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[crossreview]神のみぞ知るセカイ 1 (1) (少年サンデーコミックス)

ギャルゲーの方法論を以て現実の女性を「攻略」して行く、ゲームとリアルの関係を倒錯させた次世代型ラブコメマンガ。ゲームを知り尽くした作者ならではのセンスが光る、将来の名作になり得る可能性を秘めた作品 [10]
2008-07-13 23:21 | Permalink | Other Review

 なお、「神知る」1巻の表紙についてはヤマカムの山田さんが「何故表紙が女の子でなくて桂馬なのか」と疑問を呈していますが、これに対する回答は単純です。「このマンガで一番カワイイのは桂馬だから」です。
 何事に対してもロジカルに対応するクールな知性、リアルの圧力に決して屈服しない高貴な精神、一見すると全てを拒絶しているように見えて実は紳士的な優しさを秘めた物腰、そのようなキャラクター性に説得力を持たせるアイテムとしての眼鏡、そしてふとした時に見せる可愛い仕草。心の中に乙女回路を装備した者であるならば、斯様なキャラクターに萌えを感じないはずがありません。

 私などに至っては、『真にコアな「神知る」ファン達の間では、「オレも桂馬に攻略されてえ!」派と、「むしろオレが桂馬を攻略してえ!」派、更にそこから派生した「ゲームの美少女キャラになった上で桂馬に攻略されてえ!」派などが発生しつつあるに違いない!』と妄想している有様です。
 ちなみに自分は桂馬に攻略されたい派です。

 なお、これが「一見様に優しくない表紙」である点については、激しく同意します。
 何このうっかりBLと間違えられても仕方がないクオリティ。若木先生はやはり違う


まだ僕には帰れるところがあるんだサンデー32号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 WHFの椎名先生サイン会に参加された皆様、おつかれさまでした。
 っていうか、生原稿にサインしたとかマジっスか! なんという太っ腹な! さすが最終回を迎えたマンガは貫禄が違いますね!(まちがい)

 そんなアレで自称暫定最終回を迎えた「絶チル」。「薫達が大人の皆本と一緒にいることを望み、兵部の試みが失敗する」ところまでは概ね予想通りだったのですが、個人的にちょっと意外だったのは、パンドラの中心メンバーが兵部を心配する描写がきちんと描かれていたことでした。

 先週、兵部が自分の生命と引き替えに皆本を子供にしようとする自らの計画を明かした時でも、真木を初めとした彼らパンドラのメンバーは「少佐の命令」があるためにで全く動かなかった(動けなかった)姿は、必死で皆本を探して取り戻そうと自ら行動したチルドレン達とは、ある意味対極的だったと思います。が、今回はそのパンドラのメンバー達もやっぱり兵部のことをもの凄く大切に思っていて、如何に彼のことを心配していたかが描かれています。
 特に葉のツンデレっぷりは非常に可愛らしく、自分の中で彼が更に株を上げました。口ではなんだかんだ言ってても、彼は本当に兵部のことが大好きであることが伝わって来る良いシーンだと思います。

 そして兵部も、そんな葉や真木を見て、自分の存在が彼らにとっては(チルドレンにおける皆本と同様に)必要な存在であることに気付いた様子。かつて信頼されていた仲間に銃で撃たれてから、兵部は「仲間」というものを心から信用できなくなっていたのではないかと思うのですが、今の彼は既に自分が「仲間」から信頼されるかけがえのない存在になっていたことを自覚したのです。これは兵部にとって、かなり大きい意識の変化なのではないのでしょうか。
 「次の機会が来るまで、せいぜい長生きするとしよう」と軽いことは言ってますけど、おそらくこのような形で兵部が無茶をすることは、もう無いような気がします。

 その一方で幼少期のトラウマ故に子供に戻りたがっていた皆本は、チルドレン達に「あたしたちが大人になって追いつくから」と諭され、大人に戻ることを選択します。
 皆本にとって「幼少期の孤独」は連載第一話の一番最初に描かれたことからも判る様に彼にとって最も大きな心の傷であったのですが、それを『幼少期に経験した孤独があったからこそ、今ではチルドレン達に必要な存在であることができる』という形で肯定されたことで、皆本は心の中に抱えていたこの問題に決着をつけ、乗り越えることに成功したのではないのでしょうか。

 兵部がかつて失った「仲間への信頼」を取り戻して再び生きる決意をし、そして皆本もまた自分の過去を肯定してチルドレンと新しい未来を作り出す希望を得ることができた。「絶対可憐チルドレン」における最重要人物二人が共に最も大きな心の問題をクリアすることができたんだったら、そりゃもう確かにこのマンガもう終わらせてもいいよね、という気にもなると言うことですね。わかります。

 後は比較的どうでもいいことなのですが、最後の小学校を卒業したシーンにおける葵の胸のなさには、何というかこう如何ともし難いものを感じました。破滅の未来における大人の葵はやっぱりおっぱいが小さいので、これはつまり結局未来はそれほど変わっていないということを意味している訳であり、破滅に向かっている未来はいまだ回避できていない――と解釈できます。
 つまり、葵の胸の大きさはハルマゲドンへのカウントダウンになっているのです。チルドレンが人類にとっての天使となるためには、葵の胸を大きくして未来を変えなければなりません。葵の胸が小さいままだと人類滅亡。たいへんだ。

 もし現代にフランスの哲学者ブレーズ・パスカルが生きていたら、「葵の胸がもう少し大きければ、歴史が変わっていた」と評するに違いないと思いました。嘘です。


[crossreview]ハヤテのごとく!―Hayate the combat butler 春休みの白皇学院に、幻の三千院ナギを見た by ハヤテ

ノベルなだけあって、キャラの心理描写は巧み。特に第四章におけるヒナギクの心情は、ノベルならではの豊かな表現で描かれていて好印象。この調子で、小説版では突っ込んだラブコメ心理描写をモリモリ読みたいです。 [6]
2008-07-10 19:00 | Permalink


[妄想]絶チル暫定最終回終了記念・読んでみたかった小学生ネタを列挙する

 久しぶりに妄想ネタです。

 椎名先生のサイトでも既に公表されていますが、サンデー32号の「絶対可憐チルドレン」において、ついにチルドレン達が小学校を卒業することになった模様です。
 作者としてはもう小学生時代に描くべきテーマは全て描いたという意味での卒業であり、読者の立場である我々としても感無量です。最初の頃は「将来の夢は世界征服!」って言ってた荒んだ子達が「皆本のために大人になる!」なんて健気なことを言えるまでに成長した意味でも、そして「よくここまで連載が続いた! 打ち切られないで本当に良かった!」という意味でも。

 でも、小学生でなければ描けないような日常エピソードはまだ沢山あったと思うので、「もうちょっと小学生時代を楽しみたかった」と名残惜しくなる気分があるのも事実です。来週からは中学生の彼女たちが見られますが、でも生意気で可愛かった小学生の彼女たちは、もう見られなくなるのです。それがちょっと残念で。
 いや別にロリとかそういう意味じゃない(ここだけ遊佐ヴォイスで)。

 以下、ちょっと読んでみたかったエピソード。

・絶チル版ないしょのつぼみ

 小学五年生の少女といったら、マンガ業界的にはアレだろう! 「ないしょのつぼみ」だろう! おしべとめしべがフーラフラ的なアレだよな! 「絶チル」がリアル少女読者人気獲得を狙っているんだったらやりかねない! 真のターゲットである30代男性は間違いなく大喜びするしな! と内心思っていたのですが、やりませんでした。やはり少年誌では色々と生臭すぎたのだろうか(たのだろうかどころではない気がする)。

 ここら辺のネタは薫が繰り出すエロネタが補完しているレベルでしたけど、中学生になった薫はいくらか自重する様になるのでしょうか。それとも懲りずに中学生男子的な欲望を剥き出しにしてくるのか。気になるところです。薫ならやってくれる…!(何を)

・六年生生徒会編

 チルドレン達は他の生徒よりも明らかに成長度合いが早いというか貫禄っぷりが段違いなので、六年生になったらまず間違いなく彼女たちの誰かが生徒会長になるに違いないと思ってました。というか全員何らかの役職を振られるはず。よって彼女たちが六年生になったら、生徒会編は絶対アリだろうと思ってました。

 そして女だらけの生徒会と来れば勿論「おにいさまへ…」で決まりであり(椎名先生の世代的に)、かつて「かってに改蔵」でもやってた「おにいさまへ」のパロディネタをきっとやってくれるはず! この学園には誰もが憧れる3人の美しい方がいらっしゃるの! って言われちゃうんですよ!
 薫はそのまんま「薫の君」だし! 紫穂は名字に「宮」が付いてるから「宮様」呼ばわりされる資格は十分だし、ソロリティの支配者として君臨するに相応しい性格だし! ただそうなると、葵が明らかにおかしい(あたまが)サンジュストさまの役割になっちゃうのがちょっと困るかな! でも葵ならやってくれる! 薔薇を口にくわえてギター弾いたり、自分を慕う後輩をペペちゃん呼ばわりしたり、クスリを飲み過ぎて校内をフラフラしたりとかしてくれる!

 とか妄想してましたが、結局小学六年生時代は完全にスルーされてしまったので、私の脳細胞が妄想に費やされて減るだけの結果に終わってしまいました。葵ごめん
 生徒会ネタは中学三年生編になるまで我慢しようと思います…。


crossreviewのレビューをこのサイトに投稿するスクリプトの運用を開始しました

 現在、crossreviewというソーシャルレビューサイトに書き込んだ自分のレビュー記事をこのブログに投稿するスクリプトのテストを行っています。
 エントリが増えたり消えたりするかも知れませんが、気にしないで下さい><

※7/10追記:

 とりあえず動くようになったので、運用を開始します。スクリプトの説明やソースはこちら

 crossreviewとは基本的に「商品レビューに特化したTwitter」みたいなもので、要は「Twitterでくっちゃべるノリで気軽にレビューを書いて投稿し、みんなで共有して楽しもうぜ!」という感覚を是とするサイトです(多分)。
 Twitterにレビュー書いても単にログが流れてそこで終わりですが、crossreviewにレビュー書けば永遠にストックされるし、同じ本を買った別の人のレビューも簡単に読めるし、Amazonアフィリエイトで小遣い稼ぎができる(かも知れない)しと明確なメリットがあるので、何かこう久しぶりに感想書きたい欲が復活中です。
 とりあえず、ここに積んである「いつか感想書く本」スタックを消化することを短期目標としたい所存。


[crossreview]世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 特典 オリジナルサントラCD「古代祐三~世界樹の迷宮II ピアノスケッチver.~」付き

期待通りの出来。プレイアビリティの面で改善が見られ、BGMもイラストも良好。ただし致命的なバグもあるので、事前に情報収集をしておく必要あり。 あとガンナー女子がかわいい。アーテリンデもかわいい。 [8]


[crossreview]Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)

大規模分散システムの仕組みを学べる、教科書的な本という印象。 我々が直接Googleのシステムに触れる機会はないだろうけど、次世代の分散システム環境の一端に触れることができる本として興味深い。 [7]


兵部の読んでた『超能力が世界を破壊する』はタケシ君父の著書だということに気付いて嬉しいサンデー31号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今回は先週までのコメディ色が強い絶チル学園モードとは打って変わり、極めてシリアス度が高い話でした。「さぷりめんと」無し、ギャグシーンはわずか2カ所4コマのみという徹底っぷりが、今回のエピソードにおける緊迫度の高さを物語っていると言えます。
 というかむしろ、そんなエピソードにすらギャグ入れないと気が済まないのも凄いとも言えますが。兵部が命を賭けている状況下でも天然ボケができる澪はホントにバカでいい子です。

 その辺はともかく今回読んだ後にまず思ったのは、兵部は実はもう自分の寿命が永くないと思っていて、それであえてあのような行動に出たのではないか? ということでした。そしてもう一つは、兵部は皆本のことをそれなりに評価しているのではないか、ということです。

 今回のエピソードにおける兵部の目的は、皆本を(超能力を持った)子供に戻して薫と一緒にさせることで「薫が皆本に撃たれて死ぬ運命」を回避し、薫が皆本と一緒に生きていける未来を作ることにあると本人が説明していますが、兵部は皆本を若返らせる代償として全ての生命エネルギーを費やす必要があります。即ち
 つまり兵部は、今回の行動に対して文字通り命を賭けていると言えます。

 彼の性格からすれば、例え薫の将来を変えるためとはいえ身を賭した行動に出るのは異例な訳で(真木が「少佐のことだ、またすぐ気が変わる」と言ったのが、今回の兵部の行動が普段とは違うことを裏付けています)、それだけに兵部が今回の行動を起こすに至った理由として考えられるのは、「兵部は自らの死期を悟っていて、もう残された時間が少ないことを自覚している」からなのではないか、と思いました。兵部の体調が万全ではないことや、いずれ自らが去って薫がパンドラのリーダーとなるのを知っていることは、これまでのエピソードの中でも触れられて来てますしね。
 でも、もし本当にこのエピソードで「絶対可憐チルドレン」というマンガをこれまで牽引してきた立役者である兵部がいなくなるのであれば、今後の作品の方向性は間違いなく大きく変わってしまうのは確実。というか、個人的にはもはや兵部がいない「絶チル」なんて考えられません。兵部がいないなら終わった方がいいくらいです(言い過ぎ)。

 そしてもう一点、兵部が自分の能力の全てを使ってまで皆本の体と記憶を作り替えようとしているのは、逆に言えばそれだけ皆本のことを(薫の保護者として)評価していることを意味するのではないか? とも思いました。例え子供に戻ろうとも、薫が成長するまでの間「守る」ことができるのは皆本だけだという形で、兵部は皆本のことを認めているのかも知れません。

 ただ兵部の思惑が何にしろ、薫達チルドレンは(子供の皆本ではなく)大人の皆本と一緒にいることを自ら選択したので、今回の彼の目論見そのものは失敗に終わるでしょう。
 今回のエピソードは次号で完結すると思われますが、作者の椎名先生が今回のエピソードを「暫定最終回」と宣言した理由は何だったのか、次回ではいったい何か「終わる」のか、それが次の話で明らかになるものと思われます。
 ちょっとドキドキしながら、次のサンデーを待ちたいと思います。


「ザ・ムーン」の名を21世紀になって見ることになるとは思わなかったサンデー31号感想

アーティストアクロ

 新連載。やんちゃな主人公が夢を目指し、自分の能力を活かして大暴れ! といった感じの、極めて王道を志向すると思われる少年マンガという印象です。同じ王道志向は、「クローサー」「トラウマイスタ」にも言えることですけど。
 果たして「クローサー」「トラウマイスタ」そして「アクロ」は、かつてサンデーに掲載されて人気を博した王道少年マンガ「金色のガッシュ!」や「うえきの法則」に比類するクラスの作品に成長することができるのか。サンデー的にはそれを期待しているのは明らかっぽいので、作者の皆さんにも頑張って欲しいところです。でも体と心には気をつけて下さいね! 「ガッシュ」や「うえき」の作者は、長期連載した結果結局(略)。

 それで「アクロ」ですが、個人的に一番びっくりしたのは、主人公のデフォルトの彼女役となるべきヒロインが存在していないところ。今回出てきた主要キャラクターは、実質的には主人公のアクロとアクロに窮地を助けられたデコの二人だけであり、女子はエキストラ以外は全く出てきてません。
 つまりこのマンガはラブコメ的な展開に振る余地を持つことなく、完全に「アート」と呼ばれる能力バトル展開だけでマンガを盛り上げてやるぜ! と覚悟を完了していると認識しました。その意気や良しです。

 唯一気がかりなのは「気まぐれな女神」の存在。女神というからには、そのうち地上に降りてきて実体化して主人公に惚れたりする展開になりかねません。アーティストアクロに女はいらねえ!(勝手に決めつける)

結界師

 「やだシャンプー目に入ったー」ってそれ記憶の捏造!
 っていうか、良守は絶対それ以外にも色々と時音の裸体の記憶を捏造してるよね! 中学二年生だし!

 時音の入浴シーンを覗いちゃって大ピンチと思われていた良守でしたが、時音は時音で良守に対して負い目を感じていてやっぱり大ピンチな状況だったので、結局双方が謝って和解して仲良くなっちゃったという展開でオチ。ほのぼのして良いです。
 今回は、時音が良守相手に本気で悩んでいる姿が新鮮でした。あと、そんな時音の相談相手になって話を聞いてるうちにだんだん顔が紅潮して興奮状態になる、同級生のまどかさんが面白かったです。彼女はそのうち、時音と良守をくっつけようと勝手に画策するようになると思います。あと彼女の顔デザインの簡素っぷりは、「あおい坂」のキャプテンと双璧を成すとも思います(どうでもいい)。

 あと「オレの方が女の体のこと知ってるぜ?」みたいなエラそうな態度を取る閃も、やっぱり中学二年生男子的な反応で面白かったです。登場した頃は「女の子に違いない」呼ばわりされた閃ちゃんも、立派な中二男子に…。

月光条例

 「少女革命ウテナ」の劇場版でウテナカーを生で観てしまって以来、『女性を乗せた変な形の車が疾走する』というシチュエーションだけで全てを許せる私ですがこんにちは(挨拶)。なので、「高速で走る車の上でそのポーズを極めるのは無理ですシンデレラ姫」とかいう突っ込みは余裕で無視できます。
 ちなみに、ウェイト的には「女性を乗せた」よりは「変な形の車が疾走する」の方が高いです。現実的にはあり得ない形態の車が走るとか最高。同様の理由で、「リッジレーサーR4」のデビルカーとか好きです。あと「モテモテ王国」のデビルカーも。どうでもいいですが。

 そして前回のエピソードが「一寸法師」の現代から見た倫理的な問題点を明らかにする形になったのと同様、今回は「シンデレラ」を問題にする模様。
 「シンデレラが王子と結婚した後、生活の退屈さに辟易する」系のネタは古来から様々なパロディが作られてきましたが、「月光条例」のシンデレラは結婚した後の退屈な生活を事前に拒否して婚前逃亡を謀る、極めてアグレッシヴな女性としてデザインされているみたいです。「月打」されたのがシンデレラなのかそれともシンデレラカーと化したガラスの靴の方かは判りませんが、どっちにしろ彼女は結婚圧力がファンタジー世界と比べるとまだしも低い現代社会に来た方が幸せになるかも知れません。でも現代社会に来たら道路交通法は守ろうぜ!

オニデレ

 白ラン! 白ラン来た! 白ラン来たよ! これはサヤでなくても倒れるよね!

 サンデーにおける白ランの代名詞は、これまで「うる星やつら」の面堂終太郎が30年近くその座を保持して来たのですが、ついにその座を明け渡しかねない事件が発生しましたよ! 主人公格のキャラが白ラン着るとか、なんか少年マンガにあるまじき事態に!
 っていうか白ランて! 生徒会が白ランを着用て! 白ランを着て背中に天使の羽を背負う美少年の副会長ってアンタ! 少女向けボーイズラブマンガじゃあるまいし! キャー!q(≧∇≦*)(←バカ)

LOST+BRAIN

 最終回。結局話題になったのは「あまりにデスノートっぽい」と騒がれた第一話がピークで、それ以降は話題的にフェードアウトしていった感が強いです。というか、「デスノートっぽい」と評価された時点でこのマンガの命運は決まってしまっていたと思われます。

 このマンガ、最初は主人公の氷山が「オレ以外の人間は全てクズ」と公言しながら凄い勢いでSATSUGAI(ネット監視対策ワード)を開始→途中から「人間の弱さを消さないと世界は変わらない」とマトモなことを言い出して路線修正→でもやっぱり最後の方では「オレ以外の人間は全てクズ」路線が復活して人をクズ扱い、と軸がブレ気味だったところが気になりました。
 どうせSATSUGAIするなら、かの「アクメツ」並に徹底して欲しかったよ…(遠い目)

 とりあえず、作画担当の大谷先生にはおつかれさまでしたと申し上げたい所存です。右手でパフェ食べながら左手で自動書記してた由香の姿は、純粋にこんな絵を描けるのは凄いと思いましたです。


Over The Future聞いたメモ

可憐Girl’s、スーパー現役小学生ユニットが放つキュートなシングル「Over The Future」大特集 / BARKS 特集

 Over The FutureのCD買いました。ムリムリ聴いてます。
 以下、今更ながら聴いた時に思ったことメモ。

  • 現役小学生女子でユニットを組んで歌わせるという行為に対しては、前にも書いたけど『「定められた未来へ挑戦する」という究極的なテーマを持つ「絶対可憐チルドレン」の主題歌は、その「未来」の当事者となるチルドレンと同世代の子どもが歌ってこそ意味がある』と自分の中で結論付けて既に覚悟完了済みなので、購入に対して全く躊躇はなかった。
     でも、家族に「何そのCD? ジャケット見せて?」と言われた時は、ちょっと恥ずかしかったです(ナイーブ)。
  • 絶対可憐! だから負けない!」という歌詞は、『覚悟のススメ』で散さまが言うところの「正しいから死なない」に用法がかなり近いと思った。
     可憐であることや正しいことが「負けない」ことや「死なない」ことの理由にならないことは自明なんだけど、しかし可憐であることや正しいことは当人達のアイデンティティであり、それが己の自信の根拠になっている以上、負けない根拠もまた己のアイデンティティに求めるのは当然の帰結であると言える。
     なので、「絶対可憐! だから負けない!」に対するリアクションとしては、「無茶言ってるなあ」と苦笑するのではなく、「何だか知らんが、とにかく良し!」と感心するのが正しい。多分。
  • そんなアレで1番は割と楽観的なんだけど、2番になると「1番ではああ歌ったけど、でもまあ人生には苦労がつきものだよねー」ということを彼女たちが自覚している様が歌われており、何というかこう「今時の子は若いうちから色々と大変ですね」という気分になって来る。おつかれさまです。
  • 二番のクライマックス前の歌詞「悲しみ抱え込むなら 私も泣こう」は、コミックス11巻でキャリーが皆本の深層心理に入り、泣き続ける皆本を抱きしめた時のシーンを彷彿とさせる。チルドレン達も、いずれ誰かの悲しみを共に抱えられるようになる日が来るのだろうか。それまで放送が続くのだろうか。第二期はあるのだろうか(気が早い)。
  • 三種類あるRemixでは、やはり「昨今のテクノポップにトドメを刺す!」と評された Untouchable Mix が一番リミックスっぽくていいかもと思った。まあちょっとPerfumeっぽいとも言えますが。