最近、「ブラック・ラグーン」1巻(広江礼威、小学館サンデーGXコミックス)を買いました。
強くて陽気なお姉さんが「クソ
」とか「小便
」とかファッキンなことを言いながら銃振り回して大暴れするお話はホントに面白いなぁーヽ(´ー`)ノ
というか、ホントにホントにお久しぶりです。
こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
今週はこちらの都合で更新が大変に遅れ、申し訳ありませんでした(特に創作作品を投稿された方)。
しかし、「カナタ」終了後の私の忙しさは公私共にハッキリ言って異常。どうなってるの?(と言われても)
それはそうと、今回は先週 IRC で行われた「一番湯のカナタ反省会
」チャットの議事録を公開致します。
中には辛辣な/おバカなコメントもありますけど、このサイトの目的の一つは「ファンの正直な感想をリアルタイムで記録として残す」ことなので、とりあえずそういうことを考えている人もいるのだという心構えで読んで下さるとありがたいです。
そして、当日集まって下さった皆様に、改めて感謝。
普段はチャットが閑散としているので、沢山の人が集まってくれてホントに嬉しかった+楽しかったです。
毎週が最終回だったら、ここのチャットはもっと賑わうのになぁー(まちがい)
「一番湯のカナタ」反省会チャット議事録
- 開催場所:
- IRC #C-WWW チャンネル
- 開催日時:
- 12/11 23:20 - 12/12 2:00
- 12/12 23:00 - 12/13 1:40
- 参加者(敬語略):
- 笹蒲鉾, ASK-YOU, 駒木ハヤト, EMPER-OR, まきしゃ, T`s, ほたりぃ, HOMME_178, 猫太郎, 裏町片菜, Mysin, TOMO-KIN, fukazawa
- 議事録作成:
- fukazawa
※この「議事録」は、チャットでの発言を適当に編集してまとめたものです。
コメントの順番は、実際の発言が行われた時系列とは異なります。
また、発言内容は編集の都合上、オリジナルから(かなり)修正してあるものもあります。ご了承下さい。
最終回についての感想
- 最終回らしくない最終回。来週も普通に続きそう。
- 最終回の見開きトビラには潔さと開き直りが窺える。
- 扉は「全員集合」じゃなくて、「ドリフ大爆笑」の最後みたいに思える→「さよならするのは辛いけど」
打ち切り
- いつ「カナタ」の打ち切りが決まったか?
→中断明けのセンターカラー(でのアンケート結果)が、連載継続か打ち切りかを決定するラストチャンスだったと予想。
- 中断明けの話はあまりにも話が飛躍しすぎて評価に困った。アンケートを出せなかった。
その次の回の話を読んで、やっと「こりゃ面白くなりそうだ」と思ったが、もうその時には手遅れだったということか?
- 多分、打ち切り決定後はアンケート上がってると思う
反省点:ストーリー
ジェネレーションギャップ
- 不人気の原因は「古臭さ」にあるのでは?
- 「宇宙人」という言葉からイメージするものが、今の子供と我々の世代とは全然違う。
- ウルトラマンネタになると、20代でも(理解するのは)厳しい。平成ウルトラマン以前に子供だった10〜20代がギャップ世代になっている。
- 昔の作品をパロディするにも限界があった。判らないのでは意味がない。
- カナタの世界の「日常」は、今のサンデー読者の世代にはイメージし辛いのでは?
- 昔のドラマのような、銭湯を舞台にした人情コメディを考えていたのでは。「時間ですよ」みたいな。
- 面白い漫画は(元ネタを)知らなくても楽しめる。椎名先生ならそれを描ききれるはずなのだが‥
- 美神の時には、判らなくても読者を惹きつける力があった
- 椎名先生はウルトラセブンを見ていてはダメ。ここは一つ「シスプリ」とか「ハッピーレッスン」とか
→シスプリは止めようぜ(;´Д`)
銭湯
- 銭湯という舞台があまり役に立ってなかった。
銭湯の有効度や必然性という観点では、「円盤皇女ワるきゅーレ」に負けてないか
- 『銭湯がカナタたちのエネルギー源になっている』という設定を他の宇宙人にも適用していけば、「そのエネルギーを狙って他のエイリアンがあの銭湯を狙ってくる」話も組めたと思う
- 水を継ぎ足して「埋めるな、ゴルァ」とか言われるカナタや、湯船で泳ぐカナタ(=銭湯での日常風景)を見たかった
- カナタやユウリがお湯につかると性格が変わったり、風呂の中では性格がエロくなったりしたら良かったなぁ
ロイヤルガード
- ストーリー面での戦術的なミスは、やはりロイヤルガードか?
- 「100万ポイント」があまりに大きく、先が見えなさ過ぎ。結局戦闘モノの連続に。
- カナタ達が地球に住み着く理由付けとしては有効な設定だったと思うが、それを始める前に第2話や第3話みたいなドタバタ話を2〜3巻分くらい積み重ねて、キャラを立たせるべきだった。
- ロイヤルガードがカナタにとっての試練になっておらず、苦労するのはリョウだけ。
それがこのマンガの「落ち」として機能しているのは判るが、「カナタの成長物語」にしては試練らしい試練が少なかった。
→「カナタの周りの人間が事件を解決するようになる→カナタの人徳が上がる→千手王羅がパワーアップ」、みたいな形にしたかったのかも?
- ロイヤルガードは、長期に見ればいい設定。
いろんなエイリアンを登場させる事ができて、それを毎週倒してポイントを稼ぐというパターンで話を作れるのだが
ラブコメ
- 例えば、第一話ではリョウがユウリに照れるシーンがあったし、第3話ではサヤカがユウリをライバル視する描写があった。普通、そこから読者はラブコメ的なものを期待するはず。でも、それ以降は最終回間際までそういう描写はなかった。
ラブコメを期待させるコマ描いておいて、それはないんじゃないか?
→登場時はあっさりと、そこからキャラを掘り込んでいく表現の仕方が、椎名先生の手法。ただ今回、それが裏目に出た。
- 打ち切り決まってからラブコメネタを出して来たって事は、やる予定はあったはず。
最初にネタを出したのも、そういう方に話を持っていける伏線を用意しておきたかったのではないか
- セイリュートの「嫌いになるぞ!」は良かったね
- もっと素直にウケる話(=ラブコメ)を描けばいいのに
- しかし、先生にラブコメを期待するのもどうか
総評
- 作家の上手さが面白さに繋がっていない。色々やりたかったのだろうが、糸口や方向性が掴めなかった。
- 「カナタ」はある意味、椎名センセの好きなモノをブチ込んだマンガなので、それが通じなかったのは辛い
- 一番足りなかったのは「おキヌちゃん」のような萌えキャラか?
- 打ち切りを早く決めすぎたサンデー編集部がA級戦犯ですか?(苦笑)
反省点:キャラクター
リョウ
- 理想の主人公は「弱みに共感できる、憧れるほど強い奴」だと思うのだが、リョウは強さだけが目立つキャラになってしまった。硬派でスキが無さ過ぎた
→そういう意味では子供化したリョウは良かった。モデルチェンジ後のリョウはとてもよくできたキャラ。でも、子供化リョウの魅力は、大人リョウの堅さのイメージとのギャップがあってこそなので、「最初から子供にしてりゃ良かった」とも言えないのが難しいところ。
- 「MISTERジパング」で女性ファンをちょびっと掴んで、そっちに顔が向いてたのが、リョウの設定に繋がったのかも
→(女性)人気は狙って作れるものじゃないので難しい。実際、「カナタ」では「ジパング」程には女性ファンを掴めてない印象。
カナタ
- リョウとは逆に、弱さだけが目立つキャラ
- 大人のリョウあっての子供のカナタだったのだが、リョウまで子供になってしまったのでは…
- リョウが「飯食いながらテレビ見るな」とカナタを叱る辺りは、よくできてる(=二人の関係をちゃんと描けている)と思ったのだが
- カナタがもうちっと、アホで、リョウがもうちっと正義感が少ない方が良かった
- ワネットとカナタが二人で逃げて来ていたら、カナタに行動の動機付けができたかも知れない
- 序盤にカナタのキャラ立てに費やす時間が欲しかった
ユウリ
- ユウリは(色々な意味で)微妙なキャラ。作者も扱いに困ったと思う
- カナタとユウリが両方いる事で、狙いが両方中途半端になっちゃった感がある
- 最初からリョウとラブコメすると思っていた。そのためのキャラだと思ったのに、そっちに行かないのはじれったい
- 椎名先生は強い女描かせると上手いのだが、ユウリみたいなのは描くの難しそうだ
- リョウの親父には、もっとユウリを口説いて欲しかった。リョウのラブネタより、親父とユウリでドタバタする方が面白い。
→しかし現実は、最終回でユウリに無表情でボコられる親父。せつねぇー(;´Д`)
ドイル
- ドイル単体よりも「プレアデス騎士団」という設定が問題。
伏線なしでいきなりスターウォーズネタを持って来られたので「何で?」という気分に。
- ドイルは元ネタにこだわり過ぎて、動かしにくい感じがした
アニーザキス
- アニーは冷静だけど、本能に負けちゃうあたりが良い
- エロキャラに特化して欲しかった
- ドイルの介護をするアニーは萌え。「アニーの日々」というタイトルで外伝作れ!(無理)
セイリュート
- 先生! 今回の敗因は、セイリュートが入浴しなかった事だと思います!!
次回作の希望
続編モノ考察
- 一番思い浮かぶ無難な線が「美神」の続編
→しかし、続編やり始めたら終わりだ
- 「ミソッカス」の続きが良い。ロボ娘の元祖として、メイドロボものをパロった短編とか描いて欲しい。
- 「乱破SS」。横島みたいなハットリ君とか凄いだろうなぁ
- 「教育的指導」をサンデーで
- 「椎名百貨店」のネタをベースに、長編にしてもいいのかな
→どうせ「百貨店」をやるなら、毎号読み切り話で掲載を希望。ネタさえ続けば絶対面白い
他ジャンル
- スポーツものは?
→「フォワード」での実績はあるが、スポ根は鬼門。ネタ元のスポーツに対する知識がない人が描くマンガは受け入れられないことを、「旋風の橘」は証明してしまった
- 異世界冒険ファンタジーも売れない
- ラブコメは既に「美鳥の日々」があるし
- となると小学校ネタか?
- SFからは離れられないのでは
次の企画
- 次の企画は、もう決まってるような気がする。
ゆうきまさみ氏や西条真二氏には『連載終了→即次回作をヤンサンでやることに決定』みたいな流れがあったと思われるので、(椎名センセにも)そういう流れが決まっているのかも。次の掲載誌がヤンサンかどうかは判らないが
- 打ち切り決定後にアンケート良くなると、次の連載がすぐに立ち上がるみたい
更新情報:
- 「煩悩の部屋」の創作文集のページに、狐の尾さんの作品「きつねレポート」の第5〜6話を掲載しました。
比較的軽めのノリの話が多かったこのシリーズですが、今回はどちらもちょっとウェットそうなお話です。特に第5話では、ついにルシオラ絡みのエピソードが(以下略)。
- 同じく「煩悩の部屋」の創作文集のページに、初投稿の赤のバンダナさんの作品「GS美神 無限の中の一度」の第0話を掲載しました。
こちらは、GS美神二次創作の基本系とも言える(?)アシュタロス編以降の近未来の世界を舞台にした物語です。「すごく長いお話になると思いますが最後までお付き合い頂けると幸いです」とコメントしていらっしゃるところを見ると、こちらも長編ものになりそう。
- 前から予告していましたが、ワイド版「GS美神」の発売を記念して(?)「ワイド版『GS美神・極楽大作戦!!』感想掲示板」(以下ワイド版掲示板)を開設しました。
とりあえず、ワイド版の発売をネタにして昔の美神のエピソードについて色々と懐かしがってみることを趣旨に作ってみました。よろしければご参加をよろしくお願いします。
また、イラストを背景画像として使うことに快諾して下さったnagさんに感謝。
- 個人的趣味で行っている「逆リンク集」の2002年11月集計版を(今更ですが)公開しました。
今回は、椎名先生のリンクぺージからよりも、「旋風の橘」レビューで一躍有名になった遊星さんのサイト「LOGIC&MATRIX」経由のアクセスの方が多いのに注目。この時期、如何に遊星さんの「橘」レビューが期待されていたのかを間接的に表している数値と言えます。
やりましたね遊星さん!ヽ(´ー`)ノ
お知らせ
来週もなんか激しく忙しくなりそうなので、正直次回更新が何時になるかは私にも判りません(´Д`;)。
「カナタ」の反省テキストはともかく、せめて冬コミの椎名高志作品関連サイトのリストくらいは作りたいな…
あともう一つ、今週のサンデー3号の「週刊少年サンデースーパー」(いわゆる超増刊)の広告に「週刊人気作家の新作読み切りが毎号登場!」という記事があり、その中の登場予定作家一覧の中に椎名高志氏の名前がありました。
具体的にいつ出てくるのかは全くの謎なのでこれだけでは何とも言えませんが、とりあえず誌面での再登場が遠からず確認されただけでも嬉しい情報です。