「でも僕らは自分にできる最善を尽くすしかない」(20巻の皆本の台詞より引用)サンデー15号絶チル感想

 今週のサンデーは、発売が17日以降に遅れるとのことです(サンデー公式Twitterアカウントより)。
 今回の震災が物流に与えている影響を考えると、致し方ないですね。木曜日を楽しみに待ちたいと思います。

 以下、サンデー15号の絶チル感想です。

600万ドルの男(7) あらすじ:
アダムの心の壁を打ち破って現れたのは、羽の生えた天使の姿はしているけど「おかん」としか表現しようがないものだった。
母性の象徴とはいえ、おっぱい凄いでかいっすよね(あらすじ?)

 「もっと素直に手を貸してやったらどうだ? エスパーソルジャー
 今回は、やはりグリシャムのこの発言が核でしょう(テレパシーなので正確には発言じゃないけど)。この発言から推測するに、兵部は口では「あの少年を救えるのは僕だけだ」とか言っておきながら、実は皆本がアダムを救うためにはチルドレンの助力が必要になることを察知しており、「ノーマルの社会ではエスパーの立場は常に危うい。これをこの子たちに見せたくて連れてきたのさ」という名目で皆本のためにチルドレンを連れて来たということになります。
 兵部からすれば、エスパーを重用しながらも「危険だから」という理由だけでエスパーを除外しようとする社会の矛盾をチルドレンに見せようとしたのは間違いないと思うのですが、でも彼だったらチルドレン達が皆本のことを心から信頼しており、兵部が何と言おうとも「エスパーはこの社会のために力を使うのが一番いい」と反論するのは(少なくとも現段階では)判りきっていることだと思われるので、やっぱり「皆本の力になるためにチルドレンを連れてきた」と言われてしまうと、妙に納得できてしまうのも確かです。

 まあ、グリシャムに「もっと素直になったらどうだ」と言われた兵部が「何か言ったか? ジジイ」とツンデレキャラ的な態度をとったことからしても、グリシャムの指摘が図星だったことは明らかなんですけどね。「何か言ったか? ジジイ」という台詞は、「べ、別に皆本のことが心配だったからじゃないんだからね! ただコメリカの少年を助けたかっただけなんだから!」と翻訳するべきなのかも知れません。

 そしてアダムとチャールズの過去については、チルドレン達が「あの時つらかったのなら、同じつらさを味わっている人を救う人になりなさい」という言葉が全てでしょう。これはアダムのみならず、全ての人がそうあるべき理想だと思います。

 また精神世界の中で女性に抱きしめられるというシチュエーションは、コミックス11巻で少年時代の姿の皆本がキャリーに抱きしめられる図と類似していると感じました(今回のはキャリーよりもおっぱいがでかいですが)。
 キャリーはかつて、皆本の後ろに「羽を持った天使」のビジョンを見出しましたが、今回のチルドレン達の意志が取った形はまさにその「羽を持った天使」そのものでした。アダムを抱きしめて彼を迷いから救うその様は、皆本を救った時のキャリーのそれにとてもよく似ているのではないか、と個人的に思いました。やり方はキャリーに比べるとえらい荒っぽいですが、まあ中身はあのチルドレン達ですので致し方ないです。

 あと今回は、グリシャムの腕に抱かれてグッタリしている賢木が、えらいエロく見えてしまいました。ヤバい(オレが)。

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今週末はマンガを読める平穏な幸せを噛み締めてました。サンデー15号感想

ポケットモンスターReBURST

 アルカデス・サボス!(カードゲーム繋がり挨拶)

 この春のサンデー大攻勢は、自分の中では春の目覚め作戦と呼称しているのですが(不吉)、その大攻勢の主力であるポケモンマンガ、「ポケットモンスター ReBURST」がついに連載開始されました。
 作画担当は超増刊で「イエロードラゴンがあらわれた!」を連載していた田村光久先生。「イエロードラゴンがあらわれた!」は、主にロリっぽい美少女に無茶苦茶されたいマゾヒスト傾向のある方におすすめの、ほのぼのファンタジーコメディです。本当です。

イエロードラゴンがあらわれた!

イエロードラゴンがあらわれた!

田村光久
(C)Mitsuhisa Tamura/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2011-03-14

 そして、主人公が伝説のポケモン・ゼクロムに変身した時の「ゼクロムに…!!」が既に色々な意味で話題になっているこのマンガですが、しかし自分は諸般の事情でこれまでの人生の中で「ポケモン」シリーズを一度もプレイしたことがなく(何故プレイしたことがないのかを語りだすと自分語りモードに入ってしまうので略)、「ブラック/ホワイト」もプレイしていないので、主人公がゼクロムに変身するのがどれだけ凄いことなのかはまだ完全には把握していませんが、とにかくこのマンガは一般的な「いくぞピカチュウ!」「ピッカー!」的な人間とポケモンの信頼関係を描く系統のものではなく、どちらかと言うとポケモンを一種のスタンドとして扱う能力バトル系統の作品を狙っていることは判りました。

 何にしろ「イエロードラゴン」はコメディーとして面白かったので、田村先生の次回作であるこのマンガにも期待したいところ。果たしてサンデーは「ReBURST」で文字通り再びハジけることができるのか! それとも、違う意味でハジけてしまうのか! 待て次号!(感想?)

史上最強の弟子ケンイチ

 「達人政治家推参!
 今回のケンイチは、自称達人政治家のおじさん(石田議員)が最高に面白かったです。こんないい面構えができるのであれば、こんなところで弟子集団を相手にしているのではなく、さっさと政界再編を画策して打って出るべき。この羅刹のような面構えなら都知事選挙にも勝てますよ!(まちがい)
 でも「選挙権なき者たちに死を!」という決め台詞は、とても面白いですがややいただけません。真の政治家なら、選挙権なき者を味方にして将来自分に投票してもらわないといけないと思います。日本の政治が不安定な今こそがんばれ石田議員。何かわからないうちに感想終わり。

ランウェイをプロデュース!

 もう先週の話になってしまいましたが、サンデー春の大攻勢第一弾として掲載されたのがこの作品(第一話はクラブサンデーから読めます)。サンデーと東京ガールズコレクションという、もし久米田先生がサンデーに御在籍だったら間違いなく「サンデー男性読者の8割には無縁」とネタにしたに違いないマッチングの異色さもさることながら、これまで「ちゃお」や「Cheese!」で活躍して来たあらいきよこ先生を抜擢してくるというのも驚きました。サンデーの良き読者であれば、ここから「これまでにないことをやってやるぜ!」というサンデーの気概を感じるべきでしょう。
 しかし自分は諸般の事情でこれまでの人生の中で「ちゃお」や「Cheese!」を読んだことがほとんどなかったせいか(何故読んだことがないのかを語りだすと自分語りモードに入ってしまうので略)、「ランウェイをプロデュース!」を最初に読んだときは「普通の少年マンガとはまったく違った文法で描かれたマンガなのではないか」と思ってしまいました。何というかこう、「今自分は、生の少女マンガを読んでいるのだ」という感覚とでも言うのでしょうか?(大げさです)

 今回は、後半の「見ず知らずの幼女を助ける→幼女から探しているモデル女子の情報を得る→モデルのいる島までいきなり泳ぎ出す→溺れる→漂流して島まで辿りついたらそこにモデルが→自殺志願のモデルに巻き込まれて崖から落ちる」というジェットコースター的な展開が凄まじかったです。なんという破天荒。大和少年のバイタリティが半端ない。やはりきりたんぽにパワーの秘密が?(まちがい)

はじめてのあく

 ジャージ姿の黒澤さんが可愛かったです(感想)。
 あとシズカは、あの格好をどこから調達してきたのか心配です。彼女に、巫女装束を自前で揃えるだけのお金があるとは思えません(ひどい)。

 そしてエーコさんは、全世界の「オレはまだ本気出してないだけ」妄想に取り憑かれたダメ人間たちの期待を一心に受けつつ頑張って欲しいなと思いました。オレはまだ本気出してない妄想は手強いぜジロー!

T.R.A.P.

 クラブサンデーに移行が決定したみたいですね。物語終盤の「海音がどこにいても、海音が何者であっても、俺達はサッカーで繋がっている!」というテーマはとても美しいと思いましたし、何よりこのまま終わってしまわなくて本当によかったです。
 サッカー方面ではここで一応のオチはついたので、クラブサンデーでは超能力バトル路線に移行するんでしょうか。

 あと、最後のシーンは空港が舞台でしたが、高校サッカーの静岡県大会決勝が放送されていたということは、あそこは静岡県にある富士山静岡空港である可能性が高いです。ここから海外にフライトしたということは、海音は上海かソウルに飛び立ったということになるんでしょうか?(多分まちがい)

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今回のパンチラは葵の1コマだけでした記念 サンデー13号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 椎名先生は何かカレーうどんや餃子のタレにトラウマがあるんでしょうか?(挨拶)
 以下、遅れましたがサンデー13号の感想です。

  • ケンとメアリーが兵部に合計2ページ弱でやられるのは予定調和なのでいいとして(いいのか)、やられっぷりが素晴らしかったのはやはりチャールズ。後ろ手に縛られて猿轡を噛まされた上に、あの紫穂にロープで引き回されるという緊縛プレイっぷりを披露してしまいました。
     初登場時は触れるもの皆傷つける勢いの狂犬っぷりが印象的だったチャールズでしたが、兵部やチルドレンに関わったばっかりにこんな残念なことに。ご愁傷さまです。
  • チャールズのヘタレキャラ化に反比例してつやつやしている紫穂が相変わらずひどい(褒め言葉)。さすが将来世界を征服する女は違う。
  • 国はあの子を見捨てる準備を始めている…。父親として仕方なかった
     チャールズの父親は桐壺局長と同じポジションだと思われますが、そんな彼ですら息子を救うためにパンドラの手を借りなければならないという現実。エスパーの間でパンドラの存在感がそれだけ増して来ていることを提示するシーンでしたが、逆に言えばエスパーに対する非寛容な社会の姿勢が、反社会革命組織であるパンドラの勢力を増強させているとも言えます。
  • そして今回の最大の見所は、勿論(アダムの精神世界の中で)皆本が右手を光らせてアダムの心の壁を打ち破る、まるで少年マンガみたいなシーンに尽きます。このエピソードの主眼は皆本が大活躍することにあるとはいえ、こういう形でのかっこ良さのアピールは正直意外というか、こんな格好いい皆本はちょっと皆本ちがうんじゃないかと思ってしまいました(ひどい)。
     勿論、皆本の力の源はチルドレン達の皆本への信頼であり、だからこそ(同じく皆本を信頼し始めているであろう)アダムの心の壁を打ち破ることができたという意図が描かれていることは理解しております。任せてください(何)。

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