たからにゃ、いたいけな少年と萌えるような恋を(以下略)!」って気概を持つくらいはあってもいいんじゃないかという事で、この非倫理的な項目を締めてみてもいいですか?(倫理的にダメだと思います)


01/ 3/13  (更新情報へ)

 セガのゲームは世界一でした。(過去形)

 というか、むしろ「セガのハードは負けが確定してからが面白いんだよ! コンセプトが狂っているようなソフトを平気で出すからね!」というのがセガのハードを愛する人の共通認識だと思われますが、セガのコンシューマ向けハード部門の最後の希望だったドリームキャストもついに破格の9,800円で在庫処分となり、いよいよ終末感が漂ってかなりいい感じになってまいりました今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか?(挨拶)
 かつてセガのゲーセンでアルバイトをしていた黒歴史を持つ私としても、この異常事態は当然ながら看過するわけにはいかず、いてもたってもいられなくなって「これでこそセガだよな! ノーフューチャーなハード萌えー!」と叫びながらドリームキャストを購入し、「スペースチャンネル5」や「グランディア2」などの今更感が漂うソフト達を喜んでプレイしている毎日を送っています。

 今回の値下げで(少なくともウチの近所では)ドリキャスはかなり売れた模様であり、3/1 を境にゲームショップの店頭に積んであった不良在庫のドリキャスが瞬く間になくなったのが印象的でした。
 また、本体と同じく近所のゲームショップの店頭で店晒しの刑を受けていた「カードキャプターさくら・知世のビデオ大作戦」の限定版が、3/1 を境に本体と一緒に掻き消すように店頭から消滅していたのも印象的です。コレは即ち、ドキャ本体と一緒にわざわざ限定版を買った酔狂な人間が複数存在することを意味する訳であり(豆知識:このゲームは、世間一般では文句なしで「クソゲー」の評価を受けており、限定版の市場価値も定価よりも遙かに下落しています。なので、わざわざ店頭で定価を払って買う価値はありません)、同じ市内にそういうアレでナニなモノを愛好するような小粋な人達が住んでいるって思うと、なんかこう世の中も捨てたモノじゃないよな! って思えて来ますよね? ね?(←念押し)

 ちなみに、私が本体と一緒に買ったのは、限定版じゃなくて通常版の方なので、その辺は誤解しないで頂きたい所存です。さすがの私も、「抱き枕」等の邪悪なグッズが満載の限定版を買う程には酔狂になれませんでした。
 でも、友人にゲーム画面を見せびらかして笑いを取ったので、とりあえず元は取りましたよ(ダメな遊び方)。


 それでここはセガのファンサイトではなく椎名高志作品のファンサイトですので、以下は一応「MISTER ジパング」の話題を。

 サンデー14号の「MISTER ジパング」において、信長・秀吉に匹敵する人気と実力を誇る戦国武将・武田信玄が、ついに参上致しました。
 という訳で、今回は「オレと武田信玄・落ち武者が結ぶ戦国時代との絆」編をお送りします(何故?)。

作文:オレと武田信玄・落ち武者が結ぶ戦国時代との絆

 私の実家がある静岡県沼津市には、北条早雲の最初の居城として知られる興国寺城(の跡地)があります。この城は戦国時代においては、駿河における伊豆方面への最前線基地であり、また伊豆と甲斐の中継地点に位置する交通の要所でもあったので、駿河東部の支配を目論む今川氏、北条氏、武田氏の各氏がこの城の争奪戦を繰り広げていました。この戦いは、今川氏が滅亡して、武田氏と北条氏が同盟を結んで武田氏が興国寺城を支配する1571年まで続きます。
 「MISTER ジパング」の時代は、今川義元と北条氏康が、実家の近所で小競り合いを続けていたんじゃないかと思われます。

 で、私の一族は、てっきりその時代からこの土地に住んでいた土着の農民の家系だとばかり(根拠はないけど)思っていたのですが、この前の法事の際に親戚の方から聞いた話によると、なんか我が一族の祖先の一人は、実は「元は武田方の武士で、武田が駿河に侵攻した時に落ち武者となり、この地域に落ち着いた」人らしい、という事なのです。
 歴史的にも武田が駿河に侵攻したことがあるのは事実ですし、郷土史の資料を調べてみると興国寺城を狙って1569年に武田氏が猛攻を仕掛けていた(でも結局北条が凌いで城を奪うことはできなかった)のも史実として残っているので、一応歴史的にも符合します。
 この話がどこまで本当なのかは解らないのですが、「土着の農民」よりは「武田の落ち武者」の方がキャラ設定としては圧倒的に面白いので、個人的にはそっちの方を採用して行きたい所存です。

 しかも、ただの武者じゃなくて「落ち武者」って辺りがいいですよね! 落ち武者!(明るく) チョンマゲが外れた散切り頭で、弓矢が何本も刺さった鎧をまとってヨレヨレの馬に乗って力無くうつむきながら夕日をバックに落胆する落ち武者ルックは、戦国時代を舞台にした時代劇には必須の存在であると言えましょう。落ち武者なくして戦国ドラマは存在し得ないのだ! と、多少無理はあってもそう言いたい(主張)。

 というか、こう見えて実は、マンガに出てくるステレオタイプな落ち武者キャラが大好きなんですよ。あの情けないところがラブです。ラブ。
 史上最も有名な落ち武者と言えば、断然天王山の戦いで秀吉に敗れた後の明智光秀で決まりですけど、小学生の頃は学校に置いてあった「マンガ日本の歴史」で落ち武者となった光秀が竹槍を持った土着の農民にバッサリやられるシーンがもう大好きで大好きで、当時は何度もそのシーンを読み返していたものでした。
 多分当時の私は、本能寺の変でドラマチックに始まり、天王山というメインイベントを経て最後は惨めに散る光秀の落ち武者っぷりに惚れていたに違いありません。イヤな子供ですね(おわり)。


 あと、せっかく武田信玄が正式に物語に登場して来たので、週末は「MISTER ジパング関連リンク集」に信玄関係のサイトを追加しようとそれっぽいサイトを検索していたのですが、2番目に見つけたサイトに早速

このサイトには、やおい・JUNEなどの女性向け表現が含まれますので、
そういったものが苦手な方はご遠慮下さい。

 という、例によって例の警告文書が載っているサイトを発見してしまい、歴史ジャンルにおける女性向け同人分野の浸透っぷりを改めて認識させられました。

 サンデー14号の「MISTER ジパング」でも触れられていましたが、武田氏の強さを支えたのは戦国時代でも屈指の優秀な家臣団の存在でした。中でも、山県昌景や武田信廉等の主立った側近達は「武田二十四将」と呼ばれ、今でもその勇猛果敢っぷりは歴史ファン達で人気の的になっています。
 斯様な人気っぷりを考慮すれば、歴史ファンの間でキャラが立ちまくった男性が二十四人も揃っている武田二十四将のやおいサイトが立ち上がるのも、無理はないというかむしろ当然の結果である! と言えるのではないのでしょうか。戦国武将たるもの、後世の同人女子達にやおい妄想をムリムリ掻き立てさせるくらいのキャラクターでなければ! と、多少無理はあってもそう言いたい(主張)。

 また一つ、正しい歴史マンガファンサイトの姿に近付けたような気がします。


 

更新情報:


01/ 3/ 7  (更新情報へ)

 メリー・クリスマス!!
(意味:地獄で逢おうぜ

 「ドラえもん」を基本とする藤子F不二雄的ホームコメディマンガのテクストを今に(多少歪んだ形で)伝える「ケロロ軍曹」(吉崎観音)の3巻を買いました(近況)。相変わらずこのマンガ面白いです。

 今回は、特に軍曹の台詞の言い回しの冴えっぷりが素晴らしいと思いました。「メリー・クリスマス!!(地獄で逢おうぜ)」とか「僕一つのことを成し遂げたよー!」とか「隊長殺すにゃ刃物は要らぬ 部下が全員辞めりゃいい…お…うまいね俺」とか、私の笑い袋のツボにはまる言葉の数々が出てきて、個人的にはもう大満足であります(台詞だけ切り出すと何が面白いのかさっぱり判りませんが)。

 また、ちょっとヤリスギの感もある「ドラえもん」からのネタ引用も、我々のような作者と同年代(多分)なお年頃の人間にとっては、『ああ、判る! このネタ判るよ! このマンガの作者も「ドラえもん」を読んで育った人なのな! オレらと一緒じゃん!』という、いわゆる『こちら』側に位置する(とこっちが勝手に共感することができる)マンガ家が作った作品特有の一体感の演出に役立っているのは間違いありません。

 とりあえず、かつて「アルファがベータをカッパらったらイプシロンした」の何処が面白いのか真剣に悩んだ経験がある人や、「宇宙に飛んでいった分裂するドラやきは今頃どうなっているのだろうか」と真剣に悩んだ経験がある人なら、「ケロロ軍曹」はマストチェックの部類に入ります。
 でもこのネタは、マンガを読める年齢に達した日本人男子なら年齢を問わず当然知っててしかるべきですよね?


 で、こちらは一応椎名高志ファンホームページ C-WWW ですので、話題をソッチ方面に変えます(いきなり)。

 既に古い話題になってしまった感がありますけど、2/28 深夜に放送された「BSマンガ夜話」の「うしおととら」の内容に対して椎名氏がサイトの中でコメントを書いておられましたが、この件がネット内で結構話題になっていました(参考:sawadaspecial.com の 3/1 の記事みのうらさんの風虎日記の 2/28 - 3/1の記事、掲示板サイト2ちゃんねるのマンガ板「BSマンガ夜話17」スレッドその1その2)。主に、椎名氏が指摘しているいしかわじゅん氏の番組内での批評スタイルに対するものと、以前椎名氏がサイト上で述べていた批評に対するスタンスが、議論の主題となっている模様です。
 これについては、いしかわ氏に対しては「あれが番組内でのいしかわじゅん氏の芸風。ああいうキャラも番組には必要」、椎名氏に対しては「マンガを描いている側からすれば、批評に対するあの見解は納得できる」という辺りがこの議論の落としどころなのかな、と(個人的には)思います。

 とかネットウォッチャーっぽくエラそうなことを書きましたけど、実は私はこの回の「BSマンガ夜話」は見ていません。というか、ホントは前からこの回を楽しみにしていたのにも関わらず、前日にこのサイトの更新作業に手間取って夜更かしした反動でその翌日の28日は夜8時半にコロッと寝てしまって朝まで爆睡していた(ヘボ)ので、今回の話題に関しては、正直申して議論に加わる資格すらない状況なのです。
 ああ、せっかく椎名氏絡みのネタで、こんなにネットが盛り上がっているのに! 後でこんなに話題になるのが判っていたら、せめて薄れゆく意識の中で最後の力を振り絞ってビデオをセットし、「ムネンアトヲタノム」と明日のオレに対して呟きながら布団に入ってゲームオーバーになるくらいのガッツは発揮できたのに! と悔しがっている今日この頃です。
 こんなかわいそうな私のためにも、NHKは早く「BSマンガ夜話」の再放送を検討して頂きたい(わがまま)。

 という事情もありますが、椎名氏の速報コメントに対しては、むしろ後半部分に書かれている「うしおととら」のエンディングシーンの1カットに関する考察の方が個人的には興味深かったです。

 椎名氏はこの中で、「うしおがとらの胸を叩いているカット」に込められた意味を、『とら』というキャラが内包しているテーマを絡めて様々な想像を巡らせ、その上でこのカットは「うしおによるとらの救済」の象徴と捉えることができる、という結論を出すに至っていますが(更にその直後に藤田センセにその結論をアッサリ否定されて終わりというオチ付きで)、この「1つのカットにグッと来て、そのカットの背景にある物語を妄想する」という楽しみ方は、我々のような一介の読者がマンガや小説を読みながら日頃行っている楽しみ方とまったく一緒です(よね?)。「面白い作品」の定義が『その作品世界のバックグラウンド的な物語が次から次へと妄想として喚起されるような作品』である私にとって、例のカットに対する椎名氏の思考は、十分に共感できるものでした。

 ですので、この椎名氏の文章を読んだ時には「椎名氏のようなメジャーなクリエイターも、ワシらと同じような妄想を! オレらと一緒じゃん!」と、思わず嬉しくなってしまいましたよ(迷惑)。

 あと面白いと思ったのが、件の妄想をアッサリ藤田氏に否定された後も、「本当かなあ。とぼけているだけという可能性も…」とあきらめきれないっぽく書かれている辺りでしょうか。
 おそらく藤田氏は、このカットを描いた時はそんなことは全然考えていなかったに違いないと思うのですが(笑)、これに関しては「作者の意図とは違う読み方をしてしまった」と捉えるよりも、むしろ「作者ですら意図していなかった物語を作品から引き出す」ことに成功した椎名氏自身と、その物語を引き出す為の媒体としての機能を果たした「うしおととら」という作品の関係性に着目するべきでしょう。

 (椎名氏が引き合いに出しているので引用しますが)かの岡田斗司夫氏は著書「東大オタク学入門」の中で、『作品についての「真実」や「正解」はその作品を作った作者が持っているものではなく、その作品と作品を受け取った読者(観察者)の間との関係の中から生じるものである。作者と言えども、観察者が受け取る「真実」や「正解」をコントロールすることはできない』、という趣旨の解説をしています(P.24〜P.26)。つまり、その作品の「真実」は受け手と作品との間にこそあるものであり、その「真実」が例え語り手のソレと違っていても、受け手にとってはそれこそが真実なのです。
 真に優れた作品には、読者の中でその作品の背景にある物語を呼び起こさせる力が宿っているものですが、「うしおととら」もまた読者の中に「真実」や「正解」を生み出せるだけの力を持った作品であり、また読者としての椎名氏(や岡田氏)は作品から説得力のある「真実」や「正解」を生み出せるだけの素養を持っている、という事になるのでしょう。

 また、「うしおととら」がサンデー誌上でクライマックスに入っていた頃は、確か「GS美神」も『今、そこにある危機!』から始まる本格的な対魔族戦モードにストーリーがシフトしつつあったと記憶していますが、この時の椎名氏の中には、異様なまでに盛り上がっている「うしおととら」に対するライバル意識みたいなものがあったのは間違いないよね! と勝手に確信しています。
 そういう意味においても、「うしおととら」は椎名氏にとって特別なポジションにある、思い入れが深いマンガなんじゃないかと思っているのですがどうか。


 

更新情報:


[ C-WWW 更新状況へ / ホームページへ戻る ]


'01
2 | 1
'00
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1
'99
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2
'98
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 6, 7 | 4, 5 | 2, 3
'97
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 5, 6, 7 | 1, 2, 3, 4
- '96
96/10 - 96/12 | 95/ 9 - 96/ 9

cwww@pos.to