GAN☆KON
第一話の表紙にも登場していた黒猫狼・マガミが登場。彼はやたらイサナに好意を抱いているようですが、今の少女形態ならともかく、元の姿である巨人形態の頃からイサナが好きだったんでしょうか。八百万の神々のセンスはいまだによく判らないところがあります。
物語的には、そのマガミがドジを踏んで意図しないバトルに巻き込まれる──という至って正統派な展開を繰り広げており、そういった面でもこのマンガは設定は少々異常だけどやろうとしていることは極めて真っ当な能力系バトルであると言えると思います。イサナの入浴シーンがあったり、新太が「ちちしりふとももー!
」とばかりにイサナに飛びかかったりするのも(イサナには乳も太腿もありませんが)ある種の懐かしさをも感じさせる程にオーソドックス。このマンガは、実は世間的な「サンデーのマンガ」の一般的なイメージに合致する、至って正統派な作品なのではないのでしょうか。
まあ主人公の必殺技が亀甲縛りなのが正統派なのか? という問題はありますが、この技は何かかけられた方も気持ちよさそうなのでいいんじゃないんでしょうか。非致死性兵器を主力にするところも何だか現代的ですよね(詭弁)。
マギ
「帰れグチババ!
」
アラジンから無償の愛情を受けていないとものすごい勢いでダメになるアリババの姿を堪能するエピソードでした。アラジンいないとここまでダメな子に逆戻りするのかこの子。「故郷に帰る」ことを真剣に考え始めているモルジアナのことも少しは気にかけてあげたほうがいいんじゃないか? とも思うんですが、今のアリババはそこまで気が回らないくらいアラジンのことで頭が一杯な様子です。ほんとダメなー(嬉しそうに)。
次回以降は、マグノシュタットへ向かうアラジン、暗黒大陸に向かうモルジアナ、そしてぐたぽよ~なアリババの三元中継で物語が進む多極的な展開になるんでしょうか。判っていたことですが、このマンガはどんどん壮大なスケールになって行きますね。
電波教師
教師よりも生徒会長の方が権限が強いラノベのような設定の学園で、メイドカフェのメイドを題材にメイドの品格を語り出す主人公の鑑。何だか判らないけど、次回への引きとしては完璧な構図です。
サンデー読んでるような人たちの約八割は、メイドカフェやメイドさんについて一家言ある面倒くさい連中ばかりであると推測されますが、その読者をも唸らせるメイド論を展開してくれることを期待します。
アナグルモール
前回のエピソードでは、持ち前の素直さを発揮して見事にストーカーと意志を通じ合うことに(する必要ないのに)成功したルチルですが、今回はそのルチルがやって来た「地下世界」の紹介といった趣向でした。何かこう地下世界のイメージに違わぬ弱肉強食、かつ陰謀渦巻くおっかない世界であり、もし彼らがその気になれば地上制覇なんて容易い事が想像できますけど、「地上の人間はおっかねえ」という思い込みがあるが故に、どっか何かこうピントがズレてるというか、全編天然ボケなままでシリアス劇をしているかのような、妙な可笑しさがにじみ出てるのが面白かったです。
今回登場した面々が地上に出て来てからが、本当の「アナグルモール」の開幕ということになるのかも知れません。楽しみです。
11/18に発売されたはじあく11巻は「とらのあな」で購入。おまけのカードは大神さんでした。
なお、「(今週号であったらしい!)」のネタを知らない方は検索してみて下さい(なげやり)