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だんだんガッシュ終了後のサンデーが心配になってきたサンデー2+3号感想

クナイ伝

 個人的にはもう「クナイ伝」はクナイといずなの同棲イチャイチャラブコメディー路線で一向に構わないんですけど、吸血忍者痛快アクションコミックを標榜して行きたいクナイ伝的にはやはりそうも言っていられないらしく、「隠れ里に住む、一見穏やかだけど実は忍術の達人」という如何にもなキャラクターが登場。唐突気味に
 これまでのクナイの敵は明らかに雑魚だったので変身すればほぼ一撃で倒せたのですが、このじいさんはさすがに強そう。個人的に「戦うじじい」キャラが大好きなので、このじいさんに対してもかなりのじじい期待値補正がかかっているというのもありますが、その辺さっぴいてもかなりやりおりそうな感じ。「実はこのじいさんは隠れ里を守りたい秘密の理由が!」みたいな泣かせる展開になることは必至でしょうけど、とりあえずじじいファンとしてはクナイとの接戦を期待したいところです。

 あと、河原できれいな石を拾って嬉しそうないずなの目線に狂気を感じました。大丈夫ですか彼女(の頭)。

金剛番長

右足が沈まんうちに左足を前に出す! それを繰り返したまでだー!

 まさかこのWeb2.0時代に、「右足が沈む前に左足を、 左足が沈む前に右足を出せば、水の上でも歩けるはずです。理論的には可能なんですよ!」という、3年前に流行した烈海王理論に再びお目にかかれるとは思いませんでした。ここまで馬鹿げた技がサンデーで出てくるのは、「殴った痛みが伝わる前に手を引っ込めれば痛くない」理論で無敵を誇った十七条拳法の「陸軍中野予備校」以来ではないかと思われます。
 勿論、こんな理屈では水の上を走ることは物理的にできないんですけど、でもまあ金剛番長が言うことだから仕方ないかという形で納得できるだけの迫力はありました。刀で岩を一撃で砕き、坊主が「喝!」と叫ぶとそれが飛び道具になる世界なんですから、水の上をダバダバ走れるくらいやらかしても大した問題ではない、と言ってしまえばそれまでなんですけどね。

ダレン・シャン

 普通の少年マンガだと、激しい戦闘シーンになっても「さすがに主人公はここでは死なないだろう」という安心感があるものですが、「ダレン・シャン」の場合はなんか下手すると本当にダレン死んじゃうんじゃないか、と思わせてしまうだけの迫力と怖さがあると思います。
 今回の「ダレン」を読んだ感覚は、クリティカルヒット一発で簡単にキャラが死んじゃうような、ゲームバランスが厳しいテーブルトークRPGの戦闘シーンを自分でプレイしているような感覚に近いです。部位欠損ルールまであるとは、なかなかハードコアなシステムですね(まちがい)。

お茶にごす。

 合宿行きたい編になってからのこのマンガは、何というかこう、表現するのが難しいタイプの面白さに満ちあふれていると思いました。
 古典的なネタなんだけど表現の仕方が現代風に洗煉されている、でも紛う事なき「青春」の表現の仕方がここにあるよ! みたいな(感想サイト失格の感想)。

クロスゲーム

 滝川あかねが出てきてからというもの、このマンガの雰囲気が徐々に張りつめて来ているのを感じます。読んでて恐ろしいです。
 「ヒロインの顔がみんなソックリ」というあだち作品の特徴を逆手に取ったこの展開! あだち充先生おそるべし!(失礼)

魔王

 車のガラスに手が沢山張り付いて乗ってる人を引きずり出すって演出は、もはやゾンビ映画の領域。さながら犬養はゾンビの王の様です。ゾンビ。
 犬養は、もはや悪役として完璧なまでの貫禄を兼ね備えたキャラに成長したと感じました。自信と威厳に満ちた彼の姿からは、サンデーにおけるサスペンスマンガ枠の座は「LOST+BRAIN」にはそう簡単に渡さないぜ! という気概が感じられます。多分。

最強! 都立あおい坂高校野球部

 ついに輝太郎とコーチンの間に決着が付きました。長かったような短かったような。
 今後このマンガは甲子園で戦うところまでやるのか、それともここで終わるのかが気になるところですが、「リベロ革命」も県大会でライバルを倒したところでキレイに終わったところを考えると、「あおい坂」もここで終了するのが区切りとしてはいいのかも知れません。ある意味、今週のサンデーの中で最も次回が気になったマンガです。


小鹿さんはもっと貧乳だと思ってましたサンデー1号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今更ですが、先週のサンデー1号の感想です。

 「入稿がまる一週間近く遅れているので仕事は休みではないです」ということは、要するに今の椎名先生は1週分の話を仕上げるのに1週間以上かかるスケジュールで動いているということになります。1週分を描くのに8日かかると豪語しているマガジンの赤松健先生みたいですね。
 サプリメントが評判良いので今後も続けていく予定であれば、今後も(赤松先生みたいに)定期的に休みを入れてあげた方がいいんじゃないんだろうかという気がします。

 そして本編の方ですが、ジブリアニメの見過ぎで脳髄をもののけ姫に支配されている、存在そのものがダメだったはずの小鹿圭子が、何か知らないけどマンガみたいな超博愛主義を発揮。食用として捕獲することが今最も国際的にヤバい動物であるクジラの親子の窮地をナウシカロジック(効果:動物に向かって「ごめんね」と言うだけで全てを許してもらえる)で救い、クジラを逃がして荒ぶる初音をも「冷えた体を裸になって暖めあう」というこれまたマンガみたいな対処法でケアに成功して一件落着まで持って行くという展開に。
 「何かよく判らないけど、脳をジブリアニメで支配された人間ならこれくらいやりかねない」という奇妙な説得力を持って行動する小鹿圭子が妙に熱かったエピソードでした。

 彼女の「活躍」は作者も想定していなかったらしいのですが、それでもこんな形で動くキャラを土壇場で作れてしまうというのは、やはり作者の頭の中のどこかにナウシカとかそういう系統のジブリアニメに浸されてる部分があって、それが小鹿を生み出したのかも知れません。
 椎名先生に限らず漫画家はよく「キャラが勝手に動く」という表現を使いますけど、勝手に動くためにはそれだけの才能というか、これまで自分が読んで来た様々な物語を消化して自分のアイデアとして生み出す能力が必要な訳であり、そういうことが自然にできる漫画家とやっぱスゲエよなあとか思いました。

 あとは、初音が明に対して恩義というか肉親に対する愛情のようなものを抱えていることが描かれていたのが嬉しかったです。
 ただのバカの子じゃなかったんだ(ひどい)。

 結論:雪遊びではしゃぐカワイイ葵の姿をサービスカットで入れてくれてありがとうございます。


LOST+BRAINの件

LOST+BRAIN

 今更気味の話題ですが、サンデー新連載「LOST+BRAIN」が、あまりに「DEATH NOTEっぽいので2chを中心に大騒ぎになりました。
 そのおかげで、今週は職場で「いつもサンデー買ってるよね? 読ませて!」と何度も声をかけられ、モテモテになることができました。きっと今週は、サンデーの売れ行きもいつもより良かったのではないかと思われます。計画通りですね!(ドクロ)

 いやまあ、実際は絵柄と主人公の社会に対するひねくれ具合がちょっと似ているだけで、話そのものはあまり似ていないのですが、でもここまで叩かれてしまったのは、制作者側の「『DEATH NOTE』っぽいマンガをやりたい!」という欲望があまりにもダダ漏れになってしまっているため、結果的に「LOST+BRAIN」が『DEATH NOTE』の真似をすることだけを狙った志が低いマンガである、という印象を与えてしまったのが一因だったのかも知れません。
 パッと見の印象が似すぎていたのが運の尽きというか何というか。

 また、「LOST+BRAIN」は主人公が「世界を革命する力を!」と叫ぶ系のマンガに(一応は)分類されると思うのですが、でも今のサンデーの読者って、どっちかと言うと「ハヤテのごとく!」の名サブタイトル「現在が大事だ! 現在を守ろう! 世界を革命しない力! とりあえず現状維持からだ!」の方に共感する人が多いのではないのでしょうか。いや自分がそうだからなんですが(ダメ)。
 それに今連載されている社会派コミックである「魔王」も、ついでに言えば「絶対可憐チルドレン」も、「世界を革命する力を!」を叫んでいるのはあくまで敵役の側ですしね。あと「金剛番長」も、社会革命系というよりはむしろ主人公達が「敬人尊野蛮!」とか叫んで現在の社会秩序を破壊する系のマンガになっても一向におかしくない気がします。
 果たして「LOST+BRAIN」は、どこまで今のサンデー読者に受け入れられるのでしょうか?

 イン殺さんが仰る様に、「LOST+BRAIN」の目指すところが『催眠術で宗教団体を興して革命起こしたる! 目指せ人類完殺!』みたいな話であるならばそれはそれで大変に面白いのですが、今のサンデーにそこまでこのマンガを持って行ける気骨があるのか疑問です(多分無理です)。

 結論:大丈夫かサンデー


今週のサンデー感想サイトにおけるNGワードは「コナン離婚」ですサンデー08年1号感想

最上の命医

 かつて痛快破天荒パン職人リアクションマンガ「焼きたて!ジャぱん」を連載してサンデーを混沌の渦に巻き込んだ橋口たかし先生の新連載、ということでどんな凄いマンガ(ネタ的な意味で)が始まるのかと思っていたのですが、実際読んでみたら極めて真っ当な医療マンガでした。「ワイルドライフ」と同系統の、ある意味手堅い内容だなという印象を受けます。
 現実社会における医療業界は色々とメロメロな状況に陥りつつあるようであり、マンガの世界でもそんな現実の問題点をメタ的な視点から捉えたテーマを掲げた作品が増えている感がありますが、この「最上の命医」の場合は作中に出て来た『無限の樹形図』に代表されるように、よりプリミティブな生命賛歌路線で行くみたいですね。少年誌として、とても正しい路線だと思います。
 子供達に医療の世界に対し夢やロマンを持たせることこそが、この作品の本当の使命なのかも知れません。

 もっとも「焼きたて!ジャぱん」も、本来はプリミティブかつ夢とロマン溢れる内容だったはずなのに、連載が続くに連れて(以下略)みたいな感じになっていった感があるので、この「最上の命医」もゆめゆめ油断ならないと思います。橋口先生の描く病弱スレンダー少女に読者がハァハァするタイプのマンガになる日も、案外近いのではないのでしょうか(ひどい)。

結界師

 前回、良守に緊縛プレイを仕掛けた時音のイキイキっぷりが忘れられない今日この頃ですが、良守的にはもうそういうハードプレイはこりごりだったらしく、今回は時音の機嫌を直すために心から反省する話――と見せかけておいて、本当の主眼は夜行烏森支部の世話係の箱田ママの、マンガみたいなにこやかさ加減に萌え萌えになることだった、という高度な二重構造を備えたエピソードでした。ウソですが。

 箱田君はかつて「絶望くん」と呼ばれていたものでしたが、今では「絶望くん」の元ネタだった「ボボボーボ・ボーボボ」も終了してしまったので、今や頭から紙袋を被る系キャラの代表格となったと言えましょう。紙袋無双。残るライバルは「ギルティギア」シリーズのファウストくらい?(何これ)

金剛番長

 金剛にすっかり惚れ込んでこれまでの行いを悔い改め、筋を通せる男になろうとして戦って傷ついた悪矢七を優しく抱き留める金剛が素敵な回でした。往田といい悪矢七といい、あんな抱かれ方をしたら、もう金剛に惚れるしかありませんよね。
 そして今回出てきた念仏番長の「舎弟」ですが、何かこんな戦い方をするキャラって「ブラックエンジェルス」にいなかったっけ?とか思いました(オッサン的発想)。あと墨田区在住の人は、「愚ちゃ愚ちゃのミンチにしてやる」という言い回しを流行させる義務があると思います。念仏番長が統べる区の信徒として。

クナイ伝

 今回のエピソードは、「毒の血を持つ相手に対し、毒を邪紅刀に吸わせて退治する」という戦闘シーンよりも、「いずなの作った料理はニンニクのスープでした!」というちゃんとしたオチが用意されていたところに感心しました。
 あといずなの持ってる武器の先端がニンニク型をしているところが、芸が細かいなあと思いました。くさそう。

金色のガッシュ

 ブラゴ退場。彼がここで負けるのはもはや必然の有様だったのですけど、最期にブラゴとシェリーのパートナーとしての結びつきの強さを改めて見せつけてくれたのはとても良い演出でした。
 ブラゴは怒り以外の感情を表現するのが不器用なキャラなので、背中越しに手を繋いで「お前がパートナーで、オレは幸せだった」と言った時、きっと彼は最大級に照れまくっていたのではないかと思われます。ブラゴもシェリーもお互い極度のツンデレ系キャラなので、こういった極限状態でないと素直になれないんですよねー。かわいいカップルだなあ。



深夜28時放送のアニメってどれだけ低予算な番組なんだろうかと思ったサンデー52号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 朧さんも上手く立ち回れば「ハヤテのごとく」のマリアさんのようなポジションのキャラになれたような気もするんですけど、でももう手遅れですね。お疲れさまでした
 そして原理主義に染まったテロリスト達に真の平和とは何かを教える意味でも、ゲーマーズやとらのあなはバグダッドに支店を作り、アキバ系文化を世界に広めるべきだと思います。

 今回のエピソードの感想ですが、まず「ザ・ハウンド」の新指揮官である小鹿圭子は、新手の変態キャラだろうとは思っていたものの、先週までの段階で想定していたのとは違う方向のすごい変態だったので驚きました。実際読んでみると納得のダメさ。アホ毛を装備した宮崎どうぶつアニメフェチで、典型的な気弱でいじめられっ子的な性格、指揮官であるにも関わらず部下である明にあまりに不憫に思われてしまい面倒を見てもらっているという、確かにこれでは初音とは全く相性が合わないのも仕方がないと読者に思わせるだけの説得力のある、たいへんにダメな子でした。椎名マンガで、ここまで狙ったキャラが出てくるのって、ちょっと珍しいような気がします。
 というか、何で彼女がそもそも旧日本軍の流れを汲むバベルという軍隊組織に所属し、「一曹」なんていう軍曹相当の階級まで持っていられるのか不思議です。やはりバベルは相当な人手不足なのではないかと思われます。

 あともう一方の主役である初音は、もはや誰からも人間扱いされていないのがある意味凄いなと思いました。彼女の最初の設定は「動物の擬態をし続けていると本能を動物に支配されてしまう」というものであり、別に彼女自身の意識は人間の領域に留まっているものだったような気がするんですけど、今では「初音ちゃんは限りなく動物に近い」とサイコメトラーの紫穂から言われる始末です。
 なんかもう、喋り方といい行動といい、生物学的な意味で人間ではない「メテオド」の十威と良い勝負なレベルにまで来ているような感じです。というか、十威は徐々に社会的な意味では人間に近付いて来ているので、むしろ初音の方が退化しているのではないかと思われます。十威は大丈夫だと思いますが、初音は多分もう手遅れです。

 そして明は、親切な上に面倒見が良いので、年上の女性からモテるタイプですね。アザラシに乗り移って無自覚に愛嬌を振りまくセンスの良さといい、将来はモテモテになること必至。こっちの方でも初音は手遅れになってしまうのか。

 今週の結論:朧さんはアザラシに萌えてる場合じゃないと思います。


ハチベエは変態ですサンデー52号感想

ハヤテのごとく

 1分間で全身から汗が噴き出る高温サウナに入っていたんだったら、最後のページにちょっとだけ写っていたマリアさんのパンツはあんなキレイな状態ではなく、汗で湿ってお尻にしっとりとくっついているはずなのに! エロス要員なのにも関わらず、全国のずぶ濡れフェチの皆さんの期待に添えないマリアさん!
 それに、スカートがない状態で一度転んでいるんだから、パンツはあんなキレイな状態ではなく、泥とか埃とかが付着しているはずなのに! エロス要員なのにも関わらず、全国のウェット&メッシーフェチな皆さんの期待に添えないマリアさん!
 なんという! なんという!(理不尽な突っ込みであることは自覚しています)

 でも、自らスカートを脱ぐなど、明らかにハヤテ君を誘っている行動を取っているにも関わらず、口では「パンツみたら逮捕します!」と威嚇してハヤテを混乱させ続けることに成功したマリアさんの実力は、やはり侮れません。衣装は色々な意味でデレデレなのに口ではツンツン。極めて高レベルなツンデレ行動と言えましょう。さすがはハヤテ界におけるヒエラルキー最上位キャラですね。エロス要員だけど。

クナイ伝

 第一話以来本業エピソードが出て来なかったこのマンガですが、クナイといずなの関係や伏線は全て描いた! と作者が判断したのか、ここに来て久しぶりにクナイが出陣するエピソードが登場。吸血能力を持つクナイが出撃すれば当然ヴァンパイアハンターであるいずなも出撃する訳であり、いよいよ作者がこのマンガでやりたかった形でのストーリーが始まったと思って良いでしょう。

 あといずなのバトルコスチュームですが、ヴァンパイアに首を吸われないために首を覆う防具を装備するのは格好悪いけど理にはかなっているからまあ問題ないとしても、それ以外の服の部分があんなにスケスケでいいんだろうかと思いました。スケスケヴァンパイアハンターって書くと、なんか川島よしお先生のマンガ「グルームパーティー」の登場キャラみたいですね(古い)。
 本場欧州のヴァンパイアは、腕とか腿からは血を吸わないんでしょうか。今週のクナイ君は腕に噛み付いてましたけど。

金色のガッシュ

 ブラゴはクリアとの戦いで「自分の力をガッシュにも」とか言ってたので、てっきり魔界の王の座はガッシュのものだと認めたものだとばかり思っていたのですが、どうやら改めて魔界の王決定戦をガッシュとやる気になった模様。
 最も強まった者同士が勝負を決する一番最期の戦いなのにも関わらず、「ザケル」「レイス」と最弱の基本呪文を唱えるところから入るってのは、この手のバトルのお約束というか、両方ともバトルマンガにおける作法というものをよく判っているなあと思いました。

 もっとも、ここまで来たらガッシュが魔界の王に座ることは決定事項であると思われるので、如何にブラゴがガッシュ相手に戦って散るのかに注目していきたいです。散り際に微笑まぬ者は生まれ変わらぬぞ! と、「覚悟のススメ」の散さまも言ってます。

金剛番長

 昔々「機動警察パトレイバー」がサンデーで連載されていた頃、「東京の地理が判らないので、どこで何が起こっているのか判りづらい」という読者の指摘を受け、扉絵で東京の地図を出して現在の状況を説明した話があったと記憶しているのですが、当時地方在住だった私には、それを見てもやっぱりどこで何をやっているのか判らなかったです。
 それと同じように、関東地方以外の読者は、東京23区が舞台の「金剛番長」は今どこで何が行われているのか、やっぱり判っていないのではないかと思われます。千代田区ならまだ「皇居や小学館があるところ」というところから何となく場所がイメージできるんですけど、墨田区になると「両国国技館のあるところ?」と言われても、地方の方にはいまいち場所がイメージできないのではないのでしょうか。
 「パトレイバー」が連載されていた時代ならともかく今はネットがあるので、サンデー公式サイトで「金剛番長」世界の東京23区の地勢や現在の国盗り状況を解説するページが欲しいところですね。作って下さい(勝手)。

 そして今回登場した墨田区代表「念仏番長」ですが、「喝!」を飛び道具として使うところがただ事ではないと思いました。あと、大量の坊主頭の学生が念仏唱えているところで「仏!」と書き文字を入れるセンスに惚れました。念仏番長の念仏は明らかに我々の知る念仏とは念仏が違っていますが、これはこれでマンガとして全く問題ないので、ぜひともこの調子で来週も念仏の概念を覆して頂きたい所存です。
 あと往田が金剛にお姫さま抱っこされてましたけど、きっとこれで往田は金剛に恋してしまったと思う。

マリンハンター

 イカのフィッシュハーフだと聞いていたから、きっと今回もまたグッピーがうねうね動くイカの触手ににょろんにょろんされて大変なことに! みたいな話になるかと思っていたら、その実体はただのイカのコスプレ集団でした。
 グッピーにエッチなことができない触手を持たない敵キャラは、このマンガに登場してはいけないと思います。

DIVE

 今回登場した中国飛び込みチーム「中華飛行隊」の皆さんですが、ADC大阪のライバル男子キャラに続き、再び「登場するマンガを間違えてるキャラが出てきたよ!」と思ってしまいました。格闘マンガはもっと前の方のページですよ!(ひどい)
 あと日本のオリンピック選考対象の女子の方ですが、先週知季がぶっかけた秋月湊以外の二人の扱いの適当さ加減が熱いです。水着のデザインからして、明らかにやる気が感じられません。すごい判りやすいザコキャラ扱いだなあ。


ワイルドライフの放送時間枠が気になります。福原愛の「とっさの中国語」の後番?(ウソ)サンデー51号感想

結界師

 扇一郎と隅村正守は「一族の正当後継者になれなかった」という点では一致していますが、しかし一郎にはなくて正守にはあるものが存在した! それは若い正義感に燃え、自分のことを親身になって心配してくれる、正当後継者の存在! みたいな話でした。
 いやもう、今回は良守が可愛くて可愛くて仕方がありませんでした。正守から目を反らしつつ「家族…なんだから」と言うところなんか、もうニヤニヤしながら読んでました(ダメ)。こんな青春の権化が目の前に降臨して来ていたんだったら、そりゃマスターオブ年寄りな奥久尼が良守をからかって遊びたくなるのもよく判ります。
 しかしあくまで大人のスタンスを守ろうとする正守は、青春の権化の良守を奥久尼との取引の材料にする決意を固めた模様。このマンガ、更にこの兄弟の絆を試そうとするみたいです。

 結論としては、奥久尼の「ギラッ」に萌えました。奥久尼の中の人は萌えキャラ。

クナイ伝

 このマンガで一番エロいのはクナイ君であることは既にサンデー読者の間の共通認識であると思われますが、今週は正ヒロインのいずなに押し倒されて顔を赤らめるという、たいへんなエロスを披露して下さいました。どうですかこの「いきなりこんなことになっちゃってボクどうしよう! でも…いずなちゃんになら…」みたいな、恥じらいとときめきが入り交じったクナイ君の誘っているような表情は! たまらんですね!
 その辺はともかく、このマンガのコンセプトは吸血忍者本格アクションだったような気もするのですが、第一話以来クナイが変身していないので、ソッチの方は大丈夫なのかとちょっと心配になってきました。いや個人的にはクナイ君のカワイイ姿を沢山見てみたいので、この路線で全然問題ないんですけどね。いずなちゃんが入浴中のクナイ君を覗く話が早く読みたいです。

ハヤテのごとく!

 椎名先生に弁当ネタを先にやられて涙目の畑先生に対して、必死にフォローを試みる椎名先生がいじましいと思いました。なんってったって、畑先生の方が人気ありますからね! 畑先生のコアなファンをに回したくないもんね!(邪推)

 その辺はさておき、今回の高尾山遠足編は何かこう難しい話だったという感想です。何が難しかったかというと、相互にあまり関連しない三つくらいのエピソードが並列しつつ長期に渡って展開されているので、続きを読む時はそれぞれのエピソードの前回までの状態を記憶しておく必要があったという点です。マンガ読む時に頭を使いたくない私としては辛かったです(バカ)。
 あと愛歌とワタルと伊澄が何故一緒に歩いているのか理解できなかったので、前のサンデーを読み直したりしてました。彼らもハヤテのクラスメートということでいいんですよね?

 個人的には「ハヤテ」はハヤテが女装してナギがギャワーみたいなシンプルな形の方が好きなのですが、連載が長期化した結果色々と内面に抱えているキャラが増えて来て次第に群像劇っぽくなって来ているのも確かなので、どうしても難しくなってしまうのは仕方ないことなのかも知れません。畑先生のまんが家としてのストーリーマネージメント能力が問われつつあるように思えます。

金色のガッシュ!!

 最期の最後でキャンチョメが出てきて「地球の映像を軌道の反対側に写す」という大技でクリアを騙し、ガッシュが仲間達の力を結集して最強最期最終必殺奥義「シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ」を放ち、クリアを破壊。個人的に「スペースチャンネル5」の最終面の一番最後の展開を思い出しました(古い)。きっと対クリア戦ではこれがやりたくてここまで引っ張ってきたんだろうなと思います。
 ラスボスのクリアに関しては、ネットでも「ラスボスにしては情けない」みたいなコメントを時折見かけましたし、まあ自分もそう思っていたんですけど、考えてみれば「やさしい王様」という自分の理想のためにあれだけ苦労して頑張ってきたガッシュが、最期でクリアを倒して魔界を救えないはずがない訳であり、そのためには相対的にクリアがしょぼくなるのは致し方ないことなのかも知れません。

金剛番長

 居合番長のように「昔の日本は良かった。それに比べて今の日本は(略)」と言ってる人は現実社会にもたまにいますが、過去の日本は今と同じかそれ以上に大概な社会だったという現実を考えると、その手の考えには賛同しかねるモノがあります。
 私としては、人々が自然の美しい情景に心を震わせていたけど周囲の社会が「シグルイ」だった時代よりは、人々がケータイ小説に心を震わせる今の社会の方が全然良いです。

 本編の方は、目にも止まらぬスピードで敵を切り裂く「瞬」、あらゆる物体を破壊する「華」と、あらゆる間合いであらゆるものを破壊可能な居合番長に対して、金剛はどう立ち向かうのか? というのが今回の戦いの個人的な焦点だったのですが、その結末は「打舞流謀魔」(その実体は単なるグーパンチ)で居合番長の刀をへし折って殴り勝つという、極めて単純明快かつ判りやすいものでした。このマンガのアレっぷりは想像以上でした。
 居合番長が語った国家再生プロジェクトも含め、下手な理屈や小細工は金剛には通用しないぜ! ということなんでしょう。

 あと「打舞流謀魔」を見て、もし彼が番長組織に存在していたら金剛は「げんこつ番長」呼ばわりされていたんだろうなと思いました。怪人げんこつ番長。

魔王

 明らかに頭がおかしい新キャラの女子・スズメバチが出てきて、俄然盛り上がってきたよ!(性的な意味で)

 グラスホッパーから政敵扱いされているアンダーソングループですが、個人的には彼らは単にセンスが悪いだけの外資系企業であり、社長のアレっぷりを見る限りではなんかそのうち事業に失敗してこの街から撤退を余儀なくされそうな雰囲気を醸しているので、そこまで毛嫌いしなくてもいいじゃん? とか思ってしまうのですが、こう思うのは私が心を失くした大人になってしまったからなのでしょうか。

DIVE!!

 こっちも「クナイ伝」みたいに、知節が女の子に押し倒された上にぶっかけられたらもっとエロかったんですけどね(ダメ感想)。


エリートと便器マニアは両立できることを皆本は我々に示してくれたサンデー51号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

今週のエロス:

  1. 楽になる方法を教えてやろう。流れに身を任せるんだ。僕が協力してやるよ」と言いながら皆本の顎をクイッと引き上げる兵部
  2. 皆本と明の連れション

 薫や初音の裸は健康的でいいですよね(エロス対象外)。
 というかお久しぶりです。やっと「絶チル」の感想書けます。

 とりあえず前回は、ハエ男に意識を乗っ取られてしまってただの無力な便器マニアでスカトロマニアになってしまったかと思われていた皆本でしたが、ハエを操ることができる能力を逆に利用してチルドレン達の窮地を察知、ハエで文字を作ってチルドレン達を指揮することで見事にピンチを救ってハエ男をやっつけたよ! というお話でした。
 ハエ男に意識を乗っ取られてスカトロ人間になった代わりに、自分が「ハエを操る」という能力を得たことに皆本自身が気付いたのが勝利への鍵だったと思うんですけど、これは即ちこの時の皆本はハエを操る超能力を持ったエスパーだったということを意味します。スカトロエスパー皆本の誕生です。皆本がついにエスパーに! スカトロだけど!(しつこい)
 この一件が、今後の彼に「超能力」を持つということがどのようなことなのか? ということを自覚させるきっかけになったら面白いんですけど、でも流石にそれはないなあ。スカトロエスパーは便器舐めたがるもんなあ。

 後、「蠅の王」のエピソードは皆本と兵部の対決という意味もあったと思うのですが、今回はコミックス8巻「逃亡者」の時とは逆に、兵部でも解決できなかった問題を皆本が解決したという結果になりました。また、兵部の皆本に対する行動も、以前のような「催眠で皆本を操ってチルドレン達を手に入れる」ではなく、「皆本に『予言』のことを忘れさせて彼を未来を変える努力をさせないようにする」に変わっているところも、地味に注目するべき点ではないかと思われます。
 彼自身が語っていたように『チルドレン達を悲しませたくない』というのが今の彼の最大の行動理由なのは間違いないのでしょうが、彼の皆本に対する考え方も次第に変化しているのかも知れませんね。兵部はエスパーとノーマルの戦いは不可避であると信じているが故に、チルドレン達と同様に皆本を苦しませたくないのかも知れません。
 やはり「絶チル」の肝は兵部×皆本ですよね、ということなのでしょうか(表記法間違い)。

 そして今回の「もののけ姫によろしく」編ですが、やはり初音ともめた「ザ・ハウンド」の新指揮官が如何なる人物なのかが気になります。お約束なパターンとしては「新しい指揮官は若くてキレイなお姉さんで、初音は明に熱血指導する彼女に嫉妬して」みたいな形なんでしょうけど、でもこれは椎名先生のマンガなので、きっともの凄い変態キャラに違いありません。変態。変態の巣窟であるバベルに、更に新しい変態が。楽しみですね

 あと個人的には、皆本と連れションした後、ハンカチで手を拭く皆本の隣で洗った手を拭かずに手のひらをブラブラさせてる明がツボです。この年頃の男子は絶対にハンカチ持ってないですからねー。こういうところでキャラに人間味を持たせるところが上手いなあと思いました。


マリンハンターの掲載位置がいきなり下がってビックリしたサンデー50号感想

結界師

 扇一郎が分裂して発狂攻撃モードに入るのかと思っていたら、逆にダメージを一人(多分六郎君)に押しつけて撤退してしまいました。倒してもパーツを残してコアだけ逃げるなんて、「ゼビウス」のアンドアジェネシスみたいな奴ですね(古い)。つまり扇一郎を倒すためには、彼と肉体を共有している兄弟全てを倒さないといけないということみたいです。全6面構成。やっかいなボスキャラだなあ。
 自らの保身のためなら部下のみならず兄弟までもを犠牲にすることを全く厭わない一郎の所行を実感した正守は、ここに来てようやくやっかいなのを敵にしちゃったことを悟った模様。更に今回の戦闘は結果だけ見れば「正守が扇一族の屋敷を壊滅させて多数の死傷者を出した」と取られかねない訳であり、今後の正守の政治的な立場も気になるところです。

 そしてそんなアレな状況の中で、良守と出会ってしまってしまった正守。このマンガはどこまでこの兄弟の絆を試そうとするのでしょうか。やはり「結界師」とは良守×正守が真のテーマなのか。

ダレン・シャン

 今回は、新キャラのバンチャのやんちゃなおっさんっぷりを見てたっぷり和む話かと思っていたら、最後の最後で「魔女」エバンナが出てきて和みムードを台無しにしてオチを付けるという、凄まじいエピソードでした。ビジュアルショックというより、もはやグロ画像の域(ひどい)。
 太ってるのとか目と唇がでかくて怖いとか、このエバンナを怖く見ている要因は色々あると思うんですけど、個人的にはヒゲが一番怖いです。ヒゲ。やはり、基本的にヒゲを生やしても良い女性キャラは、「指輪物語」のドワーフとしりあがり寿先生の「ヒゲのOL 薮内笹子」だけだと思いました。

金色のガッシュ!

 先週の見せ場はみんな大好きビクトリーム様の超必殺技でしたけど、今週の見せ場はコルルの超必殺技。なんか対象となった人物は大気圏外に出ても生命を維持できるという、まさに宇宙に逃げたシン・クリアを追うためだけに設定された都合の良い技のようにも思えるんですけど、でもコルルは出てくるだけで読者を泣かす能力を持つたいへんにかわいそうな高感動威力キャラであるので、全てが許されるのです。最期に人を救うことができて良かったねコルル。

金剛番長

 第二話で「常人と番長の強さのレベルの違い」のデモンストレーションとして出て来た、高校ボクシング王者の往田。初登場の時は、金剛にパンチを一発入れただけで彼の力量と心意気を見抜いて素直に負けを認める、違いの判る男として描かれていましたが、今回の彼は千代田区代表の居合番長に対して無謀にも果敢に勝負を挑んだ挙げ句、居合抜きであっけなく胸部を斬られて倒れるという、見事なまでにただの雑魚キャラに降格してしまいました。仮に金剛の仲間になろうとも、彼の立場は「常人と番長の強さのレベルの違い」を読者に認識せしめるデモンストレーターであることは変わらないようです。
 常人であれば刀で斬られれば普通は死ぬのですが、ここはぜひ何としても往田には生き延びてもらい、今後金剛が他の区の番長と戦う時には今回のように真っ先に飛び込んでもらって返り討ちになって瀕死の重傷を負うけど回復したらまた懲りずに番長に戦いを挑んで(以下略)という、「とんち番長」で言うところの一休みたいな役回りのキャラになって欲しいですね。

 ところで、「往田」って名前は「殴打」から来てるの?(どうでもいい疑問)

クナイ伝

 悪い意味で一途な性格のヒロイン、いずなが大暴走の巻。好奇心に勝てないからという理由だけでクナイの父・狭霧を散々つけ回すのは、彼女のヴァンパイアハンター一族としての本能が狭霧に対してそうさせたのか、それとも単に彼女は相当なボケキャラなので、その辺の良識に欠けているからなのか。個人的には後者の方の理由を採用したい所存です。

 あと、彼女が歩道橋から飛び降りた時、ローアングルからの視点にも関わらずいずながパンツを見せなかったのは、「このマンガでは女性キャラもパンチラはしません」という、作者からの意思表明であると解釈しました。読者から「エロスは程々に!」と突っ込まれる「マリンハンター」や、キャラクターの方からパンツを見せてくる「絶チル」みたいなマンガとは違うのだよ! とでも言いたげな、制作者側の明確な意図を感じます。その意志や良しです。
 というより、彼女がそんなことしなくてもこのマンガはクナイ君が太股を露わにするだけでエロ要素は十分足りるんですよね。ですので、いずなは自分自身が身体を張るのではなく、「風呂に入っているクナイをうっかり覗いちゃった!」とか、そういう方向からエロスを追求して頂きたいと思いました。