サンデー7号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 謎の転校生(8) あらすじ:フェザーの「事前介入」によって、カガリが超能力を使ったことでトラブルが発生して色々禍根が巻き起こるという「未来」を回避。パティはカガリ×東野を妄想して鼻血を垂らすが、個人的にはむしろ警官のコスプレをしつつ皆本の頭を嬉しそうに小突いている賢木の姿を観て鼻血を垂らして欲しかったところ。

 炎を操る超能力者は超能力バトルマンガとかゲームとかだと大抵主役級なので、カガリも出るマンガを間違えさえしなければ序盤の妄想バトル的な大活躍をして女の子(ただし趣味はパティと一緒)からモテモテになったりすることもあったのかも知れませんが、既に出るマンガを間違えているのでその辺はご愁傷さまです。

 ストーリーとしては、無頼を気取っていたカガリが「超能力を持っておらずケンカも強くないのにも関わらず、友達を守るために不良に立ち向かう」東野の姿を見て、本当の強さとは何たるかを知る――という形。これはかつての「ガール・フレンズ」編で、葵や紫穂のボーイフレンドがバベルの武装チーム相手に果敢に立ち向かった姿を見た薫が感銘を受けたエピソードと、基本的な構造は一緒ですね。
 薫にとっては、かつて自分が知った「本当の強さ」を、同じようなプロセスを経てカガリが知ることに至ったこと、そして東野が「本当の強さ」を持ち合わせる男の子だったことが嬉しかったんでしょう。「あんたたち…大好き!!」のコマを見て、そんなことを感じました。いい話だ。

 そして、そんなカガリと東野の綺麗な関係も、パティのフィルタを通して見るとカガリ×東野になってしまう訳ですよ。まあ自分も「この二人の関係は東野×カガリではなくカガリ×東野だよな」とか瞬間的に思ってしまったのでアレなのですが。仮にもチームメイトであるカガリをも掛け算の対象にしてしまうパティは、「残念」呼ばわりされるのも致し方ないのかも知れません。

 最期のヤクザ映画のパロディみたいな兵部の落とし前シーンは、「そういや椎名先生はヤクザ映画も好きだったんだっけ」とか思いました。兵部はこういう悪戯させるとホントに伸び伸びしているように見えます。冒頭のサプリメントの連絡網で長電話しかり。

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