空から降ってきた人間じゃない嫁が欲しいサンデー46号GAN☆KON感想

GAN☆KON

 オレ達の初の共同作業!(挨拶)

 サンデー秋の新連載攻勢第一弾を飾ったのは、かつてサンデー超で「妄想の産物であるツンデレ美少女をネタに、妄想の限りを尽くしてライバルに立ち向かう」という荒唐無稽極まりないアイデアで最後まで押し切った力作「M・S DOLLS」でその名を上げた菅原健二先生。サンデー期待の新人です。

 今度の「GAN☆KON」は、菅原先生の週刊連載初デビュー作という意味においても極めて重要ですが、サンデーという雑誌にとってはクラブサンデーというWebマガジンを媒体にして育てた世代が、ついにサンデー本誌で連載ができるまでに成長したことを意味するものでもあります。
 ですので、週刊少年サンデー的にも、今回の秋の新連載にはかなりの期待をかけているのではないのでしょうか。というか、私の脳内にあるサンデー編集部では既にそうなっています。

 今回の「GAN☆KON」は、基本的には以前掲載された読み切り版と一緒ですが、改めて読んでみてもとても面白かったです。
 出会いからバトルへの流れるような展開、物語と噛み合った主人公の新太少年の清々しいまでのバカさ加減と「縁結びの神様」イサナの設定の珍妙さと適度なドジさ、当人達は至って真剣なのにも関わらず極めてバカバカしいバトルシーン、そしてツン→デレ→ツンと感情が揺れるイサナの可愛らしさと、第一話としては理想的とも言っていいレベルの面白さだったと思います。

 今回の決め技となった緊縛プレイは、主人公の新太君が「いつかの夫婦生活の為にしていた特訓」の成果であると本人が言ってましたけど、これはつまり新太は相当の妄想癖の持ち主であることを示しています。彼が自らが妄想する「来たるべき夫婦生活」のために行った特訓は、きっと緊縛プレイだけではないことはもはや必至。彼が新妻と妄想するプレイの数々は、きっとこれからのバトルを勝ち抜くための力の源となることでしょう。童貞の妄想力はすごいですからね(真顔で)。
 そんな妄想が力となるという点は、「M・S DOLLS」とも共通するものがあります。思春期の男子にありがちなどうしようもない妄想をマンガの形で表現できるのが、菅原先生の強みなんじゃないかと思いました。今後のどうしようもない展開に期待です。

 あとちょっと気になったのは、図書委員のメガネキャラである三峰さん。今回は新太君のダメさを客観的に指摘して罵るキャラとして立ち回ってましたが、わざわざこういうキャラを登場させるということは、彼女は今後の領地争いに絡んでくるのかも知れませんね。カラーの扉絵にも、さりげなく真ん中に黒猫と登場してますし。
 でもとりあえず、彼女には毎回色々な手段で新太君を罵って欲しいです。罵られたい

GAN☆KON

GAN☆KON – 第1話

菅原健二
(C)Kenji Sugawara/Shogakukan 2011

彼女が欲しいと思っていたら、女神が嫁ぎにやってきた!? 願いの強さが力に変わる、恋愛成就バトルコメディー!!

posted with EmbedSunday on 2011-10-18

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