チャカのことを、今後はすがわらくにゆきチックに「ちんこ銃」と呼んでもいいですか?(挨拶)
というか、お久しぶりです(・ω・)ノ
こちらは椎名高志ファンサイト C-WWW の更新ページです。
ここのところ忙しかったのですが、ようやく短い夏休みが取れました。久しぶりにちょっと暇ができたので、ビデオからパソコンに映像を取り込めるキャプチャボードを購入し、「ナジカ電撃作戦」の録画ビデオとか、友人から借りた「おねがいティーチャー」の録画ビデオとかをパソコンにキャプチャする日々を送っています。
他にやることはないのですか?(すみません)
セイリュート=眼鏡っ娘説
それでここ最近の「一番湯のカナタ」ですが(いきなり)、新レギュラーキャラとして自称宇宙海賊のブラッドとチャカ、そして過去にリョウと何かあったらしいドイルといった新キャラが登場し、そろそろレギュラーキャラクター陣が出揃ってストーリーが本格的に動き始めたかなー? と思えるくらいまでお話が進展してきました。
「犬夜叉」における鋼牙のような敵とも味方とも言えない微妙なポジションに位置しそうなブラッド、「
しかし、ここ数週間で最も(読者に対して)ポイントを稼いだキャラと言えば、文句なしでセイリュートで決まりでしょう。何がアレかって言えば、そりゃもう自らゴーグル(仮称:機能的にはヘッドマウントディスプレイっぽいですが)を外して積極的にロリっぽい素顔を露出するようになったこと。これに尽きます。
そこで、今回は今後ブラッド達よりも出番が増えそうな、ゴーグルを外したセイリュートについて考えて行きたい。
(・д・)ノ
――まず、セイリュートが自分から素顔を晒すということは、即ち「普段着用していたゴーグルを、自らの意志で外している」ということです。
では、このゴーグルには、一体彼女にとってどのような意味があるものなのでしょうか? まずはそこから考えてみましょう。
マンガの中の描写から推測するに、このゴーグルには以下のような二つの能力があると考えられます:
- 現在位置から見えない場所の情報を、衛星軌道上から直接サーチする(サンデー34号 P.259)
- 表情を隠して無気質感を演出、相手に威圧感を与える(サンデー27号 P.24)
つまり、彼女のゴーグルを着用する主な目的は、「視覚の拡張」「素顔を隠す」の二点に要約されます。では、これらの機能から連想されるものは何でしょうか。
――それは「眼鏡」です。「メガネ」。眼鏡は、裸眼では得られない視覚を拡張(というか矯正)するという機能面の他に、眼鏡を着用している者のルックスに変化を与え、素顔の時とはまったく異なった印象を他人に与える力を持っています。つまり彼女のゴーグルは、機能としては眼鏡と基本的に同質であると考えられます。
これにより、セイリュートは、広義的にはいわゆる「眼鏡っ娘」のアーキタイプに属するキャラである、と定義することが可能になります。というか、彼女は眼鏡っ娘です(決めつけ)。
そして、現代のフィクション世界における眼鏡っ娘が掛けている「眼鏡」には、実に様々なメタファー――奥深い知性、冷静な洞察力、内向的、勉強や趣味に没頭する性格のシンボル、異なる人格へ変遷するためのスイッチ、「本当の自分」を隠すペルソナ、他者との接触への拒絶を暗に示すシグナル、没個性化の為のアイテム、etc――を持たせることが可能であり、そこがいわゆる眼鏡っ娘キャラの奥深さに通じているのですが、セイリュートの場合は初登場時におけるリョウに対する無機質的な話し方からして、「他者との接触の拒絶」の意味合いが一番大きいでしょう。
基本的に彼女はカナタとユウリとじい以外の人物と接触する必要がないキャラなので、あのゴーグルを外してかわいい素顔を晒し、周囲に愛嬌を振りまく必要はないのです。というか、ないはずでした。
初登場時には控えめにゴーグルを着けて硬い口調でリョウと接し、まるで眼鏡を光らせながら淡々と冷静かつ非感情的な意見を述べる社長秘書のような「堅い女」を演出していた彼女でしたが、しかしそんな自分に対して「トモダチ」であるカナタを救い出そうと躊躇無く頭突きを繰り出す熱血漢・リョウと出会うことにより、彼女の内面は変化し出しました。
そしてその変化は、リョウがブラッドと戦って地球を守った時、「カナタ様の合格、予想よりも早くなりそうだな……
」とか曰くありげなことをモノローグで呟きながら、突然ゴーグルを外した時に決定づけられました。それ以来、彼女は顔見知りの人間と話す時は、基本的にゴーグルを外すようになります。それに心なしか、ゴーグルを外している時の彼女のしゃべり方は、普段よりも口調が柔らかいような気がします。
おそらく、彼女はリョウと出会うことにより、これまで隠していた素顔を彼に対して見せたくなるような、何らかの感情的な変化が起こったと見て良いでしょう。自分のご主人様であるカナタのために献身的に行動するリョウの姿が、彼女の何かを変化させたのです。
更にサンデー34号では、ブラッド相手に「私はカナタ様の宇宙船、セイリュート…
」と自己紹介をしながらゴーグルを外して素顔を晒し、そのプリティフェイスでブラッドを自分に萌えさせることに成功する(やや語弊)という、初登場時のかたくなな態度からは考えられなかった行動も起こすようになっています。まるで、ここぞと言う時に眼鏡を外して決め台詞をズバッと言う美人秘書みたいでカッコイイですよね(←その例えはどうか)。
性格的に眼鏡っ娘である彼女が眼鏡を自発的に外したのですから、彼女はここに来てまったく新しいキャラクター性を手に入れた、ということになります。眼鏡っ娘だった彼女は、眼鏡を外すことによって新しい自分を表に出すことを選んだのです。
また、マンガや映画などに登場する眼鏡を掛けた女性は、「眼鏡を外すと美人」という60〜70年代から続く古典的なお約束の特徴を備えていることが、一般的に期待されています。そしてセイリュートも、この定義に当てはまるのは納得して頂けるでしょう。
まぁ、彼女の場合は「美人」というよりはむしろ「ブリブリのロリ顔」なのですが、それはそれでまったく問題ないので不問とします。みんなもそっちの方がいいよね?(いいのか)
ただし、だからと言って安心はできません。
セイリュートが広義の「眼鏡っ娘」であるならば、ゴーグルを外して脱・眼鏡っ娘となった彼女には、もはや自分の素顔を隠すゴーグルは必要ないものになってしまいます。「眼鏡を外すと美人」という古典的パターンがに有効であるためには、「普段は眼鏡を外せない制約があり、その素顔を晒すことができない」という制約が有効である必要があり、もし眼鏡っ娘がメガネを外すだけで周囲からモテモテになるんだったら、全ての眼鏡女子はさっさと眼鏡を外してしまえばいい訳です。
今のセイリュートは、どちらかと言えばこの状態に近いと言えます。
しかし、眼鏡っ娘とは「眼鏡を外せない理由があるからこその眼鏡っ娘」である訳であり、眼鏡を外した状態の眼鏡っ娘は、もはや「眼鏡っ娘」ではありません。何故なら、前述したように、フィクション世界における「眼鏡」はその人物が抱えている内面的なメタファーとして機能することが求められているのであり、そのメタファーから切り離された人格は、即ち自分自身のアイデンティティを喪失している状態にあると言えるからなのです。
つまり、あまねく全ての眼鏡っ娘は、いくら眼鏡を外した状態でモテモテになったからとしても、最終的には「眼鏡のままの君が好き!」と言われない限り、彼女自身の「眼鏡をかけている普段のワタシ」というアイデンティティを認めてもらえない、というジレンマが生じます。
前述したように、眼鏡っ娘が「眼鏡を外すと美人」という性質を持っているのは昔からのお約束ですが、眼鏡を外して男子にモテてハッピーエンド! という物語が許された昔とは違い、現代においては「眼鏡を外している今の自分は、本当の自分の姿なのか?」というテーマを内包していることが要求されます。このテーマに挑み、そして「眼鏡」に対して何らかの解決策を提示しない限り、眼鏡っ娘を作品に登場させる必要はないのだ! と言っても過言ではありません。
セイリュートに関しても、ゴーグルを外した状態がデフォルト(標準)になってしまうと、初登場時の勿体ぶったゴーグル姿は何だったのよ? ということになってしまいかねません。これは、彼女の本質はゴーグルを被った状態の表情が見えない「宇宙船の頭脳」に徹した姿なのか、それともゴーグルを外したかわいいロリ顔の方なのか? という、彼女のアイデンティティに関わる問題であるのです。
また、椎名氏のサイトの速報ページによれば、なんかブラッド×セイリュートが作者公認カップルになりそうな勢い(らしいの)ですが、果たしてこの二人――というか一人と一つの宇宙船――はこれからどんな関係になって行くのでしょうか。
ブラッドは彼女のロリロリな顔よりも「彼女が宇宙船である」という、ある意味彼女の本質的な部分に対して萌えている様子なのですが、果たして彼はセイリュートを単なる「宇宙船」としてだけではなく感情を持った一人の個人として認識し、かつ口説き落とすことができるか否か。そしてセイリュートは、彼と関わり合うことで、眼鏡っ娘が持つ命題である「眼鏡と共にある自分に意味を見い出し、自らのアイデンティティを確立する」ことができるのか否か?
更に、自分の主であり守護する対象でもあるカナタ、そしてそのカナタの「トモダチ」であり自分が変わるきっかけを与えてくれたリョウとの関係はどうなるのか?
そういう視点でこのマンガを読み解いてみるのも、結構面白いのではないのでしょうか。
……なにかちょっと長くなってしまいましたが、つまり私が何を言いたかったといえば
「あんまりゴーグルを外してロリ顔を見せるとありがたみが薄れるから、できればほどほどにして欲しいなぁ
」
ということだったのですが、なんか結論が全然違ってしまったような。
まぁセイリュートたんがカワイイからいいや(おわり)。
更新情報:
- 「煩悩の部屋」の創作文集のページに、久しぶりに投稿して下さったロックンロールさんの作品「GSM MTH5 〜Jumpingoff point〜」を追加しました。シリーズの第5作目となります。
今回のお話のテーマは「卒業」。ついに横島が美神除霊事務所を(以下略)!? というお話です。
こういう話を、原作でも一度は見てみたかったですね。 - 同じく「煩悩の部屋」の創作文集のページに、狐の尾さんの作品「GS美神 ひかり」の第3話を掲載しました。
以下、狐の尾さんの作品解説です;
仕事とはシビアな面もあります。 やりたくないことも、がんばってやらなければならなくもなります。 怖くても、つらくても。
しかしそこから逃げることは、悪いことでも恥じることでもありません。 あなたの人生は、他人の評価に左右されて決められるものではありませんから。 もちろん、家族や仲間、恋人を見捨ててもいいとは思いませんが。 ですがこの私の言葉も、あなたにとっては他人の言葉。 どう採るかはあなたしだい。
GSとはどんな仕事でしょう。 もし自分にそんな才能があったとしたら、あなたはどうしますか。 人のために、自分の命をかけますか。 例えむごたらしい死が、あなたを待ってるとしても。 そして誰も、あなたの苦労を知らなくても。
そんな仕事をやりながらも、ヒカリ達には笑っていて欲しいと思っています。 - 「煩悩の部屋」のイラストのページに、初投稿となる村雨 刃さんの作品・「変わる時代のなかで変わらない夢を掴もう」を掲載しました。「フィギィア17」のつばさ&ヒカルのイラストではなく、「GS美神」のおキヌちゃんのイラストです(判る人だけ笑)。
大きい瞳と、小さいけどちょっと色気を感じる唇が印象的だと思いました。デスクトップの壁紙として利用できるサイズなのも素敵。 - なお、投稿して頂いたロックンロールさん、狐の尾さん、村雨刃さんには、こちらの都合で掲載が遅くなってしまったことをお詫びします。
お知らせ
次回の更新予定ですが、8/5〜8/8の間のどこかになると思います。
相変わらずの不定期更新で大変に申し訳ない。