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サンデー32号感想短縮版

BE BLUES!

 この試合が終わる頃にはアンナの龍に対する態度がツンからデレに移行するだろうと予想していましたが、実際にはアンナどころか宮崎君を初めとするチームメイトにまでフラグを立てちゃうだなんて、やっぱり龍は何かを持ってるね! と思いました。

BUYUDEN

 新展開開始でまさかの新女性キャラ登場。デフォルトで日焼け+カットジーンズ+ショートカットという、萌花とは全く違った魅力を持ってそうなタイプです。実はこのマンガ美少女わんさかコメディーなのか。そういう路線を期待していいのか。

神のみぞ知るセカイ

 Twitterにも書きましたが、まさかあそこまで大胆にマンガで「小説」を表現しに来るとは驚きました。若木先生のブログによれば、あそこで描かれた栞の物語は先生が作家として色々と考えを巡らせた挙げ句に辿りついた結果であるという意味合いもあるらしく、その辺を踏まえて読み直すと更に奥深さが増すのではないのでしょうか。
 結論としては、栞の中のロリ女神さまがカワイイです。ひこ~ってアンタ。ひこ~って。

ムシブギョー

 無涯対巨大カブトムシの一騎打ち。これが戦隊シリーズだったら間違いなくムシブギョーの面々が巨大ロボットに乗り込んで巨大カブトムシを迎撃するところですが、このマンガは戦隊シリーズではないので、無涯が無双状態でカブトムシを屠りまくって江戸の町民たちは大喜び、家重はバトルに興奮しながら解説役を続けるという、客観的に見るとおかしな展開に。でも面白いのでもっとやって下さい。

はじめてのあく

 黒澤さんは正義の人であるという以前に、何か単にすごく「いい人」なんじゃないのかと思いました。その分、ちょっと残念な人っぽいけど。正義志望の連中も草壁兄を代表として大体そんな感じ。こちらもやっぱりちょっと残念っぽいけど。
 あと、犬耳と尻尾を生やして喜ぶ黒澤さんは可愛すぎるので早急にグッズ化するべき。

ARAGO

 狼女化してしあって自分の力に怯えるリオを、ココが体を張って彼女を安心させる今回の展開を読んで、思わず「百合展開キター!」と思ってしまったのですが、この気持をどなたか判っていただけるでしょうか?(感想)


遅くなりましたがサンデー31号感想です

史上最強の弟子ケンイチ

 サンデーを開いたら、いきなり股間に「動」「静」のオーラを浮かべた男二人がカラーで並んでる衝撃!(挨拶)

 「史上最強の弟子ケンイチ」には様々な独自の格闘理論が存在しますが、「技擊軌道戦」はその最たる物だと思っています。傍目にはゆっくりとした突きを繰り出してそれを受けてるだけに見えても、実はその裏では達人同士の激しい牽制合戦による攻防が繰り広げられているのだ! という「拳法の達人はとにかくすごい」的な妄想理詰めの格闘理論の上に支えられた独特な世界観は、「ケンイチ」という作品の大きな魅力の一つであると言えるのではないのでしょうか。

 そして今回個人的に凄いと思った描写は、逆鬼が放った「不動砂塵爆」を本郷晶が「鏡破組崩し」で受けた直後に、美羽のおっぱいを下から俯瞰しつつ彼女が「なっ!!」と驚いているシーンでした。下から煽る描写を入れることにより、まるで二人の拳の衝撃で美羽のおっぱいが跳ね上がったかのような錯覚を与えており、二人のいろいろな意味での「強さ」とそれを感じた美羽の驚きを効果的に描写していると言えましょう。
 また、そんな凄まじい気当たりの中でも美羽の乳首がボディスーツの上からその形状を確認できるということは、彼女の乳首は達人の気当たりに対しても決して負けない鋼鉄の乳首であるということも、また同時に描写していると言えるのではないのでしょうか。結論としては美羽のおっぱいすごいです。すみません

ハヤテのごとく!

 ハヤテの股間はやっぱり男の子だったのか…(感想)

 予定調和に彩られた展開によってついにハヤテが生物学な意味では男性であることがルカにバレてしまいましたが、ハヤテが実は男だった事を知ったルカの反応をみる限り、ハヤテが男性であることを偽っていたことそのものに対する憤りは全くなく、むしろハヤテが男性であることを過剰に意識してしまう自分自身への恥ずかしさによって、今後どう彼に接していいのか判らなくて困惑しているといった印象を受けます。
 しかしハヤテは度重なる女装などによって既に性別を超越した存在となっていることは間違いありませんので(決めつけ)、ルカがハヤテをちんこの有無だけではなく「ハヤテ」という人間の本質を見られるようになれればいいな! と思いました。そうすればきっと、彼女も素直にハヤテに対して好意を抱けるようになるでしょう。いいこと言ってるつもり。

 そして今回は、やはりルカと一緒に裸を看られたにも関わらず、「たいしたものも見せられずごめんね…」とはにかんだ笑顔を見せたいいんちょにグッと来ざるを得ません。いいんちょいい子だなあ。でも彼女も、これまで色々とひどい目に遭ってる割にはあまり報われてない気がするのですがどうなんでしょうか。いいんちょ頑張れ。続く。

おすもじっ!

 この世界にはウエットスーツフェチというジャンルが存在しているのは間違いないところではありますが、ベテラン尼(控えめな表現)のうららさんのウエットスーツ姿を二段ぶち抜きで描いた今回の「おすもじっ!」の英断が、果たしてウエットスーツ属性を持ったコアな人々の心に届くものがあったかどうかは判りません。
 また、赤面しながら寿の尻に触るセクハラを仕掛けるハラスメントっぷりも昨今のサンデーではなかなかお目にかかれないものですが、これもまた単にうららさんが「老いてなお盛ん」なやんちゃ老婆であることを示すギャグなのか、それとも「老いてなお盛ん」なやんちゃ老婆萌え需要を喚起する目的があったのかどうかも判りません。
 私に言えることは、やはり「おすもじっ!」は違うということだけです。どうしちゃったんでしょうこのマンガ。面白いけど。

 なお本編は、「司におっぱいがあることがバレそうになって大ピンチ!」な展開ですが、きっとここは寿がスゴいボケをかまして色々となかったことにする展開を希望して行きたい。君ならやれる(変な褒め方)。

BUYUDEN

 武君に胸をタッチされた時の萌花の描き方の尋常ではない力の入れ方が素晴らしかったです。
 今回は、あのヘタレだった武君が、ついにフットワークを身に付けて萌花に認められるに至るという、「主人公の成長」を描く意味において重要な回なのですが、その成長の描写方法として「コーチ役のヒロインの胸を合法的にタッチできるようになった」という演出をあえて選んだ満田先生は流石だと思いました。
 男の子にとってこれほど単純かつ効果的なモチベーションの与え方はないですからね。男の子は本当にバカですねえ(褒め言葉)。

銀の匙

 春の章おわり。サンデー34号から夏の章が開始されるとのこと。この作品は今後もこういった形式で不定期気味に掲載されると認識した方が良さそうです。引く手数多であろう荒川先生の人気を考えるとこの「銀の匙」はそれほどの長期連載にならないかも知れませんが、せめて春夏秋冬の4シーズンは通して読んでみたいところではあります。サンデー編集部の政治力に期待します。

 お話としては、全くの無償でピザ造りに奔走することになった八軒が、「人生」や「将来」についての色々なしがらみから解放されて自分のしたいことをする充実感を始めて覚えた! といった感じ。まあ、こういった経験を積んで行くことで、人間は自分が何者であるかを知っていくものなのですよ(えらそう)。
 今回の冒頭で「豚丼」を八軒が食えるかという話が出てましたが、夏の章ではその辺がテーマになるんでしょうか。「ソーセージ好きの人と、法律を尊ぶ人は、その作成過程を決してみてはいけない」という諺を何となく思い出してしまいました(不吉)。

はじめてのあく

 画家志望の男子が好きな女子の絵を描いて彼女に贈り、その子の好意を得ることに成功するという、文科系男子の妄想のようなエピソードでした。
 現実にやったら間違いなく十年後に黒歴史になるであろう行為も、マンガだったらハートウォームなちょっといい話になってしまうんですよね。マンガって罪深いですよね…(←何があった)


蕾見不二子10歳は「ウザ可愛い」に属するのか否かを議論したいサンデー30号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ひょうぶきょうすけななさい!(挨拶)

 先週までは紫穂や薫の幼少期(のトラウマ)を描いたエピソードが展開されていましたが、今回からは兵部や不二子の幼少期(のトラウマ)を描くエピソードが開始。これまで本編やサプリメントで断片的に語られて来た兵部の過去の出来事が、ついに明らかになる時が来ました。
 七歳の兵部はとってもカワイイですし、やんちゃな不二子との掛け合いも微笑ましいのですが、我々は既にやがて彼らが辿る過酷な運命を知っているだけに、読んでいて複雑な心境になってしまうのも事実。なかなか素直に兵部少年の半ズボン姿に萌えられません(萌えなくていいです)。

 今回のエピソードにおける個人的な注目点は、かつてコミックス15巻で兵部が薫について語っていた「あの子はね、昔の僕なんだよ。傷を負う前のね。彼女はいずれ僕とよく似た道を進む運命なのさ」という言葉を、このエピソードによって検証することができそうなところです。
 最終的に兵部は上官である『早乙女大尉』に撃たれることになるのですが、その大尉といずれ薫を撃つことになるであろう皆本とでは何が違うのか、それとも同じなのか。撃たれる側の兵部と薫には、そこに到るまでの過程で悲劇を回避する可能性はあったのか。これらはいずれもこの作品の本質に関わる点なだけに、その辺を考慮しながら読むともっと面白くなるのではないかと期待してます。

 現時点で兵部と薫で異なる点は、当時の兵部には同年代の葵や紫穂に相当する親友がいなかった(と思われる)ことでしょうか。兵部は周りが自分よりも年上ばかりなので、不二子を筆頭に相当可愛がられていたんじゃないかと思うんですけど、前のエピソードでの薫のような「友達だから絶対に自分が守る」みたいな感情を抱ける相手がいなかったのかも。
 もしこの時代に皆本と賢木がいて可憐GUY’Sを結成できていたら、歴史は変わっていたのかも知れません。この歴史のIFについて、パティさんによる妄想的考察を聴きたいところです。


「ハヤテ」のルカといいんちょの脱がせっぷりが清々しいサンデー30号感想

神のみぞ知るセカイ

 いわゆる「作家」と呼ばれる人は皆すべからく読書しているのは事実ですが、読書しているからといっても作家にはなれないのもまた事実なんですよね。やっぱり普段から沢山書かないと、いざ書こうと思ってもなかなか書けないものなんですよ(エラそう)。
 今回の今後の話のロジックとしては「存在自体がユニーク極まりない桂馬のことを書くつもりだったが、実は自分は彼のことを何も知らなかった」→「桂馬のことを改めて知るたびに彼のことが好きだったことに改めて気付いて行く」→「物語の完成と共に再びチュー!」→「ロリ女神が出た!」という展開が予想されますが、しかしあのおとなしそうに見えて実は頑固な栞がそう簡単に事を進めてくれるとは思えません。未だ何を考えているのかよく判らない栞のロリ女神の動向も含め、まだまだ波乱を含んだ展開になるのかも知れません。

 そしてアニメ二期最終回は、よっきゅんの可愛らしさの半端無さがヤバかったです。あれが現代ギャルゲーにおけるヒロインの到達点…萌えをも超える何かが見えた気がする…というかこの最終回色々ヤバ過ぎるよ…(ゴゴゴ)

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おすもじっ!

 京都の葵祭とは「絶対可憐チルドレン」の葵の可愛らしさを讃える祭りですよ?(ですないよ)

 今回の司に課せられた任務は、顔に包帯を巻いて巨大な鋏を常に抱えている、心神喪失状態の庭師・八兵衛さんを「鮨」で正気に戻すこと。一言で言えば無茶振りです。
 八兵衛さんは、もし「おすもじっ!」が料理漫画でなければ変質者として通報されること必至なレベルのルックスであり、また庭木でうっかり「貝」を形作ってしまう辺りはフェチズム丸出しなエロスへの執着を抱えていると判断せざるを得ないことを考慮すると、鮨を食わせる前にまずはカウンセリングを受けさせた方がいいんじゃないか? と良識的なツッコミを入れたくなること必至なのですが、しかし連載再開後の「おすもじっ!」は色々な意味でちょっと違うので、ここはかつての「焼きたて!ジャぱん」を読んでいた時のようなおおらかな気持ちを思い出し、素直にこのおかしな展開を面白がるべきでしょう。イイ感じにおかしくなって来ましたネ!(褒めてます)

銀の匙

 何故かゴミ捨て場から出てきた石窯で勇吾がピザを作ることになり、ついに彼が自主的に動き始めた! という流れに。ピザの宅配圏外にあるのが普通という北海道の残酷なまでの広大さが(主人公以外の)若者たちの衝動を引き起こしていることを考えると、若者にはやはりハングリー精神が大切ということなんでしょうか。ハングリー精神ってそういうのだっけ?(違う気がする)

 「なにーッ! 本当か別府ー!
 そして鼻と顔がまん丸の坊主頭の男子は別府というのな。ちぃ覚えた(誰?)。

ムシブギョー

 「バカね、そんなの当然じゃない!無涯さんなのよ!」「はい、無涯さんですものね!

 駄目だこいつら早く何とかしないと…(´・ω・`)
 仁兵衛はサンデーのCMではあんなカッコイイのに…(´・ω・`)

はじめてのあく

 キョーコの「起きなさいジロー!」の一括で本当に起きることができてしまう、ジローの尻に敷かれっぷりに感動しました。いや本当はこれは信頼とか愛情とかそういうもののハズなのですが、自分にはそういう風に見えたということで。
 そしてルナが泣くところはゾクゾクするほど可愛らしかったのですけど、それ以上に最後のシーンでジローに素直に抱きついてるシーンも最高に可愛らしかったので、要するにルナがカワイイです。どうしよう。「こわしや我聞」の桃子もそうでしたけど、藤木先生はこのタイプの気の強い女の子描かせると本当に上手いので、サブレギュラー入りは素直に嬉しいです。

 彼女のような強力なライバルキャラがサブレギュラーに入ったということは、このマンガはまだまだ連載が続くと信じてよろしいんですよね? ね?(不安)

ポケットモンスターReBURST

 一度戦って敗れた相手に弟子入りし、奥義を手に入れるために修行するというのは格闘マンガには割とあるパターンだと思いますが、「ReBURST」は展開がものすごく早いように思えます。「拳児」(例えが古い)だと他流派の拳法家の家に何週間も泊まり込んで修行をコツコツ続けるといったエピソードも珍しくなかったものでしたが、「ReBURST」では修行を開始したその日の夜にバーストハートの中にいるゼクロムと対面して奥義を獲得(する見込み)。
 この展開の速さは今の時代に即したものなのか、それとも諸般の事情で巻きが入っているからなのか、今のところはその理由を伺い知ることはできません。がんばれリョウガ。

読み切り:召喚されテトラ

 プレイヤーが様々な属性を持ったモンスターを召喚してバトルするという世界観が、とてもポケモンチックなこのマンガ。私のような大きなお友達は「ReBURST」が連載されている今のサンデーだからこそ掲載できたのかな? とか余計なことを訝しんでしまいがちですが、マンガそのものは「誰でも取り柄はあるので、諦めないで頑張ればきっと認められて報われる日が来るさ」という、就職難な今を反映したかのようなハートウォームな物語になってました。面白かったです。

 そう言えば「GS美神極楽大作戦!!」の横島君も最初の属性は「荷物持ち」でしたね(ファンサイト要素)。最初はただのボンクラだった彼も最終的に世界を救う大活躍をするまでに成長することができたことを考えれば、テトラもいずれは立派な魔物になれるやも知れません。まずは、主(推定女性)のスレンダーなちしりふとももに欲情するところから始めてみては如何でしょうか。ハートウォームだいなし。


つぼみ VOL.12 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)

今回は、表紙を飾っている表題作「ウミニソラ」(小梅けいと)が珠玉の出来。
無垢な魂を持ち、文字通り全身の全てを主人公の少女に託している起動直後のアンドロイドと、彼女の「想い」に応えようとする少女との交流というテーマは、「百合」というこのアンソロジーのテーマに素晴らしく合致していると思う。細かい描写がいちいちエロいのも素敵。

連載陣では、佳境に差し掛かった「ロンリーウルフ・ロンリーシープ」の続きが気になるところ。でも続き読めるのはまた四ヶ月後とかになるんだろうか。
全体的な感じとしては(刊行ペースが早くなったせいもあって?)良くも悪くも「安定」して来ているように思えるが、今回は「ウミニソラ」が素晴らしかったのでそれを読めただけでも価値があった。人間じゃない美少女さいこう(*´д`*)

2011-06-22 06:31 | Permalink | Other Review


腐ることで輝ける青春も確かに存在する。サンデー29号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 コミックス26巻限定版に付属の、パティの夢と妄想が詰まったドラマCDを聴きました。可憐GUY’Sが腐っているのは期待した通りでしたが、悠理×パティな妄想も決して不可能ではない作りになっているので、そういう趣味をお持ちの方も楽しめるかと思いました。
 相対的にチルドレンの扱いが小さくなっていますが、まあ彼女たちは本編で活躍しているのでいいですよね(いいのか)。

 そのコミックス本編の方は、改めて読みなおして見ると、皆本と薫の大人のキスがよりエロく感じてしまってビビりました。こんなのをあの年齢で経験してしまったら、そりゃー薫も必要以上にドギマギしてしまうというもの。彼女は健気にもこの不慮の事故を「がんばってあのキスに追いつくから!」と自身の成長への糧とすることを決意するんですけど、本気を出した皆本のエロスっぷりに追いつくのは、さすがの薫も相当大変だと思います。頑張れ薫。
 あと、おまけマンガでこのエピソードのその後がフォローされていたのも嬉しかったですね。そして皆本と薫がエロかっただけに、バランスを取る意味でも紅葉姉さんの残念さもまた際立ってました。この人はパンドラの中でも一番の常識人だと思っていたのですが、実際は真木の頭痛の種を増やす存在だった模様。
 というか、パンドラはボスも大幹部も全て真木の頭痛の種だったりするんでしょうか。真木さんはホント大変だなあ(結論)。

絶対可憐チルドレン 26 特別版
椎名 高志
小学館

 そしてサンデー29号の感想ですが、こちらは廃墟に残された薫の幼少期の怨霊(GS美神的表現)が紫穂と皆本の窮地を救う形になったという物語でした。薫はかつて、須磨指揮官によって首に電撃付きの首輪を付けられ、結果的に紫穂と葵の身を危険に晒してしまったことに対して激しい自責に囚われており、その時の無念さがあの怨霊を生み出した、ということのようです。
 紫穂はその薫の怨霊を、薫がかつて自分にしてくれたように慰めて鎮めようとしていた様ですが、結果的には紫穂のピンチを怨霊が自ら救うことで、怨霊の無念を晴らして成仏させるという結末になりました。紫穂は結局また薫に護られることになり、自分の心を直接あの時の薫に伝えることは叶いませんでしたが、自分が改めて薫に愛されており、また自分も彼女を愛していることを改めて自覚することになった訳なので、これはこれで良かったのではないのでしょうか。
 こういう話を見る限りでは、紫穂も根はやっぱりいい子なんですよねー。でも、これまでのサプリメントで賢木に色々といらんことをして歪んでいる今の彼女はとても輝いているので、やっぱり彼女にはこのままの腹黒キャラでいて欲しいなと思う次第です(ひどい感想)。

 あと今回のエピソードで留意しておいた方がいいのは「高レベルエスパーが発した怨念は、強い力を持ったままそこに残り続ける」という点です。フェザーの超常的な力の源は、もしかしたら過去の薫を初めとした過去のエスパー達の残した、「未来を変えたい」という強い願いなのかも知れないな、とか思いました。

 「足りない…なにか足りない…
 葵のおっぱいが足りないのは仕様です(おわり)。


太くて大きいモノが固くなったサンデー29号感想【注:穴子です】

おすもじっ!

 「諸般の事情で主人公の司が男装している」という以外は正統派寿司マンガだったはずの「おすもじっ!」が、ちょっとあざとくなってサンデーに帰って来ました。

 司が着替えているシーンで縞パンを見せるのは、今週から読み始めた読者に対して「実は司は女の子なのだ」とアピールするという理屈を付けられるのでまだいいとして、「大きい穴子ですね!」→「『すけべえ』が訛って『べえすけ』と呼ばれている、太くて大きい穴子を仕入れとるんです」→「うわっ、元気!(笑顔でウィンクして穴子を顔の前で撫でながら)」→穴子が「ブフッ」、という一連のシーケンスは、まあどう考えても司が元気なちんこを撫でてるメタファーですよね(ハキハキと)。穴子=ちんこという暗喩を全く隠そうとしていないところが、逆に清々しくて好感が持てます。
 もっとも、その次のコマでは司は全く躊躇することなくちんこ穴子を包丁で背開きにしており、穴子=ちんこと捉えてニヤニヤしていた男子の股間を縮ませたに違いありませんが。この辺の締め方もいいですよね。ゾクゾクします。

 更に少年誌における料理マンガには欠かせない食後のリアクションについても、今回はスキンヘッドで髭面のオッサンが穴子と一緒に川下りをするという、全く意味が判らないけどとにかく凄いことだけは伝わる面白おかしいものでした。「おすもじっ!」はこれまでもリアクションは地味におかしかったのですが、連載再開と共にそちらの方もボルテージを上げてきた模様。
 寿司職人が穴子の煮汁を常に持ち歩き、ところ構わず煮汁に火を入れるというツッコミどころが何故か美談になってしまっているオチも含め、今回のエピソードは「おすもじっ!」は色々な意味でひと味違うマンガであることを十分にアピールできていたのではないのでしょうか。次回以降もこのテンションを維持できるかどうか、楽しみに待ちたいと思いました。

ハヤテのごとく

 最後のコマの「へ~大浴場とかまであるんだ。せっかくだから入ってみようかなぁ~?」の白々しさが凄いと思いました(ハキハキと)。
 今後は浴場でハヤテとルカが鉢合わせという展開しか考えられませんが、ハヤテの股間に本当にちんこがあるかどうかは私も興味があるというか、ハヤテは既に性別を超越した現人神のようなモノになっているのではないかと常々思っているので、ルカが彼の股間にを見ることになるのか、今からちょっとだけ期待してます(ひどい感想)。

神のみぞ知るセカイ

 「最初は作戦のためだと思っていた女装が、だんだん…やめられなくなってきてしまった…
 「思えば、あの日…屋上で地獄の使いがボクの前に現れて以来…ボクの日常は崩壊を始めていたんだ

 桂馬は本当のことを語っているに過ぎないのですが、第三者の栞には単なる戯言にしか聞こえないところが面白かったです。これまでのあらすじを語るだけで己のキテレツっぷりを栞にアピールできてしまう桂馬すごい。マンガみたい(マンガです)。
 あと、その次のコマで背徳の官能に浸っているようにしか見えない桂馬の股間にかかっている黒い影は、コミックスではもうちょっと薄目に修正されていることを期待します。

 あと今回は、栞の思考が何時にも増して毒舌になっているのが気になりました。これが彼女の本来の姿なのか、それても女神の影響によるところなのかは定かではありませんが、いつかは彼女も毒舌をすらすらと喋れるようになり、無口で大人しい文化系女子萌えな軟弱男子の幻想をぶち破れるステキな女性に成長して欲しいものですね。

月光条例

 今回はセクハラ魔人が女性陣にエロスなミスリードを誘うなぞなぞを出して性的な意味で女性陣を困らせるエピソードでしたが、個人的にはすっかりミリタリーオタクのキャラ付けをされてしまった親指姫に萌えざるを得ませんでした。
 カノン砲と榴弾砲の違いを得意げに説明するミリオタ女子の勇姿をサンデーで拝んだ時の喜びは、もはや「望外の喜び」としか表現しようがありません。やっぱり人生は、どこでどんな喜びが待ち受けているのか判りませんね。生きてるって素晴らしいです(おおげさ)。

マギ

 「みなさん…私…やりました…」と笑顔で呟きながら血涙を流して倒れるモルジアナの怖さが半端ないです。マジ泣きそう。目から血が出るのは本気でヤバいと思います。
 最期のコマを見る限り、サガンの本体と相打ちになったかのように思えますが、その前のコマでは既に彼女が走馬灯モードに入っているかのようにも思える表現がなされており、今回のエピソードはどこまでが現実でどこからがモルジアナの妄想なのか区別がつかないように構成されているように感じました。果たして彼女の運命や如何に。本気で心配です。

はじめてのあく

 精一杯に背伸びしてるけどやっぱりオトナの世界に踏み出せない健気なルナのいじらしさが可愛らしいエピソードでしたが、個人的に気掛かりなのが、徐々にキョーコがジローとの仲をなかなか認めない割にジローに近づく女性が出現すると機嫌が悪くなりどんどん嫉妬深くなって行くという、長期化するラブコメマンガにありがちな嫌な女スパイラルに陥る兆候が出てきている点です。
 今回の最後でジローをルナに譲らない決意を示したところは評価できますけど、まだちょっと素直になれてない様子も伺えます。彼女が単に嫉妬するだけの女性ではなく、ジローに対する好意を素直に示せる女性になれるかどうか。それがキョーコに与えられた試練なのかも知れません。前の対真世界編でジローは大きく成長しましたけど、これからのこのマンガはキョーコの成長物語としての側面がよりクローズアップされるのかも知れませんね。

 あとは、何だかんだでジローの部活のためにいいように使われている黒澤さんが素敵です。いいなあ黒澤さん。

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この彼女はフィクションです。(1) (少年マガジンコミックス)

マガジン連載の「この彼女はフィクションです。」1巻を購入。凄い面白い。
マガジンで読んだ時にも思いましたが、ミチルは勿論フーコ先輩を含めたキャラ設定や物語の導入に関しては、ホント完璧だと思います。あとはこの設定でどこまで話を引っ張れるかが、連載作品としての勝負ですね(エラそう)。マガジンらしいラブコメとして、これからの展開に期待してます。

あと、やっぱりフーコ先輩もかなり存在がフィクションな彼女だと思いました(笑)。

2011-06-18 00:23 | Permalink | Other Review


紫穂のオカルト恐怖症の原因はやはり薫だったことが明らかになったサンデー28号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 コミックライターズ∞(エイト)チャリティーイベントの余波覚めやらぬ今日この頃ですが(主にサイン会で先生方のサインをもらうための待ち行列に合計4時間半以上程立っていたことによる足腰へのダメージが)、今日は先週のサンデー28号に掲載された絶チルの簡単な感想を書きます。

 「もうあなたを独りで泣かせたりしない
 すっかり腹黒キャラが板についた紫穂ですけど、前回のサンデー27号では「自分は誰からも愛されない」というツンな態度だった彼女を薫がストレートな愛情表現で篭絡してデレさせた描写があったことからも判るように、彼女の薫に対して感じている愛情は本物です(多分)。
 紫穂がかつての「独りで泣いていた」頃の薫の心情を知りたがっているのは、彼女の抱えている悲しみを親友として理解し、もし彼女が泣くのであれば自分も一緒に泣きたいと思っているからじゃないかなと思いました。「Over the Future」の歌詞にある『悲しみ抱え込むなら私も泣こう 未来はこの手にある』そのものですね。

 しかし何か薫が独りで泣いた時に残した感情はただならないものがあったらしく、紫穂は薫の感情に当てられてノックダウン、同伴していた皆本にかつての薫の感情の痕跡を可視化させてしまうという事態に。ここに残っている薫の痕跡は言わば残留思念というか地縛霊みたいなものですから、皆本は紫穂を霊媒として怨霊と対峙するかのような、オカルト的な状況に陥ってしまったと言えます。
 次回、皆本はあの頃の薫の「生」の感情を知ることになるのかも知れません。それを知った皆本はどんな反応を示すのか。暴走した紫穂はどうなるのか。それより何より、「深夜、いい大人が中学生女子と廃墟の病院で密会していた」という社会的にヤバい今の状況が第三者に見つかってしまうことはあるのか否か。気になります。続く。

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サンデー27号感想(眠気に負けて途中まで版)

ムシブギョー

 仁兵衛との一日デート権を巡って、お春と火鉢と(何故か)永冨丸こと徳川家重がつばぜり合いを繰り広げるエピソード。超増刊版では該当エピソードに登場するのはお春と火鉢だけだったのですが、週刊版では何故か家重までフィーチャーされていることからして、家重はこのマンガにおいてはお春や火鉢と比類するヒロイン格であると認識するべきではないかと思いました。
 「俺はただ、仁兵衛に会いに来たんだ!」「俺はこれから毎日仁兵衛に会いに来る!」という発言からして彼は既に並のマンガのヒロイン以上に仁兵衛に惚れ込んでいるようですので、私からは愛の為に頑張ってくださいとしか申し上げられません。

 まあ如何な家重の想いが強くても、超増刊に掲載されていた版の「ムシブギョー」が『最強の侍を志して上京した仁兵衛がお春のおっぱいに目覚めるまでを描いた物語』であったことを考えると、やはりヒロイン争いはお春にアドバンテージがあることは間違いないようです。おっぱい的に。
 果たして火鉢と家重は、斯様におっぱいの比重が高い本作品において、おっぱいの性能の違いが戦力の決定的差でないということを仁兵衛に教えてやることができるのでしょうか。その辺がラブコメ方面における今後の見所です。

はじめてのあく

 小生意気なロリっ娘ツンデレヴァンパイアという、ごく一部の属性萌えファンから絶大な人気を集めていたに違いない(決めつけ)ルナが、ちょっと大きくなった上にエロくなって再登場。
 彼女が突然上京してジローを籠絡しようとするのには何か訳がありそうですが、それはそれとして、気位が高いお嬢さまが感情を押し殺して従順な態度を強要されるシチュエーションが大好きだったり、普段は勝ち気な女の子が泣くところにどうしようもなく可愛らしさを感じてしまう紳士の皆様方におかれては、今週のルナはもう心底たまらんものがあったのではないのでしょうか。厄介だなあ(自分を棚に上げながら)。

神のみぞ知るセカイ

 「あの男はあんな調子で声かけて、ちょっかい出してるに違いないわ! 男女問わず! だって倒錯変態女装男なんだから!
 栞のこの認識は前半部分に付いては確かにその通りであり、攻略の鬼と化している桂馬の行いは倫理的に問題ありと言わざるを得ませんが、しかし後半部分については、桂馬に限らず倒錯してたり変態だったり女装してたりする男が主役を張ってるマンガが沢山載ってる現在のサンデーという雑誌においては、残念ながら「倒錯変態女装男」は罵倒にはならないんですよね。「ハヤテのごとく!」のハヤテなんて、女装をしすぎたおかげでもはや性別を超越した存在になってますよ?
 というか、文学少女にとって倒錯・変態・女装といったやっかいな属性はむしろ萌え要素であるはずだと思っているのですが、この辺どうなんでしょうか。私は生まれ変わったら文学少女になって同人誌作りに邁進する予定ですので、来世でこの認識が正しいかどうかを判断したいと思ってます。

 それはそうと、栞の天使は随分カワイイですねー(←本題)。

犬部!

 シロ編完結。「助けないほうがいい命もある」と語った玉井まゆこの過去についてのエピソードは、同じサンデー連載の「銀の匙」の少し前のエピソードで出てきた「獣医になる夢をかなえるために必要なのは、殺れるかどうかだ」にも繋がるものがあります。
 家畜相手に日々命の選択を迫られる獣医もいれば、(同じく「銀の匙」で診療所の獣医が語っていた)「殺せない・殺させないってやさしい人達ががんばっているから助かってる命がたくさんある」というスタンスで動き、今回シロを救った上に、過去のしがらみに囚われていたまゆこの心も救った「犬部!」の人達もいる。どちらが正しいという訳ではなく、そのどちらも必要だということなのでしょう。

 あと、何だかんだで同学年のまゆこと仲良くなれたことを考えると、やはり「雨のそぼ降る中、捨てられている犬を拾う」アクションは古典的ながらも極めて有効であると言わざるを得ないと思いました(そういうマンガじゃないです)。