人類にはまだ、救済可能なだけの愛が残されているのか?
それとも、このまま真実の愛を見失って滅びるしかない運命なのか?
――この究極の問いの答を探るため、神はこの地上に一人の女を遣わしたのであった。
これは、何の因果かその女と出い、人類の存亡を賭けて彼女と同棲生活を送ることになった、一人の男の運命を描いた物語である!
って書くと、サンデーGXの「パンドラ」も生首育成ギャルゲー「TOMAK」も一緒の話みたいだなぁ!(挨拶)
というかお久しぶりです。
こちらは、常に更新の挨拶が「お久しぶり」であるところの、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。
少年チャンピオン連載の「バキ」において、あの範馬勇次郎の口からモハメド・アリ(のバッタモノキャラ)に対して「アンタは力なき者の希望だ
」などという、まるで「覚悟のススメ」の朧パパみたいな台詞(よく判らない比喩)が飛び出したり、少年ジャンプで「ストーンオーシャン」の連載が終了したと思ったら今度は「ヒカルの碁」までもがついに最終回に!? という噂が飛び交ってネット界隈が大騒ぎになるなど、相変わらず世の中が変化し続けていることを実感する今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?(マンガでしか変化を実感できないのは問題です)
特にジャンプは「ストーンオーシャン」等と入れ替わりで始まった新連載がどれも不評を買っている模様で、なんか先行きが思いやられるとというか何というか。私も「闇神コウ 〜暗闇にドッキリ〜」を読むたび、もう十年以上前の同じゴーストハントマンガである「GS美神」の初期の頃と比べても全然面白くなっていないとは何事ですか? とジャンプを叱りたくなって来てしまいます。
だからああいうマンガは、タカピーな霊媒師だけじゃなくて、おキヌちゃんみたいな性格の非人間の鬼娘キャラを登場させないとダメだってばよ(と言われても)。
でもそんな中、金曜日にコンビニで立ち読みした「ふたりエッチ」は、うっかり者同士の男女が風呂場でバッタリ出会ってしまい、うっかり自分のおっぱいを男の下半身に押しつけちゃってイヤ〜ンみたいな、「エイケン」みたいなコッテコテなエロシチュエーションが描かれており、何だか救われた気分になりました。「ふたりエッチ」さいこう!(うつろな瞳で)
現代社会は何かと変化が激しく、また社会から常に変化することを要求され続ける世知辛い場所になりましたが、それでも世の中には変わらないからこそ価値のあるものもある、という実例を「ふたりエッチ」に見た思いです(マンガでしか価値を実感できないのも問題です)。
海老名君のお母ちゃんに密かな人気が!(挨拶)
椎名氏のサイトでは既に最終話についての速報や意味深なメッセージが掲載されていますが、とりあえず「パンドラ」第二話の感想を少し。
第一話を読んだ段階では相当精神的に病んだマンガになるのではないかと危惧されていた(私に)「パンドラ」ですが、第二話では精神的に病んで身も心もダメ人間になって行く主人公の海老名君を、結果的にパンドラが救い出してマトモな人間へ更生される道筋を提示するという、なんかかなり道義的にマトモなマンガになっていました。
もっと病んだマンガになると思い込んでいたので、正直ビックリです先生(失礼)。
前回は「『男』であるが故に持つ弱さ」の葛藤に散々苦しんだ挙げ句、パンドラに萌える道を選んで精神的な危機的状況から脱出した海老名君でしたが、今回はその弱さを当然のものとして己自身を許容し、パンドラに萌え狂ってしまって甘えが出てしまったが故に結果的にカタストロフィの出現を許してしまった訳で、この辺は第一話と構造的に逆転しているのが面白いところ。
更に、本来は「萌え」の対象としての役割のみを割り振られていると思われていた天然ボケキャラのパンドラが、今回では主人公が置かれた現実を把握して理解する判断力を備えて主人公を諭そうとする行動に自発的に出るようになったのも、今回のお話の特徴と言えます。彼女がこのような行動に出たのも、現状に対する危機を感じ取って海老名君を救おうとしたからであり、彼女は本気で海老名君を――より広義には人間そのものを――破滅から救おうと思っているのでしょう。
つまり、今回の物語を経たことによって彼女は「無条件で主人公を好きになる」ことを定義づけられた主体性のない押しかけ美少女から、自立して「主人公の為を思うことができる」存在に近付いたのです。最後のページで海老名君のエロい要求をやんわりと拒絶している辺りからも、彼女のそんな変化を伺うことができます。
――作者の椎名氏は今回の速報ページにおいて、このマンガを「自分と漫画の関係のメタファーである」という定義に基づいたコメントを書かれていますが、これと同様に読者も海老名君とパンドラをそれぞれ「自分自身」と「自分が対峙しなければならないもの(将来の夢とか仕事とか)」に置き換えることによって、読者自身のメタファーとして読み替えることも可能でしょう。
つまり「パンドラ」というマンガは、基本的には人間以外のキャラが大好きな我々のような読者に狙いを定めたマンガであることは前回の感想でも述べましたが、今回の内容は我々に対して「萌えるだけじゃなくて現実も見ろ!」と諭すマンガである、と取ることもできるのではないのでしょうか。
はい、まったくその通りです。申し訳ないです。私もがんばります(あやまる)。
まぁ、そういうメタ的な方向に話を持って行かなくても、今回のお話の中にも随所でパロディやギャグが仕込まれているので、そういう面でも十分普通にマンガとして楽しめます。個人的には、「非現実の化身のクセに、現実をつきつけるなーッ!
」「公式には持ってないことになってますうーッ!
」が笑いのツボに入りました。
そして、このマンガの裏ヒロインであり、嫁にしたいキャラナンバーワンであるところのカタスタロたんですけど、今回は前回にも増してカワイイです。くすくす笑うカタスタロたん、海老名君を嬉しそうに罵るカタスタロたん、戦闘機にぶつかりそうになって慌てるカタスタロたん、もう全て萌えです。萌え。
チャームポイントのドジっ娘要素も更にパワーアップしていて、もはや彼女には隙が見あたりません。
彼女は破滅の化身のはずなのに、どうしてこんなに可愛いのか。やはり人は破壊を前にしてこそ美しく輝くということなのか。このマンガの行く先は幸せな「ふたりエッチ」ではなく、やっぱり全てが破滅する「最終兵器彼女」なのか。人類はどこから来て、そしてどこへ行こうというのか。
謎が謎を呼ぶこの物語。次号の最終回を待ちたいと思いました。
あと、「パンドラ」のためにサンデーGXを買ったけど他に何を読んでいいか判らない
、というコメントをネットで見かけたので、個人的なGXのオススメマンガをご紹介しておきます。
まず、個人的にGXで今一番面白いマンガは何かと言われれば、やっぱり「ブラック・ラグーン」(広江礼威)を上げますね。
今の展開は、爽やかに気が狂っているシリアルキラー美少女兄姉とロシアンマフィアの女ボス・バラライカのサイコな抗争劇がメインになっていますが、このマンガの本来の形は、タンクトップ姿(重要)で二丁拳銃を振り回すレヴィ嬢の大活劇を見て「うわーいスゲエなぁーヽ(*´д`*)ノ
」と喜ぶマンガです(私にとっては)。
タンクトップ姿の姉ちゃんが大暴れするアクション映画が大好きな、全ての人にお勧め。コミックス1巻のはっちゃけ振りは異常なので必読のこと。
あと、いつどこから読んでも楽しめる一話完結モノの作品としては、毎度おなじみ「吼えろペン」(島本和彦)と、もうひとつ「素晴らしい世界」(浅野にいお)を上げておきます。「素晴らしい世界」はGXの中でも割と地味目な作品な印象がありますが(失礼)、この作者の描く何とも言えない切なげな世界観はちょっとグッと来ます。作者の浅野にいお氏は、これから伸びていって欲しいマンガ家の一人です。
他にも「ふぁみレス」(後藤羽矢子)「ラバーズ7」(犬上すくね)は安定していますし、佳境に突入した「ネコの王」(小野敏洋)、「ブラックラグーン」とはまた違ったガンアクションの醍醐味を味わえる「ワイルダネス」(伊藤明弘)、バイク好きならオススメの「ジャジャ」(えのあきら)など、現在のGXは実は創刊してから今が一番面白いんじゃないの? と思えるくらいのクオリティに達していると思っています。
これで「LET IT BE!」(こいずみまり)の連載がまだ続いていたなら完璧だったんですけどね(わがまま)。
「私、妊娠なんかしてませんよォッ!」
(今週のサンデーで一番グッと来た台詞であり挨拶)
というかお久しぶりです。
「投稿作品は毎週月曜日に掲載します」とか言っておいてアレなのですが、今週は月曜日から風邪を引いて倒れていたため、掲載が遅れました。申し訳ない。
こうなったら妊娠してお詫びを(できません)
短編集だったはずなのに・・・いつの間にか第3話まで続いちゃいました。しかも、これで終わってないし。
今回の話は、シロを捜索に出た横島夫妻とタマモがシロを見つけ、山中に潜むと言われていた妖怪に出くわしちゃいます。
もうすぐ終わりなので、つまらないですが読んでやってください(汗)
今日は投稿された二次創作を掲載しましたので、ご報告します:
毎度のことですが、掲示板の書き込みへのお返事やメールのお返事が遅れており、ご迷惑をお掛け気味です。
そのうち何とかなるだろう〜(←自分に言い聞かせるように)
アメリカ主導によるイラク攻撃は、二十数年間に渡って続いたフセイン大統領の独裁政治を終結させましたが、それと同時に「テレビ東京は例え戦争が起こってもアニメの放送を中止しない」という伝説をも終結させてしまいました。
今回中止の憂き目に遭ったのは、4月から始まった新番組「カレイドスター」(毎週木曜日5:25から放送中)。放送前まではアニメファンの間でもそれほど話題になることがない地味な作品でしたが、放送された第一話のクオリティの高さとキャラ造形の良さ、「ショーの世界でトップを目指す」という古典的ながらも判りやすくて誰でも入り込めるストーリー、そして純粋にエンターテイメントに徹した演出の数々(ギャルが開脚倒立しながらぐるぐる回るとか)で一躍話題作の仲間入りに。早くも、4月に開始されたアニメ番組の中では「カレイドスター」が一番面白いんじゃ? という声まで出ている程です。
それ故に、4/10の第二話の放送に期待がかかっていた訳なのですが、実際にチャンネルを回してみたら、そこにはカレイドスターのヒロインの苗木野そらの姿はなく、代わりに写っていたのがイギリスのブレア首相でした。そして、ブレア首相の上には、「カレイドスターはお休みします」という無情なテロップが。
や、やりやがったなテレビ東京!
ブレアじゃ萌えねぇー!
かつて湾岸戦争が始まった時、他の局がニュースを流している最中にムーミンの再放送を放送し続けたことで「テレビ東京はどんなことがあってもアニメだけは放送する
」という伝説を作り、アフガン戦争でも9.11テロでもアニメの放送を休止しなかったことでその伝説を守り続けたテレビ東京でしたが、ついにその伝説も終わる時が来たようです。
時勢に流されずに自らのスタンスを貫き通すテレビ東京こそが、マスコミの本来あるべき姿なのだ! と思っていたのになぁ!
早く戦争が終わらないかなぁ!(アニメが見られなくなるから)
そんな感じで、すっかりまちがった理由で厭戦気分な今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。
こちらは、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。
早くサンデーGX発売日の19日になりませんかねぇー(フォロー)
サンデーGXのサイトの「GXメンバーズ倶楽部」というページで、「パンドラ」の壁紙をダウンロードできるサービスを実施しています。
とりあえず、カタストロフたんの手で世界が滅亡する前に入手を。あのマンガは最後に人類が滅ぶんじゃないかと思います。
以上でファンサイトとしての義務は果たしたので(のか?)、サンデーの方に話題を移します。
「みるくボンバイエ」の中身はきっとぶっかけ系AVに違いない、とか真面目に考察するのは止めようぜ?(挨拶)
先週は「裸にタオル巻いた格好の○学生の女の子が、お風呂でマットの上に座ってる
」という致命的におかしい(頭が)シーンがあったため、そのうちこのマンガには「作品内に『お兄ちゃん』という台詞が登場しますが、二人は血縁上の兄妹ではありません
」とか、「この作品に登場するキャラクターはすべて18歳以上です
」などの政治的に正しいキャプションを入れざるを得なくなるのではないか? と心配されていた「美鳥の日々」ですが(されてません)、今週は一転して少年マンガとして正しいロジックで組み立てられた展開をしていて一安心。
今回はハシラにまで「お約束のオチだね♥」と書かれてしまうくらいベッタベタなお話ではあるのですけど、お堅い美鳥が右手に宿っているために禁欲的な生活を強いられ、ナニ(何?)ですら自由にできないセイジの苦しみは男の子なら誰しもが共感できるに違いないだけに、たかがアダルトビデオを観るためだけに全力で努力をする彼の姿は、もはや涙なしでは見られません。
つうか、あの年頃で二ヶ月もナニを我慢したら、普通は我慢のし過ぎで死にます。まさか、この前コータ君の指を口に咥えるという奇行をしちゃったのも、もしかしたらそれが原因なのか?(新説)
何事も溜め過ぎは体に良くないってことを、美鳥にも知って欲しいと思いました。がんばれ男の子。
あと、セイジに振り向いてもらうために相変わらず報われない努力を続けている綾瀬の姿はあまりにへっぽこであり、それ故にかわいく見えて仕方ありません。最後のコマで「なるほど なるほど
」と言いながらメモを取ってる彼女は、最高に輝いてます。もちろんダメな方に。
でも、今彼女が参考にするべきなのは「みるくボンバイエ」ではなく、彼女と似たようなマンガ内のポジションに位置しながらもついに執念で恋する彼氏と一夜を共にして朝チュン(専門用語)することに成功した、「ななか6/17」の雨宮さんの方ではないかと思いました。
まさかあのマンガで「朝チュン」が見られるなんて! やっぱり「ななか6/17」はあなどれないよ!(結論が違います)
最近は巻末近くに位置することも多くなり、もはや近日中の連載終了は不可避なのではないか? と噂されている「鳳ボンバー」。浜ちゃんや綾弥が登場し始めてからは内容的にも人気の面でも向上しているとは思うのですけど、でもこのマンガの基本コンセプトである「一癖も二癖もありそうなオッサン達と純真な野球小僧のガチンコ勝負」ってやつは、やっぱり少年誌でやるにしてはちょっとマニアック過ぎたのでしょうか(既に感想戦モード)。
でも、今やってる播帳と啓助との対決はスゴイです。燃えます。「打つ価値がある球が来るまで振らん!
」と播帳が吠えれば、対する啓助も一球毎に魔球・暴れんボールをパワーアップ! 野球のルールを度外視した、男と男の意地のぶつかり合いが今ココに! コレだ! このマンガがやりたかったのは、きっとこれなんだ! と感激。
今回のエピソードは、「リベロ革命!」における「レシーブでなら、世界のエースのボールだって上げてみせるわ!
」の回(コミックス4巻第30話)に相当するくらいの価値があるのではないかと思いました。
しかし、それ以上に凄かったのが綾弥です。二人の対決を見ていてもたってもいられなくなり、いきなりエレキギターで演奏を始めて読者を困惑させた彼女でしたが、今週に至ってはもう最初から最後までギター弾きまくりの恍惚な表情しまくり。最後の方の見開きページで、啓助と播帳のアップを背景にギターを身体に絡めながら(*´Д`)アハーンな表情をしている彼女を見ていると、燃えるとか萌えるとかいう以前に、「これって何のメタファーなのですか?」と気になってしまい、逆に不安になって来てしまいます。
これってもしかして「あややボンバイエ」か! 「あややボンバイエ」なのか!
「鳳ボンバー」は、このまま行けば歴史に残るマンガになりそうです。
そして、今週のサンデーで、ついに「ダンドーXi」が最終回を迎えました。
最終回では、「ダンドー」でヒロインだった優香よりも「Xi」のヒロインのラミアの方が数倍可愛く描かれている辺り、作者の愛情の差を感じましたがどうか。
でもまぁ、一番可愛いのは、もちろん拓さんに「本当に本当に本当?」と甘えた顔して訴えてるダンドーなんですけどねー。もぅーホントにダンドーはカワイイなぁーハハハハー(遠い目をしながら)
それでこのマンガ、単にゴルフマンガとして評価すると前作の「ダンドー」の方が優れている(というか、まだしもスポーツマンガの枠の中に納まる正統派マンガの展開をしていた)と思うのですが、ゴルフをネタとしたエンターテイメントとしてなら、「ダンドーXi」の方が遙かに面白かったのではないかと思っています。
今も忘れない「ダンドーXi」第一話、一番最初のページで拓さんから「全英オープンに来るな!」と怒られて戸惑いの表情を見せるかわいいダンドーの表情をアップで見せられたところから私の脳内の変なスイッチが入り始め、(当時は)美少年だったラミアの登場、ラミアの父親とゴルフクラブを賭けて勝負することになった時のラミア父の「おまえのような少年は、裏ルートでさばけば高く売れる
」という人身売買発言などが次々と飛び出すにつれて脳内の変なテンションゲージが急上昇、最後にダンドーがスコップでナイスショットした時には、もう変なスイッチが完全にオン状態になってしまいました。
これはすなわち今風で言うところの「キタ━━━━(・∀・)━━━━ッ!!」であり、この瞬間、私は「『ダンドーXi』はゴルフマンガとして楽しむマンガではなく、むしろゴルフを題材にしてやりたい放題するアレっぷりを楽しむマンガである」ということを理解しました。より玄妙に表現すれば、私はこの時「悟りを得た」のです。
いったん悟ってしまえば、もう美少年のラミアがダンドーを見て頬を赤らめようが、空中に浮いているボールをゴルフクラブでフルスイングしてナイスショット(=ルール違反)しようが、実はラミアが女の子だろうが、エバが執拗にパンチラしようが、途中でダンドーのライバルとして登場する少年の名前がよりによって「ムクムク」だろうが、登場する子持ちの女性キャラが例外なくヒドイ目に遭おうが、そして最終決戦でボールに刺さったガラスの破片がプロペラになってボールが自由自在に空を飛ぼうが、もうすべて許せます。
ダンドーXiがやることだから仕方がないのです(許してるの?)。
基本的に「ダンドーXi」は、ダンドーが愛する拓さんや新庄先生のいる場所に(物理的にも心理的にも)近付こうと努力することが物語の主軸となっていますが、最終的には新庄だけが持つ『真のゴルフの奥義』をダンドーが継承するという、ある意味哲学的な領域に足を踏み入れることとなりました。その究極の形が最終戦で見せた「嵐を利用してボールを自在に操るショット」ですが、それ以前にも新庄は「(最終ホールを除く)全てのホールをイーグルで回る」という形でその『奥義』を披露しています。
「ダンドーXi」を許せるかどうかは、この『真のゴルフの奥義』を許せるかどうかにかかっている、言っても過言ではありません。では、この『真のゴルフの奥義』とは結局何だったのでしょうか。
──拳法マンガ永遠のバイブル「拳児」によれば、中国拳法を極限まで極めた状態になるともはや「技」は一切必要なくなり、ただ打つだけで相手を一撃で倒すことができる、絶対的な強さの領域に達するそうです。この領域に達した者は武術の技法が宇宙の法則を現したものであることを悟り、強さに対する執着から開放され、宇宙と一体になることが可能になると言われています。
そして新庄先生のいる世界というのも、おそらくはそれに通じる達人の領域なのでしょう。人と人との対戦というゴルフの競技の枠から飛び出し、ゴルフという競技を成り立たせている大自然、つまり宇宙と一体となること。宇宙と一体となることによって彼はただ「振る」だけで完璧なショットを打つことを可能にする領域へと達し、新庄は全ホールをイーグルで回るというマンガチックな偉業を成し遂げたのだ、と解釈することができます。
かのゲーテは「自然の極地は愛である。人は愛によってのみ、自然に近づくことができる
」と語ったそうですが、新庄のゴルフとはつまりそういうものなのです。ゴルフとは即ち愛であり、愛によって自然と一体となることこそが、『真のゴルフの奥義』へ通じる道なのです。言うなればこれは「ゴルフ道」です。
ダンドーの唯一にして絶対の目的は「新庄先生のいる場所に近付く」なのですから、ダンドーがその目的を達するためには、同じくゴルフ道の達人の域に達する必要があったのです。
ダンドーにとって最大最後最強のライバルとなったラファエル=バーンはゴルフという競技そのものを憎んでおり、ダンドーは新庄先生から教えられた「愛」を以ってラファエルと戦いました。ゴルフとは愛であり、その愛をラファエルに伝えることが、唯一ラファエルを倒す方法だったのです。ラファエルとダンドーの戦いは、まさに「ゴルフとは何か?」という哲学を賭けた、両者の信念の戦いだったと言えます。
なので我々読者も、ゴルフボールに刺さったガラスの破片で自在に空を飛ばすという無茶な展開が、実はあらゆるゴルフの技術を超越して絶対なる大自然の真実を掴み、自然と一体になったダンドーが放った愛の一打だからこそなせる技なのだ! ということを悟ることさえできれば、あそこは突っ込むシーンではなく、むしろ感動するシーンであることが判るようになるはずなのです。
……ご理解いただけたでしょうか?(いただけません)
冗談はともかく(笑)、万乗先生のお知り合いの方から「連載に行き詰った時もあり、その頃は色々と大変だったらしい」と伺ったこともあって、一読者の立場として心配していたりもしたのですが、連載が無事完結できてホントに良かったと思います。十分にリフレッシュして(「鉄騎」をやり込むとか)、今後のお仕事に備えていただきたいです。
次回作も「ダンドー」や「星の少年キバ!!」同様、子持ちの女性がヒドイ目に遭うマンガを希望します(ダメ読者)。
今週も投稿作品をいくつか頂きましたが、掲載は明日の夜に行います。今夜はもう寝ます(笑)。
これまで投稿作品の掲載はここの日記の更新と一緒に行ってきましたが、今後はこの日記ページの方の更新が不安定になることが予想されるので、投稿作品は「毎週日曜日の夜に締め切り、次の月曜日の夜(23:00〜2:00頃)に掲載」というスタイルでやって行きたいと思います。
自分の日記とサイトそのものの更新報告を分離してはどうか、とのアイデアも頂いていますが、現在どうするか検討中。
日曜日に放送された「金色のガッシュベル!」第一話を見ました。
そこには、人間嫌いのネガティブ思想に取り憑かれて部屋に引きこもっていた、今とは比べものにならない程ダメ人間だった清麿がいました。
この頃の清麿は、こんなにどす黒く輝いていたキャラだったんだよなぁ! 萌え!
マンガの方だとすっかりイイ男に成長した清麿だけど、アニメの方はいつまでもどす黒い心を忘れないままの君でいて!
とか、少年マンガの根幹を否定する発言をしながらこんにちは。
こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。
もちろん「金色のガッシュ!」は大好きなマンガですよ〜(フォロー)
今週のサンデーに久しぶりに出てきたシェリーの親友・ココのどす黒さなんか、もう最高です〜(フォローに失敗)
今回は、更新が停滞した昨年12月以降に溜まったネタを噴出させる目的で文章を書きました。文章もあまり推敲してませんし、レイアウトも実験的にいつもと少し変えています。なので、ちょっと読みにくいかも知れません。すまん。
本当は、変わったことをやっても許されそうなエイプリルフールにやりたかったんですけどね(嫌がらせか?)
何というか、色々な意味で自分の時間と心の余裕がなくなって来ているのを実感しつつある今日この頃。去年の秋から仕事がかなり増えて来ているため、仕事以外のこと(サイト運営含む)に割く時間と心の余裕が取れない日々が続いている。なので、仕事以外のことをするためには睡眠時間を削るしかなくなるのだが、既に削りすぎて業務に支障を来たし始めているのが実状。寝るのが遅くなる→起きるのが遅くなる→出社時刻が遅くなる→退社時時が遅くなる→寝るのが遅くなる、の負のスパイラルに突入している。
趣味で仕事に支障をきたすようになったらさすがに本末転倒だし、実際もう支障が出始めててヤバい状態なので、しばらくこのサイトの更新や、Magic: the Gathering など、趣味の方への時間的なリソースの割り振りを減らさざるを得ない。じゃないとまっとうな社会人として生きていけません。
とにかく、できるだけサイト更新を楽して続けられるサイトのスタイルを考えて行きたいと思う。今回の更新は、その為のテストでもある。
もはや完全に時期を逸してしまったが、冬コミに買って面白かった本をご紹介。
とらの店員さ〜ん!」「
私を"虎"と呼ぶな。」というネタが笑いのツボにヒット。勢いを買いたい。
ご奉仕するにゃーん!」のキャッチーなキーワードで話題になったものの、何か尻すぼみ的にブームが去ってしまった感のある「東京ミュウミュウ」の最終巻。少なくともアニメ版よりは良い(というか、少女マンガとして正しい)終わり方をしていると思った。しかし、このアニメが「セーラームーン」のバッタモノをやっている間に、少女向けアニメの中心はより正統派の「明日のナージャ」や「ぷちぷりユーシィ」に移ってしまったんだよね。
あまりここでは触れないし、自分で作った専用掲示板にも一切書き込んでないのでアレなのだが、現在出ているワイド版「GS美神」はちゃんと全部買ってますよ。エライなぁ! ファンのカガミだよねオレ!(自賛)
で、今は4巻まで発売されているが、個人的にはワイド版でいうところの2〜5巻(コミックスで言えば3〜9巻)辺りが、マンガとして一番よくできていた時期だと思っている。「GS美神」の人気の源の一つには、作者の幅広い映画やマンガの知識をバックボーンとした、古今東西のあらゆるオカルト的な要素をマンガの中に取り込めるだけの許容力を持った作品世界そのものの魅力があると言えるが、作者が表現したいことを作品世界を通して効果的に表現できるようになり、かつ読者もその世界観を共有して楽しめる、長期連載マンガとして理想的な形が完成したのがこの時期だったと思う。小学館漫画賞を受賞しているのもダテじゃない面白さだ。
もしこのまだこの時期の「GS美神」を読んでいない方がいたら、ぜひ(せめて1巻から順に9〜10巻くらいは)一読して頂きたい。このマンガには、それだけの価値がある。
もちろん、コミックス10巻以降(具体的に言えばGS資格試験編以降)もマンガとしては面白いのだが、作者が連載前にはまったく考えていなかったであろう「魔族」という要素を物語のコンセプトの核のひとつとして据えたことによって、それまでとはちょっと違ったマンガになって来たように思う。
連載を長期に渡って続けるためには物語作りの「核」になるものが必要となるが、その核としてこのマンガはこれまでは比較的脇の要素だった「魔族」との戦いを中心に持ってくることを選択し、作品世界の中の一つとして取り込んだ(「母親が魔族に狙われていた」というバックボーンを美神令子に与えた12巻のエピソードで、この路線は決定的となる)。そしてこの選択は、結果的に後のアシュタロス編に至る、このマンガの今後の運命を決定付ける大きな要因となった。もしこの時、この当時の物語の核として「魔族」を選ばなかったら、このマンガがこの後辿る運命はどうなっていたのか?
もしかしたら、アシュ編終了以後に作られた(コミックス36巻以降の)エピソードは、10巻以降に抱えた「魔族」という後付けの要素を取り払い、このマンガの「原点」にもう一度立ち返る目的があったのではないか。そんなことを考えたこともある。
「GS美神」には、長期連載されるマンガなら必ず直面する様々な問題と、それに対して果敢に立ち向かった作者が紡ぎ出した、8年間以上に渡る「物語」が刻まれているように思う。「GS美神」は、マンガ家・椎名高志の苦悩と成長の歴史でもあるのだ。
このやり方(思いついたことを適当に書き散らす)の方が楽っぽいので、次回もこんな形でやってもいいですか?
エイプリルフールらしく、
『椎名先生の「パンドラ」の次の連載は、別冊少女コミックで4コママンガを描くという噂!』
ってウソ情報を書こうとしましたが、イマイチなので止めます(なら止めろ)。
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