トゥーリオマッケナーイ!(頑張って下さい)サンデー20号感想

ハヤテのごとく!

 「長いシリーズも終わったし、この話から読むのもいいんじゃね?
 これはつまり、「すっかり長期連載になった『ハヤテ』をここから読み始める奴なんかいねえよ!」という、制作者の開き直りの意思表明ですね。判ります

 そして今回から驚愕の新展開な訳なのですが、ナギと新キャラ女子がGペンを持っており、かつ冒頭でサンシャイン60の屋上で何かナギが叫んでいるところから推理すると、最終的には「ナギが一儲けを狙って漫画を描いて同人誌即売会に参加するけど、結果的にヒドイ目に遭う」(売れ行き的な意味で)というストーリーになるんじゃないかと予想できます。今回ではまだマスターオブニートを気取っている彼女ですが、そのプライドはいずれサンシャインシティコンベンションセンターで開催される同人イベントで粉々に打ち砕かれる運命にある訳ですよ。
 今回のナギは、まるで「破壊の女王」となって皆本に撃ち殺されることが運命付けられている「絶チル」の薫のようです。ナギかわいそう…(決めつけ)。

 とりあえず、現在の都心では二千万でトラを飼えるほどの庭付きで、かつ賃貸可能な部屋まである物件というのはまず出てこないと思うので、その辺の現実にどうハヤテが立ち向かうつもりなのかが見物です。というか、そんな物件があったら、まず自分が引っ越したいです。

T.R.A.P.

 けなげ・いたいけ・はかなげの美少年基本三要素が揃ったカイン君が、モテてモテて仕方がなくなってしまうエピソード。
 過去の記憶を失っているというはかなさと、それ故に自分の居場所を作るために「真崎君の代わり」になろうといじましく努力するいたいけさ、そしてそんな自分の運命に耐えつつにっこり笑うけなげさっぷりに、周囲の女子も男子もみんなメロメロですよ。何という天然ジゴロ

 ただ、今回出て来てサッカー部の顧問を引き受けた和田先生は、カイン君に興味はあることは一緒なものの、彼に対する視線は他の生徒達とは異なっていることは明白です。明らかに視線がやらしいですよ先生。彼は美少年基本三要素が揃ったカイン君をネタに、一体何を狙っているのでしょうか。

ARAGO

 今は飄々とした態度でセクハラしまくってるジョー・サリバン警部補だが、実は彼には語られざる秘められた過去があり、今も執念深く「パッチマン」を追っていたのであった! みたいな感じの過去編に突入。やっぱりダンディな男には背負うべき過去が必要ですよね。少年マンガに出てくるオヤジキャラが大好きな私としては、なんかますますジョーに惚れちゃいそうです。ハァハァ(まちがい)。

 今回は、当時の彼の相棒であるルバートがやたらと自分の娘の存在を強調しているところが、何というかこうテンプレート通りの悲劇が待ち受けている展開を感じざるを得ません。「今日帰るぞ、二人で必ずだ! もうプリンセスに花買っちまったんだ!」だなんていうルバートの台詞は、ンもうあからさまな死亡フラグ立てワードであり、ここまで清々しく死亡フラグを自ら立ててしまう彼は、もうこの時点で自分の死を覚悟していたのではないか? と思ってしまう程です。
 男には、死ぬと分かっていても死なねばならん時があるんじゃろかー(「神聖モテモテ王国」におけるファーザーの言葉)。

最強!都立あおい坂高校野球部

 あお高の野球部ルーキーの白鳥恭介って、「鳳ボンバー」に出て来てませんでしたっけ?(挨拶)

 ついに最終回にして大団円。キタローと千秋のイチャイチャがあまり読めなかったのは個人的に残念ですが、少年誌向けの高校野球マンガとしては理想的と言って良いくらいに綺麗に終わることができた、とても幸せな作品だったと思います。田中先生おつかれさまでした。次回作では「鳳ボンバー」みたいなオッサン臭いマンガを期待します(多分無理)。
 最終回のサプライズは勿論チア部の巴先輩がナイスバディになって出て来たところなんですけど、私個人としては昨年の地区大会の初戦で出て来た宝田が再登場したのが嬉しかったですね。相変わらずバカそうで何よりでした。

ツール!

 「カリン様~オラにも超神水を~」って台詞は、サンデー的にオッケーなんでしょうか。
 とりあえず、このマンガ自体がヨーロッパを始めとしたワールドワイドな展開を狙っているので、ワールドワイドな人気を誇る「ドラゴンボール」ネタも許されると解釈するのが妥当なのか。でも、それだとアンパンマンネタはどうなんだということになるのか(どうでもいいと思います)。

 マンガとしては、主人公のヒイロが入ったチームのリーダー・ローランがキャラとして面白そうな予感。今のところは極めてクールかつクレバーな眼鏡キャラなのですが、眼鏡キャラというからには「クールな眼鏡の仮面の下に隠した本当の自分」が存在しているはずです(決めつける)。彼の眼鏡の仮面が外れた時にどんなことが起こるのか、今から楽しみでなりません。
 とりあえず、彼の実力の鱗片が明かされるであろう次回に期待です。

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未来の葵がそんな平らな胸のわけねえだろ。ちゃんと成長されてる。角度とか。サンデー19号絶チル感想

 自分が寝ている間にTwitterで@Shiina_eventが活動しているんじゃないかとドキドキしている椎名ファンの皆さんこんばんは(挨拶)。

 絶チルOVAコミックス21巻の宣伝を兼ねたソーシャル・マーケティングを狙っているという動機はあるものの、Twitterに投稿するようになってからの椎名先生は、ファンであるこちら側が驚いてしまうほどアクティブに動いているように思えます。
 椎名先生がこのような形でファンと直接ネット上で交流するのは、おそらく15年以上前の「GS美神」のアニメが放送されていた頃、パソコン通信のNifty-Serveのアニメフォーラムや美神ファンが集うパティオに椎名先生が現れた時以来になるのではないかと思うのですが、そもそもパソコン通信にアクセスできる人そのものが少なかった当時とは違い、今は「Twitterに椎名先生がいる」という情報さえ知っていれば誰でも椎名先生の生の発言をネットからリアルタイムで読むことができ、かつTwitterのアカウントを持っていれば直接声をかけることも可能なんですよね。それも簡単に。

 自分が見ている限りでは、先生に声をかけているファンの方も、それに応える椎名先生も、みんな楽しんでいるように思えます。ファンにとっては本当に素晴らしい時代になったものだと、つくづく思いますね。長生きしてて良かった…(おおげさ)

 パソ通世代の懐古はここまでにして、以下はサンデー19号の感想です。

トイ・ソルジャーズ#1 あらすじ

 レアメタルの結晶の中に入った「フェザー」を捕獲できたまでは良かったが、彼女から情報を聞き出すには彼女の「よりしろ」となるボディが必要であることが判明。しかし「フェザー」は大変にわがままなので、並のボディでは満足しない様子。
 個人的には、「フェザー」は既に皆本の肉体の味を知ってしまったので、わがままになるのも仕方ないと思う。

 ボディの制作を担当している人形フェチのティムが出した結論は、彼が尊敬している自分よりももっとすげえ人形フェチ中の人形フェチである造形師(=「Mr.9」)なら、きっと何かヒントを与えてくれるだろうというもの。それだけ、ティムは「Mr.9」を尊敬しているのだろう。
 しかし、彼の尊敬する「Mr.9」の正体はパンドラの九具津であることを、我々読者は知っている。共にハードコアな人形フェチであり、人形を愛するという一点において『同士』ともなれるであろう九具津とティムだが、パンドラとバベルという所属の違いが二人の愛を阻むことは確実。このまま九具津とティムは戦いあう運命なのか。二人が戦うよりも愛し合うことができる道はないのか。

 そしておりしも今回、市街地で人間そっくり(というかむしろ日系ブラジル人の糸色チルさんそっくり)の「人形」が、拳銃を乱射する未遂事件が発生。「トイ・ソルジャーズ」というサブタイトルが示す通り、今回は「人形」がキーワードとなることは確実な状況だ。
 この人形を操作していたのは誰なのか。ティムは九具津と接触することができるのか。葵のおっぱいはこのまま成長しないのか。様々な謎をはらみつつ続く。

 上記のあらすじ(もはやあらすじの体を成していないことは自覚しています)を読めば判るように、今回のエピソードではティムと九具津のコンタクトに期待しています。コミックス18巻のサプリメントによれば、ティムは前任者の九具津に対してそれなりにライバル心を抱いているようですが、その九具津が実は彼の尊敬する「Mr.9」だった! ガーン! みたいな展開をぜひ見てみたいので。
 そしてその葛藤を乗り越え、ティムは立派な人形フェチの道を歩むがいいと思います(決めつけた)。

 あと極めて個人的な希望なのですが、やっぱり九具津さんにはそれなりに幸せになって欲しいです。彼の性格が歪んでいるところにも問題があったとはいえ、アニメで彼がバベルを追われることになるエピソードは、「自分の趣味を理解してくれると思っていた女性に、誤解が元になってフられてしまって絶望する」という、オタク的には何かもう涙無しには見られないくらい可哀想な話でしたからねー。
 もっとも、今の彼はパンドラで造形師として好き勝手やれてる上に大好きな兵部少佐の近くにいられるので、それだけで十分幸せなのかも知れませんが。

 そして最期に出て来た糸色チル人形ですけど、これは多分九具津が作ったものではないと思います。私が思うに、彼が作る人形はもっとお耽美なデザインになるはず。耽美な糸色チル。

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サンデー18号くらいまでの感想

最上の明医

 小児医療への希望を核に様々な人間模様を描いた社会派ドラマ「最上の命医」の第一部が終わったと思ったら、何の因果か「ザ・キング・オブ・ニート」の二つ名を持つ現役ヤンキーを主人公にしたスピンアウト作品「最上の明医」が始まったでござるの巻。どうしてこうなった(ネット用語)。

 とりあえず、「最上の命医」のテーマである「医者の本懐とは、患者だけではなく、その家族や子孫の繋がりである『無限の樹形図』を救うことである」についてはこのマンガも継承しているものと思われますが、そのテーマへのアプローチの方法は「最上の命医」とは真逆を向いている様に見えます。もしかしたら、最期には主人公の最上義明が西條命を救う医師に成長する――というドラマが待っているのかも知れませんけど、でも現段階だと多分そのレベルにまで主人公が育つ頃には命が死んじゃいそう。ここからこのマンガはどう転がっていくのでしょうか?

 個人的に、このマンガにはかつての「焼きたて!ジャぱん」の時のような荒唐無稽な面白さを期待してもいいのかなと思ってます。「最上の命医」を描いていたのがなら、「最上の明医」はだ! みたいな勢いで。ギニャー(おわり)。

T.R.A.P.

 筋骨隆々な大男が、様々な世の理不尽に対して「知ったことかー!」と叫びながら己の筋を通し、最終的に地球の危機を救った「金剛番長」がサンデーから去った翌週、新たにやって来たのは頭に包帯を巻いた、けなげ・はかなげ・いたいけを絵に描いた様な美少年でした。
 「國崎出雲の事情」といいこれといい、何か最近はサンデーの潮目が変わってきている様な気がします。個人的には大好きな潮目なので問題ないですが。

 そして、このマンガは基本的にはサッカーマンガというジャンルに含まれますが、かつての「ゴールデンエイジ」のようなサッカーそのものの競技性の面白さをマンガで描くタイプというよりは、むしろサッカーを題材にしたミステリーを描くことを狙った作品という印象を受けました。勿論、そのミステリーの中心となるのは、いたいけな美少年こと天草海音です。
 サッカー部の中心だった真崎を事故で失ったのと入れ替わる様に現れた海音は、その存在そのものがミステリーであり、それ故に彼がミステリアスであればあるほどこの物語は面白くなります。なので、しばらくは彼の正体不明っぷりにサッカー部員が惑わされ、心理的に振り回される展開が続くんじゃないかなと思いました。特に、死んだ真崎を彷彿とさせる海音に対して極めてアンビバレントな感情を抱いている五十嵐の動向に注目して行きたいです。パティさん的な視点で(ダメ)。

 ちなみに、「T.R.A.P.」の作者の大和屋エコ先生の前作「未来のフットボール」は、現在でもクラブサンデーで読むことができます。正統派フットボールストーリーとタイムスリップSFを掛け合わせた面白いマンガなので、読んでみて損はないです。おすすめ。

未来のフットボール

未来のフットボール

大和屋エコ
(C)Eco Yamatoya/Shogakukan2009

posted with EmbedSunday on 2010-04-07

MAJOR

 吾郎が様々なトラブルに巻き込まれて倒れる度に、私の頭の中に住んでいる「金色のガッシュ!」のキャンチョメが、「( ゚∀゚)o彡°てっつっのっ茂野吾郎~ むってっきっ茂野吾郎~」と歌いながら腕を振るんですよ。純真なキャンチョメはフォルゴレが無敵であると心の底から信じており、それ故にフォルゴレは何度も立ち上がることができたのと同様、吾郎ちゃんを応援する心の中のキャンチョメも、また吾郎の無敵っぷりを信じているんですよ。
 なので、例え何度も頭に硬球を食らっても、私の心の中のキャンチョメは無敵茂野吾郎の歌を歌い続けるんですよ。がんばれ吾郎ちゃん! 死ぬな吾郎ちゃん! ダッダバダー ダバダバダバダー(何これ)

最強!都立あおい坂高校野球部

 あおい坂高校が夏の甲子園優勝。本当に文字通りの意味で「最強」に。おめでとうございます(甲子園を描ききった田中モトユキ先生に対して)。
 個人的には、決勝戦では静浜の仲島がどんどんキャラとして立っていく様が面白かったです。後は神木のしょぼくれぷりにもグッと来ました(ダメ)。

 後は、最期の最期でキタローに平常心を取り戻させた千葉との決着をどう描くかに期待。

はじめてのあく

 ジローやキョーコがまさかの進級。彼らは「幸せの時間連鎖」の中に居たんじゃなかったのか(例えが古いです)。
 更にジローの弟なのか弟分なのかは不明ですが、「阿久野」姓を持つ新キャラ・サブローが登場したのも驚きました。ジローは末っ子じゃなかったのか。

 それよりも驚いたのが、渡ファンクラブの会員にして女子に踏まれることに最上の喜びを覚える希代の変態の太っちよ男子(黄村ヨシヒト。愛称M男)がジロー達と同じクラスになったことです。こんな変態を(まだしも性根はマトモな)緑谷君の代わりにサブレギュラーに昇格させるだなんて、藤木先生はなんて大胆なことをするんだと思いました。大胆な作品内改革に乗り出した藤木先生の今後に期待です。

DEFENSE DEVIL

 ぱんつ履いてない悪魔ブリルハート対ぱんつ履いてるイダマリアの対決が白熱。悪魔ブリルハートの最大のキャラ立ちポイントは勿論ぱんつ履いてない点にありますが、もしも「ぱんつ履いてない」状態の描写が許されないのであれば、悪魔ブリルハートのあらゆる意味での異常性を端的に表現するのは難しくなると思われます。つまり、「ぱんつ履いてない」という一点を以て、この作品は彼女の超常っぷりをアピールしていると解釈するべきではないのでしょうか。
 今がぱんつ履いてない女性を少年誌に描くことが合法的に許されている時代で、本当に良かったと思いました。

 一方のクカバラに襲いかかったブリルハートの「生徒」である男悪魔達の方は、股間がそんなにモッコリしていないので、多分全身タイツの下にはぱんつ的なものを付けているものと思われます。この世界の地獄では、ぱんつの有無がそのまま悪魔としての格の違いを表しているのかも知れませんね。ウソですが。

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