ここ最近のサンデーまとめ感想

 お久しぶりです(枕詞)。
 最近書いてなかったサンデー感想のまとめみたいなものを淡々と書いてみます。

MiXiM♀12

 「MAR」が終了した頃は色々大変だったらしい安西先生が奇跡の復活を遂げ、再びサンデーで新連載を開始。
 薔薇を背負った美少年三人組がサンデーの表紙を飾っているところからして「ああ、これはそういう人気を狙ったマンガ?」とか思っていたのですが、最期にラムちゃん(=いわゆる「オレだけを好きになってくれる空から降ってきた人間じゃない女の子」キャラの、サンデーにおける総称)がいきなり出て来てビビりました。そういう人気を狙っているのかと思わせておいて、実はそっちの人気を狙いに来ていたとは。中々あなどれません。

 個人的には往年の「ロケットプリンセス」みたいな脳天気ラブコメマンガになって欲しいところなのですが、「銀河系青春ストーリー」という壮大なスケールのアオリが入っているところからすると、それだけでは済まないような気がしてなりません。このマンガはどこへ向かおうというのか。そういう方なのかそっちの方なのか。

結界師

 時音さん強化エピソードと解釈。「短パン履いてるから見られても大丈夫!」とハキハキ言えるところから推測できるように、時音さんは元々少年マンガのヒロインとしての立場を超越したところに立っている人であり、そこが彼女の魅力でもあります。「神殺し」をやってしまってからも彼女は全くブレることなく、「己は己の成すべきことを成すだけだ」みたいなサバサバした行動理念で動いているように思えます。なので、生足見られた程度では彼女の感情は揺らがないのです。
 この辺、「時音のいない世界なんて俺は知らない!」と初々しい台詞を堂々と言ってのける、良くも悪くも感情で動く良守とは対照的ですね。果たして良守は無事時音を救い出し、時音の生足を間近で見ることができるのか否か。良守が時音の短パン姿を見た時の反応が今から楽しみです。

月光条例

 「月打」される対象は「おとぎはなし」ということになっていますが、「おとぎはなし」の具体的な定義がどのようになっているのか、ちょっと気になっています。
 「月打」されたキャラクターは行動がおかしくなってしまうということは、即ち月打されたキャラは元のキャラをベースにした新しいキャラになってしまうということであり、これは要するに「キャラクターの二次創作を行う」ことに等しいのではないかと思われます。つまり「月打」は、二次創作を行っても著作権的に問題が生じない作品であれば、「おとぎはなし」に限らずどの作品でも対象になり得るのではないのでしょうか。より具体的に言えば、青空文庫に掲載されている小説であれば「月打」され得る可能性があると考えられます。
 「よだかの星」で社会に絶望した夜鷹が月打されちゃったおかげで星にならずに社会に復讐するテロリストになったり、「小公女」ではセーラが月打されちゃって巨大化してミンチン先生に襲いかかって(以下略)みたいな。そんなことばかり考えている今日この頃です。

 主人公の月光は口で言ってることとやってることが相反する、極端なツンデレキャラだよなあという印象です。「あやかし堂のホウライ」のホウライを彷彿とさせます。

金剛番長

 少し前にやっていたさそり番長のエピソードは、さすがの私も「こんな60年代のヤクザ映画的なノリで付いてこれる読者がどのくらいいるの?」と不安になったりしましたが、でも読者を置いてきぼりにしてこその「金剛番長」なので、まあこれはこれでいいんじゃね? と自分を納得させることにしました。

 そして今回の暗契五連槍編ですが、爆熱番長以外はもはやどんな戦闘方法を使うのか想像もつかない奴らばかりです。道化番長なんか、ハシラで「なんでこんなヤツが爆熱番長と手を組むことになったんだろう」と編集者から突っ込まれている始末です。更に粘着番長に至っては多分人間ですらないです。でも、全く非論理的な展開が許される自由さがあるからこそ、「金剛番長」は面白いのです。困ったマンガですね(ニヤニヤしながら)。

神のみぞ知るセカイ

 第二話で、主人公の桂馬が「早く契約を終わらせるためには、エルシィを妹として一緒に住むのが最善の策だ」と論理的に結論付けて同居を認めた展開に感心しました。決して感情にほだされる訳ではなく、あくまであらゆることに感情よりも理性を優先させて対処するタイプの主人公って、少年マンガでは実は案外珍しいのかも知れません。

 第三話では、ギャルゲーの攻略法がそのまま「現実」でも通用することを理解した桂馬が、これまた理知的に淡々と現実女子を攻略しにかかる姿が妙に格好いいです。オレがこのマンガ内の女子なら絶対惚れてるね! と断言して行きたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

絶対可憐チルドレンアニメ視聴日記

 お久しぶりです。
 「絶チル」のアニメの話ですが(いきなり)、2話→3話→4話と回を追うごとに面白くなってきているように思います。

 特に第四話は「パンツを見せることまかりならぬ」というテレ東規制を逆手に取り、「どうせ見せられないものなら、最初からはいてない設定にすればいいじゃない?」という逆転の発想に基づいた斬新な演出が光る極めてエポックメイキングな意欲的内容であり、とても面白かったです。色々な意味で。
 さらに今回出てきた犯罪者エスパーが「念力で女性の動きを止め、透視能力で下着を視姦する」という中学二年生男子が一度は夢みるようなコンボ攻撃を仕掛けるところ、および「はいてないと透視する意味ねえじゃん!」みたいな台詞を吐いたところも、正直凄いと思いました。こんな能力や台詞は、本物の下着フェティシストでなければ到底発想できないものと思います。原作者がドン引きするのも納得のアレっぷりです。

 ただ、アニメ版のストーリーに対しては、原作ファンの視点からすると「このエピソードはもうちょっとじっくりやって欲しかった」とか「この台詞を外すなんて勿体ない」という箇所がどうしても出てくる訳なのですが、原作者の椎名先生が監修に参加しているとのことですし、何より放送は(打ち切られなければ)1年は続く訳ですので、今までのエピソードでカットされた部分もいずれはフォローされるんじゃないのかな-、と長い目で期待してます。
 がんばれアニメ版制作スタッフの皆さんと椎名先生。

 そして、6/25に発売されるアニメ版OP主題歌CDが待ち遠しいです。
 ジャケットが椎名先生書き下ろしなのは勿論、チルドレン達をイメージした Catastrophe/Light Speed/Untouchable の各リミックスが収録されてるとか、初回特典は可憐Girl’sのPVが付くとか、何か妙に凝ってるというか、「これで一発当てたるぜ!」という作り手側の本気っぷりを感じさせる一枚になってるような気がします。売れるといいですね

 勿論私は買います

Over The Future(初回限定盤 DVD付)
可憐Girl’s
Geneon =music= (2008-06-25)
売り上げランキング: 365

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

絶対可憐チルドレンガイドブック買いました日記

 絶対可憐チルドレンガイドブック買いました!
 「GS美神極楽大作戦!!」が連載されていた頃から欲しかった椎名先生のカラー画集が、ついにこの手に! ギャー(嬉しい悲鳴)

 まだ買ったばかりで細かいところまで読み込んでいないのですが、ざっと感想を書いてみます。

・買って一番最初に読んだのが「超能力の、超心理学的立場からの分析・研究」。これはメタ超心理学研究室の石川幹人氏による、現代における超能力研究の現状について簡潔に書かれた記事です。
 この記事を見つけた途端「判ってる! この本を作った人はよく判ってるよ!」みたいな心境になりました。超能力マンガのムックに、ちゃんと科学的方法論に基づいた超能力コラムを堂々と載せてくるセンスは素晴らしいと思います。自分が子どもの頃(=超能力ブームの頃)はこういうのが好きでよく読んでたので、なんか懐かしい気分に。
 またこの記事には「エスパー清田」こと清田益章氏が、自分が超能力実験の被験者としての辛い経験を語るコラムも掲載されており、彼もまた「特異な能力を持つが故に疑われる苦悩」という超能力もの作品における共通テーマと戦ってきた人であることが伺えます。

・自分はもう一生読めないものだと諦めていた「GS美神」DVD-BOX特典マンガが読めたのは、素直にありがたいです。当時は「新作マンガのオマケでDVDが付いてくる」とか「1ページ辺りの単価が2000円のマンガ」とか言われてた、ある意味幻のマンガでしたからね。万難を排してDVD-BOXを買う決断を下した勇者のみが読むことを許された、存在そのものが伝説のマンガ。それがこの特典マンガだったのです。
 内容は、「時代の風」を食らって自己の存在価値を否定されて悶絶するエミがオモロかったです。あと、オチはおキヌ×美神と解釈しました。現代的だ(まちがい)。

・コミック板「ウルトラマンネクサス」の自選を原作24話を中心にマンガ化したエピソードにしたのは、この話が「受け継がれて行く絆」というウルトラマンネクサスのテーマが端的に現れていた話であったこと、および褐色美少女のセラちゃんが出てくる話だったからだと思いました。
 単行本化の企画が流れていないというのはホントなの? 信じていいの?

・巻末の椎名高志先生インタビューを読んで、やっぱり「絶チル」における薫と皆本の十年後のシーンは不可避なものとして設定されているんだなと思いました(P178の『あれは、ある意味大人の男女が結ばれたシーンだと考えています』の辺り)。

・そして、巻末インタビューに載っている先生の写真は、実物よりもちょっとだけ老けて見えるような気がしてなりません。髪の毛の色のせい?
 前に三省堂でサインもらった時の先生は、もっと若々しかったよ!(フォローのつもり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク
1 252 253 254 255 256 257 258 272