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02/03/31  (更新情報へ)

 葵DESTRUCTION!(挨拶)

葵DESTRUCTION

 ムフー!(←藤子不二雄Aキャラ特有の興奮時の鼻息ヴォイス)

 いやその、最近のサンデーは「焼きたて! ジャぱん」の和馬たんや「365歩のユウキ!」のユウキたんなど、控えめに申し上げても大変に可愛らしくてラブリーな男の子が大活躍するマンガが連載されるようになり、思わず眉が下がる思いで毎週毎週カワイイ男の子の活躍を楽しみにしている私がここにいたりするのですが、そんな私でもサンデー17号に掲載された「葵DESTRUCTION!」(作者:井上和郎氏)には、本気で我が目を疑いました。

  • 物語のヒロインは38歳のオヤジ
  • 更に、どう贔屓目に見ても十代前半の少女としか見えない童顔! 中年独特のイヤな香りを発するどころか、少女特有の得も知れないイイ香りを発散!
  • そんな童顔中年が、体操服+スパッツの小学生女子のコスプレで息子を誘惑!
  • 更に、うるうるした瞳と子供っぽい奇行の数々で息子のライバル達も誘惑!
  • 登場人物達は、その童顔ショタっ子が38歳の中年オヤジだということが判っていながら、みんなそのロリショタな魅力にメロメロになって仲良しに!
  • 童顔ロリショタ中年オヤジサイコー

 最終ページの欄外のハシラには「禁断の魅力で道場再建に一歩前進♥」と書かれたアオリ文句があることから、このロリショタ(呼び捨て)が倫理的にかなりどうかしていることは、サンデー編集部も認めていると思われます。そういう意味においては、かなり狙った作品であることは明かです。
 いったい、作者の井上和郎氏には、そして週刊少年サンデーには、今何が起こってしまっているのでしょうか?


 でもまぁ、とりあえずそんなマンガですので、かつて週刊少年チャンピオンに連載されていた女装ショタマンガ「ぷろぶれむちゃいるど」に注目した挙げ句、結果的にこの更新日記ページが女装美少年というアレなキーワードでヒットする原因を作ってしまった私としては、立場上この「葵DESTRUCTION」にも称賛の声を上げなければいけないような気もするのですが、でも今回ばかりは流石の私もギブアップ。正直申し上げて、このマンガのノリに付いていくことが出来ませんでした。
 「ジャぱん」の和馬たんにはグッと来まくっている私ですが、さすがに今回ばかりは! 今回ばかりはNoと言わないとおかしくなりそうです! いやホント申し訳ありません! 生まれてすみません!

 いやその、「ぷろぶれむちゃいるど」の場合は、まだ実質的な主人公の女装ショタ少年が本物の少年だったので、「何であんな身体の線の細そうな子供があんなに強いやねん」という疑問は野暮なモノとして無意識的に意識から除外し、純粋にショタ少年が暴れる様をマンガとして楽しく読むことが可能でした。
 ――が、しかし、こっちの「葵DESTRUCTION!」の場合、読んでいるうちに「本来なら生物学的にもオヤジ臭を漂わせて若者から嫌われていなければいけない38歳の男性が、逆に美少女臭を漂わせて息子をメロメロにするようなロリショタでいいのか?」という、本来なら野暮なモノとして除外しなければならない疑問をどうしても払拭することができず、更に「ショタだけど本当は38歳」であることが判っているにも関わらず萌え萌えになってしまう登場人物達に感情移入することもできず、ただ「このマンガはおかしいよ!(頭が) 絶対おかしいよ!(頭が)」と感じることしかできなかったのです。

 だって38歳と言えば、椎名高志センセとほぼ同世代ですよ?
 もし椎名氏がそんなロリショタだったりしたら、その作品のファンである私たちは、いったいどうしたらいいんですか!(←イヤな例えをするなや)

 基本的に、このマンガはいわゆる「キャラ萌えマンガ」に属するものなので、本当なら、こういうことを考え始めたら負けだ! 負けなのだ! 考えるな! 感じろ! それは月を指さすようなものだ! 指先に囚われるな、さもなくば全体を見失ってしまう! と、『燃えよドラゴン』のように思わなければいけないと判ってはいるのですけどねー。
 いやホント、こういう障害を乗り越えて「ショタ萌え」という名の涅槃の境地にたどり着くことができた、2ちゃんねるの「葵DESTRUCTION」スレッドで大騒ぎできる方々が羨ましいです。
 彼らは、もしかしたら21世紀のキャラ萌え文化をリードすることができるエリートなのかも知れませんよ?(ホントかよ)

 ――とか思いながら、これを書く為に「葵」を何回か読み返したのですが、読んでいくうちにロリショタ親父の萌え萌えな姿がなんかこう脳幹に突き刺さるように刷り込まれていくような、不思議な感覚を憶えるようになりました。これってどういうこと? なんかヤバいですよコレは!
 このままでは、私も21世紀のキャラ萌え文化をリードすることができるエリートの仲間入りを果たせそうです! おめでとうオレ!(錯乱)

 なお、このマンガの作者の井上和郎氏は、「うしおととら」「からくりサーカス」の藤田和日郎先生のチーフアシスタントを勤めた経験を持ち、かつてサンデー超増刊で「HEAT WAVE」というマンガを連載した実績もある実力者です。
 安西・雷句両氏に続く実力派元藤田アシスタントの登場により、また一歩サンデーが「週刊フジタ」に近づいたと言えましょう。

 個人的には、井上和郎氏は既に週刊連載陣に入れるくらいの実力を持っているのではないかとは思いますが、でももしその時に「葵DESTRUCTION」の続きを持ってきたりしたら、その時はサンデーがソッチ方面に本格的なパラダイムシフトを開始したと判断しても良いのかも知れません。
 もしそうなったら、かつて週刊少年チャンピオンが読者コーナーにデジキャラットを招聘し、キャラ萌え+メディアミックスという電撃大王みたいな路線を歩み始めた時を越えるインパクトを、少年漫画界に投げかけるに違いありません。「美少女エッチマンガの究極形態はショタだ」という学説をサンデー自らが証明する日も近いのか?

 嗚呼、ロリショタが行く……


「KATSU!」のカラーページから見えるあだち充の底力

 それはともかく、個人的にサンデー17号で一番驚いたのは、あだち充氏の連載「KATSU!」の巻頭カラーにおいて、ボクシングのグローブを付けた水着姿のヒロインが血まみれでゆっくりと倒れる様を、2ページに渡って描いていたページを見た時でした。

 これは一応「主人公が昼寝で見た悪夢」ということになっていますが、この一連のカットに隠された本当の意味を考えると、これって実はもの凄いエロい絵なのではないのでしょうか。先程の「葵DESTRUCTION!」が持っているエロさはキャラ萌え系の直感的に判る明るく楽しいものですが、「KATSU!」のカラーページのソレには、何というか陰湿で残虐で底暗い、「劣情」としか表現しようがないエロさを想起させるものがあります。
 まぁ、どちらかと言えば、わざわざそういうものを感じてしまう私の方がアレなのかも知れませんけど(´Д`;)、それにしても私はあのカラーページから、あだち充作品が持つ絵の底力を見た気がします。せっかくのカラーページであえてこういうイヤな絵を載せてくる辺りが特に。

 「いつも美空」にしろ「KATSU!」にしろ、ここ最近はそこそこ手堅いけどメガヒットまでには至らない作品を輩出しているためか、「もうあだち充は青年誌に行った方が良いのではないか?」とか揶揄されたりしているところを時々ネットで見かけるようになってしまったあだち氏ですが、しかし「あだち充」といえば80年代の少年誌におけるラブコメブームのムーヴメントを作り出した存在であり、更に "少女" を表現する絵の実力においてもかつては

「『タッチ』の南ちゃんが脱いだ直後のレオタードからは、体温が残ってて温もりを感じるような気がする」

 と評されただけの漫力(まんぢから)を持っている作家である、ということを忘れてはいけません。

 ゆめゆめ侮るな! あだち充の本当の力はあんなもんじゃねぇ!
 ああ、最近の若い奴は、あだち充の本当の恐ろしさってものが判っちゃいねぇぜ!

 と思い知らされた気がする、先週のサンデーでした。
 いやぁ今のサンデーは本当におもしろいなぁーヽ(*´д`*)ノ


 

更新情報:


お知らせ

 C-WWW インフォメーションの「投稿募集」の欄の記述を一部変更しました。当サイトに作品を投稿する場合、必ず一度ここを読んでから、できるだけルールに従って投稿するようにして下さい。
 特に大きな変更は、「創作小説などのテキストを投稿する場合、できるだけ投稿者が事前に HTML 形式で文章をフォーマットしたものを投稿することを推奨する」とした点です。

 一つの投稿作品をサイトに掲載するためには、HTML 形式への変換作業や紹介文の作成などを含めると、約30分〜1時間程度の時間がかかります。特に、テキストファイルや Word 文書形式で送られてくる二次創作小説を HTML に変換する作業が、結構な手間になっています。
 現在私は仕事その他の事情により、帰宅してから寝るまでに2〜3時間くらいしか時間が取れないような生活を強いられていますし(4月からはおそらく更に忙しくなりそう(´д`;))、たまの休日も全ての時間をサイトのメンテナンスに費やせる訳ではない為、こちらとしてはできるだけ「煩悩の部屋」へ作品を掲載するためだけに使う時間を削減したいというのが本音です。

 私自身がそういう状況なので、「煩悩の部屋」の今後の投稿受付については、現在のように「このサイトが投稿を一手に引き受ける」のではなく、「創作意欲のある人が独立したサイトを作り、そこで作品を公開して行くことを支援する」方向に方針転換を図りたいと思っています。
 これについては、いずれもう少しちゃんとした形で今後の方針を示したいと考えています。

 とりあえず、見知らぬ他人に公開する覚悟や配慮がないようなコメントを書いた作品(例:「下手な作品ですみません」「××ファンは読んでも怒らないで下さい」)を送ってきたり、機種依存文字を多用する作品を送ってきたり、突然数メガバイトの大きさの画像ファイルを送って自宅の貧弱な通信環境を更に逼迫させるのはカンベンして下さいネ……。


02/03/25  (更新情報へ)

 「焼きたて!! ジャぱん」と「エイケン」をぶっかけの観点から比較して論じているサイトはこちらです!(挨拶)

 前回前々回とここに書いた「焼きたて!! ジャぱん」についてのコメントが、DAIさん帝国さん(3/18)やロマンス親衛隊さん(3/18) などで紹介されているのを知って嬉しかったりする今日この頃。ありがとうございました。
 また、18日放送の「犬夜叉」枠から放送され始めたサンデーの「ジャぱん」版CMに登場した月乃たんのキャプチャ画像が早速ネットに(勝手に)アップされていたりするなど、やはり「ジャぱん」は萌えに敏感なネット界隈においても注目度は高い様子。この人気はホンモノだ! と断定して間違いないでしょう。

 こうなったら、ウチもいっそのこと橋口たかしファンサイトに変更した方がヒット数を稼げるかもー、とか不謹慎なことを考えてしまったり。今年のエイプリルフールのネタはコレにしようかな!(←多分やりません)

 とりあえず、今日は時間がないので更新報告を:


 

更新情報:


02/03/19  (更新情報へ)

 「極楽に行こうと思ったらあと3万よ」(挨拶)

 という訳で、18日はサンデー掲載マンガのコミック一斉発売日でした。

 相変わらずのノリで順調に巻数を重ねる「勝手に改蔵」15巻や、華々しくコミックデビューを飾った「焼きたて! ジャぱん」1巻といった人気マンガが賑わいを見せる一方で、「トガリ」の最終巻が黄昏色に染められたカバーに包まれて哀しそうに売っていたりするのを見かけると、栄枯盛衰というか諸行無常と言うか、そんなおセンチな感傷に囚われてしまう今日この頃。

 その「トガリ」最終巻の最後には、オマケとして4ページの『トガリ完全版・予告編』が入っていますが、「予告編だけ見ると面白く見える」の法則を差っ引いたとしても、「この続きが読みてぇー!」という気分にさせてくれること請け合いです。
 「未完」を逆にネタにしてセルフパロディっぽいオマケ作品を作ってしまう辺り、作者の夏目氏の転んでもタダでは起きない気概を感じることができて好印象でした。今後の活躍に期待します。「パンダロン南の島へ」も見たいです(←判る人だけ笑)。

 ただ、夏目氏はなんか今本気で無職らしいのが気掛かりですが。
 マンガ家という商売はやっぱり大変だわ。


ジャぱんヽ(*´Д`*)ノ

 そして現在絶好調と前回お伝えした「焼きたて! ジャぱん」ですが、先々週号の相当おかしい内容に引き続き、先週号もそれ以上に面白おかしいものになっていて驚愕。

 「河内を監禁して自分好みの男に調教する」という己の本懐を成し遂げることに成功し、脳内テンションが妙に高まったに違いない月乃たんが、ハードな調教の影響で派手なドツキ漫才ができない河内に変わって、このマンガ特有のオーバーリアクションでワサビ入り食パンのおいしさを全身で表現したり、「涙が出ちゃう! だって女の子ですもの!」と並の精神状態ではとても口にできない台詞を喋ったり、更には卵白を顔面にブッかけられて汁まみれになってみたりと、正直見ている方が恥ずかしくなってくる程の獅子奮迅な大活躍っぷりを披露なされております。さすがお嬢様。

 それにしても、まさか彼女がここまでやってくれる女だったとは、とても予想できませんでした。ちょっと前まで恥ずかしいことを強要されて「なんで私がこんなコト…」とか言いながら頬を赤らめていたキャラだとは、正直とても思えません。
 というか、どう考えてもヤリスギです。

 少年誌で汁まみれなシーンを載せるマンガと言えば、現在のところチャンピオン連載の「エイケン」で決まりなのではありますが(というか、そういう事を平気でできるマンガは「エイケン」だけだったとも言える)、「ジャぱん」までもが今回この手法を使って来たことは注目に値します(やっちまった、という意味において)。
 それに、まだプロの漫画家としては駆け出し程度のキャリアである「エイケン」の松山せいじ氏とは違い、少年向けマンガ家として長いキャリアを積んだ橋口氏が描くと、同じ汁まみれ描写でもそのエロさ加減が段違いなのが実感できます。「エイケン」をJ1リーグの実力と例えるなら、「ジャぱん」はもはやスペインリーグ級の実力!
 さすがは、かつて「超速スピナー」で汗まみれになってブッ倒れてハァハァ言ってる美少女キャラを描き、お年頃に差し掛かった純粋なコロコロコミック読者の少年達を目覚めさせたに違いない(←勝手な憶測)経歴を持つ橋口たかしセンセ! やってくれますNE!

 おそらくサンデー編集部の編集長氏は今頃、「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウみたいなポーズで顔の前で手を組みながら、「これなら、『エイケン』にも十分に対抗できる……!」と呟いてほくそ笑み、サングラスの奥に隠された瞳の中に勝利への確信の光を宿らせているに違いありません。

 また18日発売のコミックス1巻巻末に掲載されているおまけマンガも、読者のそういう方面の期待を裏切らないモノであり、十分笑わせて頂きました。
 個人的に、「ジャぱん」のコミックス1巻が「ARMS」「犬夜叉」「烈火の炎」といったサンデーの売れ筋コミックと比較してどのくらい売れるのか、とても興味があります。ここしばらくのコミックランキングに注目したい所存。


近況:春コミックシティ

 以下は近況になりますが、17日の日曜日に東京有明ビッグサイトで行われた「HARUコミックシティ7」(以下、春シティ)に行って来ました。
 今回の目的の一つは、以前椎名センセのサイトで募集していた「MISTERジパング生原稿プレゼント」において、『いい男がいっぱいで毎回美味しかったです!』という正直かつステキなコメントを寄せて見事に当選を果たした愛鬼みさとさんに、その生原稿を見せてもらうことでした。
 当日は色々とお世話になりました。ありがとうございました〜>愛鬼みさとさん

 プロの漫画家が描いた生原稿を見るのはこれが初めてだったのですが、実際にホンモノを見てみると、やっぱりスゴイですわコレ。
 絵そのものは(当たり前ですが)単行本で見るものとほぼ一緒なのですけど、原画とそこから複製して作られたコミックスとを比較すると、「絵」が持っている情報量そのものが全然違うんだなー、というのを実感しました。

 コミックスを読んでいる時はほとんど気にしていない背景カットの一つ一つに対する描き込みの細かさ、『動き』を表現する線の付け方の工夫、印刷された時のことを考えたと思しき影の濃淡の付け方、「ベタ」の描かれ方、単にはみ出た線を修正する以外にも様々な効果を生み出すことが可能なホワイト(修正液)の使い方の数々、印刷には出てこない淡い青鉛筆で書かれた細かい作画指定の痕跡など、「これがプロの漫画家の仕事の成果物なのか!」と感嘆することしきり。
 「マンガ」をまったく描いたことがない私でも感じるものがありましたけど、実際にマンガ家を目指している人がプロの生原稿を見たら、そりゃもうかなりの刺激になるのだろうなー、と思ったりしました。

 現代社会は、生原稿や原画と言えばすぐに「ヤフオクで転売」という言葉が連想されてしまう程に世知辛かったりするのですが、何というかこういう貴重なもの価値は「転売した時の価格」のような即物的な次元のもので計るようなものではなく、むしろ信仰の対象となる聖遺物のように形而上学的に計るべきものではないか? とか思いましたよ(大げさ)。
 少なくとも、レアリティや金銭的な価値以外の部分に特別な価値を見いだせる人でないと、この手のマンガ原画の価値は判らないのかも知れません。

生原稿一行知識(いきなり):
 椎名氏が使用している原稿用紙の右下には、月姫フォントで「椎名高志」と印刷されている

 そして春シティですが、ビッグサイト東館を全部使用する、全参加サークル数が一万を超えるという大きなイベントにも関わらずカタログを事前販売していない(=サークルチェックができない)こと、およびコミケと机の並べ方が微妙に違って土地勘が働かなかったのが災いしてか、「どこで何をやっているのか」という基本的なサークルロケーションの把握すら満足にできず、あまりスペースを回ることができなかったのが残念(私が会場に行った時間が遅かったのもあるけど)。

 基本的に春シティは女性向け同人サークルの為のイベントの様で、置いてある同人誌のジャンルも少年マンガ(より具体的には少年ジャンプ)系のものが多かったような気がします。サンデー系では、やはり「犬夜叉」と「コナン」が多かったような。
 あと、「ジャぱん」の突発コピー本(専門用語)を見付けることができたのが、個人的には嬉しかったですね。夏のコミケに「ジャぱん」がクるのは間違いない! との思いを更に強くしました。

 椎名高志作品関係では、「MISTER ジパング」本を出しているサークルが今だ健在であった点、および「GS美神」本の新刊を作っているサークルがあった点を確認できたのが収穫でした。
 そこでは「きんらんどんす」(既に休止)の桐川ゆうやさんと久しぶりにお会いできましたが、そこでも以前の夏コミの時と同様「すみません、その本は男性の方にはちょっと…」と言われてしまい、「今度生まれ変わったらゼッタイ同人少女に!」との思いを更に強くしたり(するな)。

 また、当日は、「『GS美神 極楽大作戦!!』研究・応援・補完サイト」と銘を変えた「紙の砦!」主催のアイベックスさんともお会いしました。半分以上はバカ話しかしていなかったような気もしますが(笑)、氏に喜んでもらえたようで何よりであります。
 どうやらアイベックスさんは、前々から暖めていた「この一冊で『極楽』の魅力の全てが判る!」を目標にした同人誌・『極楽大作戦!! 大全』の企画を実行に移す模様であり、それについての興味深い話をいくつか聞くことができました。夏のコミケでスペースが取れたら、色々とやらかす予定みたいです。非常に興味深い試みであると思うので、今後に期待したいですね。

 でもまぁ、まずは夏コミに当選してサークルスペースを確保しないと、何も始まらないのですが(ドクロ)。
 いつも思いますが、同人誌作ってる皆さんはホント大変だと思います。


 

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02/03/12  (更新情報へ)

今週の発見:
 tanomi.com に投稿された、(有)椎名百貨店4巻発売への嘆願

 もはや、ある意味「このマンガの続きが読みたい!」掲示板と化しているような気もする、tanomi.com(たのみこむ)のマンガ企画コーナーで見つけました。この提案をした方はエラいです。いやもう、まったくコメントの通り。

 このサイトの掲示板でも「椎名百貨店4巻はいつ発売されるのですか?」という質問はもはやFAQと化していますが(答:「わかりません」)、読者に余計な心配をさせないためにも、さっさと椎名百貨店4巻(あるいは別ブランドの短編集)を今後出す気があるのかどうか出版社はハッキリして頂きたい! と思いました。
 オレ達の世代は、かつて安永航一郎氏の「陸軍中野予備校」6巻がいつまで待ってもなかなか出なかった時の焦燥感を、今も忘れちゃいないんだぜ!(←古い)

 また、tanomi.com に寄せられているサンデー系コミックのネタでは、ながいけん氏の作品の復刻や、夏目義徳氏の「トガリ」の連載復活を望む要望に注目です。どちらもコアなファンが多いだけに、その要望も切実。
 いつか願いが叶うといいですね…(晴れ渡る空を見ながら)


ジャぱんヽ(*´д`*)ノ

(以下は昨日の続きです)
 そして、せっかく椎名先生がサンデーに戻って来るので、久しぶりにサンデーに掲載されているマンガの話も少し。

 いきなりですが、今サンデーでもっとも作品的に勢いがあるマンガと言えば、橋口たかし氏の新連載「焼きたて!! ジャぱん」で決まりでしょう。

 短期連載の時は月乃たんの指舐めカットで、正式連載開始後は主人公の和馬君のとても男の子とは思えない可愛らしさ、および「バカ」が着く程の天然っぷりで、ンもう男性女性双方の読者のハートをガッチリ鷲掴みすることに成功(掴まれ方は性別によって若干異なりますが)。かつ、マンガとしても「何だかこの人達、どっか何かがおかしいですよ?」と突っ込みたくなる衝動を抑えきれないような、とてもパン屋さんが舞台のマンガとは思えない変なキャラ達が次々と登場し、話の内容はともかくとして勢いで読ませてしまうだけのパワーを持ち合わせています。

 この「何だか知らんが、とにかく良し!」なノリに溢れたマンガは、とかく「可もなく不可もない、優等生的なマンガが多い」といつまで経っても揶揄され続けるサンデーに最も必要とされていたものに違いありません。「ジャぱん」と同時期に始まった「365歩のユウキ!」や「旋風の橘」も良くも悪くもかなり破天荒なマンガですが、その中でも「ジャぱん」は純粋な面白さの面で飛び抜けている印象を受けます。
 実際、人気の方もかなり上々のようで、サンデーの掲載位置でも常にセンターカラー前の好位置をキープ(=サンデー読者の間では、編集部がこの作品を強力にプッシュしているサインと受け取られています)、また3/18 のコミックス発売に合わせてサンデーCM劇場にもアニメで登場するなど、登場10週にして早くも破竹の快進撃を続けています。
 「焼きたて!! ジャぱん」が今年のサンデーを代表するマンガの一つとなるのは、もはや確実でしょう。

 橋口たかし氏と言えば、これまで「実力はありながらも知名度的には今ひとつメジャーになれない作家」というイメージがどっかしらにあったのですが(個人的には)、「ジャぱん」の大成功で一躍メジャーの仲間入りを果たしたと言っても良いのではないのでしょうか。
 サンデー超増刊やコロコロコミックで連載をやっていた頃からのベテラン橋口ファンの方は、これでついに

 「お前なんか、『ジャぱん』で橋口センセを知ったにわかファンじゃないか!
  オレは、『ウィンドミル』や『超速スピナー』の頃から橋口センセのファンをやってるんだぜ!

 と、ド素人に自分のファン歴を自慢するイヤなマンガマニアに昇格できる資格を得たことになりますね!
 おめでとうございます!(←嫌がらせか)


 で、個人的に「やっぱこのマンガはスゲエ」とつくづく思ったのは、先週のサンデー14号掲載の話です。

 この回の内容は、簡単に言えば:

 主人公の和馬の実力を目の当たりにし、パン職人として自らの実力不足で悩んでいる河内に対して、「(パン職人最大の武器である)『太陽の手』を入手する方法を知っている」と月乃が曰くありげに彼を誘惑、彼をプールに連れ出して競泳用パンツ1枚といういやーんな格好を強要し、文句を言う彼を「ごちゃごちゃうるさいですわ」とニッコリ笑ってプールに突き落として遠泳させてヘトヘトにし、疲れ切ってズブ濡れの格好のまま倒れて息を荒げてハァハァ言ってる河内を上から見下ろし、満足げに微笑む

 ――という、月乃たんの暗黒面の魅力が最大限に引き出されたエピソードでした。

 元々、このマンガの人気が激しく高まった背景には、短期連載時の第4話で主人公の和馬の才能に気が付いた月乃が、彼と握手した指を舐めながら意味ありげに微笑むシーンがあったからである――というのは以前ここでも書きましたが、しかしそれ以降の月乃の作品内の扱いは「主人公の天然な行動に振り回される、おとぼけお嬢様」の枠に収まってしまっており、彼女のキャラ特性が活かされているとは言えませんでした(まぁ、それでも十分に面白かったのですが)。

 しかし、今回のエピソードにより、改めて彼女の魅力は「裏で何を企んでいるか判らない、陰謀を胸に秘めたオーナーの孫娘」という設定こそにあることが、改めて証明されました。何より、作者がそういう設定を活かした話をここで意図的に持ってきてくれたことが嬉しいです。
 マンガの方でも、彼女は今後しばらく河内を監禁して自分好みの男にジックリ調教する方向に話が進むようなので(´Д`;)、まだまだ彼女の暗黒面を垣間見るチャンスはありそうです。いじめっ娘萌え属性がある私としても、月乃の大暴れを期待したい所存です。

 一方、そんな彼女に監禁調教されそうな運命を背負った可哀想な河内君の方ですが、こちらもこれまでの「主人公の天然っぷりな行動にツッコミを入れるが最後にはギャフンと言わせられる、主人公のヘタレライバルキャラ」という枠を越える可能性が出てきたことで、俄然面白みが増してきたと言えます。

 特に個人的に興味深いのが、いわゆる女性向け同人趣味の読者(=やおい女子)の反応として、「これまで河内はヘタレ攻め(専門用語)だと思っていたが、月乃お嬢様に攻められる姿も様になっていたのではないか」という声が(2ちゃんねるで)出ていた点です。河内君が裸でハァハァしていたのはわずか3ページに過ぎませんが、このわずか3ページの中に、読者の頭の中で「攻め→受け」へのパラダイムシフトが発生する程の過大な情報が存在していたのです。
 実際、サンデー14号では、ズブ濡れの格好のまま倒れて息を荒げてハァハァ言ってる河内の姿が必要以上にエロく描写されており、このシーンを見た読者の頭の中で何らかのフラグが立っちゃっても仕方ないよね! と思ってしまう程です。

 そして、そんなみじめで哀れな河内を誇らしげに上から眺める、月乃たんの表情がまた! モウ! モウ!(鼻息)
 これで「感じるな」と言われても困りますよ先生! もうオレ達は何も知らない無垢な少年少女じゃないんだぜ!

 っていうか、コレって今風に言うところの「キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!!」って奴?
 みんなもキタよね?(何かが)

 結論:夏コミの「焼きたて!! ジャぱん」の同人誌が今から楽しみです


 

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02/03/11  (更新情報へ)

 ヽ(*´д`*)ノ (←現在の心境であり挨拶)

椎名高志先生のサンデーでの新連載が正式決定ヽ(*´д`*)ノ

 という訳で、当サイト的には「「ラブひな」の赤松健先生、ついに婚約を正式発表!!」の話題よりも全然重要度が高い、「椎名高志新連載正式決定」の一報がついに届きましたよ!(比較するなや)

 新連載については前から一応告知されてはいましたが、今回のこの発表により、(おそらく)4月から椎名氏の新作が週刊少年サンデーに掲載されることが正式に決定したことになります。
 とりあえず、既に超増刊から週刊へ4月にリニューアル移転することが告知されている「史上最強の弟子」(松江名俊氏)がサンデーで始まる時期に合わせて連載が始まるのではないか? と予想しています。「史上最強の弟子」が 4/17 発売号から開始らしいので(一週前かも?)、椎名氏の新連載はその次の週の 4/24 発売号辺りに掲載される可能性が高いのではないかと。いや、私が勝手にそう思っているだけですが。

 まぁ、今のところはそれ以上の情報はありませんので、こちらとしては更に具体的な情報(絵とか内容とか)が出てくるであろう4月になるまでは断片的な情報から内容を適当に妄想してハァハァするしかないのが、何かおあずけを食らった犬みたいで心境的には逆に辛いのですが、でも椎名氏のサイトにある「編集長は自分の雑誌に掲載する作品としてものすごく喜んでくれた」「いろんな意味でプロに徹したいい仕事してると思います」とのコメントは、そんな犬のような我々により大きな期待感を持たせてくれるに十分なものでしょう。4月を楽しみに待ちたいと思います(ハァハァしながら)。

 なお、当サイトの綿密なリサーチによれば「椎名ファンの男性、特に『GS美神』の初期の頃からのコアなファンは、とりあえず人間以外の女性キャラが出て来れば大喜びする」という傾向があることが判明していますが、「いろんな意味でプロに徹した」と思しき今度の作品は、そういう方面も期待して良いのかな!
 っていうか、ホントみんなそういうのが好きなのな!(責任転嫁)

 あと、上記の近況報告ページに名前が出てくる田中保左奈(椎名先生の元アシスタントで現在サンデー超増刊で『プレイヤー』を連載中。ヒロインは眼鏡っ娘について検索してみたら、自主制作アニメーションの世界では超有名な「彼女と彼女の猫」「ほしのこえ」を制作している新海 誠氏のサイトが一番最初に出てきてビックリ。
 どうやら、田中氏と新海氏は、CGアニメーション作家で田中氏のアシスタントも勤める辻恭平氏経由で繋がっているみたいです。

 「彼女と彼女の猫」は、一度プレビュー版を見ただけで「これツボ過ぎ! スゲエ!」と思い、その後に完全版が入ったCDを発売していると知って即購入してしまったくらい大好きな作品であり、「ほしのこえ」もいずれ購入しようと思っているくらい私好みな作品なのですけど、そんなアニメの作者と間接的に繋がりがある方が椎名氏のアシスタントだったというのも、なんか不思議な気がします。この世界の意外なリンクの形を見付けたというか何というか。
 こういうのも縁(えにし)と言うのでしょうか。


赤松先生おめでとうヽ(*´д`*)ノ

 そして、せっかくツカミで使ったのでフォローしておきますが、赤松健先生ご婚約の件については、何度も赤松氏の作品を日記ネタとして使わせて頂いたサイト管理者の立場として、また「ラブひな」の一ファンの立場として、素直におめでとうございますと申し上げたい気分であります。
 いやホント、この話を最初に聞いた時は、まるで知り合いのオタク友達がようやく結婚した時みたいな、とっても優しい気分になれましたよ!(余計なお世話)

 そんなこんなで「ラブひな」の商業的な大成功、婚約、そして新連載への期待感も上昇中と、まさに人生の勝利者への道を現在進行形で邁進している赤松氏ですが、しかし彼の人気を底辺で支えているのは、気まぐれな若いマンガファンであるということを忘れてはなりません。
 このマンガファンという人種は、万が一新連載が前作に比べて少しでもつまらないものになったら、途端に「結婚してから彼の作品はつまらなくなった」とかヒドイことを平気で言い出しかねませんので(椎名ファンのみんなも胸に手を当てて考えてみよう)、ゆめゆめ侮ることなくファンの期待を裏切らないように創作活動に邁進して頂きたいと思いました。


 

更新情報:


お知らせ

 今週は、お久しぶりの桜華さんからも「人魔」シリーズの新作の投稿があったのですが、ちょっと時間が無くて編集作業を行うことができませんでした。
 週内にもう一度更新作業を行う予定ですので、そのままでしばらくお待ち下さい。


02/03/05  (更新情報へ)

 最優先事項よ!井上喜久子の声で挨拶)

近況:おねがいティーチャー

 今更ですが、前々からの懸案事項であった年上のお姉さん萌え系お色気アニメ「おねがい☆ティーチャー」を(真っ昼間から酒を飲みながら)友人宅で見てきました。

 思えば、去年の冬コミで初めて販促ムービーを見た時、私はこの作品に対して

 『発病すると本人の時間そのものが止まってしまう「停滞」という名のSFチックな奇病を煩う主人公のメガネ少年が、同じくSFチックな不思議な力を持った、頼りになるけどちょっとドジなお姉さんと出会うことによって、「停滞」によって失われていた時間を取り戻して人間的に成長して行くきっかけを掴む

 といった感じの、SFギミック要素が入ったボーイズミーツガール型ラブコメディを連想していたのですが、しかし第8話まで見た感想ではむしろ

 『気分がになると「停滞」という名の引きこもり現象を起こしてしまう困った病気を煩った主人公のメガネ少年が、ひょんなことからナイスバディだけど天然ボケかつポッキー中毒という相当おかしな(頭が)お姉さんと一つ屋根の下で同居することになる、うれしはずかし新婚ラブコメディ

 とでも表現した方が正しいんじゃないかと思うようなお話でした。

 個人的にちょっと期待していたSF色は残念ながらかなり薄く、ヒロインである井上喜久子ヴォイスのお姉さんの設定を「万能宇宙船を音声で操る宇宙人」ではなく「魔法の国からやって来た魔法使い」に差し替えてもあまり問題ないのではないか、と思われる程です。
 正直、彼女が宇宙人であることのメリットは、例え彼女がちょっとエッチなSFチックな格好をしていても、歳の割に不相応な童顔巨乳体型をしていても、いきなり高校一年生の男子と結婚するという法律に触れるヤバいことになっても、「まぁ、だってあの人は宇宙人だから仕方ないよ」というステキな言い訳ができるくらいじゃないのでしょうか?(←余計な詮索)

 また、この物語には、ヒロイン以外にも主人公の同級生女子とかヒロインの妹とか母とかといった女性キャラが登場しますが、ここ最近の美少女わんさかコメディー路線アニメの例に漏れず、この「おねがいティーチャー」においても本来なら「歳よりも幼く見えてカワイイ」くらいしか取り柄がないはずの主人公のメガネ少年が、あっちこっちの女子から無条件にモテまくります。心が和みますね(握った拳を小刻みに震わせながら)。

 ――とは言うものの、物語そのものは案外と真っ当な青春ロマンスもの路線を踏襲しているっぽいですし、特にこの作品の本来の狙いであるところの「年頃の男の子なら誰でも持っている、年上の女性に対する淡い想いと憧れ」はちゃんと描けていると思われるので、とりあえず観ていてストレスなく普通に楽しめるタイプのアニメじゃないかなぁ、とは思いました。

 また、売りの一つである(らしい)エロ要素の描写も、『ラブひな』に出てくるパンチラのような記号的な意味が強いものだけではなく、強いて椎名作品に例えるならば『GS美神・極楽大作戦!!』18巻の小鳩のエピソードのように「もしかしたら今夜はこの女性と初めてヤレるのかも?」と甘い期待をしてしまうような、何というか本能的にズシンと来る系統の描写に力を入れているのが好感持てます。物語のテーマも、最終的にはそこ(というかエロ)に繋がっているみたいですしね。
 なので、そういう純故に不純な気持ちというか、ピュアだった頃のときめきを今も思い出せるような人なら、割と素直に楽しめるのではないのでしょうか。

 でも、私らなんぞはもういい加減イイ歳になってしまっているので、「おねがいティーチャー」を見ていても

 「『最優先事項よ!』って連発するのは、そう命令しないと機械が仕事してくれないからに違いないよね……」とか、
 「初々しいなぁ……初な若者同士の恋愛はホントに微笑ましいよ……」とか、
 「こんなタイミングで優しく女を抱きしめるだなんて、オレには絶対できない……」とか、
 「俺たちの前には、みずほ先生は絶対現れないんだよな……」とか、
 「どうしてオレはギャルアニメの登場人物じゃないのかな……」とか、

 そういう人生の敗北者のようなダメ感想しか出て来なくて鬱になって停滞してしまいましたが。
 「おねティ」のようなステキアニメですら素直に楽しめない大人になってしまってごめんなさい先生。


子供とメディアリテラシーを考える(考えるだけ)

 というか、ここは本来椎名高志ファンサイトのはずなので、たまにはソレっぽいことを少し。

 ここしばらくは椎名先生のサイトが更新されていないため、そろそろ情報に飢えている方もいるのではないかと思いますが、たまにサンデーGX編集日記の編集長氏のコメントに椎名氏の名前が出て来る時がありますので、時々はGXの方をチェックしてみてもいいかも知れません。
 最近では、3/1 の日記に登場しています。

 で、GX編集日記の中では、個人的には 2/14 の「椎名氏から旧『猿の惑星』のLDボックスを譲ってもらい、小学校4年生の息子に全部見せた。息子も気に入っている」(要約)という辺りが興味深いというか、素直に羨ましいです。小学4年生なのに(小4だから、かも知れないけど)そんなドラマを平気で見ているのも凄いですし、何より今時「猿の惑星」を全部見られる環境にいるというだけで相当恵まれていると思います。すげー。

 私が小学生の頃は、映画を見る機会にはほとんど恵まれませんでしたし(「ドラえもん」劇場第二作の「のび太の宇宙開拓史」を親にせがんで見せてもらったくらい?)、TVの方でも記憶に強く残っているのは(「ドラえもん」などのメジャーな作品を除けば)学校から帰ってTVを点けると必ず放送していた再放送の「トムとジェリー」、および何故かヘビーローテーションで絶賛再放送されていた「水戸黄門」や「銭形平次」だったりします(よりによって)。
 旧「猿の惑星」に至っては、映画版とTVドラマ版と「猿の軍団」の記憶がゴッチャになっていて相当混乱している感じ。やっぱ、改めてちゃんと観ないとダメですかねー。

 この年になってつくづく思いますけど、映画に限らず、子供の頃に見た映像やマンガといった娯楽作品は、その子が大人になっても必ず記憶のどこかに残り、そしてそれはその子の人生を豊かにしてくれるための大切な糧となります。そういう意味において、「子供が観たいというものは積極的に観せるようにしています」というGX編集長氏の教育方針はとても正しいと思います。
 かの宮崎駿監督は、かつて「日本の子は感受性が一番のびやかな時にテレビを見てしまう。それがだめ。映画も年1本が理想」という主旨の発言したことがあったそうなのですが(朝日新聞の記事らしい)、もしその「年に一度しか見ない映画」が仮に『千年の恋 ひかる源氏物語』や『北京原人』といった大変に辛い(色々な意味で)作品だったりしたら、子供の教育に取り返しがつかない悪影響を与えかねません。
 そこまで行かなくても、たまに見た映画がヘンなものだったばかりにその子が映画に対して失望して映画を観なくなってしまったり、逆にキワモノ映画ばかりを観るおかしな映画マニアになってしまったりしたら、やっぱりそれはその子にとっても映画業界にとっても不幸なのではないのでしょうか。

 何というか、名作を「名作」と判断できるだけのリテラシーを身に付けるためには、沢山の作品を見て「何を名作と判断するか」というその人なりの鑑定眼というものを養う必要がありますし、またそういうものを身に付ける為には、やはり子供の頃から様々なメディアに触れておくのが一番てっとり早いのではないかと、私なんかは思うのであります。
 「映画は年に一回だけ」という言葉は、自分にとって為になる映画を自分で選択できる大人だからこそ言えるものであり、触れられるメディアそのものを親や金銭的問題などの様々な理由によって制限されてしまう子供には当てはまらないものなのではないか? と思いますがどうか。
 まぁ、宮崎監督が言いたいのは多分「メディアに依存している社会そのものが良くない」ということだと思うので、こういう形で引用するのは本来の意味から外れているのでよくないとは思うのですが。

 というか、どうしてオレはギャルアニメの登場人物として生まれてこなかったばかりか、ステキ映画をバンバン見せてくれる雑誌編集者や漫画家の子供としても生まれて来ることができなかったのかな!(←そういう結論で良いのか)


 

更新情報:


'02
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