「そこは私の金八先生」ってフレーズを学校で流行らせようぜと思ったサンデー29号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサンデー29号に載ってる「絶対可憐チルドレン」を読みました。面白かったです
 とにかく今回は、全てのページにどこかしら笑えたり突っ込めたりグッと来る場所があるという、非常に密度の高い話だったと思います。とてもオーバーワークで今にも死にそうな状態の漫画家(誇張)が描いているとは思えないクオリティです。

 それで今回は、子どもになった皆本が小学校へ行くという展開から「兵部が教師や生徒役で出てくるのかな」くらいは予想していたのですが、パンドラメンバーが総出演するのは明らかに予想外。マッスル大鎌先生は勿論のこと、お嬢様っぽい挨拶をしながら登場した澪、職員室で複雑な表情をしながら教頭先生の位置に納まってるコレミツなど、誰も彼も面白すぎます。

 個人的には、やっぱり澪が良かったですね。このエピソードがアニメ化された暁には、このシーンだけ「マリみて」の松平瞳子っぽいしゃべり方で登場するんだろうなーとか思うだけでニヤニヤして来ます(バカ)。
 あと、東野に教科書を見せつつ「あ、あたしにくっつきたいばっかりに!?」と自意識過剰な台詞を言ってるのもステキ。澪は出れば出るほど面白いキャラに育ってますねえ。

 そして、その中で今回特に重要な位置にいたと思われるのがマッスル。別名大鎌先生。彼が皆本少年に対して「今日一日は安心してここにいていいの」と言いながらおでこにタッチしたシーンが、今回のエピソードの中では最も重要なポイントではないかと思いました。
 通っていた小学校から「いらない子」扱いされた直後の皆本にとって、周囲の大人から最も言って欲しかった言葉は間違いなく「君はここにいていいんだ」であると思われますが、今回のマッスルは実に自然かつ軽やかに「安心してここにいていいの」と伝えることに成功しています。こういうことを皆本に伝えることができるのは、性格や相性とかを考えると、やはり何だかんだでマッスルが適任なんですよね。
 マッスルを皆本のクラスの担任にしたのって、単にギャグのためだけじゃないんだよなと感心した次第です。

 そんな形で皆本少年のトラウマを癒しにかかって来ているかのようにも見える今回の兵部の行動ですが、勿論兵部は皆本を支配しようと今も狙っている訳で、次回以降に彼がどのような行動に出るのかが気になります。
 とりあえず、兵部のやることなのできっと様々な搦め手で皆本少年を惑わしてくるに違いないと期待。

 ちさとちゃんの嫉妬は、徐々に微笑ましいレベルを超えつつあるような気がします。

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