サンデー一覧

ミルコさんをサッカー日本代表監督に推薦したいサンデー31号感想

BE BLUES!

 「今回はサービス回です♥」のアオリ通り、女子マネージャー達がシャワールームでキャッキャウフフ、桜庭や矢沢達が苦悶の表情を浮かべて汗だくでハァハァしながらフィジカルトレーニング、そして正キーパーの久米さんの鍛えあげられた腹筋の披露に至るまで、まさに色々な意味でサービス回でした。
 「サービス回」と言いながら男子の腹筋を見せる辺り、このマンガかなり業が深いと思われます。

 また、今回は藍子さんが高校生編の正ヒロインらしく窪塚からバスタオルをひん剥かれて「キャー」って言ってましたが、ヒロインの優希が「ダメですよーいきなりは」って言ってるところからすると、以前優希もこの洗礼を食らったっぽいですね。体育会系女子の世界はホントこわいです。頑張れ正ヒロイン。

 あと女子マネと言えば、ツインテールの富田さんがブラジャーを着けてるカットがありましたが、田中モトユキ先生でブラジャーと言えば「リベロ革命!」のママさんバレー編で、ムチムチな人妻が背中を見せながらブラを外そうとしてる扉絵があったのが印象的でした。それ以降、私の中では田中モトユキ先生は「ブラの着脱の描写に秀でた少年漫画家」という位置付けになっています。
 田中先生の描く人妻はホント素敵でしたよね…(猛烈に話をズラしつつ終わり)。

EとT。

 センターカラー回。おそらくこの回の読者アンケートによって今後のこのマンガの命運が決まるかと思うとドキドキしますね(エラそう)。

 今回は、桜の背中に生えている(ように大五郎からは見える)天使の羽が、物理的な効果を持っていたことが明らかになりました。あれっててっきり桜から溢れるエンジェリックなオーラを受信した大五郎が生み出した妄想の産物だと思い込んでいたので、本当にアレで空を飛べると知ってビックリです。
 もしかして、桜さん本当にマジ天使なの?(←まだそういう認識)

ヘブンズランナーアキラ

 話としては隼人がアキラを陸上部の仲間として認める回なんですけど、アキラが「お泊り会の予感…!」とかいきなり変なことを言い出してからの怒涛の流れがあまりに面白く、初めて読んだ時は電車の中でニヤニヤしながら震えてました(キモい)。アキラの友達欲しいボッチ気質な設定は、こういう話をやるためにあったのかと納得させられた次第です。
 「アキラ」は第一話から面白いと感じていたマンガでしたが、この回でその感覚は確信に変わりました。このマンガは本当に面白いです。今年のサンデーは「ヘブンズランナーアキラ」が躍進した年として記憶されるに違いありません。多分。

氷球姫

 紅羽たんのお兄様の咲夏さんって、最終的には常盤木と組んでペアで監督業をするのが一番治まりがいいんじゃないかと思いました。常盤木は観察眼はあるけど明らかにコーチとしての経験が足りないので、それを補う形で咲夏がコーチングをすれば、体制としては完璧なんじゃないんでしょうか。
 問題は咲夏が常盤木を雲霞の如く嫌っている点ですが、咲夏の態度は典型的なツンデレで攻略が容易そうなので、常盤木がハートをゲットしてエンディングが見えた! な展開になるのは、もはや時間の問題だと思われます(決めつけ)。

 ツンデレと言えば、風花が何故か周囲から常盤木のことが実は好きなツンデレキャラ扱いされてて可愛かったんですけど、紅羽までこの手の色恋話にノって風花をいじりに来たということは、紅羽も常盤木のことを気にかけている可能性が微粒子レベルで存在していると解釈するべきなんでしょうか。

超推脳KEI

 最終回。Twitterの物理学者クラスタに献本するなど、話題作りに頑張ってる印象はありましたが、残念ながら連載終了となりました。
 最終回では「KEIと同じ頭脳を持ったライバルの存在」「世界最強の兵器ビックバン」など、おそらく連載が続いていれば色々と明らかになったであろう伏線の存在が垣間見られており、そういう意味でも残念でした。

 個人的には、このマンガに出てくる奇人変人のアレっぷりが楽しかったですね。ありがとうございました。


リベロ革命!!(4) (少年サンデーコミックス)

「リベ革」のママさんバレー編はホントに名作なので、「BE BLUES!」からファンになったみんなも読むが良いと思います


サッカー日本代表おつかれさまでした記念・サンデー30号感想

BE BLUES!

 先日行われたワールドカップサッカーの日本対ギリシャ戦は、日本がボールを支配しながらも最後まで相手の守備を崩すことができずに引き分けとなってしまいましたが、サンデー30号の「BE BLUES!」は『ポゼッションサッカーに必要なものは、相手の守備を崩す破壊力を持つドリブラーの存在である』という非常にタイムリーな内容だったことで、強く印象に残っています。
 桜庭がチームに入るまでは龍のチームは(優人に矢沢をマンマークされることに象徴されるように)相手チームの守備を崩せずに攻めあぐねていた描写がされていただけに、ドリブラーが入ったことによって相手の守備を崩す効果の演出が、より一掃際立っているように思えます。「閉じた門をこじ開けるのが、ポゼッションサッカーの真髄だ」というミルコ爺さんの言葉の説得力も増すというもの。

 そして今回、そのドリブラーとしての才能を魅せつけたみんな大好き桜庭さんですが、この回における彼の身体能力の高さを最大限に見せたのは、矢沢のゴール後に龍の頭に向かってジャンピングヒップアタックをかましたところでした。桜庭は龍よりも身長が低いのにも関わらず、ダッシュから龍の顔の高さまでジャンプし、見事にヒップアタックを極めています。これ相当ジャンプ力がないと難しい芸当だと思うんですが如何でしょうか。
 あるいは、この後の矢沢のセンタリングに桜庭が頭を合わせられなかったところからすると、桜庭の身体能力は龍にちょっかいを出す時に真の能力が発揮されるとか、そういうことなんでしょうか。

 何にしろ龍の目指すサッカーには桜庭が必要であることが判明したので、おそらく龍は桜庭を何としても仲間にしたいと思っているのではないのでしょうか。本気を出した龍が桜庭を籠絡するのか、桜庭のカスっぷりが本気の龍の愛情を拒絶し続けるのか。この二人の恋の行方にも注目です(恋?)。

だがしかし

 新連載。話の内容は「めしばな刑事タチバナ」的な食に関する(極めて主観的な)ウンチク語りを少年マンガ的なドタバタコメディと絡めたといった感じがしました。感想としてはとても面白いです。
 何より、ヒロイン格の枝垂ほたるがかなり残念な系統の美少女なのがかなりツボです。全力でやおきんの「うまい棒」とか東豊の「ポテトフライ」とかを語れる女子は女子としては色々間違っているのは確かなのですが、でもそんな女子を好きにならない男子なんていませんよね(強調)。

 なお、駄菓子と言えば個人的に一番キているのは「キャベツ太郎」なので、ぜひ「キャベツ太郎」を登場させて頂きたい所存です。「キャベツ太郎」の永遠のライバルである「元祖たこやき亭」と対決する話とか見てみたい。マジで。期待していいのよね?(と言われても)


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ポッチ君、よく見るとショタかわいい


絶対に負けられない戦いが、そこにはあった(過去形)サンデー29号感想

BE BLUES!

 「わかった気がする…!
 桜庭の正しい躾け方がですね、わかります(まちがい)。

 カラーページで「行けっ、桜庭!」と指図する龍は、まるで桜庭の飼い主のような貫禄がありました。
 桜庭は桜庭で、何だかんだ言いながらもちゃんとミルコのじいさんの言うことを聞いてるところがカワイイです。今の桜庭には、小さいけど気性が荒くて一生懸命吠えてる犬みたいな可愛さがあります。
 結論としては桜庭はカワイイ

 あと藍子さんは、窪塚マネージャーのことを絶対「面白いけどちょっと変な人」と思ってそう。

ヘブンズランナーアキラ

 何故このマンガのタイトルが「ヘブンズランナーアキラ」なのかを、ようやく理解しました。事あるごとに主人公が死ぬからですよね。
 ここまで毎回臨死体験を強いられるサンデー連載マンガの主人公って「神聖モテモテ王国」のファーザー以来なんじゃないんでしょうか。臨死界に登場した久々の大物新人だと思います。

 今回は、せっかくおっぱいが大きい浅岡先輩という素敵キャラが初登場したにも関わらず、最期にアキラがまた死んだことで彼女のインパクトが薄れてしまった感があったのが、残念といえば残念です。
 なお、彼女が走っている間に乳揺れしている描写がなかったことから推測するに、あれはおっぱいではなく鍛え抜かれた胸筋である可能性が高いです。彼女なら、往年の名作「巨乳ハンター」に登場した巨乳新幹線走法を再現してくれるかも知れません。楽しみですね(と言われても)。

EとT。

 とんでもない美少女に男子が群がる様は、まあラブコメマンガ的なお約束描写だよなー程度の認識なんですが、とんでもない美少女に対して同級生の女子が嫉妬し出してギスギスするような展開になると、途端にグッとき出す私がいたということです(感想)。

 「EとT。」はカワイイ絵柄の文化会系ラブコメマンガだと思ってましたが、そういう絵柄でこの手の人間関係の薄暗い部分をキッチリ描いてくれるマンガになったらいいなと、勝手に思いました。
 今回の結論としては、茶々は予想通りとてもいい子なので、桜は彼女に惚れるがいいと思いました。

氷球姫

 どう観ても紅羽たんから常盤木へのプロポーズです。本当にありがとうございました。いい最終回でした(おわってません)。
 過去は過去として、今は今まさに自分の力を必要としている人達の為に戦う、という結論そのものは真っ当なものですし、何より常盤木に対して「貴方の力が必要だ」と紅羽が告げた時の台詞は、以前常盤木が紅羽に対して投げかけた激励の言葉に対する返礼にもなっているのが、物語として素晴らしいと思います。

 次回からは何か明らかに常盤木を敵視している新しい男性キャラが出てきて波乱の予感がしますが、まあ常盤木は監督としての才能はあっても基本的に変態的なストーカーなので致し方ないですね(決めつけ)。

NOBELU

 基本的にこのマンガにはマトモな大人がほとんど登場しませんでしたが、ついに大人が全滅してしまいました。残るは(やはりマトモじゃない)子供たちだけ。
 このマンガ、これからどこへ向かおうとしているのでしょうか。「十五少年漂流記」的な展開になるのか、それとも「蝿の王」的な展開になるのか。個人的には清五郎と健太のボンクラコンビが生き残れるかどうかが心配です。

姉ログ

 血の繋がらないショタ弟と、ツンデレ気味な姉。
 薄い本が捗るしかないカップリングですよね(感想)。


県立地球防衛軍 完全復刻版 1 (少年サンデーコミックス)

「県立地球防衛軍」が復刻したので「巨乳ハンター」も行けるはず


ワールドカップサッカー開催記念・簡略版サンデー28号感想

ファンタジスタステラ

 草場先生の貴重なラブコメ展開!(挨拶)

 前に塁と歩美がくっつくことになった時のシーンでは「ファンタジスタステラ」の作者の草場先生が貴重な誌面を使ってまで『照れながら描いてます』アピールをしていましたが、何か今回再びそれっぽい展開になって来ているので、草場先生は相当無理してないか心配になってきます。
 森川が琴音と結婚できるかどうかは、ひとえに草場先生がラブコメ展開を堂々と描く度胸があるかどうかに懸かっているのではないか。そんな気がしてます。嘘です。

競女!

 全身ラバースーツで筋力トレーニングって、何だかゴムフェチ垂涎の罪深い展開だなあと思いました(感想)。

氷球姫

 常盤木が過去を思い出して大いに悩むの巻。
 こういう悩みに対しては、「あの時は彼女を助けてあげられなかったけど、今は自分の力で助けられる人が目の前にいるんだから、過去を悔やむよりは自分の力で今できることをやるべき」という形の結論に達するのが普通だとは思うんですが、当事者があの常盤木なので、素直に悩みから立ち直れるかどうかはまだ判りません。

 果たしてここから常盤木がどのように立ち直るのか、また靭帯損傷というダメージを負った紅羽たんの狂気はこれから更なる冴えを見せてしまうのか否か、その辺に期待して次の展開を待ちたいと思います。

境界のRINNE

 昔出席した中学校の同窓会で、中学時代の同級生のちょっと好きだった女の子が結婚して妊娠したという話を聞いた時の、切ない感覚が蘇りました(感想)。

キリヲテリブレ

 鈍重そうな巨大怪獣が一本背負いや足払いを極めるのってカッコイイですよねーと思いました(感想)。


ファンタジスタ ステラ(1) (少年サンデーコミックス)

Kindleでは4巻まで出ているみたい


黄金時代の少年サンデーは遥か遠く・サンデー27号感想

EとT。

 かつて黄金時代の少年サンデーが得意としていた、ライトなノリの学園ラブコメが帰ってきたよ! みたいな感じを狙ったに違いない(決めつけ)「EとT。」。
 個人的には、本作のヒロインの琴弾桜が、専門用語で言うところの空から降ってきた人間じゃない女の子っぽいところが、このジャンルの特性をよく判っていらっしゃるなと思いました。主人公の大五郎の妄想の産物の可能性もありますが、まあでも空から降ってきた人間じゃない女の子さいこうなのは変わりありません。基本ですよね(真顔で)。

 連載マンガの第一回としては登場キャラが多く、全体的にごちゃついたところが多々あるのは気になりましたが、何にしろ少し不思議な学園ラブコメ系のマンガは「神のみぞ知るセカイ」の連載終了以後その存在が空白になっていることもありますし、こういうジャンルが大好きな私としては今後に期待したいところです。
 あと金髪+リボン+眼鏡という完璧な装備であるにも関わらずポンコツなオーラを醸し出している所茶々は、連載第一話にして早くもサンデー報われない女子選手権の優勝候補に踊り出る貫禄があると思いました。

湯神くんには友達がいない

 冷静に考えてみると、このマンガって今のサンデーで連載されている中で唯一の高校野球マンガなんですよね。野球部のエースである湯神くんは野球よりもむしろ落語を熱心に研究してますし、ヒロイン格にあたるちひろはラブでコメるどころか未だにボッチ恐怖症に苛まれているところがアレですが、まあジャンルとしては一応高校野球マンガだと思います。
 高校野球マンガもかつて黄金時代の少年サンデーが得意としていたジャンルなはずでしたが、これも時代という奴なんでしょうか。いやまあ「湯神くんには友達がいない」はものすごい面白いので一向に構わないんですが。彼はボッチ遍在時代における理想の男性像だと思いますよ?

銀色のパラディン

 25号の話になりますが、少年マンガの題材にしてはマイナーであるフェンシングをあえて主人公にやらせる動機付けとして、「困っている大切な人を護るために強くなる」というモチベーションを、フェンシングというスポーツから連想される騎士道に結びつけたところは上手いと思いました。やっぱりフェンシングは騎士道ですなあ。
 ですので、「銀色のパラディン」は、極めて純粋な王道少年マンガとしてこれからも楽しく読めそうです。ジャンルとしてはマイナーですけど(余計)。

BE BLUES!

 何だか桜庭が可愛くて仕方ないんですが、どうしましょう。
 どうしようもないですよね(自問)。

 27号では、優人のサイドバックとしての才能の有用性を窪塚さんから説明された藍子がちょっとだけ感心しててフラグを立てる余地を見せたり、矢沢が優希のナチュラルおっぱいアピールに赤面したりと、人間関係に微妙な変化が起こりそうな予兆があるところが面白かったです。
 まあ、でも最終的な結論は桜庭かわいいなんですけどね。

氷球姫

 27号は過去編というか、常盤木が体育会系女子専門ストーカーとなったトラウマの原因に迫る物語でした。今回出てきた桜花咲耶は紅羽たんがああなっちゃった過去のトラウマの一端であることは間違いなく、いよいよ物語は佳境に差し掛かってきたと言えるでしょう。
 これはつまり、このマンガも過去編が出来るくらいストーリー展開に余裕ができた=連載はもうしばらく続きそう、と好意的に解釈してます。

 このマンガ個人的には今のサンデーの中でもかなり好きな部類に入っているので、ぜひもうちょっとだけ(専門用語)続いて欲しいです。いつか、常盤木の歪んだ愛が紅羽たんの冷酷な仮面を引き剥がして彼女の心が自由の世界に解き放たれるところを見てみたいんですよね。
 まあ、単に自分が紅羽のような女王様タイプのキャラが大好きだというのもあるんですが。「GS美神」の美神令子が好きだった後遺症なんでしょうか(病気?)。

氷球姫×常磐木監督の過剰な愛情(1) (少年サンデーコミックス)

今思えば、コミックス1巻の頃はみんな幸せでしたね…(遠い目)


【お久しぶりです】サンデー26号一部感想


ノゾ×キミ

 サンデーSからの移籍作品として正式連載化。OVA化の対象にも決定しており、もはやサンデー春季攻勢の大本命とも言える貫禄を感じます。
 この手のエッチなラブコメは今のサンデーに明らかに足りていなかった要素なので、この動きは大歓迎したいところですね。

 サンデーS時代の連載を追えていなかったので、現在ストーリーがどうなっているのかは残念ながら把握してませんが、とりあえずヒロインのノゾミが相変わらずの性格なので安心しました。
 個人的に「覗き見」という行為は、一切接触することなく覗き見だけで自分の性的欲求を満足させる必要があり、それには己の妄想をフルに活用しなければならない──という意味において、いわゆる性癖の中でもかなり難易度が高い部類に属するのではないかと考えております。
 ノゾミとキミオの関係はそんな高難易度なフェチによって結ばれている極めて奇妙なものであることは確かですが、しかしそういうフェチな関係こそがこの二人にとってはベストなのです。この世には愛の数だけフェチがあるんですよね(ちょっとイイコト言ったつもり)。

ヘブンズランナーアキラ

 個人的にはこのマンガすごく面白いと思いますし、何より陸上マンガとして一番大切な「走っているシーンの躍動感」が素晴らしいと思っているのですが、でもアキラ君の突き抜けたキャラクターデザインと、やはり突き抜けたボッチっぷりとそれに伴う突き抜けて不振な挙動の数々により、早くも人を選ぶマンガになっているのではないかという気がしてなりません(周囲の反応からの推測)。そこだけが心配です。

 第3話は部長とアキラが心を通わせるとても良い話でしたが、心臓発作で死にかけたアキラに対してその日のうちに「僕の目の前で100m走ってもらいたい」と言い出した部長は、実はああ見えて割とヒドい人なのではないかと思いました(ひどい)。

クロノ・モノクローム

 朝チュン!(そこか)

 お互い赤面し合いながらお話するモーツァルトと黒六が微笑ましくて可愛かった回でしたが、個人的には最期の方に出てきて「殺します? 殺しましょう、殺したい…!」とモーツァルトへの殺人衝動を隠そうともしないでくやしがるウルペスさんがとても良かったです。
 彼女(推測)は多分色々と陰謀を企てるけど失敗して歯噛みする系のキャラだと思いますけど、個人的にこういうおかしい(頭が)人が大好きなので嬉しいです。

競女!

 尻の風圧だけで水着を破るかまいたちを起こす。ここまで堂々とやられると、「いくらなんでもそれはおかしい」とかマトモな突っ込みをすることすらはばかられます。
 それに、ちゃんと「この水着うっすいから…」って台詞を事前に用意することで、「水着が薄いから尻の風圧で破けても仕方ないよね!」と描写に説得力を持たせてますしね。すごいですね(褒めてます)。


ノ・ゾ・キ・ア・ナ(13) (ビッグコミックス)

「ノゾ×キミ」は、ケータイコミック界の傑作と評される「ノ・ゾ・キ・ア・ナ」の少年誌向けリメイク版とも言われてますね


サンデー55周年記念新連載陣感想まとめ

 お久しぶりです。
 「ヘブンズランナーアキラ」はこの前書いたので、書けなかった2014年度スタートの新連載作品についての簡単な感想を書いていきます(´・ω・`)。

銀白のパラディン

 電車の中で暴漢を不思議な技でやっつけてクラスメートの女子を救った憧れの老人は、実は学校の先生だった! という展開そのものはよくあると思われますが、その不思議な技がフェンシングだったという点が極めて特異なこのマンガ。「直線上でのダッシュからの突きが強烈」というフェンシングの特性を活かすために物語の最初の舞台を電車にしたのが面白いですね。

 ただ、ここまでの物語そのものは正直フェンシングでなくても成立する展開ではあるとも思うので、他の格闘技ではなくフェンシングという競技だからこそ成立するお話というものを読んでみたいなと思ってます。

クロノ=モノクローム

 対モーツァルト戦決着。未来のマリー=アントワネットにしか愛情を覚えなかったモーツァルトが、タークの中から感じる黒六の存在とその激しい攻撃的なチェスによってかつての音楽への想いを取り戻して自身の愛に目覚める、という壮大な展開でした。
 つまり今回のお話は、黒六×モーツァルトという歴史を超えたカップリングが成立したと言っても過言ではないでしょう。タークの中にいれば黒六はものすごい攻めキャラなのな、と解釈しました。

何もないけど空は青い

 「鉄が錆びて現代社会がそのテクノロジーを維持できなくなった時代」という、SF的にとても魅力ありそうな設定が舞台のこのマンガなのですが、その影響が今のところは単にヒャッハーな暴徒の出現に留まっているところが、個人的にはちょっと勿体ないかなと感じています。鉄を失った社会のマクロ的な変遷を描くSF的な思考実験も見てみたいなー(このマンガに求めているものが違う気がする)。
 まあ本当に今の社会がそうなったら、今の人口規模の社会を支えられるだけの生産性を鉄なしで得られるとは思えないので、大規模なカタストロフィーが発生してみんな死んじゃって終わりな気がしますが。鉄分は大事です。

キャプテン・アース

 最近は自由な時間がなくて「キャプテン・アース」の録画もまだ4話以降見れていないので何とかしたい(近況報告)。

 アニメの方では、主人公のダイチが「グローブ」の中で再会したテッペイやハナとの過去の思い出が細切れの形で挿入されていたのですが、こっちのマンガの方ではその辺のエピソードが短くまとめられて収録されているので、話としてはマンガ版の方が判りやすいのかも。

キリヲテリブレ

 この作品は、怪物化したヤンデレ妹がメインヒロインという新ジャンル開拓を目指していると理解しました。
 そんなヤンデレな小姑を持つことになったニナも釣り目がちで気が強いツンデレ型のキャラであり、何かこうそういう女の子に攻められたい願望を持つ人には割と刺さるマンガなんじゃないんでしょうか。曲解してますが。

 変身ヒーローものとしても、「大いなる力には大いなる責任が伴う」という孤独なヒーローの宿命を、超弩獣を倒す時に発生する多額の債務の形できちんと描画しており、好感が持てます(フォロー)。


クロノ・モノクローム 1 (少年サンデーコミックス)

クロノ・モノクローム、Amazonのレビューでは高評価なようで何より


現代社会はコミュ障が主役ですよねと思ったサンデー24号「ヘブンズランナーアキラ」感想

ヘブンズランナーアキラ

 はい、何か自分も学生時代にウケを取ろうとして、無理に「フハハハハ」みたいな笑い声を出していた時期がありましたよ(黒歴史暴露型挨拶)。

 そういうアレで「ヘブンズランナーアキラ」の主人公のアキラ君には激しい共感を覚えるので、彼にはぜひ幸せになって欲しいなと思いました。現代はコミュ障が主役の時代ですしね。

 陸上マンガとしても、ヒロインの小笠原さんの速力に追いつけなくなったアキラが置いて行かれる→先行する由美子の姿以外の全てが視界からがホワイトアウトする→ランナーズハイの境地に入る、のシーンの描き方が印象的で、この表現には素直に感心させられました。そういった演出面での面白さも期待できそう。次回が楽しみなマンガが一つ増えました。

 アキラ君は陸上部に入る時に「小笠原さんだけでなく、まだ見ぬ友と究極のランナーズハイを目指すために!」と何かキレイ事を言っていたのが唯一の不満点ではありますが、偶然知り合った可愛い女の子と仲良くなりたいという男子的には当然の欲望よりも「友達欲しい」の方が優先度高いってことは、それだけ彼のボッチ度が高いと理解するべきなんでしょうね。何かせつないです。


別にいやらしい意味じゃなくて一緒に住んでも構わないよマーガレット 1 (BLADE COMICS)

「時間が止まったかのように誰も死ななくなった」というヘビーな世界設定とラノベ風のタイトルの乖離で話題となった、二階堂ヒカル先生の作品


【お久しぶりです】事実上のサンデー21号感想

神のみぞ知るセカイ

 最終回は、桂馬の前で「二階堂先生」と「ドクロウ」の間で最期まで感情が揺れ動く彼女の姿が本当に素敵でした。連載初期では桂馬の頭をハイヒールで楽しそうに踏んでた二階堂先生がなあ。今思えば、あれも彼女のの形なのかも知れません。
 そしてちひろも、まさか最終的に桂馬を射止めるキャラになるとは、連載初期には想像できませんでした。それだけ彼女が連載初期と比べると魅力的な女の子になったってことなんでしょう。まあ彼女に関しては、本当に色々ありましたからねえ。何にしろ良かったと思います。

 若木先生ホントにおつかれさまでした。

マギ

 サンデー21号に載った「マギ」の預言書の中身をちゃんと全部読んだ人?(←挨拶)

 あれはちょっと誇大妄想が行き過ぎているので、正直なところカウンセリングが必要な案件です。うっかり神に選ばれちゃうレベルの力を持つと大変ですねと思いました。
 ところで、あれ書いたのはソロモンの父ちゃんって解釈でいいの?(そこからか)

BE BLUES!

 龍ちゃんすごい展開が続いている本編ですけど、個人的には龍にしてやられる立場になってる優希の困り顔を観て、この子はこういう残念な役割が本当に似合う子だよなあと再認識しました。立場的にはメインヒロインのはずなのに、こういう汚れ仕事もできるキャラって素晴らしいと思います(褒めてます)。
 でも高校生編の実質的なヒロインはまかり間違いなく藍子なので、今の優希の扱いはまああれでいいのかも知れません。多分。

氷球姫

 登場人物の過去が複雑に絡み合い始めてドラマ的に盛り上がって来てますが、個人的には紅羽たんの冷徹な仮面がいつ剥がされて、本当の彼女の素顔を見せてくれるのかに期待してます。なお、本当の彼女はもの凄くどす黒いであろうと決めつけてます。常盤木の彼女への愛が試される局面もいずれ出てくるのではないのでしょうか。
 イーラは紅羽の仮面を引き剥がすために登場して来たキャラクターであることは間違いありませんが、真の状態となった紅羽に真っ先にしてやられるキャラになりそうでもあります。そういう意味でも彼女の今後に期待です(ひどい)。

BIRDMEN

 早くAmazonやBooklive!で電子書籍化して下さい。ホントお願いします(定例の嘆願)。

 前回の話は「ハカセ」役として龍目を仲間に引き入れるストーリーでしたが、龍目のキャラの立たせ方がちょっと面白過ぎました。特に、鷹山に対して「普段の君が見たくて中学校まで覗きに行った」とか「遠くから眺めたりネットで調べまわったり頭で妄想したりした」とハキハキと言い放つシーンは最高でした。
 龍目が社会通念的にダメな大人であることをわずか2ページでアピールするこの演出、さすがオッサンを描かせたら比類なき実力を発揮する田辺イエロウ先生ならではだなと感心させられます。勿論褒めてます。

 あとこのマンガ、ちょっと前には白衣の下に何も着ていない謎の成人女性が出て来ましたけど、今回の龍目も白衣で眼鏡が基本ですし、実は白衣フェチ的にかなりグッと来る作品なのではないかと思い始めてます。そのうち龍目も全裸白衣で立ちまわる局面が(ない)。

神のみぞ知るセカイ 25 (少年サンデーコミックス)

25巻の表紙は二階堂/ドクロウ。最終巻は誰になるんでしょうか。やっぱりエルシィ?


連載作品は惜しまれて終われるうちが花ですよねと思ったサンデー20号「神のみ」感想


神のみぞ知るセカイ

 今週のサンデーの「神のみぞ知るセカイ」のラスト、「桂馬が『攻略』ではなく自らの意志で女の子に告白をする」というシーンは、ギャルゲーの方法論で女子を『攻略』する桂馬のキャラクターそのものを崩すものであり、連載が終了する間際でなければ絶対に使えない大技です。
 このシーンを見た時、やはりこの作品は本当に次回で終わってしまうんだなと、改めて思いました。

 今週の「神のみぞ知るセカイ」は、エルシィとハクアにとってのエンディングを描くことが主眼であったと思います。
 エルシィは名実ともに桂馬と血が繋がった「妹」となり、ハクアはこれまでの自分のプライドの拠り所を捨て去り、新しい世界を自分たちの力で築くことを決意しました。
 どちらも自分の意志で自分の未来を選択したという意味において、それぞれのキャラクターの成長を象徴していると言えるのではないのでしょうか。

 そして桂馬もまた、女神編のラストから引きずっていたであろう問題を解決して未来へと進むべく、『攻略』ではない本当の告白を行いました。この告白の意図や結果がどうであれ、彼はこれまでのように現実を破棄することなく、これまで関わってきた者達と共に未来へ進む覚悟を決めたことは間違いないでしょう。
 いやもう、本当にいい最終回でしたよねー(まだ終わってません)。

 いやでもしかしホント、この桂馬の告白の行方はどうなっちゃうのかしら。
 女神編のラストの展開からすると最終的にこうなるんじゃないかとは思っていたというか、もし桂馬と誰かがくっつくなら多分相手は彼女だろうなという願望は前々から抱いていたんだけど、まさか本編で本当に告白しちゃうとまでは思ってなかったので、何か本気で動揺してます。どう思いますか奥さん(誰)。


神のみぞ知るセカイ(19) (少年サンデーコミックス)

つくづくちひろさんマジ女神