サンデー一覧

サンデー45号書きかけ感想

ヘブンズランナーアキラ

 「ヘブンズランナーアキラ」の「ヘブン」は、連載当初はアキラが走るごとに臨死体験をするところから来ていると解釈していましたが、サンデー45号における小笠原さんの走りは、正に悩める衆生を己の美しい走りで導く菩薩そのものであり、これが本当のヘブンなのか! と思いました。

 でも多分次回以降は、菩薩のような走りに魅了されたランナー達が、あまりのハイペースっぷりについていけずに次々と脱落する地獄絵図になりそうな気がしてなりませんが。二周目は地獄の一丁目。

デジコン

 オメガとシホがとりあえず最初の危機を乗り切ったと同時に、シホの銭湯を狙う当面の敵の存在も明らかになった回。
 このマンガ、宣伝文句に「バトルコメディー」とあるように一応コメディ要素は含まれているのですが、バトルの方がかなりガチ寄りで敵も味方も本当に死んでしまいかねないので、コメディーと言えどもその辺は全く油断できないなと思いました。一応は同じジャンルだった「一番湯のカナタ」とは本当にえらい違いです(誰ともなしに)。

 そして、シホが「ありがとな!」と言った姿はホントに可愛かったので、オメガは素直に温泉宿の婿になれば良いと思います(飛躍)。


ヘブンズランナー アキラ 1 (少年サンデーコミックス)

アキラさんは出番が少なくても存在感がすごいのがすごい


ハヤテ連載10周年おめでとうございます・サンデー44号くらいの感想

この男、多分本気だ
絶対可憐チルドレン

 サンデー43号のサプリメントで兵部が高校のブレザーを着ているコマが出てきましたけど、まさか本当に転校生として登場してきたりするつもりなのでしょうか。
 まあ、もし兵部がそうしたいと決めたのであれば、それはもう作者の椎名先生ですら止められないと思いますので、好きにして下さいとしか申し上げられません。兵部の制服が白ランじゃないことだけが唯一の救いでしょうか(救い?)。

 本編の方は、松風君が持ち前の洞察力を発揮してチルドレンを窮地を脱出させて事件を解決させるという、おそらく「絶チル」高校生編における問題解決のモデルケースになるであろう展開を見せました。松風君は今後も、このような形でチルドレンと共に様々な経験をしていくことになるのでしょう。
 勿論「薫が好きだ」と宣言した彼の存在は皆本と薫の今の関係にも影響を与えるでしょうし、高校生編でやりたいことが見えて来た感じがしますね。

 あと個人的にちょっと面白かったのが、松風君が薫と葵にそれぞれ指示を出す時に、薫に対しては「あれに接続されてたパイプを奴に向けて!」とお願い口調だったのに対し、葵に対しては「バルブをテレポートで抜け!」と完全な命令口調だったところです。判りやすいですね。

ハヤテのごとく!

 「ハヤテのごとく!」の連載が始まったのは、今から10年前の2004年のサンデー45号でした。ですので、次号の45号で、名実ともに連載10周年を迎えることになります。
 連載が始まった時は、作品の内容そのものよりも読み切り時にときメモファンドネタでコナミに怒られたことの方が有名だったこのマンガですが、今ではサンデーの舞台骨を立派に支える、なくてはならない作品に成長しました。いやもう、一時期は「ハヤテ」と「結界師」だけが自分のサンデーを読むモチベーションだった(=載ってなければ購読するの辞めてた)という辛い時もありましたからね。今となっては、サンデーに「ハヤテ」があって本当に良かったと思ってます。マジで。

 「ハヤテ」の物語そのものは最近割と進展して来ているような気もするのですが、多分「ハヤテ」のやることなので、今後も色々と紆余曲折を繰り返しながら、まだまだ連載はこんな調子でだらだらと続いて(褒め言葉)我々を楽しませてくれるのではないかと思っております。

BE BLUES!

 レノンのボールをカットしてチームをピンチから救ったことで、優人が同じポジションであるレノンに認められた回。未だにレノンに名前で読んでもらえない矢沢とはえらい違いです。「できる優人にできない矢沢」がこの試合のテーマの一つになっているのは、多分間違いありません。
 優人は元々試合中ずっと走っていられるスタミナがある上、チームの為に献身的な働きをすることを厭わないできる奴なので認められる分には問題ないのですが、やはり矢沢はまだ問題ありということなのでしょう。

 それにしても、ここに来て矢沢が報われない属性をムクムクさせて来たことで、何か彼がちょっと萌えキャラみたいに思えてきました。ラブコメマンガで報われない女子キャラに萌えるのと同じ感覚です。矢沢に対してこんな感情を抱いてしまうとは、我ながらどうしたものか(と言われても)。

氷球姫

 あの冴夏が、風花の為に体を張ってフォワードの極意をコーチング!
 この展開は、風花の恋心が冴夏と常盤木の間で揺れる展開に発展しかねませんよ奥さん!(誰)

ヘブンズランナーアキラ

 アキラのアレっぷりに目が行きがちなこのマンガですけど、やっぱり陸上に打ち込む女子っていいですよねーと思いました(素直な感想)。
 特に、浅岡先輩の巨乳新幹線走法が見られて良かったです。

おいしい神しゃま

 1990年代における週刊少年マガジンの黄金期を支えた、藤沢とおる先生がサンデーに登場! というだけで私のような世代の人間には十分サプライズなのですが、そこで連載されるのが郷土料理を美少女に擬人化させたマンガだというのはもっと驚きです。どうしてこうなった(ツッコミ)。
 かつてサンデーには「やおよろっ!」という擬人化マンガが載ってましたが、その路線をあの藤沢とおる先生にあえてやらせるってのがちょっと凄いと思いました。何というかこう、色々な意味でものすごい贅沢なマンガを見ている気がします。

やおよろっ! 1 (少年サンデーコミックス)

なつみん先生のプリキュアマンガ、毎週楽しみにしてます(私信)


あっという間の三週間でした(私信) サンデー40~42号感想

境界のRINNE

 この回の美人さん(名前)には、所謂女の業と言われるものが全て詰まっているように思えます。鯖人がクズ男だと知っていながら婚姻届を押し付けようとする辺りは、本当にグッと来ました。汚い大人な皆さん(決めつけ)なら、そうしてしまう彼女の心理がとてもよく判るのではないのでしょうか。
 こんなに深い闇が潜む話を、少年誌の枠に収まるフォーマットで作れる高橋留美子先生は流石だなと思いました。高橋先生の描く根性が曲がった女性はみんな大好き。

ヘブンズランナーアキラ

 少し前の話になりますが、サンデー40号でアキラが100m走でついに真の実力を披露してそれが周囲に認められた時、部長が感動して涙を流していたのが印象的でした。主人公のために感動の涙を流せる部長は、やっぱりこの作品のヒロインだと確信しましたね。
 そして小笠原さんはアキラを見守って静かに導く女神。あるいは菩薩。

BE BLUES!

 これも少し前の話になりますが、サンデー40号で藍子が桜庭のことを「相手を馬鹿にしている馬鹿である」と評し、ミルコもまた桜庭のことを「飛び道具だから狙いを定めてやらないといけない」と、まあ端的に言えば「馬鹿とハサミは使いよう」的な形で桜場を評していたところが面白かったことを覚えています。
 サッカーのキャリアは段違いなれど、この二人が桜庭のアレっぷりという共通の話題で盛り上がれるということは、それだけ桜庭のキャラクター性が際立っているということの証でもありますよね

 前回の本編の方は、BCD混成チームを「自分のやりかったサッカー」の形にまとめ上げた龍の人間力の高さと、決めるべきところでキッチリと外す矢沢の(違う意味での)人間力の高さが際立った回だったと思いました。男・矢沢の後半の活躍にも期待です(違う意味で)。

だがしかし

 連載開始からまだそれほど間がないのにも関わらずコミックス1巻が早くも発売、しかも1巻にはサンデー42号に掲載された話まで載っているという、これまででは考えられなかったスピーディーな営業戦略を展開したことで話題になってました。それだけ「だがしかし」が今サンデーから期待されている、と言えるのではないのでしょうか。

 ほたるにおっぱいアイスをぶっかけた前回の露骨にエロな話は勿論好きですが、サンデー41号における「透過光で見えないパンスト越しのパンチラ」という控えめかつ読者の想像力を刺激させるフェティッシュなエロの話も大好きです。
 結論としては、どっちのエロもできるほたるは素敵です(褒めてます)。

デジコン

 新連載(40号の)。「宇宙人が主人公のいる銭湯に空から降ってきた」という導入部こそは『一番湯のカナタ』を彷彿とさせるものがありましたが、こちらは『カナタ』のような面白宇宙人ほのぼの銭湯コメディではなく、空から降ってきた最強宇宙人のオメガを初めとして、出てくる宇宙人が何かみんな本気で相手を殺しにかかってくるという、バイオレンス分がかなり多めの内容になっているのが大きな違いだと感じました。
 特に前回のラストでは主人公のシホが頭から血を流しており、常識的に考えるとこれもう彼女は死んでるんじゃないの? と思わざるを得ないレベルでバイオレンスです。

 総じて、ルックスは従来のサンデーマンガ的な作品のように見えながらも、その内容は従来のサンデーのマンガにはちょっとない感じの雰囲気の作品という印象。これからどんな形でこちらをもっと驚かせてくれるのか、今後の展開に期待します。

史上最強の弟子ケンイチ

 まさかの最終回。サンデー超増刊に連載されていた時代から読んできた身としては、「ケンイチ」が終わってしまうのは寂しくもあります。
 「達人と弟子」という概念を初め、このマンガ独自の極めてユニークな格闘理論の数々は、何かこう如何にも「サンデー読者が好きそうな格闘マンガ」を体現しているように思えました。そういう意味では、極めてサンデーらしい作品だったと言えます。何にしろ、長い間おつかれさまでした。

 既に松江名先生の3話連続読み切りが告知されているところからして、再び松江名先生の作品がサンデーに戻ってくるのもそう遠くはないように思えます。

だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)
コトヤマ
小学館 (2014-09-18)

「だがしかし」1巻、現在品切れでプレミアムな売値が付いててビビります


新旧妄想眼鏡対決の様相を呈して来たサンデー42号までの絶チル感想

 お久しぶりです(´・ω・`)

 ここのところ平日の夜にまとまった時間が取れず、サンデーの感想書いてる余裕がありませんでした。
 とりあえず、時間を見つけてぼちぼち感想書いていきます。よろしくお願いします(´・ω・`)。

絶対可憐チルドレン

 第一話の段階ではクレバー眼鏡男子かと思っていた松風君でしたが、今ではどちらかと言うと妄想眼鏡男子といった方が良いようなキャラ付けになって来ました。「眼鏡キャラには妄想癖がよく似合う」っていうマンガ表現における基礎を再認識させられた次第です。
 ただ、女子(というか薫)に対しては妄想眼鏡な彼ですが、前回ティムバレコンビニ絡まれた時に見せた観察力と洞察力はクレバー眼鏡キャラ本来の切れ味を見せていましたので、本来の彼はやはりクレバー眼鏡なのでしょう。多分。好きな女の子に対してはちょっと妄想過多なだけで。そう考えると、何かすごい健全です。

 その一方、絶チル界における元祖クレバー眼鏡キャラである皆本ですが、薫に告白した松風君に対しては大人の余裕を見せる一方、その内心では「自分は不幸な未来で悲しい目をしていた『女王』に惹かれていた」とか、さらっと凄く黒いことを妄想していたのが印象的でした。
 皆本は、やはり相手が不幸でかつ悲恋じゃないと燃えない、やっかいな性癖を抱えているタイプなんでしょうか。そういえばキャリーの時も相手が不幸でかつ悲恋で終わってましたし、そういう性癖な可能性は十分ありそうです。皆本に対して乙女チックに恋している今の薫とは、その想いにえらい違いがあります。端的に言えば不健全です。
 このままでは、薫まで不幸になってしまうこと必至。皆本に対しては、駄目だこいつ早く何とかしないととの思いを強くしました。


絶対可憐チルドレン 野上葵&三宮紫穂編 (My First Big SPECIAL)
椎名 高志
小学館 (2014-08-22)
売り上げランキング: 210,823

My First Big SPECIALの絶チルシリーズ、第三弾は皆本特集みたいですよ奥さん


絶対可憐チルドレン連載再開記念・サンデー39号感想

絶対可憐チルドレン

 今回から高校生編が始まると聞いた上で本編を読み始め、「高校生のはずなのに、チルドレンが何か小学生っぽくね?」と思ってしまった人?(挨拶)

 そういうアレで、「絶対可憐チルドレン」の最終章と称されている高校生編がついに開始。高校生編の第一話となる今回は「かつて小学生だった時に薫のパンツを見て一目惚れしたに助けられた少年が高校生となり、薫に再び会うために六條学院に入学して来る」という、まるで学園ラブコメマンガのような導入であったと言えましょう。

 「破滅の未来の回避」というこれまでの重いテーマから解き放たれ、より日常的な物事にフォーカスできるようになった高校生編を象徴するような第一話であったと思います。

 あと、その少年が高校生になったら眼鏡キャラになってるのも、何かいいですよね。彼の眼鏡は、周囲を冷静に観察するクレバーな知性と、心のなかに何か秘密を隠している仮面を象徴しているように思えます。端的に言って、こういう子は大好きです。さすが椎名先生、本当に判っていらっしゃいます(エラそう)。

 それで高校生編はまだ始まったばかりなんですけど、個人的には高校生編では最終的に物語をどこに持っていくつもりなのか、より具体的に言えば最終章である本編では何を物語のゴールとするつもりなのか、という点が気になっています。
 中学生編は兵部とユーリを救済するための物語だったと言って良い内容だったと思いますが、高校生編は何のため・誰のための物語になるのか。その物語は、エスパーとノーマルの垣根を乗り越え、破滅ではなく希望をもたらすものになるのか。その辺が気になるところです。

 この作品世界における世界平和に対する最大の懸案事項はギリアムであることは間違いないところですが、皆本と薫の関係(もう高校生なので性的な意味を含む)も、同じくらいのレベルで重要な懸案事項っぽいような気がします。皆本は「薫を愛することはしない」と自らにセカンド童貞の誓いを立ててるところが極めてやっかいで、彼がその誓いを守っている限り、薫の皆本に対する想いは叶えられないことになります。
 未来は変わったとはいえ薫は将来「破壊の女王」となる器を持った人物であることに変わりはないので、皆本との関係が拗れると、最終的に彼女がどうなっちゃうのかは判りません。

 ギリアムについては、既に予告でザ・チルドレンに悠理(っぽい女性)が加入するようなカットが描かれているので、最終的には悠理とギリアムの兄妹対決の末に決着をつける形になるのかなーとは何となく予想できるのですが、皆本と薫については今後どうなるのか正直予想できません。二人は幸せなキスをして終了、的な判りやすいエンディングを迎えられるんでしょうか。

 とりあえず再開第一話の結論としては、紫穂がものすごい美人になっててビックリしました(そこか)。
 あと、葵の胸にも未来があるといいなと思いました。

BIRDMEN

 修学旅行で烏丸が色々と不憫なのがもの凄く面白い話でしたが、個人的には鷹山が少し目線を下に向けて「修学旅行も…行かなくていいかなと思ってた」とか「働く方が、人の役に立つ」とか話す、烏丸が言うところの「視点が何だか遠い」なカットが印象に残りました。
 鷹山の性格や物事の考え方が、彼の目の動きに象徴されていると思います。こういう表現できるの凄い。

競女!

 「金剛尻」に「尻殺しの軟尻体質」!

 尻一つにここまで様々な個性を持たせることができるってのも、ある意味凄いと思います。
 はい、勿論褒めてます。

ヘブンズランナーアキラ

 小笠原さんは、ヒロインというよりはむしろ天使に近い存在なのではないかと思いました。あるいは女神。
 なので、この作品のヒロインはやっぱり部長です。

 あと最後のページのアキラが、隣の「BE BLUES!」のネクタイを外して胸元が見えそうな藍子さんに対して興奮しているように見えてしまうので、こういうのよくないと思います!(眼鏡の委員長っぽく)

BE BLUES!

 龍とナベケンが空中で交錯して衝突するシーンがありましたが、この二人が空中でぶつかってもとても爽やかな雰囲気があっていいなと思いました。長い間お互いをライバルと目して競い合ってきた経験が生み出した、健全なスポーツマンシップに溢れた雰囲気とでも申しましょうか。
 つまり何が言いたいのかといえば、桜庭が龍にジャンピングヒップアタックを仕掛けて空中で交錯した時とはえらい違いだと言いたい訳ですよ。

 あとは、窪塚マネージャーがどんどん面白キャラになってて微笑ましいです。
 彼女、もう面白キャラとして戻れないところに来た感があります。

氷球姫

 「ときめくな俺の心 揺れるな俺の心 恋は覚悟を鈍らせる」と、かつて『覚悟のススメ』の葉隠覚悟は申しておりましたが、紅羽たんの常盤木に対する心境も何かそんな感じになっているのではないか、と匂わせるに十分な雰囲気の回でした。
 彼女にも、いつか冷酷な女王の仮面をかなぐり捨てて愛を叫ぶ時が来たりするんでしょうか。でも相手が常盤木だしなあ。

絶対可憐チルドレン(1) (少年サンデーコミックス)

「絶チル」が「GS美神」を超える長期連載になるって、連載始まった頃のいつ打ち切られるかハラハラしてた自分に教えてあげたい


サンデー38号の比較的ダメな感想

ヘブンズランナーアキラ

 部長がカラーページをほぼ独占してるのを見て、やっぱりこのマンガの正ヒロインは部長で間違いないと確信しました。
 アキラの家族から「アキラには友達なんていないです」と言われて怒っている部長もカワイイと思います(ダメな感想)。

競女!

 藤崎さんがのぞみの尻技で水着を破られつつイカされたシーンが最高でしたね(ダメな感想)。

BE BLUES!

 基本的には、パス供給能力に優れた龍をセンターバックで活用することが選抜チームのポゼッション戦術の肝であることが提示された回でしたが、しかしそれ以上にベンチで毒づく桜庭の存在感が輝いていた回だったと思います。さすが桜庭さんはモノが違う。

 龍のパスに桜庭のドリブルが組み合わされるのが選抜チームの完成形だと思われますので、いつミルコ爺さんがそれを発動させるのかが今後の焦点でしょうか。
 安易に龍と桜庭でコンビを組ませると、桜庭がゴールを決める前に龍にジャンピングヒップアタックを極めてしまってチームが崩壊する可能性があるので、桜庭を投入するタイミングは名将ミルコ爺と言えども難しそうです(ダメな予想)。

ムシブギョー

 長福丸こと家重殿がここ一番での名演説を行い、出生の秘密を知って揺らいでいた仁兵衛の心を元に戻すことに成功。
 家重の仁兵衛への愛が、ここ一番で炸裂したという感じでした。このマンガを読んでいて、初めて家重は仁兵衛と結婚するがいいと思いました(ダメな感想)。

だがしかし

 まさかのメンコ回。Eテレでメンコバトルアニメ「ギガントシューターつかさ」が放送されたり、ローソンのペットボトルにメンコのオマケが付くなど、何か微妙にメンコがキているように思えてならないのですが、これは日本で今メンコをリバイバルさせようと企んでいる秘密結社が暗躍しているとか、そういう理由なのでしょうか?(ダメな妄想)

 なお、マンガの中ではメンコが簡単にひっくり返ってましたが、今改めて自分でやってみると、そう簡単にメンコってひっくり返らないというか、今の感覚だとプレイアビリティが低いゲームなんだよなーと痛感すること請け合いでした。単に歳のせいで腕力が下がっているからかも知れないけど。

氷球姫

 マリアとイーラの関係って、イーラがヤンデレっぷりを発揮したら、何か行くところまで行ってしまいそうな危うさがあると思いました。
 もし「氷球姫」の掲載誌がサンデーではなくて百合姫Wildroseだったらヤバかったね!(ダメな妄想)

百合姫Wildrose Vol.8 (IDコミックス 百合姫コミックス)
アンソロジー
一迅社 (2014-07-31)

Wildrose、本当は毎号買いたい


お盆休み終了記念・サンデー36+37号感想

戦争劇場

 新連載。マンガにおけるコメディ的な表現でよくある「葛藤している時、頭の中で天使と悪魔がコミカルに殴りあう」アレを徹底的に誇大表現した、ある意味とてもマンガらしいマンガが始まったという印象です。
 天使と悪魔が血で血を洗う凄惨なバトルをする原因が「釣り銭が多かったので返すべきか悩む」とか「見知らぬ子どもが見ている前で信号を守って横断歩道を渡るべきか悩む」とか、徹底的に小さいネタであることもお約束。

 ただこのネタ、読み切りならともかく、連載となるとどこまで話が続くのか心配になるのが正直なところですが(エラそう)、キャラクターは(主人公の抹岡るりを除いて)天使も悪魔も皆美しくかつカッコ良いので、これから彼女たちの活躍を期待したいところです。
 「神のみぞ知るセカイ」が終わって以降、私の悪魔っ娘萌え属性を満たしてくれそうな数少ないマンガでもありますしね(本音)。

BE BLUES!

 「まだまだだな…田沢だっけか?
 「格が違う…!
 「うわ~矢沢が子供扱い!
 矢沢…(´・ω・`)

 結論としては、やっぱり矢沢は基本的にこういう扱いをされるキャラなので仕方ない、という話でした。
 できる優人にできない矢沢な展開は、まだまだ続きそうです。

ヘブンズランナーアキラ

 アキラが正式に短距離走の選手となり、藤乃とのライバル関係がより明確になった回でしたが、今回はやはり部長が浅岡さんに性的なネタでからかわれているところが最高でした。このマンガ、部長をあえてショタっぽい外見のキャラにしたのは、きっとこういうことがやりたかったからに違いありません。
 浅岡さんと部長のおねショタカップル、すごくいいと思います。

 また今回は藤乃の実家が駄菓子屋なのが判明しましたが、「だがしかし」といいこれといい、もしかして今世間的には駄菓子屋がかなりキてて、マジでいい感じだったりするんでしょうか。世間の話題に疎いのでよく判りません。

読み切り:洋菓子店ギャラクシー

 みんな大好き「神のみぞ知るセカイ」の若木先生が、早くも読み切りで返って来ました。
 テーマはけもショタ(断言)。

 基本的なストーリーは「空から人間じゃない男の子が降って来て、主人公の女子においしいケーキを作ってくれるだけというものなのですが、その男の子をあえてけもショタで生真面目で理知的な宇宙人にデザインしたところが、実に若木先生らしいなと思います。「神のみぞ知るセカイ」では、桂馬が女装したり性転換して女子になったり子供になったりと色々やってましたが、今回のけもショタ宇宙人のココアはその辺のノウハウを上手く活かしたキャラクターになってますね。いいと思います
 そういうアレで、このマンガにおけるヒロイン格(というか一番カワイイキャラ)はココアであることは間違いありません。少年マンガにおいて、男性キャラにそういう役割をごく自然に与えられるところも、若木先生のセンスの一つでしょう。

 なお、最初のうちはケーキのレシピを見ても全然理解できなかった主人公の女子が、宇宙人がプロセスに従ってケーキを焼くのを見るうちにレシピの意味を理解し、ケーキ屋を継ぐ決意を固める──という、主人公の成長要素がちゃんとマンガの中で描かれているところも良かったです。登場人物が問題を乗り越えて成長する要素がある読みきりマンガは、読んでいて楽しいです。
 結論としては、とても面白いマンガだと思いました。

読み切り:ケンガンアシュラ

 裏サンデーの人気作品「ケンガンアシュラ」が、「ULTRA STREET FIGHTER IV」をリリースしたばかりのカプコンとコラボしてお互いの主役キャラが殴りあうという趣向の、文字通りのお祭りマンガでしたね。
 後半では、スト4のリュウらしく昇龍セビキャン滅波動拳、いわゆるセビ滅を出してくれたらいいなと思います。ちなみに自分は出せません(聞いてない)。

 格闘ゲームとのコラボといえば、ちょうどサンデーの合併号が出た頃に、世間では「ハイスコアガール」がSNKプレイモアに著作権法違反で訴えられてスクエニが家宅捜索を受けたニュースがネットを飛び交ってました。今も昔もゲームのキャラが出てくるマンガは珍しくありませんが、そのためには出版社とゲーム会社の間でちゃんとビジネス的にネゴシエーションを取る必要があることを、改めて認識させられた次第です。
 キャラの著作権が割とうやむやだったっぽい、80年代以前のカオスなゲーム業界が今となっては懐かしいですね…

最終回:サイケまたしても

 第一シーズン最終回。サイケが自らこの世界に対して自発的に向き合い、自分の力で『ヒーロー』となって世界と戦う意志を持ったことで、全てが好転して蜜柑を死の運命から救い出すことに成功する──という終わり方は、最終的にこうなるだろうと思ってはいても、やはり実際にこういう結末を迎えると心底良かったなと感じます。
 と、そこで終わっていれば普通のマンガだったんですが、何か最期の方で明らかにこれまでとはノリの違う電柱担いだ男が出てきて、サイケに向かって「おめー”能力者”だろ」と言い出したところで雰囲気が一変。実はこの作品は能力者バトルマンガであり、第一シーズンはサイケが自らの能力に目覚めるきっかけを描いた話であったことが明かされました。そう来たか

 第二シーズンは今冬に再開されるとのことなのですが、何かこれまでとは全く違うマンガになりそうな予感がします。
 冬まで生き延びないといけない理由ができました。


ヘブンズランナー アキラ 1 (少年サンデーコミックス)

アキラ1巻がついに発売。この頃のアキラはよく死んでました


もうすぐお盆の合併号ですね記念・サンデー35号感想

BE BLUES!

 できる優人にできない矢沢という、前の紅白戦の序盤と同様の流れに。紅白戦ではドリブラーの桜庭さんの投入によって突破力のある矢沢が生き返る展開になりましたが、今回は果たしてどうなるんでしょうか。
 「ポゼッションサッカーで勝つには守備を崩せるドリブラーが不可欠」という前回の試合の結論からすると、矢沢にも守備を崩す桜庭さん並の突破力が求められると思うのですが、果たして彼が報われる展開になり得るのでしょうか。

 でも矢沢は「レノンのバックアップとしてなら」レベルの実力と窪塚監督(自称)に評された優人ですら突破できなかったところからすると、独力でレノンを突き崩すのはまだちょっと無理ですよね? 彼はこのマンガでは基本的にはそういう役回りですよね?(決めつけた)

マギ

 「マギ」とは直接関係ない話なんですけど、「仕事で家を留守にしがちな旦那を延々と待つ理解ある妻」を頑張って演じた挙句、その女性が最期には発狂してしまうという物語というと、個人的には昔読んだ新井素子先生のサイコホラー小説「おしまいの日」を思い出しました。頭がおかしくなった時の描写が心底怖いんですよ(本当に関係ない話で申し訳ない)。

2014/8/6追記:
36+37号の展開を読んでからサンデー35号を読み直してみたところ、35号の最後でおかしくなってるのは(ソロモンの妻のシバではなく)アルバの方でしたね。
勘違いしてました(´・ω・`)。

電波教師

 長かった「班戦争」が終了し、いよいよ鑑の触れられざる過去に踏み込んだ物語が始まる予感がする展開になって来ましたが、この回は話の中にさりげなく今流行の壁ドン的なシチュエーションを入れてくる東先生の時代感覚にグッと来ました(そこか)。

 東先生の描く性格悪い系女子は「超弩級少女4946」の玖海の時から一目置いているので、今回の那由他もそういう意味でとても楽しみです。ホントです。

氷球姫

 風花が咲夏に対して突っかかって行ったシーンは、どう見ても風花の常盤木に対するフラグが立ったとしか思えないので、何かニヤニヤしてしまいました。

 そして結果的には、常盤木の選手の才能を見つけて育てる特殊スキルを評価した咲夏が常盤木をストーキングするようになるという、明らかにおかしい(頭が)けどこのマンガらしい結末に落ち着きました。風花だけではなく咲夏にもフラグを立てた常盤木恐るべしです。多分。

ヘブンズランナーアキラ

 このマンガ、実はアキラが周囲の男たちを次々とナチュラルに「友達」という名目で籠絡していく様子を描くことが真の目的なのではないかと思うようになって来ました。というか、アキラから友達カードをもらう時に何故赤面するんですか大八木先輩。

 扉絵のアキラ探しクイズ、地味に難しいです(感想)。

湯神くんには友達がいない

 文化祭の出し物がおもいっきり滑るとか、聞いてる方も何か滑ってる雰囲気を察していたたまれなくなって来るとか、何かこう高校の文化祭にありがちな雰囲気が再現されており、読んでて何か辛くなってきました。


電波教師(11) (少年サンデーコミックス)

ドラマCD付きの12巻もまもなく発売。個人的にはまだ12巻なのかという感覚。すごい長期連載作品のように思えるので


相手をメガネ好きに変える能力! サンデー33号感想

銀の匙

 「メガネを掛けると美人」ってシチュエーションは、『ヒーローズ・カムバック』に掲載された「銀の匙」外伝でもやってましたが、もしかして荒俣先生はこのパターンが大好きなのではないかと思いました。
 というか「銀の匙」外伝は八軒のご先祖さまのお話であり、八軒の高祖父も「メガネを掛けると美人」な女性に勢いでプロポーズしてしまった経歴の持ち主なので、要するにメガネ好きの血は争えないということなんでしょうか。

 そして、都会に出た駒場が元気そうで安心しました(本来の感想)。

サイケまたしても

 昔から「二周目は地獄の一丁目」と申しますように、このマンガもループもののお約束である「二周目で悲劇が回避できたかと思ったけどやっぱりダメだった」をキッチリ踏襲して来ました。予想されたこととはいえやっぱり女子が死ぬのは辛いっすね。

 三周目開始時のサイケ君は瞳の色が変わり、いよいよ彼も覚悟完了を果たしたようですが、多分最終的にはサイケ君のネガティブな思考そのものを修正して蜜柑との関係を改善しないとどうにもならない感じがするので、まだまだ先は長そうです。エンディングは見えるのか。

ヘブンズランナーアキラ

 肉体的にも性格的にもアキラの正真正銘のライバルとなりそうな存在・藤乃が登場し、「アキラさんが100Mもやったら、きっとすごいことになるんじゃって…」と小笠原さんに言われて簡単にその気になったアキラが100M走を始めることを決意し、という感じでようやく本格陸上マンガへの道を歩み始めたように見えます。見えるだけかも知れませんが。

 あと今回はアキラのことで頭と胃を抱える部長がやたらと可愛かったですし、彼はアキラのことも何か心から気にかけてくれているようなので、部長こそがこのマンガの真のヒロインなのではないかと思い始めています。

氷球姫

 常盤木によってアイスホッケーの才能を見出された風花とあおいが、冴夏の選んだ千歳・八峯のコンビにけちょんけちょんにやられる展開でした。

 少年マンガ的には、割と純粋に自分を選手にしてくれた常盤木に感謝の念を抱いているっぽいあおいと、周囲から煽られながらも何だかんだで常盤木のことを(恋愛対象としてはともかく)評価しているっぽい風花が、それぞれ常盤木の助言をきっかけに持ち前の実力とど根性で逆襲をかける展開になるのが正統派であり美しいんじゃないかとは思うのですが、でもこのマンガは「氷球姫」ですので、どこまで正統派なロジックを踏んでくるのか読めないところではあります。

 これまでの物語の流れ的には風花が今回のエピソードのメインとなりそうな雰囲気なので、彼女が常盤木に対するフラグを本当に立ててしまいかねません。そうなったらなったで面白そうなのでいいけど。

だがしかし

 まさかこのマンガでメインヒロインのシャワーシーンが拝めるとは思っていませんでした。
 ありがとうございました

BE BLUES!

 ナベケンが合宿中に一人トイレで泣いてて、それに唯一気付いたのがジョージだけっていう今回のエピソード、これ確実に薄い本のネタになりますよね! と思いました。こういう細かいエピソードの積み重ねによって熟成される関係性が、カップリング妄想には一番大事なんですよ! と、自分の頭のなかに住んでる「絶チル」のパティさんが言ってました。ホントです。

 あと、元正キーパーの久米さんがどんどん面白キャラ化していて心配になります。
 ナベケンとの(カップリング妄想のネタとしての存在価値的な意味での)格差が顕著に!


絶対可憐チルドレン 39 (少年サンデーコミックス)

39巻買いました。ゆっくり読み返しながらユーリと兵部の物語の結末を噛みしめてるところです


女子高生が事故死するのはマンガだけにして欲しいサンデー32号感想

サイケまたしても

 福地先生新連載。
 これまでの福地先生の連載作品は、『うえきの法則』にしろ『アナグルモール』にしろ、主人公達は状況的に辛い立場にいつつも、キャラクターや作品そのものからは常にユーモア溢れる雰囲気が感じられましたが、今回の『サイケまたしても』は最初から最期までかなり重い雰囲気に包まれてた、シリアスな物語であるという認識を持ちました。
 唯一明るい存在であるヒロインの蜜柑も、突然死にますしね。突然の死(AA略)。

 物語の形としては所謂ループもので、おそらく今後主人公のサイケは蜜柑を死ぬ運命から救うために行動することになると思いますが、しかし容易には過酷な運命から逃れられないのもループもののお約束ではあるので、これから彼は大変な苦労をさせられるのではないかと思われます。無気力系な性格にはちょっとキツイ試練ですよね。わかるー(共感)。
 これまでの福地先生の作品とは明らかにノリが違う、福地先生の新境地と言っても過言ではなさそうなこのマンガ。ここからどのように話を転がしていくつもりなのか、色々と辛そうな話ではありますが、これから楽しみに読んでいきたいと思います。

競女!

 水着の食い込みを鋭くすることで尻の速度が増すのであれば、いっそのこと全裸になった方がいいのではないか? と思いましたが、「ハハハハハ、ルパン! 切り札は最後までとっておくものだ!」というカリオストロ伯爵の名言に従えば、それをやるのはもっと物語がヒートアップするクライマックス間近になってからですよね? 尻スィングでかまいたちが発生して水着が破ける世界観なこのマンガなら、勝つためにはもはや全裸になるしかない! みたいな展開も期待していいんですよね?(色々と決めつけながら)

 このマンガ、正統派のスポ根的なノリと、水着アイドル尻相撲的な下世話ノリが微妙なバランスを保って共存しているところが、本当に素晴らしいと思います。勿論褒めてます。

BE BLUES!

 クレバーなコーメイさんが実はコンタクトで普段は眼鏡キャラだっての、何かものすごい萌えポイントだと思うんですけどどうでしょう(と言われても)。

 萌えと言えば、勿論桜庭のヘソもものすごい破壊力を持っていてビビリましたが、個人的にはやはりミルコのじいさんが文字通り黒くなってるところが一番グッと来ました。人種の坩堝と呼ばれた旧ユーゴスラビアで代表監督やってただけのことはあります。普段はサッカー大好きなじいさんにしか見えないミルコの黒い一面が見られたところが、今回の収穫でした。

ヘブンズランナーアキラ

 これまではアキラが毎回のように死んでいたのでちょっと誤解していましたが、「ヘブンズランナーアキラ」ってアキラが死ななければ割と真っ当な部活動マンガだったんですね! という認識を持つことができる、貴重な部活動回だったと思います(割とひどい感想)。
 アキラも何か要所要所でおかしなことをしてますが、もうアキラの奇行にも慣れてきたのでこれくらいなら問題無いと思えるようにもなりました。

 「実際、襲っちゃいたいくらい可愛いし…
 常識人かと思っていた浅岡さんもなかなか侮れませんね。いいと思います

だがしかし

 あのお菓子、「モロッコフルーツヨーグル」って言うんだ! これまでの人生の中で意識したことなかったよ! 「ヨーグルトっぽい何か」程度のアレでしたよ!
 しかもAmazonでも普通に買えるじゃないですか! ヤバイよ!(買うの?)

 この回では「主人公のことが好きな友達のツンデレな妹」が出てきましたが、このマンガもこういう形で人間関係を広げるんだなと思いました。
 主人公達が駄菓子屋の中で延々と駄菓子談義をするだけの変なマンガ路線を狙っているとばかり思い込んでました。何かすみません(何となく)。


絶対可憐チルドレン 39 さぷりめんと別冊付き限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

絶チル39巻はまもなく発売。ついに「美神」最終巻と同じ巻数に達しましたねえ