やはり妹は凶暴に限るサンデー49号感想
電波教師
「GAN☆KON」の菅原先生に続き、クラブサンデー時代の成長株である東毅先生がサンデー本誌に登場。
超増刊で連載されていた前作「超弩級少女4946」は、最初のうちは彼女が欲しくて仕方がない少年・マコトと、ちょっと体が大きい少女・まなの巨大女フェチ願望充足型ドタバタラブコメディかと思わせておいて、最終的には物理的にもタイムスケール的にも全地球規模にまで話が膨らむという、壮大な巨大女フェチ願望充足型セカイ系ラブロマンスに発展するという展開をしたことで、個人的に印象深い作品でした。勿論面白かったです。
そして今回の「電波教師」ですが、これは第一話としては理想的な内容だったと思います。
「オタクがオタクの強みを発揮して問題を解決する」という内容そのものは「神のみぞ知るセカイ」などでも見られますが、「電波教師」の場合は登場するギミックが「美少女アニメのフィギュア」「声優」「携帯ソーシャルゲーム」「学校裏サイト」「ニコニコ動画」「2ちゃんねる」「まとめWiki」と極めて俺たち向きな点、「祭り状態の実況スレで個人情報を晒される」というネット時代におけるリアルな脅迫を巧みに使っていじめっ子を懲らしめるという展開もまた極めて俺たちのツボを突きまくっている点など、表現方法が現代的なのが素晴らしいと思いました。東毅先生は、俺らの気持ちを実に良くわきまえていらっしゃいます。
「頭脳は優秀だけど好きな事しかやりたくないので引きこもっている
」という主人公のキャラクターもそうですが、何というかこう今こういう時代だからこそ成立するマンガであるなのではないのでしょうか。こんな社会風刺な側面を持ったマンガが、少年サンデーの誌面を飾る時代になったんだなと思うと感慨深いです(大げさ)。
GAN☆KON
前髪少年の佐野くんはやっぱり美少年でした(感想)。
あと綾小路は地味なメガネで三つ編み姿の方がグッと来ます。よね。
神のみぞ知るセカイ
自分がイニチアチブを取るために人がいない方にちひろを誘導しようと焦る桂馬が、まるで彼女とキスしたいけどデートに慣れていないなばかりに上手に振る舞えない不器用な男子のように見えて微笑ましかったです。
というか、既にちひろにイニシアチブ取られてないですか。すっかりその気になってそうなちひろに押し倒されでもしたらどうするんですか(と言われても)。
あとは、メイド姿の歩美を桂馬に注視させまいとして注意を反らせたちひろと、そんな彼女の振る舞いに気付いた歩美の緊迫したやり取りも興味深かったです。歩美の怒りゲージは、今回も順調に溜まってるように見えます。
アラタカンタガリ
コトハとミクサが半裸な格好でお互いを意識しあってキャッキャウフフな展開に!(ちょっと間違った解釈)
やはり渡瀬悠宇先生のちょっとエロスな話を作り出すセンスは侮りがたいものがあるなと再認識させられました。
はじめてのあく
アヤお嬢様と戦部殿は、多分酒飲むごとに毎回こんなことやってるんじゃないかと思いました。
微笑ましいといえば微笑ましいのですが、お互いもういい歳なので、さっさと年貢を納めるなり何なりして自分の身を片付けた方がいいんじゃないんでしょうか。特に戦部殿。男が30代後半になってから結婚とか子育てとかやるのマジ大変よ?
そういえば「超弩級少女4946」に登場した妹キャラもおっかなかったです