What's Old

03/06/29  (更新情報へ)

 うー!(P.42の薫っぽく唸りながら挨拶)

 というかこんにちは。
 週刊少年チャンピオン連載の「樹海少年Z001」で、漫$画太郎先生がオチも何も成立させないものすごい投げっぱなしな最終回をやらかしてビックリな今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 もし他の漫画家がチャンピオン以外の雑誌でこんなマンガを描いたら、ネームの段階で突っ返されるどころか、その場で契約をうち切られるに違いないと思いました。画太郎先生は巨匠だなぁ。チャンピオンは偉大だなぁ。こんなことやってるから「チャンピオンは少年誌じゃなくて青年誌だ」とか言われるんだろうなぁ。


■絶対可憐チルドレン(別名:エスパーマスオの海洋大冒険【最終回】)

 そういう世間の流れ(世間?)はともかくとしても、今このサイト的に一番熱いのは、サンデー超増刊7月号に掲載された「絶対可憐チルドレン」な訳です。おかげさまで設置した専用掲示板も盛況で、ありがたい限りであります。うーやーたー。

 最初に読んでから何日か経ちましたが、いまだ興奮冷めやりません。「絶対可憐」を読むと己のマンガ読みたい欲が満足しちゃうので、まだ超増刊に載ってる他の読み切りマンガの方を全然読んでないくらいです。おかげでアンケートハガキを出そうにも設問に答えられません(ダメ)。
 何というかこう、こういうのが読みたかった! と漠然と思っていたのが、思ってもいなかった形で具現化されたものを読んだような、そんな感じがします。

 それはつまり、オレは椎名キャラの幼女が大活躍するマンガを読みたかったんだろうなぁと思うのですが。ここの掲示板や2ちゃんねるの該当スレッドが盛り上がっているところから推測すると、みんなも多分そうだったんじゃないのでしょうか。ホントみんな好きなのな。

ヽ(´ー`)ノ

 思えば前作の「パンドラ」では、予告の段階でブリブリな美少女キャラが箱から出てくるというキャッチー極まりない絵が提示されており、そういうのが大好きな読者の期待を集めていたのですが、実際に蓋を開けてみたら作者自ら「いざ描き始めてみると、なんだかそんなアホらしい設定のヒロインに一生懸命髪型だのコスチュームだのをデザインする行為自体がサイテーに恥ずかしい行為のように思えてきて(笑)」と幼女に否定的な見解提示ロリパンドラはお流れになってしまいました。
 それからわずか三ヵ月後に、それを言ったのと同じ漫画家が描いた小学生の女の子が大活躍するマンガを読むことになろうとは、さすがに予想できませんでしたね。いったい「パンドラ」を描いていたこの三ヶ月の間に、椎名に何が起こったのか! もういい歳なのに!(余計なお世話です)

 ただ「パンドラ」の場合も、第一話〜第二話までと最終話とではかなりノリが異なるというか、最終話では作者が言うところの「アホらしい設定のヒロイン」に対する入れ込み方が加速して相当おかしくなって来ているのは確かです。もし何かがあったとするならば、この間でしょう。

 私が思うに、おそらく「パンドラ」の最終話を描いている最中に、何かのきっかけで作者の中にあった、ちょっと恥ずかしくてこんなのマンガにできないよ! とか思っていた気持ちが詰まった、自分自身のパンドラの箱を開けてしまったのでしょう。
 そのパンドラの箱が開いたことによって、その箱の中に氏が自らしまい込んでいたはずの「空から降ってきた人間以外の女の子サイコー!」という名の厄災が飛び出し、氏の心にそれが宿ってしまった結果、「パンドラ」最終話はあんなことになっちゃったに違いありません

 そう考えれば、今回の「絶対可憐チルドレン」は、同じくその箱の中にしまい込まれていた「幼女」という名の厄災が飛び出てきた! と解釈するのが妥当でしょう。「一番湯のカナタ」の連載末期に登場して人気を博した天沼ゆかりにもその鱗片をかいま見ることができますが、ここに来て「幼女」という名の厄災に本格的にヤられた作品が出てきてしまったようです。
 勿論、我々は大歓迎です

 ……いやなんかこう書くと著しい誤解を受けてしまいそうなのでフォローしておきますが、この「絶対可憐チルドレン」は、そういうことを抜きにしても、読み切り短編作品としての完成度は非常に高いです。
 スクール水着とか、「震度」からそのまんまコピペしたような「超度」とか、超能力でスカートめくりするとか、自称「普通の人々」のそのまんまっぷりだとか、そういう細かいレベルでのツッコミ要素はたくさん持ち合わせているのですが、それらの全てが、ちゃんと作品世界の雰囲気作りやキャラクター達の性格や特性を活かす手段として使われています。作品内部にほとんど「無駄」と思えるものがないと感じました。この辺の短編の作り方は流石です。

 また、この手の作品のお約束であるところの、「他人よりも優れた力を持つが故に疎外や差別を生んでしまう苦悩」もキッチリとお話の中に盛り込まれています。少女達の個々の超能力(と、それが周囲に及ぼす結果が彼女たちにもたらすフィードバック)がそのまま性格に反映されており、キャラクター造形に役立っています。
 このマンガでは、その「超能力が持つが故の差別」が彼女たち(および、彼女たちの周囲にいる大人達)が乗り越えるべき問題となって提示されているのですが、そんな彼女たちを能力抜きで人(年相応の子供)として接することができ、彼女たちと社会との間を結ぶことができるのが、本編の(実質的な)主人公であるところの水元なのだ、という描かれ方をしていると感じました。
 そういう意味において、水元と三人娘との関係は、(椎名氏が例として上げていた)「パワーパフガールズ」のユートニウム博士とガールズよりも、むしろ「サクラ大戦」シリーズの大神一郎と帝国歌劇団メンバーとのものに近いかも知れません。

 そんな感じで、「絶対可憐チルドレン」は一見すると性格の悪いお子さま達がサイキック能力で大暴れするだけが売りなマンガに見えてしまいがちですけど、実際には細かいところまでちゃんと考えて作り込まれている良作だと思います。今年に入って超増刊に掲載されたサンデー連載陣による読み切りマンガの中でも、藤田和日郎先生の伝説の読み切り「美食王の到着」に比類するくらいなんじゃないかと。
 総じて言えば、「『絶対可憐チルドレン』を週刊連載で読みたい!」というコメントが出てくるのも納得の面白さでした。この調子で来月以降も突っ走って欲しいと思います。


 そして予告によれば、来月は読み切りで「ハートフル動物コメディー」を描くそうなのですが、作者自ら「ただし、予告と本編は多少異なる場合があることをご了承下さい」と言ってるくらいなので、多分この予告を作った段階ではまだ何も決まってないんじゃないかと思います。

 確かに椎名氏には「ポケットナイト」という割とウェットかつハートフルな作品を作った実績があるので、それ系統の作品を素直に作ることも可能でしょう。しかし椎名氏は、かつて『「ポケットナイト」の続編エピソードの構想を考えたんだけど、それがあまりにも暗くて救いがない話だったので、それを家族に話したら「なんでそんなヒドイ話考えつくの!?」と罵られた』という経歴の持ち主(実話)。既にパンドラの箱を自分で開けちゃった氏にとって、「ハートフルコメディー」という枠を突破した作品を作ることは容易です。その点に留意しなければなりません。
 今回はいきなり凄い小学生女子をぶつけられたのでビックリさせられましたが、ゆめゆめ侮ることなく、来月号に備えたいものですね。

 とりあえず、今月の超増刊に載ってる残りのマンガ読まないとなぁー(ダメ)


■おまけ:サンデー系マンガサイトらしいコンテンツ・先週のサンデー30号のダメ系萌えシーンベスト5
  1. 「消えるときはVの体勢で消えさせてくれー!」(金色のガッシュ)
  2. 「お互いの体を触りあったり肌あわせたりしてさ、なにが楽しいの?」(暗号名はBF)
  3. 「アキハバラを女連れで歩くのは、重大な紳士協定違反!」(かってに改蔵)
  4. 「美鳥の日々」の高見沢君
  5. 「ゲーダネ!」のナカムー
解説

1. 三週間、他を寄せ付けない唯我独尊っぷりをアピールし、常にオレ的ビクトリーにこだわり続けるおかしな言動で僕達を楽しませてくれたビクトリ−ム様も、ついに主人公チームのコンビプレイの前にあえなく敗退。ありがとうビクトリ−ム様。アニメで再会する時までさようならビクトリ−ム様。雷句先生は、この手のダメなヒーローを作らせると無類の才能を発揮するなぁと思いました。
 それにしても、ビクトリ−ム様のテンションの高さの前では、「千年間石の中に封じられていた、かわいそうな魔物」というしんみり来る設定もまったくの無意味でしたね。というかむしろ設定台無し?

2. 「絶対可憐」の薫みたいに大人の世界のことを判っているつもりになってるマセガキもむかつきますが、オトナの夢をぶち壊すことを平気で言う世間知らずのガキも逆にむかつきますよね! ギー!(←今週も大人げなくて申し訳ない)
 「暗号名はBF」の作者の田中保左奈氏は、もはや次期連載枠でデビューできる資格を有しているくらいの実力はあると思っていますが、近いうちに実際に週刊で連載を持てるかどうかは、今回の「BF」の人気次第でしょう。以前超増刊で連載されていた「プレイヤー」は結構好きなマンガだっただけに(ヒロイン役のメガネっ娘とか)、がんばって欲しいものです。同じく超増刊連載組だった雷句・井上両氏に続くことができるか?

3. 「鬼の哭く街」と恐れられ、紳士すら身震いしてしまう趣味の都・アキハバラ。
 しかし、私はかつて秋葉原ガチャポン会館コスプレメイドカフェのあるビルの1F)の前で、いかにもオタクな風貌の男女のカップルが「ごめーん、待ったぁ〜?」「ううん、大丈夫〜。今来たとこだから〜」「そっかー良かったー、アハハハ〜」「ウフフフ〜」みたいな、マンガそのまんまのベッタベタな待ち合わせシーンの会話を楽しげに交わしていたところを目撃したことがあります。この時のこの二人は、アキハバラだからこそその存在が許される、この街に相応しい淑女と紳士でした。
 スパイスボーイズが集う秋葉原では「女連れで歩くのは、重大な紳士協定違反」であるのもある意味真実なのですが、しかしアキバならではの淑女のエスコートの仕方もある、ということを紳士諸君は知っておくべきでしょう。男性諸君よ、アキバでも紳士たれ!(←せつない)

4. 登場するたびにアイタタな言動を繰り返し、我々のような軟弱なオタク読者の心をヤスリがけしてくれる我らが高見沢君ですが、今回は素直に彼の才能に対して素直に萌えました。つうか君、フィギィアや服を作るだけじゃなくて、Flash で ActionScript を使ったゲームまで作れるんか! 何でもデキスギ君だ! 「美鳥」というキャラの魅力を引き出すコンテンツを製作してサイトのアクセス数を稼ぎ出すプロデュース能力も、ページビューが広告収入に繋がる商用サイトを運営する上では立派な才能になりますしね! この天才オタクめ!(誉めてます)
 もしオレが Web デザイン関係の会社の人事担当だったら、今すぐスカウトしたいくらいの逸材だと思いました。現場で一緒に仕事は絶対にしたくないタイプだけど(ドクロ)。

5. ナカムーは、かつて2ちゃんねるの少年漫画板に抹殺依頼スレッドが立った(けどすぐ落ちた)程の人気者です。善良な紳士たるサンデー読者にケンカを売っているに等しいダメ人間然としたあの風貌にあの態度、もはや存在自体が罪と呼んでも差し支えないでしょう。今週のサンデーの裏表紙に「みんなー萌えてるかぁ?」なんて書かれたブロッコリーにょの広告が載ったのも、おそらく彼の差し金に違いありません。もしまだサンデーで「トガリ」が連載されていたら、真っ先にトーベエに狩られるタイプだと思いました。お前の罪をよこせ!
 しかしサンデーって、自分の雑誌の購買層がどんな人種なのか、ホントによく判ってますね……(鏡を見ながら)


 

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03/06/24  (更新情報へ)

 

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03/06/23  (更新情報へ)

 疲れた時は「絶対可憐」でネットを検索!(挨拶)

 つうかこんにちは。
 こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。

 我らが椎名高志先生の新作「絶対可憐チルドレン」が掲載されているサンデー超増刊は25日(具体的に言えば明日)発売ですのでお忘れなく。
 あと、どっちかと言えば、妹にするなら可憐ちゃんよりも鈴凛ちゃんを希望します(何が言いたい)。


■ZAKERU deals 2 damage to target creature or player.

 それで個人的な話で恐縮ですが、先週から今週にかけては公私共に色々と忙しくなってしまいました。
 親戚夫婦の喧嘩に巻き込まれそうになったり、月末までに仕上げないといけない仕事の作業量の多さにクラクラして全然仕事が手に付かなかったりと、なんかこう妙に周囲が大変な具合に。そのアオリで、ここの更新やら読み切り用掲示板の設置やらが遅れてしまって申し訳ないです。

 そんな私でしたが、辛い時には先週放送されたアニメ「金色のガッシュベル!」に登場した、鉄の男・無敵フォルゴレ様のテーマ曲「チチをもげ!」を頭の中で流して頑張ってました。

♪ちーっちちっちぅおっぱーい! ぼいんぼいーん! (ぼいんぼいーん!)
 ちーっちちっちぅおっぱーい! ぼいんぼいーん! (ぼいんぼいーん!)

 もう最高! 最高です! ありがとうフォルゴレ! この歌さえあれば、どんなに辛くたって頑張れるさ!
 フォルゴレのキャラクターCDが発売されたら絶対買う! 買って聴きまくります!
 とにかく、この曲のテンションの高さは異常。聞けば聞くほどおっぱいを揉みたくなること間違いなしですヨ!(ダメ)

 こうなったらもう、7月にCDが発売されたら、シェリーが一人芝居をしてるエンディングのBGMを「チチをもげ!」に差し替えようぜ! 絵はそのままでいいから! かつて心を通わせあった親友・ココと戦わなければならない辛い宿命を背負い、エンディングでは「アタシがこのアニメで一番強い女の子よ! ヒロインはこのアタシのものなのよ!」とヒロイン風をブイブイ吹かせながら裸足で水の上を疾走したり脈絡なく空を飛んだりするシェリーの複雑な乙女心を、「ぼいんぼいーん!」でダイナミズムに表現するのだ!(できません)

ヽ(´ー`)ノ

 ところでガッシュのアニメと言えば、現在CM枠で絶賛売り出し中の「金色のガッシュベル! THE CARD BATTLE」を思い出しますが(強引)、たまに行くカードショップの店員さんの話によれば、結構売れてるそうですこのゲーム。
 ちょっと話を伺ってみたところ、その店員さんは「最初は『こんなのホントに売れるのか?』と思ってたんだけど、いざ出てみたらもう売れちゃって売れちゃって。今店においてあるセットも、他所の店の在庫から譲ってもらったもので、もうここにあるだけしか在庫がないんですよー。やっぱりバンダイさんは商売上手ですよねぇー」と、色々な意味でギリギリな発言をなさっていました。

 実際、私がその店に居た時も、小学生くらいの男の子が一緒にいた母親に対してしきりに「ガッシュ」カードゲームのスターターセットをねだる光景を見かけましたし、更にその横ではさっきの店員さんが「在庫はそこにあるので全部ですよー、次に入荷するのは7月になっちゃいますよー、買うなら今しかないですよー」と横から煽ったりして、見事その子の母親に「ガッシュ」を買わせることに成功してました。
 バンダイの売り方も上手いですが、お子様と店員さんも商売上手だと思いました。

 で、私も一応カードゲーム(今はMTG オンリーですが)を嗜んでいるので、「ガッシュ」のカードゲームにはちょっと興味があります。
 「遊戯王」のスマッシュヒット以来、人気アニメをカードゲーム化するのが現在のメディアミックスにおける流行なのは皆様ご存知だと思いますし、実際このジャンルは一発当たれば「まるで金を刷っているようだ!」状態(by かってに改蔵)の儲けを出すことも可能なジャンルではあるのですが、でもそれらのゲームの中には「このゲームのデザイナーは Magic: the gathering しかカードゲームをプレイした経験がないんじゃないか?」としか思えないタイプの、ちょっと残念なものもあったりします。
 「その作品世界をゲームで再現する」というゲーム化本来の目的から外れた、他のゲームのバッタものチックなゲームになっちゃったものも散在されるのが、このジャンルなのです。

 もっとも「ガッシュ!」の場合、他のカードゲームと差別化を計ると共に、作品世界を再現することを念頭においてデザインされているように思われます。
 例えば、デッキをマンガの中に登場する「魔本」を模した専用のカードファイルを入れて原作の雰囲気を出す努力をしていたり、デッキの残り枚数(0になったら負け)が原作で言うところの「心の力」のメタファーになっていて、強力な魔力を使えば使うほどどんどん「心の力」が減っていく仕掛けになっているライフシステム、「技同士がぶつかり合って強い方が相手の技を突き抜けてダメージを与える」「ガッシュが清麿をかばってダメージを受ける」といったシーンをゲームでも再現できる戦闘システムなど、ちゃんとアニメやマンガの世界に浸れる仕掛けをシステムの面で用意しているのが好感持てます。
 また、他のゲームと違って「デッキの中のカードの順番を事前にプレイヤーが決定できる」形式を採用しているのはカードゲームのシステムとしては相当斬新であり、新しい試みとして評価できるかも知れません。この辺は、さすがゲームを作り慣れてるバンダイの面目躍如というべきでしょうか。
 ただ、まだ私は実際にやったことないので、実際これらのシステムがゲームの面白さに寄与しているかどうかまではよく判りませんが(ダメ)。

 とにかく、何より秀逸なのが、やっぱりデッキを入れる専用のカードファイルの存在ですね。前述したように、これにカード入れてバトルすると雰囲気が出そうですし、「ガッシュ」をプレイしない人でも魔本の形をしたカードファイルがちょっと欲しくなって来るガジェット的な面白さもあります。この辺が売れてる理由の一つなのかも。
 正直、私もこのファイルはものすごく欲しかったりしたのですが、さすがにお子様が親にねだるシーンを散々見せられ、この子がその場でパックを開けながら「結構キラカード入ってるじゃん! ガッシュのキラだよ!」と無邪気に喜んでいる前でこのゲームを大人買いするのはいくら何でも大人気ないと思ったので、さすがの私も買うのを断念してしまいました。

 いつか子供がいない時間帯を見計らって買ってやるさ!(←大人気ないです)


■おまけ:サンデー系マンガサイトらしいコンテンツ・先週のサンデー29号の萌えシーンベスト5
  1. 「売ったれダイキチ!」でトイレ掃除用具をつまんでイヤそうな顔をしている琴美と、掃除用具を持って生真面目に走り回る真
  2. 「ワイルドライフ」の表紙のカバ
  3. 「ふぁいとの暁」最終ページの、イッちゃった瞳状態の暁
  4. 「美鳥の日々」で凛姉に甘えるトマホーク
  5. 万乗さんなら紹介するよ。でもパンツにうるさいぜ」(かってに人生相談室より)

 個人的に注目なのは、「ダイキチ」のメガネ君こと真。「マジメで素直な性格、なおかつ恵まれない境遇、そしてメガネ着用」というごく一部の読者のツボを刺激しそうな要素に溢れている彼は、これから(そういう読者に対する)人気の面で化ける可能性があると見ています。要注目。


■お礼:

 先週はこのページへのアクセスが普段よりも多かったのでどうしたのかと思っていたら、春屋さん(6/18)で紹介されていました。今更ながらですが、お褒め下さり感謝。

 なお、「美鳥の日々」で今一番好きなキャラは、トンカチ少女こと槙葉奈緒です。あの歪んだ性格と、「小さな子が巨大なハンマーを振り回す」という構図がもたらす末端肥大的なキャラデザインがステキです。我ながら微妙な趣味だと思います。


 

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03/06/16  (更新情報へ)

 「つの丸先生の代表作と言えは?」「サバイビー」(挨拶)

 そんな感じで、ジャンプ新連載の批評に余念がないマンガ読みの皆さんこんにちは。
 こちらは、「暗闇にドッキリ」の美神令子に相当するキャラ(賂蔭)の影が先週辺りから薄くなって来ているのがちょっと気になっている、椎名高志マンガファンサイト C-WWW です。
 がんばれ美神さんに相当するキャラ。おキヌちゃんに相当するキャラに負けるな!(応援になってません)


 あとジャンプと言えば、先週のサンデーの読者アンケートがジャンプを露骨にターゲットにした設問だったことが、一部で色々と憶測を呼んでいる模様。
 サンデーの次の新連載攻勢は、夏休みが始まる7月下旬〜お盆の合併号が出る辺りの時期になるのではないかと予想されますけど、今回のアンケートは、次期の新連載にその結果を反映させようとする狙いがあるのかも知れません。

 今のジャンプの人気を引っ張っているマンガと言えば、まず真っ先に「NARUTO」「ONE PIECE」「テニスの王子様」の名前が挙がるものと推測されます(コミケのジャンルコード表を見ながら推測←狭い)。そのうち、「ナルト」や「ワンピ」などのファンタジーバトル系マンガはとりあえず「金色のガッシュ!」「うえきの法則」「MAR」である程度はフォローできていることを考えれば、次のターゲットにするべき作品は、「テニプリ」や「アイシールド21」のようなスポーツ系ではないかと予測できます。
 本来、スポーツマンガはサンデーの得意分野のはずだったのですが、ここ最近はスポーツ系の新連載作品がやや不信気味なのは否めないところ。いつまでも「MAJOR」や「モンキーターン」で引っ張り続けるのも限界があります。

 なのでここは一つ、サンデーが誇るスポーツマンガ家の一人である「ダンドー」の万乗大智先生が、テニスマンガを描いてくれないものでしょうか。

 万乗先生と言えば、もはや先生の代名詞とも言える「BP」=万乗パンツが速攻で思い浮かびますが、テニスだったら試合中に何度女性キャラのパンチラをやろうが、全くの合法です。ですので、あらゆる手段を講じて女性キャラのパンツを魅せるシチュエーションを捻りだす氏の発想力を、極限まで活かすことが可能になります。
 また、主人公を初期型ダンドーのような薄汚い少年にすれば、スマートでスタイリッシュなイメージが強い「テニプリ」との差別化も容易でしょう。それに、テニス界は素敵なおじさま達がウヨウヨいるので、オヤジを描くネタにも事欠きませんしね! 時代はもはや、やおい人気よりもオヤジ人気! 万乗先生は、そういう流れを作れる作家だと信じています!

 やべえ、何か本当に読みたくなって来たよう(´д`;)


 

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03/06/15  (更新情報へ)

 念のため検便してみよう(挨拶)

 サンデー連載「ワイルドライフ」は、テーマが「病気になった動物を治療する」なのである程度は仕方がないとは言え、ここ最近は毎週毎週どっかしらでうんこがマンガの中に出てくるので、描いてる方は大変だなぁと思いました。
 この前の「ワイルドライフ」が巻頭カラーを飾ったサンデー26号では「うんこだらけのラッコのプールに飛び込む主人公」というシチュエーションが出てきましたが、実際にラッコプールの汚さを知っている人なら、このシーンを想像するだけで顔文字で表現するところの

(´д`;)

 な感じの気分になってしまい、たいそう大変だったと思います。私の場合なんか、朝食を食べながらサンデーを読んでいたので尚更です。ラッコのうんこ恐るべし。
 いや別に、面白ければうんこでも何でもいいのですが。

 白衣メガネ君の鞍智が登場して以来、「絶対音感」という主人公の特技をほったらかしにしてすっかり魅惑の男性キャラ同士の関係性に注目した展開が大評判な(湾曲表現)このマンガですが、ここ最近のうんこ話の多さを考えると、何というかこう「このマンガはそれだけじゃないな…」と臭ってくる気がしてきます。うんこだけに。


 そんな感じで、こちらは排泄だけが楽しみの深沢(肛門期)が管理運営を行っている C-WWW です。こんにちは。
 最近は、職場敷地内のウォッシュレット完備トイレのマッピング作業に取り掛かろうかと思っています。おもしろい?(むしろおかしい)

 それでファンサイトらしく椎名マンガのことにも触れますが、今週のサンデーの超増刊の広告に、「絶対可憐チルドレン」が掲載されるようになりました。三人のキャラの名前とその超能力が紹介されています。まだ読んでいない方は必見のこと。
 しかし、広告の方は登場人物の見てくれがあいかわらずのロリ幼女なのですが、椎名先生のサイトの原稿速報の方だと中学生くらいの女の子になっているので、実際にどうなるのか想像できず、イマイチ混乱しています。「パンドラ」の時みたいに、設計段階ではロリだったけど実際に作ってみたら成長しちゃった、ってパターンですか? それとも、今回は幼女が中学生に変身するのですか? 謎が深まります!(自分の中だけで一方的に)

 あと、紹介されていた能力の中の一つ「サイコキノ」というのはあまり馴染みがない表現ですが、これはいわゆる「PK」=サイコキネシスのことですね。念じるだけで重い物体が動いたりするアレです。昔やってた「ミクロ決死隊」というアニメに出てきたミスター念力みたいに、ピンチに陥った時に「念力〜!」と言いながら念力を使うところが、彼女の見所になると思います(もはや誰にも判ってもらえない)。

 たまに聞かれますが、今月のサンデー超増刊の発売日は25日ですのでお間違えなく。
 次回の超増刊は、椎名氏の読み切りと共に、知る人ぞ知る期待の新人・小山愛子氏の新連載が楽しみです。


Ttans

 そして先週のサンデー28号は、その「ワイルドライフ」以外でも、

  • 作者の雷句先生独特のセンスが大爆発している、「金色のガッシュ!」のビクトリーム様
  • さりげなく半裸の和馬を女の子座りさせていた「焼きたて! ジャぱん
  • 「ワイルドライフ」に続いて新キャラに魅惑のメガネ君を登用して勝負(何の?)に出た「売ったれダイキチ!
  • 性格が微妙に歪んでる三姉妹が出たかと思っていたら、性格どころかデザインまで歪んでる末弟まで登場して大変なことになりそうな「からくりサーカス
  • 読者コーナーを新設したはいいけど、その「からくり」作者の藤田和日郎先生においしいところを全て持って行かれた感がある「かってに改蔵
  • そして試合がクライマックスに近付くに連れて「もう後がないよ!(連載の」感もどんどん高まり異様な雰囲気になりつつある「ふぁいとの暁

 など、全体的に面白いお話が多かったのですが、でも結局は「美鳥の日々」のゴスロリ少女少年と化した耕太君が全て持っていってしまった感があります。
 端的に言って、耕太君が可愛すぎます。今の耕太君なら、ビクトリーム様にだって勝てるさ!

 このマンガにおける耕太君の行動は、基本的に(眠っている美鳥を元に戻す、という本来の目的をほったらかしにして)彼にとって憧れの存在であるセイジ君に近付くことが目的になっているのはご存じの通りですが、今回ついに彼は、そのセイジ君に近付ける方法を発見したことになります。
 憧れのセイジ君の胸に飛び込み、瞳を潤ませながら「自分に襲いかかろうとする悪漢共から身を守って下さい!」と懇願するという、これ以上ない百万乙女憧れの恋愛ストーリーを体験した耕太君は、おそらくもう以前の彼には戻れないでしょう。

 また、今回は耕太君のゴスロリファッションにも注目です。
 基本的にゴスロリというスタイルは「非現実性」を持ち合わせるものであり、このような衣装を着て街を歩くこと自体が着用者にとっては現実からの乖離感を演出する効果がある(らしい)のですが、逆にそれを見る側としては、ゴスロリ独特の世界観を理解する必要があります。ゴスロリ服を着こなすためには、見る側にそのようなことをビジュアル的に理解させなければなりません。
 早い話が、ゴスロリは着こなすのがちょっと難しい衣装なのです。

 しかし我らが耕太君は、その「ゴスロリ少女」を完璧に演技することに成功しました。いくら彼でも女装をするのはこれが初めてではないかと思うのですが、瞳を潤ませながらセイジの胸に飛び込む時の演技は完璧そのもの。ゴスロリが持つ非現実性と、男の子が女装しているという非日常性がガッチリ噛み合い、これ以上ない相乗効果を上げています。これはもはや天性の才能でしょう。
 あの時の彼は、男の子が女の子の服を着た単なる「女装」の段階を越え、心までもが女の子に変化した、専門用語でいうところの「トランスジェンダー」の域に達したと言っても過言ではありません。耕太君がセイジを思う気持ちは「乙女」そのものであり、それが彼をあの領域にまで導いたのです。

 基本的に骨格の構成からして違う男性が「女」に自然に成り切るのは決して簡単なことではないのですが、我らが耕太君はゴスロリ衣装を身にまとってセイジの胸に飛び込むことで、完璧に「女の子」(というか乙女)のマインドセットを施すことに成功。これこそが即ち、肉体としての性とは別に心のありようが女性化(というか乙女化)した「TG」=トランスジェンダーというものであり、彼は今回の一件でついに境界線を突破したのです。彼の隠れていた才能が、今開花したのであります! 女装した美少年バンザイ!

 今週の一件で、女の子の姿だったら、沢村さんに振り向いてもらえる! ということを知ってしまった耕太君。果たして彼は今後、セイジに対してどのようなアプローチをしようとするのか? このままピリオドの向こう側(氣志團)へ行ってしまうのか? どんどん彼の中での立場がなくなっていく美鳥に明日はあるのか? 耕太シナリオの今後に目が離せませんネ!

 結論:やっぱり最近のサンデーはちょっとおかしいです


 

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03/06/09  (更新情報へ)

 阿紫花三姉妹では誰?(挨拶)

 私は長女の眼鏡がいいです。
 こちらは、椎名高志ファンホームページ C-WWW の管理運営を行っている深沢です。

 それにしても、「阿紫花」姓を名乗るおかしな三姉妹が出て来るし、久しぶりにフォーカスが当たったしろがねは地獄の戦場から帰還した鳴海に対して一方的にラブにコメってるしと、「からくりサーカス」の藤田先生は相変わらずやることが凄いなぁと思いました。
 「美鳥の日々」でイワせてる元チーフアシには負けてらんねぇ! ということでしょうか。


 あとその「美鳥の日々」ですが、先週のお話は色々な意味で心に染みましたね。今回の主役が真性オタクの高見沢君ということもあってアイタタな表現が多かったのは確かなのですけど、でも最後には清々しい気分になれる、とても良いお話だったと思います。
 この話を読み終えた時の気分を一言で表現すれば、何というかこう、ちょっと前まで「空から降ってきた人間じゃない女の子最高ー!」とか言って浮かれていた自分の魂を、いきなりヤスリで削られて鍛え上げられるような感覚? みたいな?(よく判りません)

 また今回の話では、我らが高見沢君がフィギィアの服を買うだけのいわゆる「買い専」ではなく、ちゃんと必要に応じてフィギィア用の服を自作することもできる立派なドールマニアへの道を歩んでいるのも、個人的には高評価でした。
 フィギィアやドールって、服を組み合わせるだけでも結構色々な遊びができて面白いものなのですが、服を自分で作れるってのは、それだけでフィギィア趣味の幅を大きく広げられるんものなンですよね! とにかく対象がフィギィアであれ何であれ、何かを自分で作り出せる技術と意欲さえあれば、人生はそれだけ豊かになるってものなンですよ! 高見沢君の人生はきっとこれから豊かになるに違いないです!(←熱心に彼の行動を弁護)

 ……でも、流石に冒頭2ページの高見沢君と愉快な酸っぱい仲間達によるトークショーのシーンは、読んでいてかなり居たたまれない気分に。
 とりあえず、友人の名前の後ろに「氏」を付けて呼んだり、「〜でござるな」などと中途半端な語尾変換を行って会話を茶化すような行為は、課税の対象にして税務署に取り締まらせるべきだと思いました。

 個人的には、他人とは視線を絶対に合わせないように、微妙に視点をずらしながら会話をする描写なんかがあれば、あのシーンはよりホンモノに近付いたんじゃないかと思いますがどうか(近付かなくていいです)。


 

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03/06/02  (更新情報へ)

 今週のジャンプの読み切りマンガで、「人類がまだその存在を確認していない未確認生物」である主人公に『学名』が付いているのは、ちょっと矛盾してるんじゃないかと思った人?(挨拶)

 それはそれとして、岡野剛センセの絵柄は大好きです(エロいから)。細かいサービスカットの数々に感動。計算され尽くしたであろう、見えそうで見えないチラリズムの徹底っぷりがたまりません。これぞプロの仕事だと思いました。
 深沢です(挨拶)。


■PERPETUAL DARK

 それで、既にあちこちで話題になってると思いますが、来週から週刊少年ジャンプで四週連続新連載攻勢が始まるそうです。
 ここしばらくは比較的新人の起用が多かった印象があるジャンプですが、今回はつの丸/和月伸宏/かずはじめという主力組を惜しげなく投入。本気で勝ちに行くオーダーで勝負に出ましたね。

 特に和月伸宏氏は、前作が実質的な打ち切りを食らった後での再登場なだけに、特に注目が集まるのではないのでしょうか。あとかずはじめ氏は、「鴉MAN」よりは「マインドアサシン」の方が代表作ではないかと思うがどうか>新連載予告カラーページ(と言われても)。

 しかし、4本新連載が始まると言うことは、4本分今の連載が終わるということを意味するわけで、そうなると今週の後ろの方に載っていた「闇神コウ」「SANTA!」「プリティフェイス」「Ultra Red」の4本の連載は、既に頭の上にドクロマークが点滅し始めたと解釈するべきなのでしょうか。

 「プリティフェイス」は話の流れからしてそろそろ潮時っぽいので、ここで終わるのはタイミングとして適切だと思いますが、この前連載が始まったばかりの「闇神コウ」「SANTA!」の二本までもし本当に終わっちゃったら、何かちょっとアレですよね。
 特に「闇神コウ」は、読んでいると「GS美神」を読み始めた頃の自分を思い出して、少しだけ懐かしい気持ちになれる独特の「癒し効果」があることに気付き、最近はちょっと好きになりかけてただけに、短期間で終わってしまうとしたら本当に残念です。本当ですよ?(;´Д`)

 ただ、この前登場した陰陽道の道士みたいなキャラが使っていた式神の十ニ神将のデザインや使われ方が正直ショボかったのは、ちょっと頂けないなぁと思いました。「GS美神」における十ニ神将がそうであったように、陰陽道を扱う作品にとって「式神」、そして「十ニ神将」はまさに花形と言って良い程の重要な存在なので、その辺もっと工夫して欲しかったです。

 例えば、月刊ジャンプで連載している「なんだかコワレ丸」という作品に登場する十ニ神将(このマンガでは「十ニ天将」と呼ばれています)は何故か「美少女キャラ」という形で登場しており、いわゆる「美少女わんさかコメディー」路線を合法的に突き進むための有効な設定として機能しています。
 どうせヤるなら、このくらいはヤって欲しいですよね!(虚空を見上げながら)

 今週になって、ようやくこのマンガ最強にして最後の伝家の宝刀とも言える「主人公の幼なじみの少女」をストーリーに絡ませる路線を選択した「闇神コウ」。果たしてコウは新連載攻勢を回避することができるのか、それともこのまま(以下略)。
 ジャンプの世界は相変わらず厳しいなぁと思いました。

 ところで、今のジャンプで一番面白いのは「ボボボーボ・ボーボボ」だと思いませんか?(おわり)


 

更新情報:


03/06/01  (更新情報へ)

Freedom from justice

 ご無沙汰しております。
 最近は、12時間の仕事と4時間の通勤と6時間の睡眠を規則正しく繰り返す生活を送っている深沢です。
 残り時間はわずか2時間。あやうし自分。

 電車の中でマンガを読むことくらいしか楽しみがない、そんな人生もやってみると案外悪くはないですね(ドクロ)。

 そんな最近の私の心を鼓舞してトキメキを与えてくれたのが、コミック版「G-On らいだーす」(小野敏洋/メディアワークス)でした。
 これは、以前WOWOWで放送されていた「主要キャラがみんな眼鏡っ娘」という大胆な設定が売りだった(はずの)アニメのコミック版なのですが、私の中ではもはやマンガ版の方が正伝の「G-on」なのだ! という位置付けです。だって、マンガ版の方が遙かに馬鹿馬鹿しくて面白いんだもん(笑)。

 このマンガ、第1話1ページ目の主人公の台詞「パンツ履き忘れて来ちゃったー! 転校初日なのにィ!」と言いつつ股間を露出してから、最終話の最終ページの主人公の台詞「みんなだーい好き!」と言いながら股間を露出するまで、とにかく最初から最後まで「主人公がパンツを履かない」路線を徹底、味方も敵もとにかくバンバン服を脱いだり破られたりしまくるので女性キャラ達はほとんどの場面で下半身を露出、そして主人公はナチュラルに仲間の少女達のおっぱいを吸ったりおっぱいを舐めたりする天然っぷりを発揮するという、有り体に言ってどうしようもない内容が基本になってします。

 でも、それでいて最後は「博愛」をテーマに掲げ、宇宙人も地球人も男も女も分け隔てなく愛することができる精神の素晴らしさを説いて平和を取り戻すちょっといい話としてキッチリと締めているという、何というかこう「よくこんなマンガがこの世に成人マーク抜きで存在できたもんだなァ!」と思ってしまうくらいフリーダムな(頭が)コミックに仕上がっているのが素晴らしいです。
 かつて上連雀三平名義で「肛門には男も女もない!」をテーマにした愛の物語「アナルジャスティス」を描ききった小野敏洋氏の才能とセンスが良い方向に炸裂している、まさに存在自体が奇跡のようなコミックと言えましょう。

 また、アニメ版「G-On」の本来の売りである「眼鏡っ娘萌え」要素の方もまったく抜かりはなく、『眼鏡を掛けている方がカワイイ』という現代眼鏡っ娘の大原則に従ったキャラが大量に出てくるので、まったく問題ありません。作者自らも、巻末の後書きに「惜しむらくは、牛乳瓶の底ネガネの女の子が出てこないのがヒジョーに残念でした! もちろん、別にメガネを取ってもかわいくないぞ! そこがいいんじゃん!」と書く辺り、作者は眼鏡っ娘というものをとてもよく判っていらっしゃると思いました。
 こんなのがアニメが放送されていたのと一緒の時期に雑誌に連載されていれば、そりゃ「アニメの方はマンガに比べるとエロが全然足りないなァ!」と普通は思ってしまいますよねー(自己弁護)

 あと、同じく最近読んで心を癒されたマンガが、(一部の人は)ご存じやぶうち優の「少女少年VI」(小学館てんとう虫コミックススペシャル)。
 「少女少年」は、基本的に女装した小学生男子が毎回毎回大変なことになるお話ですが、今回もまた女装した美少年がアイドルに化けて写真を撮られてドキドキしたり、女装した美少年が自分の写真を見てドキドキしたり、自分の女装姿を「カワイイ」と言ってくれるクラスメート女子にドキドキしたり、自分そっくりに女装した少年を見て男装した少女がドキドキしたり、女装した美少年が男に言い寄られてドキドキしたりする、「少女少年」シリーズおなじみのトキメキ感に溢れるお話が繰り広げられています。読んでいてとても心が和みます
 このシリーズも今回で6回目(=6年目)になりますが、毎回毎回異なるアプローチで「女装少年」の物語を作り続けられるやぶうち優氏はホントに凄いと思います。

 「G-On」の小野敏洋氏にしろ「少女少年」のやぶうち優氏にしろ、どちらも自分が得意とするフィールドで遺憾なくその力を作品内で発揮している訳であり、どちらもプロとしての仕事をキッチリこなしていると言えるでしょう。例え、その内容が多少おかしくても。

 プロの仕事っぷりを目の当たりにして、また一つ頑張ろうという気になった今日この頃。
 皆様はいかがお過ごしでしょうか。


パンドラ最終回

 秋葉系のアニメが好きで悪かったな!(挨拶)

 もはや期限切れ気味の話題ではありますが、サイトの趣旨からして外せない「パンドラ」の感想を少し。
 先週感想を書いて保存していたPDAのメモリが吹き飛んで文章データが消えてしまって落胆して鬱になったってのが、今回更新が遅れた原因の全てという訳でもないですよ?(誰に言ってるのか)

 それでこのマンガ、まず空から降って来た人間じゃない女の子を「好きになってもいいんだ!」と主人公の海老名君に覚悟を完了させるまでを描いた第一話、覚悟を完了させたはいいけどうっかり萌え狂い過ぎてしまって人としての道を踏み外して説教されちゃう第二話と、徐々に話が倫理的にマトモになって来ている印象があったので、第三話ではついに海老名君がマトモな人間になって灰色の人生から抜け出す話になるのかな? と思っていたのですが、いざ最終話である第三話を読んでみたところ――

 「空から降ってきた人間じゃない女のコ、最高ッ!!
 「エエのぉーっ! 空から降ってくる人間じゃない女のコはー!

 ダメ人間全肯定キタ――(・∀・)――!

 いったい何ですかコレは! 第二話から第三話の間に、いったい何があったんですか椎名先生!
 かつてGS美神20巻のコメントで「死んでるおキヌちゃんが好き、という一部病んだファンの方々にはアレなんですけど」と書き、人間以外のキャラが大好きなダメなファンを締めにかかった、マッシヴでコロッサルでアグレッシヴなマンガ家だった椎名高志は今どこに!?

 ボク達の趣味を肯定してくれてありがとう!

ヽ(*´д`*)ノ

 まぁ勿論、椎名氏のサイトやGXのハシラに掲載されているコメントを読めば判るように、作者の側としてはこの作品に込めたメタ的な構造を読者に読みとってもらいたいという意向はあると思いますし、我々読者としてもそういったものを考察してみるべきだと思うのですが、そういうテーマを抜きにして単にエンターテイメント作品として読んでみても、「パンドラ」は(特に最終回は)普通に面白い作品だと思います。GXを読んだ人の世間的な評価も、「やっぱり椎名はこういう煩悩なマンガを描かせると上手いなぁ」という辺りで、ほぼ落ち着いた感じ。
 作者にとってはマンガに向き合うスタンスを再確認するきっかけとなったらしい「パンドラ」ですけど、読者にとっては「椎名高志」というマンガ家のキャラクター、および彼の漫画とは本来どのようなものなのか、という点を再認識させることになったのかも知れません。

 マンガの中では、パンドラは自分の存在目的についてあまり深く考えることなく「世界平和とこの人の大学合格が自分の望みだ」とハキハキと公言しました。
 もしパンドラと海老名君との関係が(椎名氏にとっての「マンガ」がそうであるように)我々の人生にとって一番大事なものとの関係のメタファーであるとするならば、我々にとってのパンドラは我々に何と語りかけてくるのか、また我々は、それを(少々社会的に問題があろうとも)「空から降ってきた人間じゃない女のコ最高ッ!!」と同じレベルのテンションで受け入れることができるのか。その辺を考えてみるのも、このマンガの楽しみ方のひとつなのではないのかな、と思いました。


 あと、今回の話最高に面白いものにしてくれたのが、「パンドラ財団」なるちょっとアレな感じの組織を統べるジョン・F・ワスプという紳士。彼は見てくれこそ「GS美神」に出てきた酒飲みのサンタのおっさんソックリですが、でも中身は本当の「」です。漢と書いてオトコと読ます、ホンモノの「漢」がここにいます。

 彼は40年前にパンドラに出会った時からパンドラに萌え狂い、石になったパンドラの全てを研究するためだけのために、巨額の財を成すことに成功して財団を設立。社会的に成功した彼は、もはや望むものは何でも手に入るような立場になったにも関わらず、なおもパンドラへの悶々とした萌え心を40年間に渡って持ち続けています。これが如何に大変かつ偉大なことなのか、みんなもきっと大人になれば判るようになると思います。
 つまり彼は、普通の人間じゃなくてパンドラという空から降ってきた人間じゃない女の子じゃないと萌えられないという極度のダメ人間でありながらも、その萌え心を糧にして頑張ったからこそ、めでたく人生の勝利者となり得たのです。これぞ男! 男の中の男! これを「漢」と呼ばすしてどうしますか! 彼こそ、「萌える漢」の称号に相応しいビッグマンなのだ!

 「パンドラ」は前述したようにメタ的な構造を持ったマンガだと作者自ら語っていますが、そうなると海老名君の先輩に当たるジョン氏は何のメタファーなのか気になるところですな。
 つまり作者は、全てを萌えの為だけに捧げる者こそが、真のオトコたりえるのだ! とでも訴えたいのでしょうか。スゲエなぁ(勘違い)。

■パンドラ豆知識:

 ジョンと彼のパンドラが40年前に直面した「人類滅亡の危機」とは、おそらく1962年10月に発生したキューバ危機のこと。ソ連によるキューバへの核ミサイル配備に端を発した米ソ両国間の緊張は、核戦争にまでエスカレートしかねない程にまで高まったが、武力衝突の寸前でソ連はキューバへミサイルを配備することを断念。危機は回避された。

 「ジョン・F・ワスプ」という名前は、当時のアメリカ大統領であるジョン・F・ケネディから取ってきたものと推測される。

 そんな感じで「パンドラ」はたいそう面白かったので、サンデー超増刊に掲載される次回作の読み切り「絶対可憐チルドレン」にも期待です。
 でも、なんか作者の速報ページを見る限りでは、主人公達は超増刊の予告にあった幼女ではなく、もうちょっと育った娘さん達になりそうな感じ。これは「パワーパフガールズ」じゃなくて、むしろ「エスパー魔美」じゃ? それとも、あんなカワイイ娘達が、パワパフ並みの毒気に溢れた台詞(例:「死んじゃえ!」)を吐きまくってくれるのでしょうか?

 (*´Д`*) ウットリ


 

更新情報:

お知らせ:

 連載作品が増えるごとに行き当たりばったり気味にコンテンツを増やしていたこのサイトですが、そろそろこのサイトの全体的な構成の見直し(具体的には規模の縮小)を計画しています。
 そのうちサイトの使い方などに関するアンケートみたいなものをいきなり行うかも知れませんが、もしそうなったらご協力をお願い致します。

 


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