サンデー一覧

今週の最萌は虫を我慢する姉崎部長で決定ですサンデー40号感想

ハヤテのごとく!

 マリアさんにミニスカを履かせられたハヤテが、ごく自然にお尻を突き上げて足を開くポーズを取ってるのを見て、ハヤテは相当女装を仕込まれてるなと思いました。もはや反射のレベルです。口では嫌がっていても身体は正直です。
 あとハヤテが女装したりマリアさんが水着着たりしているところを西沢さんやヒナギクに観られたシーンの効果音が、よりによって「イチャイチャ」だったのが斬新でした。イチャイチャってマンガのオノマトペとして使えるんだ。日本語すごい(まちがい)。

結界師

 「俺が、あいつの裏暴いてやりますよ!

 前回氷浦に迫力負けしてしまった閃ちゃんがリベンジを決意したの巻。
 確かにこのままだと、良守のハートを氷浦に奪われちゃいますからね。今回なんか、寝ている氷浦に良守がデコピンやろうとしてましたからね。デコピン。しかも「俺だって好き好んでいがみ合いたい訳じゃない」とか、なんかいよいよ良守が氷浦に心を開き始めたかのようなモノローグまで付いてましたからね。「無防備に寝ている彼にデコピン♥」とか、もうどんなラブラブシチュエーションかって感じですからね。

 しかし良守はここであえてデコピンではなく印を結んで殺気を放ち、寝てる氷浦を起こしにかかった! これはつまり、ラブラブよりも殺意! それがオレ達の流儀! みたいなことを直感的に把握した訳であり、やぱり良守は氷浦と馬が合うというか、心が通じ合う関係であることを臭わせた演出であったと言えましょう。この二人の関係がこれ以上に深まることを、閃は阻止できるのか! 閃ちゃんあやうし!(何だこれ)

月光条例

 エンゲキブってまだ正式名称が作品内に出てきていないことを知りました(Wikipediaで)。
 ここまで引っ張ってきているということは、何かの伏線に使われる可能性がありそうです。

 それはともかく、今回はそのエンゲキブさんのが大変残念であったことが判る回。彼女くらいの歳で「シンデレラ」を知らないのはもはや公教育の敗北なんじゃないかとも思うのですが、まあこれは逆に本人の才能というか個性であると積極的に解釈して行きたい。
 今回のシンデレラ編になってからというもの、何かこう色々とはっちゃけて来た気がします。複合的な意味で。藤田先生が更なる覚醒を遂げようとしているのではないかと恐々としてます。

神のみぞ知るセカイ

 「このソフトクリームは武への道! なめろ、なめろ、なめろォォォォ!

 意を決してソフトクリームを舐める春日主将と桂馬が、どちらもエロ過ぎてドキドキしました。最高です。

オニデレ

 咲→正少年という方向のフラグが立つことで普通のラブコメにまた一歩近づくのではないかと危惧していた(オレだけが)今回の「オニデレ」でしたが、実際に立ったフラグは咲×サキでした。良かった(の?)。

 そして高校生カップルが「クラスメートから誰にも見つからない場所にあるお花畑で二人きり」なシチュエーションであるにも関わらず、全くエッチな雰囲気にならないこのマンガはどこまでも健全です。二人をストーキングしてるモモは明らかに不健全ですが。いったい彼女は何者なんだろうか。ラスボス?(何で)

イフリート

 最終回。最後の方はやや駆け足気味な怒濤の展開となったのが残念でしたが、話としてはキレイにまとまっていたと思います。このサイト的には、神貫が女の体になっちゃったことが判った辺りで女体化フェチ的な視点から突っ込むことができなかったのが心残りです。
 今回では、自分が助けた時に情でも移ってしまったのか、唯をストーキングしたり自分の車に乗せたりしている真嶋がいじらしくて良かったです。「絶チル」の皆本のおかげで、サンデーではメガネのエリート男性が幼女趣味に走っても問題ない流れができているのかも知れません。

解体真書0

 せっかくのファンタジー世界なんだから、ナースの呼び方は「看護師」ではなく「看護婦」で良くなくね?(挨拶)

 読み切り。いわゆる異能バトルものジャンルに属するお話なのですが、主人公を「超常的な病魔と戦う医師と看護師」としたところがわかりやすさと面白さ、「人助け」という少年マンガ的なカタルシスの生成、あとお姫様を合法的に脱がせても良いシチュエーション作りに貢献していると思いました。
 設定がこのまま連載化できるようになっているので、いずれは短期集中連載→正式連載化というパターンを歩む可能性もあるかも。頑張って欲しいですね。


今週のMVPは男性の股間を踏んで興奮してる「魔王」の蜂に決定ですサンデー39号感想

結界師

 先週に続いて氷浦君大暴れの巻。一見すると暴走しているようにしか見えない彼ですが、実は彼の中では理論整然とした意志決定ロジックが存在しており、それに従って動いていることを伺わせてくれました。不審者を追跡して捕獲した際、ちゃんと良守の言いつけを思い出して殺さないで持ち帰ったところなんか、何というかこう「飼い主に忠実な猟犬」みたいな感じで萌えです。忠犬萌え(専門用語)。
 時音さんは一度タッグを組んだだけで彼の忠犬属性に気付いた模様であり、彼女なら氷浦のいい飼い主になりそうな感じなんですけど、でも今の氷浦に必要なのは飼い主ではなく、彼と心を通じ合って魂を救うことができる存在であり、それができるのは間違いなく良守しかいないと思います。今回のシリーズの究極の目的はその辺にありそうな予感。というか妄想

 あとは閃が氷浦の迫力に圧されてへたり込んじゃったところも良かったです。あの閃ちゃんですらたじろがせる氷浦恐るべし。でも、このままだと良守は氷浦に寝取られちゃうよ! がんばれ閃ちゃん!(何)

金剛番長

 金剛番長のパパは文字通り「日本を裏から支配する影の大物」なのですが、その大物っぷりを表現するためだけに国会議事堂を破壊してしまうのが、「金剛番長」の「金剛番長」たる所以なんだよなと思いました。物理的に大物なんだから、国会議事堂を壊しちゃうのも仕方ないよね。みたいな。
 というかこの人、あんな巨体なのにそもそもどこからどうやって国会議事堂の議場に入ったんだろう? と普通の読者なら疑問を持ってしまうところですが、この問いに対してはおそらく「小せえことは気にするな。」としか答えが返ってこないであろうところが、「金剛番長」という作品なのです。読者に対しても漢の器を要求するマンガなのです。

 そんな今回の「金剛番長」に対してあえて物言いを入れるとすれば、首相が若手議員に対して言った「いずれは内閣官房長官にもなれる漢だ」という台詞です。個人的には、権謀術数に長けるタイプの国会議員に対しては、心情的に「漢」という漢字を使って欲しくないです。
 ちなみに私の考える「真の漢」は、そもそも権謀術数という言葉が読めません。

オニデレ

 正少年が無意識のうちに咲に対してフラグを立てる行動をしているよ! たいへんだ!
 これで咲にフラグが立ってしまったら、このマンガは『優しい以外に何の取り柄もない少年を巡って美少女同士が争う』という、普通の美少女わんさかコメディーみたいなマンガになってしまうじゃないですか! 「オニデレ」はあくまで異常なラブコメでないといけないのに!(ひどい)

 あとはユナが今回は体操着+カットジーンズ+おまけに巨乳という本来であれば激しくエロいコスチュームをしているにも関わらず、何か全くエロスを感じないのが素晴らしいと思いました。健康的ですね(まちがい)。

神のみぞ知るセカイ

 「絶対可憐チルドレン」が休載しているタイミングを狙って作品内四コママンガを描く若木先生に萌え!(挨拶)

 話としては、春日先輩がカワイイもの(桂馬の顔を含む)が大好きな感情と「武道を極める」という自分の目標が相剋するものと認識し、その板挟みになって悩んでいるというもの。あまりに悩みすぎた結果なのか、猫を抱っこしているところを桂馬に見られてしまったことをきっかけに、本格的に精神が二分されてしまった模様です。前回出てきた分身描写って、やっぱり彼女独特の奇妙な歩行術じゃなかったんだ。
 西原かのん編以来、「駆け魂にとりつかれた人間には、心のスキマに関連する極端な現象が発生する」という設定が追加されたため、マンガ的に判りやすくてかつ面白い描写ができるようになって来たなと思いました。

 なお「羅新活殺拳」はおっさんホイホイなネタなのは明らかなので、そう簡単には釣られませんよ!
 裸神活殺拳は脱げば脱ぐ程強くなるのですが、羅新活殺拳はどうやらカワイイものに萌えれば萌える程強くなるっぽいですよ!(釣られてます)

野村AD野球

 読み切り。最初から最後までスケッチブックだけでキャッチャーが意志を表現するというネタだけで押し通したのは潔いというか、「同じ事を繰り返すと面白くなる」というギャグの基本に忠実なマンガだなあと思いました。描いてるウチに絵が上手くなってくるところが面白かったです。
 でもこの話ってアニメ化されたらキャッチャーの声優の人は困るだろうなと思った(思うな)。

アグリのマジカル日記

 読み切り第二弾。かわいいんだけど現代萌え系から微妙に外れている絵柄のせいか、独特の妙にまったりしたリズム感のせいか、読んでるうちにだんだん脳の判断力がとろけて来て、なんか妙に面白くなってくる感を味わえるマンガだなと思いました。アグリのお姉さんの「ドMになる魔法」は斬新で好きです。


兵部の戦後は彼が戦っている限り終わることはないと思ったサンデー38号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 中学生になったからトリプルブースト時のエロい表情も成長したのですね!(感想)

 今回は特にブースト時の紫穂がたいへんに素晴らしいと思ったのですが、何がどう素晴らしいのか具体的に表現するとフィルタリングの対象になりそうなので遠慮しておきます。また葵も薫への抱きつき方がエロいのは相変わらずであり、これはつまり今後もトリプルブーストの時はそういう方面の描写の冴えっぷりを楽しんでね! という作者側のメッセージであると解釈しました。
 事後に薫が「キモチいいなあ」と言ってるとことか見ると、もうコレはそういう暗喩なんだよな! と納得せざるを得ません。やっぱり「絶チル」は、そういう方向には勘が働くおっさん読者が多いサンデーにぴったりなマンガですね。困ったモノです(おっさん読者が)。

 話の方は、前回の「あたし達は望んでこの仕事をしているわけじゃ…」という引きからして薫の部活問題が事件の解決に対して何らかの影響を及ぼすのかなと思っていたのですが、実際今回の序盤の薫は相当不調でした。マンガの中に描写はないですが、この辺の影響があったと考えるのが妥当でしょうか。
 ただ現場に出て三人一緒に力を合わせて事件を解決した結果、チルドレンとして働くことに再び意義を見いだし、部活に対する未練はなくなった模様。薫もエスパーがアスリートとして通常の競技に参加することができないことは知っていたみたいで、結果的には今回の話は皆本の取り越し苦労だったというオチになります。
 ただ、薫の部活動に本気で悩んだ皆本にしろ、自分に「バベルのエスパー」になる以外の可能性があることを知った薫にしろ、この作品世界に存在するエスパーとノーマルの壁の存在を意識したことは確かでしょう。将来の薫の「反逆」も、こういう些細な要素が積もり積もった結果だったのかも知れないな、とか思いました。

 そして今回の騒動の黒幕である謎のマスク女ですが、月見さんが指摘するように、そのマスクはあまりにも「吼えろペン」に出てきた仮面編集の星紅女史のソレっぽいです。星紅さん何やってるんですか!(まちがい)
 髪型的にはクラスメートの雲居悠理に似てなくもないのですが、今のところ正体は不明。そのコスチュームといい犯行動機といい、従来のノリとはかなり異なるキャラクターと見て間違いはないようです。とりあえず変態であることは間違いなさそう。椎名先生は変態を描かせたら昔から随一の才能を発揮する人なので、彼女の変態っぷりについても期待しておきます。


サンデー38号は「ダイヤのA」が目印!(まちがい)

結界師

 氷浦蒼士暴走するの巻。腕に纏った刀状のオーラで無表情のまま既に事切れた敵をザックザック斬り続けている彼の姿は、何というかこう、イイです(邪気眼的に)。凄くイイ。自分の中に秘められたチカラに支配されて制御することができないばかりか、自身もそれを諦観しているような様子が伺えて、実にイイです。
 己のチカラがあまりにも強すぎて呪われているために、自分のチカラを制御してくれるより強大な権力に全ての判断を委ねて己は何も考えない様にしつつも、でも心のどこかでは己を呪われた境遇から解放してくれる『誰か』を求めてやまない、今の氷浦君の姿。なんて魅力的なんでしょう(中二病的に)。自分が今中学生だったら、間違いなく氷浦君と自分を重ね合わせてウットリしてるに違いないと思いました。
 氷浦蒼士というキャラは、そういうアレっぽい雰囲気が醸し出されているので大好きです。

神のみぞ知るセカイ

 「ひと夏の体験すごろく」って何事!(挨拶)
 しかもすごろく専用オリジナル美少女と来ましたよ! 良い意味で調子に乗ってますなあ! 「神知る」もすっかりサンデーのソッチ系看板マンガになっちゃいましたね! この調子でいけば、深夜アニメ化も夢じゃなさそうですよ! 深夜28時から放送している「魔法メイド少女 ぜったい!チルチル」の後番組枠とかどうですか!(存在しません)

 そしてマンガ本編の方は、アオリにある「武士的な少女」というよりは「あずまんが大王」の榊さん的な少女と表現した方が遙かに的確であるところの春日楠が登場。彼女はどうやらエルシィの可愛らしい仕草に対して明らかに萌え萌えになっていたので、今回はエルシィが攻略の鍵を握る可能性もないとはいえない! と思いましたが、でもそれ以上に桂馬の描いた萌えイラストにグッと来ているようなので、まずはそこを起点に接触を図る展開になることが予想されます。まあでも、このマンガで一番カワイイのは桂馬に決まっているので、やはり最後の決め技は桂馬自身という流れを希望。

 あと彼女が時折意味もなく分身している描写がありますが、これは彼女独特の奇妙な歩行術なのか、それともこれも駆け魂によるものなのか気になるところ。何かのメタファー?

最強! 都立あおい坂高校野球部

 キャプテンにモテフラグが!
 キャプテンは野球一筋の非モテだとばかり思っていたのに、その野球に対する直向きさがツンツン系女子マネージャーのフラグを立てるきっかけになっちゃいましたよ! 何たること! 何たること!

 オレも生まれ変わったら今井キャプテンみたいなキャプテン顔になって野球やる! 野球やってモテる!(絶望エンド)

オニデレ

 「茨城王」を名乗る人物が「県内最強」を名乗るサヤをライバル視している→サヤが住んでいるところは茨城から見てライバルな関係にある県である→茨城のライバルって何か栃木っぽい、といういい加減な論理によってこれまで「オニデレ」の舞台はずっと栃木県だと無根拠に思っていたのですが、今回の茨城王の台詞によって実は舞台が埼玉であることが判明しました。さいたま。
 茨城から見ると、ライバル県は栃木じゃなくて埼玉だったのか! 北関東の県域ライバル事情は奥が深いなあ!(何で)

 あと客観的に見ると、正少年と咲は割とお似合いだと思います。というか、咲はあらゆる意味でサヤの対極に位置している存在としてデザインされているので、もし「オニデレ」が正統派ラブコメマンガだったら、今頃咲にフラグが立っているはずです。でも何か一向に立ちそうにないので、「オニデレ」はやはり異端派ラブコメと再認識しました。

魔王

 暗いところに蝋燭などの小さい火を沢山灯すってのは、集団催眠にうってつけの舞台装置だよなと思いました。さすが犬養さんは色々とわきまえてます。「LOST+BRAIN」亡き後の催眠術マンガはオレにまかせろ! と言わんばかりの貫禄を感じます。あなたが神か(デスノネタ)。

鮮血夢想

 読み切り。「吸血鬼や彼のライバルのヒロインが非現実的な野望のために戦っている行為そのものをギャグにする」ことを狙うと同時に、この手の説明過多なファンタジーマンガの構造そのものもギャグとするという、極めてメタレベルなマンガだなあと思いました。
 何の解決もせずにただ日常が流れて終わり、な投げっぱなしっぷりも色々な意味で印象的でした。こういうのもアリなんだ今のサンデー。

なつみんのまんが

 読み切り。最後の「夏の定番まんが」は、最初のページのメニューを描写しているシーンに「冷やし中華始めました」の張り紙がないとオチが効いてこないんじゃないか? と、自分の脳内にいるマンガ編集者が指摘してました。
 あとは同様に、「恩返しのまんが」の「チェンジ」もネタが風俗的に高度過ぎます。サンデー読んでるのは実はおっさんばかりである、という正しい現状認識の上で描かれたマンガなのでしょうか。


お盆休暇も終わりますがサンデー36+37号感想

キングゴルフ

 ドレッドヘアは描くのが大変そうだよなと思いました(感想)。

 新連載。「ヤンチャな乱暴者が今後の自分の運命を変える出会いをしてその道に入る」というパターンは「三つ星のスペシャリテ」と全く同じであり、ある意味少年マンガの王道と言えます。「ハイド&クローサー」以降の新連載に顕著な特徴である、少年マンガの王道路線を志向する最近のサンデーの傾向をそのまま反映したマンガという印象です。
 まあ、中には王道を突き進んでいるはずなんだけど、何か変な方向に突き抜けちゃっていばら道に踏み込んでしまった「金剛番長」みたいな事例もありますが、逆に言えばそれくらいにならないと、サンデーと言えども長期連載として定着するのは難しいのかも知れません。

 とりあえずドレッドヘアは描くのが大変そうなので、そのうち主人公がドレッドを止めてタイガー・ウッズみたいな爽やかな髪型に転向するエピソードが出て来かねないよ! とか思いました(思うな)。
 あと、主人公が「わがままで何が悪い?」と言ってるシーンでは、君ら若者がわがまま放題できる社会を維持するために、オレ達大人はみんな苦労してるんだよ! と説教したくなりました。もう歳です。

結界師

 氷浦を冷たくあしらう良守は、氷浦が限と良守との思い出を壊す存在となるから氷浦を嫌っているのか、それとも氷浦が限と同じ自滅の道を歩む恐れから彼を拒絶しているのか。その両方の心理が微妙に入り混じっているのか。
 周囲の人もみんな「氷浦は限みたいだ」と言ってますが、現在の問題を解消するためには、氷浦は限とは違う存在であることを良守が認識する必要がありそう。良守が氷浦をテストするような行動に出たのも、それを確認する意味があるのかも知れません。青春ですねえ(無理矢理キレイに終わらせたつもり)。

ハヤテのごとく!

 アーたん編終結。今回のエピソードはハヤテの抱えているアーたん絡みのトラウマを明示することにあったと思うのですが、その辺については十二分に理解できました。まあこんな過去があったからこそ常識外れなレベルにまで精神と肉体を鍛えることができてナギと出会うことができたんだから、まあ良かったんじゃね? 絶チルで表現するところの「ムダな過去なんかない」ってこのことだったんだよね? みたいな認識でいいんでしょうか。
 そして物語終盤でナギが笑顔で出てきた時は、何かこう暗闇で光明を見いだしたような、深遠な気分になることができました。ハヤテはナギの存在で随分救われてますよね。

 あとバックステージで畑先生がアーたんの現在の姿を「アテネ(成体)」と表現しているのが面白かったです。昆虫扱い?

オニデレ

 「ハヤテのごとく!」でマリアさんはヒエラルキー最上位にいるから強いのと同様の理由により、「オニデレ」におけるヒエラルキー最上位かつ最強キャラは生徒会書記のサキで決まりそうな勢いです。マンガ内ではサヤのライバルというか対極に位置する存在として描かれていますが、覚醒状態になったサキは明らかにサヤよりも生命体的に格上なので、現段階で最強なのはサキで決定。
 あと、サキって名前も「スケバン刑事」っぽくて強そうな上、「虹ノ瀬咲」ってフルネームはときメモの虹野さんみたいで萌えです(古い)。

アーティストアクロ

 「アーティストアクロに女はいらねえ」がこのサイトにおける「アーティストアクロ」に対する基本ポリシーですが、前回登場した美人のお手伝いさんが人間じゃなくてロボットだったので安心しました(するな)。
 でもパンツ見られて恥ずかしがるということは、彼女はロボとはいえどもメンタル面では立派な女性であり、女性としてカウントするべきではないかという気もします。私は女が全く出ないのがこのマンガの最大の特徴だと思っていたのですが、その認識はそろそろ改める必要があるのかも知れません。何だこの感想

 それはそうと、「伸縮自在の体を持つお掃除ロボ」と言えばやっぱり「わくわく7」のティセを思い出しますよね。三十歳以上の男性の皆さん。

神のみぞ知るセカイ

 今回の話は、まさに散々そういうゲームをやりまくった経歴を持つ若木民喜先生でなければ作れないエピソードだと思いました。
 今回は「ループ」「初回特典」「オンラインパッチ」等の専門用語が飛び交う話ということもあって作者の側はどこまで読者がついて行けるか不安な様ですが、元々このマンガを支持している層はこれくらいのネタなら息をする様に自然に理解できるリテラシーを持ち合わせているので、全く問題ないと思われます。それに「空はなんにも悪くない!」「ボクは必ずこの娘を救ってやる!」と力説する桂馬の姿からは、ホンモノの人にしか語ることができない一流の気概を感じます。若木先生は一流
 この調子で突き抜けちゃっていばら道に突入しても一向に構いません。それが先生の進むべき道であれば、我々は喜んでそれを受け入れます! がんばれ若木先生!(サンデーが受け入れてくれるかどうかは別問題)

 職業プログラマの立場からすると、特典フィギィアの納期とか宣伝の都合といった兼ね合いで政治的に無茶な締め切り日を決められて大変だったんだろうなとか、開発現場がデスマってプログラマがボロボロ入れ替わったのも品質を落とした原因なんだろうなーとか、色々想像してしまって切なくなります。「プレイした状況によってループから抜ける場合と抜けない場合がある」ってのは明らかにフラグ管理部分のメモリがプログラムによって破壊されているのですが、そういうメモリ管理絡みのバグって実は原因を掴みにくいんですよ。C言語でポインタ操作したことがある人ならみんな判ってくれるはず!(何)


DS版絶チルの「第四のチルドレン」ドリーってクローン人間なの?多分私は三人目なの?サンデー35号感想

史上最強の弟子ケンイチ

 ボリスは、この戦いが終わったら先生と結婚してロシアへ帰って家業を継ぐべきだと思いました(死亡フラグ)。

三つ星のスペシャリテ

 『一流の料理人はみんなオムレツを作る専用のフライパンを持ってる』ことを「美味しんぼ」で学んだオレがちょっと通りますよ!
 ホンモノのオムレツを食わしてやる!(挨拶)

 その辺はともかく、「一流の料理人は細部にも気を遣う」料理マンガとしての表現と、「上には上がいることを認めて成長する」少年マンガとしてのロジックがガッチリと噛み合っている、とてもキレイなエピソードだなと思いました。
 そのうち鴨料理をわさび醤油で食べる食通が出てきたり、醤油をステーキのソースの隠し味として使ったりするシェフが出てきたりするのでしょうか(美味しんぼに影響されすぎです)。

金剛番長

 東京二十三区の支配者を決める戦いなんだから、決闘するのにわざわざ富士山まで行かなくても都内でやればいいじゃん? とずっと思っていたのですが、ようやく今回その理由が明らかになりました。富士総合火力演習場でミサイルが降り注ぐ中、金剛番長と爆熱番長で格闘戦やりてえ! 爆熱番長がミサイル掴んで振り回すとかやってみてえ! という、演出上の理由(だけ)だった模様です。
 そして、高圧電流が体に流れても死なない人間同士の戦いなので、ミサイルが直撃した程度では当然死にません

 こんなに無茶なことやっているのに、いわゆる「強さのインフレ」をあまり感じないのは何故なんだろう。このマンガが我々現実世界の常識とあまりにかけ離れているので、インフレという概念そのものが成立しないからでしょうか。

トラウマイスタ

 スジャータさんはピカソのちんこを見る度に「粗チン」だと言う印象があるのですが、今回のエピソードで判明したピカソへの好感度っぷりを見ると、実は彼女は粗チンが好きなのではないかという気がしてきます。
 チンコの大きさがモテの決定的差ではないことを教えてくれるマンガ。それがトラウマイスタ。

 あとこのマンガって、実は「空から降ってきた人間じゃない女の子サイコー!」マンガとしても成立していることに気付きました。異世界から突然現れた人間じゃない女の子に一方的に好かれて困っちゃう系のアレです。あくまで人間じゃないところがポイントです。
 少年誌的には必須であるにも関わらず今のサンデーには実は欠けていたこの要素を補填する意味でも、「トラウマイスタ」には頑張って欲しいなと思いました。

神のみぞ知るセカイ

 電源切られた程度でパスワードが初期化されちゃうシステムは、セキュアじゃないと思います!(←そこに突っ込むの?)

 今回で栞編完結。図書館をロックアウトした彼女の本心が「捨てられる本がかわいそう」ではなく、「『本を捨てないで』と人に告げられない絶望感」であることを読み切った桂馬が詰めの部分で積極的に行動し、最期は自ら栞にキスをして心のスキマを埋めることに成功。栞にコミュニケーション下手を解消できるきっかけを与えて卒業後に引きこもりになる可能性を減らして彼女を救ったと同時に、いよいよ桂馬も現実世界で「落とし神」としての貫禄が出てきた、と思わせるに十分なエピソードでした。おもしろかったです。

 次回は「イタ回」だということらしいので、心の中で「当方に迎撃の用意あり!」とポーズを極めながら覚悟を決めて読みたい所存です。
 二十代後半にゲームのヤリスギによるリアル引きこもりを経験した若木先生が本気を出してイタい話作ったら、さぞや恐ろしいものが…(ゴゴゴ)

魔王

 「おおおおお」が埋め尽くされた紙面を見ているうちに、「『お』ってこんな変な形をした字だったっけ?」と不安になって来ました。まさか少年誌で認知心理学的な現象であるゲシュタルト崩壊を体験することになろうとは想定外です。これだからこのマンガは油断できない!(そういう問題なのか)

 「マスターのサイコキノ攻撃を回避することはできても、その後どうやって安藤はマスターを倒すつもりなのか?」と不思議だったのですが、自分の腹話術能力でマスターの肺の空気を全て抜いて酸欠にさせて行動不能にする、というのは凄いアイデアだと感心させられました。
 能力が限定されていればいるほど、上手い使われ方をすると冴えますね。能力バトルものマンガの面白さの肝を再認識した次第です。おおおおお。


どうしてもスパッツは止められないと仰りたいんですね先生と思ったサンデー35号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 擬音で薫の乳首を隠す紫穂の高級テクニックに惚れました!(さぷいめんと感想)

 「To LOVEる」のララネタをやらかした薫を紫穂が遠慮無く引っぱたいたのは、ララと紫穂の声優が一緒であるという中の人繋がりネタだと気付いた人は、おそらく立派なアニオタだと思いました。
 アニオタの皆さんこんにちは。アニオタです(挨拶)。

 それで今週のサンデー本編ですが、今回から本格的に中学生編に突入。チルドレン全員が同じクラスに編入され、ちさと達ともクラスが一緒になったことで、基本的なノリは小学生編とそれほど変わらないっぽそうです。

 気になるのは、今回から登場した新キャラクターの雲居悠理。彼女もまた源氏物語が名前の出典になっているキャラクターなので、今後の物語の中でも重要な位置を占めることは確実であると思われます。
 初登場時に天性の魔性の誘い受けっぷりを披露して薫を襲い攻め属性に目覚めさせたり、走る時の効果音に「てうてうてう」という新機軸の効果音を発生させつつ転ぶことで男子生徒達を萌え殺したりと、とりあえずソッチ方面の実力は十分ありそうなのですが、紫穂が睨んでいるように彼女はただそれだけの存在ではないはず。

 「悠理の正体は、ブラックファントムのボスの横でエスパーに指令を出していた謎の少女ではないか?」なんて説を早くもネットで見かけましたが、言われてみればちょっと髪型が似ている様な気もします。ただ、ブラックファントム少女は少なくとも悠理程には致命的なドジっ子ではないと思われる(理由:ドジ踏むと死んじゃう組織なので)ので、ブラックファントム絡みであるとしても彼女とは別人か、あるいは同一人物だとしても人格を書き換えられているといった可能性はあるかも知れません。
 何にしろ今回のエピソードの鍵を握る人物であることは間違いないので、今後の展開に期待しておきます。個人的には、出てくる度に薫をアブない方向に目覚めされてくれるとより嬉しいです(バカ)。

 にしても、中学生編になってからは薫が格段に可愛くなりましたよね。勿論非ロリ的な意味で。スポーツウェアに身を包んで髪を結んで疾走し、自分の身体能力の可能性に目覚めて嬉しそうな表情をしている彼女の姿を見ていると、そりゃもうオレが女子でも彼女に惚れちゃうよな! とか思いました。
 そして同時に、「神のみぞ知るセカイ」の桂馬が第一話で叫んでいた「陸上部女は髪をくくってるんだよ!」という彼のこだわりが正しいものだったことを悟りました。髪をポニテにして疾走する薫には、確かに神性が宿っていましたですよ。

 神(=若木先生)の仰ることはやはり正しかった! 頑張れ若木先生!(おわり)


高橋留美子展に行きたいサンデー34号感想

金剛番長

 金剛番長も爆熱番長も基本的にバカなので、「人間は体に強い電流が流れると感電して死ぬ」ということそのものを知らないのではないかと思われます。自分が感電して死ぬという概念そのものがないので、感電しても死なないのです。即ちバカだから死なない。新感覚だ。

ハヤテのごとく!

 このエピソードがこういう結末になることは判っていたなずなのですが、いざ実際読むと辛いです。子供は基本的に例えどんな親であろうともその親に愛されようと振る舞うものなので、その健気な姿を見ているだけで、なんかこう切なくて死んでしまいそうになります。ハヤテの心情も判るし、ハヤテを二度と外に出させまいとするアーたんの心情も判るので、この二人の闘いを見ているのは本当に辛いですね。
 アーたんとしてはもはやハヤテがこれ以上不幸にならないためなら独房に監禁することも辞さないくらいの気持ちなはずですが、しかしハヤテには彼女の心境は理解できないでしょう。果たしてアーたんの選択や如何に。

神のみぞ知るセカイ

 栞編のサブタイトルは全て新井素子先生の小説のタイトルから取られているのだそうで、中学生時代に新井素子作品を読んでた自分としては何かこうグッと来ます。そして次回のタイトルは「おしまいの日」だそうです。「おしまいの日」。自分が初めて読んだサイコホラー小説なので、この作品は今も深く印象に残ってます。

 「おしまいの日」は、確か「自分の考える理想の結婚生活」と「現実の生活」が著しく乖離していることを認めることができず、自分は理想の結婚生活を送っているんだと信じ続けた挙げ句、妊娠したことがきっかけで精神が崩壊してしまう女性の姿を描いた物語だったと記憶していますが、栞もまた本を偏狂に愛するばかりに「視聴覚ルームを作るために本を処分する」という現実を拒否し、桂馬の子をお腹に宿したまま発狂して放浪してしまう運命にあるのでしょうか(子供?)。
 しかし桂馬には、どうやら彼女のエンディングが見えてきた様子。彼がエンディングが見えたということは即ち彼女に類推するキャラが出てくるギャルゲーをプレイした経験があるということであり、こんな心を病みがちなやっかいな女子もギャルゲーの世界ではそんなに珍しくないというかむしろゴロゴロしているところが、ギャルゲーの凄いとこだと思います。

史上最強の弟子外伝

 つまり、ジーク殿は単独で外伝マンガの主役を張れるほどの人気があるという解釈でよろしいのでしょうか。しかもメルヒェンなお話であるということは、こういうメルヒェンが大好きな子供達の間で人気があるということに?
 登場したての頃は単なる変態だったのに、今では子供達のヒーローたる立派な変態に。初登場時からのジーク殿のファンとしては嬉しい限りです。

オニデレ

 何ですかこの最終ページのラブラブっぷりは!
 洋介先生がこんなベッタベタでラーブラブなシーンが描ける人だったとは思いませんでした! 期待以上の面白さです! 洋介先生はやればできる子!(エラそう)


「オニデレ」があの後どう話を転がすつもりなのか気になるサンデー33号感想

結界師

 「あんた達に出番はないわ、この役立たず!」と言ってる時音さんの絵を携帯の待ち受け画面にしたいです!
 あと着信音も「この役立たず!」にしたいです!(変態)

 まあ結果的には逆に「つけいる隙を与えぬ鮮やかな連携で敵を倒すところなどを見せつけ」たのは、裏会総本部から送られた新キャラの氷浦蒼士の方だったというオチだったんですけどね。登場するシチュエーション的には志々尾限を彷彿とさせますが、果たして今度の氷浦君の運命や如何に。
 あと全然関係ないですが、名前に「蒼」が入っていると、ちょっと中二病っぽくていい感じだなと思いました。男子たるもの、「青」を「蒼」と書きたくなったり、「蒼」と書いて「チカラ」と読ませたくなったりする時期が、必ず訪れるものなのです。なので、蒼士君も中二病まっただなかに違いありません。名前がそうなのでそうに決まってます(きめつけ)。
 しかも彼は名前に「蒼」だけではなく「氷」まで入っているので、きっとエターナルフォースブリザードを使えるはずです。相手は死ぬ。

MAJOR

 清水さんはサンデーを代表する数少ない体育会系女子キャラなはずなのですが、最大の萌えポイントは躍動的な肉体でも闊達な性格でもなく、正ヒロインとはとても思えない扱いの不遇っぷりにあります。彼女の不遇ぷりは、既に往年の「ハヤテ」の西沢さんを超えてます。

 あと家庭教師してる大学生のお姉さんが自室のベッドで寝込んでいたら、教わってる中学生男子が最初にやることは親に告げ口することじゃないだろう! その前にやるべきことがあるだろう! と思いました。要するに、現代男子中学生は教科書読む前に「いけない!ルナ先生」を読むべき。分母がパンティで分子がブラジャーよ!(何この感想)

神のみぞ知るセカイ

 「神のみぞ知るセカイ」の略称って公式には「神のみ」なのでしょうか。自分は「神知る」だとばかり思ってました。
 SEO的には「神知る」の方が「神のみ」よりもよさそうですよ担当編集者さん。「神知る」ならうちのサイトが今のところ上位に出て来ますし(本音)。

 今回は攻略対象の図書委員・汐宮栞の紹介でしたが、自分の思考を表現することが極端に下手な彼女はこのままだと学園を卒業後は間違いなく引きこもりになってしまい、「駆け魂」が自分の子どもに転生するどころか、男性と全く接触することなく人生が終了してしまう可能性が極めて高いと思われます。駆け魂がどうとかいう以前に、既に人生最大最後最強のクライシスに突入していますよ彼女。
 そんなアレな彼女を引きこもりの道から救える可能性があるのは、これもまた将来は引きこもりになることが有望視されている桂馬だというのが、何というかこう、人生って面白いですよね。みたいな(何この感想)。

トラウマイスタ

 今回はチンコネタが出たので私は大喜びです。トラウマイスタ=粗チン。
 でも、どっちかというとキレイなお姉さんにチンコが小さいと言われる方がトラウマなのではないかと思いますが。

 まあ別に、チンコなんて肝心な時にちゃんと機能すればいいんですよ! 大きさなんて大した問題じゃないですよスジャータさん! まあ、大きいのが好きだっていうならそれは好みの問題なので仕方ないですけどね!(何この感想)

魔王

 ついに巻末席に。主人公に徹底的に「考えさせる」スタンスを貫くこのマンガは個人的に非常に熱くなれるものがあるので、ぜひとも「拳児」的な意味での本当の巻末席として、せめて現在の第一部が完結するまでは優遇して欲しい所存です。
 今回の「マクガイバー」は、現在の安藤の置かれている状況が状況なだけに、なんか非常に説得力がありました。


ソーラーのことを教えてくれるドラえもんの姿に一抹の寂しさを覚えたサンデー32号感想

ハヤテのごとく!

 ハヤテの過去編は基本的に悲劇で終わることが確定しているエピソードですし、何よりハヤテの当時の家庭環境は報われないことこの上ないので、過去編に入ってからは何というか正直読むたびに切なくなります。
 でもまあ今回のエピソードは、「ハヤテのごとく」という作品の中でもかなりの重みを持つものになることも判っているので、今後このエピソードをどのように後の物語の中に織り込んで行くのかという、畑先生のストーリーテラーっぷりを期待して読んでいきたいと思ってます。ハヤテの過去もまた、絶チルで表現するところの「ムダな過去なんかない」という奴なんですよね。きっと。

 あとアーたんとハヤテのベッドでのピロートークのエロスぷりは異常。双方とも幼稚園児レベルにしてこのエロスっぷりは、もはやただ事ではありません。アーたんはどうも常世の存在ではないっぽいのでエロスなのも納得できるとしても、そんな彼女と対等以上にエロスを醸し出しているハヤテも尋常ではありません。
 つまりハヤテもまた常世の人間ではないということなのか。その辺どうなのか。

神のみぞ知るセカイ

 今回の攻略対象は、引っ込み思案どころでは済まないくらいの内向き思考な図書委員女子である模様。「もしこんな子が現実世界に存在していたら、三分も持たずにストレスで死んでしまうのではないのだろうか」と心配になって来てしまいます。
 前回の西原かのんも大概でしたが、今度はさらに輪をかけて社会性が欠如している子なような気がしてなりません。桂馬は果たしてどこまで彼女相手に正気を保てるのか。

アーティストアクロ

 今回のエピソードで、主人公のアクロはこの世界の「アート」から失われた面白さや楽しさを取り戻すために戦う存在であることが提示されました。己の信じる理想を実現させるために戦う! それがアーティストアクロ!
 このマンガは、想像以上に直球かつ真面目に「少年マンガ」をやろうとしている作品なのではないかと思いました。このスタンスには好感を覚えます。やっぱりアーティストアクロに女はいらねえ!(何でよ)

金剛番長

 判ってはいたことですが、やっぱりこのマンガの作者や編集者は黄金時代のジャンプが好きすぎます。刀で目を斬って迷いを絶つとか、あまりにも「男塾」的なセンスを全く隠すことなく真正面からぶつけて来るセンスには、ある種の戦慄を覚えるほどです。
 やはり少年マンガに自重は不要ということなのか。「好きを貫く」とはこういうことなのか。その辺どうなのか。

クナイ伝

 最終回。個人的には作品世界の雰囲気が好きなマンガだっただけに残念です。「暗号名はBF」といい「クナイ伝」といい、現代少年マンガの世界では子どもがスーパーパワーで大人に変身して大活躍! 的な路線で長期連載を狙うのは厳しいのでしょうか。
 何にしろ、クナイといずなのいちゃいちゃラブコメディっぷりは、読んでいてとても微笑ましかったです。緒里たばさ先生の次回作に期待します。