今週のMVPは男性の股間を踏んで興奮してる「魔王」の蜂に決定ですサンデー39号感想
結界師
先週に続いて氷浦君大暴れの巻。一見すると暴走しているようにしか見えない彼ですが、実は彼の中では理論整然とした意志決定ロジックが存在しており、それに従って動いていることを伺わせてくれました。不審者を追跡して捕獲した際、ちゃんと良守の言いつけを思い出して殺さないで持ち帰ったところなんか、何というかこう「飼い主に忠実な猟犬」みたいな感じで萌えです。忠犬萌え(専門用語)。
時音さんは一度タッグを組んだだけで彼の忠犬属性に気付いた模様であり、彼女なら氷浦のいい飼い主になりそうな感じなんですけど、でも今の氷浦に必要なのは飼い主ではなく、彼と心を通じ合って魂を救うことができる存在であり、それができるのは間違いなく良守しかいないと思います。今回のシリーズの究極の目的はその辺にありそうな予感。というか妄想。
あとは閃が氷浦の迫力に圧されてへたり込んじゃったところも良かったです。あの閃ちゃんですらたじろがせる氷浦恐るべし。でも、このままだと良守は氷浦に寝取られちゃうよ! がんばれ閃ちゃん!(何)
金剛番長
金剛番長のパパは文字通り「日本を裏から支配する影の大物
」なのですが、その大物っぷりを表現するためだけに国会議事堂を破壊してしまうのが、「金剛番長」の「金剛番長」たる所以なんだよなと思いました。物理的に大物なんだから、国会議事堂を壊しちゃうのも仕方ないよね。みたいな。
というかこの人、あんな巨体なのにそもそもどこからどうやって国会議事堂の議場に入ったんだろう? と普通の読者なら疑問を持ってしまうところですが、この問いに対してはおそらく「小せえことは気にするな。
」としか答えが返ってこないであろうところが、「金剛番長」という作品なのです。読者に対しても漢の器を要求するマンガなのです。
そんな今回の「金剛番長」に対してあえて物言いを入れるとすれば、首相が若手議員に対して言った「いずれは内閣官房長官にもなれる漢だ
」という台詞です。個人的には、権謀術数に長けるタイプの国会議員に対しては、心情的に「漢」という漢字を使って欲しくないです。
ちなみに私の考える「真の漢」は、そもそも権謀術数という言葉が読めません。
オニデレ
正少年が無意識のうちに咲に対してフラグを立てる行動をしているよ! たいへんだ!
これで咲にフラグが立ってしまったら、このマンガは『優しい以外に何の取り柄もない少年を巡って美少女同士が争う』という、普通の美少女わんさかコメディーみたいなマンガになってしまうじゃないですか! 「オニデレ」はあくまで異常なラブコメでないといけないのに!(ひどい)
あとはユナが今回は体操着+カットジーンズ+おまけに巨乳という本来であれば激しくエロいコスチュームをしているにも関わらず、何か全くエロスを感じないのが素晴らしいと思いました。健康的ですね(まちがい)。
神のみぞ知るセカイ
「絶対可憐チルドレン」が休載しているタイミングを狙って作品内四コママンガを描く若木先生に萌え!(挨拶)
話としては、春日先輩がカワイイもの(桂馬の顔を含む)が大好きな感情と「武道を極める」という自分の目標が相剋するものと認識し、その板挟みになって悩んでいるというもの。あまりに悩みすぎた結果なのか、猫を抱っこしているところを桂馬に見られてしまったことをきっかけに、本格的に精神が二分されてしまった模様です。前回出てきた分身描写って、やっぱり彼女独特の奇妙な歩行術じゃなかったんだ。
西原かのん編以来、「駆け魂にとりつかれた人間には、心のスキマに関連する極端な現象が発生する
」という設定が追加されたため、マンガ的に判りやすくてかつ面白い描写ができるようになって来たなと思いました。
なお「羅新活殺拳」はおっさんホイホイなネタなのは明らかなので、そう簡単には釣られませんよ!
裸神活殺拳は脱げば脱ぐ程強くなるのですが、羅新活殺拳はどうやらカワイイものに萌えれば萌える程強くなるっぽいですよ!(釣られてます)
野村AD野球
読み切り。最初から最後までスケッチブックだけでキャッチャーが意志を表現するというネタだけで押し通したのは潔いというか、「同じ事を繰り返すと面白くなる」というギャグの基本に忠実なマンガだなあと思いました。描いてるウチに絵が上手くなってくるところが面白かったです。
でもこの話ってアニメ化されたらキャッチャーの声優の人は困るだろうなと思った(思うな)。
アグリのマジカル日記
読み切り第二弾。かわいいんだけど現代萌え系から微妙に外れている絵柄のせいか、独特の妙にまったりしたリズム感のせいか、読んでるうちにだんだん脳の判断力がとろけて来て、なんか妙に面白くなってくる感を味わえるマンガだなと思いました。アグリのお姉さんの「ドMになる魔法」は斬新で好きです。