何故「純情パイン」が今週で連載終了なんじゃ〜!
(コンビニで週刊少年ジャンプを立ち読みしながら挨拶)
更新情報:
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「MISTER ジパング Convensional Wisdom」の最終結果を掲載しました。
勿論、2000年度の最優秀キャラは殿に決定ですが、個人的には時点となった平手のじいさんの健闘が印象的でした。
最終有効投票数は85票で、前回の「GS美神」の投票よりも30票近く上回ることができました。
皆様のご協力に感謝致します。
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何故「純情パイン」が今週で連載終了なんじゃ〜!
(コンビニで週刊少年ジャンプを立ち読みしながら挨拶)
Q.「MISTER ジパング」の今後の展開であなたが読みたいと思うものを2つ選んで下さい。
イエー! マガジンみたいな編集部主導型展開決定アンケート万歳!(挨拶)
こちらは、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
というか、今週は更新が遅れてご迷惑をおかけしました。ここのところ仕事が忙しくて時間的・精神的な余裕がなくなったのと、定期的に発病する『夜中まで起きていられない病』が発動したのと、そんな最中にイギリス生まれのオシャレな PDA "revo plus" を買って遊んでいたりしたのが原因です。申し訳ない。
いやしかし、蓋を開け閉めしているだけで楽しくなる携帯機器だなんて、生まれて初めての経験ですぜ! これならキーボードにクセがあって慣れるのが大変で日本語入力が単漢字変換しかできなくてメモリが16メガしかなくても愛せそう! ビバ revo!(←懲りてません)
それで今週のサンデー8号の読者アンケートなのですが、6. の「カワイイ女の子侍」って選択肢は、他の設問が比較的マトモなだけに、明らかに異彩を放ってますなぁ。
かつて、「トガリ」の読者アンケートに『いつきとのほんわかラブコメ
』があったり、「タケル道」の読者アンケートに『ちぃちゃんとのラブコメ
』があったりしたのは記憶に新しいところですけど、やはりどーしてもこういうラブでコメっちゃう系の選択肢を提示しないと、今は世の中に許してもらえないんでしょうか。世知辛い世の中ですよねー(←世間のせいにするのは詭弁の基本)。
つうか、一言で「カワイイ女の子侍」と言っても、どんな方面にその可愛さを振り向けるかによって、そのキャラっぷりは大きく変わってくるものです。
例えば、これまで椎名マンガに登場して来た「カワイイ」と呼ばれる女性キャラでも、おキヌちゃんの持つ可愛らしさと、小田切あゆみが持つ可愛らしさと、ミソッカスが持つ可愛らしさは全然別物であり、その「カワイイ女の子侍」がどんな方面にカワイイのかを提示していただけないと、迂闊にこんな危険な香りがプンプンする選択肢を選ぶわけには行かないのであります! ハードボイルドに生きたい男としては!
もし「カワイイ女の子侍」のタイプとして、「ラブひな」の青山素子みたいな『凛々しいけど修行一直線なので世間知らずなところもある可愛らしさ』的なモノを想定していた読者が、実際に登場してみたら実はそのキャラが「槍を担いで戦場をフラフラして時折敵兵の前でズッこけ、『はわわわ〜、またドジっちゃったですぅ〜☆ テヘ♥』とか言いながら次から次へと雑兵をブッ殺していくドジっ子侍」だったりしたら、その読者はもはやそのキャラに対して得体の知れない殺意を抱くに違いない! と思いますがどうか。
というか、私の現段階での認識、およびネット上での評価等から判断するに、「MISTER ジパング」で一番カワイイキャラはどう考えても織田信長その人であり、殿の魅力にはどんなカワイイキャラが登場したって絶対に太刀打ちできねぇ! と断言できます。いや別にやおい的な意味ではなく。
例えば今週号の場合、愛人宅から籐吉郎と一緒に帰る時に、ひたすら『愛する妻がいるのに余所に愛人を作っちゃった言い訳』を籐吉郎に向かって延々とやってましたけど、なんかこうこういう行動を取っちゃうところに、殿の男としての可愛らしさを感じてしまいます。
今は戦国時代だし、仮にも一国の主な立場の人間なんだから別に側室の一人くらいいても倫理的には問題ないし、相手は家臣の娘で色々面倒みてあげた結果こうなっちゃったんだし別にええやんか、という意識そのものは本人にもあると思われるのですが、それでも誰かに(というか、自分自身に)言い訳をしておかないと「愛人作って浮気してる」という自分自身を許すことができないという、浮気する度胸があるんだかないんだか判らない男性心理を上手く表現していると思います。
こういう心理が判るようになれば、もう立派にオヤジの仲間入りです。イエー。
それに、あの殿がああいう如何にもなタイプの女性にコロッとやられちゃう辺り、「ああっ女神さまっ」とか「ラブひな」とかのダメハーレムマンガが大好きな男性諸氏にとっては、「ああ、やっぱり殿もそういうのが好きなのな! オレらと一緒じゃん!」的な共感を覚えてしまいませんか?
いや、別に私はしませんけどね! ウチには「ああっ女神さまっ」のコミックスなんて(1巻だけしか)ありませんしね! 「ラブひな」も、巨乳で天然ボケな年上のお姉さんキャラである乙姫むつみよりも青山素子の方が(ちょびっとだけ)好きですしね!(←自己防衛)
……なんか話が逸れましたけど、「信長ヒロイン説」を提唱している私としては、例え仮に「はわわわ〜」とか口走りながら人殺すカワイイ女の子侍が登場しようとも、このマンガにおける真のヒロインの座は常に殿のものであり、それ故にこのマンガの話の中心は、信長と、そんな信長の為に例え読者からウザがられる時があっても一生懸命尽くして全力で生きようとする籐吉郎でなければならないのだ! と主張したい次第です。
男×男の関係に萌えてこその戦国時代ドラマ!(語弊)
あと、今週の「MISTER ジパング」に関しては、前述したように如何にもアレでナニっぽい女性キャラとして登場した吉乃とか、まるで「GS美神」のアシュタロス編におけるコスモプロセッサみたいなノリで登場した天回ご自慢の謎の銅鐸とか、物議を醸し出しそうな仕掛けが色々と出てきて俄然(色々な意味で)面白くなって来たのですけど、その辺に関しては吉乃や天回に関する設定が明らかになった時点でまた後日ネタにしたみたいと思っています。
とりあえず、近いうちに登場するであろう「天回が時空を越えて呼び寄せた人物」が、どんなシチュエーションで登場するのか? に期待ですかね。当サイトで適当に予想した「信長をメロメロにする女性キャラを時空を越えて呼び出す」展開じゃなかったのはちょっと残念ですけど(笑)、どんな歴史上の人物が出てくるのか楽しみです。
今のところ、ネットで見かけた意見で一番ありそうなのは同じ戦国時代の武将(伊達政宗とか)が出てくるパターンなのですけど、意表を突いて曹操とかロンメル将軍とか北条政子とかが出てきたらどうしよう?(←来ないよ)
リベロっ娘革命!(挨拶)
いやもう、ここ最近の「リベロ革命!」の美少女わんさかコメディーっぷりは素晴らしいですね!
女子バレー部新キャプテンの遼子さんにしろ、本編のヒロインで一方的に主人公の要っちにお熱を上げるイコこと篠原舞子にしろ、そして名無しながらも「痛いけど一生懸命頑張るモン!」っぽい表情(妄想)で必至になってレシーブする姿にグッと来る女子バレー部一年生のリベロっ娘にしろ、このマンガに出てくる女子キャラはどれも個性的で非常にいい感じです。
18日は「リベロ革命!」コミックス5巻の発売日ですが、まだこのマンガそのものを未読な方はこの機会に一気にコミックスを買い揃えて一気に読んでみても損はないマンガだと思います。いやマジで。
決して女子キャラに萌えるからとかそういう邪な理由だけではなく、非常にテンポ良く進むストーリー展開、各エピソード毎に要点が絞り込まれたテーマ性、そしてコミックス1冊で必ず一カ所は「うわ、コレ格好良すぎ! 泣ける!」とグッと来るシーンが用意されている点など、今週刊少年マンガ誌で連載されているスポーツマンガの中でも珠玉の出来と言っても過言ではないくらいに面白いマンガだと思います。
マガジンを代表する美少女わんさかコメディーが「ラブひな」なら、サンデーを代表する美少女わんさかコメディーはコレですよ!(結局)
(一応ネタバレなので、今週のサンデーを読んだ後でお読み下さい)
サンデー本誌の次号予告、およびWeb サンデーの次号予告ページによると、来週発売のサンデー8号では久しぶりに「MISTER ジパング」の巻頭カラーが拝めそうです。
そして、巻頭カラーと共に新展開が始まる模様なのですが、次回予告によれば:
ちょっぴりスキャンダラスに新展開カラー!!
信長の愛人発覚! その上新たな陰謀が信長を襲う!? 籐吉郎、お前がガンバルしかないぞっ!!!
“時の流れ”を知っている天回宗と、日吉のガールフレンドだったヒナタが再び登場!
信長の勢力の急速な拡大をおそれた天回はヒナタを使って、時空を越えて、ある人物を呼び寄せた!?
その正体は…衝撃…!!!
とか非常にイカしたことが書かれており、なんかこう作品世界にもの凄い変化をもたらすような壮絶な物語が待っているんじゃないか? と期待をせずには居られません。
この二つのアオリ予告から推測すると、次回の話は必然的に「天回が信長の元に愛人を送り込む」という事になると予想せざるを得ませんよね?(論理に無理があるのは承知ですが、ココが成立しないと以下の妄想が無意味になるので敢えて予想を強行します)
コレは早い話が、天回が「信長を色仕掛けで籠絡させて骨抜きにしてしまえ!」という趣旨のセコい作戦を立てたということであり、この作戦にあえて名前を付けるとすれば、やはり「天回・ヒナタの信長色仕掛けメロメロ大作戦!」しかありますまい!
なんてったってアンタ、色仕掛けメロメロ大作戦ですよ! 色仕掛けメロメロ大作戦! なんつうか、安永航一郎氏の過去の名作「県立地球防衛軍」の『プロジェクト・ピンク』の回を思い起こさせるエピソードになりそうですよね!(←例えが古い上に比喩が不適切)
まぁ、歴史上の信長のお妾と言えば、やはり信忠・信雄・徳姫を産んだ吉乃の方が有名であり、彼女は信長の歴史を語る上でははずせない存在ではあるのですが、それを「信長色仕掛けメロメロ大作戦」に大幅アレンジしちゃう(多分)センスは素晴らしいです。Web サンデーのアオリを読む限りでは、なんか本来の歴史では存在し得ない人物をこの為に召喚するっぽいのですけど、あの天回(変態)がどこの時代のどんな人物を召喚して来るのかにも期待です。
私の妄想によれば、信長には「母親からの愛情に内心では飢えている」という決定的な性格的弱点が存在するので、ぜひ天回殿(変態)には、そんな男性のハートをピンポイントで狙撃するフォルムと性格を持った人物(より具体的には、信長よりも年上でしっかり者だけどちょっと天然ボケでドジでなおかつ巨乳。声優は井上喜久子)をチョイスして頂きたい所存。ガンバレ変態!
そして更には、そんなボヨヨンボヨヨンダッダーンな愛人に対して、我らが籐吉郎が何をどんな風にガンバるつもりなのかにも期待。
夕刊ゲンダイ連載の「それゆけ大将!」みたいな、暇を持て余した有閑マダムを相手にやる気まんまん! 勇気凛々! 系のガンバリをする籐吉郎の姿を期待してもいいですか?(全然ダメです)
しかし、このアオリが本当であれば、このマンガは本格的に歴史から逸脱を始める事になりますね。
次回サンデーの巻頭カラーを楽しみに待ちたいです。
ボクが考えた、再アニメ化が絶望的な「GS美神」の再利用企画:
一昔前のアニメやマンガのキャラを使用したパチンコの機種が多数登場し、タイアップは当たり前! といった風潮があるパチンコ業界。「CRルパン三世」から「CRいなかっぺ大将」「CRド根性カエル」、果ては「CRハレンチ学園」に至るまで、もはや頭にCRさえ付いていればどんな作品を使ったって構わないような無節操さが素晴らしい。
これらのタイアップ作品に共通しているのは、約10〜20年以上前に作られた一世代以上前の作品だという点だが、これは即ち「パチンコに投資を行う客層に一番訴求力がある」という事を意味する。より判りやすく言えば、「オヤジ受けする」という事である。
それで我らが「GS美神」なのだが、この作品はマンガが始まったのが約10年前であり、アニメの放送が行われたのも約7〜8年前である、という適度な古さを考慮すると、この手の大人向け産業(より判りやすく言えばオヤジ向け産業)とタイアップすることも可能であると考えられる。
何しろ、「GS美神」のアニメが放送されていた頃に12歳だった子供は、今年はもう20歳になる計算になるのだ。業界にとっては新規顧客層の開拓も望める。
また、「GS美神」という作品そのものが「ボディコン姉ちゃんが悪霊を退治して金儲け」という非常に即物的で判りやすい内容である為に(連載初期、およびアニメ版ではそれが顕著)、同じように即物的な遊戯であるパチンコと作品的に相性が良いので、作品をパチンコにアレンジしやすいのも大きな利点と言える。
例えば、現代パチンコの大きな魅力の一つとして、機種毎に趣向を凝らしたリーチアクションが挙げられる。前述した機種にも、「ニャンコ先生リーチ」とか「ド根性リーチ」とか「ヒゲゴジラリーチ」といった、その名前だけで作品を言い表せる程に個性的な(というか、もはや名前さえインパクトがあれば何でもいい)リーチモードが用意されているが、幸いなことに「GS美神」はこの手のギミックを作るネタには事欠かない。
ノーマルリーチから「極楽へイかせてあげるわリーチ」、更に「ちちしりふとももリーチ」や「大丈夫ですかっ!? おケガはっ!? 私ったらドジで…リーチ」に繋がる個性的で多彩なリーチパターンは、もはや「それってどんなリーチなの?」という無粋なツッコミすら許さない迫力を有する。
それより何より、美神令子ほどパチンコ屋のノボリに描かれていても違和感のないキャラは、そうそう居ないと思われるのだがどうか。
できれば、オリジナルと比べて微妙にデザインが歪んだ、例えるならドラえもんに対する「うまい棒」のマスコットキャラ(コードネーム;うまいボーイ)並にアレなイラストだったりしたら、更にバッタモン臭くて望ましい。やっぱ、パチンコ屋のノボリはバッタモン臭くないと風情が出ないよね!
……いやその、私ホントはパチンコには全然詳しくないんです。適当な事書きましたゴメンナサイゴメンナサイ。
そんな感じで、こちらは椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
今週は、本来なら Cna-BBS で物議を醸している椎名センセのサイトのイラストギャラリーのコメントの件とか、或いは「MISTER ジパング」サイトや掲示板で物議を醸している『エスパー籐吉郎誕生! 「嫌な予感がする」という理由だけで殿から預かったお猿をほったらかしてゴー!
』な行動の是非についてとか、色々と話のネタはあるんですけど、今は残念ながら猛烈に眠いので、その辺の話はまた後日ということで更新情報行きます:
「MISTER ジパング Convensional Wisdom」の途中経過発表は、水曜日頃に行う予定です。
既に60票を越える投票を頂いております。ご協力感謝。
「天下統一III」をやりたいです。(挨拶)
年末年始の冬休み中は、世の中のゲーマーがファンタシースターオンラインやガンパレードマーチで盛り上がっている最中、一人寂しく「天下統一II」で遊んでいる毎日を送っていました(原因:ゲームを買う金がないため)。
まぁ、「天下統一II」はゲームシステムが非常に洗練されているナイスゲーであり、今やっても十分以上に面白いゲームなのですが、でもそれとは別に流行のゲームを人並みにやりたいと思う時もあるのです。
まぁでも、本当はコミケにさえ行かなければ、ドリキャス買う金もガンパレ買う金も工面できたんですけどね。
ドリキャスやガンパレを買うはずのお金が、コミケに行った為に「ひなた荘奴隷調教」などといったちょびっとアレな感じの本に化けてしまったのかと思うと、「オレはホントにコミケに行って幸せになれたのか?」と人生における幸福の定義について真剣に考えさせられることしきりです。
というか、もういい歳なんだから、あんまりエロ同人エロ同人騒ぐのはもう辞めようと思いました。
そんな新年。
という訳で、こちらは私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
今日は、毎年恒例(去年しかやってないけど)の「サンデーで昨年に終わったマンガを総チェックしながら、サンデーの「今」の姿に迫ってみる(でも迫るだけ)」という、正月に相応しい後ろ向きの話題で盛り上がって行きたい所存です。
新年から不景気な話題で大変に申し訳ない。
2000年に始まったマンガ | 2000年に終わったマンガ |
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タキシード銀 松浦 聡彦 (7号) | |
神聖モテモテ王国 ながい けん(9号) | |
風の伝承者 若桑 一人/山本 智 (11号) | |
MISTERジパング 椎名 高志 (14号) | |
歩武の駒 村川 和宏 (16号) | |
ブレイブ猿S 松浦 聡彦 (17号) | |
いつも美空 あだち 充 (22・23号) | |
DAN DOH!! 坂田 信行/万乗 大地 (30号) | |
DAN DOH!!Xi 坂田 信行/万乗 大地 (32号) | |
機動公務員 かもしか! 村枝 賢一 (35号) | |
トガリ 夏目 義徳 (36号) | ブレイブ猿S 松浦 聡彦 (36号) |
大棟梁 西条 真二 (37・38号) | |
タケル道 大和 八重子 (39号) | |
デビデビ 三好 雄己 (40号) | |
動物のカメちゃん 噌西 けんじ (42号) | じゃじゃ馬グルーミン★UP! ゆうき まさみ (42号) |
平成ときめき力士 プニャリン コージィ 城倉 (44号) | |
ガンバ!Fly high 森末 慎二/菊田 洋之 (45号) | |
ナズミ@ 岸 みきお (46号) | |
マーベラス 武村 勇治 (47号) | |
ナズミ@ 岸 みきお (50号) | |
キリンジ 乃木坂 太郎 (51号) | |
ブリット 三好 雄己 (01年1号) | |
キリンジ 乃木坂 太郎 (01年2・3号) 漢魂!!! 南 ひろたつ (01年2・3号) |
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ナイト・ラヴァーズ 文月 剣太郎/清水 洋三 (01年4・5号) | 大棟梁 西条 真二 (01年4・5号) |
合計:13件 | 合計:15件 |
(調査資料:週刊少年サンデー超名鑑!!/大龍プロダクションさん)
コレを見てまず驚くのが、2000年に終わったマンガの数でしょう。99年では、終わったマンガの数は8件だったのですが、今年は15件と大幅に増えています。
99年の「終わったマンガが8本」という数字も、実は98年の数(「アクシデンツ」「俺たちのフィールド」「ゲイン」の3本のみ)に比べればかなり多いと言えるのですが、2000年はそれに輪をかけて多いです。
即ち、2000年のサンデーを一言で言い表してみると、正に怒濤の連載終了ラッシュに沸いた年である、と言っても過言ではありますまい!(←他に言い方はないのか)
連載開始/終了数が跳ね上がった原因としては、昨年後半から始まった新人作家(および、サンデーにこれまで登場していなかった作家)による「短期集中連載」枠が新しく設けられたことが上げられます。
このシステムは、週刊少年チャンピオンが99年頃からかなり積極的に使っており、新人の掘り起こし+従来の枠では載らないようなタイプのマンガの実験的掲載という意味において、それなり以上の成果は上がっていたのではないか、と思われます。以前この枠でロリロリではにゃーんな小学生女子が主人公の「ルーンマスターゆうき」が載った時には、「あのチャンピオンにこんな『カードキャプターさくら』のバッタモンみたいなマンガが載ってていいのか!」と、本気で我が目を疑いましたよ(一応誉めてます)。
斯様な成果の積み重ねにより、チャンピオンの短期集中連載枠は「チャンピオン=男臭い硬派なマンガしか載っていない雑誌
」という(どっちかと言えば悪い)イメージをそれなりに崩す事に成功し、その後の「ななか6/17」「しゅーまっは」等の従来にない軟派な路線のマンガが載るようになるための礎を築きました。サンデーの短期集中連載も、どうせやるからにはコレに匹敵するくらいの成果を残して欲しいモノです。
チャンピオン同様、サンデーにも「作家陣の新陳代謝がほとんど起こらない雑誌
」という(今となってはどっちかと言えば悪い方に属する)イメージがどーしてもついて回るんですけど、今回の新連載枠の採用はこのイメージを打破できるきっかけを作ってくれるかも知れません。短期集中連載マンガの出世頭である「トガリ」は、そういう意味でも将来が楽しみな作品の一つです。
あと終了マンガのラインナップを見て思うのは、「ちゃんとした形で終わっていないマンガが多い」って点でしょうか。
『作者職場放棄により未完』という激烈な死に方をした「神聖モテモテ王国」は、今となってはドラッグのヤリスギで死んだカリスマロックスターに匹敵する程の伝説的な存在となってしまいましたが、それ以外にも
と、なんかこう明らかに「打ち切り」っぽい終わり方をしたマンガが多かったと思いませんか?(いきなり問いかけ)
サンデーには以前から「ジャンプでよく見られる、あからさまな『打ち切り』は存在しない
」という伝説がありましたが、この伝説もそろそろ終演を迎えつつあるのかな、という気がしますなぁ。
昨年のサンデーは、積極的な新人登用にしろ不人気マンガの積極的な打ち切りにしろ、色々な意味においてこれまでの「伝説」を崩しつつある印象が強かったです。このイメージチェンジを良い方向に持っていけるかどうかが、今年のサンデーの課題となるでしょう。
でも、個人的には今のサンデーは少なくとも昨年の今頃よりは格段に面白くなって来ていると判断していますので、この調子でガンガン攻めていって欲しいです。描いてる作家の方は短期集中連載枠の影響で競争がキツくなって大変っぽそうですけど、まぁそこまで我々読者が心配する義理はないので、とりあえず応援くらいはしておきたい所存。ガンバレ先生方!(←ヒドいファンサイトもあったもんだと自分で思います)
今後このマンガで取り上げられそうな史実上の出来事としては以下の項目が上げられますが、
このうち、おそらく「道三の死」や「信行との対立」については、史実通りの展開を基本的には踏襲するんじゃないかとは思います(信行を信長が本当に殺害するかどうかは大きな見所の一つになりそうだけど)。
ですが、駿河の変態公家大名こと今川義元と本格的に対決する事になる「桶狭間の戦い」がマンガの中で始まる頃には、これまでのストーリー上で仕掛けて来た様々なこのマンガ固有の仕掛けが、一気に顕在化して来るのかも知れません。
何しろ、今川の後ろには例の目からビームを放つ変態・天回が率いる天回宗が存在していますし、今川臣下の姫武将・松下加江や(史実ではこの頃には既に元服している)竹千代こと松平元康も、桶狭間の合戦に今川方として参戦する可能性は十分にあります。
また、天回が桶狭間に出てくるのであれば、その天回の動向を探っているヒカゲ(あとついでにヒナタ)も、この戦いに何らかの形で関与する展開も十分あり得るでしょう。天回とヒカゲが介入してくるのであれば、「『桶狭間の戦い』は史実通りの展開になるのか?」という、このマンガらしいメタな視点からストーリーを楽しめる展開になってくれそうです。
――というか、これだけのネタが揃うんだから、もうノーマルなプレイの桶狭間じゃ済まされない事は確実です。今コレを書いているうちに、なんかもの凄く楽しみになって来ましたよ。ええもうマジでマジで。せめて「桶狭間の戦い」が始まるまではこのマンガがサンデーで連載され続けているよう、みんなで応援しないといけないデスよね!(←ヒドいファンサイトもあったもんだと自分で思います)
あと、史実においては、桶狭間の戦いの後には木下藤吉郎さん(27)とねねさん(14)の結婚イベントも待ちかまえているのですが、史実における秀吉はどーしても女癖が悪い上にロリコン趣味というイメージが付きまとうので、「MISTER ジパング」の日吉までもがそうなってしまうのはちょっと哀しいかな、という気もします。
個人的には、このマンガの日吉(籐吉郎)は、あくまでヒナタを口説こうとして失敗して糸目になって涙を流す、情けない日吉のままであって欲しいのです。歳が自分の半分未満しかないようなロリ少女を侍らせて悦に浸る秀吉なんて、ボクが愛した日吉の成長した姿じゃないやい!(←戦国時代における婚姻の曲解例)
まぁ、籐吉郎に関しても、「彼は本当に我々が知っている秀吉と同一人物なのか」という大きな謎が残っているんですけどね。
「MISTER ジパング」世界の歴史は、これから何処へ行こうとしているのでしょうか?
と、強引にカッコイイこと言いながら終わり。
DaisyChainSaw のシモトハツミさん制作のジパング本。平手政秀が死去した直後(「王の試練」編)を舞台に、信長と日吉との心の関わり合いを描いたコミックが掲載されている。
話の中心は日吉×信長なのだが、信長の吉法師時代の思い出の中に出てくる平手のじいさんがとても格好良く描かれているのが印象的だった。「平手がどれだけ信長の中で大きい存在であったのか」がちゃんと描かれているため、その後の日吉と信長のシーンに説得力が出ていると思う。原作を上手く消化して話を作っているなと思いました。
きんらんどんすの桐川さんと染谷さん制作のジパング本。桐川さん担当のコミック、および染谷さん担当の小説の2部構成になっている。
両氏が共通で取り上げているテーマは、「継ぐのは誰だ」編における日吉の心境の変化の部分だ。染谷さんの小説では日吉が徐々に「殿に対する想い」が固まっていく様子を(加江や五右衛門と絡みながら)描写し、その後に桐川さんのコミックでは日吉が五右衛門にその「殿に仕える心境」を話す、という構成になっている。こういう紙面の作り方は上手いと思う。
あと、最初に載っている吉法師コロ助マンガは妙に笑えます。
少年マンガ・歴史ジャンルを中心に活動している、へなちょこボンバーの松本郁未さん制作の本。信長を中心(というかネタ)にしたギャグが中心。また、作者の方が歴史上のホンモノの方の信長ファンということもあり、フリートークでは史実や歴史小説に関する話題にも触れられているのも興味深いところ。
個人的には、信行×信長マンガの、信行の信長に対する一方的なアレっぷりが面白かったです。やはり彼はそういうキャラと捉えられているのか?
とりあえず、「殿はみんなに愛されている」ってのはよく判りました。
殿は幸せだなぁ(結論)
01/ 1/ 3 (更新情報へ)
高橋留美子先生とあだち充先生がサンデーで連載やってる21世紀へようこそ!(挨拶)
とか、非常に失礼な事を言いながらこんにちは(すみません)。
今更ながら、あけましておめでとうございます。今年もよろしく。
それにしても、高橋留美子とあだち充の両氏は、言うまでもなくサンデーという雑誌を70年代後半から支えてきた巨頭であり、我々は正に「両氏のマンガを読んで育ってきた」と言っても過言ではない訳なのですけど、その両氏が現在でも尚同じ雑誌にマンガを執筆している21世紀がやって来るなんて、20年前には誰が想像し得たでありましょうか。
我々が当時マンガの中で夢見ていた21世紀は、あたかも「現在から飛躍的に進歩した科学が支配する万能世界」であり、「全身タイツのつなぎ服来た人々がボタンを押すだけでビル街に張り巡らされたチューブの中をすっ飛んで目的地に到達できるオートメーション世界」であり、或いは「世紀末に壊滅的な被害を受けて文明が崩壊、明日をも知れぬ毎日を強く逞しく生きていく世界」でした。即ち、20年前における21世紀とは、「現在の常識からは明らかに飛躍した、非日常的な『ここではないどこか』の世界」だった訳なのです。
が、実際にやってきた21世紀は、高橋留美子とあだち充がサンデーで連載をやっており、「こちら葛飾区亀有公演前派出所」がジャンプに載っており、テレビを付ければ「サザエさん」が放送されて呑気にジャンケンやってるという、何というか「これぞ日常!」としか言いようがない光景が繰り広げられている訳です。これらの事実は、21世紀とは「ここではないどこか」な異世界チックなものでも何でもなく、高橋留美子がサンデーで「うる星やつら」の連載を始めた頃の時代の延長線上に位置するに過ぎないという事を、嫌と言うほど我々の前に示しています。
更に恐ろしい(というか、面白みがない)のは、本当に21世紀を迎えてしまった時点で、もはや「ただその瞬間に生きていただけで『楽しい』と思えるような世紀的なイベント」を消費し尽くしてしまったことであります。
1999年には例のノストラダムスの大予言をネタに大いに楽しまさせて頂きましたし、2000年は「新しい千年期(ミレニアム)の始まり」、2001年は「新世紀の始まり」という、ただその瞬間に居合わせているだけで「なんか凄いよね! アタシ、この時代に生まれて来て良かったよ! お兄ちゃん大好き!(←何故?)」と盛り上がれるイベントがあったのですが、しかし時は既に新世紀。そういうタダで楽しめるイベントは、もはやすべて消費し尽くしてしまったと言って過言ではありますまい。
それらを全て消費してしまった我々は、これから何を楽しみに生きていけば良いと言うのでしょうか?
斯様な過酷な現実を前にした我々にできることと言えば、サンデー開けば必ず載っているあだち充先生や高橋留美子先生のマンガ、およびテレビ付ければ必ず映っている「サザエさん」等を含めたこの世のあらゆる事象に対し、常に色々な視点から積極的に面白がる姿勢を身に付けることくらいだと思われます。
当サイトも、とりあえず「椎名高志作品(および、サンデーに載ってるマンガ)を中心に色々と面白がってみる」姿勢で今後もやって行きたい所存ですので、とりあえず今後ともよろしくお願いします。
……いやその、別に私は、あだち充先生や高橋留美子先生のマンガや「サザエさん」がそのままではつまらない、って言ってる訳じゃ決してないですよ? その辺は誤解しないで頂きたいですよ?
イエー! ヒアカムニューセンチュリー!(景気付け)
12月の29〜30日に、有明ビッグサイトで行われた冬コミに行って来ました。
1日目の29日には、「ひよのぶにっき」の染谷さんと桐川さん、そして「DaisyChainSaw」のシモトハツミさんとお喋りする機会に恵まれまして、「MISTER ジパング」から「ラブひな」に至るまでの幅広いジャンル(←本当に話題が広いのか狭いのか判らない例え)についてお話させて頂きました。ホントに楽しかったです。
個人的には、「殿の着ている服は何色なのか」「椎名氏は、服にどんなトーンを使っているのか」等のビジュアル的な着眼点のお話は、これまでそういう視点でマンガ読んでなかったので、とても参考になりました。
でも、やっぱり一番オモロかったのは、芸能系同人ジャンルのアレっぷりとか、やおいカップリングの組み合わせの違いによるファン間のナニとか、サンデー連載マンガのアレがダメだと言い合ったりする、いわゆる黒い話題だったような気がしてなりません。
みんな好きなのな!(オレも大好きです)
なお、当日入手した「MISTERジパング」系の同人誌についての紹介は、後日行う予定です(まだ全部読んでないので)。
すんません。
おまけ:今回の主なコミケ収穫品(美神・ジパング系除く)
文字通り、「サザエさん」の番組の最後に出てくるジャンケンの研究書。初めてサザエさんがジャンケンを行った91年から現在までの完全なジャンケンの記録、およびジャンケンでサザエさんに勝利するためのジャンケンパターン解析が書かれている。
その内容は至ってマジメであり、「バカなことをマジメにやる」その姿勢には大いに好感が持てる。「この世のあらゆる事象を面白がる姿勢」ってのはこういう事だ! と実感。今後も末永く研究を続け、「サザエさん」をより面白くして頂きたいと思いました。
少年マンガのパロディギャグサークルとして有名な「少年チンプ」さんと一緒にやってる「なかだし友の会」の本。今回のテーマは「ラブひな」なのだが、それを無理矢理インド映画ネタや「ハンドメイドメイ」ネタに絡みつける強引さが素晴らしい。これ読んで笑える人なら、ボクとトモダチになれます(笑)。
この冬に買った本の中で一番笑わせてもらったので、お礼の意味で紹介させて頂きました。毎回欠かさず買わせて頂いてます〜(ミーハーモード)。
名前の通りの「ラブひな」18禁エロパロ本。名前はどぎついが、中に載っているコミックはどれも特に奴隷も調教もしておらず、割と普通の内容でした(エロだけど)。
この本をこんなアレでナニなタイトルにしたのは、このサークルの主催者である「マゾっ気がある」と自称する女性の方が、「自分がこうされたい」というマゾ願望をラブひなキャラにさせているイラストの数々の存在があるからに違いない。これは、早い話が「ラブひな」というマンガを媒体にした一種の自己表現であり、「こういうパフォーマンスの方法もあるのか!」とビックリした次第。
こんな表現の仕方をも許容できる場所であるコミケットは凄いなぁ、とつくづく思いました。
現在週刊少年チャンピオンで「ななか6/17」を連載している八神建氏の主催するサークルの本。事前に何も知らずに東館をフラフラしていたら、偶然このサークルを見つけてダッシュで本買いました。嬉しいです〜(ミーハー)。
中身は、作者が昔(ジャンプ時代)の作品の没ネームを元に作った、「ふわふら」の外伝に当たるお話らしい。「ふわふら」はジャンプからコミックスが出ているそうなので、今度探してみようかなぁ(ミーハー)。
夏に買って個人的に大ヒットだった「往復書簡」を作ったゲリスタさんの新作本。今度は、「如何なる理由によってか月が本当に欠け始め、流星が常に地球に向かって降ってくる世界」を舞台に、その流星を撃ち落とすエキスパートを養成する高校(通称レールガン学園)に通う女子高校生を主人公にした、オリジナル創作。
「流星を撃ち落とす専門の学園」という舞台設定の巧みさと高校生キャラのクールかつ可愛らしいライフスタイル、そしてレールガンや流星迎撃機などのメカの格好良さがセンス良く紙面上に構成されており、読んでいるだけで作品世界のイメージが喚起されるのは相変わらず。前の「往復書簡」も良かったけど、これもスゴイと思いました。
オリジナル創作系は、こういったハイセンスなサークルが隠れている「宝の山」なのですけど、時間がないのと人混みがスゴ過ぎて全部見て回れないのが心残りです。今年は創作オンリーの即売会にも行ってみようかとか思ってる次第。
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