結界師
扇一郎と隅村正守は「一族の正当後継者になれなかった」という点では一致していますが、しかし一郎にはなくて正守にはあるものが存在した! それは若い正義感に燃え、自分のことを親身になって心配してくれる、正当後継者の存在! みたいな話でした。
いやもう、今回は良守が可愛くて可愛くて仕方がありませんでした。正守から目を反らしつつ「家族…なんだから
」と言うところなんか、もうニヤニヤしながら読んでました(ダメ)。こんな青春の権化が目の前に降臨して来ていたんだったら、そりゃマスターオブ年寄りな奥久尼が良守をからかって遊びたくなるのもよく判ります。
しかしあくまで大人のスタンスを守ろうとする正守は、青春の権化の良守を奥久尼との取引の材料にする決意を固めた模様。このマンガ、更にこの兄弟の絆を試そうとするみたいです。
結論としては、奥久尼の「ギラッ
」に萌えました。奥久尼の中の人は萌えキャラ。
クナイ伝
このマンガで一番エロいのはクナイ君であることは既にサンデー読者の間の共通認識であると思われますが、今週は正ヒロインのいずなに押し倒されて顔を赤らめるという、たいへんなエロスを披露して下さいました。どうですかこの「いきなりこんなことになっちゃってボクどうしよう! でも…いずなちゃんになら…
」みたいな、恥じらいとときめきが入り交じったクナイ君の誘っているような表情は! たまらんですね!
その辺はともかく、このマンガのコンセプトは吸血忍者本格アクションだったような気もするのですが、第一話以来クナイが変身していないので、ソッチの方は大丈夫なのかとちょっと心配になってきました。いや個人的にはクナイ君のカワイイ姿を沢山見てみたいので、この路線で全然問題ないんですけどね。いずなちゃんが入浴中のクナイ君を覗く話が早く読みたいです。
ハヤテのごとく!
椎名先生に弁当ネタを先にやられて涙目の畑先生に対して、必死にフォローを試みる椎名先生がいじましいと思いました。なんってったって、畑先生の方が人気ありますからね! 畑先生のコアなファンを敵に回したくないもんね!(邪推)
その辺はさておき、今回の高尾山遠足編は何かこう難しい話だったという感想です。何が難しかったかというと、相互にあまり関連しない三つくらいのエピソードが並列しつつ長期に渡って展開されているので、続きを読む時はそれぞれのエピソードの前回までの状態を記憶しておく必要があったという点です。マンガ読む時に頭を使いたくない私としては辛かったです(バカ)。
あと愛歌とワタルと伊澄が何故一緒に歩いているのか理解できなかったので、前のサンデーを読み直したりしてました。彼らもハヤテのクラスメートということでいいんですよね?
個人的には「ハヤテ」はハヤテが女装してナギがギャワーみたいなシンプルな形の方が好きなのですが、連載が長期化した結果色々と内面に抱えているキャラが増えて来て次第に群像劇っぽくなって来ているのも確かなので、どうしても難しくなってしまうのは仕方ないことなのかも知れません。畑先生のまんが家としてのストーリーマネージメント能力が問われつつあるように思えます。
金色のガッシュ!!
最期の最後でキャンチョメが出てきて「地球の映像を軌道の反対側に写す」という大技でクリアを騙し、ガッシュが仲間達の力を結集して最強最期最終必殺奥義「シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ
」を放ち、クリアを破壊。個人的に「スペースチャンネル5」の最終面の一番最後の展開を思い出しました(古い)。きっと対クリア戦ではこれがやりたくてここまで引っ張ってきたんだろうなと思います。
ラスボスのクリアに関しては、ネットでも「ラスボスにしては情けない」みたいなコメントを時折見かけましたし、まあ自分もそう思っていたんですけど、考えてみれば「やさしい王様」という自分の理想のためにあれだけ苦労して頑張ってきたガッシュが、最期でクリアを倒して魔界を救えないはずがない訳であり、そのためには相対的にクリアがしょぼくなるのは致し方ないことなのかも知れません。
金剛番長
居合番長のように「昔の日本は良かった。それに比べて今の日本は(略)
」と言ってる人は現実社会にもたまにいますが、過去の日本は今と同じかそれ以上に大概な社会だったという現実を考えると、その手の考えには賛同しかねるモノがあります。
私としては、人々が自然の美しい情景に心を震わせていたけど周囲の社会が「シグルイ」だった時代よりは、人々がケータイ小説に心を震わせる今の社会の方が全然良いです。
本編の方は、目にも止まらぬスピードで敵を切り裂く「瞬」、あらゆる物体を破壊する「華」と、あらゆる間合いであらゆるものを破壊可能な居合番長に対して、金剛はどう立ち向かうのか? というのが今回の戦いの個人的な焦点だったのですが、その結末は「打舞流謀魔」(その実体は単なるグーパンチ)で居合番長の刀をへし折って殴り勝つという、極めて単純明快かつ判りやすいものでした。このマンガのアレっぷりは想像以上でした。
居合番長が語った国家再生プロジェクトも含め、下手な理屈や小細工は金剛には通用しないぜ! ということなんでしょう。
あと「打舞流謀魔」を見て、もし彼が番長組織に存在していたら金剛は「げんこつ番長」呼ばわりされていたんだろうなと思いました。怪人げんこつ番長。
魔王
明らかに頭がおかしい新キャラの女子・スズメバチが出てきて、俄然盛り上がってきたよ!(性的な意味で)
グラスホッパーから政敵扱いされているアンダーソングループですが、個人的には彼らは単にセンスが悪いだけの外資系企業であり、社長のアレっぷりを見る限りではなんかそのうち事業に失敗してこの街から撤退を余儀なくされそうな雰囲気を醸しているので、そこまで毛嫌いしなくてもいいじゃん? とか思ってしまうのですが、こう思うのは私が心を失くした大人になってしまったからなのでしょうか。
DIVE!!
こっちも「クナイ伝」みたいに、知節が女の子に押し倒された上にぶっかけられたらもっとエロかったんですけどね(ダメ感想)。