サンデー一覧

「少年サンデー・少年マガジン物語」は見忘れましたサンデー23号感想

ハヤテのごとく!

 「人生にはいくつかの選択肢があるのだと思う。
  あなたに好かれたいか…あなたを助けたいか…

 あの「か弱い女の子」の演技を続けていてもハヤテに好かれる様になるとはとても思えないので、ヒナギクの今回の選択は正しかったと思われます。

 あと、「ビーチバレー」という絶好のロケーションなのにも関わらず、あえてヒナギクを短パンとTシャツ姿にした畑先生のわきまえっぷりは見事としか言いようがありません。脱げばいいってものではないですよね。美希も畑先生くらいの年齢になれば、水着よりも短パンの方がいいことが判るようになると思いますよ。
 人間には歳月を重ねることで初めて得られることも沢山ありますが、短パン萌えもその一つだと私は思います。

境界のRINNE

 そうかこの学校は女子がブルマなのかー(着目点)

 このご時世に女子高生がブルマを着用しているマンガを観たりすると普通は「あざとい」という感覚が先行しがちなのですが、なんか高橋留美子先生が描くとむしろレトロフューチャー的な風格が漂って来て独特の説得力が出てくるような気がするのですがどうか。
 どうでもいいですか(いいです)。

アラタカンタガリ

 コトハがふんどしを着用していたのを見逃していたとは一生の不覚!(挨拶)

 本編の方は、何か「劍神」を失ってテンパっちゃったカンナギが革の劍神を奪おうとして勝手に革に喧嘩を売った挙げ句、山火事に巻き込まれそうになったコトハの姿を見るやいなやこれまた勝手に昔の女のことがフラッシュバックしてコトハを助け、自ら肩を痛めてのたうち回るという、カンナギワンマンショーの様相を呈しています。ヘタレた状態のカンナギ様が大好きな私としてはとても楽しめるエピソードでした。
 革にすら「ダメだこの人」とヘタレ呼ばわりされてるところとか、もうステキ過ぎますね。さすがカンナギ様は違う。

 次回からそろそろ「何故カンナギ達は秘女王に対して反乱を起こしたのか」という過去の一端が明かされそうな雰囲気なので、今後のカンナギの一挙手一投足に注目して行きたい。
 できればいつまでもそのままのカンナギ様でいて下さい(ヒドイ感想)。

アーティストアクロ

 主人公自らこんな痛そうなバトルしてるマンガはサンデーでは珍しいなと思いました。

はじめてのあく

 今回は東雲ユキのの美しさに感動しました。マジで。
 あのシャイな藤木先生が、こんな見事な尻を描けるまでに人間的に成長したなんて…(褒めてます)。

トラウマイスタ

 前回は感想書く余裕がありませんでしたが、前回出てきて瞬殺されたアインシュタインが個人的に好きでした。アートマンの名称が「質量とエネルギーの等価性(E=mc^2)」という頭の良いものであるにも関わらず、その直後に「1秒間にお前を7回半殺す」という頭の悪い台詞を言うところが良かったです。
 現実のアインシュタインも、まさか後世の日本のマンガでこんな扱いを受けるとは思っていなかったに違いありません。歴史に名だたる科学者達が大変なことになってるマリー&ガリー」もそうですけど、うっかり歴史に名を残すと恐ろしいにゃーなのは三国志のキャラクターに限ったことではないのですね。

 今回は復讐に燃えるピカソがついにチャンドラ社長・二千恵と対決したものの、やはりスジャータを失った怒りのみでは太刀打ちすることすら敵わず、ダヴィンチの時と同様、また勇気の剣を折られてしまう結果に。更に柱のアオリには「次号、社長ターン!」と遊戯王チックなことがノリノリで書かれてしまう始末であり、このままではピカソに勝ち目はありません。
 次回は社長によるピカソ残酷ショーが開幕しかねない勢いですが、このマンガはもはや先が全く予想できないので、次回どうなるかは全く判りません。ピカソがシエナにスジャータの面影を見たことが、このバトルに影響を及ぼすのか否か?

 サンデーが次に発売されるのは次の水曜日で良かったんでしたっけ?(おわり)


「恋愛ゲームに出てくる水泳部のキャラでは誰?」「江崎久美子」サンデー23号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 フィクションの世界において眼鏡キャラが何故眼鏡をかけているかと言えば、眼鏡をかけることによって、「眼鏡」というアイテムがそのキャラクターに対してある種の属性やイメージを読者に付与する効果があるからです。それ故、眼鏡をかけているキャラクターは、通常「彼/彼女が眼鏡をかけている理由」が設定レベルで存在しているものと考えられます。
 また、眼鏡は「かけることによって顔の印象が変わる」という特性を持っているため、「眼鏡をかける=本心を隠す」というメタファーを与える効果もあります。つまり、「眼鏡キャラが眼鏡を外す」という行為は、眼鏡によって付与された属性を捨てて本当の姿を晒すことに等しいのであり、それ故に極めて重要な意味を持ちます。眼鏡キャラが眼鏡を外す時、そこには必ず何らかのドラマが起こるのです。
 自分がエッチの前に眼鏡を外すシチュエーションのエロマンガが好きなのも、主にそれが理由です(聞かれていません)。

 その点を踏まえて今回の「神知る」ですが、桂馬の裸体がエロいなと思いました(←踏まえてない感想)。
 「駆け魂」を抱えてしまう程の心のスキマを抱えている少女・井駒みなみが、あんなセクシーな桂馬の裸体を偶然見てしまったら、そりゃもうこの先の展開は桂馬に対して恋に落ちるしかないよね! と決めつけていきたい所存です。というか、オレが女子なら惚れてます。
 桂馬が何故学校のプールで泳いでいたのかの理由も含めて、今後の展開に期待したいところ。

 あとは中学生のみなみから見ると、あのエルシィも「大人っぽい」と評価されるところが面白かったです。高校生の制服パワーのなせる技なのか。


サンデーにマンガの鬼が帰ってきた!サンデー21+22号境界のRINNE感想

境界のRINNE

 休載していたあだち充先生に続き、高橋留美子先生がサンデーに復帰。長い間「あだち充も高橋留美子も降り立たぬ荒野に我々はいる」状態だったサンデーでしたが、これで通常状態に復帰したことになります。
 次にこういう状態になるのは何年後なんでしょうね(不謹慎)。

 それで新連載「境界のRINNE」なのですが、何というかこう「高橋留美子先生のマンガとしか表現できない独自の雰囲気が漂っているマンガだよなと思いました。「犬夜叉」の日常パート的な感じを拡張したみたいというか、今の高橋留美子先生が「らんま1/2」タイプのマンガを作ったというか、そんな感じ。宣伝文句に「るーみっくわーるど」という単語を堂々と使っているところからして、そういう雰囲気を特徴とするマンガにしたい意向が伺えます。
 とりあえずこの作品世界の基本設定は理解できたので、ここからこんな世界が広がっていくのかに期待したいところです。

 あとこのサイト的には、六道という姓を持った人間が悪霊を退治するというシチュエーションからしてどうしても「GS美神・極楽大作戦!!」の六道冥子を連想せざるを得ない訳なのですが、「GS美神」の時代は除霊の際のコストがン百万円かかるのが当たり前だったのと比べると、このマンガでは「送り賃」が50円とか悪霊退散グッズが500円とかいったリーズナブルな価格に設定されており、「美神」と比べるとコストのデフレっぷりが凄いです。除霊稼業も不況対応型の低コスト産業になっているということなのか。現代的だ。
 しかしこう、バブルも遠くなったという感じがします。美神令子のコスプレみたいな格好をした姉ちゃん達がリアルにベイサイドでうようよしていた、ああいう感覚が狂ってた時代はもう来ないんだろうなあ。寂しいなあ(感想?)。


「ジャンプ通った方々はフィジカルパワーすごいわ」(若木民喜先生談)サンデー20号トラウマイスタ感想

トラウマイスタ

 ある意味、今週のサンデー20号で一番面白かったマンガ。スジャータを失い、勇気の剣を砕かれ、何もかもをチャンドラによって奪われたピカソが復讐の鬼と化し、ゲルニカと共にチャンドラ本社ビルに後先考えずに殴り込みを掛けるという、何だか凄まじい展開になって来ました。
 今のピカソは怒りのままに行動していますが、いくら怒っているとは言え彼の本質的なパワーが向上した訳ではないと思われるので、対戦相手のアートマンを操れる能力を持ったチャンドラ社長に太刀打ちできる保証は全くありません。というか多分勝てません。全てを失った彼にはもはやそれしか道がないのも事実なのですが、彼の今の行動はあまりにも自暴自棄に過ぎます。彼はバッドエンド一直線のルートに突入してしまったと言えましょう。
 エンディングが見えた!(悪い方に)

 ダヴィンチが登場した以降の「トラウマイスタ」は色々な意味で面白いマンガになったと思ってますが、今週は更に突きつけちゃったというか、何か度肝を抜かれた感じがしました。前回のインド哲学談義、今回の爆破テロと、このマンガは次回に何をやらかすつもりなのか全く読めません。
 普通の少年マンガだったら、「仲間」のファーブルやチャップリンが友情パワーでピカソを正気に戻すとかいう展開になるのかも知れませんが、しかし「トラウマイスタ」は違うので違うと思います。

 次回が楽しみです。


スギ花粉の次はヒノキ花粉が来襲するやだもうこの国サンデー19号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです。
 もうサンデー20号が発売されてますが、19号の「絶チル」感想を列挙します。

  • この限定版サインつきDVDを賭けてもいい!
     『バレットが胸のポケットに入れていた限定版サインつきチルチルDVDが銃弾の盾となって、彼を守ったのだ!』みたいな展開になりかねないと思いました。バレットならやる(やるんだ)。
  • 不二子ちゃんがピチピチ防護服着てるといちいちエロいですよね。ヘルメットを被って全身を覆った彼女の姿は、全身タイツフェチの人にも訴求力があると思います。少年マンガは読者の心にフェチを芽生えさせてこそ! が私の持論です。我々の世代はあだち充先生と高橋留美子先生のおかげでレオタードフェチが多いんです。
  • 増補版四コマのアドリブに弱いもじもじ葵もいいけど、ティムが操る強気葵もいいです。というか葵は何でもいい(表現ミス)。
  • ファントムの歪んだ「遊び」や「お友だち」観は、皆本の子どもを教育したい欲を刺激するに十分でしょう。彼女にはエスパーとノーマルがどうだかとかいう以前に社会で生きて行くための常識というものが不足していることはあきらかであり、彼女には何らかの社会的な教育が必要です。
     キャリー・チルドレン・澪と、出会った子どもを皆良い子(一応)に導いた、まさに女子を教育するために産まれた男・皆本の教育伝説に、新たにファントムが加わることになるのか否か。中学生編はファントムとチルドレンの対決がメインかと思っていましたが、最終的には皆本が解決の鍵を握ることになるかも知れませんね。
  • というか、最終的に兵部を教育できれば皆本の勝ちですよねこのマンガ。兵部は子どもみたいなものだし(頭が)。

バットを持ったままバイクに乗るのは危ないので止めようぜサンデー19号感想

DEFENSE DEVIL

 「新暗行御史」コンビこと梁慶一・尹仁完両氏が、週刊少年サンデーでついに本格連載を開始。以前掲載された「悪魔弁護士クカバラ」の連載化ですね。
 基本的な物語のフォーマットは読み切り版と同じで、クライマックスシーンでライバルキャラの悪魔のお姉さんが脱がされちゃうパターンも共通でした。これはつまり、今後もこれを基本パターンとしていく意向である、と解釈して良いのでしょうか。前も同じ事書いた気がしますが梁慶一先生の描く大人の女性は実にいいので、個人的には今後も悪魔のメイヤさんは事ある毎に脱がされていって欲しいです。パンツが黒いのはやっぱり悪魔だからですか?(バカ)

 このマンガは「状況証拠が如何に不利であろうとも、弁護士は依頼人の言うことを信じて弁護しなければならない」という弁護士モノのテーゼを少年マンガのフォーマットに落とし込んだもので、実際かなり重いテーマを内包しているものと思われますが、例の裁判員制度の導入もあって嫌でも市民が司法に興味を持たないといけなくなった現代日本においては、今がこういうマンガが必要なタイミングなのかも知れません。意欲作を持って来たなという感想です。
 個人的には、週刊連載で綿密な描き込みを維持できるのかどうかという面でも注目です。メイヤさんのきめ細かい破れパンツ描写を毎週見てみたい(結局)。

ハヤテのごとく!

 アニメ第二期が始まったので第一話を見てみましたが、いつものハヤテだったので安心しました。
 ただ、自分の住んでいるところでは、恥ずかしい格好をした姉ちゃん達があられもなく暴れ回る姿があまりにエロ過ぎるために地上波では規制がかかりまくって大変なことになっている「クイーンズブレイド」と放送時間が被っており、どちらを録画すればいいのかは大変に悩ましい問題です。ダブル録画できるレコーダーを買えばいいんですけど、地デジ放送が開始されるまでまだ微妙に間がある現在のタイミングでレコーダー買うというのも何か悔しいというか(以下個人的な悩みなので略)。

 サンデーの方は、ハヤテに言い寄られた(微妙に間違い)ヒナギクが如何にこの窮地を切り抜け、このマンガにおける最強ツンデレキャラの面目を保つかに注目です。物語の流れ的にはヒナギクから告白するべきタイミングですが、でもそれを許さないひねくれたプライドを持っているのがヒナギクさんのはずです。ヒナギクさんならここで凄いボケをかましてくれるに違いありません。
 我ながら何か彼女にひどいこと書いてる気がする。

はじめてのあく

 初のセンターカラー。今週の読者アンケートの結果が今後の掲載位置を決めるものと思われるので、このマンガの連載が続いて欲しい人は今からでも遅くないのでアンケート出すべき(アドバイス)。

 エピソードとしてはキョーコの過去に触れる内容でちょっとしんみりしちゃいがちですが、ジローならきっと何とかしてくれる!(バカだから) と信じて次回を待ちたい所存です。
 あとキョーコの母親の映像を見て「アリだな…」と呟いてる踏まれフェチ男(名前失念)は、まだまだ薄い胸に対する愛が足りていないので猛烈に反省するべき。彼女は薄い胸だからいいんじゃん! 判ってないじゃん!(地団駄を踏みながら)

魔王

 サンデーで今最も変態が跋扈しているマンガと言えば「魔王」で決まりですが、今週のスズメバチさんの堂々としたパンツはいてないっぷりは、もはやその中でも群を抜いて見事としか言いようがない変態です。スズメバチさんだからパンツ履いてないのも納得というか、むしろ「まあ彼女ならパンツ履かないよねJK」と思わせるだけの貫禄があるのも流石。このパンツ履いてないっぷりが今後の展開に影響を及ぼすのか、気になるところです。
 あと変態と言えば、スプーンで眼球をくり抜きフェチ男の末路も気になります。こいつ明らかに死んじゃいそう。キャラ的に。

 そしてこのマンガにおけるマスターオブ変態の犬養さんもなんか次週で死んじゃいそうですが、この人は「正しいから死なない」を自で行く人であり、多分自分で死ぬと思わない限りは何が起こっても死にそうにないので、基本的には心配していません。

オニデレ

 ここ最近のミサコさんのBL方向への傾倒っぷりというかキャラの崩れっぷりが酷いことになってて大変だなあと思いました。
 というか、そもそも女装男子と生徒会長や竹取坊ちゃんのカップリングはどっちもちょっとBLとは違うんじゃね? と思うのですがどうだろう。生徒会長と正少年のカップリングはBLだと思えるのですが(どうでもいい)。

トラウマイスタ

 このマンガにおける最高実力者であるチャンドラ会長のアートマン「ツァラトゥストラ」が登場、そしてそこから「神は死んだ」「神は甦る」「究極のアートマンブラフマン」「世界の破滅と新しい世界の創造」と繋がる、物語のスケールのインフレーションが壮観でした。この調子で行くと、最終回辺りにはインド哲学用語のオンパレードになってもおかしくありません。

 スジャータの身体を構成していた「粉」によってブラフマンが甦るということは、スジャータは普通のアートマンではなく、また彼女の主のシエナも普通のトラウマを抱えた人間ではないということになるのでしょうか。


生存報告兼サンデー18号感想

神のみぞ知るセカイ

 ハクアがその中途半端なツンデレっぷりを存分に発揮した結果、桂馬に対するアプローチに予定調和的に失敗。桂馬の様なロジカル志向のボンクラ男子に対しては「何でもはダメだからね!」というツン言葉の裏に隠された「あなたになら何をされてもいいの♥」というメッセージを読み取ってもらうことは全く期待できないので、ハクアはもうちょっと直接的なアプローチを取るべきだと思います。それが無理なのがハクアというキャラなんだけど。

 あとハクアの「協力者」である雪枝さん(敬語)が出てきましたが、かつて「絶対可憐チルドレン」3巻の折り返し四コママンガで皆本を窮地に陥れた「フツーのおばはん」を彷彿とさせるおばちゃんだなあと思いました。
 この手のマンガにおける「おばちゃん」はある意味リアルの権化として描かれることが多いのですが、多分この雪枝さんもそういうキャラなのではないかと想像します。ここで言う「リアル」とは、おばちゃんがテレビを寝っ転がって観ながら煎餅食べつつ屁をするとか、そういう容赦のないリアルです。桂馬は彼女が敵(あるいは攻略対象)として出会わなくて良かったと安堵するべき。

アラタカンガタリ

 部下を失ったばかりか自分の鞘まで奪われ、かつて自分が拾った少女にまで罵倒されるという、カンナギ様のヘタレっぷりを存分に堪能するべきエピソードでした。
 というかカンナギ様って、最初に出て来て秘女王を殺害した時がピークで、後はヘタレる一方ですよね。ライバルキャラがここまで早期にヘタレて来るマンガは、サンデーではちょっと例がないように思えます。渡瀬先生はやはり全く容赦がありません。

 今のところ「アラタカンガタリ カンナギ ヘタレ」で検索しても40件程度しかヒットしませんが、カンナギはカンナギであるが故に今後もヘタレてくれること間違いなしなので、今後この件数は急上昇すること間違いありません。カンナギ様の存在のおかげで「アラタカンガタリ」がますます楽しく読めますね!(ダメな方向に)

はじめてのあく

 藤木俊先生渾身の薄い胸少女・キョーコのオールヌードが白眉でした。あのシャイな藤木先生が、自分の胸の大きさを気にして自分で自分のおっぱいをぺたぺた触っているだなんていう大胆なカットを描けるようになれるとは…(ひどい褒め方)。
 そしてジローがサイエンス特集番組(推定:NHKスペシャル)を観ようとしているところに激しく共感。「NHKスペシャルが好きな人に悪い人はいない」という独自の価値観に基づき、彼とはいい友達になれそうな気がします。

魔王

 「〈令嬢〉なんてクズに犬養が殺られたら、あんたと命懸けで戦った兄貴の命まで安くなる

 少年向け格闘マンガとかだと、一度戦ったライバルキャラが主人公に対して「お前を倒すのはこのオレだ!」という理屈で主人公に襲いかかる他の敵と戦うようになり、最終的には仲間になったり主人公を守って死んじゃったりするパターンってのは割とよく見かけるものなのですが、このメソッドを主人公がライバルキャラに対して適応するのはちょっと珍しいのではないかと思いました。
 要するに、潤也は犬養のことが兄と同じくらい好きなのですね?(まちがい)

 あとそれとは関係なく、「お前は俺が始末する」と鼻血を流しながら言う潤也が、彼がこの言葉に込めた想いの強さと、それに相反する客観的にこのシーンを観た場合の珍妙さがミスマッチになってて面白かったです。

トラウマイスタ

 ピカソ君がダ・ヴィンチに完全敗北の巻。しかもタダの敗北ではなく、いわゆる「精神と時の部屋」的な空間で修行をし、ダ・ヴィンチに対抗しうる決定的な力「勇気の剣」を得た後での敗北という、ちょっと普通ではあり得ない展開を見せてるところが凄いです。
 もし「トラウマイスタ」が普通の少年マンガであれば、「努力・友情・勝利」というジャンプ三大原則に沿った展開でまかり間違いなくこの戦いは主人公が勝利したはずなのですが、残念ながらダ・ヴィンチが登場してからの「トラウマイスタ」は既に普通のマンガではなくなっているらしく、「勇気の剣」はへし折られ、スジャータを失うという、主人公の努力が全く報われることがない展開になってしまいました。

 この経験は間違いなくピカソにとってのトラウマになると思われますが、このトラウマは彼に新たなアートマンを与えることになるのかも知れませんね。もしかしたら、我々は「主人公の心の傷が能力となる」このマンガのコンセプトの真の恐ろしさを、これから思い知らされることになるのでしょうか。
 「トラウマイスタ」…なんて恐ろしいマンガ…(ゴゴゴ)


もはや1週遅れがデフォルトなのが申し訳ないサンデー15号感想

クロスゲーム

 久しぶりに掲載されたはずなのに、何かこのマンガがサンデーに載っていることを自然に受け入れている自分に気付いて愕然(何となく)。あだち充作品とサンデーという雑誌の融合性の高さはやはり異常。高橋留美子先生のマンガも、多分同様に受け入れられるんだろうなあとか思いました。
 次号に掲載される、あだち充VS高橋留美子の読み切り(まちがい)も楽しみです。

神のみぞ知るセカイ

 今回のターゲット・月夜が駆け魂の影響で身体が人形サイズになっちゃったの巻。これは人形フェチ向けの演出というよりは、むしろ身体のサイズが縮小された女性の姿に悦びを感じる、いわゆる小女子フェチの人にとっては堪らないシチュエーションなのではないかと推測します。小さくなっちゃった女の子のお世話をするだなんて、世の小女子フェチ垂涎の状況ですよ!(多分)
 あと桂馬の学校の生徒達は人形を抱えた桂馬を見て「やばい…やばすぎる…」とか言ってましたが、ドール趣味は本気でやると手間と時間とコストが恐ろしい程必要となる極めて高貴な趣味であり、むしろ「ドールやってるなんてすげえ!」と素直に賞賛するべき。みんな一度秋葉原ラジオ会館6階のボークスショールームへ行くべき。

アラタカンガタリ

 カンナギが配下の「鞘」を続々奪われたり配下の領民を殺されたりして大ピンチの巻。
 このマンガにおけるカンナギというキャラクターの役割は、「ドラゴンボール」におけるヤムチャのような、主人公のライバルというよりはやられ役というか咬ませ犬と言った方がピッタリ来るタイプの三枚目キャラだと思っていたんですけど(ひどい)、部下からは慕われてたり、かわいそうな幼女を拾って育てていたりと、ちょっといいとこもあるというフォローがなされてて良かったねと思いました。
 いや全然状況は良くないんだけど。

はじめてのあく

 明るく乱暴なキョーコには実は暗い過去が! みたいなのを臭わせるエピソード。今回でちょうど10話目なので、コミックス1巻を締めくくるために今後を臭わせるちょっと重めの話を持って来たなとか推測したんだけどどうか。
 あと、彼女の暗い過去の原因が明かされるのは、多分連載終了間際くらいになるんじゃないかなと推測したけどどうか(どっちもどうでもいい感じ)。

 なお、自分の脳内では藤木先生は恥ずかしがり屋さんということになっているので、最後のページの「今度やったらお・し・お・きダゾ!」ってキョーコを描いてる時の藤木先生は、きっともの凄く赤面して恥ずかしがっていたということになってます。これは決定事項です。

金剛番長

 金剛兄が「日本番長」を名乗って東京タワーをブッ壊し、全てを破壊した上で日本を再生させるという究極の精算主義的行動を宣言。ついに連載当初の建前であった「23区計画」は今回を以て完全に崩壊、物語は金剛兄弟のバトルを中心とした完全に新しい局面に入りました。
 今回の展開は、金剛兄の子供を育てているサソリ番長が登場した辺りから計画されていたんじゃないかと思いますが、「23区計画」そのものをひっくり返しに来るとは大胆だなあと思いました。

 ただ基本的に「金剛番長」というマンガはあらゆる道理を「知ったことかー!」のひと言で覆す無理が横行することを良しとする作品なので、こういう展開も基本的には全く問題ありません。個人的には「暗黒生徒会」という単語を見るだけでゾクゾクしちゃいますね。だってアンタ生徒会なのに暗黒ですよ? しかも金剛兄ってもう「生徒会」とかいうじゃないはずですよ? 凄くね?(何これ)

アーティストアクロ

 デコがアクロといちゃいちゃしてる間(語弊)、我らが「お坊ちゃん」ことスバルは文字通りの死闘を繰り広げていたの巻。バテバテになってハァハァ言わされてるのにあくまで強気なスバルは著しい萌え対象であり、バロックが思わずいたぶっちゃうのも致し方ないかなと思いました(ひどい感想)。

 そしてスバルの「相手の言霊を暗示に使う」能力って、スバルに対する挑発や悪口をそのまま相手に突き返すことが可能になる訳で、これはかなり強力な技なのではないかと思います。スバルは小生意気な上で強気であるという、ついつい言葉攻めちゃいたくなること請け合いなキャラなので特に(ひどい感想)。


良いヤンデレは二次元のヤンデレだけであるとつくづく思うサンデー15号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 『日本経済ガ回復シナイ理由ガ分カッタ。原因はハ今ノオ札ノでざいんダ!
 仮にデフレ対策で政府紙幣を発行することになった場合、「持ってるとキモいので早く使ってしまおう」と所有者に思わせるデザインにすれば、景気刺激策として案外有効なんじゃね? とか思いました。
 更に持っている期間が長くなればなるほどどんどんキモくなる=貨幣としての所有価値が落ちるギミックを仕掛けておけば、より市場に貨幣が循環することに繋がるので、デフレから脱却する手法として極めて有効に機能しそうです。桃太郎の五千円札に対する発言は、案外事の本質を突いているのかも知れませんね。嘘ですが

 そして本編の方ですが、まず今回の扉絵のエロさが異常。絵的には悠理が薫人形を抱きかかえているだけの構図なのですが、悠理が薫のおっぱい握ってるところとか、薫人形が開脚して股間に手を置いているところとか、いちいち細かいところがエロ過ぎて困ります。見た目だけだと純情そうな悠理の表情と、「人形」している薫人形の対比も妙に淫靡。これは使えるレベル(何に)。

 また話の中でも悠理からは既に強烈なヤンデレ臭が漂って来ており、表紙の表現が決して誇張ではないことを伺わせてます。何という独占欲。あやうしちさとちゃん。いずれ「『男の子とつきあうなんてめんどうだし』って言ってたのに!」って叫びながら悠理が東野を刺す日が来るとも限りません。というかこのままだと来ます。悠理は間違いなくやるときはためらいなく殺れる女ですよ! たまらんね!(歪)

 あと今回は、前回のエピソードで薫達がエスパーのリーダーとなることを知ってしまったことに対するフォローが入っていました。さすがに今のところは皆本が薫を殺すところまでは伏せているようですが、これが今後どのように影響するのかがちょっと気になります。
 チルドレン達は皆本がこの予知を伏せていたことを許した様ですが、今彼女たちに一番大切な部分を隠したことが、後に禍根を産むようなことがないとも限らないなと思いました。椎名先生のこれまでのブログなどでも発言からすると、この「未来」が訪れるのはどうやら不可避っぽいですしね。
 ただ、この「未来」の先のシーンが、今回の薫の『って感じになると思うんだ!』となる可能性もないとは限らない訳で、その辺はこれからの「未来と戦う」ことの結果次第ということになるのでしょう。

 また兵部の過去についての話も今回チルドレン達に明かされましたが、「未来」を避けるためにはやはり兵部を何とかする必要があるという示唆の意味もありそうです。何とかするというか、具体的には彼をノーマルに対する復讐の闇から救い出す必要があるのですが、それができるのはおそらく皆本だけでしょう。
 要するに、皆本と兵部がパティの妄想通りの関係になれば、兵部も皆本のことを信じられるようになると思うんですよね。どうでしょうパティさん(何)。

 とりあえず今回のエピソードの個人的な見所は、悠理と「ファントム」が指の同じところに包帯を巻いていて、それで悠理とファントムの関係がバレちゃう展開が待ち受けているのか否かというところです。

 おまけ:目次の「今週のクエスチョン」で椎名先生が『泣ける曲』回答していた、KOKIAの「ありがとう」


WBC第一ラウンド突破記念・サンデー14号感想

結界師

 13号に掲載された「結界師」の最後のページ、七郎に唐突に謝られた時の時音の「はぁ?」って言いたげな微妙な表情がたまりませんでした。あれはふたばちゃんねるで煽り画像に使えるレベル!(そういう褒め方はどうか)

 そして14号では、その七郎と時音が喫茶店でデートしてる(ようにも見える)ところを見つけて動揺する閃が面白かったです。やってることが「イケメン男子とデートしてる時音を監視する」時音の同級生とレベルが変わらないところなんか特に。更に閃は単身デートの現場に乗り込んで時音を連れ出して修羅場を演出するという、時音の同級生が大喜びする場面を演出する始末であり、おそらく明日は学園中の女子の間で「時音が年下の男と修羅場ってた」噂が蔓延しているに違いありません。
 良守や正守がシリアス一直線な路線に突き進む一方、閃と時音は何かすっかりコメディーリリーフ要員になりつつありますね。微笑ましいことです。

神のみぞ知るセカイ

 天文マニアで人形マニアでニヒリストで美しいものが大好きなドリーマーの引きこもりという、かなりパーフェクトに近い困った属性を持った新キャラ・九条月夜が登場。前回の長瀬先生とはまた違った意味でマンガ的なキャラだと思いました。
 「現実にはあり得ない理想を追い求める」という意味において、彼女と桂馬は似たもの同士であるような気がするのですが、そういう女子に限ってファーストコンタクトは最悪だったりするのも、またお約束というもの。エルシィの「呪い」も含め、今回は前回とは打って変わった良い意味でのマンガっぽい展開が期待できそうな感じ。

 結論:よっきゅんに涙できる桂馬は神。

ハヤテのごとく!

 ハヤテの天然ジゴロっぷりは大概ですが、西沢さんのお嬢さま方からの惚れられっぷりにも中々すごいものがあるよな、と思わせるエピソードでした。
 ヒナギクとナギという二強ツンデレキャラに心を開かせてしまう彼女の人間力は、もはや侮れません。どこまで強くなれるんだ君は。

月光条例

 小さい女の子が「デストローイ! デストローイ!」と叫ぶ姿に私なんかはもう心底グッと来てしまうのですが、誰か私のこの感情に名前をつけて下さい。多分ロリコンとは違うと思う。

アーティストアクロ

 「15歳差の恋…素晴らしい! やっぱ年下だな!
 35歳の男性が20歳の女性と恋に落ちるのはそれなりに格好良いと思うのですが、アクロの場合は仮に彼が35歳になっても10歳未満の女子にしか興味が沸かなさそうな感じであり、正直このご時世的にはややヤバい性癖なのではないかと憂慮する次第です。
 がんばれデコ(何)。

読み切り:少年サンデー創刊物語

 それなりに劇画が入ってる編集者と、明らかに藤子Fタッチで描かれた手塚・藤子の漫画家陣のギャップが印象的でした。「神」のレベルに達している漫画家のオーラを、あえてマンガタッチで描くことで表現しているようにも思えます。
 「ワイルドライフ」で動物がコミカルタッチで描かれていたのと同じ手法でしょうか?(その例えはどうか)

 同じ発売日で創刊当時から常にライバルとして競ってきたサンデーとマガジンも、今では発行部数でダブルスコアを付けられている状態に。
 「月刊少年サンデー」や「クラブサンデー」は、現状を打開するための岐路を探す手段なのかも知れませんね。とかキレイにまとめておわり。