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「GS美神極楽大作戦!!」パチスロ化個人的まとめ

 既に割と今更な話題になってしまっていますが、「GS美神極楽大作戦!!」のタイアップパチスロ化が正式に発表されました。リリースは10/18頃(らしい)。
 タイトルが「GS美神」ではなく「GS美神極楽大作戦!!」であることからも判るように、原作はアニメ版ではなく漫画版のようです。ゲーム中に使われる楽曲がアニメのものではなくオリジナルなのもそのため(らしい)。

 ゲーム中に出てくる演出アニメパターンについては、こちらのサイトが詳しいです。絵柄は原作に近い雰囲気を保っており、「横島の不埒な妄想が成就すればボーナス確定」という辺りは割とよく判っていらっしゃると思いましたが、でも美神令子のメイド服姿には何か微妙な違和感が。時代の風…(アニメ版DVD-BOX付録参照)。
 あとアシュタロスやメドーサも出て来るので、アシュ編までサポートしているのか? とも思いましたが、基本的にはおキヌちゃんが死んでる時代が題材の模様で、ルシオラとかは出てこないみたいです。もしこの機種が当たればアシュ編をアニメで見られる続編が作られるかも知れないので、連載当時よく聞かれていた「アシュ編をアニメで観たい」欲求が思わぬ形で満たされるかも知れません。

9/18追加:
 コメント欄のT’sさん情報によれば、「プレミア演出」の一環としてルシオラも出てくる模様です。素晴らしい。
 でもこのシーンって、ルシオラが横島を助けるためにキスして死んじゃうところのようにも見えます。やっぱりパチンコでもルシオラ死んじゃうの?

 ただ個人的な問題として、自分はパチスロをほとんどやったことがないので、この機種のゲーム仕様を読んでもさっぱり理解できないのが困ったところです。
 私は年代的にこのパチスロのメインターゲットに当たるはずなのですが、残念ながら当方はパチンコ屋に入れるようになった歳の頃は「パチンコの玉じゃ弾避けはできねえんだぜ!」とか言いながらゲーセンで「グラディウス」等のシューティングゲームばっかりやっててそのまま現在に至ったボンクラゲーマーなため、パチンコとかをやる習慣が全く身に付きませんでした。なので、後の詳しいことはパチスロやる方にお任せします。
 ゲームセンターのコインコーナーに置かれているのを見かけたらプレイしてみたくなると思うので、そのうちそっちにおかれる事をほのかに期待。


高橋留美子先生のラブコメ展開を読むと気持ちが若返るサンデー41号感想

マギ

 迷宮攻略編終了。モルギアナを奴隷の軛から解き放ったのは、同じ奴隷仲間のゴルタスだったというのは、個人的に意外な展開でした。無口な大男が最後に少女を助けて自分は死んじゃう展開は割と自分の泣かせるツボです。自分も背が無駄にデカいので(私心)。

 迷宮編は主要キャラクターの「正体」を紹介する意味があったと考えられますが、アラジンは「マギ」と呼ばれる王の選定者、アリババは国王としての教育を受けた王族の落とし子、モルギアナは暗黒大陸の戦闘部族の末裔と、誰一人として只者がいないところが英雄譚っぽいです。ただ、アラジンは何で自分が「マギ」なのかまったく判っていないみたいですし、アリババは何らかの事件を起こして国を追放された過去があり、モルギアナは奴隷の立場ではなくなったものの心はまだジャミルに囚われたままでカウンセリングが必要な状態であったりと、各キャラクター毎に解決しなければならない問題が山積しているのも事実であり、そういう意味で彼らの冒険はまだ始まったばかりだ! と言えましょう。
 最後の方ではもう一人の「マギ」とおぼしき少年が出て来て「迷宮」を消滅させていましたが、彼はアラジンとは違って自分が「マギ」であることに自覚的である様子。彼がアラジンのライバル的なキャラとなるのでしょうか。

神のみぞ知るセカイ

 愛梨ちゃんの造形はどこかで見たことあると思っていたんですが、今日になってようやく「ゲゲゲの鬼太郎」のネコ娘に似ていることに気付きました。アニメ版の第5期ではなく、第3~4期のおどろおどろしさを残したバージョンの方です。第5期のネコ娘は最初のうちは「ネコ娘がこんな可愛くていいのか」と言われていたものでしたが、やはり結果的にはかわいいは正義が正しいことを証明した形になったことは記憶に新しいです。

 話の方は愛梨の奇行っぷりをクローズアップする形でしたが、夜中に墓地に出てきた「幽霊」はやはり駆け魂であること、「あそんでくれなきゃくびきるぞ」という歌はあの地方に伝わるものであること、そして愛梨の祖母の幼少期は愛梨の今の姿とかなり似ていたこと、などの断片的な情報は提示されており、次回の解決編では「謎は全て解けた!」的な流れになるものと思われます。
 もし愛梨の中に本当に駆け魂が入っているなら、駆け魂が抜けた後の愛梨は第5期のネコ娘並にえらい可愛くなるんじゃなかろうか? と妄想でニヤニヤしながら次回を待っていきたい所存です。でも、もし駆け魂が入っているのが愛梨じゃなくて祖母の方だったら、桂馬はどうやって攻略するんだろうとも妄想してます。老女萌えの時代になるにはあと30年くらいは必要かと(何の話?)。

アラタカンガタリ

 革を一方的に敵視する門脇君が、早くも「逐力」と書いて「オロチ」と読ます中二病的なネーミングセンスのファイナルウェポンの装備に成功して、革にいきなり襲いかかってきたでござるの巻。
 彼が現時点で「逐力」の鞘となっているのか、それとも単に「逐力」に取り込まれて操られているだけなのかは不明ですが、物語的にはフォースの暗黒面に取り込まれた門脇が革にとってのライバルとして立ちはだかり、かつ革はそんな門脇に対しても「説得して降す」戦法を貫いて和解に至らないといけない方が物語的には盛り上がるので、何とか門脇君にはここで踏ん張ってもらい、中二病的ウェポン「逐力」に負けない憎悪っぷりを見せて欲しいところですね。中学時代から延々と革を逆恨みでいじめ続ける歪んだ執念を持った君ならできる! 君だからできる!(何だこの感想)

ハヤテのごとく!

 ヒナギクがアテネのことで悩むハヤテに檄を飛ばして彼を突き動かした回。今夜のディナーでハヤテに「好きだ」と告白するつもりだったところで逆に「そんな風にウジウジ悩んでいるハヤテ君、私は嫌いよ!」と言ってしまうのは彼女にとっては不本意だったでしょうけど、ハヤテのことで散々ウジウジ悩み抜いて来たヒナギクだからこそ「ちゃんと自分の気持ちを確かめてきなさい」とハヤテにアドバイスする事ができ、彼の「幸せ」のための力になれた訳で、彼女の悩みは決して無駄ではなかったと言えるのではないのでしょうか。結果的にフラレちゃったけど。
 ヒナギクはこういう損な役回りを演じる立場がやっぱり似合ってますよ(ヒドい)。

 そして「ストーリーの流れをぶった切ってどうでもいい1話完結の話をやりたい……」と悩む畑先生は、椎名先生に倣って増補版の四コママンガを初めて見たらどうかなと思いました。そしてそのうち四コマのネタを考えることに時間を取られるようになって自爆するようになるんですよね(ね?)。

ジオと黄金と禁じられた魔法

 サザ死すの巻。しかしあのサザが実際に死んだとはとても思えません。この世界における「魔法」はかなり強そうな印象があるので、体を氷で貫かれたくらいでは魔法使いは簡単に死ねない気がします。実は忍法空蝉の術で入れ替わっていたとかどうか(忍法?)。

 あと今回は、サザの「死」を目の当たりにして怒りを感じたジオがついに禁じられた魔法の行使を決意し、リィンに対して「オレ、力を抑えられないかもしれないから…」というところが良かったです(中二病的な意味で)。やっぱり男に生まれたからには、一度くらいは「力を抑えられない…!」とか美少女相手に言ってみたいものですよね。
 でもジオの禁呪は使うと周囲が全て凍り付いたり焼き尽くしたりするやっかいなもののはずであり、かつてジオの師匠がそうであったように下手するとリィンを残して全滅、リィンには大層な心の傷を残すという展開になってマンガが終わりかねないので、ここは一つ何とか力を抑えていただきたい所存。
 今回は魔力を暴走させかねないジオですが、いずれは炎と氷の魔法を同時に操る飛び道具を体得して大活躍した「ダイの大冒険」のホップのような立派な魔法使いになって欲しいものですね(もはや感想ではない)。

読み切り:幻影少年

 オレ達の万乗先生が週刊少年サンデーに帰って来た! という感じで、クラブサンデーで人気を博している「幻影少年」が、17日に発売されるクラブサンデー掲載作品のコミックスの宣伝を兼ねて本誌に初登場。
 話の中身はクラブサンデーに載っている話と比べると悲劇度が三割り増しくらいの超泣かせる展開で、読者の心に爽やかな感動と共にトラウマも植え付けかねない勢いだなと思いました。万乗先生の力の入れ様が伺えます。連帯保証人制度ちょうこわい。

 17日発売のクラブサンデーのコミックスでは、個人的には一度見たら忘れられない個性的な絵柄と演出が印象的な「UNDEAD」、巨大化した純情ヒロインがとても可愛らしい「超弩級少女4946」、現代美少女版「アウターゾーン」とも言うべき「魔法行商人ロマ」の各作品がどのくらい注目を得られるのか期待したいところです。

幻影少年

幻影少年

万乗大智
(C)Daichi Banjo/Shogakukan 2009

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UNDEAD

UNDEAD

寺嶋将司
(C)Masashi Terajima/Shogakukan 2009

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魔法行商人ロマ

魔法行商人ロマ

倉薗紀彦
(C)Norihiko Kurazono/Shogakukan 2009

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超弩級少女4946

超弩級少女4946

東毅
(C)Takeshi Azuma/Shogakukan 2009

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サンデー・マガジンのDNA展に行ってきました日記

サンデーマガジンDNA展

 川崎市市民ミュージアムで9/13まで開催されている、サンデー・マガジンのDNA展へ行ってきました。

 展示内容は、サンデー・マガジン50年の歴史の間に掲載されて来た代表作100作品の原画展示をメインに、10年毎に区切られた時代年表、両誌がこの50年で如何に相互に影響を及ぼしながら「進化」してきたかをDNAの螺旋に見立てて「野球」「学園」「ラブコメ」などの要素ごとにディスプレイした図解、戦後マンガ史を語る上では外せないトキワ荘時代の漫画家達の資料など、様々なものが展示されていました。
 あだち充先生のラフスケッチも展示されてましたよ。初めて見た。

 以下雑感。

  • 年代物の作品の原画がずらりと並んでいる姿は、やはり圧巻。これは確かに漫画原稿は美術品として解説付きで美術館に飾られるだけの価値があるものだ、と実感させられます。「ゲゲゲの鬼太郎」の原画とか見てると、何故かとてもありがたい気持ちになって来るのが不思議です。
     あと個人的には、ながいけん先生の生原稿を初めて見られたのが嬉しかったです。現在展示されているのは、「神聖モテモテ王国」でモテモテ王国主席全権大使がガンダムの盾を持って犬と和平条約を結ぼうとしているところ。勿論、「GS美神極楽大作戦!!」の生原稿も展示されてました。あれはコミックス4巻で小竜姫のいる妙神山で修行するエピソードの第一話の冒頭部分ですよね(細かい)。
  • 60~70年代のマガジンの代表作にはことごとく「梶原一騎」の名前があり、当時における氏のマガジンに対する影響力はすさまじいものがあったことを伺わせます。かつてマガジンの編集長が「マガジンの基本は梶原イズム」と語っていたのもよく判ります。「空手バカ一代」面白いもんなあ。当時の子ども達は、「空手バカ一代」に載っている話は一字一句全て真実だと思っていたものだったんですよ(よ?)。
  • 展示を見ていると、マガジンが今のようなスタイルになったのは70年代初頭、一方のサンデーは80年代の初頭くらいかな? という感想を持ちました。マガジンは前述のように梶原一騎作品や「あしたのジョー」「巨人の星」が、サンデーは「タッチ」「うる星やつら」のあだち+高橋の両巨頭による影響が大きいことがよく判ります。
  • 過去のサンデーやマガジンの雑誌そのものも、資料として豊富に展示されていました。60年代のサンデーはまだ少年向けの総合情報誌という要素が色濃く残っており、表紙に陸上攻撃機イントルーダーの編隊写真が載っていたり、鼻に骨を刺してるニューギニアの高地人の写真が表紙を飾るサンデーに「カラーショック!世界の未開人」「難事件をズバリ解決!佐賀の超人間」なんて記事が載っていたりと、何というかこう当時は色々な意味で大らかな時代だったんだよなという気にさせてくれます。60年代の佐賀にいったい何が。
  • 展示されていたDNA螺旋図の「学園」の解釈によると、「ハリスの旋風」「愛と誠」から始まったマガジンの学園ジャンル作品の伝統を今に伝える役目を果たしているのが、「さよなら絶望先生」と「魔法先生ネギま!」になっていたのが面白いところ。週刊少年誌に掲載されるマンガはその「時代」を象徴しているものであると考えれば、「絶望先生」や「ネギま」は確かに今の時代を反映した学園モノであるという解釈には納得できます。君のためなら絶望して死ねる。
     そしてサンデーの「男組」から始まる学園DNAの現在を受け継いでいるのは「金剛番長」らしいです。先祖返りしていると言えなくもなくない?
  • 展示されている全作品の中で一番新しい作品は、サンデーは「神のみぞ知るセカイ」、マガジンは「ダイヤのA」。どちらもその雑誌の「今」を象徴している作品という位置付けと捉えると、興味深いチョイスであると言えます。
  • ちなみに原画ですが、久米田先生(絶望先生)と畑先生(ハヤテのごとく!)は隣り合って展示されてました。そして1つ離れた場所には「魔法先生ネギま!」を擁する赤松先生が悠然と構えています。この配置には何か深遠な意図が!(単に年代順に並んでいるだけです)

河童
 写真はサンマガ展の横で展示されていた河童。


賢木は6巻で不二子と再会するまで騙され続けていたのか…(´;ω;`) サンデー40号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 黒巻姉さん…(´;ω;`)ブワッ
 遅くなりましたが絶チル感想です。

 今回の焦点は、勿論ユーリの第四人格さんこと「フェザー」が皆本にキスしたこと。というか、より正確に表現するなら皆本がフェザーに唇を奪われたこと。敵か味方か正体不明の仮面キャラからいきなりキスされて赤面しちゃうだなんて、やっぱり皆本さんはどこまでも乙女です。何という堂々たるヒロインっぷり。流石です。

 あの時、皆本はフェザーに拘束されながらも「一緒に来てもらうぞ! それが君のためでもあるんだ!」と相変わらずのエスパー保護欲を発露させてましたけど、結果的にそれがフェザーの中の保護されたい欲求(後の皆本が「心のどこかでSOSを発している」と表現した感情)を自覚させてキスに至らせたとも考えられる訳で、あの局面ではああすることがフェザーに対するフラグを立てるという意味においては最善の行動だったと言えます。フェザーに唇は奪われたけど、逆にフェザーの心は奪った皆本。格好いいですね。代わりにチルドレンからの信頼は失いましたが。
 でも、チルドレン達も皆本が乙女だということは判っている訳ですから、そろそろ「皆本が女に迫られる」ことはあってもその逆は絶対にないことに気付くべきだと思います。紫穂は多分気付いててからかってるっぽいですけどね。皆本に盟神探湯仕掛けるとかマジハンパない。

 今回の話からすると、「フェザー」はユーリの人格が分裂したものというよりは、元々レアメタルのイヤリングに宿っていた別の人格がユーリの体を動かしていると考えるべきであり、今後の悠理/ユーリを巡る物語は「レアメタルに宿っていた元の人格は誰なのか」が焦点になると考えてよさそう。
 今回のエピソードはとりあえず次回でほぼ完結するっぽいので、次回でどこまで謎が明かされるのか気になります。あとは「Strings」の歌詞も気になります。二番までフルコーラスってどれだけ本気なんだ。

 ちなみに今回薫が川底に隠れていた念動力者を気絶させた技は俗に「ガッチン漁法」と呼ばれているもので、水辺にある岩をハンマーとかで叩いて衝撃波を起こし、周囲の魚を根こそぎ気絶させて捕まえるという、たいへんに環境によくない漁法です。よい子は真似しない。
 個人的には、安永航一郎先生の「海底人類アンチョビー」のクライマックスにおいて、海底人類を全滅させる目的で使用されたことで有名です(古い)。


「マギ」の人を蔑む視線の描き方が素敵すぎてゾクゾク来てますサンデー40号感想

神のみぞ知るセカイ

 少女とひまわりと青空の組み合わせは鉄板!(挨拶)

 帰郷編開始。このマンガは基本的に桂馬とエルシィの行くところ常に駆け魂あり、というマンガなので、最後に出てきたホラー少女の幽霊も多分駆け魂絡みの何かなのではないかと思われます。エルシィの話からすると、この世界は悪魔はいても幽霊はなしの方向みたいなので(ただしソースはエルシィ)。
 でももしアレが駆け魂だったりした場合、桂馬は対応を間違えると刃物のようなもので手足を斬られかねない凶暴な小学生の女の子を攻略しないといけないことになりかねないので、いいぞいいぞもっとやれと思いました。桂馬のギャルゲーライブラリの中には小学生女子を攻略する術があるのかなーとちょっと思いましたが、いくらでもありそうなのが現代ギャルゲーの恐ろしいところです。

 あと、桂馬が実家をゲーム倉庫として利用しているという設定は妙にリアルだと思いました。一人暮らしのオタク共はみんな普通にやってますよね(決めつけ)。
 「神知る」がアニメ化したらあの茶碗は商品化されるに違いありません。

結界師

 奥久尼さん亡き後、「カケルとミチルの百合カップルの行く末」が結界師における個人的な興味だったのですが、今回はそのカケルとミチルが扇七郎の介入であっけなく退場。ミチルがカケルを庇う様に攻撃を受けたところが泣かせます。多分彼女は最初から自分達がこうなる運命だったことを知っていて、最後にカケルの望みをかなえようとしていたのでしょう。

 次回からは、ついにこれまで登場した敵の中でもトップクラスの底知れなさを持つであろう扇七郎と、覚醒して底知れない「烏森」の力を身に付けた良守の、底知れない者同士の対決という形に。ついに裏会崩壊編もクライマックスに近付いているのでしょうか。

ハヤテのごとく!

 ハヤテがついに自分のアテネに対する感情に「好きな人です」と名前を付けた回。ヒナギクとのディナーでハヤテがアテネの名前を出すことは(読者にとっては)既定だったとは言え、ここでハヤテに告白しようとしていたヒナギクにとってはきつい展開となってしまいました。次回修羅場開始となるのか、それともヒナギクがハヤテのために手を差し伸べる覚悟を決めるのか。

 そして「他の人とは違う――僕にとって彼女は――」のページにはハヤテと関わった人達が走馬燈の様に(間違い)流れてますが、登場する順番はハヤテにとっての重要度という認識でいいんでしょうか。マリアさんが一番最後に出て来ているのは、「マリアはハヤテにとっての憧れの人である」という連載開始時の設定がまだ残っていることを示唆しているものと解釈しました。マリアさんファンとしては嬉しいです(ヘタレキャラという立場が確定している訳ではないという意味で)。
 しかしこのシーンにナギが出てこなかったのは意味深長です。ナギはハヤテの中では「他の人」という括りの中ではない、もっと大切な何かなのでしょう。

ジオと黄金と禁じられた魔法

 ジオの兄弟子ギンの妹らしき人物・リィン登場。「このまま男だらけのファンタジー世界を貫いて欲しい」と書いた次の週に美少女キャラが出て来ましたが、桐歩先生デザインの美少女なら大歓迎なので、素直に喜んでおきます(弱い)。
 リィンの初登場時、彼女を見たサザが「それにしてもひどい格好だな」と言ってましたが、本当に文字通りのひどい格好だったのが面白かったです。

はじめてのあく

 主人公カップルが赤ちゃん相手に四苦八苦するという古典的ラブコメマンガに必須のエピソードを、「はじめてのあく」も無事にクリアしました。子どもが嫌いだったジローが別れる時に一番号泣するというお約束も完璧。
 「赤ん坊を拾ったら素直にそのまま警察へ行け」という突っ込みは、これはそういうマンガなのでしません。

 なお、最後のコマが「ところで子供ってどうやって作るんだ?」というジローの台詞の下に「次号は作者取材のためお休みです」と書かれていたため、「藤木先生は子供の作り方を取材するために次号はお休みなのか」とうっかり思ってしまった人は自分以外にもいるはずだと信じてます。初心でネンネな藤木先生ならありえる…(ないです)。

DEFENSE DEVIL

 「これからが本当の地獄だ…」(主人公が悪魔なだけに)的な、次回からの大幅な路線変更というか、いよいよこの物語の本質に迫る展開への意向を示唆するエピソードだと認識しました。明確にバトルマンガに移行するんでしょうか?
 にしてもイダマリアはいい女でしたよねー(感想?)


クラブサンデー読んだ日記

 最近仕事が落ち着いてきたので、半月ぶりくらいにクラブサンデーを読む時間が取れました。
 以下、気になった作品の感想。

M・S DOLLS

M・S DOLLS – DOLLS』 第5想

菅原健二
(C)Kenji Sugawara /Shogakukan 2009

壮絶なM・S修行を終えたアオイ。大敗を喫したワカツキへのリベンジを果たすため、M・S・T会場へ!!

posted with EmbedSunday on 2009-09-05

 MSバトル(趣旨:オタク同士が相手の趣味に悪口を言い合う)編開始。主人公のライバル・ワカツキは「セレブなオタクなのでレアなグッズを沢山持ってて他のオタクから羨ましがられるので強い」というのが極めて判りやすい表現だなあと思った。

紅の騎士ロックウェル

紅の騎士ロックウェル – 第5話

灘谷航
(C)Wataru Nadatani/Shogakukan 2009

自分を守るため、ヘルムートが瀕死の傷を…ロックウェルは、師から授かった勇気をもって、竜に立ち向かう!

posted with EmbedSunday on 2009-09-05

 ヘルムート様ー!(感想)
 「騎士は渋いオッサンに限る」という個人的に嗜好にガッチリとマッチしていたヘル様ついに散るの巻。主人公ロックウェルがヘル様直伝の必殺技でドラゴン倒したところとか超泣ける。ツボをちゃんと押さえた演出に好感。

GOLDEN★AGE

GOLDEN★AGE – 最終話

寒川一之
(C)Kazuyuki Samukawa/Shogakukan 2009

サエグサ杯優勝の歓喜から4年・・・イレブンはそれぞれの道を歩み始める。本格中学サッカーストーリーここに完結!

posted with EmbedSunday on 2009-09-05

 連載終了。Webに移行してからの近江の成長っぷりには毎回目を見張るばかりだったけど、最終回でついに唯の立っている場所にまで追いつき、かつ小波ちゃんよりも周囲からキャーキャー言われてモテモテな彼を見て、やっぱりこのマンガの正ヒロインは近江だったんだなと思いました。おつかれさまでした。

幻影少年

幻影少年 – 第6幻

万乗大智
(C)Daichi Banjo/Shogakukan 2009

10年前の英国。「悪魔」と呼ばれる少年がいた。その少年の名は―――秋月サトワ!! サトワの過去とは!?

posted with EmbedSunday on 2009-09-05

 週刊少年サンデー9/9号に掲載が決定、9/17にはついに単行本が発売と、着実に実績を積み上げているこの作品。さすが万乗先生は違う
 今回は、万乗先生のマンガには欠かせないオッサンキャラ(「DAN DOH!」の拓さん似)が登場するので、「DAN DOH!」好きだった方は必見。オレ大喜び。

やおよろっ!

やおよろっ! – 番外編 & 54人目!! & 55人目!!

なつみん
(C)Natsumin/shogakukan 2009

唐突に番外編! 冷やし中華ちゃんと犬さんがクラブサンデー考察って何事!? 他2編!

posted with EmbedSunday on 2009-09-05

 今更ですがコミックス重版おめでとうございます。「やおよろっ!」はクラブサンデーの今後を担う最重要作品ですからね!(ややマジ) これからもクラサンを牽引する存在として頑張って下さい。
 今回はクラゲちゃんが何だか切ないです。夏も終わりか…

ムシブギョー

ムシブギョー

福田宏
(C)Hiroshi Fukuda/Shogakukan 2009

時は江戸、将軍・徳川吉宗の命によって世にも有名な「目安箱」が設置された。寄せられた庶民の声をすくい取って、ひとつの新しい奉行所(役所)が誕生。その名は「新・中町奉行所」、別の名を…「蟲(ムシ)奉行所」! お役目は江戸に跋扈する巨大蟲を駆除すること! 個性溢れる蟲奉行所のメンバーは、それぞれ特殊能力を持ったスペシャリスト! 田舎侍の仁兵衛は、一心不乱にお役目に邁進する!!

posted with EmbedSunday on 2009-09-05

 超増刊の新連載作品。江戸の街に蠢く蟲を退治する蟲奉行所に勤めることになった田舎剣士・仁兵衛の成長物語といった志向。ストーリーやキャラクターがとても判りやすく、絵に迫力もあってとても面白かった。今後に期待したいです。
 ヒロインの春さんのおっぱいがでかくて素晴らしいです。

つりらば

つりらば

田口ケンジ
(C)Kenji Taguchi/Shogakukan2009

神社の跡取り息子の執行架月は、妖弧に代々「女にモテない呪い」をかけられていた。その呪いを打ち破るべく、架月はあるアイデアを思いつき…? 期待の俊英が描く崖っぷち恋愛コメディー読切!!

posted with EmbedSunday on 2009-09-05

 クラブサンデー新人王受賞作品。モテない呪いをかけられた一族の末裔である主人公の少年がモテようとするドタバタコメディーに、妖怪退治の要素と姉萌え要素を組み合わせたところがポイント。面白かったです。
 架月君は姉と結婚するがいいと思いました(感想)。


バレットはコレクター趣味から早いうちに手を引いた方が良いと思ったサンデー39号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 椎名高志先生の大阪での原画展&サイン会の詳細が発表になりました。
 サイン会の方は、今回は往復ハガキで応募+当選者のみに返信という形式に変更に。東京の時は「先着順」だったので、午前3時の時点で既に50人を超える希望者がゲーマーズ秋葉原店の前に集まってしまって午前5時過ぎには受付を締め切らざるを得ず、始発電車に乗っても間に合わない人が続出するという事態になってしまったので、今回のレギュレーション変更は妥当でしょう。とりあえず出すはがきの数には制限がないようなので、どうしてもサイン会行きたい人は大量に出してみるがいいと思います(無責任)。
 原画展の方は、展示内容に変更はないと見ていいんでしょうか。

 以下は今週号の感想。

・非殺生接触感応ワイヤーガン

 今回のチルドレン側の主役は紫穂。クライマックスシーンにおけるサイコメトリー操作での杭打機によるパイルバンカー連打は「さすが紫穂」と思わせる活躍っぷりでしたが、今回はそれ以前に出てきた「非殺生接触感応ワイヤーガン」のインパクトが勝りました。
 要するにサイコメトリー用のワイヤーで相手を拘束するという趣旨の武器なんですけど、拘束の度合いはワイヤーガンを操る紫穂の胸先三寸であり、多分これ人を殺せます。というかあんな武器で拘束された状態で紫穂にサイコメトリーとかされたら恥ずかしくて死ぬ。これを作ったティム&バレがセーフティーを厳重にしたのもよく判ります。
 あと何で紫穂はまだ若いのに「ゲームセンターあらし」を知っているのか。ああ見えて中身は40代のオッサンですか?(はい。オッサンです)

・ファントムさん

 今回もまた余計な厄災を引き起こす張本人かと思われていたファントムですが、今回は逆に崩落が起こりそうな堤防をチルドレンに教えてその場を立ち去るという暴挙に(暴挙?)。今後のために薫のお誕生日会に悠理を行かせる(そしてレアメタルのイヤリングをプレゼントする)ことを最優先するという、彼女にしては珍しい行動に出ました。彼女にも道理というものが理解できる理性があったんだと思いました。
 あと彼女は多重人格の中でのブラックユーモア担当でもあるので、新コスチュームを披露して薫相手に乙女ごっこをする余裕も見せました。結果的にその乙女っぷりが、皆本の脳裏にかつて彼女が言った「これはゲームよ」という台詞を思い起こさせ、皆本を行動に動かしたと思えば効果はあったのでしょう。皆本も心は乙女なので、同じ乙女同士で何か相通じるものもあったのかも知れません。ウソだけど。

・第四人格さん

 ユーリの「第四人格」がアクティブ化し、ナイの協力を得てついに皆本に接触。皆本は困ったエスパーを見ると放っておけないタイプの人間なので、彼にコンタクトを取って助けを求めるのは良い選択だと思います。どんな話を切り出すつもりなのか、次回に期待したいところ。

 それはともかく、最終ページでほんのちょっとだけパンツ見せてる第四人格はいい人格です。薫も「ウォーターアンブレラ」しながら見せてるけど、表面積的には第四人格さんの方がグッと来ます。チラリズムをわきまえてますよ彼女。
 まあでも今回一番色っぽいのは、結局は雨に濡れた皆本なんですけどね(おわり)。


デコがあんなに立派になって…(「アーティストアクロ」を読みながら)サンデー39号感想

結界師

 「烏森には一人の人間が封印されている」という衝撃の真実を明かしつつ奥久尼さんが成仏しちゃったの巻。おキヌちゃん以来の幽霊美少女レギュラーキャラになれる逸材だったのに残念です(まだ言うか)。「この世の謎を解いたところで私は満足できない」と言って成仏した彼女ですが、個人的には何より奥久尼さんの頭巾の中身が謎だったので、せめてその謎を解いてから成仏して欲しかった所存です。

 そして、おそらく良守も「烏森には一人の人間が封印されている」「自分はその力を自在に使うことができる」という事実を近いうちに知ることになるのでしょうが、その時に良守が如何なる選択をするのか注目です(ちょっとだけまともな感想書いた)。

MAJOR

 清水のシャワーシーン! 彼女が珍しく正ヒロインっぽいことしてるよ!
 でも体育会系大学生女子によるシャワーシーンって、少年誌的には割とマニアックですよね!(何)

アラタカンガタリ

 物語内でフォーカスが当たれば当たるほどどんどん小物臭が漂ってくる門脇君でしたが、ついに彼も革と同じく異世界送りの刑に。
 こちらの世界ではナイフ振り回して粋がってる彼ですが、ファンタジー世界ではナイフは武器的に一番弱い装備であり、与えるダメージもせいぜい1D4程度なので、1D8以上の攻撃力を持つ剣を持ってる上にアーマークラスも高い連中がゴロゴロしており、かつ「鞘」を持つキャラともなるとノータイムで高攻撃力の飛び道具を平気で繰り出して来るこの世界では、ナイフは武器として心許ないことこの上ありません。世界が違っちゃえば親が金持ちとか権力持ってるとか全然関係ないですし、これから門脇君はどうなっちゃうんでしょうか。

 革ブッ殺すことだけが生き甲斐であろう彼は、これから同じく革をブッ殺していきたい十二神鞘側にいいように使われちゃうことが予想されます。権力側に立っていたはずの彼が権力に使われてしまうという皮肉。彼はこのままカンナギ様以上のヘタレキャラとなってしまうのか否か。門脇君の今後が心配です。でも個人的にはヘタレキャラが好きなのでむしろ期待。どんどんヘタレて下さい(ひどい)。

ハヤテのごとく!

 波乱が予想されたディナーでしたが、ハヤテに告白したい一心で上滑りを繰り返すヒナギクのドジっぷりと、そのヒナギクの気持ちを全く察しないでただこの場をやり過ごすことだけに集中しているハヤテのボンクラっぷりが相まって、結局何も起こらずに終わりという形に収斂。ヒナギクの告白妄想は微笑ましかったですが、流石に今回はハヤテのあまりの「つつがなくやり過ごしてみせる」という強靱な意志がもどかしかったです。
 ヒナギクはハヤテの苦境に対する力になれるだけの才覚や覚悟を持っている人物なのは間違いないので、ハヤテはヒナギクに素直に相談するべきだとは思うのですが、ハヤテは割と相談しないで抱え込むタイプだしなあ。この話はまだまだ長引きそう。

マギ

 アリババとモルジアナは「アリババと四十人の盗賊」では主従の関係にあるキャラなので、この「マギ」においてもこの二人の間には何らかのフラグが立つのではないかと予想していましたが、立ったフラグは主従でも恋愛でもなく殺戮フラグでした。
 アリババがモルジアナに対して言ってる「ここは迷宮。あんたが領主様から逃げたって、誰もとがめやしねーんだぜ」という理屈はもっともなのですが、モルジアナはジャミルに心の底まで支配されてしまっている状態なので、もはやアリババが口説ける状態ではなさそうです。彼女の心を開くのはアラジンの役目になるのではないかと思われます。

 ところでモルジアナは、やっぱりパンツ履いてないですよね?(感想)

ジオと黄金と禁じられた魔法

 たまにサンデーを読むような人から「このマンガは何ですか。作者はどんな人なんですか。大丈夫なんですか」と必ず聞かれるこのマンガ。先週も聞かれました。
 とりあえず作者は小学館の新人コミック大賞に受賞し、これまでに何度か読み切りを描いてるサンデーの秘蔵っ子で、ちゃんと読めばまあ割と大丈夫なマンガなので安心して下さい、とお答えしてます。

 話の方は、何だかんだでジオは無事に王に認められ魔法使いの「認可証」を得て、正体がこの国の王子であったサザとも仲良くなり、ついでにジオの過去についてもとりあえず「何だか判らないけどとにかく凄い」ことが判ってきたりと、結構彼の旅は順調なんじゃね? みたいな感じに。やっぱり見た目が可愛くて素直な男の子はモテますよね。男に
 「ジオ禁」って、実は見た目がショタっぽいキャラが様々なタイプの男性を出会った端から籠絡していく様子を楽しむという、かつての「DAN DOH!」みたいな視点で読んだらより楽しくなるんじゃね? とか思いました。女性のレギュラーキャラがここまで全く出てきていないのも、その傾向に拍車をかけてます。こうなったら、もうこのまま男だらけのファンタジー世界を貫いて欲しいところです。

オニデレ

 「お主が祖国へ帰りし時、誇りを持って家族に語れる、本当はそのようにあたたかく地なのだ
 茨城と聞いて「納豆」と「鹿島アントラーズ」と「つくばエクスプレス」しか連想できない私には、まだ茨城愛が足りないと思いました。
 あと、茨城王はただでさえ格好いいのにその上イケメンなのはずるいと思いました(狭い)。

月光条例

 現代日本において「人魚姫」と来れば勿論アニメ版「うみものがたり」のエンディングが連想されますが、それはさておいて今回のエピソードは、原典の「人魚姫」を読んだときに誰もが感じるであろう「納得できなさ」に対して、ちょっとムーンストライクされちゃった藤田和日郎先生が勢いで改編してハッピーエンドにしてしまったものに違いないです。

 ちなみに椎名先生がムーンストライクされて「人魚姫」をアレンジすると、「卵は産んだのでここでなさってください」になります。基本的に、優れた漫画家は皆等しくムーンストライクされていると考えた方が良さそうです。正気にては大業ならず。

はじめてのあく

 「血を吸うのが気持ち悪いから汗を舐めて代用する吸血鬼の幼女」というアイデアを思いついた時点で、藤木先生の勝利は決まっていたエピソードでした。
 あと、ルナが持って来た契約金を見てエーコとエーコ母が「これだけあればガリガリ君が毎日…!」「おかず一品増やせちゃう!」と感想を述べてましたが、こういうみみっちい感想が出てくるということは実はあんまり大した金額ではないのかも知れません。あるいは、エーコ達は大金を前にしてもこういう発想にしか至れないという庶民的なセンスの持ち主であるということなのか。

読み切り:八咫烏

 「烏っちゅうのはの、死ぬ時にゃあ何も残さず死ぬんじゃ
 我々がカラスの死体をあまり見かけないのは、単にカラスの巣が人里から離れた場所にあること、および野生生物が死ぬとすぐに小動物や昆虫に食べられてしまうことにより、結果的にカラスの死体を見る機会が少ないから――とマジレスすると「空気読め」と言われてしまうので何も言いません(手遅れ)。

 マンガとしては判りやすくて面白くてかつ格好いい、優れた娯楽作品という印象です。作者の小林裕和先生は作者紹介を読む限りまだ新人さんのようですが、これだけ綿密かつ迫力ある絵を描けるのは素直に凄いと感心。再登場に期待します。
 クラブサンデーに掲載されている「D.O.U.M」も小林裕和先生の作品ですね。こちらも面白かったです。

D.O.U.M

D.O.U.M – 読切

小林裕和
(C)Hirokazu Kobayashi/shogakukan 2009

人類が超能力に目覚めて一世紀。力に溺れた人間が辿る道は…!? 近未来異能力バトル読切44P!!

posted with EmbedSunday on 2009-08-29


「中二の妄想象をも倒す」は積極的に座右の銘にして行きたいサンデー38号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「これなどは謎の天才原型師『Mr.9』作で、一体五万円が即日完売!
 九具津さん何やってるんですか(サプリメント感想)。

 しかし、敵味方双方にハードなオタクがおり、かつパンドラ側にはクリエイター(九具津・パティ)が、バベル側には熱心なファン(ティム・バレット)がいる現在の状況は、何か今後の展開を示唆しているような気がしないでもないです。謎の原型師・九具津とコアなフィギィアコレクターのティムバレの魂の交流をベースに、「オタクの結びつきは思想を超える」を体現する物語とかそういう奴。
 そしてそれをパティが掛け算に変換して表現。完璧だ。

 本編の方ですが、まず「作詞:六ツ見純代」って何事ですか(感想)。これが「軽い気持ちでリクエストしただけなんだけど」って奴なのでしょうか。それに、コード考証に名前が載っている「姫野よしかず」さんも、漫画家でかつ本格的にバンドやってる方のようです。専門用語で言うところのプロの犯行であることは確実。この曲を実際に収録してCD化するつもりなのか、と疑われても仕方がないレベルです。
 練習のシーンでは、葵が「音楽性がちゃうと思うねん」と言ってるところが笑いのツボに入りました。単に葵に音楽的なセンスがないだけなのですが、音楽性の違いという言葉が持つ解釈の幅の広さ(もちろん駄目な意味で)を利用したいい台詞だと思います。普段は「出来る子」な葵がダメキャラになってるのが新鮮でいいですね。
 あと葵絡みでは、指先に巻いた絆創膏をレインコートの下に隠すシーンが、ちょっとスカートを押さえる仕草を連想させて萌えです。好きな人にパンツ観られて照れながら隠すみたいな感じ(妄想)。

 そして肝心の任務の方は、薫がメアリーから「念動エンドレスエイト」という今やその名を口に出すのもはばかられるサブタイトルの技を伝授されるなどで豪雨に対する準備は万全なのですが、何か想定外の方向からファントムが飛んできてビックリという流れに。彼女が今回の「変動確率超度7」級の事件を引き起こす要因であることは、まず間違いないでしょう。
 ファントムが何故ここにやって来たのかと言えばそこにチルドレンがいるからであり、何故チルドレンがいるのかと言えばここで「変動確率超度7」が予知されたからであり、何故「変動確率超度7」が予知されたかと言えばファントムがここにやって来るからで(以下略)。前回の「海岸で死亡事故の発生確率が30%」と同様、そこにチルドレンがいるから「変動確率超度」を伴う事件が発生してしまうって形ですねコレ。

 いつものパターンであれば、ファントムが変な急造怪人を連れて来てそれをチルドレンが撃退してめでたしめでたし、で終わるところですが、今回はナイがこのバトルに介入してくることは確実。ナイはトリプルブーストをその身で受けて退場するためだけに「黒い幽霊」から送られてきた存在なのですが、ナイは既にユーリの第四人格から何らかの指示を受けているっぽいので、素直に「黒い幽霊」の意図通りに動くとは思えません。
 果たして今回のバトルの行方はどうなるのか、ナイの素顔は明かされるのか、無事薫の誕生会は開かれるのか、そして六ツ見純代さん作詞のお誕生日ソングはCD化されるのか。どっきどきしながら次回を待ちたいと思います。いや流石にCD化はないと思いますが。携帯サイトで着メロ配信ならあるいは。

 そして、お誕生日ケーキを冷たいムースにするよりも、ケーキの中から半裸の皆本が出てくる仕掛けにした方が薫は喜ぶと思います(おわり)。


「あお高」が表紙だと少年誌っぽく見えますね!サンデー38号感想

ハヤテのごとく!

 西沢さんのシャワーシーンがサービスカットに。このマンガは心なしか相対的に貧乳キャラが多い気がするので(綾崎ハーマイオニーを含む)、極めて普通のスペックを持つ西沢さんのボディでも何だか魅力的に見えます。
 一方で貧乳で有名なヒナギクさんは、今度のハヤテとの食事会でハヤテに告白すると意気込んで既にテンパリ気味ですが、ハヤテはハヤテでアーたんの事で既にテンパっているので、ヒナギクがこの場で本当に告白してしまったり、逆にハヤテがアーたんの名前を切り出してしまったら、場が大荒れになることは確実でしょう。やはり、基本的に「ハヤテのごとく!」というマンガはハヤテとヒナギクの二人にあらゆる艱難辛苦がのしかかってくるようにできているのです。二人とも頑張って生き延びて欲しいですね。

 そしてハヤテとヒナギクがダメになっているせいか、相対的にナギの貫禄が上がってきている気がします。はしゃぐ西沢さんの相手をしてあげたり、ハヤテを気遣ったりと、日本にいる時のダメっぷりが嘘のような出来た子っぷりを発揮。やれば出来る子じゃないですか。

結界師

 正守と夢路の対決は、土壇場で追い詰められた夢路が零に倒されてあっけなく終了。この二人の関係は、どうしても夢路の協力を得たい正守に対してどうしても正守を信じられなかった夢路という形でしたが、何というかこう「普通の信頼関係を築けないから彼らは裏会にいる」ことがイヤと言うほどよく判るエピソードでした。
 こんな世界の連中をまとめて戦おうとしている正守の行く手は本当に茨の道だと思います。

 というか、それよりなにより、今回は奥久尼さんがついに成仏しちゃいそうになってますよ! 大変だ! 奥久尼さんはおキヌちゃん以来のサンデー幽霊美少女の座を狙える逸材だったのに! いざ成仏する時に、「成仏ってどうやるんでしたっけ?」って國府田マリ子ヴォイスでボケつつそのままレギュラー化して下さるようお願いします! あの衣の下にはもの凄い美少女キャラがいるに違いないんですよ!

神のみぞ知るセカイ

 天理が登場してから、明らかにこのマンガが新しい局面に入ったことがよく判るエピソードでした。
 天理の中に入っているディアナが「神」を自称するところとか、地獄における旧悪魔と新悪魔の戦いに天界の神々が介入していたといった物語の根幹に関わる部分が明らかになってきたところも重要なのですが、それ以上に桂馬が「天理とキスしたことで、(天理の中の人である)ディアナから結婚を迫られる」という状況に陥ったことの方が遙かに重要です。

 基本的に、これまでのこのマンガは「一度キスして駆け魂出したら女の子はそれまでの記憶がなくなる」という後腐れのないゲーム的な関係を繰り返していた訳ですが、天理の場合はそういう都合の良い設定が効かないため、今後も事ある毎にディアナから結婚しろと言われるのは確実な有様。
 しかも天理は本気で桂馬のこと好きですし、桂馬も現時点での目的が「駆け魂を全て片付けて元のゲーム漬けな生活に戻ること」であり、そのために天理とくっつくのが最適解であると判断すれば、間違いなくヤる男です。ついに桂馬にも年貢の納め時が!?(早とちり)

MAJOR

 「MAJOR」が終わる時は吾郎が童貞を失う時であるというのが我々の認識ですが、ソフィアの存在は吾郎と清水の関係の促進に寄与するのでしょうか。

マギ

 作者の大高忍先生が「すもももももも~地上最強のヨメ~」の作者であることを、ついこの間ようやく知りました(おそいよ)。道理で格闘シーンが迫力あったり、モルジアナがムッチムチだったりする訳ですわ。納得。

 ストーリーの方は、アリババが実はさる国の国王の血を引く王族の落とし子であり、かつ高度な教育を受けていたのであった! という種明かしの回。古代文字を読めたり、即死トラップを土壇場で回避できたりするのにはそれなりの理由があったという事に。伊達に「アラビアンナイト」における有名エピソード「アリババと四十人の盗賊」の主役の名前は使ってないということでしょうか。
 原作だとモルジアナはアリババに仕える奴隷で、最終的にはアリババの子供と結婚することになるのですが、こっちの「マギ」ではこの二人の関係がどうなるのか期待です。現段階では全くフラグ立ってませんけど。

はじめてのあく

 ジローが地元では皆から愛されている人気者であることを知り、キョーコにすっかりフラグが立ってしまったの巻。将来は福岡に嫁いでしまうがいいと思いました。「なんかジローが3割くらいかっこよく見える…?」のところでジローがお耽美キャラになってしまうところが乙女っぽくていいですね(←いいんだ)。
 そして更に今回は、最後のシーンで「こわしや我聞」の桃子を彷彿とさせる、新たな貧乳キャラが登場。多分声優は釘宮です(声優?)。このタイミングで新たな貧乳キャラを投入したということは、これはきっと乳尻太股全てがうっすいキョーコが大ブレイクしたことで藤木先生が己の貧乳キャラに対する自信を得た現れに違いありません。藤木先生が調子に乗ってきたよ!