あなたの心です。サンデー17号感想

 近況:TVでやってた「ルパン三世・カリオストロの城」を途中から観ました。何度見ても、何処から見ても、やっぱり面白いです。
 Twitterのタイムラインでは、映画放映当時に青春時代のまっただ中だった四十代以上の男女がみんなイキイキしてるように見えました(椎名先生含む)。「カリ城」にはこの世代が求めるエンターテイメントの全てが詰まってる気がする。多分。

 以下はサンデー感想です。

銀の匙

 マンガ大賞受賞おめでとうございます(再掲)。

 今回はブラジャー回(牛の)。「はじめてのあく」のアキとは違い、「銀の匙」のアキはこれまで色気とかおっぱいとかそういうのとは一切無縁な、というかむしろ自分におんなのいろけがあるとは全く思ってなさそうなタイプのキャラクターとして扱われているように思えますが、今回八軒が「ブラジャー」をアキのものだと勘違いして思わず彼女のおっぱいを横目で見つめてしまうシーンにおけるアキのおっぱいの描かれ方は、このマンガにおいては極めて珍しく、彼女のおっぱいの大きさや柔らかさを感じさせてくれる、実にお色気のあるものだったと思います。結構いい乳してるじゃないですか。見直しました(セクハラ)。

 しかし、いかな天然揃いの農業高校とは言え、いい歳した若い娘さんが同い年の男子に向かって「ブラジャー探してる」と言えばあらぬ誤解を招きかねないことに少しは想像を巡らせても良さそうなものなのですが、絶対そうならないのがアキというキャラクターなのでしょう。部活の先輩から「あんたはヒドい女だねえ」と言われてしまう所以ですね。

 まあアキはそういうキャラなので、八軒が一人で気を揉んでる駒場とアキとの関係は、おそらく全く彼の想像しているものとは違う、いたってしょーもないことなのに違いないでしょう。実際それがどのくらいしょーがないことなのか、今から期待しています。

 あとはホルスタイン部の変態メンバーが、至って真面目に牛の繁殖のことについて語ってるところが良かったです。農業高校という専門性に特化しているが故の知的な会話が素敵。
 自分の場合は工業高校だったので専門性という意味では彼らと一緒なはずなのですが、当時の部活動では彼らのような真面目かtインテリな会話は一切せず、部室のパソコンでゲームとか作りながら、アニメやマンガやゲームの話ばかりしていた記憶しかありません。アニメ雑誌の付録についてたララァが主人公のエロパロ小説が掲載された小冊子を読んだりしてた気がする(自分語り)。

AREA D

 「ジーザス」の七月鏡一先生原作+「DEFENSE DEVIL」の梁慶一先生作画という、個人的には今の小学館で考えうる最強コンビなんじゃないかと思ってしまうタッグによる連載が始まった「AREA D」。七月鏡一先生自ら「ポスト3.11」を意識した作品であることを明言するなど、相当気合が入っていることが伺えます。
 パラダイムシフトが起こり、これまでの世界とは一変してしまった世界を舞台に、異能を持つ者たちが異能者であるが故に迫害され、それでも彼らは人間であることをあきらめず、生きるために戦い続ける──というこの作品の趣向は、思想的・地域的に分断されつつある今の世相を反映しているものであると思います。「今だからこそ作られ、読まれなければならないマンガ」として認識される、文字通りの力作となることを期待しております。

 そして作画担当が梁慶一先生と来れば、勿論ナイスバディな美女が脱ぎまくることを期待せずにはいられない訳なんですけど、「AREA D」においては、服を着ているシーンがこれまで一度も登場していないという意味において謎の少女・リオが登場。これまでのところのお色気要素の一切を引き受けております。
 彼女はおっぱいはそこそこ大きいのですが、身体のラインはまだまだ幼く、決してナイスバディであるとは言えません。そういう意味では、これまでの先生の作品とはちょっとノリが違うと感じました。梁先生も、この作品で新たな境地を開拓しようとしているのかも知れませんね。とか勝手な期待を抱きつつ次。

電波教師

 「本日、少女漫画『終末学園』内の描写の一部が過激すぎるということで、雑誌が回収されるという異例の事態に──
 天上院先生の担当編集者は、少しは仕事をしろと思いました(ひねくれた感想)。

 話の内容としては、私の世代だと森山塔先生の「5時間目のヴィーナス」(注意:エロアニメ)の後半がこんなノリの話だったよなあとか思ってしまいました。「電波教師」も、掲載誌がサンデーでなければ絶対エロ展開になってたと思う。集団心理こわい。

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カリ城はDVDがコレクターズアイテム化してて高値なので、今買うならBlu-ray一択っぽい。
ルパンといえば4月から始まる原作リスペクトな絵柄のTVアニメもちょっと楽しみ

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「そのひと」って言い方に兵部の薫に対する愛情を感じるサンデー17号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー読みました。

 今週の「絶チル」についての感想ですが、既に椎名先生が今回のエピソードの真意についての解説をブログでなさっているので、詳しくはそちらをご参照下さい(感想になってない)。
 読者の「知性」を信頼してくれている様子が伺えるのが嬉しいですね。

 今回の物語としては、自分が父親を満足させるだけの能力を持っておらず、それ故に愛されない鬱憤を他人を傷つけることで晴らそうとするギリアムに対して、かつて自分が愛するものから裏切られたからこそ同胞たちが同じ目に会うことから守ろうとする兵部、という構造になっていたと思います。

 またギリアムは一度兵部に(殺そうと罠を仕掛けたにも関わらず、結果的に兵部が身を挺してギリアムの命を助けることになったという、彼にとっては)屈辱的な目に遭っているため、今回の攻撃にはその意趣返しも兼ねられている、というわかりにくい目的もあったのですが、兵部はその目的を見抜き、(皆本にその意志が筒抜けになっていることを知ってか知らずか)ギリアムの悪意には汲みしないことを声に出さない独白で答えるという、これまたわかりにくい形で返答していたのも印象的です。

 これは要するに、この「兵部が憎くてたまらないギリアム」と「そのギリアムの憎しみを飄々といなす兵部」の二人の間には、憎悪という感情を介した独特のコミュニケーションが成り立っていることを意味しており、記号的に表現すればギリアム×兵部が既に成立していると解釈するべきではないのでしょうか。今回の一件で、ギリアムはおそらく兵部に対して更なる執着心を持ってしまうでしょうから、このカップリングは今後さらに関係性が強化されてしまうこと請け合いです。
 ましてや、兵部は既にその実体はこの世にはなく、ギリアムは直接兵部に会うことも叶いません。もう逢えないとなれば、片思いは更に積もるものと相場が決まってます。切ないですねえ。

 斯様な関係妄想を一人で楽しめるようになれば、椎名先生がおっしゃるところの読解力を鍛えられるのではないかと思うのですが、その辺どうなんでしょうか?(と言われても)

 そして今回のチルドレン達の衣装は、「黒タイツ越しのパンチラ」のコンセプトを極限まで拡張し、「黒タイツの上にパンツ履いてるように見える」デザインになっているところが黒タイツフェチ的に嬉しかったです。
 ちょっとだけ「ちょっとエッチな少年マンガ」のスタンダードな感想を書いて終わり。


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今週のサンデー読んでる最中は、体内に巣食う極小エイリアンに自分も小さくなって戦いを挑むゲーム「Xマルチプライ」のBGMが脳内で鳴り響いてました

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生存+病欠報告

 お久しぶりです。

 今週のサンデーの感想ですが、途中までは書いたものの体調が悪いせいでペースが上がらず、書き終わる頃には夜中になってしまって明日以降の人生に影響が出てしまいかねないこと請け合いなため、お休みさせていただきます。
 「絶チル」はせっかく皆本×賢木の組んず解れつという、自分の頭の中に住むパティさんが覚醒しかねない楽しいシーンもあったのですが、突っ込めなくて残念です。
 このままだと明らかに埒があかないので、これから色々どうしようかなあと思案しているところ。

 そして「銀の匙」のマンガ大賞受賞おめでとうございます。毎回「何故このマンガはこんなに面白いの?」と不思議に思いながら読んでますが、いよいよ本格的に面白さが世間的に広く評価されて来た感があります。
 アニメ化の噂も既に出ていますが、まだエピソードが少ないので、そうなるには多分あと2年くらいかかると思います(勝手な予想)。


さよなら豚丼エピソードが掲載されるであろう3巻。
まだまだ連載は続くと思うのですが、こんなに早く切り札の「銀の匙」をオマケにした限定版を作ってしまって、これからの限定版ネタは大丈夫なんでしょうか

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