■I'll save you all my justice
「『いちご100%』を読んでいる時のオレに話しかけるな!」(挨拶)
そんな感じで、何事に対しても真摯な態度で望む姿勢をアピールして行きたい。ジャンプ読みながら。
こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
なお、上の発言を友人に言ったら呆れられました。何故?(当然だと思います)
それにしても、ジャンプで連載されている「武装錬金」が今本気で面白いです。斗貴子さんの「キミ エロスは程々にしときなさい
」などのくすぐりの台詞の数々も最高ですけど、なにより主人公のカズキ君がやたらカッコイイのが素晴らしいですね。
「こんなに痛いコト、誰にも味わわせたくない!
」「斗貴子さんがくれた新しい命…この命に宿るのは自分を守るための力じゃない! お前達からみんなの命を守るための、戦う力だ!
」などの超燃え台詞を連発し、連載第6回目にして早くも、平和を脅かす理不尽な暴力から愛する人たちを守るため自分の全てを賭けて戦う、正統派少年マンガの主人公に相応しい高潔な意志に大覚醒。マジで格好良すぎます。
同時期にジャンプで連載が開始されたマンガの主人公達が、色々な意味でひねくれていたり、読者として素直に応援できない性根の持ち主だったりする中で、彼のスタイルは本当に眩しく見えますな。読者を不愉快にさせない主人公って、今の時代だと逆に貴重なのかも。
それでいて、カズキが憧れの斗貴子さんに相変わらずストイックにベタ惚れしているのもカワイイです。彼がここまでの決意を見せているのは、やっぱり「自分が斗貴子さんを守らなくては!」という意識があるからでしょうしねー。いつか彼の想いが報われる日が来るといいなぁ。
こういうマンガこそ、人気が出て欲しいと願う今日この頃。今のところ掲載位置から推測すると人気の面は悪くなさそうなのですが、何しろ掲載誌がジャンプなので、今の段階ではまだまだ油断できません。
コミックス1巻が出る前にうち切られるのはカンベンな! 「暗闇にドッキリ」みたいに!(←何だかんだ言いながら楽しんでました。連載お疲れさまでした)
■零式といっしょ。(別名:最終兵器彼女)感想
――あれは超増刊発売日の25日のことだったのですが、近くのコンビニで「零式といっしょ。」が表紙のサンデー超増刊が、チャンピオンやマガジンと一緒に売れ線雑誌用の陳列棚に並べられて売られていました。本気でビックリしました。
普段なら、「マガジンFRESH」などと一緒に棚の下の方の段に適当に積まれて地味に売られる運命だったこの雑誌ですが、いったいあの超増刊に何が!? やっぱり先月号が「絶対可憐チルドレン」のおかげで普段に比べてバカ売れしたとか、そういうことがあったのでしょうか?
超増刊がこんな扱いをされて売られているのを見たのは、以前超増刊に売り出し中のアイドルの水着グラビアが掲載されていた時期に、店内のスペースの半分以上がエロ本で占められている小さな書店の店頭でタテ積みされて売られていた時以来ですよ。
椎名高志のマンガには、下手なアイドルグラビア並の即売効果があるのか。これが幼女の威力なのか。
そんな流れの中で(流れか?)発表された今回の「零式といっしょ。」でしたが、これまでネットその他で出た感想を非常におおざっぱにまとめると、「幼女がいない分パンチ力に欠けるキライはあるが、話としてはとてもよくできていて面白い
」辺りが妥当な線なのではないかと思いました。お話がちゃんと売り文句だった「ハートフルコメディ」として成立しており、また「絶対可憐」の時みたいなあざとい読者サービスシーンがほとんどなかったこともあってか、読者の純粋なマンガとしての評価は「零式」の方が高いのかも? とか思ってます。
とにかく、今回も読者が抱いていた「椎名高志のマンガ」のイメージから得られる期待値以上の作品が提供され、満足感を得た方が多かったのは確かな様子。
今回のお話を端的にまとめると、「過去に信頼を作れないまま別れてしまった千鶴とゼロが、時代を越えて本当の意味での『信頼の絆』を得るまでの物語」という形になると思います。
過去に飼い犬をキチンとしつける事ができなかったが為にその犬を死なせてしまった経験を抱え、それが心の重荷となっていたヒロインの千鶴が、何の因果か生き返ったその犬と十年後に再開し、自分の過去の過ちと再び対峙してそれを乗り越える――というのが、本編のおおざっぱな筋書きです。辛い過去の記憶と対峙してそれを克服する、というプロセスはいわゆる「癒し」に通じるものがあり、それが本編を立派な「ハートフルストーリー」として成立させている大きな要因になっているのではないか、と分析します。
あと、脇役ですが、ゼロと相対的な位置にいる軍用犬・ピンシャー犬尉が、シナリオを締める意味でもいい味出してますね。
――勿論、これは椎名高志のマンガなので、主人公の過去のトラウマとなっている犬のゼロはいわゆる「可愛い犬」のイメージから徹底的に外れたブサイクな姿形をしている上、「軍用サイボーグとして生まれ変わった」という精悍なイメージからはほど遠いダメな飼い犬っぷりを披露していますし、千鶴の彼氏(を自称する)中島君も、彼女から犬みたいな扱いを受けるのも仕方がないくらいの犬っぷりを発揮しています。
また、前作よりは控えめですが、ちゃんと「ずぶ濡れになって下着が透けて見える千鶴」や「ずぶ濡れになったままでパンチラを披露する千鶴」といった読者サービスシーンも用意されています。どれもこれもしょーもないと言えばしょーもないのですが、これがないと椎名高志のマンガになりません。
つまり、「椎名高志のマンガ」から想像される読者からの期待にキッチリ応えた上で、ちゃんとしたハートフルな物語を構築することに成功している訳で、これは素直に作者の力量を誉めるべきでしょう。
個人的には、彼氏の中島君の情けなさに愛を感じます。初めて彼女ができたばっかりの男ってあんな感じだよなぁー、とニヤニヤできること請け合いです。また、「主人」である千鶴には頭が上がらないけど、自分よりも「順位」が低い中島君の前になるとすっかり得意になって恋敵をいぢめるゼロの性格の悪さも、なんかこう男として判るところがあって微笑ましいところ。
こういう「男の弱さをギャグにする」表現ができている間は、椎名氏はまだまだマンガ家としてやっていけるだけの才能があると思いました(エラそう)。
そして次回予告ですが、なんか予告を見る限りでは二言目には「クビを切り落としてクソ流し込むぞ!
」と「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹みたいなファッキンかつシットなことを言いそうなタイプの、社会的にやっかいそうな連中が主人公な様子です。
左側の女性の頭に金輪が付いていること、および肩に「59」というナンバーが入っていることから推測すると、一応これは西遊記を下敷きにしたお話になるのか? 左のエロい格好をした女性が悟空で、右の坊主が三蔵法師なのか? でもなんか銃持ってますよこの坊主? 「悟空」というよりは「極道」入ってませんか? という辺りの推測はできるものの、それ以外はまだちょっと見当つきませんね。続報を待ちましょう。
個人的には、個人的には最終回ではミソッカスを持ってくることを内心で期待していたんですけどねー。いやほらミソッカスはある意味Macのメタファーみたいな面があるキャラだし、ちょうどこの前G5が出たし。シャーシが格子状になってるので、ミソッカスにも網タイツ履かせて放熱性アップ! とかできるじゃないですか(できません)。
■おまけ:今更ながらサンデー34号のグルービーな野郎共ベスト5
- サンビーム(金色のガッシュ!)
- 綾瀬(美鳥の日々)
- 「楽ガキFighter」のP.52〜P.65の戦闘シーン
- 間嶋先輩(ふぁいとの暁)
- 姉がシャワー浴びてる最中にキャッチボールをせがむ大河(MAJOR)
1. 「金色のガッシュ!」のサンビーム殿については、この前そのグルービーっぷりを紹介したので割愛。
2. 「美鳥の日々」というマンガは、基本的に美鳥以外の主要登場人物は至って学園ラブコメマンガの基本に忠実な造りになっているんだなぁ、と34号の「美鳥」を読んで再認識させて頂きました。想像の中でセイジに「あんたの事が好きなんだもん」と告白してる綾瀬はかなりカワイくてグルービーなのですが、こんな表情を現実で見せる日は来るのでしょうか。来なそう。
個人的な妄想ですけど、綾瀬と耕太を一度ハチ逢わせてみたら面白そうな気がします。しっかり者だけどドジな姉と、頭が良くて素直でカワイイけど引っ込み思案な弟、みたいなダメ姉弟っぽい微笑ましい関係になれそうで萌え萌えです。
3. 新連載の「楽ガキFighter」は、「高校生にしては行動が幼すぎるのでは?」とか「主人公を陥れようとするおっぱいを強調したニセ看護婦の言動はおかしい」などのツッコミどころはあるものの、後半のラクガキキャラによる戦闘のシークエンスは純粋に楽しく読めました。
なおこの作品は、2003年2月号のサンデー超増刊に掲載された同名読み切り作品のリメイクです。超増刊バージョンでは、「描いたモノが動き出す不思議なペンを手に入れた主人公が、同じくペンを手に入れて力を悪用しようとする男と戦う
」といった筋書きになっていましたが、果たしてこちらの方はどんな展開を見せるのか。作者の中井邦彦氏はサンデーでは新人とは言え、作者の実力やキャリアは十分ある方だけに、今後に期待したい作品の一つになりそうです。
4. 「ふぁいとの暁」の女子バスケ部の元キャプテンこと間嶋先輩は、これで出納めでしょうか。年下の男のコ萌えというやっかいな属性を暁に刷り込まれてしまった彼女の、これからの人生に幸あれ。
このマンガに対する批判の一つとして「暁に恋をする女子キャラがいねぇ!」というのを見たことありますが、彼女はそれに対する作者からの回答だったのも知れません。いやでも、このマンガの本当のファンなら、暁に恋する女子キャラなんて不要だ、ということは理解できていると思いますけどね。だってアンタ、暁にはキヨちゃんという幼なじみの(以下略)
5. 「MAJOR」は、たまにこういう変化球投げてくるのが油断できないと思った。
更新情報:
- 「煩悩の部屋」の創作文集のページに、狐の尾さんの作品「きつねレポート」の第27話「学園祭へブン−グルメ・ビジタ―−」、第28話「学園祭へブン−スキル・ロスト−」、第29話「学園祭へブン−クロス・リバイバル−」、第30話「学園祭へブン−殴る強さ、心の強さ−」の四編を一挙掲載しました。読み応えありますので、存分にお楽しみ下さい。
狐の尾さんからは「そろそろネタを変えようかと…思ってます
」とのコメントを頂いていますが、次回以降はどうなるのでしょうか? - 同じく創作文集のページに、久しぶりの投稿となるロックンロールさんの作品「GSM MTH8 〜Discovery〜」を掲載しました。こちらも力が入った長編です。
- 同じく創作文集のページに、まめだちょうさんの作品「天空のコラボレーション」を掲載しました。今回は「GS美神」の二次創作です。