サンデー一覧

まさか生きているうちに再び正月仮面の姿を拝めるとは思っていなかったサンデー48号感想

最強!都立あおい坂高校野球部

 監督がちゃんと采配してる!(感想)

 鈴ねえ監督は、基本的にその存在自体が選手のモチベーションとなってチームをまとめているカリスマ型の監督なので、このマンガにおいて鈴ねえが今回(や、前の試合のダブルスチール)のような監督らしい働きをするシーンは、実はとても貴重だと思います。ありがたく拝まさせて頂きました。
 いや、ホントは彼女もコーチとしての実力は非常に高い人だとは思うんですけど。でもこのマンガは「おお振り」ではなく「あおい坂」なのでこれでいいのです(ひどい)。

 あと「あおい坂」も今度DSで出るサンデー×マガジンの野球ゲームに参戦するそうなのですが、チームの半分が超人ではないただの人間で構成されたチームが、60~70年代の化け物揃いのスポ根野球マンガ勢に太刀打ちできるのか、今から心配です。

ハヤテのごとく!

 なんか最近のマリアさんはハヤテを意識しすぎてどんどんダメになっているというか、連載初期の頃のハヤテに対する超然とした余裕のようなものがなくなってしまっているような気がしてなりません。更になんかハヤテはマリアさんが相手だと、何時にも増してマリアさんの発する空気が読めなくなるボンクラになるので、一方的にマリアさんが空回りしてドタバタする展開になりがちなのが見ていて切ないです。

 かつては作品世界におけるヒエラルキー最上位に位置していた彼女も、いよいよかつて西沢さんが占めていた「報われない女性キャラナンバーワン」の座を狙えるくらいにまで落ちぶれて来たのかも知れません。私の心の中の落ちぶれキャラ萌えセンサーがマリアさんに反応する日も近そうです。

神のみぞ知るセカイ

 「なんだ、この90年代ギャルゲーレベルの会話は!!」が全ての回。前回のエピソードで完全にフラグが立っちゃって桂馬のことが気になって仕方がないハクアの、「頭が良くてプライドが高くて主人公をからかったりするけど、主人公のことが好きなのが周囲にはモロバレな女の子」のアーキタイプそのまんまな態度が好印象でした。ハクアは「新時代の悪魔の優等生」という位置づけなので、即ち新時代の悪魔は色々な意味でギャルゲーレベルな存在であり、そんな悪魔達が住まう地獄はギャルゲーの舞台そのまんまということになるのでしょうか。二次元はあるよ! 地獄にあるよ!(妄想)

 今回は他にも「逃げ出した駆け魂の数は六万匹以上」「恋愛で心のスキマを埋める以外にも駆け魂を捉える方法がある」という重要な情報が提示されました。しばらくは終わらない駆け魂探しに、捕獲方法のバリエーションの提示。これはつまり、ハクアのフラグ立て化と併せた長期連載化への布石ですね。わかります(妄想)。

アーティストアクロ

 スバル、アーティスト協会との戦いを決意し、館から旅立つの巻。ニコの視点からスバルが館に引きこもっていた理由を解説する手法が新鮮で良かったです。ニコの手に大穴が空いていたのは今回への伏線だったんですね。
 特に最後、ニコがスバルの旅立ちを喜んで泣いてしまうところとか最高。人間とロボとのコミュニケーションネタがツボな私としては、「心がない」自動人形が泣く演出に弱いんです。サンデー読んでる独身男性はみんなニコを嫁にもらうべき。

 あと今回は最後に「きっとそこには、あなたにきっかけをくれた人もいるだろうから」という表現が出てきましたが、これはニコがアクロをスバルの連れ合いとして認めたと解釈しました。保護者公認カップルの誕生です。

金剛番長

 「だったら僕が…二代目金剛番長になってやる!!

 今回は悪矢七がまさかの大覚醒で著しく盛り上がりましたが、この路線だと金剛番長は本当に死んでしまいかねません。いや死んでるんだけど。この調子で初代金剛番長が死んだままマンガが最後まで行ってしまい、「金剛番長はオレ達の心の中にいるんだ」みたいなオチになったらどうなるんだろう。楽しみになってきました。

オニデレ

 モモの担当回(ギャルゲーのアニメ化作品の批評サイトっぽい表現)。サヤと正の関係を知っていたり、その一方で生徒会の咲の親衛隊に入っていたりと、このマンガにおいて唯一謎の存在であったモモですが、結局全ては「モモはサヤのことが大好きで、サヤの幸せを守るために全力を尽くしている」ということだったみたいです。サヤは鬼頭衆のみんなから愛されてますね。全て歪んだ形で。

 あと、先週はなんか妙にいい人だった生徒会長は、今週はただの不死身の変態に戻っていたので安心しました。


関東地方以外では「王様のブランチ」は午前中しか放送しないんですよハンサムさんサンデー47号感想

神のみぞ知るセカイ

 コミックス2巻発売記念で巻頭カラーにも関わらず、すでにサンデーが発売された頃には2巻がほぼ完売していたという有様!(挨拶)

 「神知る」は、かつての「ハヤテのごとく!」を彷彿とさせる勢いで人気が高まっているように感じます。もはや「神知る」は、「ハヤテ」と並ぶサンデーのそういうのが大好きな人向けコンテンツの柱となった! と言っても過言ではないでしょう。
 きっと今頃は、我々の与り知らないところでアニメ化の話が進んでるはず!(妄想)

 話の方はハクア編完結。ハクアが心のスキマを突かれて駆け魂に操られるところは予想できましたが、ハクアを救い出すのが桂馬ではなくエルシィなのがちょっと意外でした。でも確かにあの時点ではハクアと最も親しいのはエルシィなので、ハクアに自信を取り戻させて心のスキマを埋めるのはエルシィが最適だったことは間違いありません。
 それに「エルシィがハクアを助けた」というエピソードが存在することで、エルシィ×ハクアのカップリングを妄想することもできるようになりましたしね。まさか「神知る」で百合カップルができるとは。冬コミが楽しみです(まちがい)。

 あとこのマンガは椎名先生も読んでるに違いないので、若木先生はもっと自信を持った方がいいと思います。

結界師

 「閃の身体の中にいる妖は女性型であり、従って閃ちゃんが完全変化するとムチムチプリンな女性型妖魔になって良守を誘惑し出したりするので、きっとエロエロなことになるに違いない」とかねがね思っているのですが、今回は閃が変化を凌いだのでそういったシーンが見られませんでした。残念です(ダメ)。

 今回のエピソードは、何か久しぶりに「時音は若くてピチピチした香り立つ乙女である」ことを意識させる内容だった気がします。良守が時音の入浴シーンを覗いた時以来?
 あと巻緒さんが「うら若き乙女」という台詞を連呼してるのを見て、よっぽどこの人はこの言葉が好きなんだなと思いました。身近に吸血鬼がいないとちょっと通常では言えない台詞なので、きっと巻緒さんは「うら若き乙女」と言えて内心嬉しいんだと思います。

アラタカンガタリ

 いじめられっ子が異世界へ行って伝説の武器を手に入れて己の真の運命に覚醒する、って粗筋だけ書くとすごく中二病なストーリーだよなと思いました(感想)。

 そんなアレで革君は「剣神」に選ばれたおかげでこの世界を救う運命を背負いそうな勢いですが、作用反作用の法則によって現代社会に飛ばされてしまったアラタ君の方も、やっぱりこちらの世界で伝説の武器を手に入れて己の真の運命に覚醒したりするのでしょうか。それとも、単に革をいじめていたクラスメートを革に変わって物理的にぶちのめして終わりなのでしょうか。次回からの展開に期待します。

金剛番長

 「人より機械を愛せる方がよほどおかしいよ!
 今貴様は、全世界のロボっ娘フェチに宣戦を布告した!(感想)

 その辺はともかくとして、今回はマシン番長の出生の秘密に迫る回。「命」とは何かを知らないまま殺戮を続けてきたマシン番長が、一人の幼女の献身的な愛によって「命」の大切さを知るという非常に心に染みるお話でしたが、その感動も最後のページの「エヘッ、ゴメンネ、マタ一緒ニ遊ボウネ」で一気に笑いに早変わり。
 「金剛番長」は相変わらず1ページ先の展開が全く読めないので侮れません。

アーティストアクロ

 「上等だ! このところずっと寒くてな。浴びてやってもいいと思っていたトコだ
 スバルのアクロに対する態度が、ついにツンからデレに切り替わりましたよ! スバルのツンデレっぷりはホントに判りづらいですね!

 その一方で、デコは敵にさらわれてアクロの助けを待つことで、自らのお姫さまポジションをより強固なモノにしつつあるのが流石だと思いました。アオリ文の「腐世界転覆ファンタジー」が意味深長なものに感じる今日この頃です。「腐世界」の腐は腐女子の腐です。

トラウマイスタ

 チャンドラの警備員がみんな女性でしかもミニスカなのはたいへんに素晴らしいのですが、この事実が知れたら「オレもミニスカ警備員になら撃たれて死にてえ!」というマゾヒストかつフェティシストなボンクラ共が押し寄せて来て大変なことになると思うので、チャンドラはこの施設のことは未来永劫秘密にしておいたほうがいいと思いました。

オニデレ

 ユナがかわいいのは既に既知の事実なので全く問題ないのですが、今回は変態生徒会長が妙にいい人かつ格好良かったのがビビりました。会長は自分の正義に反するかどうかだけが判断基準の人なので、それからずれていないことは全く問題にしないんでしょう。ある意味とても潔い人です。
 その判断基準が明らかに社会常識からずれているのが周囲にとっては問題なんですけどね。


UNIQLOのパーマンTシャツが欲しいですサンデー46号感想

アラタカンガタリ

 今回の見せ場は、革が「誰かを必死で信じている人を見殺しにするのはもっと間違ってる!」と己の信念を言いつつコトハをカンナギの手から守ろうとする→カンナギが自分の得た神意の力を見せつけるため、剣から「火焔」を発射→衝撃で倒れた革が偶然握った古びた剣から謎の光が! という一連のシーンだったんですけど、個人的には丸腰の相手が至近距離にいるんだったら別に「火焔」なんて光線技を発射しなくても、直接剣でぶった斬ればいいんじゃね? とか思いました。物理攻撃さいこう!(ファンタジーの否定)

 今回の話によれば「神開の森」に入った人間は異世界の人間と入れ替わってしまうという設定のようなのですが、アラタは革と直接交わることはないのでしょうか。また、こちらの天和国で起こっている異変が、あちらの現代日本に影響を与えることがあるのかどうかも気になります。
 まだこの物語は始まったばかりなのですが、どうも最初から超大作となり得るだけのキャパシティを世界設定に織り込んであるように思えますね。やっぱり渡瀬先生はマジパネェっす。今後の展開に期待させていただきます。

ハヤテのごとく!

 「髪の毛で目が隠れているからギャルゲの主人公じゃないですか?

 最近すっかりギャルゲーやってないので現代ギャルゲーの典型的主人公像がどんなものなのかよく判らないのですが、現代少年マンガの先端を走る「ハヤテのごとく!」でこういう台詞が普通に出てくるということは、今のギャルゲーも根本的なところは初代「ときめきメモリアル」が主人公目隠しメソッドを適応した頃からあまり変わっていないということが判りました。勉強になりました

 にしてもヒナギクさんはホント同性からモテモテですね。そのうち西沢さんとヒナギクがいちゃいちゃしているところを美希が見て嫉妬する展開とかがあるのでしょうか。「ハヤテ」はそろそろ、コミック百合姫にそういう系の読み切りマンガを掲載するべきだと思いました。

最強!都立あおい坂高校野球部

 「監督がまだ憧れている人との対戦」というシチュエーションといい、監督の想い人に嫉妬するチームメイト達といい、キタローと千葉とのギクシャクした関係といい、現在のあお高には明らかな負けフラグが立っているので、このままで行くと間違いなくあお高は負けると思われます。
 しかしこのマンガは(一部おっぱいとかがけしからん女子は存在するものの)基本的には清く正しく美しい野球マンガなので、その逆境は全て試合の中で解決して最終的には勝利に結びつけるはず。そのプロセスを楽しんで行きたい所存です。

神のみぞ知るセカイ

 コミックス2巻買いました!(報告)

 2巻を買った池袋とらのあなには(1巻には出てこない)栞が描かれた「神のみぞ知るセカイ」1巻の販促ポスターが貼られていたのですが、栞が登場する2巻が発売された現在、このポスターはそのままコミックス2巻の販促ポスターとして使用できるようになっていることに気付きました。あえて栞を起用したのはそういう理由だったのか! あなどれねえ! と思った次第です。
 2巻の販促ポスターにはハクアが描かれているそうなので、きっとこのポスターもハクア編が収録されるであろう3巻が出る頃には時勢に似合ったものになっているのではないかと思います。

 本編の方は、「こんなはずじゃなかった」とボヤくハクアが取る行動が、そのまま彼女が失敗する理由を暗示している構造になっているのが判りやすくて良かったです。
 まあ、とりあえずはあまり肩肘張らず、自分が勉強はできるけど実社会では役に立たないボンクラだと認めて力を抜くことができるようになればいいと思いますよ。もう駆け魂に操られてしまっているので手遅れっぽいですけど(ダメ)。

金剛番長

 「卑怯が、居合が、念仏が、剛力が、全員37564ッ!!

 それにしてもこの編集、ノリノリである(感想)。
 ただノリノリなのはいいのですが、ノリだけで金剛番長チームを医学的な意味で全滅させた後の展開を、いったいどうするつもりなのかが気になります。このまま収拾が付けられず、マシン番長が都内を制覇してしまって日本オワタ\(^o^)/でマンガも終わりになると凄いです(バカ)。

トラウマイスタ

 今週のテーマは(よだれ)。扉絵で巨大なキノコを持って涎を垂らしているファーブルを皮切りに、昼飯を食べながら涎とも肉汁とも取れる変な液体を垂らすファーブル、うっかりピカソとキスしそうになって慌てて唾を飛ばすファーブル、スジャータを後ろから抱きしめて涎を垂らすファーブル、そして最後は涎を垂らして半狂乱になりながら謎のアロマオイルを欲しがるメガネっ子で締めと、実に涎要素が充実した内容になっていました。

 今回のエピソードは、最後のアロマの犠牲者となっているメガネ少女を見ても判るようにかなり意図的に少年誌的なエロスを狙っている感があるなとは思っていましたが、今回の涎に対するこだわりっぷりは見事です。「あいこら」が終了して以来、久しぶりにサンデーでフェチの概念を意識させるマンガを読んだ気がします。
 青少年を性的に目覚めさせることも、少年マンガの立派なつとめの一つです! 歪んだフェティシストを生み出す温床となれるように頑張って下さい!(もちろん褒め称えてます)


[Clip]若木先生、「まんカレ通信」で引きこもり経験を語る

そこで、あっさり、ぽっきりと折れまして、その後5年くらい行方知れずになりました(笑)。 電話しても全然出ません。「もうボクのことは忘れてください」みたいな状態で人生を食いつぶしました。 つまり、その間、家から出ないでずーーーーっとゲームばっかりやってたんですよ。

まんカレ通信/プロが語るまんが秘伝!! part118●若木民喜先生 PART1

 少年サンデーのメールマガジン「まんカレ通信」で、現在「神のみぞ知るセカイ」の作者・若木民喜先生による、漫画家に至るまでの道のりを自ら語った記事が連載されています。
 オフィシャルな場所で「20代前半はずっとゲームやって引きこもってた」と公言する若木先生はかっこいいです(=゚ω゚)ノ

 「神知る」は結果的にこの引きこもりの経験があったからこそ作れたマンガな訳で、やっぱ人生何がどう転ぶか判らないものだよなー、と思いました。


「魔王」の岩西・蝉コンビのラブラブっぷりが微笑ましいサンデー45号感想

ダレン・シャン

 巻頭カラー。カラーページに「これを読めば一目でわかる!」と書かれたガイド記事が載ってましたが、ダレンシャンは元々が大長編小説であるため、このタイミングで「今北産業」とか言われても説明するの大変だよなあと思いました。
 今からだったら、おそらくは小説を最初から読んだ方が、現時点までの話をより理解できると思います(まちがい)。

 個人的に最近「ダレン」読んでて楽しみなのは、ダレンとハーキャットの間のラブラブ描写ですね。ハーキャットがこのマンガにおける最萌えキャラであることはもはや言うまでもありませんが、実際ハーたんは描写においてかなり優遇されていると思われます。例えば今回の場合、ダレンを見舞いに来て抱きつくハーたんのコマの大きさは、本編最大の見せ場であるデビーがダレンに「大人の男性になるんでしょ?」と語りかけるコマと、ほとんど一緒です。
 他にも今回のハーたんは再会したダレンに対してツンデレっぽい態度をとったり、毛むくじゃらになったダレンが「純化」したことをデビーに説明し、彼女に対してダレンとのつきあいの長さを暗にアピールしたりと大活躍で、ハーたんはホントこの作品の原作者に愛されてるよなあと思うことしきりです。

 私の場合、「ダレン」のように長期連載されているマンガに興味を持つ方法としては、今北産業的に概要を手っ取り早く把握しようとするのもいいですけど、それ以上に「作品の中に何か一つ自分なりに拘れるポイントを作り、そこに注目しながら徐々に作品全体に興味を広げるようにする」ことが大事なんじゃないかと思っています。
 なのでとりあえず「ダレン」については、ハーたんに萌えるところから初めてみるのがいいんじゃないかと思いました。

神のみぞ知るセカイ

 「Searching…」のコマのイラストを携帯電話のWebやメールの受信待ち時の画像として使いたいです(感想)。

 今回も基本的に基本設定の解説回でした。現在の地獄はかつての地獄の様な地獄ではなく、構造改革された秩序ある地獄になっているという設定は、ちょっと斬新で面白いですね。「人間の心にある邪悪を育てない悪魔」は我々の常識ではもはや悪魔じゃない気もしますが、当の現代悪魔達からすれば「日本人だから忍術ができるに違いない」と現代の日本人に対して思い込まれても困るのと同じレベルの問題なのかも知れません。そういう意味においては、まったく「悪魔」っぽくないエルシィは、「新しい悪魔」の象徴として相応しいのではないのでしょうか。
 後は、今回も桂馬がハクアに対して順調にフラグを立ててることが確認できたので良かったです。なんかもうハクアは桂馬にベタ惚れしてね? みたいなレベルです。これが「ときメモ」なら、そろそろ名字じゃなくて名前で呼び出すレベル?(古い)

ハヤテのごとく!

 やっぱりヒナギクは西沢さんと結婚すればいいと思いました(感想)。

アラタカンガタリ

 今週号を読むまで、漢字で書かれた副題である「革神話」の「革」は「革命」の革ではなく、「皮革」の革のことばかりだと思っており、革神話は「かわしんわ」と読むとばかり思い込んでました。なんかシルクロードの革版みたいなスケールを出すためのフレーバーなのかなと(バカ)。

 それはともかく、今回はいきなり現代世界に舞台が移ったことで「このマンガは二つの世界が交錯する異世界冒険アドベンチャーだったのか」と驚かされ、そして現代での話が『主人公がただひたすらいじめられて異世界に逃避して来て終わり』という容赦のなさに更に驚かされました。
 今回の現代編の主要キャラクター三人の関係(主人公、妬みが原因で主人公を虐める子、友達のフリしてるけど実は主人公のことが嫌いな子)は「パンドラキューブ」でも見られた構図なので、その頃から「アラタカンガタリ」の現代編を作者は構想していたのかも知れませんね。

 にしてもいじめ描写に対する執拗さは「パンドラキューブ」の比ではありません。これだけやられれば、そりゃまあ異世界に逃避したくなる主人公の気持ちも理解できるというもの。今回の話で、「アラタカンガタリ」に対する作者の本気っぷりをうかがい知ることができました。渡瀬先生マジパネェっす! 次回からは気合い入れて読ませてもらうっス!

ギャンブルッ!

 「対戦相手の家族や恋人を人質にして勝負に勝とうとする悪役」はこの手の勝負モノの定番なので、今回の対戦相手である王偉の行動自体は理解できるのですが、何故人質として(客観的に見ればマサルのガールフレンドな)一葉ではなく、あえてジャンを選んだのでしょうか。王偉は、ジャンはマサルにとって参謀役という以上の存在であると確信したからこそ、今回の行動に出たのではないのでしょうか。
 つまり私の言いたいことは、王偉はマサルとの対戦が決まってから、マサルに絡むジャンを監視しつつ名前の順番を入れ換える妙な遊びをしていたりしていたのではないのか、ということです。まあ、ジャンがマサルのことを色々な意味で好きなのはみんな知ってることなので仕方ないですね(何)。

アーティストアクロ

 内心ではアクロのことが心配で仕方がなくて、彼を助けるために館を出たに決まってる(決めつけ)スバルが、無事救出に成功したアクロに対してどんなツンデレ台詞を吐くのか期待していたのですが、「ゴミ」とか「バカ面」とか散々アクロを罵倒した挙げ句に蹴りを入れてアクロを眠らせるという、期待に違わないツンデレっぷりを発揮してくれたので満足です。
 どの辺がツンデレだったのかというと、口で罵倒するところがツンで、蹴りで眠らせるところがデレです。怪我しているアクロを安静にさせるための愛情の籠もった蹴りなのでデレ。ツンデレ比率が9:1を超える、少年誌ではなかなかお目にかかれない歯ごたえあるナイスツンデレっぷりでしたよ坊ちゃん。

 そしてそんなスバルのアクロに対するツンデレっぷりに感銘を受けた(まちがい)デコが、アクロの役に立つために何らかの決意をした模様。今回のバトルでは場を和ませる以外の点では基本的に何の役にも立っていなかった彼ですが、果たして何をしようとしているのか。期待したいです。
 個人的には、デコにはいつまでも役立たずのままの君でいて欲しいんですけどね(ダメ)。

オニデレ

 「アア…アタシは可憐じゃないのォ!」って言ってるユナが異様に可愛いのですけど、いったいどうしたらいいんでしょうか(と言われても)。


高橋留美子もあだち充も降り立たぬ荒野にサンデーはいる。44号感想

アラタカンガタリ

 「秘女」ってなんか字面がエロいよね!(挨拶)

 新連載。渡瀬悠宇先生について調べてみたら、現在他に「ふしぎ遊戯」(月刊flowers)「櫻狩り」(Flowers増刊)と二つ連載を持っていることを知りました。週刊連載+月刊連載+αを抱えているとなると、かなり膨大な仕事量をこなさないといけないんじゃないかと思われます。何というかこう、頑張って下さいとしか表現できません。

 物語としては「魔法騎士レイアース」のエメロード姫の立場を彷彿とさせる「秘女王」と、その王の存在によって護られている世界を革命しようとする者達との戦いに巻き込まれた主人公・アラタが体験する神話的スケールな冒険譚という形になりそうですが、その狙いはさておき「主人公の少年を女装させざるを得ない状況に置き、読者の関心を惹く」という綾崎ハーマイオニーメソッドが適応可能な世界設定を用意したところが侮れないと思いました。流石です。
 今後の展開ですが、「神開の森」に逃げ込んだアラタに対し、当面の敵役となりそうなカンナギが「あいつはもう違う人間になるしかない」と語っていたので、何らかの形でアラタの身体が変化してしまうのではないかと予想しています。とりあえず、アラタの身体が本当に女になっちゃって本当に「秘女王」となる資格を得てしまうような展開になると、世に存在する性転換マンガが大好きなマニアが大喜びするんじゃないかと思うんですがどうでしょう(と言われても)。

史上最強の弟子ケンイチ

 満員電車の中でサンデーを読んでいたら、「梁山泊の裏庭には、アパチャイの掘りあてた温泉がある」という申し訳程度の説明のコマの直後から突然しぐれ師匠と美羽のむっちむちぼいんぼいーんな入浴シーンが始まっちゃったので、あわてて4ページ程飛ばしてしまいました。
 度胸がなくてすみません。

神のみぞ知るセカイ

 「優等生の衝撃事実!」とボソッとエルシィに語ろうとしてハクアにぶん殴られてる桂馬が良かったです。桂馬も最近はすっかり体を張ったボケができるようになりましたよね。美生に鞭ではたかれたり春日主将に空手パンチでぶん殴られてるうちに目覚めちゃったんでしょうか(デマ)。

 そして今回は、駆け魂の秘密も少し明かされました。駆け魂は人間の魂ではなく悪魔の魂であり、育ってしまった駆け魂は人間の心にはもはや入れないくらい大きくなるとのこと。ただ「人間」の心に入れなくても「悪魔」の心には入れるんじゃないかとは思われますし、ハクアは現在心の中に大きな隙間を抱えているので、今後は「駆け魂がハクアの心に入り込んで桂馬が攻略する羽目になる」という展開を予想しておきます。
 というか、何か桂馬は既にナチュラルにハクアに対してフラグを立ててる行動をしているので、仮にそうなったらハクア攻略も可能(というか容易?)なんじゃないのでしょうか。そういう意味でも、桂馬も随分成長したなあと思いました。

魔王

 第二部開始。第二部に当たるエピソードの主役は「弟夫婦」だと聞いたのですが、こちらの「魔王」は弟とその彼女がその役を務めることになるのでしょうか。
 その弟の潤也の能力は、どうやら「じゃんけんに負けない」ことっぽいです。おそらくこの作品世界は既に犬養によって支配されていると思われますが、潤也は「じゃんけんに負けない」能力だけで如何に犬養に迫ることができるのか。第一部は限定された能力を駆使するバトルものマンガとして相当面白かったので、第二部も期待させていただきます。
 にしても潤也の彼女はカワイイですよね(だいなし)。

アーティストアクロ

 「目が見えるけど非力」なキャラが、「目は見えないけど力持ち」なキャラの目となって危機を脱出するってパターンは、昔「パーマン」で読んだことあるよ! 雪山に行く話!(古いよ)

 何にしろ、アクロに対して義を感じて駆けつけた非力なピクルスの勇気がスバルの改心を促すきっかけとなった、という期待通りの熱い展開が楽しめた回でした。次回はいよいよスバルがアクロに対して「べ、別にアンタを助けようとした訳じゃないんだからね!」とツンデレな態度を取ってくれるに違いないので、それを楽しみにしたいと思います。

月光条例

 個人的に、読んでいるとどうしても「少女革命ウテナ」の曲が頭の中で鳴り響いてしまうシンデレラ編もいよいよ佳境に。
 シンデレラのように「現在の不幸な境遇から自分を救いだして幸せにしてくれる白馬の王子」を待ち焦がれてしまう女性心理は俗に「シンデレラコンプレックス」と呼ばれますが、今回の話ではシンデレラ自身が「シンデレラ」で描いている幸せの構図そのものに対して疑問を持つ形になっているのが面白いです。
 自分の名前が語源である「シンデレラコンプレックス」が象徴する他者依存欲求を否定し、自立した女性として幸せを掴みたいという想いに駆られて苦しむシンデレラ。現代的です。やはり彼女はおとぎの国ではなく、現代で生活した方が似合っているのかも知れません。

オニデレ

 夢の中でユナがちっちゃくなっちゃってるのは、コミックス1巻のおまけマンガを彷彿とさせます。なので今回の話は、コミックスを購入した読者に対するご褒美であると理解しました。
 あと木下会長は、例え性転換してもやっぱりどっかおかしい(頭が)と思いました。


サンデーVSマガジン=平野綾VSほしのあき サンデー43号感想

神のみぞ知るセカイ

 この前池袋のとらのあなに行ったら、「神のみぞ知るセカイ」1巻の重版が置かれていました。随分長いこと品切れしていた気がしますが、また書店に出回り始めたようで何よりです。とらのあなは品切れ中もずっと「神知る」のポスターを貼っていたので、このマンガにはかなり期待をかけているのかも知れませんね。
 2巻が10月に出るそうですけど、今度はこれまでのような長期にわたる品切れが起こらないことを期待します。むしろ、ンもう本が余りまくって本屋さんが困っちゃうくらい流通在庫が発生するといいな! と思いました(それもどうか)。

 話の方は、新悪魔キャラ・ハクアが登場。新悪魔キャラが出るというのでてっきりエルシィの姉が出てくるのかなと思っていたのですが、まだ姉は温存するみたいですね。というかエルシィ姉は悪魔社会内でも相当の実力者であるようなので、登場する際はラスボスクラスの待遇を受けることは確実でしょう。なので、エルシィ姉が出てきたらこのマンガもそろそろなのかと覚悟を決めた方がいいのかも知れません(それもどうか)。
 ハクアは「学生時代は優秀だったけど、社会に出たら壁にぶつかってメゲてるけど、というか今まさに自分の失敗のフォローをしてる真っ最中なんだけど、意地っ張りなので友達に弱みを見せられない」キャラであることが、今回の話を読んだだけで把握できました。判りやすくていいキャラだと思います。あとおっぱいが小さいのもいいです。
 また今回は悪魔にとって「駆け魂」を捕まえた数がそのまま評定に繋がることも提示されたので、今回はエルシィが捕まえようとする駆け魂をハクアが奪取しようと邪魔するような展開になるのかも。悪魔の世界も完全成果主義で回ってるみたいで、色々と大変ですね。うっかり地獄にも行けません。

結界師

 今回は色々と悩んだ良守が蒼士と「約束」を交わしてダチになるの巻なんですけど、それ以上に良守が蒼士と仲良くなろうとすることに必死で反対する閃ちゃんがかわいい回でした。
 蒼士に対して一方的に敵意を抱いている閃としては、良守が蒼士と仲良くしようとすること自体が許せないんですよね。わかります。要するに嫉妬?(ちがう)

ハヤテのごとく!

 「大人の恋の行方はどっちだ!?」と言われても、雪路先生も薫先生も性的な意味以外の要素は明らかに大人じゃないので、この二人の行く末を「大人の恋」と表現することにはやや抵抗があるのですが、社会的にはこんな人達も大人に分類されるので仕方ないよなと思いました(感想)。トイカメラについてナギに悠々とレクチャーするハヤテの方が遙かに態度が大人なのがアレです。

 あと今回は男の甲斐性っぷりを「海外に女の子を連れて行けるかどうか」で描いていますが、こういう価値観って何だかバブル時代を彷彿とさせます。あの頃はみんなこんな理由で金を簡単に消費するのが肯定されてた時代だったんだよなあ、と思うと感慨深いです。
 要するに、現実社会はもうそういう男はマンガの中にしかいないので、雪路先生はオタクの小金持ちであるところの薫先生で妥協するべきなのではないのでしょうか。大人の恋は妥協しないと成就しないものなんですよ(いやだなあ)。

お茶にごす。

 副部長が言うところの茶道のホニャララの部分は、茶道の道を極めて悟りを得ないと見えて来ないものなので凄さが判ってもらえないのですが、でも茶道に使う道具の金額は誰にでも見えるので「凄さ」を誰にでも納得してもらえるという、深いんだか浅いんだか、人間の真理に迫っているんだかただ単にみんな浅ましいだけなのか、判断が難しい話でした。でも面白かったです。
 あと副部長が山田にまんまと丸め込まれるうかつなキャラだと判ったのが収穫でした。もっと腹黒いキャラかと思ってました(ひどい)。

オニデレ

 「だだだだめぇまだ早いよぉ!!
 (*ノωノ)

 このマンガではサヤのデレっぷりが既に生死の領域にまで達していること、およびサヤのデレ顔がどんどんエロくなっていることはもはや当たり前になりつつあるので、あえて今回はミヅキが服の上からサヤのブラジャーのホックを外して抜き取る技を会得していたことを指摘しておきたいです。
 こんな技を持ってる少年マンガのキャラは「みつどもえ」の千葉だけだと思ってましたが、意外なところから高速片手ブラホックはずし戦線に伏兵が表れた格好です。こんなところに変態が!

 あとはモモが、パンチラならぬ絶対領域チラアクションをしてくれたのにグッと来ました。新鮮だ。

フジミ注意報!!

 読み切り。『少々倫理感に欠いた天才科学者の父が、実の娘を実験台に色々なことをしちゃって騒動に!』っていうパターンのスラップスティックコメディーマンガは、個人的には「レモンピープル」や「漫画ホットミルク」といった往年の美少女マンガ雑誌で何度か読んだ記憶があります。1980年代後半くらい?(古いな)
 そういうおっさん臭いバックグラウンドを持つ私個人としては、このマンガは当時の感覚を思い出しながら楽しく読むことができました。絵柄がなんかソレっぽい雰囲気を醸してるところもグッと来ます。あれからもう20年も経つのか…嗚呼、何もかもなつかしい…(何だこの感想)


初音は高校でモテモテなんだろうなと日々妄想してますサンデー42号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 日曜日に放映されたアニメ版絶チル第25話に出てきたゲストキャラクターの夫婦の名前が「ミツオ」「スミレ」だったのに、これの元ネタが「パーマン」であることに気付けなかった自分が悔しいです(挨拶)。

参考:

 そして今週のサンデーの感想。
 前回はメカ薫にツンデレ演技をさせてしまう天然っぷりで我々を沸かせてくれたティムですが、今回もまた「同級生と一緒に着替えをするのが恥ずかしいお年頃の女子」の演技を天然でやってしまうことで、我々をときめかせることに成功。こういう演技は生身のチルドレン達は絶対にやらない(特に紫穂は)ので、読んでるこちらも妙にドキドキしてしまいましたよ。
 そして、ティム製造のメカチルドレンのボディが乳首とか全然ついてない少年誌仕様になってるところも、彼の健全なというか、むしろ健全が行きすぎて不健全な発想に行き着いちゃってるような性格が垣間見えて良かったです。個人的には、ティムがマンガとかでよく出てくる下着の上からでも隆起しているのが見える「鋼鉄の乳首」を真に受けてたのが萌えポイント。少年にとっておっぱいは存在自体がファンタジーなのです。

 物語の方は、チルドレン達がいらない悪戯心を出してしまったばかりに急展開、前回のエピソードにも出てきた謎の仮面のお姉さんによってあっけなくチルドレン達が倒されてしまってピンチ! という展開に。彼女の言動からすると、仮面の女性はブラックファントムの構成員であることは間違いなさそうですね。
 更に今回は、彼女の正体が如何にも悠理であるかのように仄めかす演出があったので、とりあえず現段階ではその演出に乗せられる形で「やっぱり仮面の女の正体は悠理だったのか!?」とビックリしておくことにします。普段は鈍くさい女の子だけど、裏ではスゴいんです! ってのは、お約束だけどやっぱりグッと来ます。
 しかし彼女が悠理だったとして、別に人体標本を遠隔操作するだけだったら仮面を被ったり服を着替えたりする必要はないじゃん? とも思うのですが、これは彼女なりの悪のポリシーであると好意的に解釈するべきなのでしょうか。それとも別に深遠な理由があったりするのか。

 あと今回では、ティムが操るロボ葵がキックで人体標本を蹴り倒すシーンが良かったです。生身の葵はこういう華麗なアクションは滅多にしてくれませんからね。やればおっぱいが大きくなるのに(なりません)。
 普段とは全く違うチルドレン達の姿を鑑賞することができるという意味でも、やっぱり影チルはレギュラー化して欲しいなと思いました。


バカとテストと香辛料・サンデー42号感想

MIXIM☆11

 最初は「安西先生が『ロケットプリンセス』以来久しぶりに美少女コメディーを描くのかな」くらいの認識だった「MiXiM♀12」ですが、ラブコメ展開や少女同士の友情展開、少女を巡るバトル展開、マンガのタイトルそのものを「MIXIM☆11」に変更するなどの様々な紆余曲折を経た結果、いつの間にか銀河規模の覇権を賭けたバトルマンガの様相を呈する形になって来ました。
 しかも今回は、前回まで戦っていた相手よりももっと凄い(けど明らかに雑魚っぽい)組織が出てきたよ! その名も「ビッグバン0」! というアレっぷりで、格闘マンガにありがちな敵対勢力のインフレーションが早くも凄いレベルに達しつつある模様。

 もはや今のこのマンガの形状は、連載当初の構想とは大きく違って来ているんじゃないかとは思うのですが、まあでもこのマンガは基本的に安西先生がやりたいようにやって頂くのが一番だと思っていますので、言うなれば「シグルイ」でいうところの「ごゆるりと…」みたいな心境で今後もこのマンガを読んでいきたいです。以上、決意表明でした。

アーティストアクロ

 これまでずっとレギュラー格に生身の女性キャラが存在しなかった「アーティストアクロ」に、ついに「メメンサ」を名乗る女性キャラが出てきたよ! たいへんだ! 瞼を封印してて前が見えないはずなのにごく普通に歩行しているところで既に怪しさが爆発してますが、それより何よりなんか服装が明らかに水着ですよ! パンツ履いてるようには見えませんよ! エッチですよ! っつうか、あの水着のようなものは実はボディペインティングだと言われても驚かないくらいエッチですよ! さすがアーティスト!(関係ない)

 物語的には、「世界を変える」という志を持ったアクロのピンチに直面したスバルが、自分の「世界は変えられない」という悲観的な見方を捨て、アクロを助ける道を選ぶかどうか? という、極めて熱血的な展開になって来ました。勿論少年マンガ的にはスバルはアクロを助けるのが正解なのですけど、もしそうなった時にはスバルが助けたアクロに対して行うであろう「べ、別にアンタのために助けたんじゃないんだからね! か、勘違いしないでよ!」的なツンデレ態度を、今から楽しみに待ちたいです。

金剛番長

 金剛番長、マシン番長のドリルに死すの巻。これにはビックリです。前回のアオリで「次回衝撃の展開が!」と書かれてはいたのですが、まさかここまで衝撃だとは思ってませんでした。すみません。ごめんなさい(何故か謝る)。

 「金剛番長」は、基本的に80年代の週刊少年ジャンプに掲載されていた格闘マンガをリスペクトしていることを隠そうともしない大変に漢らしいマンガなので、そう簡単にキャラが死ぬとは思えません。例えば、もしここで王大人が出てきて「死亡確認!」とでも言ってくれれば、金剛は無事に生き返るに違いありません。
 果たしてマシンお兄ちゃんの「死亡ヲ確認」は、王大人の「死亡確認!」と比べてどのくらい信頼性があるのか。その辺が金剛の生死の分かれ目になるのではないかと思われます。

オニデレ

 コミックス1巻買いました!(事後報告)
 回を追う毎にモリモリ態度がかわいくなっていくサヤと、たまにもの凄く格好良くなる正少年がたいそうステキでした。 結構ネットでも話題になってるみたいなので、もしかしたら今後本格的にブレイクするかも知れません。今最も人気が出て来て欲しいマンガです。

 そして今回の話は、その「モリモリ態度がかわいくなっていくサヤと、たまにもの凄く格好良くなる正少年」を突き詰めちゃったような展開でした。サヤの正に対するデレっぷりはどんどんピーキーになる傾向がありましたが、ついに正を見るだけで心臓が停止するレベルにまで至ってしまったのは凄いです。恋人を見るだけで死んじゃう! でもチューされると生き返っちゃう! なんという純愛!(まちがい)
 あと何気にユナが八重歯っ子として急激に可愛くなりつつある気がしてならないのですが、全国の八重歯フェチの皆さまは彼女をどう捉えているのでしょうか。

魔王

 第一部最終回。安藤死すの回。「金剛番長」の金剛とは違い、こちらは例え王大人が出てきて「死亡確認!」とでも言ってもダメなくらい、完全に死んでしまいました。
 己の持った能力と己の宿命に目覚めてからの彼は犬養の野望を阻止するために全力で戦い続けましたが、結局犬養の野望は阻止できず、志半ばで倒れる結果に。唯一の救いは、安藤自身が自分の人生に納得して死んでいったところでしょうか。

 そして、とりあえず第二部が掲載されることが発表されて良かったです。今の時代、こういうマンガが少年誌に載っていることには相応の意義があると思うので。

闇夜の絵師

 読み切り。作者の福田宏先生は藤田和日郎先生のアシスタントの経歴の持ち主ということもあって、一目で藤田一門と判る絵柄が印象的です。
 マンガとしては、「情念」をキーワードに統一されたゴシックホラー調の世界観が非常に魅力的で、悪霊をそのまま絵画にしてしまうバトル方法も極めてユニーク、そして子供が読んだらトラウマになること間違いなしな残酷シーンもてんこ盛りと、とても読んでいて楽しい作品でした。
 これだけのマンガを描けるのであれば、福田氏が再び誌面に登場する日も近いのではないのではないかと思いました。将来が楽しみです(エラそう)。


今週のトラウマイスタのスジャータさんは使える!サンデー41号感想

神のみぞ知るセカイ

 春日主将攻略編終了。「何かをギセイにして手に入れたものは、結局何かが欠けている。もっと大きな強さを追うべきだ」という極めて求道的な理論によって導かれた結論が、「強い」と「カワイイ」を兼ね備えた武道家路線を追い求めることだったというのが、何かこうこのマンガらしいです。彼女ならきっと、「カッコイイよりもカワイイの方が強い」という「あずまんが大王」における榊さん理論を超えられる日が来ると信じてます。
 そして次回はついにエルシィの姉が登場する模様。エルシィの話によれば確か相当悪魔として優秀だということらしいのですが、でもやっぱりエルシィの姉なので油断できないと思われます。

 あと今回主将が来てた服はエルシィの羽衣から生成されたとのことなので、駆け魂が抜けた後の主将ってもしかして全裸なのでしょうか? シーツを羽織っただけの全裸の女性を夜の公園に放置? 脱げば脱ぐ程強くなる裸神活殺拳的には、今の主将は最強の状態?

お茶にごす。

 「『優しさ』とは何か」を追求している現在のエピソードは、この作品のテーマ的には極めて重要なものなのではないかと思いながら読んでます。
 今回の話はつまり、単に場の空気を読んでそれに従うのではなく、己の成したいことを率先して成し、己の成すべきことができる空気を自ら作り上げることが肝要であると理解しました。昔読んだ「お嬢さまことば速修講座」にも『自分が自信を持ってお嬢様然として振る舞うことで、相手も自分を「お嬢様」に相応しい態度で接するようになる』という心構えが説かれていましたが、それに通じるものを感じます。

 それはそうと姉崎部長はホント優しくて美しくて素晴らしい女性だと思いますし、もし自分にがいたら「奈緒美さん、ぜひウチの孫の嫁に」と推薦したくなるくらいなのですが、いまだGoogleで「姉崎奈緒美は俺の嫁」と検索してもマイナーな二次元嫁を挙げるスレのログにしか引っかからないのは正直どうかと思うので、みんなもっと理想の二次元嫁を探すセンスを磨くべきだと思います。

ハヤテのごとく!

 マリアさんがハヤテに対してお姉さんぶろうとして空回りする回。ハヤテに対して威厳を示すことには失敗したというか歯牙にもかからなかったものの、結果的に氷の微笑みでストーカー神父を撃破できたので、ストーリー的には辻褄が合った形になってます。さすがですマリアさん。

 個人的には、最後のページの「いつか私にもそんな人ができて…こんな風に一緒に…」の部分がちょっと気になりました。「いつか私にもそんな人が」ということは、今隣で歩いているハヤテはそんな人じゃないと認識していることになります。
 あとついでに言えば、ハヤテはマリアさんに対して憧憬の念を抱いているという設定があったと思っていたのですが、今回あんまりそういう方向のハヤテのモノローグが出てこなかったことを考えると、ハヤテ×マリアのカップリングが成立する線は現段階ではほとんどないと思った方がいいんでしょうか。ヒナギクの妄想を除いて。

金剛番長

 渋谷・大田・世田谷の番長を壊滅させたマシン番長も、「金剛番長」の真のヒロイン・月美ちゃん(幼女)には勝てなかったの回。
 マンガの中では、マシン番長が月美のことを「Dr.月奈」と認識して呼称していたので、月美と月奈の間には何らかの血縁的な繋がりがあり、それ故にマシン番長は月美の言葉を自分を作った人間の命令と見なして従っているのではないか? という推測は容易に成り立つ訳なのですが、しかしそれよりは「純真無垢な月美ちゃんは、機械の心をも揺り動かしてしまうパワーを秘めているのだ!」と解釈した方が面白いので、マシン番長は月美ちゃんと出会ってロリに目覚めたことにして行きたいです。
 「感情を持たない冷徹なロボットが純粋な少女に出会って愛を知る」系のシチュエーションは、個人的な萌えシチュエーションでは相当な上位に属します。「金剛番長」で一番強いのは間違いなく月美ちゃんです。

月光条例

 エンゲキブの致命的な勘違いに頑張って話を合わせようとする「シンデレラ」の中の人達は大変だなあという話でした。
 このマンガ、月光が現実世界に介入してきたおとぎばなしを排除する役目である一方、一方のエンゲキブはおとぎばなしに介入してドタバタを引き起こす役目になっているのね。

ハイド&クローサー

 「ルサンチマン」という呪具の名前が既に猛烈に怖いですが、「何万年もの間、世界中の人間の怨恨を増幅し続けて大きくなった」という設定も怖いです。あと、「窓辺の男」は何かこう存在自体が怖いです。なんであの人、あんなに湯気が立ってて熱そうな紅茶をいとも簡単にクィッと飲めるの?(←突っ込むところはそこじゃない)

魔王

 安藤、犬養の前についに倒れるの回。犬養に「女子高生最高ー! 巨乳大好きー!」と叫ばせることで犬養の威信を削ぐ計画だったようなのですが、しかし犬養はイケメンであり、イケメンは何を言ってもいい方に取られるという世界の法則を考えると、逆に「犬養さんステキー! もいでー! 私のチチをもいでー!」みたいな感じでモテてしまう、パルコ=フォルゴレ化現象を引き起こしかねないと思います。ここはむしろ「アンダーソングループ最高ー! お金大好きー!」と叫ばせ、彼の政治信条を揺るがす攻撃をするべきだったのではないのでしょうか。
 あるいは、あくまで犬養キモメン化の方向を突き詰めるのであれば、「空から降ってきた人間じゃない女の子最高ー! ラムちゃん大好きー!」くらい突き抜けた方が良かったかも知れません。空から降ってきた人間じゃない女の子さいこう! それがオレ達の理想!

 結果的に一歩及ばなかったとはいえ、何にしろ安藤はよく戦いました。ホントこのマンガは面白いです。次回で第一章は終わるそうなのですが、第二章はあるのでしょうか。

トウテツの番人

 読み切り。「ハルノクニ」の作画を担当した中道裕大氏がサンデー本誌に帰ってきました。
 読み切りアクションマンガとしての完成度は極めて高く、一気に読んで「ああ面白かったー」と言うことができる、エンターテイメントとしてよくできたお話だったと思います。次回作も期待。