新人作家大抜擢記念 サンデー47号「RYOKO」感想

RYOKO

 リィヨコォー!ウィーンズ!ファイターズヒストリーダイナマイトの勝利ナレーションっぽく挨拶)

 これがデビュー作となる、三ツ橋快人先生の新連載。「新世代サンデー賞」大賞受賞作にして、その受賞作を編集長の一存でそのまま連載作品にしてしまったという、色々な意味でダイナミズム溢れる作品です。
 『「新世代サンデー賞」史上初の大賞受賞作!』『新人賞の受賞作が、そのまま少年サンデー本誌にて連載!』『河合克敏、藤田和日郎以来の快挙!』『市原編集長が異例の大抜擢!』と様々な売り文句が並ぶ様からは、とにかくサンデー編集部はこの大型新人を力の限り積極的に売り込みたい! とにかく売り込んでいきたい! という並々ならぬ意気込みを感じさせるに十分ですね。

 市原氏が編集長に就いた時には「生え抜きの新人作家を育成して輩出する」ことに注力することを宣言していましたが、あれから一年が経過した今、いよいよその「育成した生え抜きの新人作家」が誌面を飾る時がやって来たということなのでしょう。宣伝に力を入れたくなるのも判るというものです。

 話の内容は、端的に言えば「食肉や野菜がモンスター化した世界で、セーラー服着て日本刀を持った女の子が食材を狩って食べるファンタジー」ということになるのですが、個人的な感想としては、まず何よりもその「セーラー服着て日本刀を持った女の子」である主人公の料子がものすごくカッコイイのが素晴らしいと思いました。刀を構えている姿、母の敵である牛に突進する姿、刀を振りぬいて一刀両断にする姿など、要所要所のカットがいちいち様になってて素敵です。
 あと、戦闘中にちらちらヘソやパンツを見せてるところもいいですよね。ヘソ見せはセーラー服戦士の醍醐味です。

 そして、そういった凛々しいフォルムで魅せる一方で、ところどころで料子がまだ歳相応の幼さを残した少女であることを示唆するようなカットもちゃんと入れているところも印象的です。
 「師匠抜きだと不安だよぉ」と不安げに呟いているコマや、その師匠に「甘い匂いするぞ」と言われて照れてるコマが代表的ですが、家族のために料理を作っている姿や、美味しそうに料理を食べる姿といった日常的なシーンに見せる表情などからも、彼女が「普通の女の子」としての一面もちゃんと持っていることを感じさせてくれます。

 そういう意味では、戦闘中に見せてるヘソやパンツからも、彼女の幼さや若さというものが醸しだされていると思うんですよね。年上の異性である師匠の前であんなに惜しみなくヘソ出しパンチラアクションができるのは、彼女の体や心がまだ未成就だから故だと思うんですよ。そう考えると、彼女のヘソ出しやパンチラにも単なるサービスカットを超えた必然性が生まれて来るんですよ。素晴らしいですね。

 全体的な感想としては、とにかく主人公の料子を魅力的に見せることに全力を注いでいる作品だと思いました。
 こういうキャラは個人的に大好きですので、今後の彼女の体を張った活躍に期待したいです。

週刊少年サンデー 2016年47号(2016年10月19日発売) [雑誌]

「RYOKO」は一話完結の読み切りマンガとしての完成度が非常に高いので面白いッスよ

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


スポンサーリンク