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LOST+BRAINの件

LOST+BRAIN

 今更気味の話題ですが、サンデー新連載「LOST+BRAIN」が、あまりに「DEATH NOTEっぽいので2chを中心に大騒ぎになりました。
 そのおかげで、今週は職場で「いつもサンデー買ってるよね? 読ませて!」と何度も声をかけられ、モテモテになることができました。きっと今週は、サンデーの売れ行きもいつもより良かったのではないかと思われます。計画通りですね!(ドクロ)

 いやまあ、実際は絵柄と主人公の社会に対するひねくれ具合がちょっと似ているだけで、話そのものはあまり似ていないのですが、でもここまで叩かれてしまったのは、制作者側の「『DEATH NOTE』っぽいマンガをやりたい!」という欲望があまりにもダダ漏れになってしまっているため、結果的に「LOST+BRAIN」が『DEATH NOTE』の真似をすることだけを狙った志が低いマンガである、という印象を与えてしまったのが一因だったのかも知れません。
 パッと見の印象が似すぎていたのが運の尽きというか何というか。

 また、「LOST+BRAIN」は主人公が「世界を革命する力を!」と叫ぶ系のマンガに(一応は)分類されると思うのですが、でも今のサンデーの読者って、どっちかと言うと「ハヤテのごとく!」の名サブタイトル「現在が大事だ! 現在を守ろう! 世界を革命しない力! とりあえず現状維持からだ!」の方に共感する人が多いのではないのでしょうか。いや自分がそうだからなんですが(ダメ)。
 それに今連載されている社会派コミックである「魔王」も、ついでに言えば「絶対可憐チルドレン」も、「世界を革命する力を!」を叫んでいるのはあくまで敵役の側ですしね。あと「金剛番長」も、社会革命系というよりはむしろ主人公達が「敬人尊野蛮!」とか叫んで現在の社会秩序を破壊する系のマンガになっても一向におかしくない気がします。
 果たして「LOST+BRAIN」は、どこまで今のサンデー読者に受け入れられるのでしょうか?

 イン殺さんが仰る様に、「LOST+BRAIN」の目指すところが『催眠術で宗教団体を興して革命起こしたる! 目指せ人類完殺!』みたいな話であるならばそれはそれで大変に面白いのですが、今のサンデーにそこまでこのマンガを持って行ける気骨があるのか疑問です(多分無理です)。

 結論:大丈夫かサンデー


今週のサンデー感想サイトにおけるNGワードは「コナン離婚」ですサンデー08年1号感想

最上の命医

 かつて痛快破天荒パン職人リアクションマンガ「焼きたて!ジャぱん」を連載してサンデーを混沌の渦に巻き込んだ橋口たかし先生の新連載、ということでどんな凄いマンガ(ネタ的な意味で)が始まるのかと思っていたのですが、実際読んでみたら極めて真っ当な医療マンガでした。「ワイルドライフ」と同系統の、ある意味手堅い内容だなという印象を受けます。
 現実社会における医療業界は色々とメロメロな状況に陥りつつあるようであり、マンガの世界でもそんな現実の問題点をメタ的な視点から捉えたテーマを掲げた作品が増えている感がありますが、この「最上の命医」の場合は作中に出て来た『無限の樹形図』に代表されるように、よりプリミティブな生命賛歌路線で行くみたいですね。少年誌として、とても正しい路線だと思います。
 子供達に医療の世界に対し夢やロマンを持たせることこそが、この作品の本当の使命なのかも知れません。

 もっとも「焼きたて!ジャぱん」も、本来はプリミティブかつ夢とロマン溢れる内容だったはずなのに、連載が続くに連れて(以下略)みたいな感じになっていった感があるので、この「最上の命医」もゆめゆめ油断ならないと思います。橋口先生の描く病弱スレンダー少女に読者がハァハァするタイプのマンガになる日も、案外近いのではないのでしょうか(ひどい)。

結界師

 前回、良守に緊縛プレイを仕掛けた時音のイキイキっぷりが忘れられない今日この頃ですが、良守的にはもうそういうハードプレイはこりごりだったらしく、今回は時音の機嫌を直すために心から反省する話――と見せかけておいて、本当の主眼は夜行烏森支部の世話係の箱田ママの、マンガみたいなにこやかさ加減に萌え萌えになることだった、という高度な二重構造を備えたエピソードでした。ウソですが。

 箱田君はかつて「絶望くん」と呼ばれていたものでしたが、今では「絶望くん」の元ネタだった「ボボボーボ・ボーボボ」も終了してしまったので、今や頭から紙袋を被る系キャラの代表格となったと言えましょう。紙袋無双。残るライバルは「ギルティギア」シリーズのファウストくらい?(何これ)

金剛番長

 金剛にすっかり惚れ込んでこれまでの行いを悔い改め、筋を通せる男になろうとして戦って傷ついた悪矢七を優しく抱き留める金剛が素敵な回でした。往田といい悪矢七といい、あんな抱かれ方をしたら、もう金剛に惚れるしかありませんよね。
 そして今回出てきた念仏番長の「舎弟」ですが、何かこんな戦い方をするキャラって「ブラックエンジェルス」にいなかったっけ?とか思いました(オッサン的発想)。あと墨田区在住の人は、「愚ちゃ愚ちゃのミンチにしてやる」という言い回しを流行させる義務があると思います。念仏番長が統べる区の信徒として。

クナイ伝

 今回のエピソードは、「毒の血を持つ相手に対し、毒を邪紅刀に吸わせて退治する」という戦闘シーンよりも、「いずなの作った料理はニンニクのスープでした!」というちゃんとしたオチが用意されていたところに感心しました。
 あといずなの持ってる武器の先端がニンニク型をしているところが、芸が細かいなあと思いました。くさそう。

金色のガッシュ

 ブラゴ退場。彼がここで負けるのはもはや必然の有様だったのですけど、最期にブラゴとシェリーのパートナーとしての結びつきの強さを改めて見せつけてくれたのはとても良い演出でした。
 ブラゴは怒り以外の感情を表現するのが不器用なキャラなので、背中越しに手を繋いで「お前がパートナーで、オレは幸せだった」と言った時、きっと彼は最大級に照れまくっていたのではないかと思われます。ブラゴもシェリーもお互い極度のツンデレ系キャラなので、こういった極限状態でないと素直になれないんですよねー。かわいいカップルだなあ。


ハチベエは変態ですサンデー52号感想

ハヤテのごとく

 1分間で全身から汗が噴き出る高温サウナに入っていたんだったら、最後のページにちょっとだけ写っていたマリアさんのパンツはあんなキレイな状態ではなく、汗で湿ってお尻にしっとりとくっついているはずなのに! エロス要員なのにも関わらず、全国のずぶ濡れフェチの皆さんの期待に添えないマリアさん!
 それに、スカートがない状態で一度転んでいるんだから、パンツはあんなキレイな状態ではなく、泥とか埃とかが付着しているはずなのに! エロス要員なのにも関わらず、全国のウェット&メッシーフェチな皆さんの期待に添えないマリアさん!
 なんという! なんという!(理不尽な突っ込みであることは自覚しています)

 でも、自らスカートを脱ぐなど、明らかにハヤテ君を誘っている行動を取っているにも関わらず、口では「パンツみたら逮捕します!」と威嚇してハヤテを混乱させ続けることに成功したマリアさんの実力は、やはり侮れません。衣装は色々な意味でデレデレなのに口ではツンツン。極めて高レベルなツンデレ行動と言えましょう。さすがはハヤテ界におけるヒエラルキー最上位キャラですね。エロス要員だけど。

クナイ伝

 第一話以来本業エピソードが出て来なかったこのマンガですが、クナイといずなの関係や伏線は全て描いた! と作者が判断したのか、ここに来て久しぶりにクナイが出陣するエピソードが登場。吸血能力を持つクナイが出撃すれば当然ヴァンパイアハンターであるいずなも出撃する訳であり、いよいよ作者がこのマンガでやりたかった形でのストーリーが始まったと思って良いでしょう。

 あといずなのバトルコスチュームですが、ヴァンパイアに首を吸われないために首を覆う防具を装備するのは格好悪いけど理にはかなっているからまあ問題ないとしても、それ以外の服の部分があんなにスケスケでいいんだろうかと思いました。スケスケヴァンパイアハンターって書くと、なんか川島よしお先生のマンガ「グルームパーティー」の登場キャラみたいですね(古い)。
 本場欧州のヴァンパイアは、腕とか腿からは血を吸わないんでしょうか。今週のクナイ君は腕に噛み付いてましたけど。

金色のガッシュ

 ブラゴはクリアとの戦いで「自分の力をガッシュにも」とか言ってたので、てっきり魔界の王の座はガッシュのものだと認めたものだとばかり思っていたのですが、どうやら改めて魔界の王決定戦をガッシュとやる気になった模様。
 最も強まった者同士が勝負を決する一番最期の戦いなのにも関わらず、「ザケル」「レイス」と最弱の基本呪文を唱えるところから入るってのは、この手のバトルのお約束というか、両方ともバトルマンガにおける作法というものをよく判っているなあと思いました。

 もっとも、ここまで来たらガッシュが魔界の王に座ることは決定事項であると思われるので、如何にブラゴがガッシュ相手に戦って散るのかに注目していきたいです。散り際に微笑まぬ者は生まれ変わらぬぞ! と、「覚悟のススメ」の散さまも言ってます。

金剛番長

 昔々「機動警察パトレイバー」がサンデーで連載されていた頃、「東京の地理が判らないので、どこで何が起こっているのか判りづらい」という読者の指摘を受け、扉絵で東京の地図を出して現在の状況を説明した話があったと記憶しているのですが、当時地方在住だった私には、それを見てもやっぱりどこで何をやっているのか判らなかったです。
 それと同じように、関東地方以外の読者は、東京23区が舞台の「金剛番長」は今どこで何が行われているのか、やっぱり判っていないのではないかと思われます。千代田区ならまだ「皇居や小学館があるところ」というところから何となく場所がイメージできるんですけど、墨田区になると「両国国技館のあるところ?」と言われても、地方の方にはいまいち場所がイメージできないのではないのでしょうか。
 「パトレイバー」が連載されていた時代ならともかく今はネットがあるので、サンデー公式サイトで「金剛番長」世界の東京23区の地勢や現在の国盗り状況を解説するページが欲しいところですね。作って下さい(勝手)。

 そして今回登場した墨田区代表「念仏番長」ですが、「喝!」を飛び道具として使うところがただ事ではないと思いました。あと、大量の坊主頭の学生が念仏唱えているところで「仏!」と書き文字を入れるセンスに惚れました。念仏番長の念仏は明らかに我々の知る念仏とは念仏が違っていますが、これはこれでマンガとして全く問題ないので、ぜひともこの調子で来週も念仏の概念を覆して頂きたい所存です。
 あと往田が金剛にお姫さま抱っこされてましたけど、きっとこれで往田は金剛に恋してしまったと思う。

マリンハンター

 イカのフィッシュハーフだと聞いていたから、きっと今回もまたグッピーがうねうね動くイカの触手ににょろんにょろんされて大変なことに! みたいな話になるかと思っていたら、その実体はただのイカのコスプレ集団でした。
 グッピーにエッチなことができない触手を持たない敵キャラは、このマンガに登場してはいけないと思います。

DIVE

 今回登場した中国飛び込みチーム「中華飛行隊」の皆さんですが、ADC大阪のライバル男子キャラに続き、再び「登場するマンガを間違えてるキャラが出てきたよ!」と思ってしまいました。格闘マンガはもっと前の方のページですよ!(ひどい)
 あと日本のオリンピック選考対象の女子の方ですが、先週知季がぶっかけた秋月湊以外の二人の扱いの適当さ加減が熱いです。水着のデザインからして、明らかにやる気が感じられません。すごい判りやすいザコキャラ扱いだなあ。


マリンハンターの掲載位置がいきなり下がってビックリしたサンデー50号感想

結界師

 扇一郎が分裂して発狂攻撃モードに入るのかと思っていたら、逆にダメージを一人(多分六郎君)に押しつけて撤退してしまいました。倒してもパーツを残してコアだけ逃げるなんて、「ゼビウス」のアンドアジェネシスみたいな奴ですね(古い)。つまり扇一郎を倒すためには、彼と肉体を共有している兄弟全てを倒さないといけないということみたいです。全6面構成。やっかいなボスキャラだなあ。
 自らの保身のためなら部下のみならず兄弟までもを犠牲にすることを全く厭わない一郎の所行を実感した正守は、ここに来てようやくやっかいなのを敵にしちゃったことを悟った模様。更に今回の戦闘は結果だけ見れば「正守が扇一族の屋敷を壊滅させて多数の死傷者を出した」と取られかねない訳であり、今後の正守の政治的な立場も気になるところです。

 そしてそんなアレな状況の中で、良守と出会ってしまってしまった正守。このマンガはどこまでこの兄弟の絆を試そうとするのでしょうか。やはり「結界師」とは良守×正守が真のテーマなのか。

ダレン・シャン

 今回は、新キャラのバンチャのやんちゃなおっさんっぷりを見てたっぷり和む話かと思っていたら、最後の最後で「魔女」エバンナが出てきて和みムードを台無しにしてオチを付けるという、凄まじいエピソードでした。ビジュアルショックというより、もはやグロ画像の域(ひどい)。
 太ってるのとか目と唇がでかくて怖いとか、このエバンナを怖く見ている要因は色々あると思うんですけど、個人的にはヒゲが一番怖いです。ヒゲ。やはり、基本的にヒゲを生やしても良い女性キャラは、「指輪物語」のドワーフとしりあがり寿先生の「ヒゲのOL 薮内笹子」だけだと思いました。

金色のガッシュ!

 先週の見せ場はみんな大好きビクトリーム様の超必殺技でしたけど、今週の見せ場はコルルの超必殺技。なんか対象となった人物は大気圏外に出ても生命を維持できるという、まさに宇宙に逃げたシン・クリアを追うためだけに設定された都合の良い技のようにも思えるんですけど、でもコルルは出てくるだけで読者を泣かす能力を持つたいへんにかわいそうな高感動威力キャラであるので、全てが許されるのです。最期に人を救うことができて良かったねコルル。

金剛番長

 第二話で「常人と番長の強さのレベルの違い」のデモンストレーションとして出て来た、高校ボクシング王者の往田。初登場の時は、金剛にパンチを一発入れただけで彼の力量と心意気を見抜いて素直に負けを認める、違いの判る男として描かれていましたが、今回の彼は千代田区代表の居合番長に対して無謀にも果敢に勝負を挑んだ挙げ句、居合抜きであっけなく胸部を斬られて倒れるという、見事なまでにただの雑魚キャラに降格してしまいました。仮に金剛の仲間になろうとも、彼の立場は「常人と番長の強さのレベルの違い」を読者に認識せしめるデモンストレーターであることは変わらないようです。
 常人であれば刀で斬られれば普通は死ぬのですが、ここはぜひ何としても往田には生き延びてもらい、今後金剛が他の区の番長と戦う時には今回のように真っ先に飛び込んでもらって返り討ちになって瀕死の重傷を負うけど回復したらまた懲りずに番長に戦いを挑んで(以下略)という、「とんち番長」で言うところの一休みたいな役回りのキャラになって欲しいですね。

 ところで、「往田」って名前は「殴打」から来てるの?(どうでもいい疑問)

クナイ伝

 悪い意味で一途な性格のヒロイン、いずなが大暴走の巻。好奇心に勝てないからという理由だけでクナイの父・狭霧を散々つけ回すのは、彼女のヴァンパイアハンター一族としての本能が狭霧に対してそうさせたのか、それとも単に彼女は相当なボケキャラなので、その辺の良識に欠けているからなのか。個人的には後者の方の理由を採用したい所存です。

 あと、彼女が歩道橋から飛び降りた時、ローアングルからの視点にも関わらずいずながパンツを見せなかったのは、「このマンガでは女性キャラもパンチラはしません」という、作者からの意思表明であると解釈しました。読者から「エロスは程々に!」と突っ込まれる「マリンハンター」や、キャラクターの方からパンツを見せてくる「絶チル」みたいなマンガとは違うのだよ! とでも言いたげな、制作者側の明確な意図を感じます。その意志や良しです。
 というより、彼女がそんなことしなくてもこのマンガはクナイ君が太股を露わにするだけでエロ要素は十分足りるんですよね。ですので、いずなは自分自身が身体を張るのではなく、「風呂に入っているクナイをうっかり覗いちゃった!」とか、そういう方向からエロスを追求して頂きたいと思いました。


私もタッちゃんのように死にたいサンデー49号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 便器に萌える皆本に萌えました(改めて近況)。

 にしても、ここのところの四コママンガの面白さは半端ないです。ツンデレ末摘の話なんか、往年の「教育的指導!」の頃のパロディセンスと現在の椎名先生のギャグセンスが高いレベルで融合した、奇跡的なまでの面白さを発揮してます。こんなマンガを、本来であれば箸休め的なポジションに過ぎないはずの扉絵四コマで毎週ひねり出し続けていれば、そりゃまあ進行が困難になるのも致し方ないと言えます。はたして年末の合併号の頃までこのペースを保てるのかどうか、読者の立場ながら心配になって来ます。
 ここまで頑張って四コマを続け、掲載位置も割と良い位置まで持ち直してきているんですから、多分一回くらいは四コマだけ掲載して本編は休んでも、誰からも文句は言われないと思います。四コマだけは描き続けて下さいね♥(ドクロ)。

 そして本編の方ですが、今回のエピソードである「蠅の王」の位置付けというか、この作品全体から見た話の重みのようなものが、いまいち量れずにいます。先週の冒頭では、貧乳女子や小学生女子に萌え萌えなメンバーを多数擁するパンドラ一味が出て来て、チルドレン達が「エスパーの救世主」となる未来について触れたり、彼女たちに介入する兵部の意図を推測したりするといった重そうなシーンが出てくる一方、我らが皆本がハエにやられて便器マニアスカトロフェチになってしまう完璧なギャグシーンが出てきたりしてます。
 我々善良な読者としては、この先の展開をシリアスに推し量ればいいのか、それとも単にギャグとしてうんこうんこ言う皆本を見てゲラゲラ笑えばいいのか、悩んでしまうところです。
 勿論私は何も考えず、単に皆本を見てゲラゲラ笑ってましたけど(ダメ)。

 あと今回の話の中で、このままスカトロ化が進行した皆本と、それを甲斐甲斐しく介護する薫の未来の姿が出てきました。この中での二人は、エスパーとノーマルの間の戦争が起こることをまるで他人事のように語っていましたけど、つまりこのシーンは「仮に薫と皆本がくっついても、ただそれだけでは破滅の未来は回避できない」ことを意味していると解釈しました。病的なスカトロマニアになった皆本とそれを介護する薫は幸せなんでしょうけど、この二人が戦争に介入して未来を変えない限り、結局破滅は訪れてしまうということなのです。
 ただまあ、この調子で世界の全ての人間がハエに感染してスカトロマニアになって支配されてしまえば、少なくとも人種間戦争という最大の悲劇は回避されるかも知れませんけどね。人類がスカトロとなり、高度に進化した蠅達と意識を共有しつつ共存する世界。それはそれで一つのユートピアなのではないのでしょうか。嫌なユートピアですが。

 次回はいよいよチルドレンとハエ人間の対決! という流れになりそうですが、皆本が指揮不能状態に陥っているので最終必殺技であるトリプルブーストが使えない点が気掛かりです。あと、意味ありげな瞳で皆本を見つめる兵部の動向も気掛かり。今の皆本は正気を失っている上に身体を縛られていて行動不能状態であり、兵部は彼に対して好きなことをやりたい放題な状態です。今の皆本に対してなら、容易に催眠で操ることができるんじゃないかという気がします。兵部の動きが次回の鍵になるのかも知れません。

 あと、このエピソードにおける紫穂の輝きっぷりは特筆に値します。
 紫穂になら股間に銃を突きつけられてもいい。


今週のクロスゲームの凄さは自分の語彙では表現できないので感想書くの諦めたサンデー49号感想

結界師

 遠距離からウェーブ弾をばらまいて攻撃する第一段階、片足を吹き飛ばされてダメージを受けると竜巻に変形して吸引+体当たり攻撃を仕掛ける第二段階と、シューティングゲームのボスのような変遷を見せる扇一郎が面白かったです。
 そして、それに対して自機キャラである正守が冷静に結界術によるロックオン攻撃を成功させ、的確に一郎にダメージを与えていく様は格好良いですね。さすがは墨村一族の中でも屈指のパワーを誇る重火力機体です。
 次回、一郎は自ら分裂することでシューティングゲームで言うところの「発狂状態」に移行するものと思われるのですが、既に残機を失ってシールドも残り少ない正守がそれに如何に対抗するのかが焦点でしょう。何この感想。

 そして扇一郎は長男であり、かつ一族の中でも屈指の能力を持ちながらも扇一族の後継者になれなかった、という意味では正守と立場が一緒であり、彼が正守に反発心を覚えるのは、立場が同じ彼が組織の中で着実にのし上がっていくことに対する近親憎悪的なものが多分に含まれているのではないのでしょうか。
 フォローを兼ねて少しだけまともなことも書いてみました。

金剛番長

 「日本の行く末を憂い再生を願う有志より選び抜かれた、我ら23人の番長の中から、たった一人が生き残る…

 つまり、居合番長みたいな変態が都内に23人もいるということになりますね! これは楽しみだ!
 今自分は職場が池袋なので、豊島区在住の番長がどんなのか気になります。キン肉マンに出てきたサンシャインマンみたいなサンシャイン番長なのか。それとも、乙女ロードにちなんで腐女子番長とか執事喫茶番長とか出てくるのか。本店が池袋にあるビックカメラ大安売り番長とかでもいいなあ。夢が広がります。都内の会社に転職して良かったです(バカ)。

 そして今回、ついに予告編に出てきていた様々な番長が「番長」と名乗る理由が語られました。彼らの「番長」は金剛番長の番長とは番長の意味が異なり、国家レベルの一大プロジェクトで選ばれたエリート達のことを指している模様。金剛の台詞では「番長」のルビが「じんざい」と振られていたのが印象的です。また、その「番長」の下には「舎弟」と呼ばれる部下が多数存在することも提示されました。今回出てきたホームラン番長の例を見る限り、予告に出てきた番長のほとんどはこの「舎弟」なのではないかと推測されます。
 でも、国家の次代を担うはずの「番長」があんな変態ばかりだというのは、これはこれで憂国の種になるのではないかと思うのですが、まあその辺は比較的どうでもいいというか、とにかくこのマンガの世界設定は荒唐無稽な番長がいくら存在しても許されることは十分判ったので、後はもうやりたい放題どんどん気が狂った番長を登場させて頂きたい所存です。

 あと、「都内各区に一人の番長が!」という設定を見て、「都内各区に一人の変身ヒロインが!」という東京仮面ネリマクィーンを思い出した人は私と同世代です(どうでもいい)。

ダレン・シャン

 死別したガブナーに変わり、新たなおっさんヴァンパイア・バンチャが登場。
 「ダレン・シャン」とはダレン少年が様々なおっさんに愛でられる話であるんだな、と再認識させられました。

クナイ伝

 いずなちゃんにはいつまでも只のボケキャラで居て欲しかったのですが、連載開始早々に早くもその正体がヴァンパイアハンターの一族の跡取り娘であったことが発覚。主人公のクナイ君は吸血能力で敵の忍者を倒すヴァンパイアでもあるので、彼女とは敵同士の立場になるということに。そして更に、彼女が下宿人としてクナイの家に転がり込むというラブでひなる要素もプラスして来ました。ここに来てかなり要素を詰め込んで来ている印象です。
 「クナイ伝」は比較的素直でクセのないマンガだなという印象だったんですけど、なんか俄然緊張感が出てきました。いずなは殺ると決めたらとことん殺る、悪い意味で一途なタイプに見えるので、個人的にはぜひ早々にバレてキレた彼女を見てみたいところ。普段はボケだけどヴァンパイア殺したるモードに入るとキリングマシーンと化す著しいギャップに早く萌えたいです。

金色のガッシュ!

 ガッシュの股間にチャーグル!(挨拶)

 今週は復活したビクトリーム様が全てでした。
 「一粒の種は百万のメロンを生む」とか、理屈は合ってないように見えるけどでもちょっといい話っぽく見える言葉をサラリと残すところに、ビクトリーム様の貫禄を見た思いです。いい最終回でした(まちがい)。

犬夜叉

 四魂の玉の欠片を奪われ、一度は死んだと思われた琥珀でしたが、桔梗の寵愛をメロメロに受けたおかげで桔梗のスーパーパワーが琥珀に宿って生き返ることができました! 良かったね! という話でした。つまり、年上の女性からモテる男は何かと得だという結論になりますね(なりません)。
 にしてもこう、P214で琥珀を抱き抱える珊瑚のカットは個人的にはたいそうエロチックに感じるのですが、これは多分珊瑚×琥珀のカップリングに対して自分が邪な考えを抱いているからに他ならないと思います。この二人の姉弟愛は私には眩しすぎるので、歪んだ視線からでないと直視できないのです。生まれてすみませんな気持ちです。

あおい坂高校野球部

 普段はここ一番で打てないコテツがついに打ったー!(感想)