サンデー一覧

「スキスキスキ」って翻訳してる初音の姿が妙に可愛いサンデー13号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 四コマのトルテの姿を見て、そろそろ椎名先生の肩書きに「犬の描き方に定評がある」を付けてもいいのではないかと思いました。
 真木なんかもう見事な忠犬っぷりですしね。今回ずっと寝てたけど。
 以下感想。

  • 何故兵部は薫の攻撃を避けなかったのか問題。今回を読んだ限りにおいては、何らかの意図があったというよりは単に「薫に嫌われたから」というように読み取ることもできるのですがどうなんだろう(と言われても)。
     または、「戻って来てくれて嬉しかったのに」という薫の言葉に対して、パンドラという組織を守ることを第一義することを決めた自分は既に薫の期待に応えられないことを自覚したからなのか。
  • 後、今回はなんか賢木大活躍。格闘ではマッスルを一撃で倒し、葉には格の違いを見せつけ、その上で葉に対して気絶した兵部への人工呼吸をけしかけて動揺させるという高度な作戦を仕掛ける策士っぷりを発揮。「人工呼吸」という中二病的なキーワードをこのタイミングで持ち出すところなんて最高です。センセイ見直した!
  • パティ自重。というかそもそも彼女はどこからスケブを出したんでしょうか。周囲の木から粒子を合成してスケブと鉛筆を瞬時に作ったとかいう理由はアリでしょうか(なさそう)。腐女子になると身に付く特殊能力?
  • 薫が兵部に対して人工呼吸やろうとしたシーンでは、ついに(薫のことをクソガキ呼ばわりしていた)葉が薫を「女王」と呼んで彼女の女王っぷりに感激する描写がさりげなく入っているところが面白いというか、芸が細かいなあと思いました。
     この辺のシーンの細かいコマ割りは、基本的に1ページ5コマ程度のペースを遵守している椎名先生にしては珍しい演出ですよね。ドタバタっぷりを演出しているものと解釈しました。
  • そして更にそこで満を持して皆本が登場。1ページ4段ぶち抜きの大迫力で、兵部に対して人工呼吸をしようとするシーンで大爆笑(オレが)。前回皆本を温存したのはこのためだったのか。
     人工呼吸でここまで本気(マジ)になれるなんて、皆本も中二病的性質があるということなのか。人工呼吸とキスを混同するだなんて、やっぱ本当は童貞なのではないか。童貞を失っても童貞気質を忘れない男の人ってステキ><
  • しかも、皆本が兵部に触れたことに意味を持たせる演出付き。素晴らしいですね。パティ的な意味では決してなく。

 次回はそんな人工呼吸でキャッキャウフフな展開に混ざれなかった悠理ファントムがパンドラに迫る展開になりそうです。
 元ブラックファントムということでパティが真っ先に狙われそうですが、パティは今回のエピソードで「絶チルキャラのカップリングを妄想し、読者に判りやすく伝える」という新たな使命が出来たので、是非ともヤンデレファントムの追撃を振り切って萌え萌えし続けて欲しい所存。


12号サンデー感想列伝

やおよろっ!

 あの「冷やし中華はずかしめました」の人がまさかの週刊連載化。「うすい胸…うすい腰…うっすい尻…」とか普通に言ってる「はじあく」といいこれといい、今年のサンデーは何かこう思い切り方が違う気がします。
 万物擬人化マンガということで、個人的にはよく腐女子の人達が思考実験として語っている「鉛筆と消しゴムはどっちが攻めか」というテーマを美少女に擬人化した上で百合っぽくやって欲しいなあ、とか思ったんですけど、でもこれの作者のなつみん先生はカワイイ絵柄で風俗っぽいベッタベタなオヤジギャグ的ネタを平気で繰り出してくる人なので、そういう方向に期待するのは間違いですね。すみません(何)。

神のみぞ知るセカイ

 長瀬先生編完結。このエピソードについては既に作者のサイトで解説が加えられていますが、個人的には「現実には理想が足りない。理想の結末が必要なんだ」という言葉が「現実」に対して絶望しているはずの桂馬の口から出てきたことが、今回の物語の一番大きなポイントなのかも知れないとか思いました。彼は現実に絶望しながらも、でもまだそれを打ち破る何かを期待しているのかも知れません。
 あと今回は終わり方が美しすぎます。このマンガが「神知る」でなくて普通のラブコメマンガだったら、ここで連載終わってますよ! というくらい美しい。更にもしこのマンガがエロマンガだったら、次のページからはさぞやエッチな展開が(略)。

はじめてのあく

 明らかにこれまでとは異質な変なキャラが登場。まだ連載序盤なのにこんな変態出して大丈夫なのか。明らかな変態を出すことで、キョーコに「ジローの方がまだマシ」とか思わせる展開なのか。
 というか、キョーコの回りにはこんな男しかいないのか。いないんだろうなあ。女もユキちゃんとか変態だしなあ。

オニデレ

 正の絵がリアル過ぎて吹いた。

アーティストアクロ

 デコ覚醒の巻。デコがアクロに対する自分の本当の気持ちに気付いた時、ついにデコは真の覚醒を遂げた! っつう感じで、「絶チル」のパティならずとも頬を赤らめちゃうくらいのラブラブエピソードでした。こんな展開を待っていたよ!
 最後のページの最後のコマなんか、きっと次のシーンではデコはアクロにお姫様抱っこされるに違いありません。このまま結婚しちゃうといいと思うよ。

読み切り:國崎出雲の事情

 このタイトルって、「八神君の家庭の事情」リスペクトなのでしょうか。
 テーマとしては女装モノに属すると思います。普段は女装が似合う男子なんだけど、変身すると完璧な「女形」になっちゃうというニュースタイルのヒーロー(ヒロイン)像は、「こんなカワイイ子が女の子のはずがない」的なノリが大喜びされる現代に似合ったものなのかも知れません。
 これで主人公に「女装するのは恥ずかしいけど…でも…(ポッ」的な要素がちょっとだけ混じれば完璧ですね!(ダメ)


まあジャブローにコロニーを落とす様なもんよ的サンデー11号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「いわゆるひとつの『攻め』ですね!?
 パティ×紫穂というシチュエーションであれば、それは攻めというよりはタチと言うべきなのではないかと思いましたがどうか?(挨拶)

 その辺はともかく、今回のサンデー連載の感想を要約すると、兵部と愉快な仲間達が洞窟にやって来て葉が総受け、パティが大喜びの回ということになります。

 パティというキャラの立ち位置は「男性間のやりとりを腐女子的なフィルタで垣間見た時の関係性を読者に対して可視化することを目的としたキャラクター」ということになるかと思われますが、わざわざこんなメタな視点を持ったキャラを後付で配置するところが凄いです(ある意味)。
 先週までやんちゃしてた葉が真木に縛られてひぃひぃ言ってるところとか、紫穂を傷つけようとしたことで兵部に睨まれて葉が頬を赤らめつつシュンとして「すんません」と言っちゃうところとか、本来であればそういう視点でマンガを読む技術を体得した読者だけが「ぷっ、ぷぷっ」と吹き出してニヤニヤしていたものでしたが、それをあえてそういう視点を持たない読者に対してもパティが「ぷっ、ぷぷっ」と腐女子笑いをすることで「ここはそういう含みを持たせているシーンである」ことを可視化し、「どうぞこいつらでニヤニヤして下さい」と作者が新しい視点を提供しているところが、個人的には特に凄いよなと思いました。
 「MISTERジパング」の頃の私は、同人誌描いてる方から「殿の股チラがエロいんですよ!」と教えてもらうまでは信長が如何にエロいキャラだったのかを把握できなかったものでしたが、それに比べれば「絶チル」は随分と親切になりましたよね。そういう方向に親切にする必要性があるかどうかはともかく。

 パティには、バベルサイドのバレット+ティム組と同じく「オタクの存在こそが平和の証である」という作者の信念が込められているはずなので、きっと彼女のメタな立ち位置についても今回の様にコメディとして使う以上の深淵な目的があるのではないかと思っているんですけど、でも単に後先考えずに作者がノリでやってるだけなのかも知れません。

 そしてストーリーの方ですが、人工衛星の落下に巻き込まれて窮地に陥った不二子ちゃんチームがまさかのブリティッシュ作戦で逆転、次回巻頭カラーで逆襲なるか? みたいな感じになって来ました。カラーにあわせて見せ場を持ってくる構成の妙は流石。
 戦力的にはバベル側圧倒的有利ですが、原稿速報によれば兵部と不二子の伝説の樹での告白イベントがあるようなので楽しみ(まちがい)。

 あと紫穂は結局「自分が将来『女帝』になる」という予言を聞いていたことが判明しましたが、更に彼女は「皆本もそのことをずっと前から知っていて、それでその予知を覆すために戦っていたこと」も知ったことが描写されていました。「バカ…」とか言いながら固まってる皆本にそっと触れる紫穂がやたら可愛いです。
 腹黒さと可愛らしさを両立させている紫穂は、やっぱりチルドレンの中では一番精神的には成熟しているのかなという印象です。

 スカウターを装備して「戦闘力たったの5か…ゴミめ」ゴッコしてる葵は凶暴そうでイイネ(いいのか)。


【胸に】サンデー11号はじあく感想【貴賤なし】

はじめてのあく

 先週は「キョーコくんのうすい胸…うすい腰…うっすい尻…」や「こんな感じのネコミミ娘にしてもらえるなら協力は惜しまん」とか「しっぽは弱点でお願いする!」とかのダメ名台詞が勢揃いした神回であり、何か書かないといけないと思っているうちに公私ともに忙しくなってしまって(以下略)という感じで大変に残念でした。

 そして「透明人間になって女子更衣室に潜入する」という正統派少年マンガな展開を見せた今回のポイントは、ついにそのキョーコのうすい胸が名実共に明らかになってしまった上、ジローがそのうすいおっぱいを鷲づかみにしてしまったことに尽きます。
 特にジローがおっぱいを掴んだコマは「キョーコの胸のうすさ」と「うすいなりにちゃんと柔らかそうな感触」がきちんと表現されており、私なんかはもうそのコマばっかり何度も何度も見返してしまいました。ウブで純情な藤木先生の、精一杯のエロスな表現を堪能。ありがとうございました

 にしても、本当にキョーコは胸がないですね。スポーツブラをつけているとか、まるで「絶チル」の小学生時代の薫のようです。サイズ的にも(ひどい)。
 薫の場合は胸のサイズの成長がそのまま彼女自身の成長のメタファーとなっているので、薫はおっぱいが大きくなることが運命付けられているのですが、キョーコの胸はもはやジローが改造でもしない限り大きくなる見込みがないことも、また運命付けられていると言えます。そしてジローは、今回の一件でおっぱいのスペックは大きさで決まるモノではないことを文字通り体感した訳であり、彼はキョーコの胸を改造する必要性をそれほど感じなくなったのではないのでしょうか。つまりキョーコのおっぱいは、永遠にあのまま。それでいいのです。
 キョーコの登場によって、サンデーのセックスシンボルが「ちちしりふともも」であった時代は名実共に終焉を迎え、「うすい胸…うすい腰…うっすい尻…」の時代が到来したのです。私は今回の「はじあく」を読んで、そう結論付けるに至りました。

 そしてキョーコの友達のユキはキャラ紹介に「見かけによらず大胆!?」と書かれてましたが、彼女はむしろ「見かけによらず変態」だと思います。彼女は渡キョーコファンクラブに入って会員ピンクを名乗るべき。


好き!すき!二階堂先生!(Sだから)サンデー10号「神知る」感想

神のみぞ知るセカイ

 「仕方ないよー それが現実ってことでー
 「何が現実よ、バカじゃないの!

 この手の形で「現実」という言葉を見る度に、この画像を思い出してしまいます。
 これ元ネタなんだっけ(どうでもいい)。

 それで、今回はとにかく二階堂先生のナチュラルなサドっぷりが素晴らしいです。「(長瀬の情報を)教えてやるぞ。なんでも」と桂馬に胸元をちらつかせて迫りつつ、情報を盾にいいように桂馬をこき使う姿は極めて自然体。「生粋のS女」の二つ名は伊達ではありません(二つ名?)。
 しかし真のSM関係とは、MがSに対して如何なる責めを自分にさせたいのかを察してその責めを行わせるように振る舞い、またSはMがどのように責められたいのかを察してMの望むように振る舞うという、受け責めを通じた極めて高度なコミュニケーションなのです。そのような観点に立てば、彼女をSとして自然に振る舞えるのは、桂馬が彼女の責めを全て受け止めるだけのMとしての才能があるからということになります。
 今回のエピソードでも、桂馬が二階堂先生の責めを全て乗り越え、その上で「長瀬が落ち込んでいると気になるんだ」と彼女に伝えたからこそ、二階堂先生も長瀬先生についての本当のことを桂馬に語ろうと気を許す結果に繋がったに違いありません。生粋のSを堕とすためには、MとしてSの責めを全て受け入れる覚悟があることを示す必要があることを、桂馬は本能的に理解していたのです(決めつけ)。
 今回の攻略対象はあくまで現実の前に熱血が空回りしている長瀬先生ですが、今回のエピソードに限っては、Mの桂馬がSの二階堂先生を攻略したと評価することができるのではないのでしょうか。

 っていうか、何で自分はこんなに一生懸命SMについて語っているんだろうかと思いました。


今度の日曜日は池袋サンシャインシティでパティと握手! サンデー10号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「皆本は童貞ではない」というオフィシャル発言によって、今後の男性・女性向け二次創作界隈が活発化することに期待します!
 俺の妄想を超える同人誌が読みたい!(挨拶)

 それで本編の方は、賢木と葉の「惚れた男の為ならいくらでも鬼になれる」男同士のガチンコ対決エピソード続き。
あのバカをからかっていいのは俺らだけだ!」(翻訳:少佐をからかっていいのは俺だけだ)と言い放つ葉といい、「俺の仲間に手を出したらてめえは殺す!」(翻訳:俺の皆本に手を出したら殺す)と言い放つ賢木といい、ホントにこいつら兵部と皆本に心底惚れ込んでますよね。
 しかも賢木に至っては「殺してくれと頼むような目に遭わせてからな。医者の俺にはどうすればいいかよーく判ってる」とか、もはや腐女子ならずともエロスなことしか妄想できない台詞を言い出す始末であり、こんな現場に居合わせたらそりゃパティもたまらず吹き出すに決まってます。
 来週もきっとこいつらは何かやらかしそうなので(パティが喜ぶ方面で)楽しみにして行きたい。

 その一方、紫穂は紫穂で多分この二人が本気で殺し合う展開に発展するのをwktkしながら待ってたっぽいので、性根の腐り具合においてはパティを凌駕していると言えます。紫穂の黒さはホンモノ。さすが将来世界を支配する女です。
 紫穂が前回自分が将来エスパー達のリーダーとなる話を聞いかどうかについては、今回微妙にボカされているような感じがしました。実際どうなんだろう。

 そんな感じで世界の果てで賢木×葉(リバ可)のカップリングが進展している一方、宇宙では兵部×不二子のカップリングがフィーチャーされてました。個人的にこのマンガで一番好きなカップリングは兵部×不二子なので、この二人の掛け合いが読めたのは嬉しかったです。
 特に兵部が不二子のことを「不二子さん」ではなく「姉さん」と呼んだところなんか、この二人の昔の関係を色々と想像させてグッと来てしまいます。この二人は本当に実の姉弟みたいに仲良かったんだなあとか、でもこの二人は今の皆本とチルドレンの関係以上に「近すぎた」が故に結局は上手く行かなかったんだろうなあとか、こう色々と想像してしまいますよ。

 そして、最期は兵部が鬼畜モードに豹変してエンド。もしこの状態の兵部が葉と賢木の前に現れたら、葉は逆に言葉責めでおしおきされてしまい、賢木も「ヤブ医者」と野次られまくった挙げ句に殺してくれと頼むような目に遭わされることは必至であり、更にその場に居合わせることになるパティはそんな光景を見て鼻血を吹きまくることも、また必至の様相です。
 様々なカップリングが花を咲かせる今回のシリーズ、次回以降もそういう意味で楽しみでなりません。


サンデー8号五月雨感想編

 時間ねえー(バナー略)
 そんなアレな状況なので、先週出たサンデー8号の感想をざっと書いておきます。

いつわりびと空

 二回程読み切りとして登場した経歴を持つこの作品が、ついに正式連載枠を獲得。頑張って欲しいですね。
 それでこのマンガ、表紙では「笑ってる糸目兄ちゃんと子狸」というハートフルかつ微笑ましいマンガのように思わせておいて、本編では血しぶき飛び交い子どもも大人も死にまくるブラッディきわまりない内容なのが凄いなと思いました。サンデー読んでてここまで心理的にキツいマンガを読んだのは、「マリンハンター」でシャークの恋人と妹が惨殺されるエピソード以来かも知れません。
 久しぶりに油断ならない連載が始まったなという印象です。

結界師

 おかっぱ予言者のサキ再登場。とてつもない重荷を背負っているにも関わらず毅然とした態度を崩さない気丈な彼女ですが、いつか任務から解放され、亡きかつての主人を想ってボロボロ泣くところを見てみたいです。絶対可愛いと思います(サド)。

神のみぞ知るセカイ

 桂馬苦境。発生している問題に対して適切なソリューションを見つけ出し、苦境を飄々と切り返すのが桂馬の主人公たる所以なのですが、今回はそれが裏目に出るという珍しい展開になってました。
 しかも、最期で桂馬が自ら「下手を売った」と判断した『お前の勝手な基準で人を見るんじゃない』という言葉が、実は長瀬先生に対して逆に効果を与えていたというのも面白いところ。これまでのパターンとは違った展開になりそうで楽しみ。

ハヤテのごとく!

 自分も機動戦艦ナデシコの魅力は、やっぱSF設定にあると思ってます。ルリルリ三部作最終話とかSF的にはベッタベタなネタなんだろうけどやっぱり泣かすよね!(←古いオタクはこれだから)

はじめてのあく

 はじあく男祭り開催。何だこれ(褒め言葉)。
 「ジローには恋愛感情という概念がない」というキャラクターのアドバンテージを活かしまくった話作りの旨さにメロメロです。あとジローがお耽美キャラに見えてしまう「キョーコビジョン」にもワロタ。妄想少女という設定は伊達じゃない。

アラタカンガタリ

 「それでも俺には大事な友達だったんだー!」に図らずもグッと来てしまいました。革はどこまでもこういう奴なのな。
 いつかこの想いが報われる日が来るんでしょうか。報われるまで相当酷い目に遭いそうな気がする(ひどい)。

金剛番長

 熱血系少年マンガにありがちな「無茶な特訓」そのものをギャグにしたエピソード。根性を論拠に無茶な展開を繰り広げる一方で、それをメタってギャグにすることも可能な「金剛番長」という作品の懐の広さを感じました。ホントこのマンガやりたい放題だよなあ。

アーティストアクロ

 瀕死のデコが色っぽすぎると思った(まちがい)。


紫穂ママからは「教育的指導」時代のキャラ臭がするサンデー9号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 普段は猫かぶってるけど本性は割と凶暴キャラな葉と賢木の二人が、密室で対決するの巻。
 賢木は「皆本と逢う前は結構やんちゃしてた」ことが既に語られていますし(下半身は今もやんちゃみたいですけどねダッハハハ←オヤジ笑い)、葉は出てくる度に真木や兵部にやんちゃしてますので、そんな二人が極限状態で二人きりになればやんちゃバトルが発生することは必然。更に、同じ「やんちゃ」と言えども、葉が「気に入らない奴はみんなブッ殺す」系の破壊型やんちゃであるのに対して、賢木は「紫穂や皆本に手を出したらタダじゃおかねえ」系のオレの大切なモノに手を出すな型やんちゃであるという対比構造になっているのも面白いところです。
 こういうタイプの二人を極限状態下に置くと面白そうだ、という発想が作者にはあったのかも知れません。椎名先生も「頭の中で勝手にキャラが動いてる」状態であることをブログで語っていますが、この二人のやり取りはまさにそういう状況で生まれたものだったのでしょう。

 しかし、実際読んでみれば納得の面白い組み合わせではあるのですが、そもそもこの二人を掛け合わせたら面白そうだ、という発想に至ることは、これまでありませんでした。なので、今回は何か読んでてもの凄く新鮮でした。
 ですのでパティは一刻も早く目を覚まし、「賢木を掛け算の対象から外す」とした先週の決定を撤回していただきたい所存です。賢木がポケットに銃をしまっている描写が見方によっては股間に銃を挟んでいるように見えるとか凄い暗喩ですよパティさん。皆本に手を出したらオレのマグナムが(略)ですよ。妄想ネタとしておいしすぎますよ。

 そして今回は、薫と葵、そして紫穂が、ついに自分達が将来エスパーのリーダーとなる宿命を背負っていることを知ってしまったことも重要。今のところはこれが今後どんな形でストーリーに影響するかは判りませんが、今回のメインキャラは明らかに紫穂なので、次回紫穂がこの「予言」に対してどのような反応をするのか期待です。
 彼女は、葵のように単に「嘘や!」と頭から否定してかかるタイプではないように思えます。


GWのコミックシティはサークル参加するんですかパティさん?サンデー8号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 ピコピコ動くぬいぐるみ葵を、コナミの科学力で何とか商品化できませんか?(アニメ感想挨拶)

 そして、何かここで椎名先生が「ちょっと内容が特殊な回」と仰っていたアニメ46話は、例の「です帳」編だという話をネットで見かけました。アニメの方でどこまで本家「デスノ」っぽくできるのか期待していきたい。

 以下はサンデー本編です。諸般の事情で列挙型。

  • パティの「自分の体を粒子化させて拡散し、粒子が存在している空間を物理的に操作する」能力は相当強いと感じます。「粒子レベルで自身の身体を操作するテレポート能力」という意味では澪と似ているのですが、パティは澪と違って極めてクレバーな立ち振る舞いを見せるので、敵に回すとつけいる隙が無い分ホントにやっかいそう。
     これで掛け算好きでなければ完璧だったんですが。
  • その掛け算方面では、パティは今回あっけなく賢木×皆本路線を放棄してましたが、でも賢木はああいう軽そうに見える性格や迂闊なところを含めた上で掛け算の左側として魅力的な存在であることに、早く彼女も気付くべきだと思います。様々なカップリングの形を許容できる懐の広さを持った掛け算好きに成長して欲しいですね(何)。
     あと1/21に発売された賢木のキャラクターCDに収録されているドラマが素晴らしい出来(掛け算的な意味で)との評判を耳にしているので、パティも聞いておくべき。
  • 紫穂はそのパティの能力を見据えた上で、電撃を加えて暴走させるという行動に出ました。葉に薫のことをバカにされたことが、今回の「無謀」な行動に出たきっかけだったように読めます。
     中学生になった紫穂は、初対面であるパティや葉の能力を瞬時に判断して状況を打開する行動を取れるクレバーさと、後のことを考えずに爆発的な行動に出る無謀さという、二面性を兼ね備えた女性に成長しつつある模様。皆本が持つことすら躊躇してた「エスパーハンター」もナチュラルに引き金を引こうとしてましたし、何かますますやっかいな女に成長して来てますね。将来が楽しみです。
  • あと賢木は「皆本だってそれ位のことはやってる! 大人なんだからいいの!」って言ってましたけど、そもそも皆本って童貞じゃないの? っていうか、皆本って将来薫と対峙する時まで童貞のままなんじゃないの? そこ重要ですよ?
  • ベッドで抱き合ってる賢木と女性の上からの映像って、誰のイメージなんだろうかと思った。

プロレスとギャルゲーが奇跡の融合を遂げているサンデー8号「神知る」感想

神のみぞ知るセカイ

 若木先生がブログで「この話を見る人は、予備知識として、鶴田×三沢のシングルマッチの映像を見ておいた方がいいですよ」と仰っていたので、YouTubeにあった鶴田×三沢戦を探して鑑賞したり、更にそのシングルマッチのフィニッシュに至る時に放たれる鶴田のバックドロップがあまりに印象的だったので、勢いで「ジャンボ鶴田 バックドロップ43連発」という動画まで見たりしてました。こんにちは(挨拶)。

 そして本編の方ですが、今回のエピソードは(プロレスオタ的な視点はともかくとして)普段は女子を攻略対象としている桂馬が、逆に女子から攻略対象にされてしまう立場の逆転が発生しているところが肝なのではないかと思いました。
 現時点で桂馬は長瀬先生の「不良生徒を更正させる」というゲームの攻略対象とされてしまっていることは明白であり、桂馬にとって現在の状況は立場的に極めて不利。しかも彼女からは、「現実の強さではなく、理想の強さを追っている」というプロレスの真意と、「現実の3D女子ではなく、理想の2D女子を追っている」ギャルゲーの真意が理念的に通じ合うものであることを教えられ、共感を示してしまう始末です。
 今の桂馬の態度を長瀬先生側から観察すると、「ツンデレ」のツン状態以外の何者でもありませんよね。

 思わぬ強敵に相対した桂馬の運命や如何に。また来週。