What's Old


02/04/29  (更新情報へ)

恒例企画 バーチャル読者アンケート

(サンデー21/22号より)

今号より連載が始まった椎名高志先生の新連載「一番湯のカナタ」についてお聞きします。

B.「一番湯のカナタ」を読んで、どう思いましたか?

  • とてもおもしろかった
  • まあおもしろかった
  • 普通だった
  • つまらなかった
  • 今後期待できそうだ
  • その他(具体的に) 

C. 「一番湯のカナタ」を読んで気になったことを、次の中から選んでください。

  • カナタが住んでいた星のこと
  • カナタが持っている不思議な能力や科学
  • カナタとリョウが本当に友達になれるか
  • リョウの銭湯が潰れないでうまくいくか
  • リョウの学校生活や友だちのこと
  • リョウがなぜ銭湯を潰したくないのか
  • カナタの姉、ユウリのこと
  • 家来のタコ型星人「じい」のこと
  • カナタが元の星に戻り、王様になれるか
  • 地球上に他にもいる異星人のこと
  • カナタを追ってやってくる異星人のこと
  • その他(具体的に) 

[ 結果を見る ]

カナタ連載開始

 やっとマンガをゆっくり読む暇と精神的余裕ができたよー!ヽ(*´∇`*)ノ
 という訳で、今更ながらですが、ファンサイトらしく「一番湯のカナタ」の感想を少し。

 なお、一応事前に申し上げておきますが、この「一番湯のカナタ」というマンガの第一話は素直に「とてもおもしろい」と思える良いお話でしたし、また「おもしろい」以上のコメントを言う必要もない、純粋にエンターテイメントとして楽しむべきタイプの作品であるとも思うのですが、しかしただ単に「おもしろーい!」と連呼して書くだけだと「単に萌え〜萌え〜と叫ぶだけじゃないコメントが読めるファンサイト」として評価されたこともあった(←過去形?)当サイトのブランドの名折れですので、ここでは頑張って「頭の良い読者が要求している、理屈っぽい読後コメント」をひねり出して行きたい。

 こんなだから理屈をこねくりまわすのが好きなオタクは嫌われるんだよ!(誰ともなしに)


雑感

 とりあえず、色々な意味でとても「手堅い」路線の作品だなー、というのが第一印象でした。勿論良い意味で。
 おそらく、これは世間一般のマンガ読者が想像している「椎名高志の描くマンガ」のイメージにかなり近いスタイルのマンガなんじゃないか? と思います。

 前作の「MISTERジパング」は、少年マンガとしては極めて正しい題材を扱ってはいるものの、逆にこれまでの『椎名高志』という名前が持つブランドイメージとは外れた場所に位置する、おそらく作者にとっても雑誌にとっても大きなチャレンジだった作品でしたが、今度の「カナタ」の場合は、作品の素地となる部分に、「GS美神」以前の時代から作者が積み上げて来た『椎名高志』的な要素をかなり強く感じ取ることができます。
 前作の「ジパング」の第一話は「少年マンガの王道!」と言えるものでしたが、今度の「一番湯のカナタ」の第一話は「椎名高志のマンガの王道!」と表現するのが相応しいでしょう。

 そして、こういうタイプのマンガは、掲載誌である週刊少年サンデーにとっても望まれていたんじゃないかと思われます。
 椎名氏のサイトにあった「プロに徹した」というコメントは、『雑誌にとっても読者にとっても望まれていた形の作品を提供した』、という意味も含まれているのかも知れません。

作品世界

 まず、この作品の世界設定のベースが「懐かしさ」(それも、作者の椎名氏の世代にとってのソレ)にあることが、第一話に明確に提示されています。

 第一話のサブタイトルが「お湯の中からコンニチハ」だったり、宇宙船のデザインが太陽の塔そのまんまだったりする辺りから、既に作者の世代が共通で背負っている「大阪万博」という名の幼少期のトラウマ(間違い)が反映されていますし、物語の中心となる「下町にある銭湯」という存在も、今ではどちらかと言えば懐かしさを持って語られる、失われつつある旧世代を象徴するものであると言えます。
 他にも、カナタのカラータイマー、タコ型宇宙人、壁にスプレーで落書きするヤンキーなど、『判る人には判る』タイプのノスタルジーを想起させるに十分な要素が作品内に散りばめられています。

 その中でも、銭湯を舞台に持ってきたのは、「ノスタルジー」をキーとする作品としては大正解でしょう。
 マンガの舞台としての銭湯には、勿論「男だろうが女だろうがキャラを脱がせ放題」という強烈なアドバンテージを得られる利点がありますが、このマンガの場合は更に「今は失われつつある、古き良き時代への懐かしさ」のシンボルという意味合いを持たせていると思われます。
 というか、そういう効果を持たせなければ、現代劇の中にわざわざクラシカルなスタイルの銭湯を登場させる必然性はあまりないとも言えますが(銭湯をそういう意味で使った最近の作品の代表例が「NieA_7」(のコミック版)。近未来SFの割にはクラシカル感がにじみ出ていてオススメ)。

 第一話で主人公のリョウが「…わかってるよ。ここは絶対に潰さねぇ…ガキの頃、俺はそう誓ったんだ…!」という台詞を喋っていますが、これはそういった時代の流れを認識しつつも、その失われそうな懐かしい場所をこれからも守っていこうとする、彼の意志の現れに他なりません。
 そして、そんな彼の前に、ある意味「彼が守ろうとしている懐かしさ」を具現化したような、あからさまに70年代前半の要素を纏った奇妙な姉弟が登場した――という第一話の展開は、このマンガのテーマを如実に表していると言えましょう。

 また、この手の「ノスタルジー」をキーとする作品に対しては「子供がこんなの読んで面白がれるのか」という批判が必ず出てきますが、とりあえずこのマンガの主要な要素である「銭湯」は何故かどの雑誌でも大抵どっかしらのマンガでネタにされているので、仮に本当の銭湯を見たことがない読者でも、「銭湯はどんな場所か」を理解するのはそれほど難しくないと思われます。
 私も、実はこのマンガに出てくるような「銭湯」には行ったこともなければ観たこともないのですが(地方ではこの手の銭湯はもう失われて久しいです)、でも子供の頃に見たドリフターズの銭湯コントで「銭湯」に対する知識を刷り込まれているので、まったく問題ありません
 つまり、今や銭湯は、少なくとも少年マンガの世界では「カワイイ女の子ばっかりの女子寮」や「目からビームが出る猫耳少女が店員やってるグッズショップ」と同列の、ファンタジーの世界に存在する施設になりつつあるのが現実なのです。少なくともオレにとっては、「マンガの中ではよく出てくるが、現実ではまだ見たことがない」という意味においては、宇宙人とクラシカルな銭湯はほとんど等価値ですよ?(比較するなや)

 実際、「銭湯」+「宇宙人」の組み合わせそのものは、マンガとしてはそれほど目新しいものではなく、既にネット上でも「NieA_7」や「円盤皇女ワるきゅーレ」などとの類似性を指摘する声が散在しています(特に「円盤皇女ワるきゅーレ」は、『銭湯に宇宙人が降ってきて主人公いきなり死亡』のシークエンスまで一緒なので尚更っぽい)。ただ、これらの作品とは「宇宙人の存在が公に知られているかどうか」という前提が大きく異なるので、それらの作品とは今後の物語の展開が大きく異なって行くのは間違いありません。

 とりあえず、テーマからして「昔懐かしい感じ」が売りなマンガらしいので、例によって昔どっかしらで見たことあるようなシチュエーションを今後も意図的にバンバン出してくることは間違いないでしょうが、そういうネタをどうアレンジするのか注目して行きたいところ。「見たことはあるけど、でもどこかなにか違う」方向が狙いでしょうから、その方向に突っ走って欲しいです。作者のセンスの見せ所ですね。
 ……ああ、でも、もし間違って「かわいいけどおかしい(頭が)宇宙人の女の子達が、次から次へと主人公の家に勝手に同居し出して、風呂に入り放題」という、「がぁ〜でぃあんHearts」みたいなダメハーレムマンガになったらどうしよう……(´д`;)

キャラクター

 リョウのダメ親父サイコー!(感想)

 キャラに関しては、斯様なオヤジキャラを生成してくれたことを感謝。番台から女子高生を覗く仕草のあまりのホンモノっぽさを見ただけで、もうこのオヤジに感情移入しまくり決定です。判りやすく言えばオヤジ萌え。オレもああいうオヤジになりてぇ!(ダメ)
 それにしても、斎藤道三や平手政秀といった凛々しいオヤジがわんさか出て来たマンガを描いてからたったの半年で、「仕事中でもワンカップ大関を手放さない酔っぱらいのダメオヤジ」が出てくる日が来るだなんて、予想もしていませんでした。今後も、カナタとは違う意味でのトラブルメーカー+狂言回し役として活躍が期待されます。

 あと、一応男の子向けのサイトを標榜している当サイトとしては、そんなオヤジに毎週騙されて脱がされそうな役回りのユウリ姉さんにも注目です。
 彼女は「世間知らずでおっとりしている」系の、スタンダードではあるけど椎名マンガでは逆に珍しいタイプのキャラと言えますが、正直一話目を読んだだけでは「カナタの姉」という設定がまだそれほど有効に活かされていないと思いました。
 彼女がカナタの姉じゃなくて、カナタに仕えるメイドだったら萌えキャラになったのになァ! とか思った読者も絶対にいるはず!(ダメ)

 椎名マンガにおける「幼い男の子と年長の女性」の組み合わせと言えば、「GS美神」における天龍童子と小竜姫のような主従関係に基づいた関係が多く、普通の姉弟というケースはこれまでなかったような気がしますので、今後「姉弟」という設定をアドバンテージとして活かしたエピソードが作られることを期待しておきます。個人的には「弟をやたら可愛がる姉」はツボなので、ぜひそっちの方向で一つ。
 妹萌えの次は姉萌えが来ると見たね!(←注:リンク先は本作品とは無関係です)

 そしてカナタについては、外見からして「MISTERジパング」の竹千代系統の(やや間違った)雅なお子様っぽさが出ており、非常に判りやすいキャラであると思いました。あと主役格のリョウは、前述したように堅い意志を持つナイスガイなので、キャラ的にはまったく問題なさそうです。
 とりあえず、このマンガが作者の目論見通り(?)に「銭湯が舞台のちょっとエッチなSFコメディ」になるか、それともなし崩し的に「銭湯が舞台の量産型ダメハーレムマンガ」になるかの鍵はこの二人の活躍が読者に受け入れられるかどうかにかかっている、と言っても過言ではありません(多分)。この二人がどう動くのかに注目して行きたいです。

 あと気になっているのが、椎名氏のサイトの速報ページに登場している、黒髪ショートカット女子が何者なのか、ということなのですが。
 とりあえず、IRC の #C-WWW チャンネルの中では「リョウが通っている高校のクラス委員」という設定がオフィシャルとなっており、既に「委員長」というコードネームも与えられているのですが(与えた奴:オレ)、果たして彼女の正体は!
 これで「単なるモブキャラ」だったりしたら泣くぜ!(オレが)


 

更新情報:

  • 煩悩の部屋」の創作文集のページに、SUMMERさんの作品、GS!!極楽浄土大作戦!?の第四話を掲載しました。
    これまではオリジナルに沿ったエピソードが中心でしたが、今回からはオリジナルエピソードに物語が分岐し始めた模様。個人的には、ちょっと意表を突かれました。今後に期待します。
  • 同じく「煩悩の部屋」の創作文集のページに、初投稿となるヒッターさんの作品、HAND RED FUTUREを掲載しました。
    「小説を書いたのはこれが初めて」ということで、正直表現的に稚拙な箇所も結構見られますが、「やりたいこと」がハッキリしている点(および、GS美神読者なら普遍的に理解できるテーマを選んでいる点)を買いました。キャラクターの感情表現に気を配れば、もう少し面白く、かつ読みやすくなると思います。
  • 今まで試験的にこのページの右側に表示していたリンクリスト集ですが、一部のブラウザで表示がおかしくなるという報告を受けた為に撤去し、更に実験的にページ上部に「サイドバー表示」というボタンを作りました。このボタンをクリックすると、リンクリスト集のウィンドウが開きます(要 Java Script)。
    あわてて作ったのでちゃんと動作するかは未確認ですが(笑)、必要な方はご利用下さい。

お知らせ:

 今年の週刊少年マガジンはGWも休みませんが、オレは休みます!(挨拶)

 っつう訳で、最近更新が遅れ気味なこのサイトですが、次週の定期更新は都合によりお休みします。次回は 5/13 頃になる予定です。ご了承を。
 5/1 に発売されるマガジンやサンデー超増刊を読みながら、ゴールデンウィークを楽しくお過ごし下さい。


02/04/22  (更新情報へ)

 この時期に『東京ミュウミュウ』をアニメ化したのは、「学校での奉仕活動促進化」への動きを睨み、子供に環境奉仕の大切さを刷り込んで奉仕作業への抵抗感を払拭させる為なのではないか? と訝しんでいる陰謀論が大好きな皆さん、こんにちはー!
 (誰も存在しない方向に向かって挨拶)


ご奉仕するにゃん

 それはともかく、公立校完全週五日制の実施を狙って創設されたと思われるテレビ東京土曜日朝の2時間半連続アニメ枠の中でも、色々な意味において最も注目を集めているのが、この『東京ミュウミュウ』であることは間違いないところでしょう。

 「ご奉仕するにゃーん!」という珍妙な決め台詞で、俗に「大きなお友達」と揶揄される世の男性少女マンガファンの猛者達をも震撼させた『東京ミュウミュウ』がついにアニメ化される! と最初に聞いた時はどうなることかと思っていたのですが、実際に放送が始まって何話か見てみた限りにおいては、意外にも原作が持つこのマンガ特有の毒々しい雰囲気がかなり薄まっており、何というか「普通につまらない『美少女戦士セーラームーン』のバッタものアニメ」として安心して観られる番組に仕上がっていて安心しました。

 色々な意味でおかしい決め台詞はアニメでも健在ですが、まぁ「ご奉仕するにゃーん!」が出てくるのは基本的に一話に一回だけですし、「セーラームーン」の決め台詞である『月に変わっておしおきよ!』も、当時は相当エキセントリックなものとして話題になっていた事を考えれば、まぁ許容範囲でしょう。
 ただ、原作の方は「ご奉仕するにゃーん!」な台詞に代表される毒々しさというか、ある種のいかがわしさを売りにしている側面も確かにある訳であり、見ていて「普通につまらないアニメ」と感じてしまうのは、そういう要素が薄まってしまっているからなのかも知れませんが。

 でもまぁ、コレは基本的には子供向けなアニメなので、そういう要素を期待する方が間違っている、と言えばそれまでなのですけどね(ドクロ)。

 ただ、そういう要素を求める人なら、むしろ本放送よりはCMを見た方がいいかも。
 CM枠では「東京ミュウミュウソーセージ」とかそういうよくある関連商品の宣伝が流れるのですが、そこでは決め台詞をバンバン連呼する恥ずかしいCMが流れているので要チェック。特に、ソーセージの「あなたのお腹にご奉仕するにゃん!」って売り文句は、このままエロパロ同人誌に使えそうなくらいのナイスフレーズなので、「東京ミュウミュウ」に興味が無くてもそういうのが大好きな人なら一度は絶対見るべきだと思いました。

 爽やかな土曜日の朝8時に、CMで15秒おきに流れる「ご奉仕するにゃん!」ってシャウトを目覚めたばかりの頭で何度も何度も聞いていると、何というかこうエエ感じで幸福感を得られる気がしませんか?(ヤバイ)

 ――と、とても新連載開始間近とは思えない話題を振りまくファンサイトなのですが、例によってサイト運営に割く時間が不足しているので、投稿作品の掲載については今週も延期します。手を付けられるのは、早くて水曜日くらいになりそう。
 申し訳ありませんが、そちらの方はしばらくお待ち下さい。


 

更新情報:


02/04/17  (更新情報へ)

 「一番湯のカナタ」の姉のユウリの「胸のメダルを通じて衛星軌道上にある宇宙船と交信できる」という設定を読んで、「おねがい☆ティーチャー」のみずほ先生を連想した皆さん、こんにちはー!(更に対象を限定した挨拶)

 水曜日発売のサンデーにも「一番湯のカナタ、次回から連載開始!」と大きく載っており、期待感も更に高まる今日この頃ではありますが、しかし今日は比較的どうでもいい話を(いいのか)。


指輪物語

 今更ですが、今話題の映画「ロード・オブ・ザ・リング」を見て来ました。

 私は高校生の頃、学校の図書館に何故か全巻置いてあった「指輪物語」を読んでみようとチャレンジしてみましたが、内容のあまりの(SF好きな高校生にとっては)かったるさに負け、1巻の半分くらいで挫折した経験があります。なので、ストーリーなどの知識に関しては「指輪物語」を題材にしたゲームなどから得られる断片的な二次情報がほとんどです。そういう人間の感想であることをご承知下さい。

 それで一応確認なんですけど、『指輪物語』の主人公パーティーの目的って、「敵の本拠地であるモンドールの都『バラド・ドゥーア』の隣のヘクスにある『滅びの亀裂』に指輪を捨てることである」という解釈でいいんですよね?
 これって、なんか「宇宙戦艦ヤマト」におけるガミラス星とイスカンダル星の位置関係みたいで、もう燃えるしかないって感じですな! 主人公が敵地に乗り込む動機付けを作るのは、冒険モノストーリーの基本ですよね!(←この程度の認識で大変に申し訳ない)


 とりあえず、それくらいしか知識がない私でも、十分に楽しめる映画でした。

 ビジュアル面は評判通りとても美しく、特にエルフの宮殿がある森などは、あまりの素晴らしさに感極まって「この土地をタップすると、緑マナと白マナが一緒に出てくるくらいの能力があってもおかしくないね!」とか思ってしまった程です(←誉めてます)。

 また、物語に登場するエルフやドワーフといったファンタジーな種族も、まるで以前カプコンが発売したD&Dのアクションゲームのキャラそのまんまな格好良さであり、こちらもかなりシビれました。
 個人的には、あのエルフの王子(レゴラス)をプレイヤーキャラとして使いたい所存です。武器が弓なのでリーチが長く連射も可能ですし、いざという時は接近戦もこなせるので使いやすそう(そういう問題か?)。

 ただ、主人公の旅の仲間として登場する2人の人間族の戦士が、どちらも容貌が『黒髪+黒ヒゲ』という、言うなれば格闘ゲームにおける1Pキャラと2Pキャラを「グラフィックはそのままで色だけ変更して区別してみましたー」、みたいな感じでキャラが被り気味なのが気になりました。最初のうちは、どっちがどっちなのか判りにくかったです(ヘボ)。
 とりあえず、1P(アルゴラン)よりも2P(ボロミア)の方がちょっと髪の色が薄いので、それで区別してましたが。

 そして、その中でも個人的に最もビジュアル面でツボにハマったというか、思わず笑いそうになってしまったのが、物語後半に登場するエルフの国の女王様(ガラドリエル)のシーンでした。
 最初にこの女王様が登場した時は、「なんかこの人ハレーションでも起こしてるんじゃないか?」と思えるくらいにまっ白に輝きながら登場し、その高貴っぷりと神々しさっぷりをムリムリとアピールしていたのですが、そんな彼女が主人公のフロドの持つ「一つの指輪」を目の当たりにした途端、

この指輪を手にすれば、アタシも世界の女王になれるのだわ!
 ハハハハハハーッ!

 と、まるで西条真二氏のマンガのキャラみたいに笑いながら(←言い過ぎ)態度を豹変させ、そればかりか神々しいばかりのハレーション効果も消滅し、背中に闇を背負って風を巻き上げながら自らの心に起こった野望の虜になってしまうシーンが、何というかあまりにもビジュアル的なヤリスギ感に溢れており、ウッカリ笑ってしまうところでした。
 いや別にここは本来は笑うシーンじゃないですし、このシーンの本当の意図は「高貴なエルフの女王ですら魅了してしまう、指輪に秘められた邪悪な力の恐ろしさ」を表現することであるのも頭では判っているのですが、でもあまりにも美しい登場シーンとの落差がありすぎたためか、頭と反して身体の方が「笑い」の反応を起こしてしまった模様。
 なので、このシーンはなんか妙に印象に残っています。身体は正直だなァ(間違い)。

 この映画の監督をやっているピーター・ジャクソン氏は、元々は内蔵ドログチョ系やりすぎスプラッタムービーを撮って来た人らしいのですが、このシーンの演出で監督のそういうセンスをちょっとだけ垣間見た気がします。

 そんな感じでとても楽しめた映画でしたが、強いて問題点を上げるとすれば、やっぱり放映時間が長すぎることでしょうか。放映時間が約3時間だなんて、もしこれがインド映画だったら途中で一度5分間の休憩時間が入るくらいの長さですよ?
 それに、どのシーンも気合いが入ったビジュアルイメージの洪水っぷり+ストーリーの濃密っぷりが凄いので気を抜く暇もあまりなく、結構見ていて疲れますしねー。

 もしオレが監督だったら、エルフの国で旅の仲間が揃って、さぁ指輪を捨てる旅に出発だ! ってところで「後半に続く!」ってキャプションをタミル語で入れますよ絶対! っていうか、オレはいったい何時トイレに行ったらいいのかな!(←頻尿)


 

更新情報:

  • 煩悩の部屋」の創作文集のページに、ロックンロールさんの作品、第三章 Into the darkness――そして……闇の中へ――、およびエピローグとあとがきを掲載しました。
     今回で一応 "Into the darkness" 編は終了ですが、強力な引きを残しての幕引きですので、まだまだお話は続く模様。ロックンロールさんも頑張ってますねー。
  • 同じく「煩悩の部屋」の創作文集のページに、SUMMERさんの作品、GS!!極楽浄土大作戦!?の第三話(および、第一話の改訂版)を掲載しました。
     今回は冥子とエミが登場しますが、これも基本的に前回同様オリジナルをほぼ踏襲した内容になっています。ただ個人的には、原作を踏襲するにしても、もっと原作のマンガとは違ったキャラの視点から描写をしてみた方が、より「オリジナルの創作作品」らしくなると思いますがどうか?(例えば、エミの話は、おキヌちゃんの視点から見たら原作とはまったく違った話になるはず)

お願い

 画面右にリンク用バーを設置する形態は、とりあえずゴールデンウィーク過ぎくらいまでは続ける予定ですが(私が便利なので)、現在「リンクリストのレイアウトが崩れる時がある」という報告を受けています。
 他にもそういう現象に遭遇したという方がいらっしゃいましたら、ブラウザの種類やバージョンを添えてメールでお知らせ下さい。


02/04/15  (更新情報へ)

 アニメ版「あずまんが大王」を観た直後、思わず『ちよちゃんの声ってどうよ同盟』バナーの作成に着手しようとした皆さん、こんにちはー!(いきなり対象を限定するような挨拶)


 それはともかくとして、サンデーにも正式に椎名氏次期連載作品「一番湯のカナタ」の予告が掲載され、先生のサイトの方でも完成原稿速報の方で徐々にその内容に関する情報を出し始めてくれるなど、新連載に対する期待感がブリブリ高まりつつある今日この頃ですが、皆様におかれましては如何でしょうか。
 まだ内容に関する詳細な情報は不明なままですが、とりあえず「銭湯やってる家庭に、宇宙からおかしな姉弟が押し掛けて来て居候を始める」という導入で始まる、ある意味において極めて正統派な内容の作品になるのは確かなようです。
 この手のトラブルメーカー居候型(←今適当に名前を付けました)のマンガは、椎名氏は以前に「ポケットナイト」「乱破S.S」といった作品を手掛けた経験がありますが、今回のお話もそういうマンガに類似したノリを期待しても良いのでしょうか。

 「ポケットナイト」「乱破S.S」については、以前「この頃の椎名高志のマンガは、ちょっとこちら側っぽい雰囲気があって好きだったよ〜」みたいな主旨の意見を何度か聞いたことがあるんですけど、「GS美神」「MISTERジパング」で獲得した既存のファンだけではなく、それ以前から読んでるタイプのオールドファンに対する訴求力もある作品になっていたりすると、個人的には嬉しいです。
 いやその、私もその頃の椎名氏のマンガを読んでファンになった、いわゆるオールドタイプだったりしますので。

 ……でもまぁ、本当はそんな10年も昔のマンガのことを懐かしんだり、椎名氏のサイトの原稿速報の中でで例えとして出てきた「『ウメ星デンカ』が銭湯に住みつく話」とのコメントを見て「藤子F萌え〜」とか言い出すようなオールドタイプ(オヤジファンとも言いますが←言い過ぎ)のことよりは、まずは少年誌であるサンデーの本来のターゲット層である10代の少年少女読者のハートをガッチリゲットすることを目標にし、彼らがその作品世界にハマれるような作品造りを目指して頂きたいです。
 「GS美神」が不朽の人気を得られたのは、個々のエピソードがどうとか言う以前に、まずその作品に流れる世界観に理屈抜きでハマれる若い読者を多数獲得できたからである、と思いますし。


 そして、新連載が始まるというからには、仮にも「ファンサイト」を名乗っている当サイトとしては、何らかのアクションを起こさなければなりません。
 前回の「MISTERジパング」の時は、私にも時間的・精神的な余裕があまりなかったこともありましたが、結果的には「GS美神」の頃のような活発な活動を行うことができず、正直ここはファンサイトとしてはあまり機能していなかったのではないか? と反省しきりでしたので、今度の「カナタ」ではもう少しアクティブに活動できないものかなー、と考えています。
 いやでも、時間的・精神的な余裕のなさっぷりに関しては今の方が当時よりも遙かに酷くなっているのは事実なのですが(´д`;)、それでもできる範囲で何かできないものかと思っていたりする今日この頃。

 そういう訳なので、できることからコツコツと! を追求してみた結果、とりあえずバナーを作成してみることにしました(どうして?)。

 「銭湯」「宇宙人」がキーワードということで、ネットで拾った銭湯の写真をベースに、ネットで拾ったSF風フォントで文字を打ってみたがどうか。

 早く椎名先生が「カナタ」版バナーを作ってくれるといいですね……(結論)


 

更新情報:

  • 過去のコンテンツをまとめた「ある日どこかで」というページを新設しました。
    昔懐かしい「椎名作品FAQ」とか「連続突撃フェスティバル」とかへのリンクが張ってあります。オールドタイプな方は昔を懐かしんで下さい(しつこい)。
  • 個人的趣味で作成している逆リンク集の2002年3月版を公開しました。
  • あと、この場で告知しますが、新連載開始に伴い、当サイトで開設している IRC のチャンネル名を「#ジパング」から「#C-WWW」に変更します。主に、連載が変わってチャンネル名を変更する手間を省くのが目的です。
    「IRC って何だかよく判らない」という方は、(ショートカットツアーでも紹介していますが)「IRC普及委員会」というサイトをお奨め致します。

お知らせ

 今週の投稿作品の掲載は、火曜日か水曜日頃になる予定です。
 申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちを。


02/04/08  (更新情報へ)

 ご覧の通り、当ページはニュースサイトとして生まれ変わりました!(ウソ挨拶)

 とか、ホントはエイプリルフールにやるはずだったことを今頃しながらこんにちは。
 こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンサイト C-WWW です。


バーチャルネットアイドル像を考える

 いやその、4月に入ってからというもの、(先週ちょっと愚痴った通り)なんか公私ともにクリフハンガー映画並に毎日がクライマックス! 激走100マイル! オレが切り札! な日々を送るようになってしまい、あまりのピンチの連続に「もしこれが映画だったら、この危機を乗り越えたらヒロインと結ばれるエンディングにならなきゃウソだよね!」と妄想してしまう(でも実際にはオレの一人芝居なので、この映画にヒロインはいません)くらいなので、これまでのように「ある程度まとまった量の文章をここに書き散らかす」という更新スタイルを取るのが難しくなって来ているのは事実なのです。今後のサイトの形態を本気で考えなければならないのはホントです。

 そして、現在はテキスト系よりはニュースサイト系の方がアクセス数を稼げるご時世(読我新聞 4/6)。ですので、このサイトもネットランナー誌3月号の記事「3日で作れる! 超人気サイト――バーチャルネットアイドルで人気者になる」の例にならい、

  • バーチャルネット幽霊 死んでるおキヌちゃん享年15歳
  • バーチャルネット戦国大名 織田信秀享年42歳

 などのラブリーかつデッドリーなバーチャルネットアイドルを擁立し、マンガ系(それも椎名系マンガサイトやサンデー掲載マンガ関連に話題を限定した)ニュースサイトとして新たにサイトのキャラクター性を立て直してみるのも良いのではないか? と思ったりなんかしたんですよ。

 いわゆるネットアイドル系ニュースサイトでは、メインキャラクターの性格付けが人気サイトになるかどうかの決め手となるのは、皆さんもご存じの通りです。
 なので、私も少し考えてみました:

バーチャルネット幽霊 死んでるおキヌちゃん享年15歳

設定案:
 「GS美神・極楽大作戦!!」に出てくる、みんな大好きおキヌちゃんとは全く別経由で生まれた存在。
 彼女は、ネット上に漂う

  「おキヌちゃんは死んでる方が良かった」
  「おキヌちゃんは生き返ってから影が薄くなった」
  「おキヌちゃんは生き返っても横島にマトモに相手にしてもらえなかった」
  「おキヌちゃんは横島と結ばれないと幸せになれないはずなのに」
  「その上、作者にも『病んでるファン』と罵倒された」

 といった、連載が遙か昔に終了してしまったために行き場がなくなってしまったおキヌファンのネガティブな怨念が集まってネット界に自然発生した、電子の妖精ならぬ電子の幽霊である。その為、見てくれは「GS美神」のおキヌちゃんに似ているが、その中身のメンタリティはまったく異なる。同じオバケでも「オバケのQ太郎」と「劇画オバQ」くらいの差がある。

 マンガの中のおキヌちゃんは生への賛歌を高らかに詠いあげて読者の感動を誘ったが、こっちの歪んだおキヌちゃんは「おキヌちゃんは死んでる方が良かった」というファンの病んだ怨念がベースになっているので、逆に全ての生ある者を憎んでいる。

 決め言葉:『でも、生きてて何かいいことありました?
 (↑10年くらい前のアイドル時代の國府田マリ子の声で)

バーチャルネット戦国大名 織田信秀享年42歳

設定案:
 常に病で伏せっており、布団で寝ている。
 基本的には周囲を欺く為の仮病なのだが、時々は本当に病に伏せっており、たまに死にそうになったりする。
 その日のニュースを伝え終わると、「時間切れだ……後は好きにやれ……!」と呟き、「心配いらん……お前なら――」とか格好いいことを言いながら血を吐いて死ぬ。でも次の更新時には生き返っている。
 このオッサンだけだとあまりにアレなので、マスコットキャラとして小さい頃の信長(吉法師)を別途用意する必要あり。

 決め言葉:『すまん……ありゃウソだ……
 (↑ニュースサイトとしてこの台詞はどうなのか)

 というのを考えてはみたのですが、何というか仮にも椎名先生のサイトからリンクしてもらっているファンサイトにあるまじきキャラ設定なのが大問題ですし、特に死んでるおキヌちゃんの方は「おキヌファンを敵に回してはいけない」という当サイトのセキュリティーポリシーにも激しく違反しているので、残念ながらバーチャルネットアイドル化計画は断念せざるを得ませんでした。ご了承下さい。

 ――すみませんすみません(全方位的に)


今週の追悼:リベロ革命

 それはともかく(ごまかす)、先週発売のサンデー18号最大のトピックスとしては、「リベロ革命!!」の連載終了が上げられるでしょう。
 実は、2ちゃんねる等では前々から「なんか、このマンガってコミックスが全13巻で確定らしいぜ? もうすぐ終わるんじゃないか?」という噂が流れてはいたのですが、それが本当になってしまった格好です。

 ストーリー上の展開としては、春の県大会でついに宿敵の藤原学園を下し、さぁ全国大会だ! というところでブッツリと終わってしまった感はありますが、まぁでも(サンデーのサイトで作者の田中モトユキ氏も言ってますが)このマンガが最初に用意していた枠内でできることは既に秋期新人戦までで全て出し切っていると思いますし、仮にこのマンガを今後も続けようとした場合は「全国に存在するライバルチーム」「バレーボール男子日本代表チーム」といった、これまでの枠組みとはまったく異なった設定を大量に用意しなければならないことを考えると、ここでスッパリ終わった方が逆にマンガとしてはまとまりが良かったのかも知れません。
 その決断は尊重したいと思います。

 個人的には、このマンガで最も印象的だったのは、やっぱりコミックス4巻のママさんバレー編での「レシーブでなら、世界のエースのボールも上げてみせるわ!」のシーンですね。あらゆる意味においてこのマンガを象徴している、素晴らしい言葉だと思います。

 「スラムダンク」以後のスポーツマンガには、「努力・友情・勝利」という伝統的なタームが似合うマンガ的な「熱血」さと共に、物語に「リアリティ」と「現代性」を与えることが求められる傾向が強いのですが、この「リベロ革命!!」の場合は、「リベロ」という新しいバレーボールの概念を採用して物語にリアリティと現代性を持たせながらも、「世界のエースのボールも上げてみせる!」の台詞に代表されるバレーボールマンガ特有の「熱さ」をちゃんと表現できていたという点で、両者のバランスが取れたとても優れたスポーツマンガに仕上がっていたと評価しています。

 田中氏の次回作は、どうやら2001年50号に読みきりで掲載された「鳳BOMBER」の続編(か?)になりそうですが、こちらの方は読み切りがかなり熱いマンガであったことからして、「リベロ」以上に燃えるマンガになることを期待したいです。今後の田中モトユキ氏の活躍に期待ですね! どうよ死んでるおキヌちゃん?

 『終わっちゃったマンガは好き。単に続いているマンガよりも綺麗な気がしますよね?

 ……こ、こんなのオレ達が愛したおキヌちゃんじゃねぇよ!(自分で言うなよ)


 

更新情報:

  • 煩悩の部屋」の創作文集のページに、ロックンロールさんの作品、第二章 Into the scarlet――夕暮れに通り過ぎる―― を掲載しました。
     まさか「Gメン '75」の香港編パターンだったとは……(判る人にしか判らない感想)
  • 同じく「煩悩の部屋」の創作文集のページに、今回が当サイトへの初投稿となるSUMMERさんの作品、GS!!極楽浄土大作戦!?を掲載しました。
     作品は二本あり、どちらも簡潔に読みやすくまとめられていますが、どちらも話の内容がほとんどオリジナルと同一というか、物語を横島視点で記述したという手法で描いている為か、ちょっと物足りなさも感じました。個人的には、せっかくの二次創作なのですから、読んでいる途中で「あれ? 何か違うよ?」と思わせてくれるような仕掛けが欲しかったです。
     これからのご活躍に期待します。
  • MISTERジパング総合ページ(仮称)に、更新日記ログを追加しました。
     とりあえず、これで「MISTERジパングに関する、当サイトが独自に作成・編集した各種情報をまとめる」という最低限の目標を、何とか椎名氏の次期新連載が始まる前に達成しました。おめでとう自分。

今後のサンデーの予測

  • 19号(4/10) 5週連続読み切り企画第5弾「しっぽの怪」、「育ってダーリン!」前編
  • 20号(4/17) 「史上最大の弟子」連載開始?、「育ってダーリン!」後編
  • 21/22号(4/24) 椎名高志氏新連載「一番湯のカナタ」連載開始
  • 23号(5/8) 「鳳BOMBER」続編連載開始

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'02
3 | 2 | 1
'01
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1
'00
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1
'99
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2
'98
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 6, 7 | 4, 5 | 2, 3
'97
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 5, 6, 7 | 1, 2, 3, 4
- '96
96/10 - 96/12 | 95/ 9 - 96/ 9

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