サンデー一覧

バレットはコレクター趣味から早いうちに手を引いた方が良いと思ったサンデー39号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 椎名高志先生の大阪での原画展&サイン会の詳細が発表になりました。
 サイン会の方は、今回は往復ハガキで応募+当選者のみに返信という形式に変更に。東京の時は「先着順」だったので、午前3時の時点で既に50人を超える希望者がゲーマーズ秋葉原店の前に集まってしまって午前5時過ぎには受付を締め切らざるを得ず、始発電車に乗っても間に合わない人が続出するという事態になってしまったので、今回のレギュレーション変更は妥当でしょう。とりあえず出すはがきの数には制限がないようなので、どうしてもサイン会行きたい人は大量に出してみるがいいと思います(無責任)。
 原画展の方は、展示内容に変更はないと見ていいんでしょうか。

 以下は今週号の感想。

・非殺生接触感応ワイヤーガン

 今回のチルドレン側の主役は紫穂。クライマックスシーンにおけるサイコメトリー操作での杭打機によるパイルバンカー連打は「さすが紫穂」と思わせる活躍っぷりでしたが、今回はそれ以前に出てきた「非殺生接触感応ワイヤーガン」のインパクトが勝りました。
 要するにサイコメトリー用のワイヤーで相手を拘束するという趣旨の武器なんですけど、拘束の度合いはワイヤーガンを操る紫穂の胸先三寸であり、多分これ人を殺せます。というかあんな武器で拘束された状態で紫穂にサイコメトリーとかされたら恥ずかしくて死ぬ。これを作ったティム&バレがセーフティーを厳重にしたのもよく判ります。
 あと何で紫穂はまだ若いのに「ゲームセンターあらし」を知っているのか。ああ見えて中身は40代のオッサンですか?(はい。オッサンです)

・ファントムさん

 今回もまた余計な厄災を引き起こす張本人かと思われていたファントムですが、今回は逆に崩落が起こりそうな堤防をチルドレンに教えてその場を立ち去るという暴挙に(暴挙?)。今後のために薫のお誕生日会に悠理を行かせる(そしてレアメタルのイヤリングをプレゼントする)ことを最優先するという、彼女にしては珍しい行動に出ました。彼女にも道理というものが理解できる理性があったんだと思いました。
 あと彼女は多重人格の中でのブラックユーモア担当でもあるので、新コスチュームを披露して薫相手に乙女ごっこをする余裕も見せました。結果的にその乙女っぷりが、皆本の脳裏にかつて彼女が言った「これはゲームよ」という台詞を思い起こさせ、皆本を行動に動かしたと思えば効果はあったのでしょう。皆本も心は乙女なので、同じ乙女同士で何か相通じるものもあったのかも知れません。ウソだけど。

・第四人格さん

 ユーリの「第四人格」がアクティブ化し、ナイの協力を得てついに皆本に接触。皆本は困ったエスパーを見ると放っておけないタイプの人間なので、彼にコンタクトを取って助けを求めるのは良い選択だと思います。どんな話を切り出すつもりなのか、次回に期待したいところ。

 それはともかく、最終ページでほんのちょっとだけパンツ見せてる第四人格はいい人格です。薫も「ウォーターアンブレラ」しながら見せてるけど、表面積的には第四人格さんの方がグッと来ます。チラリズムをわきまえてますよ彼女。
 まあでも今回一番色っぽいのは、結局は雨に濡れた皆本なんですけどね(おわり)。


デコがあんなに立派になって…(「アーティストアクロ」を読みながら)サンデー39号感想

結界師

 「烏森には一人の人間が封印されている」という衝撃の真実を明かしつつ奥久尼さんが成仏しちゃったの巻。おキヌちゃん以来の幽霊美少女レギュラーキャラになれる逸材だったのに残念です(まだ言うか)。「この世の謎を解いたところで私は満足できない」と言って成仏した彼女ですが、個人的には何より奥久尼さんの頭巾の中身が謎だったので、せめてその謎を解いてから成仏して欲しかった所存です。

 そして、おそらく良守も「烏森には一人の人間が封印されている」「自分はその力を自在に使うことができる」という事実を近いうちに知ることになるのでしょうが、その時に良守が如何なる選択をするのか注目です(ちょっとだけまともな感想書いた)。

MAJOR

 清水のシャワーシーン! 彼女が珍しく正ヒロインっぽいことしてるよ!
 でも体育会系大学生女子によるシャワーシーンって、少年誌的には割とマニアックですよね!(何)

アラタカンガタリ

 物語内でフォーカスが当たれば当たるほどどんどん小物臭が漂ってくる門脇君でしたが、ついに彼も革と同じく異世界送りの刑に。
 こちらの世界ではナイフ振り回して粋がってる彼ですが、ファンタジー世界ではナイフは武器的に一番弱い装備であり、与えるダメージもせいぜい1D4程度なので、1D8以上の攻撃力を持つ剣を持ってる上にアーマークラスも高い連中がゴロゴロしており、かつ「鞘」を持つキャラともなるとノータイムで高攻撃力の飛び道具を平気で繰り出して来るこの世界では、ナイフは武器として心許ないことこの上ありません。世界が違っちゃえば親が金持ちとか権力持ってるとか全然関係ないですし、これから門脇君はどうなっちゃうんでしょうか。

 革ブッ殺すことだけが生き甲斐であろう彼は、これから同じく革をブッ殺していきたい十二神鞘側にいいように使われちゃうことが予想されます。権力側に立っていたはずの彼が権力に使われてしまうという皮肉。彼はこのままカンナギ様以上のヘタレキャラとなってしまうのか否か。門脇君の今後が心配です。でも個人的にはヘタレキャラが好きなのでむしろ期待。どんどんヘタレて下さい(ひどい)。

ハヤテのごとく!

 波乱が予想されたディナーでしたが、ハヤテに告白したい一心で上滑りを繰り返すヒナギクのドジっぷりと、そのヒナギクの気持ちを全く察しないでただこの場をやり過ごすことだけに集中しているハヤテのボンクラっぷりが相まって、結局何も起こらずに終わりという形に収斂。ヒナギクの告白妄想は微笑ましかったですが、流石に今回はハヤテのあまりの「つつがなくやり過ごしてみせる」という強靱な意志がもどかしかったです。
 ヒナギクはハヤテの苦境に対する力になれるだけの才覚や覚悟を持っている人物なのは間違いないので、ハヤテはヒナギクに素直に相談するべきだとは思うのですが、ハヤテは割と相談しないで抱え込むタイプだしなあ。この話はまだまだ長引きそう。

マギ

 アリババとモルジアナは「アリババと四十人の盗賊」では主従の関係にあるキャラなので、この「マギ」においてもこの二人の間には何らかのフラグが立つのではないかと予想していましたが、立ったフラグは主従でも恋愛でもなく殺戮フラグでした。
 アリババがモルジアナに対して言ってる「ここは迷宮。あんたが領主様から逃げたって、誰もとがめやしねーんだぜ」という理屈はもっともなのですが、モルジアナはジャミルに心の底まで支配されてしまっている状態なので、もはやアリババが口説ける状態ではなさそうです。彼女の心を開くのはアラジンの役目になるのではないかと思われます。

 ところでモルジアナは、やっぱりパンツ履いてないですよね?(感想)

ジオと黄金と禁じられた魔法

 たまにサンデーを読むような人から「このマンガは何ですか。作者はどんな人なんですか。大丈夫なんですか」と必ず聞かれるこのマンガ。先週も聞かれました。
 とりあえず作者は小学館の新人コミック大賞に受賞し、これまでに何度か読み切りを描いてるサンデーの秘蔵っ子で、ちゃんと読めばまあ割と大丈夫なマンガなので安心して下さい、とお答えしてます。

 話の方は、何だかんだでジオは無事に王に認められ魔法使いの「認可証」を得て、正体がこの国の王子であったサザとも仲良くなり、ついでにジオの過去についてもとりあえず「何だか判らないけどとにかく凄い」ことが判ってきたりと、結構彼の旅は順調なんじゃね? みたいな感じに。やっぱり見た目が可愛くて素直な男の子はモテますよね。男に
 「ジオ禁」って、実は見た目がショタっぽいキャラが様々なタイプの男性を出会った端から籠絡していく様子を楽しむという、かつての「DAN DOH!」みたいな視点で読んだらより楽しくなるんじゃね? とか思いました。女性のレギュラーキャラがここまで全く出てきていないのも、その傾向に拍車をかけてます。こうなったら、もうこのまま男だらけのファンタジー世界を貫いて欲しいところです。

オニデレ

 「お主が祖国へ帰りし時、誇りを持って家族に語れる、本当はそのようにあたたかく地なのだ
 茨城と聞いて「納豆」と「鹿島アントラーズ」と「つくばエクスプレス」しか連想できない私には、まだ茨城愛が足りないと思いました。
 あと、茨城王はただでさえ格好いいのにその上イケメンなのはずるいと思いました(狭い)。

月光条例

 現代日本において「人魚姫」と来れば勿論アニメ版「うみものがたり」のエンディングが連想されますが、それはさておいて今回のエピソードは、原典の「人魚姫」を読んだときに誰もが感じるであろう「納得できなさ」に対して、ちょっとムーンストライクされちゃった藤田和日郎先生が勢いで改編してハッピーエンドにしてしまったものに違いないです。

 ちなみに椎名先生がムーンストライクされて「人魚姫」をアレンジすると、「卵は産んだのでここでなさってください」になります。基本的に、優れた漫画家は皆等しくムーンストライクされていると考えた方が良さそうです。正気にては大業ならず。

はじめてのあく

 「血を吸うのが気持ち悪いから汗を舐めて代用する吸血鬼の幼女」というアイデアを思いついた時点で、藤木先生の勝利は決まっていたエピソードでした。
 あと、ルナが持って来た契約金を見てエーコとエーコ母が「これだけあればガリガリ君が毎日…!」「おかず一品増やせちゃう!」と感想を述べてましたが、こういうみみっちい感想が出てくるということは実はあんまり大した金額ではないのかも知れません。あるいは、エーコ達は大金を前にしてもこういう発想にしか至れないという庶民的なセンスの持ち主であるということなのか。

読み切り:八咫烏

 「烏っちゅうのはの、死ぬ時にゃあ何も残さず死ぬんじゃ
 我々がカラスの死体をあまり見かけないのは、単にカラスの巣が人里から離れた場所にあること、および野生生物が死ぬとすぐに小動物や昆虫に食べられてしまうことにより、結果的にカラスの死体を見る機会が少ないから――とマジレスすると「空気読め」と言われてしまうので何も言いません(手遅れ)。

 マンガとしては判りやすくて面白くてかつ格好いい、優れた娯楽作品という印象です。作者の小林裕和先生は作者紹介を読む限りまだ新人さんのようですが、これだけ綿密かつ迫力ある絵を描けるのは素直に凄いと感心。再登場に期待します。
 クラブサンデーに掲載されている「D.O.U.M」も小林裕和先生の作品ですね。こちらも面白かったです。

D.O.U.M

D.O.U.M – 読切

小林裕和
(C)Hirokazu Kobayashi/shogakukan 2009

人類が超能力に目覚めて一世紀。力に溺れた人間が辿る道は…!? 近未来異能力バトル読切44P!!

posted with EmbedSunday on 2009-08-29


「中二の妄想象をも倒す」は積極的に座右の銘にして行きたいサンデー38号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「これなどは謎の天才原型師『Mr.9』作で、一体五万円が即日完売!
 九具津さん何やってるんですか(サプリメント感想)。

 しかし、敵味方双方にハードなオタクがおり、かつパンドラ側にはクリエイター(九具津・パティ)が、バベル側には熱心なファン(ティム・バレット)がいる現在の状況は、何か今後の展開を示唆しているような気がしないでもないです。謎の原型師・九具津とコアなフィギィアコレクターのティムバレの魂の交流をベースに、「オタクの結びつきは思想を超える」を体現する物語とかそういう奴。
 そしてそれをパティが掛け算に変換して表現。完璧だ。

 本編の方ですが、まず「作詞:六ツ見純代」って何事ですか(感想)。これが「軽い気持ちでリクエストしただけなんだけど」って奴なのでしょうか。それに、コード考証に名前が載っている「姫野よしかず」さんも、漫画家でかつ本格的にバンドやってる方のようです。専門用語で言うところのプロの犯行であることは確実。この曲を実際に収録してCD化するつもりなのか、と疑われても仕方がないレベルです。
 練習のシーンでは、葵が「音楽性がちゃうと思うねん」と言ってるところが笑いのツボに入りました。単に葵に音楽的なセンスがないだけなのですが、音楽性の違いという言葉が持つ解釈の幅の広さ(もちろん駄目な意味で)を利用したいい台詞だと思います。普段は「出来る子」な葵がダメキャラになってるのが新鮮でいいですね。
 あと葵絡みでは、指先に巻いた絆創膏をレインコートの下に隠すシーンが、ちょっとスカートを押さえる仕草を連想させて萌えです。好きな人にパンツ観られて照れながら隠すみたいな感じ(妄想)。

 そして肝心の任務の方は、薫がメアリーから「念動エンドレスエイト」という今やその名を口に出すのもはばかられるサブタイトルの技を伝授されるなどで豪雨に対する準備は万全なのですが、何か想定外の方向からファントムが飛んできてビックリという流れに。彼女が今回の「変動確率超度7」級の事件を引き起こす要因であることは、まず間違いないでしょう。
 ファントムが何故ここにやって来たのかと言えばそこにチルドレンがいるからであり、何故チルドレンがいるのかと言えばここで「変動確率超度7」が予知されたからであり、何故「変動確率超度7」が予知されたかと言えばファントムがここにやって来るからで(以下略)。前回の「海岸で死亡事故の発生確率が30%」と同様、そこにチルドレンがいるから「変動確率超度」を伴う事件が発生してしまうって形ですねコレ。

 いつものパターンであれば、ファントムが変な急造怪人を連れて来てそれをチルドレンが撃退してめでたしめでたし、で終わるところですが、今回はナイがこのバトルに介入してくることは確実。ナイはトリプルブーストをその身で受けて退場するためだけに「黒い幽霊」から送られてきた存在なのですが、ナイは既にユーリの第四人格から何らかの指示を受けているっぽいので、素直に「黒い幽霊」の意図通りに動くとは思えません。
 果たして今回のバトルの行方はどうなるのか、ナイの素顔は明かされるのか、無事薫の誕生会は開かれるのか、そして六ツ見純代さん作詞のお誕生日ソングはCD化されるのか。どっきどきしながら次回を待ちたいと思います。いや流石にCD化はないと思いますが。携帯サイトで着メロ配信ならあるいは。

 そして、お誕生日ケーキを冷たいムースにするよりも、ケーキの中から半裸の皆本が出てくる仕掛けにした方が薫は喜ぶと思います(おわり)。


「あお高」が表紙だと少年誌っぽく見えますね!サンデー38号感想

ハヤテのごとく!

 西沢さんのシャワーシーンがサービスカットに。このマンガは心なしか相対的に貧乳キャラが多い気がするので(綾崎ハーマイオニーを含む)、極めて普通のスペックを持つ西沢さんのボディでも何だか魅力的に見えます。
 一方で貧乳で有名なヒナギクさんは、今度のハヤテとの食事会でハヤテに告白すると意気込んで既にテンパリ気味ですが、ハヤテはハヤテでアーたんの事で既にテンパっているので、ヒナギクがこの場で本当に告白してしまったり、逆にハヤテがアーたんの名前を切り出してしまったら、場が大荒れになることは確実でしょう。やはり、基本的に「ハヤテのごとく!」というマンガはハヤテとヒナギクの二人にあらゆる艱難辛苦がのしかかってくるようにできているのです。二人とも頑張って生き延びて欲しいですね。

 そしてハヤテとヒナギクがダメになっているせいか、相対的にナギの貫禄が上がってきている気がします。はしゃぐ西沢さんの相手をしてあげたり、ハヤテを気遣ったりと、日本にいる時のダメっぷりが嘘のような出来た子っぷりを発揮。やれば出来る子じゃないですか。

結界師

 正守と夢路の対決は、土壇場で追い詰められた夢路が零に倒されてあっけなく終了。この二人の関係は、どうしても夢路の協力を得たい正守に対してどうしても正守を信じられなかった夢路という形でしたが、何というかこう「普通の信頼関係を築けないから彼らは裏会にいる」ことがイヤと言うほどよく判るエピソードでした。
 こんな世界の連中をまとめて戦おうとしている正守の行く手は本当に茨の道だと思います。

 というか、それよりなにより、今回は奥久尼さんがついに成仏しちゃいそうになってますよ! 大変だ! 奥久尼さんはおキヌちゃん以来のサンデー幽霊美少女の座を狙える逸材だったのに! いざ成仏する時に、「成仏ってどうやるんでしたっけ?」って國府田マリ子ヴォイスでボケつつそのままレギュラー化して下さるようお願いします! あの衣の下にはもの凄い美少女キャラがいるに違いないんですよ!

神のみぞ知るセカイ

 天理が登場してから、明らかにこのマンガが新しい局面に入ったことがよく判るエピソードでした。
 天理の中に入っているディアナが「神」を自称するところとか、地獄における旧悪魔と新悪魔の戦いに天界の神々が介入していたといった物語の根幹に関わる部分が明らかになってきたところも重要なのですが、それ以上に桂馬が「天理とキスしたことで、(天理の中の人である)ディアナから結婚を迫られる」という状況に陥ったことの方が遙かに重要です。

 基本的に、これまでのこのマンガは「一度キスして駆け魂出したら女の子はそれまでの記憶がなくなる」という後腐れのないゲーム的な関係を繰り返していた訳ですが、天理の場合はそういう都合の良い設定が効かないため、今後も事ある毎にディアナから結婚しろと言われるのは確実な有様。
 しかも天理は本気で桂馬のこと好きですし、桂馬も現時点での目的が「駆け魂を全て片付けて元のゲーム漬けな生活に戻ること」であり、そのために天理とくっつくのが最適解であると判断すれば、間違いなくヤる男です。ついに桂馬にも年貢の納め時が!?(早とちり)

MAJOR

 「MAJOR」が終わる時は吾郎が童貞を失う時であるというのが我々の認識ですが、ソフィアの存在は吾郎と清水の関係の促進に寄与するのでしょうか。

マギ

 作者の大高忍先生が「すもももももも~地上最強のヨメ~」の作者であることを、ついこの間ようやく知りました(おそいよ)。道理で格闘シーンが迫力あったり、モルジアナがムッチムチだったりする訳ですわ。納得。

 ストーリーの方は、アリババが実はさる国の国王の血を引く王族の落とし子であり、かつ高度な教育を受けていたのであった! という種明かしの回。古代文字を読めたり、即死トラップを土壇場で回避できたりするのにはそれなりの理由があったという事に。伊達に「アラビアンナイト」における有名エピソード「アリババと四十人の盗賊」の主役の名前は使ってないということでしょうか。
 原作だとモルジアナはアリババに仕える奴隷で、最終的にはアリババの子供と結婚することになるのですが、こっちの「マギ」ではこの二人の関係がどうなるのか期待です。現段階では全くフラグ立ってませんけど。

はじめてのあく

 ジローが地元では皆から愛されている人気者であることを知り、キョーコにすっかりフラグが立ってしまったの巻。将来は福岡に嫁いでしまうがいいと思いました。「なんかジローが3割くらいかっこよく見える…?」のところでジローがお耽美キャラになってしまうところが乙女っぽくていいですね(←いいんだ)。
 そして更に今回は、最後のシーンで「こわしや我聞」の桃子を彷彿とさせる、新たな貧乳キャラが登場。多分声優は釘宮です(声優?)。このタイミングで新たな貧乳キャラを投入したということは、これはきっと乳尻太股全てがうっすいキョーコが大ブレイクしたことで藤木先生が己の貧乳キャラに対する自信を得た現れに違いありません。藤木先生が調子に乗ってきたよ!


夏休みは明日までです(´・ω・`)サンデー37号感想続き

電脳遊戯クラブ

 「デザイナーとプログラマーは仲が悪い」というのはゲーム業界に限らずソフトウェア開発の世界ではよくある話ではあるのですが、現代社会で「デザイナー」を名乗るのであれば、せめて Photoshop や Illustrator くらいは使える様にしておけと言いたいです。いやマジで。よってこの回は「ゲームデザイナーなんてやめてしまえ!」と罵倒したニシン君に同情。
 あと今回はニシン君の尽力(というか口八丁)によってマンガ研究会と和解に至りましたが、マンガ研究会とはキャラクターデザインをする段階で協力を仰がなければならないことは最初から判っていたはずなので、これについては最初にマン研との関係を険悪なモノにした部長の不手際ですね。才能はあるけど Photoshop 使えないデザイナーを引っ張ってきたり、既成のゲーム用フレークワークを使わないで一からプログラミングをさせて無駄な工数を増やすなど、この部長は正直ゲーム開発部門のリーダーには向いていないのではないかと思いました。この点でもニシン君に同情。
 でも現実にもこういう理想が高くて無茶ばっかり言う上司はいそうだよなあ。ゲーム業界はやはり地獄だなあ。

はじめてのあく

 センターカラーページ裏のコミックスの広告では、「はじめてのあく」2巻が「名探偵コナン」65巻よりも大きく取り上げられていたのが印象的でした。今やサンデーが誇る貧乳少女のキョーコの水着姿が、人並み以上の胸が付いてる「コナン」の蘭姉ちゃんの水着姿を遙かに凌ぐ大きさで掲載される時代の到来です。うすい胸・うすい腰・うっすい尻がセックスシンボルとなるマニアックな時代に、我々は到達したのです。おめでとうございます

 本編の方は、ジロー母が出てきて「ウチの息子の息子は?」とか「あんたが血を出してどうするの。出させないと!」とかやんちゃな事を言いだし、ほったらかしておけば今夜辺り普通にイイ雰囲気になりそうだったジローとキョーコの恋路を邪魔する話でした。母上自重。

ディフェンスデビル

 カトリックに仕える悪魔狩りのシスターと聞くと、何か真っ先に「うろブラ」の良子(仮)が出てくるこの脳を何とかしたいです。

 本編の方は、前々回辺りから本職のエクソシストであるイダマリアが登場してから、グッとテンションが上がって来た感があります。「ディフェンスデビル」の地獄は「神のみぞ知るセカイ」の地獄とは違って美少女がわんさかしていない残念な地獄であり、ここのところ出てくる悪魔が男ばっかりだったのでその点がちょっと不満だったのですが、彼女の存在はその辺をケアしてくれそうで嬉しいです(そんな理由)。
 キャラクターとしては、クカバラと正反対に位置しているんだけど、クカバラと心意気が相通じるところもありそうという印象。彼女のマンガ的な立ち位置はクカバラのライバルキャラということになるのでしょうが、冒頭のエリモナーとシェルマの会話からして、この作品世界の中核を握っている存在であることは間違いなさそう。今後の盛り上がりに期待したいです。

アーティストアクロ

 まさか「アーティストアクロ」で「死亡遊戯」をやるとは予想外でした。アクロに「TOYOTAが作る信頼の幼なじみ」の条件に割と合致する幼なじみの美少女キャラが登場した直後にこの展開。色々と切羽詰まってきているのでしょうか。

 アクロの能力は人間そのものを対象にできるというのは盲点でした(感想)。

読み切り:妖怪ジャンクション

 若木民喜先生の元アシスタントという経歴を持つ佐藤五月先生が登場。タイトルからすると「人間交差点」を連想させますが、内容はそこまでシリアスではなく、基本的には恐ろしいというよりはむしろおもしろおかしい妖怪達のオムニバスという形式。
 全てのエピソードに(人間かどうかはともかく)女の子が絡んでいるところが、何というかこう作者は判っていらっしゃると思いました。総じて面白かったです。ぜひ続きを読みたいですね。

 個人的には、美少女化された小豆洗いにグッと来ました。水木しげる版とは大違いです。
 彼女は小豆洗いなので「人取って喰おか」のところでちょっとキャラが変わりますが、これは「GS美神」でおキヌちゃんが包丁を研いでいる時に表情が変わるみたいなものなので、これはこれでの精神で寛容して行きたい。あとお相手の男子中学生は「GS美神」を読んで横島を見習い、例え相手が人を喰らう妖怪であろうとも欲望を剥き出しにして果敢にアタックして頂きたいものです。多分死んじゃうけど。


夏休み突入記念(自分が)サンデー37号感想

神のみぞ知るセカイ

 天理編解決。というか、むしろここから始まるみたいな終わり方でした。結局桂馬と天理は幼い頃に色々あった立派な幼なじみだったことが明らかになった訳で、この二人は桂馬が言うところの「TOYOTAが作る信頼の幼なじみ」に割と合致している関係だったというオチに。とりあえず、T(隣に住んでいる)とO(思い出の中ですべてを忘れた頃に)とTA(立場が全然変わって再会)には合致しているのではないのでしょうか。
 しかも天理は土壇場で「あの日からずっと桂馬くんのこと好きだよ」と本気で告白するくらい桂馬のことが好きなことも明らかになったので、彼女は桂馬争奪戦においても最有力な立場にいきなり立ったと言えましょう。ただし桂馬の方はまだこの告白をノーラの追撃をかわすための演技だと思っており、天理の気持ちが全く気持ちが通じていないところがアレなのですが。

 あと今回は、キスシーンがいつにも増してエロティックだったように思えます。ディアナが「天理は幸せすぎて気を失ったんですよ」と言っていたので、相当天理にとっては気持ちよかったんでしょう。桂馬のキスで思わず昇天。いいなあ(感想)。

マギ

 今回はそれほど活躍の場が無かったのですが、私はモルジアナの素脚がとても好きです。健康的かつ筋肉質で逞しいあの太い脚! 蹴られたい人続出の予感!(はしません)

 話の方は、もしこのマンガが「マギ」ではなくて「プリンスオブペルシャ」の世界だったら絶対に死んでる即死トラップを乗り越えたアリババの手により、ついに迷宮の秘密に手が届きそうに! というところまで到達。扉を開けたら死滅都市が出てきたところで「カリオストロの城」を連想した貴方は立派なオッサンです。アリババのポケットには大きすぎる。

アラタカンガタリ

 『「様」が取れたのは親密度の表れさ』ってそれはときめきメモリアル理論ですよ! 異世界でもときメモ理論は有効なのか! これであだ名で呼び始めたら完璧ですよね!(間違い)
 そして我らがカンナギ様はカンナギ様で、頭の中は革とコトハがエロいことした妄想で一杯になってて微笑ましいと思いました。あんた確か恋人を失った悲しい過去があったんじゃなかったっけ。

ジオと黄金と禁じられた魔法

 略称は「ジオとと」にしようと提唱しましたが何か全く広まっていないので、もうこのマンガの略称は「ジオ禁」でいいです(挨拶)。

 第二話ではヘアスタイルがモヒカンでないのが不自然なくらいのヒャッハーな雑魚魔法使いが出て来て先行きが不安になったのですが、騎士団員を名乗るサザがドラゴンに乗って出て来た辺りから再びハイファンタジーっぽい雰囲気になって来たので、個人的には一安心です。
 今回は、過去への逆行とか天空に浮かぶ城とか、そういうハイファンタジーでなければまずお目にかかれない様なシーンが出て来ました。このマンガは桐幡先生の画風で仰々しいフレーバーを楽しむ作品だと思っている私としては大喜びです。

 ただ、過去の映像に出てきたイレガウラの師匠とおぼしき仮面の男だけは、ハイファンタジー的な観点からしても明らかに異質というか、「何だこいつ?」的なただならない雰囲気を漂わせています。仮面の男とは即ち謎に満ちたエリートの証。初代だと通常の三倍でSEEDだとクルーゼ隊の指揮官。どっちもモビルスーツ1機で戦艦落とすの余裕なタイプ。そんな感じがします。
 ジオの過去にこんな仮面の男が出てきたということは、ジオの正体はニュータイプだったりコーディネーターだったりする可能性が高いと思います。ハイファンタジーっぽい(間違い)。

ハヤテのごとく!

 マリアさんが自分で「大人のアドバイスでもしてあげますわ」というところが面白かったです。もう彼女は、自分がピチピチの17歳であることをアピールするのを既に放棄してるんですね。
 更に「どうですかこの大人の対応!」と言われても、そもそもハヤテが憂鬱になっている原因をマリアさんが見誤っている段階で彼女の「大人の対応」は全くの無意味であり、おそらく今夜のヒナギクとのディナーが大混乱になるであろう種を蒔いただけであることに読者は気付いている訳であり、従って「さすがマリアさんは大人なだけあって、体を張った勘違いギャグも余裕でこなせるんだなあ」と違う方向に「さすがです。」と感心される流れになっていることは確実です。さすがマリアさんは違う。ダメな方に。

 そのマリアさんの大人の反応のおかげで、今夜のディナーはデートの最中にハヤテがヒナギクの前で他の女の名前を出すという修羅場になることは必至。ヒナギクはやはり永遠に報われない運命にあるのかも知れません。

予告:続きます


クラブサンデー読んだ日記

 お久しぶりです。
 半月振りくらいにクラブサンデー読みました。以下、今回気になった作品をクリップ。

超弩級少女4946

超弩級少女4946 – scene#05

東毅
(C)Takeshi Azuma/Shogakukan 2009

瀕死のまなに代わって、宇宙生物に立ち向かうマコト。だが、その時、まなに隠された「ある秘密」が…!?

posted with EmbedSunday on 2009-08-13

 今回読んだ中で一番面白かったのがこの作品。「巨大女子と普通男子のラブコメ」という趣向であるこのマンガに、ウルトラマン的な時間制約をこのマンガならではの形で組み込んだアイデアが良かったです。これで二人の絆がより強くなったね! みたいなカタルシスを読後に得られるところが好感。
 あと、その方法が何というかこう巨大女フェチ男子の欲望を具現化した様なモノだったのが、更に良かったですね。これから毎回ああいうことするんでしょうかこのマンガ。なんてフェティッシュな(間違った感想)。

銀塩少年

銀塩少年 – shot05

後藤隼平
(C)Junpei Gotoh/Shogakukan 2009

恋敵・テニスがミライに告白! 海外に誘われたミライの答えは!? その時マタタキは…!?

posted with EmbedSunday on 2009-08-13

 主人公のマタタキ少年があまりに健気過ぎて泣けてきます。
 ストレートに告白せずにあえてグズグズするのがジュヴナイルの醍醐味なので、ここで「YOU! 告っちゃいなYO!」って突っ込むのは無粋の極みだよなと思って我慢しました。

やおよろっ!

やおよろっ! – 49人目&50人目&51人目

なつみん
(C)Natsumin/shogakukan 2009

未来の人気者スカイツリー、ハートに優しい抱き枕、やたら眩しい幻惑の光りの剣の三本立て!

posted with EmbedSunday on 2009-08-13

 今回、いよいよ擬人化美少女同士の百合カップリングが妄想できなくもないエピソードが!
 ついにオレがこのマンガに求めていた展開がやって来たよ!

タッコク!!!

タッコク!!! – 9告目

福地翼
(C)Tsubasa Fukuchi/Shogakukan 2009

存在感ゼロの女の子、宮崎さんが見せた消える魔球に大苦戦のガクだが…?

posted with EmbedSunday on 2009-08-13

 このマンガの安定した面白っぷりは、今の超増刊連載陣の中でも群を抜いてると思ってます。
 今回の対戦相手である宮崎さんは、「告白して異性と付き合うためには卓球やって勝たないといけない」というこのマンガ唯一にして絶対のルールが持つ面白さと、そのルールを活かしたキャラクター造りが非常に上手く行っている好例だなと思いました。

※先週の絶チルや今週のサンデーの感想とかは明日書く予定です…


一週遅れですがこれだけは書いておきたかったサンデー35号「お茶にごす。」感想

お茶にごす。

 最終回。姉崎部長が卒業してからのこのマンガは、個人的には「『自分は部長に相応しくない』と思い込んでいる雅矢が、その思い込みを自分で解いて部長に再会する覚悟を完了するまで」を描くことがテーマだと思っていたのですが、その雅矢の思い込みを解き、「優しさ」とは何かを彼に悟らせる役目を担ったのは、結局彼を一番近くでずっと見ていた夏帆だったという展開に。
 山田が「よく考えてみれば、そーすんのが正しいよね」と言ってましたが、確かに夏帆が直接「自分が欲することをしろ」と言うのが一番説得力があります。

 この物語はあくまで雅矢と部長のための物語であり、部長が卒業した時点でこのような形で早期に最終回を迎えることは、おそらく制作上決定していたのでしょう。ただ、このマンガは部長がいなくても続けられる様なスタイルのマンガではあるので(新入生勧誘イベントとか)、もうちょっと続いて欲しかったなというのが正直なところではあります。
 でも、最終回の姉崎部長が雅矢に再開した時の嬉しそうな表情を見ていると、ああこのマンガは彼女の幸せのためにもここで終わるべきだったんだなー、と納得させられました。

 何にしろお疲れ様でした。次回作も期待しております。


クラブサンデー作品紹介日記

 せっかくクラブサンデー用のブログツールみたいのを作ったので、クラブサンデー限定で載ってるWeb連載マンガを一通り紹介する記事を書いてみます。

★★★のスペシャリテ

★★★のスペシャリテ

著者 谷古宇剛
監修 エコール辻東京・西洋料理教授 秋元真一郎
取材協力 辻調グループ校(http://www.tsujicho.com)
協力 丸の内Sens&Saveurs・シェフ 長谷川幸太郎
(C)Tsuyoshi Yakou/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 週刊から移籍。連載時は純粋に「仕事を通じてシェフとしての才能に目覚めていきつつ、関わる人を料理で救っていく主人公」を描く正統派の料理マンガという印象だったが、Web版では人間ドラマを描きつつも、より「料理バトルマンガ」としての側面を強く打ち出していく意向っぽい。


夏草ホームベース

夏草ホームベース

平手将之
(C)Masayuki Hirate/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 甲子園で投げることを夢見る豪腕の美少女が、主人公の少年が在籍する部員が一人しかいない野球部にやって来て、主人公の幼なじみで生徒会副会長の女の子がやきもきするマンガ。絵柄的にはラブコメなんだけど、主軸はあくまでも野球! 熱血! と思わせておいて、でもやっぱりラブコメみたいな感じ。
 こういうタイプの絵柄であえて野球マンガをやるという試みが面白い。個人的な注目作品の一つ。


まにまに

まにまに

松浦聡彦
(C)Tokihiko Matuura/Shogakukan2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 「タキシード銀」「ライジングサン」など、90年代からサンデー読んでる人にはお馴染みの松浦先生最新作。薬草マニアのボンクラ主人公のところに、語尾に「マニ」を付けて喋る愛くるしいマスコットになったマンドラゴラが押しかけてくるという、「ドラえもん」スタイル少年マンガの最前線というか、極北に位置してそうなマンガ。松浦先生がんばってるなあ。


GOLDEN★AGE

GOLDEN★AGE

寒川一之
(C)Kazuyuki Samukawa/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 クラブサンデーの偉大な先達であるこの作品も、すっかりクライマックスな展開に突入。Webに移ってからは近江の才能が大爆発して凄いことになってる。サンデーでこのマンガを読んでいた人なら是非。


本日のギャグのおすすめ

本日のギャグのおすすめ

遊眠
(C)Yuumin/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 不条理系社会派ギャグマンガ(自称)。「社会派」を名乗ること自体がメタなギャグになっている、存在自体がカオスな作品。
 しかし、バックナンバーとしていつでも読めるダウンロード系のマンガで時事ネタをやるのは、実はかなりの冒険なのではないか? と、裸のキャラを「ツヨシ」呼ばわりするネタを読みながら思ったのは秘密。


幻影少年

幻影少年

万乗大智
(C)Daichi Banjo/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 みんな大好き万乗先生の最新作。夢と現実の狭間にある、人の心の「間の世界」にダイブする能力を持った美少年が彼に関わった人々の心を救っていく、という趣向のハートウォーミングなファンタジー。
 彼をネタに金儲けを企む、ちょっと腹黒な万乗美少女もいるよ! 万乗パンツもあるよ!(お約束)


紅の騎士ロックウェル

紅の騎士ロックウェル

灘谷航
(C)Wataru Nadatani/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 竜が世界を闊歩し、騎士崩れの悪漢達が蠢くこの世界だけど、それでもオレは騎士道を貫いていきたい! と願う主人公の少年が、リアルバウト騎士道を歩むおっさんの従者になって成長していく正統派騎士道ファンタジーマンガ。
 騎士は渋いオッサンに限るね! という俺みたいな趣味の人にはたまらないマンガ。でもオッサン死んじゃいそう。がんばれ。超がんばれ。


やおよろっ!

やおよろっ!

なつみん
(C)Natsumin/shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 週刊少年サンデーからクラブサンデーに流されて来たことで有名な擬人化美少女マンガ。なんかクラブサンデーになってからちょっと面白くなってる気がする。ちょっとだけ。コミックス売れるといいですね(礼儀)。
 なお椎名先生が寄稿したと言い伝えられているコミックス1巻の特典ですが、自分はまだ「売っているところを観た」との目撃情報を直に聞いたことがありません。あれは本当に存在していたのだろうか。


M・S DOLLS

M・S DOLLS

菅原健二
(C)Kenji Sugawara /Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 アニメに出てくる釘宮ヴォイスのツンデレキャラを妄想しすぎた挙げ句、オレだけにしか見えない妄想キャラ(M.S.ドールズ)を現実にしてしまう能力を得てしまったダメ主人公が、同じような能力を持ったダメなオタク達相手に「妄想バトル」という名において相手のダメっぷりを罵倒する不毛な争いを繰り広げる、おかしい(頭が)マンガ。
 「俺の方が凄いんだ!(オタ的な意味で)」というオタクの自己顕示欲求をバトルに組み入れる発想が面白い。でもオタクはオタク同士で仲良くしようぜと思った。


ポップコーンアバター

ポップコーンアバター

星野倖一郎
(C)Kouichiro Hoshino/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 かつて「メルΩ」をサンデーで連載、少女ゲルダの辛気くささがオレ達の心を掴んだ星野先生の新作。今度は、過去に色々あってすっかり辛気くさくなった主人公の少年が神族と魔族の争いに巻き込まれてしまい、「神」を名乗るナイスバディかつサディスト気味なお姉さんにつきまとわれて罵倒されたり励まされたりするマンガ。大変に羨ましい(正直な感想)。
 能力バトルものの基本に沿ったマンガだけど、バトルの最終目的が「主人公の引きこもり体質からの脱出」に設定されているように見えるところが今っぽいなと思ってます。


銀塩少年

銀塩少年

後藤隼平
(C)Junpei Gotoh/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 撮った写真に「未来」が映る能力を持っちゃった写真少年が、好きな幼なじみの女の子に告白できなくてモジモジしてる間に、彼女の「未来」の写真には自分じゃなくてイケてるテニス系男子が一緒に写っていたよ! どうしよう! みたいなジュヴナイルSFマンガ。
 個人的に大好きな要素で構成されたマンガなのでオレ大喜び。更新を楽しみにしてる作品。


サムライナンバー11

サムライナンバー11

野田宏
(C)Hiroshi Noda/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 Dr.平賀に育てられたサイボーグ・ジンタが、将来真田十勇士の母となる少女を抹殺するために過去へと送り込まれるけど、色々あってジンタが彼女に惚れちゃって逆に彼女ともども徳川からの刺客に狙われちゃって、みたいな感じのアクションコメディマンガ。
 歴史上の有名人が時代関係無しで無節操に出て来て主人公達と絡む、良い意味でのいい加減っぷりさを楽しむマンガと理解。面白いです。


呪法解禁!!ハイド&クローサー

呪法解禁!!ハイド&クローサー

麻生羽呂
(C)Haro Aso/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 連載終了。クラブサンデーに移行してからというもの、「これは週刊誌じゃ無理だわ」と心底思わされるハードな展開で読者をビビらせ、最後は地球規模どころか時空をも超える展開を見せて大団円。まさか「窓辺の男」がああいうことになるなんて! と驚かされました。
 作者の麻生先生は現在旅に出てるそうです。かっこいいなあ。



「結界師」のカケル×ミチルは百合的にイケるのかどうか判断が難しいサンデー34号感想

7/29追記あり:

ハヤテのごとく!

 ハヤテにとっての「宿命の女」、より格好良く書くとファム=ファタールであるところの、天王洲アテネことあーたんがついに再登場。ハヤテとの偶然の再会で沸き上がった感情の昂ぶりをわざわざ小指を噛みながら表現するシーンはたいへんにエロティックであり、「ハヤテ」史上最も存在自体がエロいキャラの面目をさっそく躍如させてます。
 幼少期ですら退廃的なエロスをあれだけまき散らしていた彼女ですから、あれから10年経った今では更にそれに磨きがかかっているに違いありません。今後の彼女の一挙手一投足に注目です。性的な意味で(ひどい感想)。

 しかしアテネとハヤテの関係は、例え互いに愛し合っているとしても、同時に傷つけあわないと済まされないような、そんな激しい関係であるような気がします。ドラマチックではあるけど、結局最後には破綻することが宿命付けられているような。
 ハヤテが平和な人生を歩みたいのであれば過去を忘れて新しい恋を見つけるべきで、実際彼の周りにはそれができるだけの女性が沢山いて彼を待っていたりするんですけど、しかしこうしてまた再びアテネと出会ってしまったということは、結局そう簡単に過去からは逃れられないし、ハヤテには平穏な人生は歩むことはできないということなのでしょう。天然ジゴロも楽じゃないのね。

マギ

 アリババがアラジンの大切さに目覚めるの巻。しかしようやくアリババがアラジンのかけがえのなさに気付いたその時、アラジンを狙う新たなるライバル・ジャミルが姿を現して唐突に熱烈なアプローチを仕掛けてきたよ! 果たしてアリババの愛は報われるのかな! という展開であると解釈しました。大枠では多分それほど間違ってはいないと思います。

 あとは直接は関係ないですが、領主ジャミルの奴隷少女であるモルジアナがイイですね。何がイイって、あの全てを蔑んでいるかのような、サディスト的ながいいです。あの冷たい目で見つめられたら、サンデーの男性読者の八割を占めるであろうマゾヒスト達はそれだけで昇天しかねません。
 おそらくは奴隷という立場が彼女の瞳をそうさせているのでしょうが、彼女の主のジャミルはこの彼女の瞳を見たいからこそあえて奴隷にしているのかも知れません。ということはあのジャミルもマゾヒストなのか。夜な夜な「僕をその冷たい目で蔑んでおくれ」とか懇願してるのか。さすがアラビアンの世界は違いますね(違います)。

 オリジナルの「アリババと四十人の盗賊」では、モルジアナは迫る盗賊達を知略でブッ殺してアリババの窮地を救う聡明な女性として描かれているので、おそらくは今後も彼女が物語の大きな鍵を握る存在になると思われます。全マゾヒストはモルジアナに注目のこと。

ジオと黄金と禁じられた魔法

 先週提唱したこの作品の略称「ジオとと」でググってもこのサイトしか引っかからくて残念です(本気だったのか)。まだ「ジオ禁」の方が通りがよさそうな感じ?
 それで「ジオとと」ですが、自分の観測範囲でもそのあまりに異質な絵柄などに対してかなりの拒否反応を示している人がいるみたいで、久しぶりにサンデーに「問題児」が登場したなという実感が湧いて来てます。この反応をサンデー編集部が織り込んでいるのであればまさに「計画通り!(AA略)」なのでしょうけど、実際サンデー編集部がそこまで計算しているのかどうかは謎です。計算してないのかも知れない。

 今週はこの作品世界における「街」が初めて登場したのですが、出てきたキャラがパンクロッカーチックな金髪メガネだったりヘビ柄の服を着たスキンヘッドだったりと、何か妙に70年代のパンクロックテイストな雰囲気を醸していたのが気になります。
 第一話の段階では、「魔法」とそれが持つ「力」の描写に注力したハイ・ファンタジーな物語を展開するのかと思っていたのですが、今回は魔法使いには認可証が必要とか、魔法使えるから俺たちがこの町の法律だぜヒャハー的な俗っぽいザコが出てきたりとかしたところを見ると、もうちょっと緩めなファンタジーを狙っているのかも知れません。
 このままだと、ジオが魔法認可証を獲得するために格闘大会に出場するみたいな展開になっても不思議ではないなと思いました。このマンガの掲載誌がサンデーじゃなくてジャンプだったらそうなりかねない流れ。足払いキャンセル花咲かす魔法で攻撃とか(何それ)。

以下、7/29追記:

電脳遊戯クラブ

 おそらくこれ読んだ現役プログラマの方々は総出で突っ込んでいるとは思うのですが、「もしも0なら」を(コンピュータ言語で)「if (0) { ... }」と表現するのは間違っています。このif文は(「もしも0なら」ではなく)「0が真かどうか」を意味しており、コンピュータの世界では0は真ではなく常に偽であると決まっているので、このif文は結果的に何もしません
 コンピュータ言語の世界では、一般的に「もしも0なら」をチェックしたい場合は「何を0と比較するか」を明示的に指定する必要があり、その「何」にあたるのが変数と言われるものになります。例えばXという変数に入っている値が0かどうかをC言語で比較したい時は、「if (x == 0) { ... }」と書くのが普通です。以上解説おわり。

 あと何かニシン君はゲームの基礎部分を作ろうとして躓いているみたいですが、今回作ってるエッチゲーはコマンド選択式のよくあるアドベンチャーゲームなんだから、全て一から自分で作ろうとしないでNScripterなどの稼働実績があるフレームワークを使った方がよくなくない? その方がエッチゲーの核であるシナリオ部分の作り込みに集中できて制作のモチベーションも上がるし、開発工数も少なくて済むんじゃね? と思ってしまうのは、自分が職業プログラマだからなのでしょうか。

アラタカンガタリ

 コトハの「アラタ様にだったら、私何をされても…」という台詞を聞いた時のカンナギ様の喜びっぷりが、頭の中がエロ妄想でいっぱいな中二男子チックで面白かったです。
 あと仮にアラタがコトハと一緒に大人の階段登ろうとしても、あれだけ緊張してると多分失敗すると思いました(感想)。

はじめてのあく

 この前部屋を整理していたら、藤木先生が「こわしや我聞」の連載が終了した頃に作ってコミケで領布した同人誌『夏休みの友』が出てきました。もうこの本が出てから3年も経つんですよね。
 あの頃の藤木先生は、同人誌というアンオフィシャルな場所じゃないと自分のマンガの女性貧乳キャラを脱がすことができなかったシャイボーイだったものでしたが、あれから様々な紆余曲折を乗り越えて大きくなった今の藤木先生は、本編でヒロインの貧乳キャラを堂々と何度も脱がした上、「うら若き男女が二人きりで旅行」だなんてドッキドキなシチュエーションのエピソードまでこなせる余裕と貫禄を身につけた、立派な少年マンガ家に成長したのです。何か嬉しくなって来ちゃいます。
 そういう訳なので、ジローとキョーコがうっかり大人の階段を登っちゃいかねないようなドッキドキなエピソードを期待したいところです。いや絶対にそうならないことは判っているんだけど。

 そして、エーコ姉さんは実家に帰ったら大姉上に酷い目に遭わされる運命になることを、もうちょっと自覚した方がいいと思いました。