美鳥の魂を体に戻すためにシャーマンによる降霊の儀式を庭で執り行っている最中、近所の奥様達から
「あそこの奥さん、娘さんが病気で寝たきりになってから、ずっとああなのよ。新興宗教って奴?
ダンナさんも出張ばかりで家に全然帰って来ないっていうし、色々と大変よねぇー」
と噂されてしまう美鳥の母親を想像!
これがネオリアリズムというものなのよ!(ちがうよ)
そんなイケナイ妄想をしながらこんにちは。
こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンのためのホームページ C-WWW です。
本当なら時期的に「パンドラ」最終話についての感想とか書くべきなのですけど、まだサンデーGXを入手できていませんので、その辺はまた次回つうことで。
今回は、先週のサンデーで節目を迎えたみんな大好き「美鳥の日々」の美鳥たんにハァハァしますよ!(ハキハキと)
(´Д`;)
「いくらあなたが望んだ世界だとしても、そこはあなたの現実じゃないのよ
」
つう訳で、明るく楽しい正統派コメディマンガ「美鳥の日々」を読んでる最中にいきなりイヤな現実を突きつけられて鬱になってしまった皆さん、こんにちはー!(挨拶)
そんな鬱展開な今週の「美鳥」でしたが、個人的にはヒロインの美鳥の本当の姿が、ベッドの上で体育座りしながら自分の世界に引き篭もって片思いの男子の姿を妄想してハァハァしているダメ人間だったことが判明したことだけで、もはや悔いなしであります。
だってアンタ、現実から目を背けて自分の妄想にハァハァしてしまうだなんて、やってることがまるでホンモノじゃないですか! 美鳥もまた、心の中に闇を飼っている俺達の仲間だったんですよ! 仲間! 仲間!(迷惑)
まぁ、片思いの男子に告白できなくてうじうじ悩むだけなら、普通に内気な女の子の行動っぽくて微笑ましいレベルで済むのですけど、彼女の場合はその妄想を歪んだ形で現実にする能力を備えてしまったが故にこんな状況になってしまったと、今週の美鳥はつまりそういう話でした。
元々このマンガは、「ラブコメマンガのヒロインを、片思いしている男子の右手に寄生させたら面白そうだ」という発想から来ているものと推測されます。作者は連載を開始した時点では「何故ヒロインが寄生するようになったのか」の理由までは、おそらくまったく考えていなかったに違いありません(決めつけ)。
この辺の理由を話の中で読者に明示的に提示するようになったのは、前に一度美鳥の本体がちょっとだけ目を覚ました時に登場した、ネイティブアメリカンっぽいシャーマンの台詞「この娘のスピリッツは帰ることを拒否しているようです
」が出てきた辺りからでしょう。
美鳥は元々セイジに「好きだ」と告白して恋人同士になることを強く望んでいたのですが、それは内気な彼女にとっては到底叶わない願い。でも、その望みがあまりにも強かったためか、彼女の魂は「誰でもいいから彼女が欲しい」と望んだセイジに引き寄せられ、彼の右手に寄生するチカラを手に入れてしまいました。
結果、愛情に飢えていたセイジと、セイジの恋人になりたかった美鳥の双方の願いは、偽りの形ではありますが、とにかく叶うことになったのです。
しかし今回は、その美鳥の歪んだ状態に、明示的にダメを出す形となりました。「いくらあなたが望んだ世界だとしても、そこはあなたの現実じゃないのよ
」という美鳥の母親の台詞が、それに当たります。
この台詞で個人的に思い出したのが、映画「ドラえもん・のび太と夢幻三剣士」で、夢の世界に逃避する機械を出してくれとせがむのび太を諭そうとドラえもんが言った台詞:
「夢の世界に逃げたって、覚めたらみじめになるだけだよ。
」
もっと現実の世界でがんばらなきゃダメだよ
でした。
今回の美鳥ママの台詞の意味も、多分こんな感じなんじゃないかと思います。
アッチの世界じゃセイジとうれしはずかし同棲生活を送ったり、我々のようなダメな読者にモッテモテになったりしている美鳥ですが、しかしそれでも彼女の現実は「セイジ君に気づいてもらえず、告白する勇気すらない自分」にコンプレックスを抱き、ベッドの中で夢の世界に逃げるだけというダメなところから、何一つ変わっていません。セイジへの想いだけが増加している分、むしろ悪化していると言えます。
「夢幻三剣士」には「夢の中では、現実世界でダメな人ほど立派になれるんです
」という藤子Fテイスト溢れる全く容赦がない台詞も出てきますが、今の美鳥はまさにコレですコレ。ドラえもんならずとも、これじゃダメだと言いたくもなりますなぁ。「お母さんごめんなさい」じゃ済まされません。
とは言え、今回のこの展開によって、このマンガ(というか美鳥)が最終的に何を目的にするべきなのかが明確になりました。まぁ、それって要は、「彼女がセイジと本当に恋人同士になりたかったら、ちゃんと人間の姿に戻って告白しろ」という、至って当たり前のことなんですけどね。
現実世界における彼女は、超がつく程の引っ込み思案で、「セイジ君と仲良くなりたい」以外の将来への具体的な夢も持てず、何となく親の決めた高校に通い、友達も少ない(耕太君だけ?)という、相当地味で全然目立たないタイプの女の子に過ぎません。そして、彼女自身も、そんな自分に相当のコンプレックスを抱いています。
そんな彼女にとって「セイジ君に告白する」行為は、そういうダメな自分から脱却して人として一歩前進することを意味しますが、でも彼女は上述したように相当なダメ人間なので、ダメな自分から脱却するために行動する勇気すらなかなか沸いて来ないという悲しい現実。人間、そう簡単にはポジティブにはなれないものなのです。
私なんかもう、美鳥の心理が判りすぎて涙が止まりません。みんなもダメ人間だから、そんな気持ちもきっと判ってくれるよね?
逆に言えば、彼女がそんなダメ人間から脱却した時こそが、異常な設定のラブコメマンガとしての「美鳥の日々」という物語が終了するときだ、ともいえます。
ですので、美鳥にはいつまでもダメ人間のままでいて欲しいものですね(ドクロ)。
あと今回は、「美鳥の本体は、魂がセイジの右手に寄生していた時の事をまったく憶えてない」という新しい設定が登場しました。
今回彼女が目を覚ましたのは、右手に寄生している状態の時に「自分はこのままでいいのか?」とダメな自分に疑問を持ったことがきっかけだったのですけど、でも目を覚ましたらそのことを忘れてしまっているんだったら、なんか結局本物の美鳥は永遠にダメなままなんじゃないかと思うのですが、その辺どうなのでしょうか。
「本物の美鳥が、寄生状態の時に書いた自分の日記を読む」などの彼女の現状認識を大きく変える事件が起こらない限り、本体とセイジの右手の間の魂の反復横とびは永遠に続きそうです。
やっぱり彼女は、当分の間はダメ人間でいてくれそう。ダメ人間バンザイ!ヽ(*´д`*)ノ
こんなダメな結論でいいのでしょうか。
「はじめの一歩」が載ってないマガジンなんて!(挨拶)
とか失礼なことを言いながらこんにちは(失礼)。
こちらは、私こと深沢が運営する椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
サンデーが出ない週は、やっぱりちょっとつまらないですね。
というか、「美鳥の日々」や「からくりサーカス」は、結局あれからどうなるのよ! どうなるのよ!
ギー!(依存症)
(´Д`;)
あと、週刊少年マガジンと言えば現在の話題の中心はやっぱり「魔法先生ネギま!」になるのですが、あのマンガの連載を維持するために読者から見えないところで費やされているであろう、マガジン編集部や関係スタッフの人的/時間的なリソースの膨大さを考えると、なんか怖くなってくる今日この頃。
このマンガのひとつのウリになっているのが、キャラクター人気投票の結果が約1〜2週間後にはマンガの内容に反映される(=人気のあるキャラがマンガに登場する機会が増える)というインタラクティブなシステムらしいのですが、これって「何かこのマンガって、本気でバカなことをやってるなぁー」とツッコミを入れながら笑える半面、そのシステムを実現するために編集者や作者にどれだけの負担がかかっているのかを想像すると、なんかこう素直に笑えなくなって来てしまうんですけど、これは私の考え過ぎというものなのでしょうか。
何にしろ、こういうことを可能にする少年マガジンという雑誌のバイタリティには敬服致します。
このマンガに関わる全ての人々に祝福を。
なので、個人的にはもっとネギ君を困らせてはわはわ言わせるような展開にして下さることを希望します。
私が思うに、このマンガの本質は、あくまで純真で素直でカワイイめがねっ子のネギ君を、(読者にとっての視点キャラクターである明日菜の眼を通して)読者が愛でるところにある筈なのです。
30人の美少女中学生軍団なんて、所詮は飾りですよ飾り!
やはり、これからの時代は男性向けショタが来ると見るべきなのか!(みるな)
今までダラダラと続いてきた「シロ探し編」、今回でやっと終了です。バスケットの大会などでいろいろ重なり活動不能でしたが、何とか書き終わりました。
ローミエンヌとの激闘の末、横島たちは・・・
いまだにまだまだな内容ですが、気楽に読んでやってください。
ちなみに、ローミエンヌはそれぞれのかたの頭の中で描いてください。(汗)
椎名先生のサイトの新トップ絵を見た直後、私の脳内で
「裸でトイレに入るのが趣味の女性が、用を足そうと思って和式トイレの便器にしゃがんだところ、突然トイレのドアをノックされてびっくりしている場面
」
というシチュエーションが一瞬のうちに浮かんでしまいました。
どうしよう(挨拶)。
そんな訳で、ここは椎名高志ファンのためのサイト C-WWW の更新情報ページです。
ゴールデンウィークは如何お過ごしでしたでしょうか?
私の場合は、紫堂恭子先生の新作コミック「東カールシープホーン村」や、たまたま本屋で見つけた「チコのねがい」(やぶうち優)を読んだり、東京ビッグサイトで開かれたスーパーコミックシティで「プリンセスチュチュ」のふぁきあ×あひる同人誌を買ったりして、己の中の乙女チック濃度をムリムリと高めたりしてました。
これでオレも百万乙女の仲間入りだ!(心が疲れてる様です)
そして、そんな百万乙女のバイブルである週刊少年ジャンプ(バイブル?)では、「ヒカルの碁」が本当に終わっていまいました。
あまりに突然に終了したように見えたので、ネット上では韓国陰謀説から作者同士の仲たがい説までさまざまな噂が駆けずり回って、ちょっとした騒ぎになったのもご存知の方も多いのではないかと。
まぁ、夏に読み切りが掲載されるということなので、まだこれが本当の終了という訳ではないのでしょうけど、それから後の展開がまるで不明な上、ジャンプのサイトでも「熱いファンの応援が続く中での完結なので非常に残念」とか実も蓋もないことを書かれてしまっている以上、いわゆる連載という形では、もうこのマンガは終わってしまった、と思うべきなのでしょう。
でも、週刊連載である以上は終わってしまうのは仕方がないにしろ、まだ連載の中で用意されていた伏線が全て回収された訳ではなさそうですし、何より「ヒカルがライバルに負けて終わり」という終わり方がそのものが、ヒカルの碁という「大河ドラマ」として相応しいか? と言われると、ちょっと微妙なのも事実。ファンが「納得がいかーん!
」と叫んだり(「Books by 麻弥」さんの感想を参照。これがファンの正直な気持ちだと思います)、「ヒカ碁にとっての北斗杯編は、北斗の拳におけるラオウが死んだ後の話みたいなものだったでのではないか?」とか色々憶測したくなる気持ちはよく判ります。
(補足:連載終了の噂と真相に関しては、「駒木博士の社会学講座」さんの5/2の記事が詳しいです。結局は「最初からTVアニメが終わるまで連載を伸ばした上で終了する約束になっていた
」という、サンデーの「ARMS」でも見られたパターンだった模様。)
でも何にしろ、「ヒカルの碁」という作品は、単なるジャンプに掲載されていた人気マンガという枠を遥かに越えた、現代社会に影響を与えるだけの力を持つに至った「大きな」物語である、と(大げさに表現すれば)思っています。週刊少年ジャンプという枠に拘らず、今後も何らかのメディアでこの「物語」をフォローして頂けたら嬉しいです。
なんか、久しぶりに「物語を生み出した作家の責任」みたいなことまで考えてしまう今日この頃。変な噂の件もありますし、この業界はうっかり人気が出てしまうと大変だなぁと思いました。
そういや、去年の今頃に「一番湯のカナタ」がサンデーの表紙を飾ってたんだよね…(回想)
一方の週刊少年サンデーですが、22+23合併号で新連載「売ったれダイキチ!」が始まりました。作画担当は、かつて「マーベラス」を連載していた竹村勇治氏。
氏と同期に本誌デビューを飾った「ファンタジスタ」の草場道輝氏、「リベロ革命!」の田中モトユキ氏がサンデーでキャリアを伸ばす中、「マーベラス」は連載が一年弱で終了、その後はヤングサンデーで高橋尚子の伝記マンガを描いたり、短期連載で「ダイキチの天下一商店」を掲載したりと地味な仕事を重ね、ついにサンデー本誌に帰ってきました。
何というかこう、「がんばって下さい!」と申し上げるしかありません。
作品としては、昨年掲載された読み切り版のリニューアルといった感じですが、特徴は主人公の年齢が引き下げられたことと、マスコットキャラ兼指南役兼解説者担当のネコ先生(not プリンセスチュチュ)が追加されたことが上げられます。
サンデーにおいて主人公が少年キャラというパターンは、ここ最近のサンデーでは「焼きたて!ジャぱん」という成功例がある以外は、「365歩のユウキ!」にしろ「一番湯のカナタ」にしろ「鳳ボンバー!」にしろ「旋風の橘」にしろ、控えめに申し上げてもたいへんに残念な結果になってしまった作品ばかりが思い浮かんでしまうのが不吉なところ。
何というかこう、「がんばって下さい!」と申し上げるしかありません(二回目)。
あと、竹村氏の描く大人の女性はかなりグッと来ることで個人的に有名ですが、しかしこの作品の一番の萌えポイントは、ダイキチの家族のお姉さま方でも、幼なじみのツインテール少女でもなく、間違いなく猫ですね。猫。ネコ最強。控えめに言ってかわいすぎますネコ先生。あまりに猫がかわいかったためか、読後の私の頭の中には女性キャラはほとんど印象に残らなかったほどです(やり過ぎ)。
個人的に今一番イケてるマンガ界の猫ちゃんは 30girl.com のジョーズ君なのですけど、「ダイキチ」のネコ先生にもぜひあの域にまで達して欲しいですね。一部では「ジョーズは最高に腰のえろい猫です
」と言われる程そっち方面でも人気がある(らしい)ジョーズ君に比類するくらいグッと来る猫を目指して欲しいです。何というかこう、「がんばって下さい!」と申し上げるしかありません(三回目)。
あと、今のサンデーで異様に盛り上がってるのが「MAJOR」。
いわゆる海堂高校編の途中で路線変更が発生してゴローがドロップアウト、そこから別の学校へ入学して新しい仲間を集めて海堂高校に復讐するために新しいチームを作るという、「かってに改蔵」でいうところのコペルニクス的転回を行ったのも、今サンデーで繰り広げられているこの展開をするためだったのだ! と言っても過言ではない訳であり、ここがこのマンガの実質的なクライマックスであると言ってもよいでしょう。
特にゴローちゃんなんかもう、アストロ球団並の一試合完全燃焼主義モードに突入しており、メジャーリーグに行って父親の敵を取るどころか、もはやこの試合を最後に燃え尽きて死んでしまいそうな勢いです。たとえ現実の野球界では高校野球でのピッチャーの過剰な投げ込みが選手生命を短くさせると言われていようが、野球マンガとしてはこれが正しい姿なのだ! ワッフー!(やけくそ)
普通のスポーツマンガのパターンは、主人公が弱小チームに入ってチームと共に成長していくタイプと、主人公が強豪チームに入って(大抵は二軍に落とされて)もまれて強くなって行くタイプに大別できると思いますが、「MAJOR」はこの両方のパターンを踏襲したことになります。
私個人としては、別に海堂高校の中で成り上がって行くストーリーでも十分に面白いと思っていましたし、何より海堂高校の個性あるメンツとゴローとの絡みに比べると、今の聖秀高校のメンバーとの絡みはそれに比べると弱いかなと思うところもあるので、「もったいないことをしたなぁ」というのが正直なところなのですが(笑)、しかしその代償として「これまで一緒に野球をやって来た仲間たちとの対戦」というお約束ながらも熱い今の展開を作れた訳であり、この辺は結局はトレードオフの問題でしょう。現在の掲載位置や人気の度合いを考えれば、この路線変換はプラスの方向に作用したと考えるべきなのかも。
ただ、この前行った同人誌即売会「スーパーコミックシティ」における「MAJOR」本の少なさは、往時の盛況っぷりを知っている身としては、流石にこのマンガが失ったものについて色々と考えさせられるものがあったりなかったり。ゴローが海堂を抜けた時の同人界隈に与えたインパクトったら、そらもう凄かったらしいからなぁー(遠い目)
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