What's Old


[ C-WWW 更新状況へ / ホームページへ戻る ]


01/ 4/25  (更新情報へ)

 週刊少年チャンピオン連載「ぷろぶれむちゃいるど」が急遽連載終了!(個人的重大事)

 イエー!(景気付け)
 この前、ここで「タケル道」の連載が終了した時に引き合いに出し、「『エヴァ』のシンジ君みたいな内省的なダメ少年が主人公の時代は終わった! これからは、天然ボケ入った女装変態美少年が大活躍する時代になるに違いない!」と大プッシュしていた(オレだけが)週刊少年チャンピオン連載「ぷろぶれむちゃいるど」ですが、なんか我々読者の与り知らない理由(作者の一身上の都合という説が有力)によって、連載開始からわずか九週間後に終了となってしまいましたよ!

 「ぷろぶれむちゃいるど」の最大の特徴は「如何にもキャラ萌え人気を狙ったような造形のキャラが大活躍」という点なのですが、既に「ななか 6/17」「しゅーまっは」といったキャラ人気先行型の作品が人気を博していた真っ直中の時期に、更にその路線を後押しするこのマンガの連載が始まったことによって、『「ぷろぶれむちゃいるど」=週刊少年チャンピオンが「キャラ萌え」人気を明確に意識し始めた象徴』と捉えていたチャンピオン読者も、決して少なくなかったと思われます。

 そして、この説に追い打ちを掛けるように、チャンピオンの読者投稿コーナーにあのデ・ジ・キャラット」が登場! マニア筋では評価が高いこげどんぼ氏制作のでじこマンガが、あのチャンピオンに毎週掲載されることに! という異常事態に直面した私などは、『嗚呼、硬派で鳴らしたチャンピオンも、ついに「萌え」を「バイオレンス」と並ぶもう一つの柱として据える覚悟を決めたのか! 今を去ること10年前、『サルでも描けるまんが教室』において、『少年チャンピオン=「男気さえあれば死んでも大丈夫! 男は少年誌のキンタマです!」なるポリシーを持った雑誌』とレッテルを貼られて(というか、当時は正にそんな雑誌だったんですが)以来、常にそういうイメージのフィルターを通して語られる十字架を背負ったチャンピオンが、ついに自らの力で男臭い呪縛を解き放つ時が来たのかにょ! 雑誌ってのも、変われば変わるモノですにょ! でじこ恐るべしにょ!』と勝手に興奮していたんですが、ここに来てその萌え路線の柱であったはずの「ぷろぶれむちゃいるど」が終了、更に「少年マンガの良心の体現」とも言うべき正統派ライトSFコメディ『おまかせ! ピース電器店』の連載終了まで重なったことで、チャンピオンを買って読む気力というか、モチベーションが急降下してしまいました。どうしましょう。深沢です(自己紹介)。

 また、この二つのマンガの終了により、「おまかせ! ピース電器店」作者の能田達規氏や、「ぷろぶれむちゃいるど」作者の高柳ヒデツ氏がサンデーに移籍するという(根拠がなさそうな)噂を、掲示板とかで時折見かけます。こういう噂が出てくる原因ってのは、やっぱり曽田正人氏・西条慎二氏の両看板作家が秋田書店から小学館に相次いで移籍したのが、今もチャンピオンファンの間にトラウマとして残っていると観るべきなのでしょうか?

 ――というか、たかが可愛いキャラが主人公なマンガが一つ増えたくらいで「キャラ萌え路線転換へのシグナル」と捉えたり、一つマンガが終わることに「他誌に引き抜かれたのではないか」と勘ぐったりするのは、大した情報や根拠もなしに色々と妄想するのが大好きなマニアの悪い癖なので、そういうモノの考え方をする傾向がある人は気を付けた方が良いと思いました。

 すみません。


 という訳で、話はようやくサンデーの方に移るのです。

 まず、4/18 に「MISTER ジパング」の4巻が発売になりましたが、この巻は

  • 父親を亡くして失意に暮れる信長の前に、「殿に仕える」という意志を胸に死地から生還した日吉が現れ、信長はその日吉の言葉の中に亡き父の意志を見いだす「傷だらけの天使」編
  • 幼少期から信長を慈しみ育てて来た平手政秀との別れをテーマに、信長の『幼少期との決別』を描いた「王の試練」編
  • 第一話では信長や日吉と「偶然出会った」に過ぎなかった道三・帰蝶・十兵衛達が、今や運命的な絆で結ばれた存在であることを改めて示した「正徳寺の会見」三部作

 など、主に信長が「織田家の跡取り」の立場から「織田家当主」へと立場が変わっていく話を軸にして構成されており、この物語が「序盤」と言える段階から移行している印象を受けました。
 実際、この次の巻となるコミックス5巻になると、天回が本格的に「歴史」に介入して来たり、「ホンモノの秀吉」が出てきたりとかなりオリジナル色が強くなって来るので、この4巻は『歴史マンガとしての MISTER ジパング』の方向性にある程度のケリを付ける、「第一部・完」的な意味合いを持っている巻なのかも知れませんね。

 また、私としては、この巻で日吉(藤吉郎)が使い始めた苦無(クナイ)が、「日吉自身の意志の力」の象徴のように使われているのが、やたら格好良いなぁと思いました。特に、「王の試練」編(その5)で信長の抜き身の刀を日吉が苦無で受け止めるシーンは印象的で、そこからは主君たる信長の意向に反してでも自らの意志を貫く、彼の「意志」の強さを感じ取ることができます。
 彼は常日頃から「自分は殿のための道具になる!」と言い続けている程の殿ラヴァーであり、苦無はその「道具としての存在」のメタファーとしての意味合いが強いのですが、しかし苦無=日吉の意志は、時には信長を諫めて彼を正しい道へと向かわせる抑止力にもなるのだ! という意図をこのシーンから読みとることも可能ではないか? とか思いましたよ。

 ――こんな方向に妄想を抱けるなんて、「ほんの些細な描写から、作者ですら意図していないようなまったく新しい意味を見出す」行為を行うのが大好きな、大した情報や根拠もなしに色々と妄想するのが大好きなマニアの本領発揮といったところですね!(自画自賛)


 そしてもう一点、今サンデー連載方面で沸騰している話題として、本作のヒロイン(だった時期もあったヒナタっちに対して、現在ネット上で(女性読者を中心に)かなり厳しい意見が出回っている模様であるという事実は、「無数の読者達による『作品の読まれ方』をリアルタイムで記録・保存し、後世に伝える」役割を持つ当ファンサイトの立場として、ここに書き記しておかなければなりますまい(エラそう)。

 彼女がここまで不人気な理由としては、おそらくは「基本的に日吉と自分のことしか考えない行動しか取らない」「自分の行動が周囲に迷惑を掛けている(特に同じ身体の同居人であるヒカゲに対して)ことを自覚していない」という、早い話があまりの身勝手さ加減に集約されると思われます。サンデー20号における彼女の台詞「ヒヨシが助けに来てくれたの!?」「ピンチになったら(ヒカゲちゃんに)交代するから待ってて!」が、彼女のそんな思考パターンを端的に表現しており、それ故にその点に引っかかりを持つ読者の感情を刺激しているのは間違いないでしょう。
 また、このマンガに登場する他の女性キャラが、ヒカゲにしろ帰蝶にしろ加江にしろ、皆「戦国時代の女の生き方」を体現するために毎日を頑張って生きている一方、我らがヒナタっちはそんな苦労も知らずに彼氏=ヒヨシのことばかり考えている脳天気っぷりが、なんかこう見ていて癪に障るにゃー! って要素も、多分あるんじゃないかと思われます(この辺については、他の男性キャラのように毅然と振る舞えない藤吉郎に対して読者が感じるフラストレーションに通じるものがありそう)。

 ……とは言え、私個人としては、今のヒナタについては「周りに迷惑を掛けている自覚があるのかないのかすら判らないあまりに脳天気な態度は気になるが、でもあの年頃のごく普通の女の子の描き方としては、あれはあれで許せる範囲じゃないんだろうか」程度の感想しか持ち合わせていません。良くもないけど目くじら立てる程悪くもない感じ(無責任)。
 今回のヒナタの行動に見られるように、彼女にとっての「ヒヨシ」の存在は、彼女が自ら能動的に動くための(おそらく唯一の)モチベーションとなっていますが、彼女がそこまでヒヨシを意識する理由としては、まず「彼と最初に出会った時、経緯はどうあれ結果的に彼は自分の命を助ける為に知恵を絞って努力してくれた」という強力な「引き」がありますし、またあのお年頃の女の子だったら、初めて仲良くなった男の子のことを必要以上に意識してしまっても、そんなに不自然ではないと思います(こう考えるのは男のドリーム故かも知れないが)。

 ただ、現在の問題は、そんな二人に「心理的な結びつきを深めて恋人同士になって行く、ラブコメマンガとかによく見られるようなラブにひなる描写」の類がイマイチ欠けているためか、彼女が今回のようにヒカゲに迷惑が掛かる事が必至な行動を起こしてまでもヒヨシに逢いたがったりする行動を、「ああ、でもヒナタのやることだから仕方ないなぁ」と読者に納得して(あるいは諦めて)もらえる説得力に欠けている点にあるんじゃないのか、という感じはします。
 せめて、「GS美神」18巻の横島と小鳩の間で見られたような、「お互いがお互いを必要以上に意識しちゃってンもうドッキドキ!」みたいな少年向けジュヴナイル的にラブでコメった描写が、(蜂須加長屋での一件以外で)どっかでもう一つくらいは欲しいところですね。
 ――というか、そういうシーンの一つでもあれば、後は大した情報や根拠もなしに色々と妄想するのが大好きなマニアであるところの我々が、勝手に脳内で二人の心理描写を補完してンもうバッチオッケー! 後は言えない! 二人は若い! な状態にまで持っていく自信はありますYO! 我々のエロ妄想の底力を甘く見るな!(ダメじゃん)


 あと、今回の京都編のお話の基本ラインは「『未来予知能力者』としてヒカゲを欲しがっている信玄・信長」と、「『自分自身の存在意義を賭け、自力で助けることを決意した恋人』としてヒナタを救出しようとしている籐吉郎」という、目標は一緒なんだけど目的が異なる三者三様の姿を並行して描く点にあると思われるのですが、信玄や信長はともかく、「何故、藤吉郎はそうまでしてまでヒナタを助けるために行動しているのか」という点については、ちょっと疑問が残ります。
 何故なら、彼がこうまでしてまでヒナタを助けようとするモチベーション(の描写)が不足していると考えられるからです。

 ヒナタの場合は、上記のように彼女が日吉(藤吉郎)に対して特別な感情を持っている理由も判るのですが、逆に藤吉郎はヒナタに対してどこまで恋愛感情めいたものを持っているのか、今のところハッキリしていません。基本的に藤吉郎は、女の子のことよりも殿のことばっかり考えていた方が遙かに幸せな生き物として描写されており、そんな彼の考えが結果的に今回の「藤吉郎、信長の元から出奔!」事件の原因となったのですが(サンデー12号参照)、それだからこそ「藤吉郎が、信長の元を離れた後にすぐにヒナタを助けに京都まで行く」という行動を取る理由がちょっと不明確になっているような気がします。

 まぁ、これに関しては、日野秀吉から「ヒカゲが天回に捕らわれている」と聞いたのが今回の行動の動機になっている、という描写はあるのですが、(普通のマンガなら)彼女を救い出す最大のモチベーションとなるはずの「藤吉郎はヒナタを好きなのかどうか」「藤吉郎は、ヒナタが自分のことを好きであるという事を、どこまで自覚しているか」の点の表現が弱いので、私が最初にサンデー13号(藤吉郎が京都に向かう話)を読んだ時は、彼が京都に向かっている理由が正直理解できませんでした。
 やはりこれは、「恋人を窮地から救い出す」というヒロイックな動機ではなく、コミックス3巻掲載の「継ぐのは誰だ」編と同様、「自分が殿の側に居られる為の『資格』を得るため、あえて独力でヒナタを助けようとする」道を選んだ、って要素が大きいと見るべきなのでしょうか?

 ……でも、これだとやはり藤吉郎にとってはあくまで「信長の側にいられること」が最重要で、ヒナタはその目的を達成した時に付いてくるオマケキャラに過ぎないっつうことになってしまってヒナタ的には大ピンチのような気もしますが、まぁでも「このマンガは元々そういうマンガだしなぁ!」と言われてしまうと納得できてしまう辺りが何というか。

 考えてみれば、ヒナタも日吉の為に慣れない予知能力を駆使して命を救ったり、コインを使って防弾チョッキを作ったりと、それなりに彼のために貢献はしているのですが、でもどうやらそれだけでは藤吉郎のハートはゲットできない模様です。
 まぁ、何だかんだあっても最終的には藤吉郎とヒナタはくっつく展開になるんじゃないかとは思うのですが、そこに至るまでには、せめて「小雨の降る中、河原に捨てられていた子猫に傘を差し出してミルクをあげるヒナタを、藤吉郎が偶然目撃!」みたいな、「ああ、ヒナタと藤吉郎がくっついちゃうのも仕方ないなぁ」と読者に納得して(あるいは諦めて)もらえるような強烈なイベントが、あと一つ二つは必要なような気がしますがどうか。

 やはり、このマンガのヒロインはあくまで信長であってヒナタではない、という結論になるのでしょうか。
 「女の出る幕じゃない」とは、正にこの事?(用法間違い)


 

更新情報:

お知らせ

 次回更新は 4/30 前後、その次の更新はゴールデンウィーク明けの 5/13-14 くらいを予定しています。
 仕事の都合で更新作業に費やす時間(と気力)が取れないため、まだしばらく不定期更新状態が続いたり、メールや掲示板等のレスポンスも遅れ気味になってしまうと思いますが、今後ともおつきあいの程をよろしくお願いします。

 ああゲームやり込みてぇ(本音)。


01/ 4/16  (更新情報へ)

 「ラブひな」の載っていないマガジンなんて!(挨拶)

 というか、皆様こんにちは。
 新しい年度がスタートし、毎朝通学客や通勤客でごった返す駅の構内にも、新しい環境に対する夢と希望に溢れた新高校生や新社会人の真新しい制服やスーツの香りがそれとなく広がり、何だかこちらもちょっぴり「あの頃」に戻ったような爽やかな気分になれる春真っ盛りな今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか?

 こちらは、「……でも、5月の連休明けの頃には、あの新入生達の夢や希望は『新しい環境も、所詮はこれまでと同じ日常と大して変わらない閉塞空間の延長線上に位置するに過ぎず、《ここではないどこか》はこの世には存在しない』という現実の前に脆くも壊れ、憂鬱な気分に包まれているはずだ! 今のうちに束の間の夢と希望を謳歌しておくがいいさ!」と影でほくそえむのが趣味の、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。

 すみません(いきなり)。


 そして、そんな邪悪な私でも読むだけでイージー&ハッピーな気分になれるみんな大好き美少女わんさかラブコメディー「ラブひな」が、連載途中での

 など、長期連載マンガにありがちな幾多の苦難を乗り越え、今週発売されたマガジン19号で、ついにハッピーエンドの運びとなりました。
 いや、本当は完結じゃなくてただの休載なんですけど、例によって私の頭の中では今週であのマンガは最終回なのです。というか、むしろもうあのマンガはこれ以上続かなくて良いです(こんなのばっかり)。

 何よりも読んでいてハッピーだったのは、マンガの中で主人公カップルがラブラブチュッチューな関係になるという典型的ハッピーエンドな終わり方をしたことよりも、むしろこのマンガが「連載当初にこちらが期待していた『物語の目的』を達成して終わってくれた」という感覚、言うなれば「長い間このマンガを読んで報われた」という思いを得られたことの方が、読後の充実感に寄恵しているような気がしてなりません。

 なんか、ここ最近の少年誌上においては、志半ばにして打ち切られて倒れてしまった連載マンガとか(サンデーでの例:先日終わってしまった「タケル道」、奇しくもラブひな暫定最終回と同じ日に打ち切られた「ブリット」)、あるいは冒頭で延べたような「長期連載にありがちな幾多の苦難」を乗り越えた結果として話が妙な方向に暴走し始めてしまい、ストーリー展開や物語の方向性よりもむしろ「今週はどんな風に暴走してくれるのかなこのマンガ! なんつうか、これってもうギャグマンガだよ! 楽しみだなぁ!」と間違った読み方をした方が面白くなってしまい、もはや普通に終わることすら夢見れなくなってしまった連載マンガ(サンデーでの例:昔は「デビデビ」、今は主人公が海堂を辞めてから迷走状態になっちゃった感がある「MAJOR」)とかの、ある意味不幸なマンガばっかり読んでいたような気がするので、普通にハッピーエンドで終わった「ラブひな」読んだら妙に気分が落ち着きましたよ。
 なんか、如何にこれまで自分がマンガ読んで荒んでいたのかってのが判ったような気がします(ドクロ)。

 実際、今年に入ってからは、今週の「ラブひな」みたいに途中で打ち切られることなしに読者の期待通りにきっちりとオチをつけて終わることができた(本当は終わってないけど)マンガって、週刊少年マンガ4誌の中ではこれとチャンピオン連載の「BM」(これも正しく言えば終わってないけど)くらいじゃないんでしょうか。

 まぁ、毎週毎週ン百万部単位で大量に刷られ、北海道のコンビニから新宿の路上に至るまで日本国内のあらゆる場所で販売され、あまねく世界の人々に読まれることを存在理由としているメジャー週刊少年誌においては、物語の整合性がどうとか終わり方がどうとかいう面よりは、例えその内容が多少アレナニであろうが「『その作品がその雑誌に掲載され続けている』ということ自体がその雑誌の売りとなる」という存在感を世間にアピールできるまで連載を続けることが可能な作品の永続性の方が圧倒的に重要なのは確かなんですけど、やっぱり長期連載マンガも最後はちゃんと話の辻褄を合わせた上で、ハッピーなオチを付けて終わって頂きたいですね。

 少なくとも、オチの付けようが無くなって「主人公が死んで(読者を)泣かせて終わり」なマンガを読まされるよりは、今回の「ラブひな」程度のイージー&ハッピーな終わり方なマンガを読んだ方が、満足度は全然違うと思いますよ。


 あと終わるマンガつながりの話題なのですが、インターネットの噂によれば、個人的には割とツボにハマって大喜びして読んでいたサンデー超増刊連載の「ナズミ@」が、あと3回で終了してしまう模様です。作者である岸みきお氏のサイトに載っていた情報なので、これは多分間違いないでしょう(そういうのは噂とは言いませんが)。
 超増刊に移行してからの「ナズミ@」は、とりあえずラブコメの基本形態である「主人公とヒロインが一つ屋根の下」状態を形成するために邪魔な存在であった主人公の母親を合法的に排除、更に新キャラのアメリカ生まれの金髪貧乳女子キャラを投入するというテコ入れを行い、さぁこれから! というところだったのですが、ここで終わってしまうのはちょっと残念な気がします。
 「ラブひな」もそうなのですが、この手のマンガは少年向けマンガ雑誌に最低1つは必要な存在である(でも、2つ以上は要りませんが)ので、いつかは再度週刊の方に復帰して欲しかったと思っていただけに残念です。

 更に、「ナズミ@」と同じく週刊から増刊に移行した「大棟梁」も、次回のサンデー増刊(椎名氏の「MISTER ジパング」ミニ外伝が掲載される号)で連載終了だそうです。
 「ナズミ@」「大棟梁」が終わることにより、昨年の秋に行われた週刊サンデーの「短期連載集中掲載」枠で始まったマンガは、「トガリ」を残して全て終了する形となってしまいました。その「トガリ」も、作者の夏目氏のサイトに載っている日記を読む限りではまだ決して安定した人気を確保したとは言えない状況の様であり、やっぱメジャー誌で連載を維持し続けるのは大変なことなのなー、とか思ってしまいます。漫画家って難しい商売なのね(今更)。

 また、同じくインターネットの噂によれば、小学館が発行しているコミックGOTTAが、事情は判りませんが「近々休刊するのではないか」と言われ始めています(主な情報源が2ちゃんねる少年マンガ板なので信憑性は謎)。これに関してはまだコレといった情報ソースがないのであくまで「噂」レベルに過ぎませんが、もし本当ならかなり気になる話ではあります。

 確かに、例の『捨て おけ!』がその筋にタイムリーヒットした「阿弖流為II世」以外はそれほどマンガマニアの間でも掲載マンガが話題にならなかった気がする雑誌ではありましたが、橋口たかし氏の「シザース」や、最近始まったマンガの中では森田崇氏の「Clock Clock 〜時の冒険者〜」(←「第一次大戦後のヨーロッパ+時間SF+オヤジが大活躍」のコンボにグッと来る人ならオススメ)など、個人的に気に入っているマンガもいくつかあったので、本当に終わってしまうとなると大変に残念です。
 せめて、連載作品のコミックスを全部出してから終わって下さい(ヒデエ)。

 以上、胸に抱いた夢や希望がはかなく崩れる季節である春らしく、終わるマンガについての話題を書いてみたのだがどうか。
 すみません(結局)。

 

更新情報:

おまけ:

 泊まり掛けで上京して色々な人と酒飲んで騒いで来た 3/31 〜 4/1 の日記を書きました。
 キーワード:ゲーマーズ、IrGEAR for KEITAI、NKGN(西海岸)、パダヤッパ、shinshoさん迎撃オフ


01/ 4/ 8  (更新情報へ)

 

更新情報:


01/ 4/ 6  (更新情報へ)

 ビバ! フルモンティー!
(今週の「MISTER ジパング」の感想)

 かつて80年代のサンデー誌上でギャグマンガ家として活躍した安永航一郎氏は、ギャグの秘訣について「とりあえず脱ぐ。後はそれから考える」と語っていたものでしたが、何というか全裸の男が並んで突っ立っているだけでここまで面白くなるとは! という感じでした今週のサンデー。

 まぁ、一応ここはどっちかっつったら男の子向けのサイトなので、本来なら威勢良く脱衣して「裸だけど腰にベルトだけ巻いてる」というその筋のマニアなら涙を流して大喜びな格好に変身、「女の裸を見れば男には隙ができる」と言うよりはむしろ「目の前に突然現れた痴女を見てビックリしている」と言った方が心理状態の描写としては的確ではないかと思われる信玄をジワジワといたぶって弄び、更には「GS美神」のパピリオが持っていたような首輪を信玄や信長に装着させて身柄を拘束、連れ帰って天回好みの色男に比叡山奴隷調教しようと企んでいるに違いない、魅惑のサディスト女忍者こと狩野幻夜さん(変態)の尻とか胸ポッチとかに対して大喜びするのが筋であり、更には『「首輪を付けた信長と信玄が全裸で四つん這いの格好にさせられ、鞭を持った幻夜に奴隷調教されちゃう」ようなシチュエーションの同人誌が夏コミに出たらどうしよう! 今や、男が女にいたぶられる系のマンガに男性読者が付いちゃう時代だしなぁ! というか、オレも読むしなぁ! 誰か作らないかなぁ!』と妄想するのが人としての道だとは思うんですけど(思いません)、でもここではあえてマンガサイトの誇りを賭け、今回は信長を始めとした尾張の男達の裸の絵的な魅力についてスポットを浴びせておきたい所存です。

 一応ここもマンガサイトなんだから、たまには絵の方にも言及しないと!(弁護)


 私がマンガ家の絵的な実力(俗に言う画力)を量る時に参考にしている指標がいくつかありまして、その一つが「男の裸がちゃんと描けるか」なのです(ちなみに、他の指標は「東洋人の美女が描けるか」と「えっちな表情が描けるか」。我ながら基準がよく判りませんが)。
 何故「男の裸」が画力の基準なのかと申せば、これは早い話が「男性の裸を立体的に、かつステキに描くのは難しい」と考えているからなのです。

 よくある「マンガの描き方入門」系の本には、男性の身体を描く時の注意点として『男の子は、筋肉のついた身体を直線的な力強いタッチで描くのがポイント!☆彡』とか書かれているのですが、ホントに身体のラインや筋肉をただ単に直線的に描いただけだと、単にメカっぽいボディを持った平面的な機械人間にしか見えないキャラになってしまう危険性があります。かと言って陰影を付けようと身体に筋肉のラインを付け加えても、逆に「のっぺりした身体に線が描かれているだけ」にしか見えず、まったくフォローにならないケースすら見られます。

 女性の身体の場合は、バスト・ウェスト・ヒップというマンガ的に記号化しやすい身体的な特徴があるので、例え多少絵がアレでナニだろうが、出ているところが出ていれば「これはどうやら女性のボディらしい」と読者に認識してもらえることも可能なのですが、男子の身体は女子に比べると斯様なシンボリックな特徴に欠けるので、「これは男性のボディである」と読者に自然に認識させるのは難しいんじゃないか、と思うのです。
 ――即ち、普通の絵画に比べて絵柄を簡略化させた抽象的な表現を行うことを主とするマンガという媒体においては、シンボリックな特徴に欠ける男の裸を描くためには「身体のプロポーション」という最もジェネリックなものに対する観察力と理解力と描写力が要求されるのであります。多分。

 皆様方におかれましても、新人作家が描いたエロマンガとかヘタレっぽい恋愛マンガとかを読んでいて、「いくら何でもこれはヒドイだろう!」と思ってしまうような悩ましいわがままボディ(違う意味で)を持ったキャラが登場するマンガを読んでしまって地獄を味わった経験の一つ二つはお持ちかと思います。
 つまり、「男の体がちゃんと描けるか」は、その作家の画力を図るための目安の一つと言えるのです。

 こんな感じで男性キャラの裸体を日頃から観察している私なのですが(ヤベエ)、今回の信長を始めとした「MISTER ジパング」の男性キャラ陣の体付きを見て感心したのが、ちゃんと一人一人のキャラの筋肉の付き方が微妙に違っている点です。
 信玄殿は今週は入浴中+痴女に教われて大ピンチ中なので全身の体付きまでは確認できないのが残念でしたが、少なくとも信長とその愉快な仲間達はみんな体付きが異なっているのが判ります。

 この中でも信長以上に目立っているのが、やはり権六さんですね。「修羅に生きてきた者の肉体には、その経歴が刻まれているものだ」と申しますが、如何にも「歴戦の勇者」っぽい傷痕があちこちに残っており、凄みを感じさせます。
 この他にも、勝三郎はよく見ると結構撫で肩体型で女装が殿並みに似合いそうな体をしていたり、犬千代も筋肉は付いてるけど案外スレンダーなボディでモテそう(男に)だし、いつも影が薄い万千代は今回も相変わらずちゃんと身体描いてもらえなくて影の薄さを更にアピールしているしと、ちゃんと個々のキャラの特性によって書き分けがなされている辺りに、作者のキャラに対する愛を感じます。いや、感じてください(お願い)。

 「GS美神」の頃は脱ぐ担当は主に女性キャラだったんですけど、流石に掲載誌が少年誌ということもあってか女性の裸を細かいところまで描き込めない(「乳首にトーン貼ってない」とかいうレベル以前に、身体のラインが簡略化されて描かれている場合が多い気がします)制約があってちょっともどかしい思いをしていたこともあったんですが、そういう意味においても今回の信長と愉快な仲間達の裸の描きっぷりは、見ていて爽快でしたね。
 あと、なんか全裸の女性が目の前にいるってのに、男共がみんなソッチじゃなくてよりによって殿(の尻)の方を見つめているカットなんかもあり、なんかこう「殿はみんなに愛されてるなぁ!」とか思わせるに十分であります。

 また、そんなアレな感じの男共を向こうに回しつつも、キッチリとエロい雰囲気を醸し出しながら肢体を晒してくれた新キャラの狩野幻夜さん(でも変態)の脱ぎっぷりも見事であり、「もしかしたら、このマンガって男女問わずキャラがみんな裸の方が面白いんじゃないか」とかいう間違った錯覚まで引き起こしてしまいます。
 つうか、来週はもうキャラが服を着ているシーンが一コマもなくてもいいからこのまま全裸バトルを継続して頂きたい! 伝説の「脱げば脱ぐほど強くなる」裸身活殺拳の使い手もビックリな展開を! 次回は多分日吉がこの全裸バトル会場に乱入してくるんだろうけど、せっかく風呂場に来たんだから貴様も脱げ! とか思った次第です。
 みんなも絶対そう思っているよね! ね!(念押し)


 以上、この前「フカザワさんは、デブ専の世界で言うところのSG(スーパーガッチリ)系な身体してますよね!」と言われた私こと深沢がお送りしました。
 ですので、今年の私の目標はレッツダイエットです。せめて、SG(スーパーガッチリ)系からG(ガッチリ)系までグレードダウンを図りたい。そんな感じ。

 更新が遅れた上に、こんな事ばっかり喜んで書いているサイトで、大変に申し訳ない。


 

更新情報:


お知らせ:

 来週も更新は木曜日〜金曜日辺りになる予定ですが、現在当サイトで「人魔」シリーズを大人気連載中の桜華さんから第5章が届いていますので、それ(および、受け取ったけどまだ紹介していない他の投稿作品)については次の土曜日 (4/ 7) の夜に掲載する予定です。
 お待たせしてしまって申し訳ない>投稿してくださった方

 あと、4/1 にアイベックスさんのお誘いを受け、井汲景太さんと shinsho さんと一緒に、わざわざ江古田まで行って椎名センセのサインが壁に貼ってある餃子屋で餃子を食べるという、なんかちょっとファンサイトのオフ会っぽいイベントやって来ました。スゴ! こんなイベントやったの初めてだYO!(←ファンサイトとしての自覚なし)
 shinsho さんの様々なマンガについて「何が面白いのか」を理論立てて説明する姿に感心したり、Cna-BBS 等での熱心な語り口からは想像できない程の穏やかな好青年だった井汲さんの素顔に萌え萌えになったり(語弊あり)と、短い時間でしたが楽しまさせて頂きましたよ。
 また機会があったら会いましょう〜>ALL


[ C-WWW 更新状況へ / ホームページへ戻る ]


'01
3 | 2 | 1
'00
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1
'99
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2
'98
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 6, 7 | 4, 5 | 2, 3
'97
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 5, 6, 7 | 1, 2, 3, 4
- '96
96/10 - 96/12 | 95/ 9 - 96/ 9

cwww@pos.to