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来年は絶チルにとって更なる飛躍の年となりますように(-人-)サンデー2+3号絶チル感想

 今年の冬コミで「絶チル」の同人誌を何冊か読んだ結果、自分は一般向けだと賢木×紫穂、女性向けだと賢木×皆本の組み合わせの話が好きなんだというのを自覚するに至ったのですが、もしかしたらオレは本当は賢木のことが好きなのでしょうか?(挨拶)

 というかお久しぶりです。
 今更ですがサンデー2+3号掲載分の絶チル感想です。遅れて本当に申し訳ない。

 この回の見所としては、まず葉が悠理に絡んだ不良少年の服のみを破壊したところが挙げられると思います。
 彼の能力は要するに口から超音波を発射することなので、不良に対して服だけを破壊する超音波を当てたという理屈は成り立ちますが、体にダメージを与えずに服だけを破るには、実は相当繊細なコントロールが必要なのではないかと思うのですがどうでしょうか。また葉がペンキのスプレー缶を超音波で爆破して不良をペンキまみれにしたのも同様で、ちょうど不良にペンキがかかる様に缶に穴を(音波だけで)開けるのは、技術的にかなり難しいんじゃないかと推測します。
 つまり、葉はこれらの繊細かつ高度なテクニックを無意識で実行できる程の、極めて高度な能力を有していると考えて良いでしょう。そしてあの葉のことなので、普段からこの能力を使って真木の服を破ったり、真木に缶の中身をぶちまけたりしている姿が容易に想像できます。
 最高の能力を有しながら、それをイタズラにしか使わない。それが葉という男なのです(決めつけた)。

 あともうひとつの見所は、皆本がフェザーに押しかけられた上に押し倒されたことでしょう。いかな衝撃的な出会いをしたとは言え、まだ出会って間もないはずのフェザーにいきなり押し倒される今回の展開は、やはり正ヒロインの面目躍如と素直に評価するべきでしょうか。

 フェザーは「おチビちゃん達にはナイショで、大人のハナシをね」と言ってますが、彼女の体は悠理と一緒なんだからチルドレン同様まだ「大人」じゃないんじゃないかとも思います。フェザー的には、精神年齢が大人であれば体が子供であっても大人を自称して構わない、というロジックなのかも知れませんが。
 まあ、いかなフェザーが相手と言えどもあの皆本がそうそう色仕掛けにひっかかるとは思えないのですが、「体は子供で心は大人」というのは案外皆本のストライクゾーン(性的な意味で)である可能性もあるので、この二人の絡みはそういう意味で油断できません。次回ではいよいよフェザーについて明らかになりそうなので、次回のこの二人のピロートークの内容に期待が集まります。

 そして最後のページでカガリが不良に絡まれた悠理の前に現れましたが、普通のマンガであればこれは間違いなく悠理→カガリのフラグが立つ展開です。もし悠理という人格がミラージュやファントムから独立して個性を持つとしたら「恋愛」というファクターを用いるのは極めて有効なので、物語的にはフラグ立った方が面白くなりそうな予感。
 個人的にカガリ=カズラの関係は磐石だと思っていたのですけど、もしこのフラグが立ったりしたら、ちょっと今後波乱が起こるかもしれません。カズラが悠理の上履きに画鋲を入れる展開も夢ではないよ!(夢?)


コミックマーケット77 椎名高志作品関連サークル情報

※作品名を表記していないものは「絶対可憐チルドレン」の同人誌です。

12/29(1日目)
  • 東-Q54b 庭と畑(賢木×紫穂あり?)
  • 東-シ38b ×80(真木×兵部)
  • 東-シ39a みりん観光王国(賢木×皆本、真木×兵部)
  • 東-シ39b soni+(賢木×皆本、真木×兵部)
  • 東-シ40a at J(兵部中心、皆本総受け)
  • 東-シ88b 竜姐会(絶チル本あり?)
  • 東-ニ23b 無題同盟(絶チル兵部×皆本あり)
  • 東-ネ37a 六々花(賢木受)
  • 東-ネ37b 猫叉本舗(賢木受)
  • 東-ネ38a コピー機が粉砕。(兵部×皆本、皆本受)
  • 東-ネ38b 絶対隷奴(皆本×兵部)
  • 東-ネ39a 上様。(真木×兵部、不二子×京介)
  • 東-ネ39b Nobicco(真木×兵部、賢木×紫穂)
  • 東-ネ40a あれふる~と(兵部総受け、真木×兵部)
  • 東-ネ40b フルフール(真木×兵部)
  • 東-ネ41a TARUHOLIC(真木×兵部)
  • 東-ネ41b 猫紐(真木×兵部)
  • 東-ネ42a Mandarin Barrel(賢木×皆本)
  • 東-ネ42b Paraiso (賢木×皆本)
  • 東-ネ43a アスパラガス行進曲(賢木×皆本)
  • 東-ネ43b ココかな(賢木×皆本)
  • 東-ネ44a 壱月屋本舗(兵部×皆本)
  • 東-ネ44b なななちゅ(兵部×皆本)
  • 東-ネ45a Eulenspiegel(皆本受)
  • 東-ネ45b しゅがー☆きゅーぶ(真木×皆本、兵部×皆本)
  • 東-ネ46a なかおち(皆本受け、ギャグ中心)
  • 東-ネ46b リミッター半壊(兵部×皆本、賢木×皆本、葉×賢木)
  • 東-ネ47a a-corner(葉×パティ、賢木×紫穂)
  • 東-ネ47b 透光ポラリス(兵部×不二子)
  • 東-ネ48a ANGELICA(賢木×紫穂)
  • 東-ネ48b 虹色混合水(絶チルあり?)
  • 東-ノ01a チョーばぁっとー(絶チルあり、健全)
  • 東-ノ01b From.C(賢木×紫穂)
  • 東-ノ02a Short circuit(賢木×紫穂)
  • 東-ノ02b トロイメライ(賢木×紫穂)
  • 東-ノ03a BLUE SIGNALS(チルドレン×皆本中心)
  • 東-ノ03b 風桜花(皆本×薫、兵部×皆本、賢木×紫穂)
  • 東-ノ04a 因幡の白うさぎ(兵部メイン)
  • 東-ノ04b 気まぐれ金太(絶チルあり)
  • 東-ノ05a 朝の魔法(絶チル・GS美神 オールキャラギャグ)
  • 東-ノ05b 風色通り(賢木×紫穂、GS美神 雪之丞×ピート)
  • 東-ユ14b 東京動画大学(絶対可憐チルドレン問題集)
12/30(2日目)
12/31(3日目)

マイマイ新子観られませんでした日記

マイマイ新子と千年の魔法

 お久しぶりです。
 生存報告です。

 25日は仕事帰りにラピュタ阿佐ヶ谷でレイトショー公開されている話題の映画「マイマイ新子と千年の魔法」を観られるといいなと思いながら阿佐ヶ谷へ行ったのですが(放映開始時刻の夜9時に)、当たり前ですが既に満席でした。
 何かこの映画、今ではかなり早い時間からチケットを入手しないと夜のレイトショーを見ることができないくらいの人気っぷりだそうですよ(参考)。認識が甘かった…

 「マイマイ新子」は口コミでかなりの人気を博している映画なので、またいずれ観る機会もあるだろうと思うことにします。

 そんな感じで、ここ最近は(主に仕事で帰りが遅くなっていたことと、睡眠時間の確保を優先したため)ちょっと更新が滞っていましたが、年末からまたぼちぼちこんな日記とか書きながら再起動して行きたいと思います。
 サンデーに「絶チル」載ってないとホントにダメなのな自分。

 写真は、自分を哀れに思った受付のお姉さん(妄想)から頂いたポスター。


次号は来週22日に発売ですよねサンデー2+3号感想

マギ

 肉弾戦ならおそらく現在サンデーで連載されているマンガの中でも最強の一角を占めること間違いなしな、地上最強の嫁ことモルジアナ復帰の巻。誰の嫁かは秘密。
 前のエピソードでは最後の方でアリババに対するフラグ(立つと惚れる方)が発生したのかと思っていたんですけど、彼女が一人で物思いに耽っていたシーンでの「あの子、どこかで元気にしているかしら? 私を解放してくれたあの男の子も」というモノローグからすると、アリババに対する感謝の念はあってもあくまでアラジンとワンセットの存在というか、まだそういう感情が発生するまでには至っていないようです。その辺に変化が訪れるとしたら、バルバッドへ行ってアリババと再開してからになるんでしょう。多分。

 次回は、久しぶりにモルジアナのグラップラーっぷりが堪能できそうな予感。モルジアナ残酷ショーの幕開けとなるのか否か。

ツール!

 『あまりに…突然の悲劇──

 今回は冒頭の「勝のフランストップチームへのスカウト」からフラグ(立つと死ぬ方)が立ち始め、雪が降り始めたり、路面が凍結したり、そんな環境下で勝が過剰に練習したり、息子のヒイロが来年の渡欧に向けてフランス語の勉強をし始めたりとページを追う毎にフラグが濃厚になって行き、そして後はクライマックスの転倒→丁度いいタイミングで大量の木材を積んだトラックが→あぶない!→パートナーの優を庇って勝が木材の下敷きに→フラグ成立、という流れるような展開に。
 今回は一話を通じて読者に「嫌な予感」を伝え、最後にそれを現実のものとする表現が冴えていたと思いました。前回のゼウスがスパートして勝を追い抜く描写も迫力があって凄かったですが、今回の描写も負けず劣らず凄かったです。素直に感心しました。

 しかしここで勝が本当に死んでしまうと、ヒイロが父の無念を晴らすためにゼウスに挑むことを決意するという、「MAJOR」の序盤を彷彿とさせる展開が予想されます。このマンガもいずれは70巻を超える大河ドラマに…(ゴゴゴ)

ハヤテのごとく!

 ハヤテが「アテネを救うかナギを救うか」でさんざん悩んでいたところ、当事者のナギが満を持してハヤテの前に登場、そして今回の騒動の全ての元凶である王玉をクルミ割り機であっけなく破壊。その上で「ここから先の未来は、お前が私を守ってくれ」と、これ以上ないくらい判りやすい言葉でハヤテに対してプロポーズを決めたという、ナギの漢らしさが際立った話でした。
 ここしばらくは登場機会に恵まれなかった彼女ですが、さすが主役は決めるところでは決めますね。惚れ直しました。ナギのお嫁さんになりたいです。

 ハヤテは、かつてアテネに対して「自分がアテネを守る」と宣言したけど結局力がなくて果たせなかったことがトラウマとなって今も彼の精神を支配しているのですが、今回のナギの言葉は彼を過去のトラウマと再度対峙し、アテネを救ってナギを守ることで過去を克服するチャンスを与えたことを意味します。ハヤテは過去を乗り越えなければ先に進むことができない以上、結果としてナギはハヤテにとってもっとも必要だった行動を自ら行ったことになります。
 そういった意味で、今回は大きなターニングポイントとなりえるエピソードだったと思います。ナギとハヤテの本当の物語は、実はここから始まるのかも知れません。

神のみぞ知るセカイ

 何気に七香はスクールタイツキャラなんですよね(フェチ挨拶)。

 七香編終了。今回は七香が勝負の後で言った「勝つに決まってるやん、うちは鮎川より持ち駒多かったんやもん。うちにはもう一つ…桂馬がおったからね!」という台詞が非常に上手いなと思いました。マンガの中の勝負でもディアナが七香の持ち駒を1つ読み間違えていたことが決め手になりましたし、「桂馬」が七香の側にいてイチャイチャしていたことでディアナの動揺を誘ったのも勝因の一つであったことは間違いありません。

 今回、桂馬は「勝ち負けを超えた何かを掴む」ことを目指していたはずなのですが、それが途中で「勝たなきゃ…ダメだぞ」に変わったというのは、まだ彼が神ならぬ人であることの証なのかも知れません。
 にしても、「ダメだぞ」って言ってる桂馬はカワイイっスよね。桂馬を嫁にしたいです。

はじめてのあく

 キョーコもジローのおもちゃにされることに随分慣れて来てますよね(語弊を伴った感想)。

 後半のジローとキョーコのイチャイチャバカップルっぷりも楽しかったですが、前半の「仲間で楽しくドタバタとクリスマスを過ごす」雰囲気もなかなか良かったです。マンガみたいな連中とマンガみたいな騒ぎをしながら楽しく過ごす。こういうのには純粋に憧れちゃいますよ。私もティーンエイジャーだった頃は、こういうドタバタ騒ぎに憧れてたように思えます。一人寂しく
 こういう(少年マンガ的に)清く正しい騒ぎを演出できるマンガは、多分サンデーだと「はじめてのあく」だけです。昔の自分みたいな今を生きる少年達のためにも、「はじめてのあく」には頑張って頂きたいです。藤木先生は、非モテなサンデー男子みんなの希望の星です。と決めつけておわり。


次の本は葉×皆本ですかパティさん?(サンデー1号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 前回のパティがファントムの支配を退けたのは、薫の力が守ったというよりも、むしろパティの「銀魂」に対するハマリっぷりによる集中力がファントムの力を上回ったからではないかと思いました。「銀魂」面白いもんなあ(挨拶)。

 そういうアレでお久しぶりです(絶チルの感想では)。
 以下、サンデー1号の感想です。

 今回のエピソードのストーリー的な主眼は、薫が澪たちに「エスパーがノーマルの学校で一緒に学ぶための心構え」を解きながら、今自分がやっていることがかつての皆本と同じ『エスパーの育成』であることに気付く──という点にあると思われます。薫は今回のエピソードで、育成される側だった自分が今は自分が育成する立場になったことを自覚した訳ですね。
 前回は澪たちが何をやらかすのか心配で鬼のように手から汗を流していたりしてましたが、彼女は皆本にかつて(というか今もだけど)そのような気苦労をかけていた訳であり、そのうち薫も澪たちと付き合っていく中で皆本の「保護者」としての心境が判ってくるのではないのでしょうか。
 あと、今の薫にとっては澪の社会的な意味でのダメっぷりが、ちょうどいい塩梅で庇護欲をそそっているのかも知れません。そういう意味では、薫と澪はやっぱりいいコンビです。

 あと今週の突っ込みどころとしては、葉が皆本に対して聖水プレイ(専門用語)を仕掛ようとしたことですが、これについては「さすが葉はモノが違う」という感じです(チンコの大きさ的な意味ではなく)。
 この前の露天風呂エピソードでは、バベルの男どもは皆チンコを晒すことを著しく躊躇していましたが、それに比べると今回の葉のチンコ晒していきたいっぷりは惚れ惚れするくらいの見事なものであり、極めて原初的な意味で男らしいとさえ言えます。サプリメントで女を口説いて『男らしさ』をアピールしている賢木も露天風呂編では結局パンツを脱げなかったことを考えると、葉は「絶チル」界において筆頭の男らしい男であると言えるのかも知れません。まあ葉の場合は、単に何も考えていないだけだと思いますが。

 次回はカガリがファントムのターゲットになるっぽい展開になるとのことですが、気になるのはファントムが「あの年頃の男の子に約束を破らせるなんて簡単♥」と甘く見てるところ。確かに中学生男子は基本的に葉と同じレベルでバカなのですが、今回の最後のページを見る限りカガリは葉よりはバカじゃなさそうなので、ゆめゆめ油断はできなさそうです。
 あとカガリにはカズラというコブが付いてることをファントムはまだ知らないっぽいので、不用意にカガリにアプローチをかけると、嫉妬に燃えるカズラから上履きに画鋲を入れられたり、放課後に校舎裏に呼び出されたりすること必至。何か、今回もファントムが返り討ちに合って終わり的なオチが待っていそうな気がします。

 賢木に対して「サカキくーん」と下手に出てお願いする皆本は萌え対象です。


あけましておめでとうございます(論理上は新年号なので)サンデー2010年1号感想

マギ

 先週の話になりますが、白瑛のジンであるパイモンは、乳首に穴を開けて鎖をぶら下げているパンクなファッションがたいそうイカしてるなあと思いました(頭悪い感想)。
 このパイモンというキャラは、元々は「ソロモンの指輪」などに出てくる悪魔がそのモチーフであると考えられ、その容姿については一般的に「女性の顔をした男性の姿をしている」という表現がされている様なのですが、それからインスパイアを受けた結果こんなヤバイ格好したお姉さんをデザインしてしまうってのは、純粋に素晴らしいと思います。感動しました。乳首ピアスで感動。

 そして今週は、あのゴルタスが黄牙の一族の出身だったというのが明らかになりました。「黄牙一族は奴隷狩りの被害に遭っている」という話が遙かアラビアで出会ったゴルタスに繋がるという妙に壮大なスケール感が、「ルフの大いなる流れに導かれたアラジンの冒険」であるこの物語の壮大っぷりを表現していると思います。
 要するに「マギ」はおもしろいです。

ハヤテのごとく!

 ハヤテはアテネかナギかの選択の狭間で悩んでいる最中ですが、ヒナギクは現在その彼の選択の余地に入ることすらできなかったことで落ち込んでいます。でも、自分の側にはそんな自分を気遣って自然にそっと支えてくれる西沢さんがいることに改めて気付き、自分にとって彼女はかけがえのない存在であることに目覚めたのでした、という話でした。あそこで美希が邪魔してなかったら、間違いなくヒナギクは西沢さんに告白してますよね。
 ああ、だから美希はあそこで邪魔に入ったのか。なるほど。

MAJOR

 あの吾郎ちゃんが頭に打撃を受けたくらいでは死なないことは判っていましたが、流石に最終戦には選手として出場できない模様。
 しかしベンチスタートということは選手登録はされていることを意味するので、ゆめゆめ油断できません。

 次号の「重大発表」とは、吾郎ちゃんがパパになることではなく、アニメ六期の放送決定ということでいいのでしょうか。いつか、あの「くっ目にゴミが→ゴシュ」がアニメで放送される時が来たりするのでしょうか。

神のみぞ知るセカイ

 突然出て来た車田正美マンガ的な演出に、電車の中で大笑いしそうになったことは秘密です(←公言した)。桂木桂馬! 神に最も近い男!

 話の方は、桂馬と七香が根詰めて将棋に没頭しているうちに何か普通にフラグ立ってる感があって攻略自体はスムーズに進んでいるように見えますが、今回の主題はそれよりもむしろ最後の桂馬と天理の会話に象徴される様な「何故人は今の自分で満足できないのか」という哲学の追求にある様に思えます。
 桂馬も「神に最も近い男」とはいえまだ人の身なので、今回のエピソードが無事終了した際には何か彼にとっても得るモノがあるのかも知れません。

DEFENSE DEVIL

 クカバラとイダマリアにテニスをさせてシンクロ率を高めようという神父さんの熱血っぷりが面白かったです。
 あと、今回の表紙に書かれた「聖女でも悪女でもない裸の私と向き合って!」ってコピーですが、これってノリがエロマンガのアオリ文句みたいだなと思いました。純愛系の作品の比重が高い成人コミック雑誌掲載マンガのアオリとしてそのまま使えそうな感じ。勿論これは褒め言葉です。

はじめてのあく

 「悪い人ではないけどただひたすら迷惑」という特性を持つ正義の味方見習いの草壁ファミリーですが、その中でも一番やっかいだったのは兄ではなく妹のシズカの方だったという展開に。
 前回のエピソードでジローに対するフラグが立ったら即アプローチを開始する行動力、あらゆることを乙女チックな妄想に変えてしまう煩悩力は侮りがたいものがあるのですが、何より学校の制服のスカートの下にジャージを履くという、中学生女子らしいダサさっぷりがそのままチャームポイントになっているところが怖ろしいです(怖ろしいのか)。あと、個人的には乙型のミサイルを手刀一発で真っ二つにする戦闘力も萌えポイント。
 物語的にも、乙型とライバル関係を構築したということは、今後乙型と共にコメディ要員として出番が増えることが期待されます。このマンガは本当に惜しげもなく良質なキャラを次々と投入しており、先行きが楽しみです。2010年のサンデーを牽引するのは「はじめてのあく」だ! みたいな気概で頑張って欲しいですね。いやマジで。

オニデレ

 周辺キャラの掘り下げを狙った(多分)夏休み合宿編も終わり、物語は久しぶりにサヤのオニデレっぷりを描写するという本来の主題に戻って来た感があります。
 しかし何か「アンジー」に変装したサヤの人格の変わりっぷり、および主人格との分裂っぷりは、もはや「コスプレすると今までとは違う大胆な自分になれるの☆」みたいなメルヘンチックな領域を超えた、ある種の狂気とも言っていいレベルに近付きつつあるのではないかと、マンガの事ながらちょっと心配です。
 でもまあ、サヤの正に対する惚れっぷりはキスされただけで心肺が停止してしまうレベルなので、それはそれで既に狂気の沙汰であると言えなくもありませんが(ひどい)。


クラブサンデー読んだ日記 釣りチチ・渚編

 お久しぶりです。

 いきなりですが、現在クラブサンデーにおいて、サンデーGXで連載されている「釣りチチ・渚」が限定公開されていることは、クラサンをチェックしている方ならご存じだと思います。

釣りチチ・渚

釣りチチ・渚

佐藤まさき
(C)Masaki Sato/Shogakukan 2009

サンデーGX誌上で大人気のアウトドア青春コメディーが、単行本発売を記念してクラブサンデーに特別参戦!! 神奈川・湘南の美しい自然を舞台に、美少女釣り師・渚さんが大活躍するぞ!! 11月19日ごろ発売の単行本もヨロシク!!

posted with EmbedSunday on 2009-11-28

 「釣りチチ・渚」とは、端的に言えばすごい巨乳でカッコイイお姉さんが釣り竿振って大活躍するマンガなのですが、『「釣りキチ」を「釣りチチ」にしたら面白いんじゃね?』的な発想から作られたことが明白なわかりやす過ぎるそのタイトルとは裏腹に、釣りマンガとしての基礎は思っていた以上にしっかりしている、という特徴を受けました。

 このマンガは基本的に釣りマンガなので、作中で現れるあらゆる問題は全て「釣り」で解決することになるのですが、そこで登場する魚の挙動や釣りのテクニックは、釣りが趣味であることを公言している作者の佐藤まさき先生、および「編集者、監修者など関わる人間が全員釣り好き」を宣伝文句にしてしまう程の釣りマニアなスタッフ陣の力により、マンガ的な誇張に溢れつつもリアリティを保った釣り描写を実現しているように思えます。
 個人的には、(クラブサンデーにも掲載されている)第二話の、「下着泥棒をおびき寄せるため、ルアーフィッシングのテクニックを使って釣り針に付けたパンツを動かし、パンツが自然に風に舞っている様に見せて泥棒を釣り上げようとする」エピソードに感心しました。「釣り」という題材の持つアドバンテージと、主役である渚の釣りテクニックの高さを、このような形で表現するこの発想はすごいです。というかおかしいです。色々な意味で。

 「釣りチチ・渚」はサンデーGX的にかなりプッシュしている作品らしく、とらのあな等で先日発売されたコミックスに購入特典のペーパーを付けるなどは勿論のこと、「地域密着型営業」を謳って作品の舞台となっている神奈川のスリーエフでポスターを配布するなど、かなり積極的な展開を行っている様です(コミックナタリーMOON PHASEに掲載されたプレスリリースを参照)。
 クラブサンデーに作品を掲載しているのも、そのキャンペーンの一環でしょうね。

 しかし、ソク読みシステムで宣伝するにしても、何故(GXのサイトや「ソク読み」ではなく)週刊少年サンデーの拡張サイトであるクラブサンデーで? という点がちょっと不思議だったのですが、この「釣りチチ・渚」の現担当編集者が、当サイト的には椎名高志先生の元担当編集者として有名な有井さんであることが判り、もの凄い勢いで納得しました。

 有井さんならやります(断定)。

 ※今回はその有井さんから、「釣りチチ・渚」のプレスリリース記事とイラスト素材を頂いたので、その一部を使わせて頂きました。ありがとうございます!


平野綾はすっかり少年誌のアイドルですねえサンデー51号感想

ツール!

 「ロードレースがマイナースポーツ? そりゃ日本だけの話だ!
 自転車ロードレースは一度テレビなどで観戦してみればその面白さは一目瞭然な競技だと思うのですが、そのテレビ放送の機会があまりないことが、日本ではいまいちマイナーな理由の一因ではないかと思います。日本の民放テレビ局は基本的に日本人が出ていない競技には興味を示してくれない傾向があるので、やっぱり日本人選手が本場のヨーロッパで活躍して報道してもらうのが、日本でロードレースをメジャーにする近道なんでしょうね。マンガの中でやたらと「日本人」を強調しているのも、そういう意図があるのかも知れないなと思いました。
 後は、「茄子 アンダルシアの夏」のような面白いロードレースアニメがもっと作られることでしょうか。かつて鷲宮町の町興しに貢献し、現代にバンドブームを甦らせた京都アニメーションに自転車アニメを作ってもらうとかどうだろう(どうやって)。

結界師

 断頭島の不死身の鎌姉ちゃんこと炎上寺彩子とか、調査室の眼鏡の濃いおっさんこと探野耕造とか、天然パーマでワカメ王子の夕上清輝とか、キャラが立った連中が久しぶりに出て来ました。特に、かつてその飄々とした態度で時音をも翻弄した清輝の再登場は嬉しいです。よりによってこの男を敵に回すとは、ショタ総帥も迂闊なことを…(ゴゴゴ)
 そして最後に出て来たのが、良守母こと墨村守美子。サンデーには「最強キャラは主人公の母親」というパターンの作品が時折見受けられますが(例:「GS美神」)、その伝統を今に伝える彼女の再登場は、この作品のストーリーがいよいよのっぴきならないところまで到達したことを示唆しているに違いありません。これからの展開が楽しみになってきました。

ハヤテのごとく!

 アテネを助けるか、ナギを助けるか。長かった旅路の果てに、ようやくハヤテが取るべき選択が二つに収束しました。少年マンガの主人公の模範解答は勿論「どちらも助ける」なのですが、ハヤテの力ではそれを達成できるかどうかは判りません。どちらを救うにしろどちらも救うにしろ、ハヤテ自身が全てを引き受けて何とかしないといけなさそうな雰囲気満載。常々思いますが、ハヤテは本当に大変なマンガの主人公になってしまいました。
 果たしてハヤテはどう動くのか。そして、肝心のナギお嬢様が再び誌面に登場するのは何時になるのか。こちらも今後の展開に期待です。

MAJOR

 「くっ、目にゴミが…!」を新しい死亡フラグタームに加えたことで名を馳せた今回の「MAJOR」。一試合完全燃焼主義を貫き、これまで試合中に様々な怪我や故障をしては復活してきた一人アストロ球団の異名を取る吾郎ちゃんがこの程度のダメージで死ぬとは考えられませんが、さすがにこの試合はもう降板でしょう。現在の試合はまだ第六戦であるという舞台設定を考えると、この試合は吾郎の所属するホーネッツが負けて、次の第七戦で再び吾郎が甦る、みたいな展開が王道だと思います。
 でも、父と同じく「試合中に頭にボールが当たって死亡、産まれてくる息子が父の無念を晴らす」という路線もまた王道なので、油断できません

はじめてのあく

 学園モノの華である文化祭ネタをたった一話で消費するなんて大胆な! と思って藤木先生のブログを見てみたら、「素直にかいておけばよかった。」なんてことを書きつつションボリしており、さすが藤木先生はやることが違うと思いました。
 あとコミックス3巻買いました。改めて読むと山下みのりは面白いキャラだなあ。腹黒で。

金剛番長

 「MAJOR」の『ゴシュ』のおかげであまり話題にされていない感がありますが、こちらの「お前達、なぜ漢字の形にーっ!?」もかなり大概だと思います。このコマの存在で、これまでの最終決戦への盛り上がりが全てギャグに転化されてしまいました。マンガって凄い(褒めてます)。


オカマノフ大使になら抱かれてもいいサンデー51号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサンデーは「MAJOR」の『くっ目にゴミが→ゴシュ』が全てを持って行ってしまった感がありますが、ここは椎名高志先生のファンサイトでもあるので、頑張って「絶チル」の感想を書いてみます。

 今回面白かったというか興味深いと思ったのは、皆本が澪達の現在の境遇を連載開始当初のチルドレン達と同じ様なものだと捉え、澪達を生徒として許容しようとしたところ。薫達チルドレンと澪達パンドラの双方をよく知る皆本だからできた、「バベルの理念に一致する」判断だと思います。
 局長は逆に「何かあったらどうするつもりだ」という感情的な懸念を示していましたが、「犯罪者集団パンドラの子供達が学校に来る」というシチュエーションを考えれば、この場合は局長の主張の方がマジョリティでしょう。エスパーに対して理解がある局長ですら(過保護の気があるとはいえ)こうなるのですから、皆本の今回の(パンドラの子供を信用するという)判断は、この作品のご時世的にかなり大胆なものではないかと思います。そういう意味では、皆本はパンドラというか兵部に対して、ある種の信頼を持つ様になっているのかも知れません。不二子は「あいつは最悪の人間だけど、テロに学校の子供を巻き込んだりはしない…と思う」と言ってますが、皆本もその考えは一緒なのかも。
 最も、その一方で「僕らは兵部とは違う」とも思ってる訳ですが。兵部に対する複雑な男心を抱えた皆本。パティが正真正銘の兵部×皆本の痛弁を作るのも、時間の問題かも知れません(何で)。

 そして薫の方はより判りやすく、彼らを守るために「こいつらと一緒に学校に行きたい」というプリミティブな信頼を築こうとしてます。この辺は薫のエスパーや「女王」としての本能というのもあるのでしょうが、より単純に「仲良くなりたい」という気持ちもあるのかも。
 澪はそんな薫の熱意に負け、薫に手を握られて見つめられてひと言口説かれただけであっけなく陥落。専門用語で言うところの「この女堕ちた」って奴です(違う)。澪は薫のことが好きで好きでたまらないことはもう判りきっているので、これは当然の結果と言えましょう。ここまで典型的なツンデレをナチュラルにするとは、アニメが終わってもさすが釘宮キャラです。

 紫穂に腐女子としての資質がある点については納得ですが、カズラと葵で漫才が成立する関係になるのは意外でした。緊縛プレイが大好きなひねくれたサディストでかつ性教育不足のカズラにこんな意外な一面が!(ひどい)
 カガリは女の群れの中に一人で放り込まれて大変ですね。同情します。

 次回からはそのパンドラメンバーとファントムの対決が始まりそうですけど、「学校で超能力を使わずに問題を解決する」という約束を澪達がどこまで守ろうとするのかが焦点になりそう。とりあえず、マンガ的ないじめの定番である、澪の上履きに画鋲を入れるファントムの姿が見たいです(こだわる)。


「特別定価260円」が「定価260円」に変わったことに今更気付いたサンデー50号感想

マギ

 伝説によれば(正確にはWikipediaによれば)「ルフ」とはアラビアンナイトにも登場したロック鳥ことを指し、ロック鳥はいわゆるフェニックス、即ち火の鳥と同一の存在であるとのこと。「ルフとは全ての生命の魂を繋ぐ世界の血潮」というババ様の言葉は、再生を繰り返して永遠の時を生きる「不死鳥」としての火の鳥や、火の鳥が象徴している輪廻転生の概念を連想させます。
 斯様なことをアラジンに伝え、そして一族には生き残るための戦いをしろと命じて、ババ様は微笑みながら大往生。「散り際に微笑まぬ者は生まれ変われぬぞ」という覚悟のススメ理論に従えば、ババ様は再びルフから生まれ変われるに違いありません。
 弓矢で撃たれた直後にババ様が死んじゃった!と思ってた自分が浅はかでした。ババ様格好良すぎます。オレもババ様みたいに死にたい(死ぬの?)。

 あと今回は煌帝国のお姫様こと白瑛も体を張って頑張ってましたが、割と心臓に近いところをズバッと斬られてませんでしたでしょうか。もの凄い痛そうなのですが大丈夫なんでしょうか。彼女もまた「覚悟とは苦痛を回避しようとする生物の本能すらも凌駕する魂の事である!」という覚悟のススメ理論に沿って覚悟をキメているということなのでしょうか。高潔なのはいいけど潔すぎです姫様。
 次回はおそらく戦争がしたくて仕方がないやんちゃな部下と対峙する展開になりそうですが、姫様が死んじゃうと黄牙一族が困っちゃうので、何とかここは生き残って欲しいところです。

結界師

 「俺に悪役になれと?」「もう既に悪役ですよ

 今回から登場した元奥久尼さんの部下・綺砂魚さん登場の巻。正守相手に上記の様な受け答えがさらりと出来る、飄々とした性格がステキな女性です。でもこの人もこの世界の中で長生きすると、いずれは奥久尼さんみたな頭巾の奥から目を光らせる妖怪キャラになってしまうのですよね。時は残酷ですね(決めつけた)。

 物語の方は、ついに正守が総帥の側にいる水月の存在にまでたどり着いたというところまで来ました。水月は裏会の記録の全てを統べるデータベース的な存在でありながら、総帥は彼女の記録を自身の復讐のためだけに使っている――という認識で良いのでしょうか。そして総帥は、何か深遠な理由があって裏会を破壊している訳ではなく、単に自身の夢路への憎悪を晴らすために全てを破壊しようとしているということの様です。目的が単に「破壊」なので、おそらく全ての説得は無意味。敵に回すと一番迷惑なタイプです。
 あと、多分総帥は色々と言い訳を作って水月といちゃいちゃするのも目的だと思います。勝ち気で生意気な少年×引っ込み思案なお姉さんのカップリングは個人的に好きなので、判ります

神のみぞ知るセカイ

 「神知る」名物の痛回。今回はいつにもまして読者をほったらかして好きなことやってる感が濃厚な話でしたが、桂馬程のコアなギャルゲーマーですら、自分がゲームをデザインする立場になると「ギャルゲーで一番大切なのはあくまでギャルだ」という大原則を時として忘れてしまうことは、示唆に富んでいたと言えなくもありません。

 今回のエピソードは、泣かせ系ノベルゲームが全盛になった時代に「あんなのはゲームじゃない」と突っ張ってた当時の自分に読ませてあげたかったです。当時素直にあの手のゲームを受け入れていたら、今頃はきっともっとダメになっていたに違いないです。残念(残念?)。

ハヤテのごとく!

 アテネとのバトル開始以来、もはや違うマンガになったと評判の「ハヤテのごとく!」ですが、「とりあえずフロにでも入るか…」からの強引な入浴シーンへの転換、および伊澄が不自然にエロチックなポーズで英霊の話をしているシーンを読むと、ああやっぱりこのマンガは「ハヤテ」なんだよなあと思い直しました。

はじめてのあく

 正義の人は、ひたすら迷惑な人だけど悪い人ではなかったという話。明らかに変態なキョーコファンクラブの皆さんから「変態」よばわりされたことについては同情します。

 そして正義の人こと草壁ファミリーの構成が「こわしや我聞」の工具楽一家に酷似している点については、多分作者が意図的にやったんだろうなあと思って藤木先生のブログを見たのですが、本当に意図的なものなのか、それとも無意識でマンガ描いていたらいつの間にかこうなっちゃってたのか、イマイチ判断がつかなくなりました。藤木先生のことなのできっと何も考えていないとは思いますが(決めつけた)。

ディフェンスデビル

 クカバラが覗いた少女達のシャワーシーンに、作画担当の梁慶一先生の本気を見ました。このシャワーシーンからは、何というかこう倫理的なヤバさを感じます。少女達の体が明らかに未成熟なのにおっぱいだけ膨らんでるところとか、明らかにヤバい。ディフェンスデビルバヤイ。