What's Old


03/09/28  (更新情報へ)

■今週の「かってに改蔵」感想:

 そんな! あの神崎さんが、「キラよりもアスランが好き」だなんて、そんな普通のことを言うだなんて!
 神崎さんは、「ガンダムSEED」のキャラだとメガネ(サイ)を好きになりそうな、ちょっとひねくれたタイプだと思ってたのに!
 アスランが好きだなんて、全然普通じゃん! キャッチしやすい直球じゃん! 球を隠す必要ないじゃん!
 そんなにアニメマニアでコスプレイヤーの現役同人なのが知られるのがイヤなのかよう! もうバレバレだってのに!
 ギー!

 神崎さんには、フラガに惚れるマリューを観ながら「何だかんだ言っても、結局は身近な男で手を打っちゃうんだよね〜判るわその気持ち〜」と溜息混じりに呟けるような、そんなステキな大人の同人女に成長して頂きたいと思いました。

 そんな深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新ページへようこそ。
 ちなみに「ガンダムSEED」で一番好きなキャラは、もちろんフレイ様でした。仮に死んでもただでは終わらないキャラだとは思っていましたが、まさか最終回であんなことになるなんて…(トホホ)。


 あの作品は、監督が言うところの「殱滅戦へ行き着こうとする流れをくい止められるのは組織よりも個人の力、という帰結にした」という言葉を、実際に作品の中に見いだす事ができたかどうかで、相当印象が違うのではないかと思いました。

 私の場合は、最後の最後で軍を裏切って敵対勢力の人種ごと抹殺を計るアズラエルを自分もろとも葬ったナタルとか、周囲の雰囲気に飲まれる形でアークエンジェルに乗艦したカズイが自分で艦を降りる決断をしたところとか(これテーマ的には結構重要なシーンだと思うのですが)、最初は「コーディネーター」であるキラを自分の復讐に利用しようとしたけど最後にはキラを人種関係なしで個人として好きになっちゃうフレイの成長辺りに、監督の言う「個人の力」を見いだした気分になって納得しようとしているのです、でも結局戦争が一時的に停止しただけで問題が何も解決していない投げっぱなしなラストや、客観的に見ると「とにかく大量破壊兵器はイクナイ!」以外にイマイチ主張が感じられない主人公愚連隊チームの行動など、物語面の部分でのツッコミ所が多いため、素直に「あー終わった終わった。変態仮面の思惑通りに人類が滅亡しなくて良かったねぇー」と喜べる清々しい気分にはなれない感じ。
 っていうか、「その辺の決着は、そのうち作られる続編でネ!」って思惑が見え隠れするのは、やっぱりよくないよな!(ドクロ)

 まぁ何にしろ、毎週毎週「次の話を見ないうちは死ねねぇ!」と思わせるだけの引きの強さがあった作品だったのは事実であり、何だかんだ言っても楽しく見る事ができました。生で見たいがために、歯医者の予約時間をズラしたりしたしなぁ(どうでもいい)。
 そういう訳ですので、自分も「ガンダムSEEDって面白かったよね!」とか、「カガリっていい娘だよね〜」とか、「最終回のフレイに対するメガネ(サイ)の素っ気なさはどう思う?」とか、「っていうか、ホントはメガネ好きでしょ?」とか言いながら、神崎さんにボールを投げたい気分です。もう知らないとは言わせねぇ! 最終回の解釈や「ファースト」への過度なオマージュの是非を巡って、危険球を投げ合うぜ!(←危険なのでご遠慮下さい)

 ――でも、こんなことを書いておきながら何ですが、今期(4月〜9月)で個人的に一番面白かったアニメ番組は、テレビ東京で木曜日夕方に放送していた「カレイドスター」で決定です。
 物語全編で貫かれる、あらゆる問題を主人公達のファイトとガッツで乗り越えようとするバカバカしいまでの熱血っぷり。「こんなの現実じゃ絶対できねぇ!」という無粋なツッコミを許さない、如何にもアニメチックでド派手なアクションシーンの数々。そして、主人公のそらと彼女が憧れるお姉さま(専門用語)であるレイラが、単なる「一座の花形女優とその後輩」という関係から、最終的には「お互いを尊敬しあうパートナー」に成長するまでに至るドラマの数々。
 この作品は、バカ・ハデ・百合の要素がそろった良作だったんじゃないかと思います。特に百合要素重要。

 時間枠を変更して放送される第二部にも期待したいところ。


■「!?」:

 そして話を本題に戻しますが、先週「情報が出てこない」とかボヤいた直後に、椎名先生のサイトでアッパーズに掲載される読み切り作品「Time Slipping Beauty」の速報が掲載されました。掲載されるのは、10/21発売のアッパーズ21号になる模様です。

 マンガの内容は先生お得意の時間移動ネタらしいので、別にアッパーズだからどうだという訳でもなく普通の感覚で楽しめそうですが、今回の速報ではむしろ講談社の人も例の「!?」を、演出上必要なものというよりもむしろ付けるとおもしろいものと認識していたのがわかったのが収穫でした。
 この「!?」という書き文字表現は、本来ならマンガの中で漫符として表現しないといけないものであり、マンガの表現としては明らかに退行したものであると言えます。なので、講談社の人も判っているなら何とかしろと思うのですが、でもこの「!?」的な表現を極限まで突き詰めた結果、今も台詞が語り継がれる伝説の域にまで達した「特攻の拓」という名作もあるので、一概に非難できないのが難しいところ。
 「特攻の拓」は、どんなことでも徹底してやればそこに新しい価値が生まれる事もある、という実例なのかも知れません。

 参考:2ch 疾風伝説 特攻の拓のガイドライン 2代目

 とは言っても、椎名先生のマンガとかに使われるのは、激しくイヤですけどね!

 「‥‥!! “ちち”!? “しり”!? ‥‥“ふともも”!?」

 !?(美神の下着姿をバックに)

 「ふざけろよ!? 横島ァ‥‥(ギリッ)
  オウ!! おキヌちゃん、“神通棍”(バール) 持って来い!!」
 「サ‥‥“サバイ”よ!」

 ああ、書いてるだけでムカついて来た!(なら書くなや)


■ニーズがあるか不安ですが今週も書きました:サンデー43号の個人的萌えポイント
  1. P.32でヌンチャクを握ったウェイトレス(史上最強の弟子 ケンイチ)
  2. 看護婦のコスプレをした星沢君(ロボットボーイズ)
  3. 「私をドキドキさせてくれ!」(ファンタジスタ)
  4. 「最近、私の存在理由がどんどんなくなってきてるような気がする!」(美鳥の日々)
  5. ふうたろう忍法帖最終回

1. P.32でヌンチャクを握ったウェイトレス(史上最強の弟子 ケンイチ)

 いやその、彼女がマンガの中でどうこうしたという訳でも何でもないのですが、おっぱいを強調したファミレス制服を着た女の子がヌンチャクを持ってにやりと笑う、その絵面が妙に笑いのツボにはまったのでつい。
 乱闘の際の武器として、あえて「素人には扱えない」と言われる(自分で自分を殴っちゃうから)ヌンチャクを選択するからには、彼女はああみえて相当の使い手ではないかと思われます。このまま「ヴァリアブル・ジオ」に行けそうな勢いです。「制服伝説プリティーファイターX」でも可。この娘なら、昇竜拳コマンドでファミレスキックを普通に出せるぜ!
 このコマにしか登場していないのが悔やまれます。つうかこの娘、単なるモブキャラ?(モブキャラです)

 そして、ついにこのマンガもキャラクター人気投票をやるみたいですね。
 個人的には、ケンイチ母にどのくらい人気が集まるのかに興味があります。あとはジジイ。ジジイ最強。

2. 護婦のコスプレをした星沢君(ロボットボーイズ)

 今週のサンデーにおける「罠だとは判っていても、どうしても突っ込まないと気が済まない」カットその1。
 どうして君はそんなに女装が似合うのか。

 ストーリーの方は霧野君が八雲先輩に空手パンチを食らわなかったのが残念なところですが、逆に「八雲先輩におだてられていい気になってロボット部に在住することになった霧野君」という面白い構図を見ることができたので良しとします。ここ一番で男を煽ってその気にさせるスキルまで持ち合わせているとは、八雲先輩おそるべし。さすが学園の支配者側の人間は違う!
 あと、マンガを読みながら「他の女子もあれくらいのミエミエの変装くらい見破れっての!」と突っ込みを入れた方も多かったのではないかと思いますが、まぁあの学校にいるのは所詮は体育会系ばっかりですから、その辺は見過ごしてやろうぜ?(ドクロ)

 このマンガ、個人的には夏の新連載陣の中でもズバ抜けて面白い(他の二つがあまりにもヤバいので)と思うんですけど、掲載位置の推移が何となく「一番湯のカナタ」の連載中期みたいになっているのが気がかりです。

3. 「私をドキドキさせてくれ!」(ファンタジスタ)

 今週のサンデーにおける「罠だとは判っていても、どうしても突っ込まないと気が済まない」カットその2。
 この前のジーコの「やらないか」に匹敵する、アレなカットだと思いました。誘ってるよ監督!

 現実のオリンピック代表チームはこの前の試合で韓国にいいところなく完敗したりと状態がイマイチ芳しくなく、「もっともっと、ギリギリの闘う空気を醸成しなければ・・」と批判される始末なのですが、その点「ファンタジスタ」のオリンピック代表監督は選手に闘争心を植え付けるやり方をよく判ってるみたいですね!
 監督はテッペイ×近藤のカップリングでときめきたい所望なのか!(まちがい)

 この前のイタリア編といい、テッペイは何を考えているのかよく判らないオヤジの心をときめかせてしまうフェロモンを発散しているのでしょうか。

4. 「最近、私の存在理由がどんどんなくなってきてるような気がする!」(美鳥の日々)

 自覚していたのか!

 いやその、これは私は美鳥というキャラクターの問題ではなく、より構造的な問題であると認識しています。
 「美鳥の日々」という作品をそこら辺のラブコメマンガから差別化している最も大きな要因は、言うまでもなくイレギュラーである美鳥の存在なのですが、このマンガをいわゆる「ラブコメマンガ」として成立させるためには、綾瀬やルーシィといった恋のライバルを用意する必要があるのも事実(ライバルがいないと、早晩「ふたりエッチ」状態に突入してしまうため)。
 綾瀬やルーシィは至って普通の、失礼を承知で言ってしまえばどこのラブコメマンガにもいそうなキャラクターです。彼女達のようなタイプのキャラクターをメインにしたお話作りはある程度セオリーが決まっており、事実この作品においても、そのセオリー通りのお話が作られています。
 が、そのセオリーに美鳥というイレギュラーが介在する余地はほとんどなく、それ故にどうしても美鳥が存在する理由が薄くなってしまいます。

 また、普通のラブコメマンガだったら、美鳥と綾瀬がお互いをライバルとして認識した上でセイジを奪い合うような展開になり、そこから美鳥というキャラの存在感も出てくるというものなのですが、このマンガの構造上「美鳥の存在はできるだけ秘密にしておかないといけない」ということになっているため、本来ならライバル関係になるはずの美鳥と綾瀬は、お互いコミュニケーションを取ることができないのも致し方ないところ。結果的に、「美鳥=セイジ」ラインの話と、「綾瀬=セイジ」ラインの話がシンクロすることも相互作用を及ぼすことなく進行することになり、せいぜい美鳥が綾瀬を時々邪魔したりセイジの窮地を助けたりするくらいになっているのが実状です。
 美鳥の存在を知っているのが、よりによって高見沢や奈緒といったアレな人間ばっかりなのは、そういう路線をこのマンガが意図的に避けていることの現れである、とも言えますね。

 個人的に、このマンガの次のブレイクスルーは綾瀬が美鳥の存在を認識した時だ、と思っているのですが、でももしそうなったらこのマンガがどうなってしまうのか正直見当つきません。それとも、ブレイクスルーを迎えることなく、今の「エイケン」みたいに異常な日常を永遠に繰り返すダメモラトリアムの道を選ぶのか。
 ドラマCD出たら買います(関係ない)。

5. ふうたろう忍法帖最終回

 万乗先生ごくろうさまでした。
 最後の最後までパンツを出さなかったのは、「パンツだけの漫画家だと思われたくねぇ!」という先生の意地だと解釈しました。

 前作があまりに偉大だと、その次のマンガはどうしても前作のイメージを引きずってしまい、前作のファンからは「オレが読みたいのはこんなんじゃない!」といったメガティブ評価を受けてしまいがち、という傾向があるのは否めないところなのですし(例:「GS美神」の後の「MISTERジパング」)、実際世間的には「パンツが出なかったからダメ」みたいな意見も存在するみたいですが、でも私は巫女服脱ぎかけシーンを見たとき、この作品に対する先生の心意気をガッチリ理解しました!
 パンツだけじゃ、もうダメなんだ!

 という訳で、パンツだけじゃない次回作を期待しています。

 

更新情報:

 


03/09/21  (更新情報へ)

 今発売されている「ヤンマガアッパーズ」の雑誌名を「アッパーズRED」と読み間違え、増刊号だと勘違いした人〜?(挨拶)

 私は勘違いしていたおかげで、読むのが遅れました(ヘボ)。
 そんな深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新ページはこちらです。

 しかしアッパーズ連載の「バジリスク」は、マジメに読み始めると本気でオモロイですね。これまでは立ち読みで目を通す程度でしたが、この作品はコミックス買う価値が絶対あると確信。今度ちゃんと買って読もうと思います。

 あと、当初は「アッパーズ20号に読み切りを掲載予定!」と宣伝されていた椎名高志先生の読み切り作品ですが、今号(19号)の巻末に載っていた20号の予告にはそういう情報は掲載されていませんでした。先生のサイトにもそれ関連の情報はまだ出ていませんし、掲載が遅れるのかも知れませんね。残念。


■雷句誠短編集

 話は変わりますが、今月18日に発売された「雷句誠短編集・玄米ブレード」を購入しました。
 いわゆる「初期短編集」をなかなか出さないことで有名なサンデー編集部がこういうコミックスを出したってことは、それだけ今「金色のガッシュ!」の人気がアニメ化のおかげで盛り上がっていることの現れと見るべきでしょう。面白いもんなぁガッシュのアニメ。
 なので、雷句誠先生の短編集だけじゃなくて、早く例の4巻も出しやがれ小学館! ギー!

(;´Д`)

 それでこのコミックス、氏の名前と実力をサンデーマニア達の間に広めた出世作である「玄米ブレード」が一挙全話掲載されているのが最大の売りっぽいのですが、個人的にコレを買った理由は「ユリネ・グレイト」が載っていたからに他なりません。
 何故なら、私が雷句誠という漫画家の存在を初めて認識したのが、この「ユリネ・グレイト」だからなのです。

 「ユリネ・グレイト」は96年6月の少年サンデー増刊号に掲載されましたが、その号の増刊を読むきっかけになったのは、その同じ号に掲載された椎名高志先生の読み切り「ジパング!!(内容:大航海時代のヨーロッパで、「侍の子孫」を名乗る日本人の少年が、おっさん顔のコロンブスと一緒に海の男達相手に大暴れする男臭いマンガ。単行本未収録)でした。もし「ジパング」が載っていなければ、自分は「ユリネ」も読む事はなかったんじゃなかと思います。

 当時の私は増刊号を積極的に読んでいなかったので、あまりサンデーの新人層については詳しくなかったんですけど、それだけに「ユリネ・グレイト」を初めて読んだときは衝撃を受けましたね。
 やたらとテンションが高くて常に前向き、己の信念に対する絶対の自信を持ち、周囲の人達に勇気を与える力があり、それでいて妙にロリっぽくて可愛らしい主人公のユリネが本当に魅力的で、一度読んだだけでこのマンガが強烈に脳裏に焼き付いたのを覚えています。こんなマンガ描ける新人がサンデーにいるのか! スゲエ! と思いましたよ。

 サンデーの新人作家もちゃんとチェックしないとなぁ、と考え始めるキッカケを与えてくれたのもこの作品で、それ以降はちゃんと増刊号やら「サンデーR」やらも読むようになりました。そういう意味では、自分のマンガに対する認識を変えるきっかけになったマンガだと言えます。
 もっとも、当時のサンデーは主力連載がほとんど動かなかった停滞期だったので、新人作家が日の目を見るのは難しかったんですけどねー(ドクロ)。

 そして、このコミックスに掲載されているマンガの中でもっとも「これぞ雷句誠!」ってのを感じさせてくれるのが、「哀愁戦士 ヒーローババーン」です。
 このマンガの主人公のババーンは、見てくれはアメリカンヒーローの貧弱なバッタものチックな風体でたいへんにアレですし、ヒーローらしい特殊能力はまったく持っておらず至って非力で貧弱で気弱、そんなアレな人なので近所の子供達からもバカにされてしまう、有り体に言ってとても社会的にかわいそうな人です。
 それでも、彼は己がヒーローであるという宿命を受け入れ、ヒーローとして成すべき事――子供達を守る――を成そうと常に努力している様がキチンと描かれているので、読者は彼を本物のヒーロー以上に格好良い男として認識する事ができるのです。

 真のヒーローとは外見や名声で決まるのではなく、何を志し、己の信念に従って生き、そして何を成し遂げたかによってこそ決まるのだ! というヒーロー性の本質に迫った名作として、「ヒーローババーン」は語り継がれる作品でしょう。読んでいて胸が妙に熱くなること請け合いです。

 この「真のヒーローとは何か? ヒーローになるために、人は何を成すべきなのか?」という命題は、「ババーン」のみならず「ユリネグレイト」「玄米ブレード」、超増刊で連載された「ニュータウンヒーローズ」、そして今の「金色のガッシュ!!」にも見いだすことができます。「ヒーロー」という要素は、雷句誠氏の作品に一貫しているテーマなのです。つまり、雷句誠は「ヒーロー」を描き続ける漫画家なのです。
 ですので、今回の短編集は、雷句氏の作品を理解する大きな手助けとなる一冊であると言えます。サンデー読んでる奴と「ガッシュ」のアニメ見てる奴は、とりあえず読めと言いたい。いやホント面白いからこの短編集。短編集は、その作家の作品スタイルを知る上で重要! 君もユリネちゃんからヒーローとして生きるための元気をもらえ! そして、ババーンのババーンっぷりに泣け!

 そういう訳なので、雷句誠先生の短編集だけじゃなくて、早く例の4巻も出しやがれ小学館!
 「ユリネ」を読んだおかげで「ジパング!!」まで読みたくなっちゃったじゃん! ギー!(逆ギレエンド)


■ニーズがあるか不安ですが今週も書きました:サンデー42号の個人的萌えポイント
  1. 美鳥の日々ドラマCD化決定
  2. 脱ぎかけ巫女服(ふうたろう忍法帖)
  3. 神崎さん(かってに改蔵)
  4. 八雲先輩(ロボットボーイズ)
  5. 琥珀対珊瑚(犬夜叉)

1. 美鳥の日々ドラマCD化決定

 連載一年ですっかり週刊少年サンデーにおけるオタク向けキラーコンテンツに成長した「美鳥の日々」が、ついにドラマCD化の快挙を達成。これが近い将来のアニメ化を射程に入れた動きであろう事は想像できますし、もし仮にそうなったらこの作品の存在は更にメジャーになることでしょう。おめでとうございます井上先生! 「サンデーの赤松健」と呼ばれて久米田先生からネタにされるその日まで、がんばれ井上先生!(きっと呼ばれたくないと思う)

 それに、ドラマCD化が決定したことで、我々にも「『美鳥の日々』のキャラの声優は、誰がやったら良いと思う?」っていうアニメオタクが大好きな妄想トークがおおっぴらに堂々とできる楽しみが増えましたしね!
 ボクとしては、美鳥たんの脳内声優は既に「ギャラクシーエンジェル」のミルフィーユ役の人に内定しているというか、マンガ読む時には自然に声が雑誌の方から聞こえて来るんですけど、みんなの頭の中ではその辺どうでしょうか? どの声優さんの声が聞こえてきますか? 何も聞こえてこないですか? ホントですか? 頭大丈夫ですか?

 そして肝心の本編の方は、読者の期待を裏切らない綾瀬たんのドジっぷりの連続にあざといシーンのオンパレード、お約束の「でも結局今回も二人の仲は進展しませんでした」という予想通りのオチと、その予定調和っぷりを存分に楽しませていただきました。集団ローションプレイとはまたマニアックなネタだなぁーハハハハ(乾いた笑い)。

 ただ、予定調和もここまで来ると、さすがに読んでる方も「どうせ今回もまた何も起こらないんだろ?」と先を見越して穿った心理状態になって来るので、如何に先週で「次はエッチな展開になるかもよ?」と煽ろうとも、読者があらかじめ予想しているもの以上のインパクトを引き起こすようなお話を作りにくくなって来ている気がしてなりません。
 そろそろ、「耕太君ゴスロリ女装プレイ」を越える新たなブレイクスルーが必要な時期に来ているのかも。

2. 脱ぎかけ巫女服(ふうたろう忍法帖)

 評判を聞く限りでは、この話はカメラに尻を向けながら全裸で疾走する巫女のしずくちゃんのカットの評価が高いようなのですが、個人的にはむしろその1つ前のコマの「巫女服を肩まで脱ぎ、泣きながら懇願する」カットの方がグッと来ましたね。パンモロよりもパンチラの方がエロティシズムを感じるチラリズム理論の美しさがこのコマに集約されている、と言っても過言ではありますまい。
 だってこんな格好、現代巫女萌えの始祖神の一人であるところのおキヌちゃんだってやってくれませんでしたよ! 君たちはこのカットがどれだけ貴重でやらしいものなのか判っているのか!(うるさいよ)

 そして、P.269で覚悟を完了した風太郎君は、格好いいやらカワイイやらとろんとした目つきがエロいやらで、もう大変な事になってます。総じて、今週はこの作品にかける先生の意気込みを(そういう方面で)感じさせるお話でした。

3. 神崎さん(かってに改蔵)

 最近よく出て来てはネタにされている隠れ同人女って、神崎さんと言うのですか! ちぃ覚えた!(誰?)

 マンガの中でネタにもなってる「かってに改蔵」の22巻の表紙は「ブルマで体育座り」というあざとい構成で大人気ですが、個人的にはカバーを外した状態の方が、本来の想定読者層であるネガティブ思考のダメ人間達に売れるんじゃないのかなぁと思いました。
 あと、コミックスの巻末に載っている「今巻の反省文」におけるやたらネガティブ思考な久米田先生は、実物もこんな人なのか、それとも「自分はネガティブ思考な漫画家です」というキャラクターイメージを浸透させて心に闇を飼っているサンデー読者にアピールするあざとい戦略に基づく作戦なのか、判断が非常に難しいです。
 個人的にはあれはネタの一環だと判断しているのですが、2ちゃんねるとかを見ると本気で先生(のココロ)を心配している人もいるみたい。先生は純真で心が美しい素晴らしいファンをお持ちだなぁと思いました(誉めてます)。

4. 八雲先輩(ロボットボーイズ)

 体育会系女子に支配されている恐怖の学園が舞台のこのマンガですが、ついにその「体制側」の実力者クラスの人物が登場。七月鏡一先生原作の「ジーザス」に登場した悪の組織24(トゥエイティフォー)に例えれば、位置的にルーククラスの地位にある人物だと思われます。前線で実働部隊を指揮するバリバリの軍人ですが、最後は作戦の失敗を押しつけられて潔く自殺しちゃうタイプですね。イヤな立場ですね(勝手に)。

 彼女は見た目は如何にも体育会系な雰囲気でちょっとアレですが、相手が男だろうがオタクだろうが関係なしで人を見る目がありそうに描かれていますし、真顔でジョークを言うおちゃめな一面も持ち合わせているっぽいので、彼女がロボット部のダメ男子共を認めてやれば、あのボンクラーズの社会的立場も少しは好転するかも。でも、最後は結局霧野君に空手パンチを食らわせて終わりな気がしますが。

5. 琥珀対珊瑚(犬夜叉)

 琥珀と珊瑚は、アニメ版「犬夜叉」で琥珀が奈落の陰謀によって死んだ回に、この二人が折り重なって倒れている姿が妙にエロく描かれていた時から目を付けていた組み合わせです(組み合わせ言うな)。

 「犬夜叉」のストーリー面での主人公は桔梗だ! と認識している私ですが(=なので桔梗が出ないと燃えない)、珊瑚も結構好きなキャラです。
 この作品に登場するキャラはどれもこれも奈落と因縁が深いのですけど、特に珊瑚はかわいい弟を殺された上にゾンビ化されて操られるわ、その一方で同じく奈落を追う法師さまと結果的にラブラブになるわと、奈落に人生を最も大きく書き換えられている人物だと言えるのではないのでしょうか。ある意味、作品内で最も面白いポジションに位置しているキャラクターだとも言えます。
 彼女は、格闘から愛憎劇、そしてラブコメに至るまで幅広いエピソードを創出する事ができる、懐が広い存在だと思います。そういう訳で、今回のエピソードは桔梗は出てくるし琥珀と珊瑚の因縁の戦いも見られるしと、結構楽しく読んでますよ。

 なお、アニメの方は七人隊が出た辺りから観てません(だいなし)。

 

更新情報:

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03/09/15  (更新情報へ)

■ハラワタブチマケロ

 斗貴子さんが死んだらボクも死ぬぅ!(挨拶)

 というか、先週の土曜日にジャンプの最新号が発売されていてビックリ。今の職場は旗日に休みにならないところなので、15日が敬老の日でお休みだと言う事をすっかり忘れていました。
 法律の改正で月曜日が祝日になることが多くなりましたが、そうなると月曜日発売のジャンプが土曜日に発売される事も必然的に多くなるわけで、ジャンプでマンガ描いてる作家の方とかは大変だなぁと思います。


 それにしても、週刊少年ジャンプで連載中の「武装錬金」の斗貴子さんはホントにカワイイですよね!(いきなり)

 基本的には「臓物をブチ撒けろ!」という台詞がお似合いの勇ましい性格であるにも関わらず、個々のシーンで見せる仕草は完全に女の子のソレであるところが、彼女がやたらとカワイらしく見える要因だと思われます。P.125の木陰で佇む斗貴子さん、P.127でカズキ君の槍が発する明るい光に見とれて恍惚な表情を浮かべる斗貴子さん、P.136でうなじをカズキ君に見せる斗貴子さん、P.138で内股で座っている斗貴子さん。どれも、如何にも「美少女」な仕草です。ある意味、どれもこれも最高にエロスな仕草であるとも言えます。
 でも、こんな仕草をしながら、その一方で「臓物をブチ撒けろ!」とか「死んでしまえ!」とか口汚く罵ったりするんですから、ホント辛抱たまりません。カズキ君ならずとも、「エッチでキレイな斗貴子さん萌え!」な精神状態になるのも致し方ありません。よね(賛同求む)。

 このマンガの連載が始まってから、検索サイトから「津村斗貴子」というキーワードでこのサイトを訪問してくる方が急激に増えたのですが、それだけ今ネット上で斗貴子さんがモッテモテなのだ! ということを意味していると思われます。これからの少年マンガのヒロインには、斗貴子系が来ますね! ZETTAI!
 あと、同様に「エロスは程々にしておきなさい」という専門用語で検索してくる方も結構いるのですが、そういう方は斗貴子さんの言うとおりに程々にしておいた方が良いと思いました。


 というか、ここは本当は椎名高志ファンホームページ C-WWW なのです。こんにちは。
 ところで皆さん、ヤンマガアッパーズに掲載された椎名高志先生の伊号ちゃんイラストが描かれたテレカの申し込みは済みましたか? 締め切りは今月16日ですよ! お早めに!(←今更告知しても手遅れだと思います)


■今週も書きました:サンデー41号の個人的萌えポイント
  1. 今週のふうたろう忍法帖
  2. 「今までとはひと味違う者の登場か…」(金色のガッシュ)
  3. 「ウチの男子で唯一まともだと思ってたのに!」(ロボットボーイズ)
  4. 神奈川陵太(いでじゅう!)
  5. 今週の美鳥の日々
1. 今週のふうたろう忍法帖

 すみませんすみませんこのマンガが先週のサンデーで一番面白かったです! たった一人で邪悪と戦おうとする風太郎君が格好良すぎであります! これまでパンツパンツ言い過ぎて、大変に申し訳ない! このマンガ、万乗先生の作品なのにも関わらず、パンツが出なくても十分面白いですよ!(言い過ぎです)

 そして、自分を守るために戦う彼を密かに想う巫女のしずくちゃんも可愛すぎです! 自分を守る存在の身を案じ、自分が彼を守りたいと言うだなんて、健気で泣かせますよね! というかこの娘、第一話で水忍の格好をして風太郎君の着替えを覗いてませんでしたっけ? 男装して愛しい彼の裸を覗く! 歪んだ萌えだ! ちゃんと萌え要素も充実してますねこのマンガ! この調子なら大丈夫! 万乗先生の次回作にも期待できます!(まだ終わってません)

2. 「今までとはひと味違う者の登場か…」(金色のガッシュ)

 Webサンデーが発行している漫画家育成メールマガジン「まんカレ通信」の最新号でピックアップされていたのが、このシーンでした。以下引用。

 ここは、ナゾナゾ博士たちが新たな強敵に遭遇したシーンなんだけど、見開きの使い方が興味深いね!! なんと、右1/4をナゾナゾ博士たちのアップを描くのに使って表情を見せ、残りの3/4のスペースを敵の登場シーンにしているのだ!! 画面に臨場感があってイイよね!!
 また敵の現れるコマにフォルゴレたちの後ろ姿を描き、キャラの立ち位置を伝えている。まさにプロの仕事だね!! このように「読者に何を伝えたいか」がハッキリわかる構成を心がけよう!!

 「臨場感を読者に伝えることに成功している」というまんカレの指摘は勿論正しいのですが、個人的にこの見開きページの最大の見所は、登場した敵の魔物のわけのわからなさなんじゃないかと思います。

 「何故こいつは、椅子に座ったままの恰好でその場で回転運動を無意味にしているのか」「その魔物の本を持っている女性は、如何にも性格が破綻しているポエム女っぽいオーラを全身から吹き出しているような気がするのだがどうか」「それでいて、こいつらのこの大迫力っぷりは何事なのか」など、わずか1枚の絵だけにも関わらず突っ込みどころが満載。
 絵の構図がイカしていてキャラの立ち位置が判りやすい以上に、「何だコイツは?」と読者に興味を持たせるインパクトがある絵だなぁと思いました。敵キャラに魅力がないとバトルマンガは成り立ちませんからね。

 あと、「ナゾナゾ博士とフォルゴレのお笑いコンビが、こんな変態相手にどう闘うの?」というマッチアップの面白さがあるのも、このマンガの良いところ。「こいつらが戦ったら面白そうだ」と読者に思わせるキャラクターを作れることが、バトルまんがにおける最重要項目だと思います。

3. 「ウチの男子で唯一まともだと思ってたのに!」(ロボットボーイズ)

 受け顔で常に受けオーラを発しているボケキャラの星沢君が「唯一マトモ」だと言うなら、他の男子はさぞやダメな奴らなんだろうなぁと思いました。確かに、迫水とか霧野とかは明らかに男としてダメですが。

 あと、いかな女子の絶対数が多い元女子校の共学高校とは言えども、男友達も作らないで女子と仲良くしようとしている奴は確実に女子からも嫌われるので要注意な! 実際にそういう奴いたし! 「女子ばっかりの高校に行ったから、入れ食い状態に違いない」は幻想ですよ霧野君の友人A(サングラス着用)!
 もしかして彼らは、全然モテてない霧野君を暗にからかってるのでしょうか。

 そして、映画「ロボコン」も公開になった模様。暇があれば観に行きたいです。誰か連れてって下さい(わがまま)。

4. 神奈川陵太(いでじゅう!)

 見た目が普通の学園コメディっぽい割には色々な意味でエロいキャラが存在していることで大人気な「いでじゅう!」ですが、今回再登場した神奈川陵太君(11)とその彼女の高校三年生の菜都目真希さん(18)のカップルは、もはや存在そのものが相当エロいと思います。
 特に、陵太君の「オトナになりたい心」と「まだまだ子供の身体」のアンバランスさ加減が絶妙な可愛らしさを演出していてハァハァ(ダメ)。

 いやその、小学生男子と高校生女子、という組み合わせは、エロマンガかエロ少女マンガの世界でしか見かけたことがないので、私なんかはついそう思ってしまうんですがどうか。口には出しませんが、あのマンガのレギュラー達も、このカップルを見て絶対にそう思ってるに違いありません。
 その点、「お前はもうあの大人な彼女にリッパなミサイルマンで何かしたのかようー!」と泣きながら問い詰めた皮村君は、ホント正直な奴だと思いました。お前はいい奴だ! あと10年は絶対に結婚できないタイプだけどな!

5. 今週の美鳥の日々

 現実の季節とは関係なく何の前触れもなく季節が冬になったり、舞台が突然スキー場に移ったり、途中でサブレギュラー陣が少しずつ顔見せ的に登場したり、主人公カップルの関係が急激に進展しそうなイベントが突然発生したりと、今週の「美鳥の日々」はまるで打ち切りが決定したマンガの最終回一話前みたいな展開が目白押しで、読み進むうちにだんだん不安になって来ました。

 この急展開は一体何事か? と思ったら、次回は連載一周年記念のセンターカラーなんだそうで。おめでとうございます。(←フォロー)

 

更新情報:

 


03/09/07  (更新情報へ)

■いとしき歳月

 この前、「MAJOR』が始まった時は小学生で、その頃からずっと読んで来た。吾郎がメジャーリーグに旅立つところまで読み続けることができて、何だか感慨深い」という趣旨のコメントが書かれた、ある大学生が運営する評論系サイトを目にしました。
 「MAJOR」の連載が始まったのは1994年。当時、世の健全な小学生達が「MAJOR」を読んで野球へのロマンを抱き始めていた頃、既に不健全でオタクな若者だった我々の世代は、イベント会場で合い言葉はBee!」と叫んだりしながら刹那的な日々を送っていたことを思い出します。

 あれから9年の時が流れましたが、あの時の彼らは今、いったい何処で何をしているのでしょうか。
 今も似たようなことを叫んで暴れながら、おもしろおかしく楽しい人生を送っているのでしょうか。


 そしてオレはここにいる!(挨拶)
 というか、こちらは私こと深沢が管理運営を行っている。椎名高志ファンサイト C-WWW です。こんにちは。
 ちなみに、1994年は「GS美神」のアニメの本放送が終わった年でもあります。歳取る訳だよなぁー

 その「MAJOR」は来週からついに本格的にアメリカ編に突入する模様ですが、こうなったらこのマンガがどこまで続くか観てみたい気がしますね。
 多分、吾郎が父の敵のギブスンを追ってメジャーに行った時点でこの作品の目的はほぼ果たした事になる訳で、あと残る目的として考えられるのは、ギブスンとの直接対決くらいなのではないかと思われます。普通のマンガなら「ギブスンと直接対決! 吾郎がこれまでの思いを込めて、渾身の力で第一球を投げた!→満田先生の次回作にご期待下さい」みたいな流れで終わりそうな展開ですけど、しかしここまで大河ドラマ的に続いたこの作品が、そう易々と終わるようにも思えません。

 個人的には、この作品の落とし所をどの辺に持っていくのか興味があります。日本人メジャーリーガーと言っても、野茂がメジャーに渡っただけで大騒ぎになっていた「MAJOR」連載開始当時とは違い、今の伊良部みたいにメジャーでは成功しなくても結果的にプレイヤーとして大成功する例もありますしね。「メジャー」が単なる憧れではなく、野球選手の数だけメジャーに対する認識も違って来ているのが、今の時代なのではないのでしょうか。
 吾郎にとってのパーソナルゴール(個人目標)は、いったい何処になるのでしょうか?

 それに、マンガ業界は「連載マンガはテーマを全て描ききってからが勝負!」という困った格言が存在する世界でもありますので、こうなったら行けるところまで行って欲しい所存。
 というか、椎名高志ファンサイトとしては、サンデーにおける「GS美神」の長期連載記録を初めて破った作品である「MAJOR」には、そう簡単に終わってしまっては困るのであります! 「美神」を破ったこの作品がどこまでやれるか見てみるとしようぞガハハハ! みたいな心意気で、このマンガがこれから連載を続けるために苦労する有様を(最低)


■積み残し作業その2:破壊僧ジョドー感想

 声に出して読みたい般若心経!(挨拶)

 「般若心経」はサビのパートの盛り上がりが心地よいので、個人的にはお経の中では結構好きな曲(まちがい)ですけど、みんなはどうかなー?
 というか今更「ジョドー」の感想なのですが。すみません。

 前にも書きましたが、前半のシークエンスは最高にオモロいですこのマンガ。冒頭の「荒野を突っ走る霊柩車」というビジュアルでかなり強烈な印象を受けますし、何より序盤の短いページ数で、この作品の世界設定や主要キャラクターの性格設定を読者に判りやすく理解させるテクニックは(「絶対可憐チルドレン」もそうでしたが)相変わらず上手いです。読者は「モヒカンはザコの悪役である」と必ず認識する北斗の拳メソッドを忠実になぞった上で、それをひっくり返して使っているのも面白いところ。

 何より、霊柩車の59がキャラとして非常に良いです。何しろボディが車なので、リアクションが面白い(というかおかしい)。ジョドーに突っ込みを入れるアクションが「車で轢く」なのが最高です。車と人という異様な組み合わせなのに、ちゃんと漫才になってるよ! スゲエ!
 個人的な意見ですが、59は女性型アンドロイドボディーよりも、霊柩車ボディーの方が萌えると思いますがどうか?(と言われても)

 そして、ちよちゃん(まちがい)が正体を現してからの後半シーンは、般若心経を読経しながら銃撃戦をするという、これが実写やアニメで再現されたらさぞや不気味なアクションが展開されるんだろうなぁー、と思わせられるシーンが印象的でした。ただ、実際にはこれの表現媒体はマンガなので、そういう妄想を引き起こさせるための「般若心経」というハッタリが、今ひとつ効いていなかった感じがするのがちょっと残念。
 個人的には、般若心経を描写するフォントをもっと工夫するか、あるいは直に原稿に描いちゃった方が効果的だったのではないかと思うのですが、ただあんまりこの辺をやりすぎると「ザ・ムーン」になっちゃって本来の「ジョドーと59の華麗なガンアクション」が台無しになってしまうので、バランスが難しいですね。勿論、今のままでも十分にイカすシーンであるのは間違いないところなので、贅沢な要求ではあるのは判っていますけどね。

※ザ・ムーン:ジョージ秋山氏作のロボットマンガ。子供達がロボットを動かすとき、「脳波を一致させるため」という名目で般若心経を唱えるシーンが登場、今では伝説のマンガの仲間入り。
 「GS美神」にも出てきた「私はクソでございます」という台詞の元ネタもこのマンガです。

 それはともかくとしても、「AIを搭載したクローン人間が、悟りを得るために旅をしている」というSF的な設定が開かされるシーンは大変に燃えます。
 本来は精神的なものを持たないはずの「機械」が、クローン体というかりそめの肉体を得て、人間にとって至高の精神の領域である「悟り」を得ようとする――という設定は、イメージ的に優れているだけでなく、突き詰めるとかなり哲学的に奥深いテーマになりそうという意味においても、連載作品のための物語のバックグラウンドとして非常に興味深いものになりそうだと思いました。
 勿論、もしこの作品が本当に連載化したら、マンガのみどころは「毎回ジョドーが妖怪の女の子に騙され、様々なバリエーションでブチ殺されるシーン」となることは必至なので、なんかこう全然哲学的じゃなくなるんですけどね。むしろ、悟りとは正反対の死体に対するフェティシズムを促進することになりそうな? ヤバくね?(なるのか)


 とりあえず、これで椎名氏のサンデー本誌復帰を睨んだ超での読み切り連載は終了しました。一読者として客観的に見ても、今回の一連の作品群は、椎名氏が己の能力を最高の形でアピールすることができたのではないかと思います。

 個人的にはやっぱり「絶対可憐チルドレン」を連載化して欲しいなぁー、というのはあるんですけど、今の週刊少年サンデーが何を求めているのかによって、実際に作者が持ち込む作品は変わるんでしょうね。
 とにかく、我々の頭の中ではもう椎名氏がサンデー本誌で年末辺りから連載が始まるのは決定事項になっているので、ぜひこの勢いでがんばって頂きたい! と思います。いやマジで。


■魔法の卵使い

 あと、せっかくなので同じく超増刊9月号に掲載されていた「魔法の卵使い」(桐幡 歩)という作品についても少し。
 なんかタイトルでググッても(専門用語)2ちゃんねるの超増刊スレでしか名前が出てこないのですけど、このまま消えてしまうにはちょっと惜しいかなー、と思える作品なのでご紹介しておきます。

 この作品、小学館の新人コミック大賞の入選作という触れ込みで掲載されたものなのですが、少年マンガ部門で受賞した割には、作風が「少年サンデー」が漫画家に要求していそうなものとはまったく違っているのが特徴です。少年サンデーどころか、むしろ「コミックバース」辺りに載っていても違和感ない絵柄だと思います。
 今月の超増刊の冒頭に掲載された椎名高志氏のマンガが「少年サンデー」的なものの象徴だとすれば、巻末に掲載されたこの作品はその対極に位置するマンガ。そんな感じがしました。作品のタイプはまったく違いますが、普段とはまったく違うモノを読んだという意味において、初めて「トガリ」を読んだ時と似たような感覚が味わえた気がします。

 おそらくこれを選んだ審査員(青山剛昌、あだち充、高橋留美子、史村翔)は、サンデーで即戦力として使えるかどうかというよりは、純粋に「マンガとして面白いのか」「作者の感性が漫画家としてどれくらい優れているか」を基準に選んだのではないのでしょうか。いやホントかどうか知りませんが。

 一応ストーリーを要約すると、「主人公である魔法使いの少女が、自分が持っていた魔法の「卵」から孵化した「魔法」(何故かロンゲのお兄さんの姿)があまりにも強力なために制御できず、頑張って魔法とコミュニケーションを取ろうとするお話」ということになるのですが、これは説明になってません。このマンガは「絵」の要素にこそその魅力があるので、文字ではちょっと説明しづらいんですよ。言い訳じゃないですよ?(ヘボ)

 ただ、「絵」に最大の魅力があるにも関わらず、印刷の質が問題のためか、作品世界の雰囲気を出すために使われているはずの「ベタ」が紙面上では上手く機能しておらず、なんか全体的に汚い印象を与えてしまっているのが本当に残念です。
 審査員のコメントの中にも「絵は個性的だが、画面処理に問題がある」といった趣旨のものが多かったので、原画の技術的な意味での問題もありそうですけど、それを含めての「味」があるタイプの作品だと思いますね。できれば生原稿を直に見てみたいくらい。

 何にしろ、これまでのサンデーにはあまりないタイプの作家だと思いました。将来が楽しみです。
 とか普通のマンガサイトっぽいことを描いてみたがどうか。


■今回も書きました:サンデー40号の個人的萌えポイント烈伝
  1. 少年時代の馬剣星(史上最強の弟子 ケンイチ)
  2. 想像妊娠(ワイルドライフ)
  3. 退場する沖田(ファンタジスタ)
  4. 「うひょー、ドジっ子ォー! モエモエーッ!」(美鳥の日々)
  5. 男用パンツ大セール(ふうたろう忍法帖)
1. 少年時代の馬剣星(ケンイチ)

 少年時代の馬剣星師父って、実の娘さんよりも可愛いんじゃないかと思うのですが、これは私の気のせいなのでしょうか。
 私の記憶が確かなら、「ガンダムW」に似たような顔の美少年がいた気がします。狙われてますよ奥さん!(誰?)

 あと、兄との顔のギャップが著しいのもかなりアレですね。とても両親から同じ遺伝子を受け継いだ兄弟であるとは思えません。この二人には、何かもの凄い出生の秘密が隠されているような気がします。
 私が考えるに、おそらく兄の方は遺伝子操作を受けてますね。「ガンダムSEED」で言うところのコーディネイターです。二人は遺伝的・思想的な違いにより幼い頃から対立していましたが、二人の育ての親が死ぬ直前に出生の秘密を剣星に暴露、真実を知った剣星は遺伝子の差を超えて兄と和解することを決心するのです。しかしそれを快く思わないコーディネイターの武闘派集団「ラグナレク」は兄の槍月に接近し(以下どうでもいい妄想が続くので略)

2. 想像妊娠(ワイルドライフ)

 先週の感想では「瀬能さんでナース萌えに目覚める読者ができたらいいなぁ」とか平和なことを書きましたが、今週はナースよりも更にハードコアな萌え要素である妊婦萌え路線で攻めてきましたよこのマンガ! たいへんだ!
 このままでは、「オレ、『ワイルドライフ』の瀬能さんで目覚めたんです! 妊婦さいこうー!」と嬉しそうに語る、色々な意味でやっかいなフェチシズムに目覚めたダメ男子が、この世に何人も誕生してしまいます! どうしよう!

3. 退場する沖田(ファンタジスタ)

 日本ユースサッカー界に二つの極星あり! 即ち、沖田と坂本!
 沖田現れるところ、乱あり!(千葉繁の声で)

 「テッペイ! テッペイ! どいつもこいつもテッペイ! 何故だ! 何故奴を認めて、このオレを認めねぇんだ!」と、まるで『北斗の拳』のアミバみたいな執念に囚われることによって俄然キャラクターとしていい感じに立っていた沖田ですが、奮闘むなしくついに退場の憂き目に。
 ウルグアイで独自に編み出した、自ら経絡秘孔を突くことによってドリブル力を強化する必殺技「激震孔」も、ケンシロウ並に強力なブラジル代表ディフェンダーには通じず、逆にブラジル神拳奥技・残悔積歩拳を受けた彼は自分の意志と関係なく自らの足でフィールド外に転落。サッカーにおけるドリブルは仲間のフォローがあってこそ活きるものなのだ、ということを悟った彼は、ボールをライバルのテッペイに託すことと相成りました。
 『ドリブルの天才のこのオレがなぜぇ〜!』『フ…足がなくては蹴りようがないか…』(無くなってません)

 全然関係ないですが、沖田の『四人兄弟の末っ子』という設定も、ちょっと世紀末救世主伝説チックで良い感じですね。沖田家のサッカー選手となれるのはただ一人! 継承者の座を得るため、兄弟同士による血で血を洗う抗争が(以下どうでもいい妄想が続くので略)

4. 「うひょー、ドジっ子ォー! モエモエーッ!」(美鳥の日々)

 「美鳥」ファンの大部分を占めるであろう、オタク男子読者に対する嫌がらせ役を担当する我らが高見沢君が、再度登場。ただ、今週は「アニメのキャラに似ている」という理由から現実の女子に惚れてしまうという、如何にもマンガ的で現実的にありえないお話だったためか、いつもの彼の持ち味である「読者の心をヤスリがけする独特のイタさ」に欠けていた気がします。
 もっとも、最後のページのハシラに書かれた『やっぱり思い通りになる方がいいよね!』というコメントで、ガッチリ我々のハートをヤスリがけしてくれましたけどね!(ドクロ)

 なお、今週のこのマンガの見せ場は、惚れた女を守ろうとヤンキーに立ち向かう高見沢君の姿だと思われますが、これを『人間としての成長』とみるか『オタクとしての堕落』とみるかで、今週のお話の評価も変わってくるかと思いました。
 あと、ヤンキーでありながらドジっ娘要素を持ちあわせる今週のヒロイン女子は、実はかなりおいしいキャラクターとして将来有望。再登場を期待したいところ。

5. 男用パンツ大セール(ふうたろう忍法帖)

 『万乗大智=パンツ』という認識がサンデー読者の中で共通化していることは、誰が指摘するでもなく既に作者の万乗先生が把握しているはずですが、このアドバルーンの宣伝文句はそれを見越した上で我々読者を焦らしにかかっているに違いない! と判断しましたがどうか。
 こんな調子で焦らされたら、「こうなったらもう、ふうたろう君のブリーフでも構いません! 見せて見せて!」なんてことになっちゃいますよ!(オレが) これ以上切なくさせないで先生!

 

更新情報:

 


03/09/01  (更新情報へ)

9/ 2更新: 先週分のサンデー感想を追加しました

■May the FORCE be with you.

 「漫画家という職業はエキセントリックな人間じゃないと勤まらないが、その中では椎名先生は普通の方。
  でも、万乗先生は違う」
 (コミケ三日目終了後に一緒に飲んだ、万乗先生のお友達の発言を要約)


 万乗先生は違う!(挨拶)

 というかこんにちは。万乗先生がサンデーで短期連載を開始して意気上がる深沢です。
 「ふうたろう忍法帖」いいですよね! のっけから主人公の少年がパンツ履いてない辺りとか、仲間の忍者の少年が主人公の着替えを覗きに来たところとかが!(←誉め言葉になってません)

 で、万乗先生と言えば、今回の連載に合わせて更新された週刊少年サンデーのサイトの「まんが家BACK STAGE」のメッセージに対して、2ちゃんねるの少年マンガ板で「怖すぎです」という素直な感想を見かけました。
 確かに、ここに掲載されているコメントは発言の意図を読みとるのが難しいものではあるのですが、でも私が万乗先生のお友達の方から先生についてのお話を聞いた限りにおいては、万乗先生はあのコメントの内容のようなことを真面目に思っており、それ故にあの発言はサンデー復帰に対する先生の本気の現れだと解釈するのが妥当である、と結論付けました。
 私が聞いた話では、万乗氏は本当にああいう趣旨の事を発言なさる方らしいです。先生らしいなぁと思います。

 ですので、「まんが家BACK STAGE」に掲載されている万乗語録は、先生の作品、および先生自身を理解する上で重要なテキストであると言えましょう。特に、万乗先生が「『無敵』という概念のあるべき姿とは何か」を述べた Vol.3 は必読級の素晴らしさだと思います。私は本気で感動しました。
 さすがはマスター・ヨーダを師と仰ぐ(推定)万乗先生、仰ることのスケールが違う! 万乗先生は違う!

 ――という事を踏まえた上で「ふうたろう忍法帖」を読めば、あのマンガに対する感想も少しは変わってくるのではないかと思いました。
 「万乗先生のマンガなのにパンチラがない!」という指摘もネットで見かけましたが、でもこの作品の本質はパンツにある訳ではないのです。多分。あと、子供達を導く師匠が「DANDOH!」の新庄先生の飼い犬に似ている気がするのにも、何か理由があるのです。あれは万乗版マスターヨーダなのです。多分。

 「80年前の悲劇」(推定:関東大震災)の再現を防ぐという壮大な目的を、運命に導かれて集められた少年少女達がどう果たして行くつもりなのか。「DANDOH!! Xi」では主人公が悟りの境地に達するまでを描いてしまった万乗先生の手腕に、今後も注目して行きたい所存であります。

 結論:万乗先生は違う


 というか、ここの本来の姿は、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンサイト C-WWW なのです。
 こんにちは(本当の挨拶)。

 最近は「忙しい」が口癖になってしまい、すっかりダメな大人と化している私です。忙しいとか言いながら、コミケで買った「マリみて」同人誌を読んだり、コミケで買った同人シューティングゲームをプレイしたりして貴重な時間を潰しているのだから始末に負えません。どっちもあまりに面白くて寝る暇がないほどです。ほんとダメな!(オレが)

 とりあえず、暇を見付けながら、8月の積み残し作業(アッパーズイラスト感想、「破壊僧ジョドー」感想、サイトのメンテナンス、その他)を消化していきたいです。しばらくは例によって不定期更新になりますがご了承を。

 ところで、「マリみて」の志摩子さんってかなり良くねぇ?(バカ)

■積み残し作業その1:アッパーズイラスト感想

 今更な話題ですが、サイトの趣旨的に一応取り上げておかないといけないので取り上げます。

 去る8/19に発売された「ヤングマガジンアッパーズ」17号に、椎名先生が描かれた水着ギャル(なのか?)のイラストが掲載されました。
 イラストのテーマが『ポロリの夏! 水着でハプニング!』という扇情的なモノだったので、おっぱいポロリ系統のイラストを期待されていた筋も多かったのではないかと思われるのですが、でも実際に掲載されたイラストは

 ポロリの場所が違いました!

 いやその、水着の題材がロボット少女なのは、マルチを『ミソッカスのバッタモノ』と罵倒できる資格保持者である椎名先生らしくて素晴らしいのですが、しかし如何に「ロボ少女=萌え」という記号化が定着した現代社会といえども、ロボ娘のパーツがもげるシーンで萌えられるのは身体欠損マニアに通じるマスタークラスのメカ萌えの達人か、あるいは『ダライアス』でボスのパーツを剥がすことに血道をあげたシューターくらいなのではないかと思うのですが、その辺どうなのでしょうか。
 昔懐かしい二代目ミソッカスも、話が進むに連れてパーツがどんどん欠損して行って最後は首だけになってしまっていましたが、もしかしたら先生にはそういう趣味が!?(失礼)

 とりあえず、正統派のファンサイトを自称するこのサイトとしては、「今回のポロリは、本道をあえて外して相対的な視点で笑いを取りに行くのが『椎名高志』という漫画家のスタイルであるということを、新しいフィールドでも貫いた結果なのだ」と評価するべきでしょう。――でも、さすがに今回ばかりはファンの間でも「いくら何でも、ちょっと捻り過ぎです先生! 放射能以外にも漏らすべきものがあるだろう!」というご意見が多いようです。
 いや、後半の意見は多くないです。これは自分の意見です(ダメ)。

 まぁ、今回はアッパーズ20号に読み切りマンガを掲載する椎名先生の顔見せ的な意味合いが強いと思うので、「これはこれで椎名高志らしいなぁ」と思うのが正しい姿なのだと納得することにして行きたい。
 今回登場した「ASTRO GIRL 脆腕伊号ちゃん」は、そのまま読み切りマンガにも登場するのでしょうか。「アストロガール」とか言いながらも、「鉄腕アトム」に比べるとたいへんに弱そうな名前なのが萌えポイントですか?


■今回も今更ですが書きました:サンデー39号の萌えポイント烈伝
  1. 「あーゆータイプは純情そうに見えて…やる!」(ワイルドライフ)
  2. 「もう誰でもいいから、あいつを幸せにしてやってくれよ…」(いでじゅう!)
  3. ウェーダ・ラハーン(ふうたろう忍法帖)
  4. エプロン耕太君(美鳥の日々)
  5. フェニックス学園
1. 「あーゆータイプは純情そうに見えて…やる!」(ワイルドライフ)

 宝生さん、そういう妄想を抱いてしまうのは悪いマンガやビデオの読み過ぎだと思います!
 というか、妄想の中で瀬能さんの乳首立てるのはカンベンな!

 個人的にこのマンガは、いわゆるやおいが大好きな読者向けの作品だと思っているので(失礼)、たまに出てくるエッチなお話を観ると「そんなに無理しなくてもいいのに…」とか思ってしまうのですけど、人気連載作品としてはちゃんと少年漫画誌に掲載される作品の義務も果たさなければいけないのが辛いところですね。

 とは言うものの、せっかくこういうちょっとエッチなお話を載せるからには、サンデーが大好きな良い子達にナース萌えの概念を刷り込んでしまうくらい、瀬能さんには体を張って頑張って欲しいと思いました。
 もし、サンデー読者の中から「ボクは『ワイルドライフ』の瀬能さんで目覚めたんです! ナースさいこう!」と嬉しそうに語ることができる男の子を一人でも作ることが出来たら、それはきっと『ワイルドライフ』の作者の藤崎聖人先生にとっても漫画家冥利に尽きるというものではないのでしょうか。

 でしょうか?(疑問)

2. 「もう誰でもいいから、あいつを幸せにしてやってくれよ…」(いでじゅう!)

 高校生にして既に女にモテることを放棄した潔い人生を歩んでいる、「いでじゅう!」におけるヨゴレ役担当の皮村君が私は大好きです。一般的な幸せは掴めずとも、せめて立派なAVマニアとして大成し、ソッチ方面で幸せになって欲しいですね。
 くよくよするな! 青い鳥はどこにだっているものさ! 女だけが人生じゃないぜ!(高校生に送る言葉ではない気がする)

3. ウェーダ・ラハーン(ふうたろう忍法帖)

 「ナマステ〜」と挨拶するところが可愛いので3位入賞。

 なお、「どうしてここで褐色の肌のインド人が出てくるの?」と疑問に思う読者の方もおられるのではないかと思いますが、万乗先生の世代の男性には「褐色インド人→『機動戦士ガンダム』のララァ・スン→ハァハァ(;´Д`)」という刷り込みが富野由悠季監督によってなされていることを知っておく必要があります。ファーストガンダム世代の男性にとって、インド人は萌え要素なのです(決めつけ)。
 このマンガでパンツを見せてくれそうな唯一の女の子役に、あえてインド人を割り当てるとは、さすが万乗先生は違う! 大丈夫ですか先生!

4. エプロン耕太君(美鳥の日々)

 『美鳥の日々』の耕太シナリオの進展に注目している私としては、今回はランクインさせなければいけないお話でした。井上和郎氏の描く少年キャラが大好きな強者ファンの方々は、きっとエプロン姿の耕太君を脳内で裸エプロンに変換する妄想力を発揮することによって、今回のエピソードを存分に堪能したに違いありません。
 それにしても、耕太シナリオになると、普段はかっこいいセイジ君がどうしてあんなにボケボケなキャラになってしまうのか不思議です。耕太君がいる時にあえて風呂に入ったり、同じ部屋で一緒に寝ようと言い出したりと、何かこう暗に耕太君をイケナイ道に誘っているようにしか思えません。こんな甘美な誘惑に耐えなければいけない耕太君は大変だなぁと思いました。

 …いやその、今回の美鳥のホントの見所は、(理由はどうであろうが)ダメだった自分を変えようとして前向きに頑張る幼なじみの耕太君の姿を見せつけられた結果、逆にダメな本当の自分自身から夢の世界に逃避している今の己の姿を省みる立場に追い込まれた美鳥が見せた P.337 の不安げな表情なのだ、ということは十分に判ってますよ?(←誰に対する言い訳なのか)

5. フェニックス学園

 「進学教室!! フェニックス学園」を超増刊で連載中の水口尚樹氏は、最近は週刊の方でも目にする機会が多くなりました。最近はコンスタントに面白いマンガ描いてますし、この調子なら週刊の方に本格的に進出するのも間近なんじゃないかと思われます。サンデーでは層が薄いと言われているギャグマンガ連載枠の獲得に向かって、これからも頑張って欲しいですね!
 と最後くらいはキレイにまとめてみた。

 

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