【次号から】サンデー2012年52号感想【2013年】

史上最強の弟子ケンイチ

 連載500回達成おめでとうございます。
 かつての超増刊連載時代からずっと読んで来ているマンガではあるのですが、こんなに長い付き合いになるとはビックリです。登場するキャラクターの魅力もさることながら、「制空圏」の概念を始めとする独自の格闘理論を確立し、このマンガならではのユニークなバトルを描き続けられる世界観を作り上げているのが、このマンガの大きな魅力なのではないかと思ってます。決して美羽のおっぱいとかだけで成り立っている訳ではないのが凄いところ。勿論美羽のおっぱいは抜群に凄いですが。
 現段階でコミックスは49巻まで出てますが、話の方は徐々に美羽の出生の秘密に近づきつつはあるもののまだまだ底が見えない感じであり、この調子で行けば「MAJOR」の78巻も超えられるんじゃないんでしょうか。この勢いで頑張って欲しいと思います。

 なおこの号のサンデーのオマケに付いてきたクリアファイルは、ファイルの中に紙を入れると女性キャラの水着が消える仕組みになっています。が、以前サンデーSの付録に付いて来た、紙を入れると服が脱げるように見えるファイルと比べるとエロさが足りないので、この辺が週刊少年誌の限界なのかも知れないなと思いました。

ファンタジスタステラ

 本田選手のドヤ顔が印象的でした(感想)。

 このマンガ、名前は「ファンタジスタステラ」という「ファンタジスタ」の続編のように見えますが、その実態はもはや「本田圭佑物語」ですね。本田選手の活躍が「ファンタジスタ」の登場人物達に影響を与えていく、という構成がかえって新鮮です。本田△。

電波教師

 鑑先生がコミケに参加するという冒頭を読んだ時は「この人に同人誌の原稿を書いてる暇あるんだろうか?」と思ったのですが、まさにそういう話になりました。
 「YD」の二つ名を冠する鑑先生らしく、やりたいことを全てやり尽くそうとするその心意気は立派ですが、とりあえず死なないよう頑張ってほしいです。多分死ぬと思う(ひどい)。

絶対可憐チルドレン

 かつてコミックス1巻で皆本が伊-九号から見せられた「大人の薫が皆本に撃ち殺される」シーンですが、そのビジョンを兵部は遥か前に観ていたことが明らかになりました。
 皆本と同様、このトラウマものの未来を知ってしまったことによって兵部の人生は大きく変わることになるのですが、兵部の場合は更にこの後「信頼していた上官に殺されそうになる」というもっと大きなトラウマをも負ってしまうことになる訳で、まあそう考えると彼が「ノーマルとエスパーが戦う未来を避けるためには、その前にノーマルをエスパーが支配するしかない」という路線に走ってしまうのも致し方ないのかも知れません。

 そして今回の未来予知で明らかになったのは、皆本に撃たれる薫が撃たれたことを嬉しく思ってしまっていること。以前、皆本が「薫を撃ってしまう未来」に対して、彼女を撃つことで自分の彼女に対する独占欲が永遠に満たされる悦びを感じてしまうことを知り、それを避けるために皆本は未来の薫を愛することを放棄することを決意する──なんて話があり、皆本の歪みっぷりの大概さが明らかになった訳なんですが、逆にそんな皆本に撃たれることで自分の愛情が満たされることを感じる薫の方も、何かこう違う意味で大概なんじゃないかなーと思いました。
 薫のこういう心理状態って、俗に何て言うんでしょうか。「ヤンデレ」とはちょっと違いますよねこれ。死んデレ?(何)

 この時点での二人は、エスパーとノーマルの世界大戦という状況が状況なだけに、二人が愛を確かめ合うためには撃ったり撃たれたりする以外にないという程にまで追い詰められていたことは間違いありません。
 ただ、薫を撃って嬉しい皆本と、皆本に撃たれて嬉しい薫という、ある意味お似合いのカップルだったからこそそういう状況になることを無意識で選んだ可能性もある訳で、この悲劇を避けるためにはやっぱりここまで恋愛感情を拗らせず、素直に相手に好きだと伝えられるようになるのが一番いいんじゃないかと思います。ホントどうすればいいんでしょうねこの人達。

姉ログ

 「姉のあえぎ声ぇ! 輝の目的はこれかぁぁぁ!
 「輝は姉のあえぎ声を聞きながら、イヤラシい妄想を脳内でしていたに違いないわ!
 いつもは妄想過多なモヤ姉ですが、今回ばかりは彼女の妄想が正しいのではないかと思ってしまうくらいエロい回でした。どのくらいエロかったかと言うと、使えそうなくらいです(すみません)。

 今回は、もしもモヤ姉の妄想が妄想ではなく、本当は全て弟が考えていることそのものだったら? と、ありもしない事を考えてしまうくらい面白かったです。あとモヤ姉はいくら弟のことが好きだからとはいえ、ちょっと感じ過ぎだと思います。

正しいコドモの作り方

 こよみに対するエロスな衝動を辛うじて抑えることに成功した悠ですが、こよみに対する罪悪感を抱えたまま雨の中を走り回ったせいか、風邪をひいてしまった模様です。まあ、彼とこよみに仕掛けられた「媒体屋」の遺伝子操作は時間が経てば消えてしまうものであることは既に提示されているので、悠が風邪で倒れて動けなくなればそのまま時間切れで効果は切れるものと思われます。
 ただいくら風邪で倒れたとは言え、まだ悠は相当ムラムラが溜まってるはずなので、本当ならここで一度抜いてスッキリしておくべきでは(略)。ライトも傷を負って大変な状況だとは思いますけど、きちんとここでは悠の性欲の面倒を(略)。

おすもじっ!

 寿司勝負は「香り」の差で司の勝利となりました。
 が、これで司と寿の間に平和が訪れるとは、とても思えません。ラストで彩香が司を瞳に捉えながら「腑に落ちひん…何かが」と呟いていたことが、何より彩香が司に対して納得していないことを示唆しています。

 何しろ彼女は『怒首領蜂大往生』をクリアできる腕前を持つ、最終鬼畜兵器に比類する人物。このまま素直に引き下がるとも思えません。もしかしたら、司が自分自身の本当の姿を隠していることを、彼女は直感的に見ぬいてしまったのかも知れません。
 果たしてこれから彩香はどうするのか。いずれ司に対して「貴様は私の全てを奪ってしまった。これは許されざる反逆行為といえよう。死ぬがよい。」とか言い出してしまうことになってしまうのか。
 一勝負終わって区切りは付きましたが、まだまだこのマンガには興味を惹かれます。二週目は地獄の一丁目(ゲームが違う)。

犬部!

 犬の多頭飼育というキツいテーマを、スリリングな展開を経てそれなりのハッピーエンドに導いた今回の「犬部」。
 現実の多頭飼育崩壊は解決まで何年もかかってしまうケースが多いそうですが、それでも「犬の幸せには飼い主の幸せが不可欠」という理想を捨てず、最後には飼い主の婆さんの生き方を変えて犬達の生活環境を改善することに成功した犬部の面々の熱意には、素直に感動させられるものがあります。

 そういえば、今回は玉井まゆ子さんが最後まで犬に脱がされませんでした。これはある意味快挙なのではないのでしょうか?(と言われても)

史上最強の弟子ケンイチ 49 OVA付き特別版 (少年サンデーコミックス)

限定版のOVAも第三弾。すごいなー

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