What's Old


02/06/19  (更新情報へ)

今週の(ある意味)おすすめサイト:オイダキ.コム

 株式会社日立空調システムが販売している、電気温水器の紹介サイト。
 ただし、商品のイメージキャラクターとなっている30歳の人妻・湯神リリコさんを始めとした湯神一家の人々が、みんな四コママンガの登場人物になれるくらいキャラが立っている(それもほのぼのファミリーものではなく「あずまんが大王」系統のソレにノリが近い)のがポイント。
 キャラクターデザインは、「Find Out」誌でコミックを連載している岩崎つばさ氏。

 このサイトは今年の1月に「ちゆ12歳」のちゆメモで紹介されたことがあるので知っている方もおられると思いますが、この6月には湯神一家専門ドメイン・30girl.comを立ち上げてFlashをバリバリ使ったキャラ紹介ページを開設するなど、なんか妙にやる気マンマンなご様子。今後の展開に注目です。
 果たしてリリコさんは、いまや伝説となったエコアイスを越えることはできるか?

 というか、こんな三十歳代の主婦をターゲットにした商品の宣伝サイトにグッと来てしまう時点で、なんか私も歳をとったもんだと思ってしまう今日この頃。
 そんな感じで椎名高志ファンホームページ C-WWW の管理運営を行っている深沢です。こんにちは。

 もう若くないんです……
 若くないんですよ……(遠い目)


ふしぎの国のARMS

 それはともかく、18日に発売された「ARMS」最終巻となる22巻を購入しました。

 「ここはオレに任せて、お前は先に行け!」パターンで主人公を庇いながら決死の覚悟で強敵に挑んで行く仲間達、「オレ達が今すべき事は、戦うことじゃなくて愛しあうことだ!」という『さらば宇宙戦艦ヤマト』みたいな展開(比喩間違い)でカタルシスが大爆発した主人公最後の戦い、そして定番ながらもグッと来る『10年後の主人公達の平和な姿』を描くキレイなまとめ方で締めくくられた最終回と、如何にもこう「作者がやりたかったことを全てをやり遂げられた、幸せな連載マンガの最終巻」っぽい雰囲気に包まれており、読んでいてちょっと幸せな気分になれました。
 コミックスの最終巻を読んでこんな気持ちになれたのは、「ラブひな」の最終巻以来の快挙です(よりによって)。

 正直、バンダースナッチ編が始まった時は「これって蛇足的なエピソードじゃないの?」とか思っていたのですけど、でもこうしてコミックスの形で最後までまとめて読んでみると、「ああ、でもなんかこれはこれでキレイにまとまっているからいいじゃん……」と思えて来るのが不思議というか何というか。そう読者に思わせるだけの厚みがある物語をここまで積み重ねて来られたのが、このマンガの魅力なのかも。
 サンデー連載マンガは、よく「雑誌で1回づつ読むとあんまり面白くないが、コミックスでまとめて読むと面白い」と良くも悪くも評されることが多いのですが、「ARMS」はそういう典型的なサンデーマンガの一つと言えるタイプのマンガなのではないかと思います(このタイプの作品の代表格はおそらく「モンキーターン」でしょう)。

 そんなこのマンガにあえてミソをつけるとすると、新しい敵キャラ達が登場する度に「ふっ、前の奴らなど所詮はエグリゴリの中では小物に過ぎん! 我々こそが最強なのだ!」と魁!男塾みたいな台詞を必ず言うので、読んでいて「またそのパターンかよ!」とツッコミを入れたくて仕方がない衝動に駆られていたたまれなくなってしまうことと、まるでギャルゲーの攻略可能キャラみたいな性格(言い過ぎ)っぷりを発揮してこのマンガ最強の萌えキャラとして君臨していたユーゴーが、物語途中であえなく死んでしまったことくらいでしょうか。
 特にユーゴーは、もし「ARMS」がアニメ化されたアオリで連載期間が必要以上に伸びたりしなければ(妄想)、ユーゴーの死はもっと物語の中で価値あるものになっていたのに! とか思うと残念です。

 つうか、アニメ版「ARMS」の最終回がよりによって総集編ってのはどういうことなのよキー! 総集編ばっかりで有名だった「彼氏彼女の事情」のアニメ版だって、最終回はもっとマトモだったYO!
 ユユユユユユーゴーたんを返せ!(逆ギレ)


 あと、「ARMS」の連載終了を機会に、マンガの中でARMS達のデザインのモチーフとして使われていた「ふしぎの国のアリス」を、ガラにもなく読み始めております。
 著作権フリーな翻訳テキストが公開されている「プロジェクト杉田玄白」というサイトで、山形浩生氏が翻訳したフリーで読める版を見付けたので、それをPalm(最近買いました)に突っ込んで通勤電車の中でチビチビ読んでる今日この頃です。

 「ふしぎの国のアリス」は、私が説明するまでもなく世界的にとてもよく知られたメジャーな児童文学であり、その「エプロンドレスのかわいい女の子が不思議の国で大冒険!」というキャッチーな内容故に、少女向けアニメから成人向けエロマンガに至るまで、様々な作品でモチーフとして使われて来ています(勿論「ARMS」もその一つ)。
 でも、その「アリス」のオリジナルの小説を読んだ経験がある人は、実は(少なくとも日本では)そんなにいないのではないかと思うのですが、その辺どうでしょうか。児童文学に触れる機会が少ない男性なんかは特に。

 私の場合、「小説」というメディアの面白さに本格的に目覚めた中学生の時に、「今度は古典に挑戦してみよう」とかエラそうなことを思いながら文庫版を購入して(安かったから)チャレンジしたことがあったのですが、児童文学特有の甘ったるい翻訳文、および内容のあまりの支離滅裂さが当時の私に強烈なライバルとなって立ちはだかった結果、途中で読むのを挫折してしまった経験があります。
 読破に失敗した本を持っているのも悔しかったので、当時仲が良かった友達に100円で売りつけてやりましたよ(セコい)。

 という訳で、それから十年以上経った現在、少年の頃の復讐の意味も込めて「アリス」を改めて読み始めているのですが、やっぱりどう考えても支離滅裂ですこの物語。章ごとに話の舞台が何の脈絡もなくいきなりガラリと変わる上、個々の章同士が物語的に繋がっていないこともよくあるので、普通の小説を読むみたいな感じでストーリーを追って行こうとすると、確実に頭が疲れます。
 というか、「ふしぎの国のアリス」って、最後はいきなり夢オチで終わってしまうので、元々そういう要素を要求する方が間違っていると言えるのですが。

 また、登場人物もそれに輪をかけて支離滅裂というか、控え目に申し上げても「こいつらおかしいよ!(頭が)」としか表現しようがない連中ばかりであり、どいつもこいつも英語圏特有の言葉遊び(というかダジャレ)を多用した不思議かつ不条理なトークや歌でこちらを惑わせようとして来ます。「ARMS」では理知的に描かれていた『審判者』ハートの女王も、「アリス」の中では「こやつの首をちょん切れ!」とダメ採決しか下さない、ヒステリックな性格破綻者に過ぎません。

 もちろん、我らがアリスは子供特有の旺盛な好奇心と順応性の高さと機転の速さを発揮して、そんなおかしい彼らと互角に渡りあっているのですが、そこまで順応性がない私なんかはもう翻弄されっぱなし。この物語特有の不条理感を楽しめる順応性を身に付けられるようになるまでは、とりあえず頭の中でアリスの声を丹下桜にアテレコさせてアリスたんに萌えることで耐性を付け、読破を試みている最中であります。
 「アリス」は、基本的にはそんな世界やキャラクター達の不条理さを楽しむ物語だ、というのを実感している次第。子供の頃の私には、そこまで考えが至らなかったのですねー。

 元々「ふしぎの国のアリス」は、作者のルイス・キャロル(真性のロリコンであることで歴史的に有名)が、近所に住む女の子達を面白がらせようとして即興で作ったお話である、と言われていますが、確かにこの物語は小さな子供達に読んで聞かせて面白がらせるにはとても適していると思います。愉快でおかしい(頭が)登場人物達は聞き手の子供達の歓心を引くのに十分な魅力を持っていますし、また一度歓心を引き込んでしまえば、聞き手にとっては論理的な場面の繋がりなどのストーリー要素はそれほど重要なことではなくなります。
 かつて「ゴジラ」のプロデューサーをしていた田中友幸氏は、「ゴジラ」映画のシナリオで守らなければいけないことの一つとして『10分間に一度必ず見所を作ること。そのためには、ストーリーの破綻は考えてはいけない』と語っていた、という話を読んだことがあるのですが(「回収」/音楽専科社)、この「ふしぎの国のアリス」にも似たようなセンスを感じます。気まぐれで飽きっぽい子供にウケるためには、そういう工夫が大切なのでしょう。

 しかし「ふしぎの国のアリス」は、子供達だけではなく、何故か大人達の間にも人気があることで有名です。何故この支離滅裂なストーリーの児童文学が大人達の間でも妙な人気を博し、世紀を越えたベストセラーになることができたのか? というのは当然疑問として挙げられるのですが(フリーテキスト版でも後書きでこの件に触れています)、これは多分みんなきっと挿絵に出てくるエプロンドレスでロリロリではにゃーんなアリスたんに萌え萌えになってしまったからなのではないのでしょうか?

 「アリス」のキャラクターイメージが決定づけられたのはジョン・テニエル氏の挿絵が出版時に挿入された時からだそうですが、きっと当時の男性達はその挿絵を見て「このキャラは萌えるよ! これの原画を描いた絵師(専門用語)はスゲエな!」と、まるで新作のギャルゲーを前にしたギャルゲーマーのような反応を示したに違いありません。
 更に本編を読んだ後は、「オレ、小さくなったアリスたんに激萌えー!」「オレはシェシャ猫萌えだね! 『どいつもこいつもキチガイ』とか冷静に言うところなんかサイコー!」「アニメ化されたら、アリスの声優は倉田雅世がやっても面白いかもですな!」と己の萌えポイントを自慢しあったり、思わずファンサイトを立ち上げてしまったりしていたのでしょう。

 ――そう、18世紀のイギリスにはきっと既に「萌え」の概念が存在しており、大人も子供もアリスたんにハァハァしてしまったのです! 萌えているからこそ、アリスに出てくる「棒」とか「きのこ」とか「ぐんぐん膨らんだ」とかの単語を性的なメタファーと解釈して作品を分析して喜ぶような、今でいうところのエロ同人誌のハシリみたいなことをする人も登場してしまうのです!
 さすが英国は紳士の国だ!(←用法間違い)

 ……と、このような「勝手な思いこみによる作品分析のくだらなさ」については、山形浩生氏の後書きに色々と書かれていますので、興味のある方はぜひ一読を。
 私には「『ふしぎの国のアリス』に出てくる棒の数は78本だ!」とどうでもいいことを調査して一人でハァハァしている人の気持ちが痛い程よく判るので、その辺これから自重して行きたい所存。


 なお、私が100円で「ふしぎの国のアリス」を売り付けた友達に「アリス読んだ?」と聞いてみたところ、「読んだ読んだ。面白かったよーん」と笑って答えました。当時の私は、こいつはスゲエ奴だ! と素直に感心したものです。
 しかし彼はその後、失業中にウルティマオンラインをまっ昼間から延々とプレイし続けるような、立派なダメ人間に成長してしまったと聞いています。

 これって、私が売りつけた「ふしぎの国のアリス」が、彼に何らかのトラウマを与えてしまったのでしょうか……?
 ああ、オレはたった100円のために何て取り返しのつかないことを……


更新情報

  • ここでの報告が遅れましたが、「ザ・グレート展開予想ショー」(もはや「極楽大作戦二次創作発表ショー」に改名した方が良いような気もしますが)の参加者の交流を目的とした掲示板を、天乃斑駒さんが設置して下さいましたので、そちらの掲示板へのリンクを追加しました。ご活用下さい。
     ご協力どうもありがとうございました>斑駒さん
  • 煩悩の部屋」の創作文集のページに、ヒッターさんの作品「HAND RED FUTURE」の第二話を掲載しました。
     ヒッターさんによる作品解説を載せるスペースがなかったので、ここで紹介します:

     お待たせしました!やっと第2章です!中間テストも何とか無事(?)に終わりました。
     第1章ではみなさんのたくさんの感想ありがとうございました! こうやって感想をいただくのは初めてなもので(感動・・・)。第2章もがんばって書かせていただきました。
     しかしながら第2章は、第1章と第3章以降の話の”つなぎ”の役割なので、少々理屈っぽくなってしまったかもしれません。それでも楽しく読んでいただければ幸いです。次も精一杯頑張るのでこれからもよろしくおねがいしまっす☆


お知らせ

昔 Nifty-Serve の「GS美神」会議室に出入りしていた人向けのお知らせ(推定対象人数=5名以下):

 かつて Nifty-Serve に存在したGS美神会議室などでアクティブな発言を行っていた天野裕之さん(このサイトで掲載している「TVアニメ版GS美神レビュー」は、天野さんの発言を転載したものです)と、「週刊少年チャンピオン」誌上で映画レビューを行っている尾崎一男氏がユニットを組んで作成している映画評論系サイト(多分)・映画ガチンコ兄弟の『夜の四番打者』が、この度リニューアルオープンした模様です。メールでお知らせが届きました。
 あの天野さんが、なんかすっかりオタク系ライターに!(←失礼)
 これからのご活躍を期待しております。

このサイトをご覧になっている人向けのお知らせ:

 こちらの都合(「紙の砦」さんとこの同人誌に寄稿する原稿の作成)により、次週の更新はお休みさせて頂きます。


02/06/11  (更新情報へ)

 サッカーにそんなに興味があるわけじゃないけど、周りがみんな異様に盛り上がっているので、調子を合わせるために仕方なく義理で日本代表を応援している皆さん、こんにちはー!(挨拶)

 そんな感じで思想的にマイノリティというか、むしろ素直にW杯を楽しめない時点で負け組確定な立場の人を地味に応援していきたいところの、私こと深沢が管理運営を行っているこのサイトへようこそ。
 いや、別に椎名高志ファンの存在そのものがマイノリティとか言いたい訳じゃないですよ?(弁護)


 それはそうとここ2〜3週間ばかり、サンデーの読者アンケートでは「ファンタジー作品についてお聞きします」という設問が毎回のように用意されており、どうもサンデー編集部が

「『千と千尋』も『ハリポタ』も『ロードオブザリング』も当たった!
 競合他誌でも『NARUTO』や『RAVE』が当たってるし、ウチの『天使な小生意気』もめでたくアニメ化したし!
 今、ウケるのはファンタジーに違いないぜイエー!」

 と考えているフシがある(=より判りやすく言えば二匹目のドジョウを狙っている)ように見受けられる今日この頃なのですが、しかし負け組思想が大好きな我々としては、かつてヒロイックファンタジー系異世界冒険マンガとして連載されたはいいけど、売れるファンタジーの要素がまったく入っていなかったために散々な結果に終わった「スピンナウト」の悲劇を、今も忘れる訳には参りません。

 それに、アンケートの「あなたはファンタジー映画が好きですか?」の設問の選択肢の中には、普通に映画を観ているような人ならファンタジーの括りにはまず絶対に入れないような「スタートレック」や「エヴァンゲリオン」の名前が載っているなど、どうもサンデーがイメージしている「ファンタジー」という言葉の定義については、激しく疑問が残ります。
 お前、本当はファンタジーって言いたいだけちゃうんかと。(吉野家コピペ風に)

 ここの掲示板などでも話題になってますが、このアンケートに対しては、SFやファンタジーのジャンルにこだわりがある人ほど「ファンタジーってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ! ふんどしを履いた上半身裸のバーバリアンといつ喧嘩が始まってもおかしくない、刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか!」と小一時間問い詰めたい心境になる模様です。
 私もハヤカワ文庫SFとか創元SF文庫などを中心とした、90年代以降のライトノベル隆盛以前に出版されていた海外小説を読んで育った人間ですので、その気持ちはよく判ります(今時、そんなふんどしファンタジーなんか滅多にないよ? という意見はさておく)。

 だから、サンデーは変にファンタジー要素が入った『NARUTO』や『RAVE』みたいな売れ筋マンガに興味を示すような真似はしなくてもいいの!
 サンデーは永遠に業界三位でいいんだよ!(負け思想の例)


セイリュート

 そして、そんな業界三位のサンデー(しつこい)で先週見事に巻頭カラーをゲットし、人気の安定っぷりを誇示している『一番湯のカナタ』において、カナタ達の宇宙船である「セイリュート号」を司る精神を自称する、宇宙船の仮装人格と呼べる精神体(以下、便宜的にセイリュートと呼称)が登場しましたね。
 何かこう、ますますSFっぽくなって来た感があって嬉しい限り。

 それでこのキャラ、喋り方がいかにも機械的で無機質・無感情っぽいところ、および体型がつるぺた(専門用語)系統で性的な特徴がほとんど見られないところから「こいつは雄なのか雌なのか判らん」と一部で話題になっているようですが、個人的にはセイリュートは女性だろうと判断しています。
 とりあえず「髪が長い」という外見的な特徴があることもありますが(あれを「髪」とすればだけど)、最近の「成恵の世界」などのSF入った作品を参照するまでもなく、ジュヴナイルSFの世界では昔から「宇宙船の仮装人格は女性でなければならない」という不文律が存在していますので、それに従ってセイリュートは女性である! と断言してしまって良いでしょう(勝手に)。
 それに、「椎名マンガのファンは人間以外の女性キャラが大好き」という傾向があるのは経験上・統計上からしても明かなので、みんなもソッチの方が萌えるぺ?(決めつけ)
 まぁ、セイリュートは元々は恒星間の移動が可能な知的生命体であり、それをベースにして人類が生体宇宙船に改造したという設定からすると、むしろアン・マキャフリーの名作「歌う船」の方に近いかも(「歌う船」の中身はホンモノの人間ですが)。

 あと彼女のイメージの見てくれが子供っぽくてつるぺたなのは、やはり年齢的な要因が大きいと見るべきでしょう。
 セイリュート型生命体の成長速度や寿命などに関しての設定はまだ明らかになっていないのですが、とりあえずセイリュートはカナタが産まれた時にタマゴの形で授けられたいうことになっているので、もしカナタが地球人と同じ速度で成長する種族(=実年齢が見た目と同じ子供)であれば、彼女はああ見えてもまだまだカナタと同い年の子供ということになります。ですので、かつて「GS美神」で少女時代の美神令子やパピリオに萌えた経験がある幼女マニアは大注目

 子供の割にはご主人様をいたぶりながら「我々は主人を試す」「これは勤めなのだ」とか言ってる辺りはなんかやたらとエラそうですが、まぁ今回の行動は彼女個人の意志というよりも彼女たちの種族の定めによる行動という側面が強いことは確かでしょうし、何よりこの年頃の女の子は同い年の男の子よりも体の成長が早いので、ちょっと背伸びしたがりなところがありますからねーカワイイですねー(←SFを一般子育て論で語る無謀)

 また、今回はカナタの星でクーデターを企てた張本人にして、カナタ達の宿敵となると思われる元家老のカロー(5秒で考えたような安直なネーミングですがここでは不問)が初めてその姿を(本物ではないにしろ)表しましたが、その彼がカナタの「星龍刀」と同等のレーザー兵器である「セイバーソー(星馬槍)を使える能力を持つということは、即ちカローもセイリュートのような生体宇宙船を持っていることを意味します。
 彼らの星では「生体宇宙船を持っているのは王族だけ」という決まりになっているらしいので、セイバーソーは元々カナタの父親の船だったのかも知れませんね。

 そして、セイバーソーがカナタの父の船だということは、それに宿っている船の精神体のイメージも、父と同じくそれなりの年齢になっていると考えられます。ですので、かつてメドーサや美神美智恵に萌えた経験がある年増マニアは大注目
 「セイリュート」の精神体は、その名前の通り「」の姿をイメージしたと思しき髪型をしていた(最初は魚かナマコだと思いましたが違いました←ヘボ)のが印象的でしたが、「セイバーソー」はその字面からしてキャラクターイメージはでしょう。
 おそらく彼女は、長い金髪をポニーテール(←馬要素)でまとめた、ムッチムチなボディのヤッホーな体型をしていらっしゃると思われます。

 なので、カローがクーデターを起こしたのは、権力奪取とかそんな俗っぽい理由からだけではなく、ムッチムチなボディのヤッホーな体型をしていらっしゃる宇宙船が欲しかったからに違いありません。その証拠に、「セイバーソー!」と叫ぶ彼の姿のカッコ良さったら、もう!
 その気持ちはよく判ります! 男なら宇宙船に燃えてこそ!(←意味が違います)

 以上、人間以外の(推定)女性キャラが登場して嬉しい私がお送りしました。
 ところで、やっぱりセイリュート種族の繁殖の仕方って、「タマゴは産みましたから、ここでなさって下さい」なんですかね?(おわり)


 

更新情報:

  • (空更新)

お知らせ:

 都合により、次回更新は6/19以降になる予定です。


02/06/04  (更新情報へ)

 「なんで脱いでんだー!!?」(挨拶)

鳳ボンバーと裸

 キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!!(今風の表現で)

 いやもうホント、サンデーの新連載マンガ「鳳ボンバー」が面白過ぎてたまりません。
 だって、あんな男らしい親父が自ら裸になった上、「男なら腕相撲で勝負ー!」って無茶だけど激しく男らしいことを言ってるんですよ! 男だったら、もうこれだけで納得するしかないじゃないですか! この気持ち、みんなならきっと判ってくれるよね!(強制)

 もうこうなってしまったら、例え中学を卒業したばかりの少年がいきなりアマチュアを飛び越えて選手生命を縮める程に体を酷使しまくるプロの世界に入ってしまうという、もしマーティ・キーナート氏が見たら卒倒してしまいそうな無茶な展開をしようが、「なんで脱いでんだー!!?」のコマの迫力の前では全てが許されるのです! 我々読者はただ呆然としながら、この「何だか知らんが、とにかく良し!」な潔すぎるノリで全てが覆い尽くされているこのマンガを受け入れざるを得ないのであります!

 この作品の作者・田中モトユキ氏の前作「リベロ革命!!」の時は、コミックス四巻の薫さんのレシーブシーンで「キター!!」と思いましたが、今度の「鳳ボンバー」ではわずか四話目にして「キター!!」が来ましたヨ!! 凄いよねー!(何がなにやら)

 どうやら私は、ヤングアニマル連載の「蛮勇引力」が言うところの『男の仕事はやせ我慢だ!!』的な、「漢」と書いて「オトコ」と読ませるノリに彩られたお話が大好きみたいです。
 「鳳ボンバー」に登場する(主人公を含めた)野球選手は、みんな「相手よりも沢山やせ我慢をした方が勝ちだ!」の一言で説明できる単純な行動原理で動いているに違いない、なんか頭の中が全部筋肉でできているようなジョックス野郎(差別用語)ばっかりなのですが、個人的にはこういう「最高の技術を持つ男達が徹底的にバカを貫く物語」はジャンルを問わず大好きですので、ぜひこのマンガはこの調子で続いて欲しいと思いました。
 今後に期待します。


カナタと裸

 そして脱ぐと言えば「一番湯のカナタ」ですが(強引)、このマンガも先週から新展開を向かえ、カナタたちの両親のことや生い立ち、オーバーテクノロジーが満載されているらしい宇宙船など、物語の裾野を広げるに十分な魅力を持つ設定が徐々に明らかになって来ており、とても興味深くなってきました。漢なオヤジの裸と同じくらい宇宙ネタが大好きな私と致しましても、リョウとカナタがついに宇宙に飛び出す今度の話はとても楽しみです。
 唯一の懸念材料は脱衣担当要員のユウリが今回は脱がなそうなところですが、まあ女子より宇宙に萌えてこそホンモノだよね!(何の?) な気概でつかまつっていきたい所存。

 と言うか、ユウリ姉さんは基本的に出し惜しみをしないでポンポン脱ぐ上に、(今のところは)男性に裸を見られることに対する羞恥心も皆無なので、彼女の裸には良くも悪くも希少価値がない(=ありがたみが薄い)という点があるのは確かだと思います。
 それに、読者にとっての視点キャラクターとなる位置付けにいるリョウも、ユウリの裸に対しては(「GS美神」における横島のような)過剰反応を示さないので、「GS美神」の時のようなお約束的なコメディ的展開に持って行きようがない、という制約がある点も注意しなければなりません。
 この辺は「GS美神」との差別化となるポイントと言えますが、逆に言えば「判りやすいお色気コメディの『記号』としての裸」に頼らずにコメディを成立させる必要があるともいえる訳で、それだけでもこのマンガが「ラブひな」や「エイケン」などのいわゆるお色気コメディマンガ路線とは微妙に面白がり方が異なるものであることが理解して頂けると思います。

 つまり、脱ぐことがステータスとなっているユウリの裸は、「舞台が銭湯である」「彼女たちは地球とはまったく異なった社会で育った人達である」といった物語の雰囲気づくりには大きく貢献するものの、逆に普遍的なラブコメが持っているエッチシーンのインパクトの面では弱くなる側面も持っているのです。

 では、ユウリ以外に誰を脱がせばいいのか?
 私が思うに、今脱いで一番面白そうなのは、断然リョウですね。いやマジで。

 彼は、基本的には脱いでるキャラに突っ込みを入れるのがマンガの中での主な役周りですが、逆に脱がされたり、あるいは自分が脱いでるところを他人に見られたりすることには慣れていないに違いありません(決めつけ)。そういうケースに追い込まれた時の彼の反応が楽しみです。今までが結構「よくできた息子さん」っぽいキャラなので特に。
 更に、万が一リョウが脱いでいるところをユウリが目撃し、それで彼女が目覚めちゃったりしたら、途端に「親しい年上の女性に裸を見られる」という、オレ的萌えシチュエーションが完成するのです! やったね!(←何を?)

 かつて「MISTERジパング」の人気を支えた女性読者の一部からは「女の乳はもう見たくない〜」なんて意見も聞かれてくる今日この頃なのですが、果たしてリョウは脱ぐのか! 彼が脱ぐとしたら、それはどんなシチュエーションなのか! という点に期待を寄せて見ている男性読者は、多分オレだけに違いないね!

 という訳で、こちらは「ハデ」と「バカ」と「オトコ」が揃ったお話が大好きな私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW でした。あとハダカ。
 とりあえず脱げ! 後はそれから考えろ!(←ギャグマンガ作法の基本)


 

更新情報:

  • スキャナを中古で買った記念として、「椎名作品秘宝館」のコミック関連情報のコーナーに、『「一番湯のカナタ」タイトルロゴ変遷』を追加しました。
     「一番湯のカナタ」は、連載開始3週間前くらいまでは「風呂王家カナタ」という名前で宣伝されていた、ということを知らない人にオススメします。
  • 個人的趣味で行っている「逆リンク集」の2002年5月集計版を公開しました。

[ C-WWW 更新状況へ ][ 更新日記 タイトル別Index ][ ホームページへ戻る ]


'02
5 | 4 | 3 | 2 | 1
'01
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1
'00
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1
'99
12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2
'98
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 6, 7 | 4, 5 | 2, 3
'97
12, 1 | 10, 11 | 8, 9 | 5, 6, 7 | 1, 2, 3, 4
- '96
96/10 - 96/12 | 95/ 9 - 96/ 9

cwww@pos.to
Readme!