サンデー一覧

この世界にはまだまだ声優が足りない・サンデー6号「天使とアクト!!」感想

天使とアクト!!

 声優といえば思い出すのが、以前iPadで購入した「Magic2014」というゲームアプリです(いきなりマンガと関係ない話)。
 ゲームを立ち上げると、このゲームの主人公キャラであるチャンドラが登場して色々と喋り出すんですけど、その声がものすごい棒読みだったことに衝撃を受けました。「Magic」は世界で最も売れているカードゲームの日本語移植版なはずなのに、どうしてこうなってしまったのか。
 このゲームをプレイして以来、「この世界にはまだまだ声優が足りない!」と本気で思うようになりました。アニメや映画だけではなく、ゲームから家電に至るまで、声が出る万物あらゆるものに素晴らしい声優を。それが私の願いです。

 それはともかくとして、「天使とアクト」は「國崎出雲の事情」のひらかわあや先生の新連載作品。「國崎出雲」は大雑把に言えば女形を演じることで主人公が歌舞伎役者として、そして男性としてのアイデンティティを確立していく物語でしたが(多分)、今回の「天使とアクト」においても、主人公のひねくれ男子・凰生が声優という仕事を通じて本当の自分を発見していく物語になるんじゃないかと思います。
 キャラの性格や可愛らしさ、そして劇中での表現などは流石ひらかわあや先生の作品だなーと思わせる面白さでしたが、個人的には特に凰生が劇中で春坂との実力差を実感し、それがそのまま彼の演技へとフィードバックされる描写が良かったと思います。人生における挫折の経験が、そのまま役者としての自分の演技の幅の広さに繋がる──ということを端的に表現できているなと思いました。

 何にしろ「少女声の男性声優」っていう題材は極めてマンガ的で設定として興味深いので、これを活かした話を今後も期待したいです。また「国崎出雲」では(題材的に仕方ないとはいえ)相対的に女性キャラが活躍できる機会が少なかった感があるので、そういう意味でもヒロイン格の春坂なりには今後もブリブリ活躍して欲しいところですね。

 あと声で衝撃を受けた作品というと、15年くらい前に放送されていた「サイファイ・ハリー」というアニメに登場していた金田朋子さんのキャラが(マンガと関係ないので略)。

國崎出雲の事情(19) (少年サンデーコミックス)

お体に気を付けて連載頑張ってください。マジで


絶チル40巻感想と「副会長」考察日記

絶対可憐チルドレン

 「絶対可憐チルドレン」の40巻を買いました!(随分前に)

 コミックス40巻からは、ご存知の通り高校生編が始まりました。高校生編の物語としての最大の特徴は、物語上の主人公は「ザ・チルドレン」ではなく、新キャラクターの松風君であることでしょう。「絶チル」の高校生編は、かつて薫に命を助けられ彼女に淡い恋心を抱いていた松風君が、彼女と再開したことをきっかけに、自らの運命を自らの意志で大きく変えていくことになる物語なのです。
 つまり「絶対可憐チルドレン」という作品は、チルドレン達自らが運命を変えるために戦う段階から、運命を変えることに成功したチルドレン達が松風君を代表とする人間たちと新しい未来を創り上げていく新しい段階に、明確にシフトしたのです。40巻を読んで、そんなことを感じました。

 中学生編のラストで、悠理は薫たちの存在に助けられ、彼女たちと本当の友達になりたいと願うことで、これまでの呪われた人生から脱却して新しい道を選択する力を得ることができましたが、高校生編もそれと同様に、薫と再会を果たして自らの特殊な才能に目覚めた松風君が、ザ・チルドレンという存在と関わることで、「薫に命を助けられた」これまでの人生から、「薫と共に命を助けていく」人生への道を選んでいく力を得るための物語となるのではないか? と思っています。
 彼らにとって、チルドレンは大切な友達であるだけでなく、自分を未知の未来に進むための力となる存在でもある訳です。

 あとこれは個人的な妄想なんですけど、既に「『破滅の女王』には惚れてたけど、そうじゃない今の薫には惚れないよ!」と自分の感情を決め込んでいるように見える皆本についても、「でもいいの? ホントにそれで?」と再び揺り戻しが起こる展開が、今後あったらいいなーとは思ってます。
 『破滅の女王』と愛し合った上に最後に自らの手で彼女を殺してその愛を永遠のものにする歪んだ欲求を捨てられず、再び『破滅の女王』と再会することを願ってしまう、所謂ヤンデレ皆本が覚醒したら何かすごいことになるんじゃないかと思いますね。というか自分がギリアムなら、その線で皆本を暗黒面に貶す作戦を狙います。皆本の本質はヤンデレの変態ですからね(決めつけ)。

 あと前回のサンデーの「絶チル」の(かなりどうでもいい)話ですが、生徒会で兵部の傍らに立っていた「副会長」が、実は本当の生徒会長だったという設定が明かされてました。
 彼女は基本的に、学園マンガにおけるテンプレート通りの文武両道な生徒会キャラであることが最重要な存在であり、設定的に没個性であることが宿命付けられていると思われるので、おそらく今後も大きな活躍はせず、生徒会のシーンで兵部の脇に薙刀を持って立っているだけのキャラで居続けるものと予想されます。
 椎名高志先生のおかっぱ髪キャラは個人的に大好きなので、彼女の薄い本を読んでみたいよなーとかちょっと思ってしまうんですけど、今のところそれは望み薄っぽいですね。

 しかし、彼女と同様のおかっぱ髪系女子だった「GS美神」のルシオラも、最初はデザインが「如何にもな戦隊モノの女幹部」っぽいテンプレート的な要素を含んでいたことを考えると、もしかしたら展開次第でルシオラ同様に大化けする可能性もあるかも知れません。「絶対可憐チルドレン」の高校生編は白紙の未来をチルドレン達と共に創り上げていくことがテーマである以上、彼女にも可能性がないとは言い切れません。たぶん。おそらく(弱気)。
 果たして彼女は、テンプレ生徒会キャラの枠を乗り越え、新たな個性を獲得することができるのか否か。その辺にも僅かな望みを抱いていきたい所存です。

 ところで松風君は結局、「超能力研究同好会」を作って、日々チルドレン達を観察してあがめ奉る部活動をしてくれるんでしょうか?(してくれなさそう)

絶対可憐チルドレン 40 (少年サンデーコミックス)

松風と皆本が薫を取り合うラブコメ展開になるかと思っていた時期もありました


桜庭さん脱衣記念・サンデー4+5号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!
何故か脱ぐ桜庭

 龍のシュートが弾かれたこぼれ玉を、男・矢沢が押し込んだことでBCD選抜チームが同点に追いつくものの、桜庭が得点を喜ぶチームメイトを見て唾を履いたことから、桜庭の飼い主指導者であるミルコが彼を退場させたという展開を見せた前回の「BE BLUES!」。

 皆さん既にご存知のように、「BE BLUES!」の高校編とは即ち桜庭巧美がやがて『武蒼のメッシ』と呼ばれて尊敬を勝ち取るまでの軌跡を描くものである訳ですが(ウソ)、しかし桜庭が真に尊敬を得る道程はまだまだ長く険しい、ということを端的に提示した回だったと言えるでしょう。

 まあ確かにあの桜庭さんがチームメイトのゴールを喜ぶとはとても思えませんし、ミルコもそれは十分判っているはずなのですが、それでも飼い主指導者としては桜庭の態度に警告を発しなければいけないことも、またよく判ります。龍のシュートを顔面ディフェンスで防いだジョージに対しては賛辞を述べていることからも、ミルコがサッカー選手に何を求めているのかが伺えるというもの。
 この辺はミルコのサッカー哲学に関わることなので、たとえ勝負がかかっていたとしても譲れなかったのでしょうね。

 しかしその辺がまだ全く判っていない桜庭さんは、怒りのあまりベンチでストリップショーを披露する有り様。いいぞいいぞもっとやれ彼が本当の意味での尊敬を得られる日はまだ遠いということでしょうか。というか正直そういう日は来ないと思う(ぶっちゃけ)。

 あと今回は散々できない子扱いされて来た男・矢沢がついに決めるべき時に決めた貴重な回でもあったのですが、彼がゴールを決めた時点で既に物語の焦点はジョージと桜庭の態度の対比に移っていたので、あまり報われていないことに代わりはないなと思いました。それでこそ矢沢です。

 個人的には、窪塚先輩が興奮して「チンチン」って言ってるところが良かったです(語弊)。


オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)
木村 元彦
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ミルコのモデルであるオシム氏の哲学を窺い知ることができる本


近況報告とちょっとだけ「BE BLUES!」感想

 お久しぶりです(´・ω・`)。

 ここしばらくは仕事の方が割と切羽詰まっている関係で、先週分のサンデー感想を書く時間が取れませんでした。
 サンデー2015年1号は、「闘獣士」の幼なじみのビキニアーマーさん大活躍とか、「だがしかし」のほたるが本当にダメな方に可愛くて仕方がないとか、あの「戦争劇場」がついに牛乳ぶっかけネタを披露して本気出してきたとか、「キリヲテリブレ」「クロノ・モノクローム」がついに最終回とか、色々と書きたいことはあるのですが、もういい歳なので睡眠時間を優先します。すみません(´・ω・`)。

 また現在、この日記ブログのテンプレートを試験的にSimplicityに差し替えて運用しています(こちらの方が管理やカスタマイズが楽なので)。
 色とかサイズとかが色々変わるかもしれませんが、あまり気にしないで頂けるとありがたいです。

 あと「BE BLUES!」は龍が主人公らしく試合の最後で見せ場を作っており、次回でのビッグプレイが期待されますが、しかし同じチームに桜庭がいる限り、決して油断はできないなと思いました。今龍が最も警戒しなければいけないプレイヤーは、Aチームのレノンやナベケンではなく、自分がボールを持つためなら何をやらかすか全く予想できない、同じチームの桜庭に違いありません。

 自分にパスが送られなかったのでヘイト値が急上昇している狂犬・桜庭が龍に迫る! あやうし龍! みたいな展開になりかねませんよ! 楽しみだなあ!(おやすみなさい)


サンデー52号短め感想

松江名俊三部作

 どのマンガの登場人物も基本的にものすごくベタな設定だったと思うのですが、それを真正面から全力でぶつけてエンターテイメントとして成立させるところが、実に松江名先生のマンガらしいなと思いました。
 退魔師に魔術士にロボという統一性のないメンツでどんな物語を構築していくのか、これから楽しみです。

BE BLUES!

 『彼が長い時間いいつけを守れると思うかね?
 かつて東欧の猛者共を率いて世界と戦った旧ユーゴ代表監督のミルコにしてこの見解。さすが桜庭さんは違います。間違いなくワールドクラスですよ(カスさが)。

 そんな桜庭さんですが、実力のある選手しか実名で呼ばないレノンからちゃんと「桜庭」と呼ばれているところからして、既にAチームの選手たちには認められていると判断して良さそうな感じはします。レノンが桜場に飯をモリモリ食わせて藤原乃亜に対抗できるフィジカルを身に付けさせようとする二次創作とかどうだろう(と言われても)。

 あと、レノンに簡単に競り負ける桜庭を見て「…よわっ」と呟く優希と窪塚さんのコマは、画像掲示板での煽りに使えそうだなと思いました。

ヘブンズランナーアキラ

 このマンガ、基本的にいわゆる「悪い人」が出てこないところが好きです。変な人は沢山いるけど。ほら陸上界って割とオタクの巣窟ってイメージありますし(偏見)。

 そして、このマンガの人気に更に火をつけるために必要なのはやはりカップリング要素の充実だと思われますので、藤乃×アキラを妄想させる今回の終わり方はちょっと気になります。藤乃がアキラにデレることはあるのか。それとも、もうデレデレになっているのか。感情が読めない男なだけにその辺の読みが難しいです。

闘獣士

 「ツンデレな幼なじみとローマで再開したらビキニアーマーの剣闘士になっていた」って、何か現代ラノベのタイトルみたいだなと思いました(何)。
 帝政ローマ時代テイストなビキニアーマーが出てきてので、それだけでもう自分は大喜びです。

氷球姫

 現在の展開だとおそらく「氷球姫」のラスボスになりそうな七咎学園の監督が初登場。コスチュームが「変態仮面」チックなところを指摘するまでもなく彼は尋常でない変態さんであることは間違いないのですが、ここまで堂々とした態度を取られると、もはやコスチュームがどうとかいうことは些細なことなのではないか? という気持ちになって来るから不思議です。
 願わくば、彼もまた常盤木のような人を幸せにする変態であれば良いのですが。変態キャラに対しては博愛主義になる私。

絶対可憐チルドレン

 そういえばDS版絶チルのゲーム、第四のチルドレンこと「ドリー」と邂逅したところで満足してしまってその先をプレイしてなかったことを思い出しました。すみません。そのうち再開したいです。
 紫穂がナイフで相手をメッタ突きにする攻撃モーションが好きなので、紫穂の攻撃力を上げて前線に出すプレイを志向して行きたい。

 この回で特に気に入ったのは、葵が松風ロボの体内にコーラのペットボトルをテレポートしたところ。これって、かつて「エスパー魔美」で魔美が高畑さんの膀胱に直接おしっこをテレポートしたのに匹敵する、かなり禁断のエグい攻撃だと思います。だって他人の胃袋でメントスコーラさせ放題なんですよ?(感想か?)

エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)

当時は、直接おしっこをトイレにテレポートしないところが女の子らしいなあと思いました(真顔)


サンデー51号「BE BLUES!」ひとこと感想

BE BLUES!

 諸般の事情で時間がないので一言だけ。

 桜庭さんが期待通りやらかしてくれて嬉しいです!
 そしてプレイは相変わらずの俺様でも、ミルコの言うことだけはちゃんと聞く、おじいちゃん子なところがカワイイです!

 あと今回は、コーメイが龍の作るサッカーが好きだと独白しているところも地味に萌えポイントでした。
 寝て起きてから続きを読むのが今から楽しみです。


BE BLUES!~青になれ~(13) 少年サンデーコミックス

今回も「尊敬させてやったぜ!」って言って欲しいですねえ


ここのところの絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 高校生編が始まった頃は「幼少期から薫を一途に想っていた松風君と、その薫を幼少期の頃から育て上げた皆本が、薫を巡って三角関係的なラブコメ展開をする」ものになるのかなーと考えていましたが、しかし兵部が出てきてからはどうも「松風君を後継者として育てたい皆本と、あまりにも都合良く登場した松風君の出自を疑う兵部が、松風君を巡って三角関係的なラブコメ展開をする」ものになりそうな雰囲気が漂ってきました。ラブコメかどうかは考慮の余地がありますが(ない)。

 松風君の「正体」が実際どのようなものなのかはまだ判りませんが、仮に「黒い幽霊」からの暗示があったとしても、薫への想いが彼の根源にある限りは、まあ彼の自我は大丈夫じゃないんでしょうか。ティーンエージャーの恋愛というのは、それくらい美しくて尊いものでなければいけないんですよ。せめて漫画の世界の中ではそうあって欲しいじゃないですか(願望)。

 それはそれとして、ぜひ松風君にはあの勢いのままにティムバレや澪辺りをメンバーに巻き込んで「超能力研究同好会」を本当に設立してもらって、研究対象としてチルドレン達を崇め奉りながらラノベみたいな楽しい部活動をして欲しい所存です。松風君程の高レベルなクレバー眼鏡なら十分全国を狙えると思います。


絶対可憐チルドレン 兵部京介編 (My First Big SPECIAL)
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My First Big版の最新刊は兵部特集なんですよね


サンデー49号の感想の一部

だがしかし

 ほたるが変なポーズをキメながら変なキメ台詞を言ってるところで、完璧に彼女に萌え萌えになってしまいました。萌えという言葉は今や死語化しつつあるような気がしますが、何か自分のほたるに対する感情を表現すると「萌え」が一番近しいように思えます。

 過去、この感情に一番近いものを感じたマンガは何だったのかなと思いを巡らせてみた結果、かつて「GS美神極楽大作戦!!」のシメサバ丸の回で、包丁を研ぎながら薄気味悪く笑ってるおキヌちゃんのカットを見た時のソレに近いのではないかという結論に達しました。
 どうも自分の中で「だがしかし」のほたるはそういう存在な様です(どういうの?)。

湯神くんには友達がいない

 手芸部で先輩に囲まれて幸せそうにしているちひろが、何かもの凄く「偽りの平和」っぽい雰囲気を醸し出していて良かったです(歪んだ感想)。

 修学旅行ネタというと「BIRDMEN」でもコミュ障特有の一人ぼっちへの不安感をネタに話を作ってましたが、そういう話はやっぱり今あえてサンデーを読むようなタイプの読者の共感を得やすいってことなんでしょうね。と決めつけて次。

氷球姫

 風花は、すっかり「優しくて自分に自信を与えてくれる常盤木と、厳しいが親身になって教えてくれる咲夏の間で想いが揺れる」ラブコメ要員と化したようで微笑ましいです。多分気持ちは揺れてると思います。多分(暗示)。
 そして紅羽たんの方は相変わらず気持ちは読めませんが、常盤木が火爪のことばかり言っているのを見て実は激しく嫉妬していると思うとちょっとグッと来るので、そういう妄想をして行きたい所存です。

BE BLUES!

 みんな大好き桜庭さんが満を持して次週登場の巻。
 「真のヒーローは仲間がピンチの時に遅れて高いところから颯爽と現れる」ものと決まってますが、Fチーム編・紅白戦に続いて再びピンチの時に桜庭さんが参上する形になりました。ここまで「仲間がピンチの時に颯爽と現れる」パターンを踏襲するところを見る限り、やはりこのマンガの真の主人公は桜庭さんなのではないか。そういう気がして来ます。して来ます(暗示)。

 あとこの号では、冒頭でAチームにゴールを決められて頭を抱えている矢沢が可愛かったです。「(><)」って感じの顔してるところが時に。


湯神くんには友達がいない(4) 少年サンデーコミックス

Kindle版は4巻まで出てるのですね(←最近Kindle voyage買ったので電書版の購入意欲が高い)


今のサンデーは10年前より面白くなってると思いますよ? サンデー48号感想

ハヤテのごとく!

 改めて、連載十周年おめでとうございます。
 今回は連載第一話のセルフパロディという体をした壮大な夢オチ話でしたが、数あるサンデーの連載作品の中でも連載十周年の節目でこういうグダグダな話を堂々と載せられるところが、この作品の偉大なところだと思ってます(褒めてます)。

 「やっぱ●●●に訴えられそうになった事かな
 読み切り版「ハヤテ」がときメモファンドネタでコナミに訴えられそうになったことはみんな知ってるので、特に伏せ字にする必要はないんじゃないかと突っ込みたくなりましたが、でもこの手の伏せ字を使ったギャグって伏せ字の中身を読者が知っているからこそ成立するものなんだよなーと思い直しました。
 コナミから脅されたことがギャグとして使えるくらい「ハヤテ」と畑先生がビッグになれて、本当に良かったですね(褒めてます)。

今際の国のアリス

 今週のサンデーで一番読み返していたのが多分これ。「美人投票」をネタにここまで心理戦描写ができるところが面白いです。
 自分はこういう読み合いとか協調性が必要な系統のマルチゲームだと真っ先に餌食になるタイプなのですが(読み合いとかが超面倒なので)、フィクションでなら読んで「王水かけられて焼け焦げて死ぬのやだなー」と思うだけで済みますからね。

 あとこの作品世界では頭脳以外の肉体系の「げぇむ」を強要されることも多いかと思いますが、今回のエピソードで出てきた数学が得意なじいさんとか、そういうマッシブかつブルータルな「げぇむ」をどうやって生き抜いて来たんだろうかと思ってしまいます。彼もここまで来るために色々苦労して来たのにねえ(作品と関係ない感想)。

サイケまたしても

 連載再開。最初はループものと思わせておいて前章のラストでいきなり能力バトルに移行する素振りを見せたのでビビりましたが、今回から本格的に能力バトルモードに移行する模様。「うえきの法則」から「タッコク」に至るまで、一風変わった能力バトルを描くことを得意としている福地先生の本領発揮となりそうで楽しみです。

 主人公のサイケはすっかり自分の「能力」で人助けに徹する地味なヒーローになってましたが、時間を遡るためには一度溺れて死なないといけないのは相変わらずっぽいですね。「事故に遭いそうな子供を助ける」ならともかく、「教室で割れた花瓶を割れないようにする」ところまで一度死んでまで面倒見るのは流石にやり過ぎなのではないかと思うのですが、彼の性格では知ってしまった以上はそうするしかないのでしょう。真のヒーローとは結局そういうものなのかも知れません。

BE BLUES!

 ちょっと前の号の話になりますが、46号でプレスをかけ続けて疲労困憊だった優人に対して、藍子に言葉を掛けるように命じたミルコが良かったです。このおっさん、「男子は女子に応援されると発奮する」という理論は前にも実行してましたが、今回のこれはまるで優人が藍子に好意を持っているのを見透かしているかのようです。彼は勝負のためなら女も使うのです。
 かつて人種のるつぼたる旧ユーゴで代表監督を務めた、ミルコの勝負師の顔が見えてきましたね。いいですね

 本編の方は、ついにAチーム側の切り札である友坂が登場、優人が散々苦労して成立させていたプレスがあっけなく機能しなくなって来ました。
 となれば、混成チーム側も切り札というかもはや飛び遠具である、みんな大好き桜庭さんが登場するしかありませんね(決めつけ)。勝負師ミルコがどのタイミングで禁断の兵器である桜庭を投入するのか期待です。

だがしかし

 47号に出てきた「ヤンヤンつけボー」は自分も最近食べましたけど、これはメーカーがチョコレートで有名な明治なだけあって、つけボーに付けるチョコが普通に美味しいんですよね。このチョコ要素の美味さはもはや駄菓子の領域を超えており、この部分においても「これは本当に駄菓子なのか?」と食べる者を悩ませるに十分だと思います。
 でもまあトッピングの変な粉は見た目も味もまぎれもなく駄菓子要素満載なので、結局結論としては駄菓子以外の何物でもないということになるんですが(どうでもいい考察)。

 そして「だがしかし」は心底面白くて楽しいマンガなのですが、その要素のかなりの部分はヒロインたるほたるのキャラクター性が占めていることは、まず間違いありません。基本的には駄菓子に目がないボケキャラという感じなのですが、シチュエーションによって凛々しかったり可憐だったり無邪気だったりエロかったりと、雰囲気がころころ変わるところも魅力的です。
 このマンガにおける彼女の魅力を端的にどう表現したらいいのか常に悩んでいたのですが、まあ「ほたるはカワイイ」でいいんじゃないか? というのが、今のところの結論です。次回のセンターカラーが楽しみです。

デジコン

 前回の「絶対可憐チルドレン」ではパティが『会長の制服は白学ランで日本刀でも──』って妄想を炸裂させてましたけど、その白ランキャラを実際に登場させているのが、この「デジコン」です。「絶チル」の兵部生徒会長はあくまで学園もののパロディの要素が強い(というかパロディそのもの)なのですが、パロディが成立するためには白ランキャラを大まじめに登用するマンガが必要であり、「デジコン」の白ランキャラである風紀委員長・田中正義は、正に白ランを着なければならないキャラとしてデザインされています。
 学園を舞台にしたSFコメディーは「うる星やつら」の時代からのサンデーのお家芸と言えますが、「デジコン」はその伝統を(今サンデーで共に連載している「EとT。」も含めて)今に伝えている存在なのです。そういう意味においても、「デジコン」というマンガには好感を持っています。ホントです。

 あと、白ランキャラは生真面目に見えて実はちょっとおかしい(頭が)というところも、この田中正義はきちんと踏襲しているところも好感触です。シホをペロペロしたい気持ちは良く判ります。

デジコン 1 (少年サンデーコミックス)
小田 智仁
小学館 (2014-10-17)

デジコン1巻が早くも発売。最近のサンデーは新連載のコミックス発刊ペースが早くてありがたいです


「副会長」の薄い本ください!サンデー47号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「個人的には副会長も男子がイイと思います。あと会長の制服は白学ランで日本刀でも──
 サンデー47号の絶チルの兵部について、言いたいことはほぼパティさんが言ってくれました(感想)。

 前々から兵部が「高校生」として再登場することはサプリメントで予告されていたこととは言え、実際にマンガの中に本当に登場してしまうと、かなりやっちまった感というか、兵部のやることなので仕方がない感が半端ないですね(判りにくいですが褒めてます)。まあ、兵部が『またマンガに出たい』と言い出したんだったら、それを止めることは椎名先生を含めてこの作品内には誰にもできないので、致し方ないと思います。
 現状の兵部の目的は、高校生編の実質的な主人公であり、今最も薫に近い男性でもある松風君の観察と思われますが、ギリアムが薫たちに既に干渉して来たことを把握しているのであれば、そちらに対する牽制という意味合いもあるのかも知れません。

 ただまあ、今の高校生編はとりあえず「破滅の未来」が回避された世界であり、今はまだ逼迫した危機に直面している訳でもありませんので、しばらくは「もう一度こんな青春を味わいたいと思っただけ」という理由でもって兵部が学園でパティの妄想のようなマンガチックな高校生活を楽しんでみても、一向に構わないんじゃないかと思います。
 いっそのこと、皆本も「先生」として学園に参戦してきてもいいのよ?


キルラキル 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2014-01-08)
売り上げランキング: 3,330

今「生徒会長で白学ランで日本刀」だと、キルラキルの皐月さまになるでしょうかやっぱり