真木の目が「今回の少佐はマジだ」と訴えているように見えるサンデー39号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「中学生はもっと見ちゃダメなもの見なきゃダメッ!
 でも、大人が本当にそれを言ってはもっとダメだと思います(挨拶)。

 というかお久しぶりです。中学生の頃は、アダルトビデオはアニメしか見たくなかった私ですがこんにちは。
 みんなそうだよね?

 以下、時間がないのでサンデー39号「絶チル」の簡単な感想です。

幻影の肖像 #1 あらすじ:

 「なんかこうもっと、私の腐った心に突き刺さるよーな原作が欲しいのです
 文化祭を迎え、クラス劇の脚本を担当することとなったパティさんは輝いていました。

 続く。

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

 本来であれば、今回のエピソードに出てきた「ナイチンゲールとバラ」と(サブタイトルである「幻影の肖像」の元ネタである)「ドリアングレイの肖像」が共にオスカー・ワイルド原作であるところから、文学的にストーリー展開を考察して行くのがカッコいいような気がするのですが、しかし今回はパティさんがあまりに輝いており(腐方面に)、そのあまりに幸せそうな彼女を見ているだけでこちらも楽しくなって他のことはどうでもよくなったので、まあ今回はそれでいいじゃないかと思いました。
 (クラス委員らしい)東野は「なんであいつが仕切ってるんだ?」と疑問を呈していましたが、他のクラスメートが彼女のアレっぷりに対して声に出してツッコミを入れなかったところを見ると、もう既に彼女はそういうキャラとしてすっかり認知されていると解釈して良いのではないかと思われます。
 腐女子であることを堂々とアピールしてクラス内に確固たるポジションを確保するというのも凄いというか、俺もこういう女子がいる学校に通いたかったと思わざるを得ません。

 「ナイチンゲールとバラ」そのものは登場人物の誰もが幸せになれないまま終わる、「恋」の虚しさを感じさせる悲劇の物語なのですが、そのままではやおいにも百合にもなりそうにないこの物語をパティさんがキャスティングの妙でどのように腐らせてくれるのか、そのアレンジの手腕に期待させて頂きます。

 でも、クラスメートでナマモノ掛け算を堂々とやるのは大概なので控えたほうがいいと思った。

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「ついにきた?」サンデー39号はじあく感想

はじめてのあく

 先週から今週にかけての「はじめてのあく」を読んでいるうち、この作品世界における「正義の味方」と「悪の組織」って、警察権力を国家からアウトソーシングされた民間軍事会社と、地域に根ざした昔からの暴力団の関係に近いのかなあとか、余計なことを考えてしまいました。
 この作品世界は警察の手に負えないほど「悪の組織」が蔓延しているのか、あるいは「悪の組織」はある種の必要悪であると社会が認識しており、国としてはとりあえず対策してます的なポーズを取るために「正義の味方」をパフォーマーとして雇っているのか、その辺はまだよく判りませんし、多分作者は何も考えていないと思います(決めつけ)。

 まあ、今回のエピソードの主眼はキョーコがジローに心を許していく描写にあるのは明らかなので、まさに余計なことですよね。すみません。

 そうそう、そうなんですよ奥さん(いきなり)。今回の最後の方でキョーコが「なんか民間人って言うのは…イヤだったのよね。私とこことは関係ないって言ってるみたいで…」と言ってましたが、これはもう「自分はジローと一緒にキルゼムオール=阿久野家の一員になる」と言っているに等しいですよね奥さん。遠まわしなプロポーズみたいなものですよ奥さん。
 そして今回のラストシーンにおける、(ボンクラなのでまだキスのちゃんとした意味を理解していない)ジローがキョーコのほっぺにチューした時の、キョーコの表情と反応を見ましたか奥さん。なんという可愛らしさでしょうか。これはもう完璧にキましたね。「キョーコはジローの嫁」なのは読者は既にみんな納得していることと思いますが、本人もついにそうなる覚悟を決めた! と解釈してよさそうです。

 あとジローに必要なのは、キスの持つ意味を本人が理解した上で、今回のような「ごほうびのキス」ではない「本当のキス」をすることに他なりません。いやまあ、正直なところボンクラなジローには「本当のキスの意味」とか理解できるとはまだ思えないのですが、それでもキョーコにここまでの表情をさせてしまった以上、ジローは男としてやるしかないのです! がんばれジロー! 全国のボンクラな男性サンデー読者が応援しているよ!(多分)

 あと今回は、戦部どのがジローの長姉のアヤに惚れてるシーンが出てきましたが、まだ高校生のジローとは違っておっさんはもう30過ぎてるんだから、モジモジしてないでもっと頑張れと思いました。

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お久しぶりです(´・ω・`)遅くなりました(´・ω・`)サンデー38号感想

結界師

 「封印場所については、まだだ…これから教える。
  さすがに…裏会総本部の真下だと言ったら驚くだろうね

 良守の向かう最終目的地と、彼にとって最大の障壁となるであろう日永が破壊しようとしている「裏会」の中心地が同じ場所であるという皮肉。「指輪物語」におけるモルドール的というか、「宇宙戦艦ヤマト」におけるイスカンダル的というか、そういう「最終目的地が敵の本拠地」的なドラマと同様の盛り上がりを予感させてくれる展開になってきました。
 今良守が連れている宙心丸は、まさにこの作品世界における「力」の権化なのですが、日永にしろ良守の兄の正守にしろその「力」を心から欲しており、更に今回の時守の台詞によって、彼らが最終的に全て同じ裏会総本部に集結することが決定的となりました。そこで如何なるドラマが展開されるのか、期待せざるを得ません。

 そして「結界師」はこの前コミックス30巻が発売になりましたが、この30巻って数字は「魔法先生ネギま!」の31巻に匹敵する長さなんですよね(いきなり変な比較)。
 どちらも連載開始は2003年。もう8年近く前ですよ。思えば遠くに来たものだなあ、としみじみ思ってしまいます。お互い歳取りましたよねー(誰ともなく)

ハヤテのごとく!

 さすがに今回ばかりはヒナギクさんが可哀想だなあと思いました。カワイイけど(ダメ感想)。

 主人公のボンクラ男子を中心に女の子たちがつかず離れずの距離感を保ち続けなければならないという、美少女わんさかコメディー世界を長期にわたって維持する独特の難しさのようなものを、今回のエピソードから感じてしまった次第です。あの「ラブひな」「ネギま」の赤松先生ですら「男1人女複数のハーレム系は衰退した。」とか言ってしまう時代ですけど頑張れ畑先生。続く。

戦国八咫烏

 ちょっと前の話になりますが、金髪の明智光秀がポルトガル語で挨拶しながら初登場した時には、さすがに少し驚きました。
 このマンガ、最初のうちは雑賀孫一が戦国の世を巡りながら戦国時代の英雄たちと邂逅していくタイプのマンガなのかな? と思っていたのですが、光秀がポルトガル語を喋った辺りからは「日本の支配を狙う南蛮人対日本を統一して南蛮人の日本支配を阻止する英傑を探す雑賀孫一」という、ヒストリカルというよりはファンタジー寄りな路線が明確になって来た感じがします。

 我々の世代で「南蛮」といえば、もちろん安永航一郎先生の名作「陸軍中野予備校」に登場した「南蛮帝国」に決まってますが、この21世紀に再び南蛮帝国という単語を使うことになろうとはビックリですよ(色々と認識が間違ってる気がしますが気にしない)。

神のみぞ知るセカイ

 作者自ら「今回のヒロイン(倉川灯)は某ブプラスのキャラとも何の関係もない」と言ってしまってるところがお茶目だなと思いました(感想)。

 今回は、ロボットにかわいい顔と「がんばる!」というマンガチックな吹き出しをつけたら、とたんに周囲の人間がロボットの「意志」を尊重して応援する態度になったところが面白かったです。
 恋愛マンガでロボットを題材にする以上は「人間は如何にロボットを愛するようになるのか」というテーマに触れざるを得ないことは椎名高志先生の初期の名作『家電製品に乾杯!』の時代からのお約束となっていますが(ファンサイト要素)、今回のこのエピソードはこの点についてかなり重要な示唆を含んでいるような気がしてなりません。

アラタカンガタリ

 ただでさえ面白い「アラタカンガタリ」ですが、「この世界を統べる『大王』となる革には、既に彼の伴侶となるよう定められた『運命の娘』がいる」という設定が増えてからというもの、このマンガに対して感じる面白さの質が自分の中で変わってきたような気がします。要するに、この設定ができたおかげで「アラタカンガタリ」はボンクラ男子の革を主人公とした美少女わんさかコメディーとしても読めるようになったんですよ。
 実際、革はこの設定が明らかになった直後から、本命であるはずのコトハに対して「友達でいようね」的な態度を取って意図的に遠ざける一方、ミクサに対しては無意識のうちにアプローチをかけて自ら好感度を上げてしまうなどといった「ボンクラ」の冠をつけるに相応しい行動を取り始めており、先行きは予断を許しません。

 この辺の人間関係の微妙な匙加減の上手さは、さすが少女マンガの世界を生き抜いた渡瀬悠宇先生だと感心させられます。先生がこの「美少女わんさかコメディー」的な路線をこれからどう描くのかを含め、今後の展開が更に楽しみになってきました。

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