■今週の「かってに改蔵」感想:
そんな! あの神崎さんが、「キラよりもアスランが好き」だなんて、そんな普通のことを言うだなんて!
神崎さんは、「ガンダムSEED」のキャラだとメガネ(サイ)を好きになりそうな、ちょっとひねくれたタイプだと思ってたのに!
アスランが好きだなんて、全然普通じゃん! キャッチしやすい直球じゃん! 球を隠す必要ないじゃん!
そんなにアニメマニアでコスプレイヤーの現役同人なのが知られるのがイヤなのかよう! もうバレバレだってのに!
ギー!
神崎さんには、フラガに惚れるマリューを観ながら「何だかんだ言っても、結局は身近な男で手を打っちゃうんだよね〜判るわその気持ち〜」と溜息混じりに呟けるような、そんなステキな大人の同人女に成長して頂きたいと思いました。
そんな深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新ページへようこそ。
ちなみに「ガンダムSEED」で一番好きなキャラは、もちろんフレイ様でした。仮に死んでもただでは終わらないキャラだとは思っていましたが、まさか最終回であんなことになるなんて…(トホホ)。
あの作品は、監督が言うところの「殱滅戦へ行き着こうとする流れをくい止められるのは組織よりも個人の力、という帰結にした」という言葉を、実際に作品の中に見いだす事ができたかどうかで、相当印象が違うのではないかと思いました。
私の場合は、最後の最後で軍を裏切って敵対勢力の人種ごと抹殺を計るアズラエルを自分もろとも葬ったナタルとか、周囲の雰囲気に飲まれる形でアークエンジェルに乗艦したカズイが自分で艦を降りる決断をしたところとか(これテーマ的には結構重要なシーンだと思うのですが)、最初は「コーディネーター」であるキラを自分の復讐に利用しようとしたけど最後にはキラを人種関係なしで個人として好きになっちゃうフレイの成長辺りに、監督の言う「個人の力」を見いだした気分になって納得しようとしているのですが、でも結局戦争が一時的に停止しただけで問題が何も解決していない投げっぱなしなラストや、客観的に見ると「とにかく大量破壊兵器はイクナイ!
」以外にイマイチ主張が感じられない主人公愚連隊チームの行動など、物語面の部分でのツッコミ所が多いため、素直に「あー終わった終わった。変態仮面の思惑通りに人類が滅亡しなくて良かったねぇー」と喜べる清々しい気分にはなれない感じ。
っていうか、「その辺の決着は、そのうち作られる続編でネ!」って思惑が見え隠れするのは、やっぱりよくないよな!(ドクロ)
まぁ何にしろ、毎週毎週「次の話を見ないうちは死ねねぇ!」と思わせるだけの引きの強さがあった作品だったのは事実であり、何だかんだ言っても楽しく見る事ができました。生で見たいがために、歯医者の予約時間をズラしたりしたしなぁ(どうでもいい)。
そういう訳ですので、自分も「ガンダムSEEDって面白かったよね!」とか、「カガリっていい娘だよね〜」とか、「最終回のフレイに対するメガネ(サイ)の素っ気なさはどう思う?」とか、「っていうか、ホントはメガネ好きでしょ?」とか言いながら、神崎さんにボールを投げたい気分です。もう知らないとは言わせねぇ! 最終回の解釈や「ファースト」への過度なオマージュの是非を巡って、危険球を投げ合うぜ!(←危険なのでご遠慮下さい)
――でも、こんなことを書いておきながら何ですが、今期(4月〜9月)で個人的に一番面白かったアニメ番組は、テレビ東京で木曜日夕方に放送していた「カレイドスター」で決定です。
物語全編で貫かれる、あらゆる問題を主人公達のファイトとガッツで乗り越えようとするバカバカしいまでの熱血っぷり。「こんなの現実じゃ絶対できねぇ!」という無粋なツッコミを許さない、如何にもアニメチックでド派手なアクションシーンの数々。そして、主人公のそらと彼女が憧れるお姉さま(専門用語)であるレイラが、単なる「一座の花形女優とその後輩」という関係から、最終的には「お互いを尊敬しあうパートナー」に成長するまでに至るドラマの数々。
この作品は、バカ・ハデ・百合の要素がそろった良作だったんじゃないかと思います。特に百合要素重要。
時間枠を変更して放送される第二部にも期待したいところ。
■「!?」:
そして話を本題に戻しますが、先週「情報が出てこない」とかボヤいた直後に、椎名先生のサイトでアッパーズに掲載される読み切り作品「Time Slipping Beauty」の速報が掲載されました。掲載されるのは、10/21発売のアッパーズ21号になる模様です。
マンガの内容は先生お得意の時間移動ネタらしいので、別にアッパーズだからどうだという訳でもなく普通の感覚で楽しめそうですが、今回の速報ではむしろ講談社の人も例の「!?」を、演出上必要なものというよりもむしろ付けるとおもしろいものと認識していたのがわかったのが収穫でした。
この「!?」という書き文字表現は、本来ならマンガの中で漫符として表現しないといけないものであり、マンガの表現としては明らかに退行したものであると言えます。なので、講談社の人も判っているなら何とかしろと思うのですが、でもこの「!?」的な表現を極限まで突き詰めた結果、今も台詞が語り継がれる伝説の域にまで達した「特攻の拓」という名作もあるので、一概に非難できないのが難しいところ。
「特攻の拓」は、どんなことでも徹底してやればそこに新しい価値が生まれる事もある、という実例なのかも知れません。
参考:2ch 疾風伝説 特攻の拓のガイドライン 2代目
とは言っても、椎名先生のマンガとかに使われるのは、激しくイヤですけどね!
「‥‥!! “ちち”!? “しり”!? ‥‥“ふともも”!?」
!?(美神の下着姿をバックに)
オウ!! おキヌちゃん、“神通棍”(バール) 持って来い!!」
「サ‥‥“サバイ”よ!」
ああ、書いてるだけでムカついて来た!(なら書くなや)
■ニーズがあるか不安ですが今週も書きました:サンデー43号の個人的萌えポイント
- P.32でヌンチャクを握ったウェイトレス(史上最強の弟子 ケンイチ)
- 看護婦のコスプレをした星沢君(ロボットボーイズ)
- 「私をドキドキさせてくれ!」(ファンタジスタ)
- 「最近、私の存在理由がどんどんなくなってきてるような気がする!」(美鳥の日々)
- ふうたろう忍法帖最終回
1. P.32でヌンチャクを握ったウェイトレス(史上最強の弟子 ケンイチ)
いやその、彼女がマンガの中でどうこうしたという訳でも何でもないのですが、おっぱいを強調したファミレス制服を着た女の子がヌンチャクを持ってにやりと笑う、その絵面が妙に笑いのツボにはまったのでつい。
乱闘の際の武器として、あえて「素人には扱えない」と言われる(自分で自分を殴っちゃうから)ヌンチャクを選択するからには、彼女はああみえて相当の使い手ではないかと思われます。このまま「ヴァリアブル・ジオ」に行けそうな勢いです。「制服伝説プリティーファイターX」でも可。この娘なら、昇竜拳コマンドでファミレスキックを普通に出せるぜ!
このコマにしか登場していないのが悔やまれます。つうかこの娘、単なるモブキャラ?(モブキャラです)
そして、ついにこのマンガもキャラクター人気投票をやるみたいですね。
個人的には、ケンイチ母にどのくらい人気が集まるのかに興味があります。あとはジジイ。ジジイ最強。
2. 護婦のコスプレをした星沢君(ロボットボーイズ)
今週のサンデーにおける「罠だとは判っていても、どうしても突っ込まないと気が済まない」カットその1。
どうして君はそんなに女装が似合うのか。
ストーリーの方は霧野君が八雲先輩に空手パンチを食らわなかったのが残念なところですが、逆に「八雲先輩におだてられていい気になってロボット部に在住することになった霧野君
」という面白い構図を見ることができたので良しとします。ここ一番で男を煽ってその気にさせるスキルまで持ち合わせているとは、八雲先輩おそるべし。さすが学園の支配者側の人間は違う!
あと、マンガを読みながら「他の女子もあれくらいのミエミエの変装くらい見破れっての!」と突っ込みを入れた方も多かったのではないかと思いますが、まぁあの学校にいるのは所詮は体育会系ばっかりですから、その辺は見過ごしてやろうぜ?(ドクロ)
このマンガ、個人的には夏の新連載陣の中でもズバ抜けて面白い(他の二つがあまりにもヤバいので)と思うんですけど、掲載位置の推移が何となく「一番湯のカナタ」の連載中期みたいになっているのが気がかりです。
3. 「私をドキドキさせてくれ!」(ファンタジスタ)
今週のサンデーにおける「罠だとは判っていても、どうしても突っ込まないと気が済まない」カットその2。
この前のジーコの「やらないか」に匹敵する、アレなカットだと思いました。誘ってるよ監督!
現実のオリンピック代表チームはこの前の試合で韓国にいいところなく完敗したりと状態がイマイチ芳しくなく、「もっともっと、ギリギリの闘う空気を醸成しなければ・・」と批判される始末なのですが、その点「ファンタジスタ」のオリンピック代表監督は選手に闘争心を植え付けるやり方をよく判ってるみたいですね!
監督はテッペイ×近藤のカップリングでときめきたい所望なのか!(まちがい)
この前のイタリア編といい、テッペイは何を考えているのかよく判らないオヤジの心をときめかせてしまうフェロモンを発散しているのでしょうか。
4. 「最近、私の存在理由がどんどんなくなってきてるような気がする!」(美鳥の日々)
自覚していたのか!
いやその、これは私は美鳥というキャラクターの問題ではなく、より構造的な問題であると認識しています。
「美鳥の日々」という作品をそこら辺のラブコメマンガから差別化している最も大きな要因は、言うまでもなくイレギュラーである美鳥の存在なのですが、このマンガをいわゆる「ラブコメマンガ」として成立させるためには、綾瀬やルーシィといった恋のライバルを用意する必要があるのも事実(ライバルがいないと、早晩「ふたりエッチ」状態に突入してしまうため)。
綾瀬やルーシィは至って普通の、失礼を承知で言ってしまえばどこのラブコメマンガにもいそうなキャラクターです。彼女達のようなタイプのキャラクターをメインにしたお話作りはある程度セオリーが決まっており、事実この作品においても、そのセオリー通りのお話が作られています。
が、そのセオリーに美鳥というイレギュラーが介在する余地はほとんどなく、それ故にどうしても美鳥が存在する理由が薄くなってしまいます。
また、普通のラブコメマンガだったら、美鳥と綾瀬がお互いをライバルとして認識した上でセイジを奪い合うような展開になり、そこから美鳥というキャラの存在感も出てくるというものなのですが、このマンガの構造上「美鳥の存在はできるだけ秘密にしておかないといけない」ということになっているため、本来ならライバル関係になるはずの美鳥と綾瀬は、お互いコミュニケーションを取ることができないのも致し方ないところ。結果的に、「美鳥=セイジ」ラインの話と、「綾瀬=セイジ」ラインの話がシンクロすることも相互作用を及ぼすことなく進行することになり、せいぜい美鳥が綾瀬を時々邪魔したりセイジの窮地を助けたりするくらいになっているのが実状です。
美鳥の存在を知っているのが、よりによって高見沢や奈緒といったアレな人間ばっかりなのは、そういう路線をこのマンガが意図的に避けていることの現れである、とも言えますね。
個人的に、このマンガの次のブレイクスルーは綾瀬が美鳥の存在を認識した時だ、と思っているのですが、でももしそうなったらこのマンガがどうなってしまうのか正直見当つきません。それとも、ブレイクスルーを迎えることなく、今の「エイケン」みたいに異常な日常を永遠に繰り返すダメモラトリアムの道を選ぶのか。
ドラマCD出たら買います(関係ない)。
5. ふうたろう忍法帖最終回
万乗先生ごくろうさまでした。
最後の最後までパンツを出さなかったのは、「パンツだけの漫画家だと思われたくねぇ!」という先生の意地だと解釈しました。
前作があまりに偉大だと、その次のマンガはどうしても前作のイメージを引きずってしまい、前作のファンからは「オレが読みたいのはこんなんじゃない!」といったメガティブ評価を受けてしまいがち、という傾向があるのは否めないところなのですし(例:「GS美神」の後の「MISTERジパング」)、実際世間的には「パンツが出なかったからダメ」みたいな意見も存在するみたいですが、でも私は巫女服脱ぎかけシーンを見たとき、この作品に対する先生の心意気をガッチリ理解しました!
パンツだけじゃ、もうダメなんだ!
という訳で、パンツだけじゃない次回作を期待しています。
更新情報:
- (空更新。一応考えてはいるのですが)