What's Old

 

03/07/28  (更新情報へ)

■I'll save you all my justice

 「『いちご100%』を読んでいる時のオレに話しかけるな!」(挨拶)

 そんな感じで、何事に対しても真摯な態度で望む姿勢をアピールして行きたい。ジャンプ読みながら。
 こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
 なお、上の発言を友人に言ったら呆れられました。何故?(当然だと思います)

 それにしても、ジャンプで連載されている「武装錬金」が今本気で面白いです。斗貴子さんの「キミ エロスは程々にしときなさい」などのくすぐりの台詞の数々も最高ですけど、なにより主人公のカズキ君がやたらカッコイイのが素晴らしいですね。
 「こんなに痛いコト、誰にも味わわせたくない!」「斗貴子さんがくれた新しい命…この命に宿るのは自分を守るための力じゃない! お前達からみんなの命を守るための、戦う力だ!」などの超燃え台詞を連発し、連載第6回目にして早くも、平和を脅かす理不尽な暴力から愛する人たちを守るため自分の全てを賭けて戦う、正統派少年マンガの主人公に相応しい高潔な意志に大覚醒。マジで格好良すぎます。

 同時期にジャンプで連載が開始されたマンガの主人公達が、色々な意味でひねくれていたり、読者として素直に応援できない性根の持ち主だったりする中で、彼のスタイルは本当に眩しく見えますな。読者を不愉快にさせない主人公って、今の時代だと逆に貴重なのかも。
 それでいて、カズキが憧れの斗貴子さんに相変わらずストイックにベタ惚れしているのもカワイイです。彼がここまでの決意を見せているのは、やっぱり「自分が斗貴子さんを守らなくては!」という意識があるからでしょうしねー。いつか彼の想いが報われる日が来るといいなぁ。

 こういうマンガこそ、人気が出て欲しいと願う今日この頃。今のところ掲載位置から推測すると人気の面は悪くなさそうなのですが、何しろ掲載誌がジャンプなので、今の段階ではまだまだ油断できません。
 コミックス1巻が出る前にうち切られるのはカンベンな! 「暗闇にドッキリ」みたいに!(←何だかんだ言いながら楽しんでました。連載お疲れさまでした)


■零式といっしょ。(別名:最終兵器彼女)感想

 ――あれは超増刊発売日の25日のことだったのですが、近くのコンビニで「零式といっしょ。」が表紙のサンデー超増刊が、チャンピオンやマガジンと一緒に売れ線雑誌用の陳列棚に並べられて売られていました。本気でビックリしました。
 普段なら、「マガジンFRESH」などと一緒に棚の下の方の段に適当に積まれて地味に売られる運命だったこの雑誌ですが、いったいあの超増刊に何が!? やっぱり先月号が「絶対可憐チルドレン」のおかげで普段に比べてバカ売れしたとか、そういうことがあったのでしょうか?

 超増刊がこんな扱いをされて売られているのを見たのは、以前超増刊に売り出し中のアイドルの水着グラビアが掲載されていた時期に、店内のスペースの半分以上がエロ本で占められている小さな書店の店頭でタテ積みされて売られていた時以来ですよ。
 椎名高志のマンガには、下手なアイドルグラビア並の即売効果があるのか。これが幼女の威力なのか。


 そんな流れの中で(流れか?)発表された今回の「零式といっしょ。」でしたが、これまでネットその他で出た感想を非常におおざっぱにまとめると、「幼女がいない分パンチ力に欠けるキライはあるが、話としてはとてもよくできていて面白い」辺りが妥当な線なのではないかと思いました。お話がちゃんと売り文句だった「ハートフルコメディ」として成立しており、また「絶対可憐」の時みたいなあざとい読者サービスシーンがほとんどなかったこともあってか、読者の純粋なマンガとしての評価は「零式」の方が高いのかも? とか思ってます。
 とにかく、今回も読者が抱いていた「椎名高志のマンガ」のイメージから得られる期待値以上の作品が提供され、満足感を得た方が多かったのは確かな様子。

 今回のお話を端的にまとめると、「過去に信頼を作れないまま別れてしまった千鶴とゼロが、時代を越えて本当の意味での『信頼の絆』を得るまでの物語」という形になると思います。
 過去に飼い犬をキチンとしつける事ができなかったが為にその犬を死なせてしまった経験を抱え、それが心の重荷となっていたヒロインの千鶴が、何の因果か生き返ったその犬と十年後に再開し、自分の過去の過ちと再び対峙してそれを乗り越える――というのが、本編のおおざっぱな筋書きです。辛い過去の記憶と対峙してそれを克服する、というプロセスはいわゆる「癒し」に通じるものがあり、それが本編を立派な「ハートフルストーリー」として成立させている大きな要因になっているのではないか、と分析します。
 あと、脇役ですが、ゼロと相対的な位置にいる軍用犬・ピンシャー犬尉が、シナリオを締める意味でもいい味出してますね。

 ――勿論、これは椎名高志のマンガなので、主人公の過去のトラウマとなっている犬のゼロはいわゆる「可愛い犬」のイメージから徹底的に外れたブサイクな姿形をしている上、「軍用サイボーグとして生まれ変わった」という精悍なイメージからはほど遠いダメな飼い犬っぷりを披露していますし、千鶴の彼氏(を自称する)中島君も、彼女から犬みたいな扱いを受けるのも仕方がないくらいの犬っぷりを発揮しています。
 また、前作よりは控えめですが、ちゃんと「ずぶ濡れになって下着が透けて見える千鶴」や「ずぶ濡れになったままでパンチラを披露する千鶴」といった読者サービスシーンも用意されています。どれもこれもしょーもないと言えばしょーもないのですが、これがないと椎名高志のマンガになりません

 つまり、「椎名高志のマンガ」から想像される読者からの期待にキッチリ応えた上で、ちゃんとしたハートフルな物語を構築することに成功している訳で、これは素直に作者の力量を誉めるべきでしょう。

 個人的には、彼氏の中島君の情けなさに愛を感じます。初めて彼女ができたばっかりの男ってあんな感じだよなぁー、とニヤニヤできること請け合いです。また、「主人」である千鶴には頭が上がらないけど、自分よりも「順位」が低い中島君の前になるとすっかり得意になって恋敵をいぢめるゼロの性格の悪さも、なんかこう男として判るところがあって微笑ましいところ。
 こういう「男の弱さをギャグにする」表現ができている間は、椎名氏はまだまだマンガ家としてやっていけるだけの才能があると思いました(エラそう)。


 そして次回予告ですが、なんか予告を見る限りでは二言目には「クビを切り落としてクソ流し込むぞ!」と「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹みたいなファッキンかつシットなことを言いそうなタイプの、社会的にやっかいそうな連中が主人公な様子です。
 左側の女性の頭に金輪が付いていること、および肩に「59」というナンバーが入っていることから推測すると、一応これは西遊記を下敷きにしたお話になるのか? 左のエロい格好をした女性が悟空で、右の坊主が三蔵法師なのか? でもなんか銃持ってますよこの坊主? 「悟空」というよりは「極道」入ってませんか? という辺りの推測はできるものの、それ以外はまだちょっと見当つきませんね。続報を待ちましょう。

 個人的には、個人的には最終回ではミソッカスを持ってくることを内心で期待していたんですけどねー。いやほらミソッカスはある意味Macのメタファーみたいな面があるキャラだし、ちょうどこの前G5が出たし。シャーシが格子状になってるので、ミソッカスにも網タイツ履かせて放熱性アップ! とかできるじゃないですか(できません)。


■おまけ:今更ながらサンデー34号のグルービーな野郎共ベスト5
  1. サンビーム(金色のガッシュ!)
  2. 綾瀬(美鳥の日々)
  3. 「楽ガキFighter」のP.52〜P.65の戦闘シーン
  4. 間嶋先輩(ふぁいとの暁)
  5. 姉がシャワー浴びてる最中にキャッチボールをせがむ大河(MAJOR)

1. 「金色のガッシュ!」のサンビーム殿については、この前そのグルービーっぷりを紹介したので割愛。

2. 「美鳥の日々」というマンガは、基本的に美鳥以外の主要登場人物は至って学園ラブコメマンガの基本に忠実な造りになっているんだなぁ、と34号の「美鳥」を読んで再認識させて頂きました。想像の中でセイジに「あんたの事が好きなんだもん」と告白してる綾瀬はかなりカワイくてグルービーなのですが、こんな表情を現実で見せる日は来るのでしょうか。来なそう。
 個人的な妄想ですけど、綾瀬と耕太を一度ハチ逢わせてみたら面白そうな気がします。しっかり者だけどドジな姉と、頭が良くて素直でカワイイけど引っ込み思案な弟、みたいなダメ姉弟っぽい微笑ましい関係になれそうで萌え萌えです。

3. 新連載の「楽ガキFighter」は、「高校生にしては行動が幼すぎるのでは?」とか「主人公を陥れようとするおっぱいを強調したニセ看護婦の言動はおかしい」などのツッコミどころはあるものの、後半のラクガキキャラによる戦闘のシークエンスは純粋に楽しく読めました。
 なおこの作品は、2003年2月号のサンデー超増刊に掲載された同名読み切り作品のリメイクです。超増刊バージョンでは、「描いたモノが動き出す不思議なペンを手に入れた主人公が、同じくペンを手に入れて力を悪用しようとする男と戦う」といった筋書きになっていましたが、果たしてこちらの方はどんな展開を見せるのか。作者の中井邦彦氏はサンデーでは新人とは言え、作者の実力やキャリアは十分ある方だけに、今後に期待したい作品の一つになりそうです。

4. 「ふぁいとの暁」の女子バスケ部の元キャプテンこと間嶋先輩は、これで出納めでしょうか。年下の男のコ萌えというやっかいな属性を暁に刷り込まれてしまった彼女の、これからの人生に幸あれ。
 このマンガに対する批判の一つとして「暁に恋をする女子キャラがいねぇ!」というのを見たことありますが、彼女はそれに対する作者からの回答だったのも知れません。いやでも、このマンガの本当のファンなら、暁に恋する女子キャラなんて不要だ、ということは理解できていると思いますけどね。だってアンタ、暁にはキヨちゃんという幼なじみの(以下略)

5. 「MAJOR」は、たまにこういう変化球投げてくるのが油断できないと思った。

 

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03/07/24  (更新情報へ)

■Groove on Fight

 グルービー!(挨拶)

 突然ですが、今週の「金色のガッシュ!」に突然登場したウマゴンの本の持ち主・サンビーム殿が今自分の中でかなり熱いです。
 何てったってアンタ、グルービーですよグルービー。先週登場したばっかりだというのに、もういきなりノリノリです。ノリにノッてます。ノリが良過ぎますサンビーム殿。

 特に圧巻なのが、ウマゴンが敵をブチかました時、ウマゴンの方ではなく、あえてカメラさんの方を向いてポーズを決めつつ「グルービー!」と叫んでいるところ。しかも、叫ぶ度にポーズを変えているのがポイント高いです。個人的には、最初の方のポーズの方が動きがテクノっぽくて好きです。
 彼のこの行動は、ウマゴンが相手に因果を極めた一瞬のタイミングを逃さずに「グルービー!」と叫ぶ事で、ウマゴンと自分とのユニゾンをよりいっそう高めようとしているに違いない! と解釈しましたが、でもそれ以上に格好良すぎて笑えます。いや、別にここは笑うシーンじゃなくて、本当は燃えながら感動するシーンだということは判っているのですが。

 グルービーだぜ! サンビーム殿!

 あと、「美鳥の日々」の綾瀬たんの胸も、なかなかグルービーだと思いました。
 その綾瀬の肩にくっついていた蜘蛛の子を潰さず、窓から逃がしてやったセイジもグルービーです。
 新連載「楽ガキFighter」に登場したニセ看護婦さんの、必要以上におっぱいを強調したデザインの制服もグルービー。「ふぁいとの暁」の間嶋先輩の赤面っぷりもグルービー。暁の天然ボケっぷりもグルービー。そして、「見間違いと現実から目を背けるのは違う!」な「かってに改蔵」のオチすら、奇妙なグルーヴ感に溢れています。

 なんてグルービーなんだ今週のサンデー。

 

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03/07/21  (更新情報へ)

 みんなー週末に何冊くらいマンガのコミックス買ったー?
 オレ全部で11冊ー(挨拶)

■赤松賛歌

 その中でまず17日に発売された「魔法先生ネギま!」1巻に関して何か書こうかと思ったのですけど、でも今更別に何も言うことはないというか、本気でヒットを狙った上で、ちゃんと「当たる」マンガを作ることができる赤松先生のプロデュース能力は本気でスゲエなぁと感心するしかありませんので、このマンガに対しては特にコメントするのは止めました。
 私はもはや、第一話の「クマぱんでノーパンでパイパン」の台詞がそのまま掲載されているのを見て、ただ感涙するばかりであります。この世にはヤリスギという言葉はない! 例えそれが、日本で一・二を争う発行部数を誇る少年漫画誌であってもだ! 赤松先生バンザイ!(またか)

 氏の日記を読んでいると何となく感じるのですが、赤松氏は思考方法が「今、自分は何を表現するべきなのか」という普通の漫画家や作家が持つ主観的なものではなく、むしろ「今、自分は何をやったら売れるのか」と客観的な視点から企画・製作を行う、プロデューサー的な方向に大きく振れているのが特徴であると言えます。そういう意味において、個人的には赤松健氏はもはや漫画家ではないと思っています。作家の傾向としてはCLAMP氏と似たようなイメージがありますけど、赤松氏は更にその路線を突き詰めている感じ。
 おそらく氏には、今後マンガ家という枠から外れたアニメの企画や製作などの分野でも活躍するようになる日が、そのうち来るんじゃないのかなぁと思っています。今回の「ネギま!」も、自身のプロデュース能力をアピールする上での格好の材料となるでしょうしね。

 アニメ製作企業が銀行やベンチャーキャピタルにとっての投資の対象となりつつあると言われている(らしい)今日この頃ですが、実際問題としてスポンサーから金を集めてくるのも、プロデューサーの大事な仕事ですよ先生! 「『ラブひな』『ネギま!』で有名な、あの赤松健プロデュース!」なんてブチ上げられたら、どこのベンチャーキャピタルだって絶対お金をうっかり出しちゃいますって! オレがベンチャーキャピタルの社長なら絶対出すね!(←無責任)


 そして18日に発売された「美鳥の日々」3巻は、「おねがい☆ティーチャー」のみずほ先生のコスプレをした教育実習生が登場する回が2ページ加筆されていますね。
 やっぱり、サンデーに載ったまんまの話だと、あまりにもみずほ先生(まちがい)に救いがないというか、教育実習生にしてはあまりに頭が足りていないのでフォローが必要だ、と判断されたのでしょうか。彼女にはぜひリベンジを期待。

 あとサンデーを読んでいる方は、19日に発売されたサンデーGXコミックスの「吼えろペン」8巻は必読のこと。みんな大好き「からくりサーカス」の藤田和日郎先生が、富士鷹ジュビロと名を変えてピエロの鼻を付けただけの姿で大暴れしています。氏の魂のこもった台詞の数々は、まさにマンガの鬼という形容がピッタリ来ること請け合いのド迫力っぷり。
 このマンガがGXに載った時から「藤田和日郎はマンガも面白いけど本人はもっと面白い」という認識が一般読者にも広まった、という意味において記念するべきエピソードでしょう。「かってに改蔵」の久米田先生が嫉妬するのも納得の面白さです。

 もっとも、藤田先生に限らず、一般に何かを作り出す才能を持ったクリエイターと呼ばれる人種は、みんな面白いというか、どっかしら社会の枠から外れたエキセントリックな一面を持っている訳なのですが。そんなエキセントリックな人たちをなだめすかして毎週毎週マンガを描かせる雑誌編集者の人は大変だなぁと思いました。


 そんな感じでようこそ(長い前フリ終了)。こちらは椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。
 連休中は風邪を引いて熱が出て倒れてしまったので、コンビニで何故か売っていた「アストロ球団」の廉価版を読んだり、土曜日に放送された「ガンダムSEED」の録画を繰り返し見たりしながら、薬飲んで寝込んでました。
 そのせいか、夢の中では「アストロ球団」テーマソングの「♪男なら男なら タマとバットは男の証〜」のフレーズをバックに、「ガンダムSEED」のキラとアスランを中心とした男性キャラ同士のカップリングについて、延々と熱にうなされながら妄想していた気がします。男ならやってみな?(やらないでいいです)

 それでとりあえずファンサイトらしい情報ですが、今月25日に発売されるサンデー超増刊に、椎名百貨店2003シリーズ第二弾「零式といっしょ。」が掲載されます。
 前作の「絶対可憐チルドレン」が我々にとって相当オモロかったので、今回もまた期待してよろしいのではないのでしょうか。このサイトでも、25日までに専用掲示板を立ち上げる予定です。

 なお、個人的な予想ですけど、主人公の犬が軍用サイボーグで、その上名前が「ゼロ」ということは、あの犬は実はああ見えても「覚悟のススメ」に登場した零式防衛術を極めた戦士であり、あの太った腹の中には三千匹の英霊の犬の魂が宿っているとか、そういう裏設定があるに違いないと見ましたがどうか。「零式積極重爆蹴!」とか言いながら、しかるべき因果を極めるんですよ。あのデブ犬が。あの体型で。
 勿論「零」の他にも、「霞」とか「雹」とか「震」とかいう物騒な名前が付いた同型の軍用犬も存在しているのではないかと推測されます。「所詮零など、霞の試作!」とか言いながら、零以上にブックブクに太ったブッサイクな犬を日須持教授が連れて来るはずです。乞うご期待。

 というか、最初このマンガの広告を見たときは、あの女の子は絶対若い頃の日須持教授に違いない! と思っていたのは内緒です。若い頃にあれだけ可愛ければ、コミックス版百貨店の四コママンガに出てきた「私がお前の母さんよ!」という台詞にも説得力が出てくるってものですよ(出てきません)。


■サンデー33号の萌えポイント
  1. 口を尖らせて「ヒュウ!」と口笛を吹く、1000年前の魔物レイラ(金色のガッシュ!)
  2. 暗闇で「僕にもできるかな…ロボット作り…」と主人公に告白する星沢君(ロボットボーイズ)
  3. フラッシュ・ジミー(からくりサーカス)
  4. 「あっ、折り目入れないでね」と言う女子バスケ部元部長(ふぁいとの暁)
  5. ルーシィ(美鳥の日々)

1. 「ヒュウ!」って。「ヒュウ!」ってあんた。
 先週まではかわいそう光線を全身から全方位に発射していたかわいそう物語の主人公みたいだったのに、今週になったらそんな藤子Fのマンガみたいな小生意気な口笛の表現を!
 まさかウマゴンに惚れましたか!?(違う)

2. 星沢君に嬉しそうにロボットの作り方を解説する主人公の迫水君は、普段は寡黙だけど同好の士と一緒になると急にベラベラ喋り出す典型的なオタクっぽくてリアルで萌えですが、今回はそれ以上に最後の方で主人公が灯りを付けようとした直前、その手を止めるようなタイミングで「僕にもできるかな…ロボット作り…」と突然告白した星沢君に萌え萌えです。
 このシーン、星沢君の台詞を「僕は君が好きだ。つきあってほしい」に差し替えても、構図的にまったく違和感ないのが最大のポイント。次のコマでは、突然の告白であっけに取られる主人公の迫水君と、照れて真っ赤になりながらブルブル震えてる星沢君が描かれていたりするので、更にその傾向に拍車が。
 というか、意味的にはそういう解釈でもぜんぜん問題ありませんしね!

 果たしてこのマンガは、これからそういう方向に突っ走ってしまうのか。それとも、ロボット部にやおい緩衝材として女子キャラを入れ、いくらかバランスを取る方向に走るのか。でも、もしその女子生徒が迫水と星沢のカップリング妄想をするタイプの、生モノやおい少女だったりしたらどうするのか。いや実際そういう子が昔クラスメートにいて(以下略)。
 「ロボットボーイズ」がロボ作りの楽しさに読者を目覚めさせる理系ファンタジーマンガとなるか、そういう方面でもリアルでせつない理系高校生の生き様を描くドキュメンタリーマンガとなるか、ここ数週間の展開が大きな分岐点となると言えましょう。今後の展開に期待です。

3. かわいい。妙にかわいいですフラッシュ・ジミー。ゴスロリ人形少女のコロンビーヌもかなり良いのですが、フラッシュ・ジミーのオヤジ臭いカワイらしさには敵いません。「アナタは強いんでしょうね」「そりゃもう! 写真の腕なら負けないぞ!」っていうナイアとのまったく内容がかみ合っていない会話も、彼のやんちゃな性格が出ていて良い感じ。オートマータの持つ気味悪さをコミカライズした、ナイスキャラと言えます。
 パンタローネ様の復活にも期待して良いのでしょうか。でも、この業界には「再生怪人は弱い」という法則があるしなぁ。

4. 「彼女は暁たんに惚れたね!」と憶測でモノを言っていたら、どうやら本当にそうだった模様。
 執拗に暁を嫌悪していたAチームの監督・里見も、ついに暁たんの笑顔の魅力に負けて萌え狂ってしまい、己の非力さを認識してうっかりバスケ部を辞めてしまいそうになりましたし、そのうえ更に年上の女性まで無意識のうちにメロメロにさせてしまうとは、ベビーフェイス暁あなどりがたしであります。周囲の人間全てを自分に萌えさせるオーラを放つ才能は、あのダンドーに継ぐレベルの人材やも知れません。
 でも、相変わらず来週にも連載が終わりそうな状況は変わらず。暁君の人生は好転を始めた模様ですが、「ふぁいとの暁」そのものに明日はあるのか。

5. そして先週の「美鳥の日々」は、全てのページに突っ込むポイントがあるといっても過言ではない程のアレっぷりを発揮した名エピソードでした。「日本をちょっと誤解しているおっぱいの大きな金髪美人が学校にやって来て大騒ぎ」というコッテコテのお話が、21世紀になっても立派に通用することを再認識させて頂きました。黄金パターンは偉大だ。
 あと、マンガの中にちょっとだけ出てきた「くのいち忍法 火炎乳」に興味がある方は、「くノ一忍法帖 Vシネマ」辺りのキーワードで検索してみて下さい。このヘンな忍法は実在します。井上先生はホントにVシネマが好きなんだなぁと思いました。

 

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03/07/13  (更新情報へ)

 

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03/07/12  (更新情報へ)

 「魔法先生ネギま!」の載ってないマガジンなんて!(挨拶)

 すみませんすみませんこの前このマンガに登場したエヴァンジェリンという魔法少女にメロメロになってしまいましたすみません。金髪で外見はロリだけど中身は成熟してる性格設定なのはズルいよ! 萌えだ!(弱い)
 ですので、17日に発売されるコミックス1巻も喜んで買わせて頂きます。未だにネギと明日菜とのどかとエバ以外の登場人物の顔と名前が一致しないので、第一話に載ってる生徒名簿で勉強しますよ!
 赤松先生は偉大だ!(弱い)

 そんな感じですがどうですか?
 こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。

 あと、今週のマガジンに掲載された新生MMRですが、やっぱりこのマンガは「ノストラダムスの大予言」クラスの地球レベルでのカタストロフが関わっていないと、ちょっと盛り上がりに欠けるなぁと思いました。
 今はノストラさんよりもアメリカ大統領の方がよっぽど恐ろしい時代だしなぁ。「合衆国政府は宇宙人に操られている!」なんてのどかな事を言えた20世紀が懐かしいですなぁ。こんなことで21世紀のオカルト業界は大丈夫なのかなぁ。


■ファンサイトらしい話題

 今日気付いたのですが、椎名先生のサイトのリンク集のページに、伊東岳彦先生と辻恭平氏のサイトが追加されていました。
 「ポカちゃんと僕」で有名な辻恭平氏の方は、椎名氏の元アシスタントの田中保佐奈氏つながりなのでリンクされるのも判りますが、伊東岳彦氏の方は個人的にちょっと驚きです。

 椎名氏と伊東氏の繋がりについては、かつて「GS美神」の背景に「宇宙英雄物語」のアゼルが出て来たりしたことがあった(参考:鱸UKTさんによる当時の報告)ので、昔から両者には何か関係があるのではないか? とファンの間で噂されていたのですが、これでその関係性が明確になりましたね。伊東先生のファンの皆様、おめでとうございます。

 というか、最初にこの噂がこのサイトで出たのって、もう6年くらい前のことになるんじゃないですか?
 歳取る訳だわ(オレが)。


■毎回恒例(予定):サンデー32号の萌えポイント
  1. 「美鳥の日々」の美鳥全般
  2. P.26の「昨年より受け入れを始めた男子生徒は、スポーツも勉強もロクに出来ないボンクラばかり」のコマに描かれた男子達のボンクラっぷり(ロボットボーイズ)
  3. P.420に登場した「帝学大付属」のバスケ部監督と思しき女性(ふぁいとの暁)
  4. P.336の4コマ目で「母さんが、いつも苦労かけるから行っといでって…」と語る真(売ったれダイキチ)
  5. フェイスレス(からくりサーカス)

 まず今週の「美鳥の日々」は、お話そのものは来週から登場すると思しき金髪巨乳キャラ・ルーシィの顔見せ的な要素が強い、いわゆる繋ぎの回っぽいものでした。
 おそらく、ルーシィは次回セイジ達が通う学校へ姿を現し、その巨乳でもってセイジ達男子生徒の視線を釘付けにするに違いありません。そして、それに危機感を感じた綾瀬は、セイジを惑わす悪い巨乳を成敗するために巨乳ハンターとなってルーシィに戦いを挑む、そんな感じのお話が展開されるのではないかと推測されます。
 しかし個人的には、今回のお話ではあえて巨乳はスルーし、今回のお話の中で美鳥とセイジの間の呼吸が合ってきたところ、穿った言い方をすれば美鳥がセイジを自分の思い通りにコントロールするのが上手くなって来たところに注目してみたいです。

 この回での美鳥は、まず家でゴロゴロしているセイジを「二人でどこか遊びに行きたい」という独善的な動機だけで引っ張り出してツーリングに連れ出すことに成功。次に、他のバイクに追いかけられた時に調子に乗ってアクセル吹かして飛ばしすぎたことをセイジに突っ込まれると「セイジ君と二人っきりの時間を守りたかったから、つい夢中になっちゃったの」と甘い言葉を囁いて上手く話をはぐらかすことにも成功します。
 その上、ひったくりを目撃しても(「二人きりで居たい」という自分の言葉にデレデレしていて)動こうとしなかったセイジに対して、「困ってる人を見ぬフリができない人だから、あなたを好きになったのよ!」と、自分の理想の彼氏像をぶつけることでセイジのプライドを刺激して奮起させることに成功するなど、最初から最後まで美鳥がセイジを自分の意のままに操り続ける姿が印象に強く残りました。

 なにより今回の話で素晴らしいのは、散々美鳥に振り回されたセイジは、おそらく自分の行動が全て彼女にコントロールされていたことに、全く気付いていない点です。多分、セイジは「カワイイこと言うなぁコイツ」くらいにしか思っていないのではないのでしょうか。
 この結果から、如何に美鳥がセイジに対して自然に振る舞っているように見せていたのか、そのテクニックの高さを窺い知ることができますね。

 彼氏にわがままを言っても、惚れた弱みで絶対にイヤとは言えないことを看過した上で、自分の思い通りに彼氏をコントロール。どうですか彼女のこの完璧な女っぷりは! 女の本懐ここにありですよ! さすが、「セイジの内縁の妻」を自称するだけのことはあるね!(←そこまでは言ってません)

 恋のライバルである綾瀬たんや耕太たんがセイジに対して中途半端なアプローチしかできない間に、本妻の座を狙う美鳥は着々と女らしさを身に付け、しっかりライバルに差を付けていた模様です。この調子なら、来週登場するであろう金髪巨乳娘が如何にセイジを誘惑しようが、美鳥の優位は揺るぐことはないでしょう。
 本体は相変わらず引き篭もりのダメ人間な彼女ですけど、心の方は「女」として成長しているんですね! 感動しました!

 女はおっかねぇなぁ……(((( ;゜Д゜)))


 そんなおっかない女の巣窟である元女子高が舞台の「ロボットボーイズ」ですが、こちらの方はもっと構図が極端で、

  • 女=スポーツで数々の栄光に輝く、体育会系のノリが支配するジョックス軍団=学園の支配者
  • 男=スポーツもロクにできないオタク軍団=学園のボンクラ

 という形に、クッキリと色分けされています。

 おそらくこの物語は、スポーツが得意か否かだけでヒエラルキーが決定するジョックス理論に支配された恐怖の学園を舞台に、スポーツができないばっかりに女の子からまったく相手にされないオタクな理系少年達が、過酷な環境の中で自分達の夢に向かって努力して栄光を掴もうとする戦いを描く、感動的なストーリーになるのではないのでしょうか。似たような青春を過ごした私としては、目が離せない作品になりそうです。
 勿論、例え栄光を掴んだとしても、結局オタクであることには変わらないので女の子にモテないのも全然変わらないというところまで描写してくれれば、より泣ける作品になること請け合いであります。理系の道はモテナイ道なのです。

 とは言え、あの年頃の男の子は、例えオタクであろうとも「女の子にモテるために努力する道を選ぶか、女と縁がなくなってもいいから自分が好きな趣味にのめり込む道を選ぶか」の選択を常に強いられ、その葛藤に苦しんでいるものなのです。「ロボットボーイズ」の主人公も、「アンタは運動がダメだから全部ダメなんだよ!」と体育会系丸出しなノリでプレッシャーをかけてくる幼なじみの彼女を相手に、毎日苦労させられているに違いありません。
 ですので、女子の皆さんも理系男子を安直に「オタク」呼ばわりせず、彼らの苦しい心情も少しは判ってあげて頂きたい。そういうマンガになることを期待します。技術大国ニッポンの再生は、まず理系男子をモテさせるところから始めるべきだと思いました。


 連載終了が危惧されていた「ふぁいとの暁」は、ライバル中学のおっかなそうな女監督を代表とする新キャラの登場、および「次号より、さらにふぁいとの新展開へ!」と書かれたアオリ文句などから、まだもうしばらく連載が続きそうな雰囲気が出てきました。
 ……が、新展開開始→急転直下で連載終了、という路線を辿るマンガも週刊少年誌ではよくあることなので(もっとも判りやすい例:一番湯のカナタ)、まだまだファンは警戒を解いていない様子です。暁の明日はどっちだ。

 それにしても、読者がもっとも見たかったであろう「幾多の障害を乗り越え、暁とキヨが一緒に試合で戦う姿」がわずか1コマしか出てこなかったのは、個人的にはちょっと残念でした。読んでいてストレスを感じる「逆境」な展開に耐えた見返りに得られる爽快感に欠けるところが、このマンガの弱いところなのかも知れません。
 もっとも、このマンガの基本的な構造が「逆境においても常にスマイルを忘れない、暁たんの爽やかな心意気に萌えろ!」という形になってるので、こうなるのも仕方がないことではあるのですが。やっぱりこのマンガはキャラ萌えマンガなのか(決めつけ)。


 ここのところオレ内部で人気急上昇な「売ったれダイキチ!」の真君ですが、今週もまた「メガネを光らせながら己の苦労を語る」という、薄幸のメガネキャラにしかできない芸当を披露してくれたので好感度アップです。自分の母親を「かあさん」と呼ぶ、良くできた息子っぷりもポイント高し。もはや、サンデーを代表するメガネの座はオレがもらった! くらいの勢いです。
 それに比べると、ダイキチに対して一方的にラブにひなり始めた幼なじみのツインテール少女のあずきちゃんは、ちょっとキャラクター的に弱いところがありますね(萌え方面での)。今回のお話はあずきのテコ入れ的な要素が多分にありそうなので、今後の巻き返しに期待。

 あと、体にバスタオルを巻いたまま露天風呂に入るのは、あのアニメ版「ラブひな」を彷彿とさせるので、今後は改善を要求したいです。つうか、サンデーって、必要があれば乳首描いても良い雑誌じゃなかったんですか? あんまりだ!(うるさいよ)

 そして最後に「からくりサーカス」は、憧れている年上の女性を守るために男の子同士が努力する、というハートウォームないい雰囲気の展開になって来ました。でも、一番最後にフェイスレスが登場したことにより、そんな良い雰囲気はすべて台無しに。「ドス黒く燃える太陽」と称されたのも納得な強烈なまでの個性を、相変わらず放っています。
 さすがは何百年も女子にモテなかった人形オタク男! 風格が違う!(ダメっぷりの)

 いくら何でも、ああはなりたくないです……(((( ;゜Д゜)))


 

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03/07/07  (更新情報へ)

■心は錬金

 ハレンチ学園!(ジャンプ35周年記念挨拶)

 先週で新連載陣が出そろった週刊少年ジャンプですが、その中では和月伸宏先生の「武装錬金」が一番面白く感じました。
 誰かを守るために戦う、という主人公の姿勢も好感持てて良い感じですが、やっぱりヒロインのおかっぱセーラー服少女の斗貴子さんが素晴らしいです。如何にも「戦士」然とした立ち振る舞いが毅然としてて格好いいですし、何よりスカートの下の露出した太股から鎌が出てくる必殺技・バルキリースカートが最高です。最高にシビれます。

 だってアンタ、セーラー服の女子高生の太股から鎌が出てくるんですよ? ビジュアル的なインパクトだけで、もう勝ったも同然じゃないですか! 一度これを見ちゃうと、「スカートの下から刃物を出せないセーラー服の女子高生なんか、もうダメだよ!」って気分になるよね! さすが和月先生は違う! 和月先生の作品が読めるのはジャンプだけ!(←誉めてるように聞こえません)

 そして、そんなヒロインを意識して、一人で勝手にときめいてる主人公のカズキ君の姿にも萌えです。彼女から名前を教えてもらって、嬉しそうに「トキコさん! トキコさん!」と連呼する彼の姿に青春を観ました。こういう描写があるからこそ愛しのトキコさんと一緒に戦う主人公の感情に読者も共感できますし、またそんな主人公がモリモリ強くなっていく姿にも説得力が出てくるというもの。
 正当派の少年マンガとして、長く続いて欲しいマンガだなと思います。

 あと、このサイト的に注目株である「暗闇でドッキリ」ですが、この前はおキヌちゃんに相当するキャラが登場したと思っていたら、今度はついに織田信長まで出てきてしまいました。なんか妙に嬉しいです。
 これでもし次に何の役にも立たない宇宙人の子供が出て来たりしたら、グランドスラム達成ですよ! がんばれ!(←誉めてるように聞こえません)


 

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03/07/06  (更新情報へ)

■高橋留美子劇場

 土曜日深夜から、テレビ東京で「高橋留美子劇場」が始まりました。

 やってくれる分にはありがたいのですが、何故今、この時期にあえて高橋留美子劇場なのかが謎です。前番組が「人間交差点」だったから、この時間枠は大人向けのアニメドラマを放送するぜー繋がりなのでしょうか。それとも、昔ビッグコミックオリジナルを読んでいた熱心な高橋留美子ファンのプロデューサーが存在していて、己の尊厳を賭けてこの企画を意地でも通したとか、そういう隠れたドラマがあったのでしょうか。
 十年以上の沈黙を破っていきなり「どっきりドクター」がアニメ化された時並に不思議です。

 個人的な意見で何なのですが、どうせあの時間帯でやるなら、あの萌えよ剣」をアニメ化して欲しかったなぁと思いました。キャラデザが高橋留美子だということで注目されていた割に、いざ発売されてみたら(中略)だったというアレですアレ。
 声優さんはやたらと豪華だった記憶があるので、アニメになったら観てみたいなぁと思いませんか皆さん。「らいむいろ戦奇譚」を作ったエルフにできて、「萌えよ剣」を作ったREDにできないことはないはずだ!

 そんな感じですがどうか(何が?)。
 こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。

 なお「高橋留美子劇場」第一話は、最後の方でCGを使った無限に広がる大宇宙が出てきたやりすぎシーン以外は基本的に原作に忠実な作りで普通に面白かったのですが、裏番組のテレビ神奈川で放送されていた「ダ・カーポ」というギャルゲー原作アニメが妙に評判良かったのでちょっと悔しいです。来週はどっち観ればいいのか誰か決めて下さい。アニメ観るのも他力本願。


■CHARLIE'S Angel Full Throttle

 「グッドモーニング・エンジェル」(挨拶)

 それで三人娘と言えば、このサイト的には断然「絶対可憐チルドレン」で決まり! なのですが、世間的には「チャーリーズエンジェル・フルスロットル」なのだ! という訳で、この前映画館行って観てきました。
 椎名氏がこの時期に「絶対可憐チルドレン」を作ったのは、もしかしたら「チャリエン」が公開されているからってのもあったのかも知れませんしね。多分関係ないと思いますが。

 前作の「チャーリーズエンジェル」は個人的にオレ的映画ランキングのベスト10くらいに入る傑作だったので、今回も「さぞや凄いバカ映画なんだろうなぁ」期待していたのですが、期待以上のバカ映画でした。ここまで「これを観たことが自分の人生にとって何のプラスにもならない」映画を観たのは、生まれて初めてかも知れません。
 実際、2時間近く映画館にいて、映画館を出た直後に自分の記憶に残っていたのは、よりによってデミ・ムーアとキャメロン・ディアスの水着姿だけでした。ここまで潔い映画を作れるのは、本当に素晴らしいと思います。一応褒めてます。

 しかし正直、この映画を観て私はある種の敗北感を感じましたね。バカ映画であることは承知の上で見に行ったつもりだったのですが、そのバカっぷりが想像の遙か上を行っていたため、映画館を出たときには「負けた! バカさ加減に負けた!」と本気で思ってしまいましたよ。

 前作では、基本的にお色気アクションなバカ映画でありながらも、「憧れのチャーリーに逢いたい一心で頑張る姿」や、「恋人との関係が上手くいかずに悩む姿」など、エンジェル達の人間くさい一面を見せてキャラクターにある程度の奥深さを与えていたのが個人的に好きだったのですが、今回はドリュー・バリモアが男運がなくて悩むシーンはあるものの、基本的には最初から最後まで「アタシ達ったらもうサイコー!」みたいなノリで突っ走っています。「GS美神」最終話の美神令子状態です。
 その一方で、今回の敵役達は結局何がしたかったのが最後までイマイチ判りませんでしたし、クライマックスではデミ・ムーア演じる敵役一人を友情パワーで結ばれた三人がボコボコにするという、まるで「美少女戦士セーラームーン」の戦闘シーンみたいなシチュエーションが出てくる始末。

 映画のパンフレットに書かれているエンジェル達の設定があまりにもマンガチックなところ(例:13歳で大学の博士課程を修了、チェスの世界チャンピオンを経験、体操選手として10点満点を出して世界選手権優勝)と併せて、「これはそういう映画なのだ」と理解しなければならないのだなと痛感した次第です。普通の映画的な面白さとは違うところにある独特の「面白さ」の領域まで到達することができるのか、そこがこの映画に勝つ秘訣だと思いました。
 まだまだ自分も、理屈に囚われている甘い部分を捨て切れてないなぁと実感。「フルスロットル」を素直に面白く感じられるくらいバカになれるように頑張るよ!

 その他、また本作のウリであるはずのエンジェル達の数々のコスプレ姿も、マウンテンバイクのライダースーツとか、教会のシスター服とか、普通の日本人だと馴染みが薄いものが比較的多く、何というかこう「アメリカ人の萌えを理解するのは難しい」と思ってしまったこともしばしば。いやまぁ、ルーシー・リューがメイド服や猫耳ボディースーツを着て「ご奉仕するにゃーん!」とか言ったら、それは萌えなのか? と言われると(以下略)。

 個人的には、映画館でマジメに観るよりも、DVD を買ってパソコンで何かしながらバックグラウンドで再生して観る、ビデオクリップ的な鑑賞の仕方の方が似合ってる系の映画かなと思いました。
 結論:椎名先生と同世代くらいの極まった男性にお勧めします


■絶対可憐落ち穂拾い

 チェリエンはともかく、ファンサイトらしく椎名マンガの話題も。

 駒木博士の社会学講座さんも大絶賛(←このマンガの何処が「凄い」のか、マンガの作法的な視点から端的に表現されています。ぜひご一読を)絶対可憐チルドレン」ですけど、でもなんか絶賛しっぱなしというのも作者を擁護しないファンサイトで有名な当サイトの名折れですので、これまでネットで見かけた「ここがもにょる!」(専門用語)みたいなコメント、およびそれに対する個人的な見解をまとめてみました。

水元光の「IQ:200」という設定が活かされていない。
 実は彼も超能力者だった、というオチではなく、頭脳を活かした方面で活躍して欲しかった

→水元の「子供の頃から知能が異常に高かった」という設定は、彼が(能力があるが故に常に孤独な)超能力三人娘にシンパシーを感じさせるために用意されたものである、という側面が強い。また、クライマックスにおける彼の無謀な行動は、「例え頭が良くったって、イザという時は子供達を守るために熱血してしまう男である」と捉えるべきだろう。彼は、彼女たちをそれだけ愛しているのだ。

 あと、これに限らずマンガの中には「IQが高い天才児」なキャラがよく出てくるが、実際にはそのキャラクターを動かすのはIQがそれより低いマンガ家自身であるので、なかなか天才を本当の天才のように動かすのは難しい。「テレビゲームが上手いから天才」みたいな、明らかに「天才」の表現の仕方を勘違いしているようなマンガを、我々は数多く見てきたはずだ。
 それに比べりゃ水元なんてまだマシな方じゃないですか?(フォローになってない気がする)

「アンチエスパー」はまだしも、「アンチアンチエスパー」という存在は、さすがに強引すぎたのではあるまいか

→確かに、これをご都合主義と言われればそれまでだ。これを許せるかどうかでこのマンガを許せるかどうかが決まる、という意味においては重大な要素であると言える。
 ただ注意してもらいたいのは、このマンガがテーマとしているのは別に超能力者の戦いではなく、あくまで「特殊な能力を持つが故に差別を受ける子供達と、彼女達を守る立場に立った水元との関わり合い」を描くことにある点だ。「アンチアンチ」というご都合主義的な設定があるからダメだ、ということではなく、「このマンガのテーマはそんなところにはないのだ! このマンガの面白さは、この程度の欠陥では傷つかないぜ!」と(ご都合主義を認めた上で)言い切ってしまった方が、この作品を素直に楽しめるのではないかと思う。

「陸上防衛隊まおちゃん」に似てない?

→三人組の幼女がおかしな能力で大活躍! という路線そのものは「まおちゃん」と似ていなくもないが、それ以外の要素はまったくと言って良いほど似ていない。それは、その作品が幼女三人組を主人公にして何を表現しようとしているのか? というテーマの違いによる。
 前述した様に、「絶対可憐」のテーマは「特殊な能力を持つが故に差別を受ける子供達と、彼女達を守る立場に立った水元との関わり合い」を描くことである、と定義できるが、「まおちゃん」の場合は「大切なものを守る意志は尊い。そしてまおちゃんはかわいい」であると定義できよう。繰り返すが、問題はキャラクターの造形や構成といった外的要因にあるのではなく、それを使って何を表現するのか、という点にあるのだ。それを忘れてはいけない。

 あと、「まおちゃん」で一番好きなのは三島かごめです。シルヴィーちゃんの祖父が話す変な日本語も好きデース(聞いてません)

三人娘がスクール水着でご奉仕するシーンは、読者サービスとしてもちょっとあざとすぎたのではないか

君は幼女のスク水は嫌いかね!(鼻息)
 それはともかくとしても、あのシーンの最大の目的は子供達(特に薫)の早熟っぷりと性根の悪さを表現することであり、スクール水着はそのための表現手段と考えるべきだろう。勿論、読者サービスシーンも兼ねてるのは察しの通り。
 なので、ここは「スク水があざとい」とか常識的なツッコミをするのではなく、むしろ「だが、まだスク水に名札が縫いつけられていないのが甘い!」と指摘するのが筋というものではないのだろうか?(鼻息)

 結論:「絶対可憐チルドレン」はやっぱり面白いってことでいいですか


■おまけ:サンデー31号萌えシーンベスト5
  1. P.231でメガネを掛けたまま感激の涙を流す真(売ったれダイキチ!)
  2. P.220でメガネを押さえて自分の記憶っぷりを自慢する真(売ったれダイキチ!)
  3. 涙を流して「体がちっとも言う事聞いてくれないよぉ」と悔しがる暁を、頬を赤らめながら見つめるP.447の女子バスケ部キャプテン(ふぁいとの暁)
  4. P.55で爆風に吹き飛ばされながら「あいつをどう倒そうか…」と冷静に考えている女の子の魔物(金色のガッシュ!)
  5. P.118の1コマ目(いでじゅう!)

 サンデー31号は、「売ったれダイキチ!」の真が大活躍した回として印象に残りました。特に、彼のメガネの掛けたまま涙を流す必殺技は強烈であり、多分今回の話でWebリング同盟バナーの作成に着手した方が全国で三人くらいは出現したに違いありません。今回のお話もマンガとして十分面白かったですし、今後の展開が楽しみです。

 また、ここ最近は「疲労困憊でハァハァ状態の暁たんがエロくてたまらん!」と読者の性別を問わず大評判な「ふぁいとの暁」は、ついに今週でB対Fの試合が決着。いよいよ連載が終わってしまうのか? とファンをやきもきさせている模様です。
 ついでに、女子バスケ部の部長さんは、今週の暁のあまりの可愛らしさといじらしさに惚れてしまったに違いないと思いますがどうか。つうか、オレがあの部長なら惚れてるね! どうやってこの子をいぢめてやろうかという妄想で頭が一杯に!(ダメ)

 そして、ビクトリーム様が退場してどうなることかと思われていた「金色のガッシュ」は、今度は方向性を一転、全身から「かわいそう」オーラが噴出している幼女な魔物で我々のハートを攻めるつもりの様です。今後に期待。
 「いでじゅう」は、このカットみたいな細かいくすぐりを入れるのが上手いなぁと思いました。


 

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